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検索結果 »  平成27年 第384回市議会定例会(開催日:2015/06/12) »

一般質問2日目(西本良平)

質問者:西本良平

答弁者:市長、教育長、関係課長


○副議長(西岡照夫君) 4番西本良平君。
      〔4番 西本良平君登壇〕
○4番(西本良平君) 一般質問も2日目の最後となりました。皆さんにおかれましては、大変お疲れのことと存じます。もうしばらくおつき合いをいただきたいと思います。
 さて、私が今議会に通告をしておりますのは、教育行政、南海地震対策の2問であります。順次質問いたしますので、御答弁のほどよろしくお願いをいたします。
 まず最初に、本市の中山間地域にございます特認校2校の魅力ある特色を持つ奈路小学校・白木谷小学校の学校経営などにつきまして質問をいたします。
 まず、奈路小学校、平成12年度本市では最初の小規模特認校制度を導入し、本県でも屈指の特認校でございます。学校経営の基本的な考え方の中では、児童の将来への礎を築く学びと鍛錬と成長の場とされ、よき伝統や校風を継承しつつ、小規模校の特色と少人数の魅力ある教育活動を展開するとあります。また、学校あっての地域、地域あっての学校を合い言葉に、児童・教職員・保護者・地域の4者が信頼関係を深め、手を取り合うとされています。
 私もJA勤務時代にこの両校の管内に勤務をしておりましたので、身を持ってこれらが実践されておりましたことは、承知をいたしております。特に地域とのかかわりは大変深く、学校は地域のため、地域は学校のためにが本当に合い言葉で、児童がいない家庭であっても、皆が学校には自然体で協力を惜しまない。そして学校も地域行事へ積極的にかかわり、地域と一体的に取り組み、本当に特色ある学校であると感じています。まさに奈路ブランドでございます。一方、奈路小学校では、大きな事業といたしまして、北海道・支笏湖小学校との教育交流を平成9年から行っており、両校が隔年ごと来訪・訪問を行っています。地域・学校を挙げてすばらしい交流を行っております。
 このような中で学力も大変高く、不登校やいじめもなく、自然豊かな場所で特認校の特色を生かし、すばらしい成果を上げてきた奈路小学校でございますが、学校でお聞きしますと、近年少し不安も出てきておるようでございます。それは、地域の子供すなわち児童の減少とあわせまして、在校児童の減少でございます。少し児童数を紹介しますと、特認校になる前の年平成11年度は29名、12年度は23名、13年度は34名、5年後の平成18年度は40名、そしてこれをピークに平成23年度は28名、平成27年度すなわち本年度は24名となっており、本年度24名中5家庭7名が地域の児童でございます。したがって、17名が地区外からの児童でございます。今後の予測でも学校にお聞きしますと、地域内からは1人からゼロ人である。大変心配をされておりました。
 また、学校を支える地域の方々も高齢化をしており、若い世代が少なくなっているということも申されておりました。
 また、児童数の減少は、教員数の減少にもつながり、教育にも変化があると考えられ、児童数の減少には早く手を打たなければいけないかと考えます。現在児童の募集は学校長が主体となっており、お聞きしますと、広報を打ってもなかなか手が上がらず、就学家庭からの口コミが効果があるなど、大変難しい一面を持っているようでございます。
 次に、白木谷小学校でございますが、平成23年度に南国市で2番目の特認校としてスタートをしております。白木谷小学校も自然豊かで、地域が学校を支えるすばらしい学校であり、奈路小学校と環境的には大変酷似しております。白木谷小学校の児童数は、平成10年度が30名、平成15年度が17名、平成20年度が15名、そして特認校となった平成23年度が20名、そして本年度22名で、校区外通学者は12名となっているようでございます。この小学校でも地域とのきずなを大切に、地域の方々が先生になる社会人講師による授業や地域の方や民生児童委員の方々との梅の収穫体験などを通じた特色ある学校経営を行っておるとお聞きをしております。
 また、白木谷小学校でも沖縄県の壺屋小学校との教育交流を行っておりました。
 しかし、白木谷小学校でも今後地元児童の減少や校区外通学児童の確保はどのようにすべきか、いかに児童数の維持や増員をしていくのかが課題のようでございます。したがって、今後どのように外へ特認校としての特色を発信し、広報活動を進めていくのかであろうと思います。
 そこでお伺いをいたします。
 学校経営はそれぞれの学校長にお任せしていることは承知をしておりますけれども、教育委員会として両校に対しどのようにかかわってこられたのか、また今後の児童数の推移をどう捉え、どのように児童の確保を行い、そして地域と密接な関係を築かれていくのか。
 また、地方創生の根幹となる人づくり、地域づくり、地域のための学校、学校のための地域、まさに地域の元気は学校であると言っても過言ではないと存じますが、これらにつきまして教育長並びに担当課長の御所見をお伺いいたします。
 次に、たちばな幼稚園の駐車場について御質問をいたします。
 たちばな幼稚園は、白木谷・瓶岩両幼稚園を統合し、平成12年に開園した南国市立の幼稚園としては唯一の幼稚園で、南国市全域から多くの子供たちが通園をしております。今年度は開園15周年を迎えており、児童数は87世帯96名と伺っております。先日地域の方より集まりの中で私に話がございました。たちばな幼稚園やけんど、大きな行事ごとに保護者の人ら、瓶岩体育館へ車を置きに行きゆうが、もうそろそろ何とかせないかんがやないかえ、と話を受けまして、先日幼稚園に出向きましてお話を伺いました。開園後四、五年の間は進入路も狭かった関係で、通園時・退園時に地元の方々と少しトラブルがあったようでございます。PTAなどの会議で一定のルールをつくり、また地元の御理解があって何とかやってこれたとのことでございました。また、平成24年2月には、市道宍崎1号線が拡幅され、通園・退園時の混乱は随分緩和されたようでございます。
 しかし、園の大きな行事ごと保護者の方々は、約800メートル離れた市立瓶岩体育館グラウンドまで車を置きにいかなければならず、この15年間大変苦労して幼稚園経営をされているようにお聞きいたします。当地域は、公共交通空白地帯であり、自家用自動車以外での通園は、タクシーくらいしかございません。
 一方、先生方も正規の駐車場はなく、市道と園舎の間の狭いスペースに毎日苦労しながら駐車しております。現在の先生の車は18台で、全員正職・臨時を問わず駐車場代も支払っているとお聞きをしております。先生方の車18台、そして行事のときには保護者が87世帯、全員が来ますと105台、そして地元や来賓の方々などが入りますと120台はあるかと思われます。現在の園の駐車場スペースとしては、22台分しかございません。
 そこでお伺いをいたします。
 開園後15年が経過しましたが、今日までにたちばな幼稚園の円滑な運営のために駐車場設置について検討されてこられたのか、されなかったのか。そしてされていないとするならば、どのような理由でされてなかったのか、お伺いをいたします。
 また、今後少子化の中、大切な園児を受け入れるために必要と思われる駐車場の設置について、教育委員会としてどのように考えておられるのか、教育長並びに担当課長の御所見をお伺いをいたします。
 次に、南海地震対策でございます。
 まず初めに、農業用重油タンク対策の件でございますが、この件につきましては、一昨年から再三質問しておりますので簡潔に質問をいたします。
 県は、平成25年度より県単レンタルハウス整備事業の附帯事業といたしまして対策に着手をし、昨年の26年度は、国に先駆けて県単事業を組み立て整備を進めておりますが、進捗状況は県下的に低調であったとお聞きしております。平成27年度は、国の施設園芸防災対策実施モデル事業が立ち上がり、県の燃料タンク対策事業をさらに上乗せし、流出防止タンク及び附帯設備、本年度からは防油堤が補助対象となり、充実した内容の事業で、県下110基の整備計画が立てられています。南国市でも今議会に補正で4基分6分の2が予算計上されていますが、そこでお伺いをいたします。
 平成27年度の市全体の整備計画数、そして取り組みのないまたは少ないJAや農家への事業の推進方法などについてお聞きをいたします。
 また、国の事業のある3年間に対策を強力に進める必要があると思いますが、今後の推進方策についてもあわせてお伺いをいたします。
 また、平成27年度中に国の要件として防災プログラムの策定が求められていると聞いておりますが、行政としてどのようにリーダーシップをとっていかれるのか、お伺いをいたします。
 次に、発災時の犠牲者対応についてお聞きをいたします。
 本市の南海地震対策につきまして、市民の命を守り、つなぐ対策をこれまでにハード面を中心にしっかりと取り組みを進めてまいりました。執行部に対し心より敬意を表しますとともに、今後も引き続き対策のとれていない部分につきましては、順次整備をお願いするものであります。
 今回、私は今まで余り議論されていなかった発災時の犠牲者対応につきまして質問をさせていただきます。
 さて、さきの高知県の南海地震による犠牲者の予測が発表され、本県で4万2,000人程度の犠牲者が出ると予想されており、本市でも3,200名程度の犠牲者が出るとされております。これらを受けて高知県では、昨年6月に広域火葬計画が策定され、安置所の設置を行う市町村に対し、遺体の対応マニュアルを定めるよう求めています。
 また、高知市などは、県に先んじて既にマニュアルが作成されており、100人規模の遺体が出た場合を想定し、遺体の搬送から安置所の設置、検視や検案、身元確認、納棺、火葬などの一連の流れに沿って、市職員がどのような役割を担うのか整理をしていると言われています。これらは誰もが想像したくない事態でございますが、避けて通れない課題であろうと思います。
 そこでお伺いいたします。
 これらの一連の流れに対応するための検討やマニュアルは、現時点でどのようになっているのか、お聞きをいたします。
 また、昨年11月30日に県の警察学校において多数遺体の対応訓練が実施され、関係する市町村職員らが参加したとございますが、本市からも参加したのか、またその訓練によってどのような課題が見えたのかについてもお伺いをいたします。
 また、本市の関係する火葬場である香南斎場は、3市1村が加盟している組合であると認識をしておりますが、被災後混乱している中、遺族の心情に沿った弔いができるのか、また津波浸水地区ではないのか、発災時本当に機能するのか、その点についても市長並びに担当課長にお伺いをいたします。
 以上で私の1問を終わります。
○副議長(西岡照夫君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 西本議員さんの発災時の犠牲者対応について、弔いも含めたものについてでございますが、発災時の犠牲者対応についてのお尋ねでございました。
 私は、これまで南海地震対策を初めといたします安全・安心のまちづくりの政策の最重要課題といたしまして推進してまいりました、津波避難タワーや地区公民館機能をあわせ持った防災コミュニティーセンターの建設、自主防災組織の育成などで、これらは犠牲者を最小限にとどめるための施策でございます。
 しかし、西本議員さんのおっしゃられるように、犠牲者となられた方への対応もまた目を背けてはならない、備えておかなければならない問題でございます。詳しくは福祉事務所長が答弁いたしますので、私からは、私が組合議員を務めております香南斎場につきましてお答えをしたいと思います。
 建物は、平成4年に建設されたものでございますが、その立地場所は、津波避難浸水区域となっております。ただ被災を免れたといたしましても、一日に火葬を行うことのできるのは、非常時で20名でございますから、火葬につきましては、やはり広域対応が必要となります。高知県の策定いたします高知県広域火葬計画に基づき、割り振りがされた火葬場へ搬送する、こういうことになってくると予想されますので、どうか御理解のほどよろしくお願い申し上げます。
 以上です。
○副議長(西岡照夫君) 教育長。
      〔教育長 大野吉彦君登壇〕
○教育長(大野吉彦君) 西本議員さんの御質問にお答えをいたします。
 1点目の特認校についてでございますが、奈路・白木谷小学校では、通学区域特認校制度を導入し、市内全域から児童を受け入れており、中山間の緑あふれる自然環境や小規模校ならではのきめ細かい指導を希望する児童・保護者のニーズに応えてまいりました。
 両校は、コミュニティ・スクールの指定も受け、地域の自然や産業、地域の方々との触れ合いによって特色ある教育活動を行っており、特に学校行事、地域行事については、学校と地域が協力し合って子供たちを育てていくことが定着しています。
 しかし、西本議員さんの御指摘どおり、児童数の減少は切実な問題となっており、地域においては、コミュニティーの核としての学校を何としても存続させたいという願いがあります。
 また、学校・地域の連携が定着しているとはいえ、地域の協力によって学校だけが恩恵を受けているという側面があり、必ずしも地域の活性化につなげられてないのではないかという不安もございます。今後は、従来の地域行事や学校行事等のイベント型で、非日常的な地域との連携に加え、日常的な地域との交流を仕組むことで、学校・児童が地域に貢献する取り組みや学校・地域双方が活性化する取り組みへと発展させていきたいと考えています。
 また、3月議会でも述べましたが、小規模校では児童の人間関係や相互の評価が固定化しやすいことや、児童が集団の中でもまれ切磋琢磨する体験をすることが難しいことなどの課題へ対応するため、今年度からテレビ会議システムやスクールバスを活用しての特認校2校を相互に訪問するなどの方法で、両校の合同授業を定期的に行い、小規模複式校のデメリットを少なくしていくことで、両校のよさを今まで以上にアピールしていけるようにしていきたいと考えております。平成29年度には、僻地教育の全国大会が本県で開催されます。この研究大会の会場校として奈路小学校が決定しておりまして、白木谷小学校とともに進めておりますこの実践研究は、全国の小規模校の先進的事例として発表できるよう進めておるところでございます。教育委員会といたしましても、この全国大会に向けまして、改めて取り組んでおります両校の魅力や成果について情報発信を行っていくことにより、特認校としての魅力をさらに発信して進めてまいりたいと考えております。
 次に、たちばな幼稚園の駐車場についてお答えをいたします。
 たちばな幼稚園は、市内全域より園児が通園しております。公共交通機関を利用するには、不便な地域であり、白木谷地区の2家庭がスクールバスを利用している以外は、自家用車を使用し、お子様の送迎をしていただいております。現在、保護者用駐車場は議員さんおっしゃられましたように22台であり、幼稚園では雨天時以外の降園時には園庭を開放して駐車スペースを設けたり、降園時間に幅を持たせ保護者のお迎えが短時間に集中しないようにするなど配慮はいたしておりますが、園児の関係者の方が多数おいでる行事、また多くの来賓や来客、保護者及び園児の関係者の方がおいでます夕涼み会、運動会では、大半の保護者の方々に瓶岩体育館駐車場を利用していただいておるのが現状でございまして、御不便、御迷惑をおかけしてきております。ただ、今まではこのような状況でございましたが、西本議員さんおっしゃられましたように、保護者の皆様、地域の皆様の御理解、御協力によりまして、今まで駐車場の増設・拡充について、教育委員会での検討事項としての取り扱いはいたしてまいりませんでした。このたびの西本議員さんからの地域の方々の御提案を受けとめていただきましたお力をおかりをし、地域の方々の御理解、御支援をいただきながら、たちばな幼稚園の駐車場の増設・拡充の検討を進めていきたいと考えておりますので、御協力のほどよろしくお願いをいたします。
 以上でございます。
○副議長(西岡照夫君) 幼保支援課長。
      〔幼保支援課長 田内理香君登壇〕
○幼保支援課長(田内理香君) 西本議員さんの質問に、先ほどの教育長答弁の補足としてお答えをいたします。
 平成12年度たちばな幼稚園開園当時には、園児の送迎時、特に迎えの際には渋滞し、地域の方からも家に帰るのに30分もかかった、道路の中央近くで並んでいるので、すれ違いができず時間がかかったなどの苦情が多く聞かれたようです。たちばな幼稚園では、保護者はもちろん、地域の方にも御迷惑をおかけしないように一定のルールをつくり、保護者に御理解、御協力をいただいてきました。
 また、積極的に地域の方との連携を図り、友好な関係性を築いてきたことより、地域の方からたちばな幼稚園運営に多くの御理解をいただくことができ、今回西本議員に対し、駐車場の増設・拡充の御提案があったのだと思われます。
 たちばな幼稚園は、南国市唯一の公立幼稚園であり、市内全域より幼児教育を希望する園児が通園しております。保護者の方や園児に負担がないよう、地域の方の御理解、御協力を得ながら駐車場の増設・拡充について検討をしていきたいと考えております。
 以上でございます。
○副議長(西岡照夫君) 農林水産課長。
      〔農林水産課長 村田 功君登壇〕
○農林水産課長(村田 功君) 西本議員の南海地震対策の農業用燃料タンク、防油堤の御質問にお答えいたします。
 初めに、今6月議会一般会計補正予算に上程しております農業用燃料タンク関係の予算規模は合わせて5基であり、当初予算計上額との差額であります。ことし国は、産地リスク軽減技術総合対策事業のうち、施設園芸産地防災実証モデル事業として新規に補助事業を創設いたしました。この補助率は2分の1以内で、補助対象の事業主体は、JA全農こうちが組織する高知県燃料タンク対策協議会に直接補助金が交付され、最終は実施主体の各JAに交付されることになります。県と市町村は、事業費の6分の1ずつの合計3分の1をJAに補助し、最終JA、農家の負担は6分の1となり、これまでの4分の1負担からは大きく軽減されています。
 さらに、議員言われたように、これまで補助対象外であった防油堤も一括して補助対象となり、補助対象限度額は130万円に引き上げられました。当然消防法上、防油堤設置はタンク更新の必須条件です。御質問の27年度の整備計画数は、JA全農こうちの計画数値として県下120基中本市は10基であり、取り組みの少ないJAへの推進方法につきましては、市内各3JA、市、中央東農業振興センターで策定する防災プログラムの中で検討・推進を進めてまいりますが、先月開催された3JA合同のJA・農家対象の説明会では、このタンク整備の必要性を深く理解していただき、具体的な整備に向けての質問も多く出されるなど、私個人の感触では、整備に向けての機運は高まっていると思っております。
 なお、防災プログラムの策定は、県、JA全農こうちが圏域の防災プログラムを策定し、それを参考に各JAが防災プログラムの策定となりますが、JA以外の所有タンクの地図への落とし込み等、JAでの作成が困難な部分は、県、市が共同で作成してまいります。
 また、この国庫補助対象は、事業実施主体がJAだけであり、民間の重油供給業者はこの事業には乗れません。そのため、この補助事業を使えない場合は、単独事業として県費2分の1が市に交付されますので、市が補助率を3分の1まで継ぎ足して6分の5補助することにより事業を行うJAと民間業者の費用負担に格差が生じないようにしたいと考えております。
 ことし県、JA全農こうち、JAは、一層積極的に整備事業の展開を図っており、市としましても民間供給事業者にも十分周知してタンク更新整備事業を進めてまいります。そして、津波の浸水区域だけでなく、地域外の北部・中部地域での整備も必要です。被災時に流出する油の土壌汚染は深刻であり、営農の早期再開に大きな支障となりますので、流出防止タンクの整備は復興には大きく寄与すると思っております。
 最後に、議員言われるように、この国庫補助事業は3年間のモデル事業であり、3年間で整備が完了するには相当困難が予想され、県としては事業延長を国に呼びかけていくとのことではありますが、本市としてタンク整備は喫緊の課題であり、スピード感を持って取り組んでまいります。
 以上でございます。
○副議長(西岡照夫君) 福祉事務所長。
      〔福祉事務所長 中村俊一君登壇〕
○福祉事務所長(中村俊一君) 発災時の犠牲者対応についてのお尋ねにつきまして、まずこれまでの取り組みといたしましては、平成21年から25年にかけて、市内に5つの葬祭業者がございますが、葬祭用具の供給並びに遺体搬送についての協定を締結しております。
 また、お尋ねにございました昨年11月30日に警察学校で行われました多数死体取扱要領訓練でございますが、警察と高知市職員を対象とした訓練で、私と中島危機管理課長を含む4名は、見学という立場で参加をいたしました。その後本年1月29日に市町村職員向けの研修として、県民体育館におきまして広域火葬対応についての実地訓練研修会が開催され、私と中島危機管理課長を含む7名が受講いたしております。内容は、警察学校での訓練とほぼ同じ内容でございまして、震災発生から遺体発見、収容、検視、検案、身元確認、遺体の安置や身元不明遺体の遺骨保管、御遺族への支援などが研修の内容でございました。印象に残ったことといたしましては、検視、検案を済まされた御遺体が警察から市に引き継がれることになりますが、お一人お一人の検視、検案には、相当の時間が要することやひつぎ、ドライアイスの不足が予想されると葬祭業者の方がおっしゃったことなどが現場で実際に対応するときの難しさとして印象として残っております。平成27年度中には、遺体対応マニュアルを策定することとされておりますが、県の担当課、警察署、葬祭業者の方々と連携をとりながら取り組んで策定してまいりますと同時に、順次改定をいたしてまいります。
 以上でございます。
○副議長(西岡照夫君) 4番西本良平君。
○4番(西本良平君) それぞれに適切に御答弁をいただきました。まことにありがとうございます。
 まず、特認校の関係でございますが、非常に教育長さんから御丁寧に御答弁もいただきました。私がこの質問をした趣旨といいますか、本当の目的は、やはり共有しながら地域の疲弊につながらないようにしていくためには、学校がやっぱり一番大事である。この学校経営・運営が、やっぱり地域を守っていくんだということをみんなで共有していかなければ、特認校だけの問題じゃなくて、だめじゃないかと。その目的があるからこそ、特認校の制度を導入してよそから来ていただくという、そこにやっぱり魅力を発信していかなければならないなっていうのがあったわけです。
 それと、私もいろいろ学校長さんにもお話も伺いましたが、やっぱり私たちが今までずっと見てきて思ってきた魅力、そして地域との良好な関係というのは、今も築かれてはいってますが、やっぱり少し我々が思うところと違う点は、私が感じた点だろうと思うんですが、それは一つは、私も実は小さいときに小学校の統合というものを経験をしておりまして、そのときに実は定期券をいただきまして南国市から、スクールバスがございませんでしたので、バスで根曳峠近くから領石までをいただきましたが、久礼田の学校へ行くのにそっからは土電のバスへ乗りかえないかんがですが、全部歩きをしたわけです。そのことが今でも地域の同級生とあれを往復歩いて朝行った、帰ってきた。そして地域のおじさん、おばさんにも声がけをいただいた、そこに触れ合いがあった。だから今でもその人たちを覚えてる、知ってると、こういう良好な関係、これが一つは非常に、これ後で質問にさせてもらいますけども、少しこう心配な点は、いわゆる送迎の集合場所に子供さんたちにお集まりをいただければ、そっから安全な対応として、学校のグラウンドまであるいは校舎の近くまで送迎する、これが今基本であろうと思います。ほんで、久礼田の昔をとりましても、私らから20年後、15年後ぐらいからはスクールバスに県交のバスを借り上げてなったんですが、それ以降は全部運動場からそれぞれの指定場所まではもうバスでしたから、その後の人たちはどんなに思っているのかわかりませんけれども、やっぱり地域の人たちと触れ合うというのがこの制度のいいところであるという観点からすれば、私は朝のお迎えの時間、子供さんたちに与える時間的制約の問題とか、問題・課題はあるでしょうけれども、スクールバスでただ安全にそこに届ける、その運転手さんの御苦労も大変わかるわけですが、しかしながら、子供の教育という視点から見たときに、果たしてそれが100%いいのかどうか、やはり地域の方々とのコミュニティーも減ってくるでしょうし、それから何といいましても、やっぱり同級生、友達、それからそういった方々と学校へ行くという、通う、帰るということが、全くその人たちは別の扱いになってしまうということは、少し私の中では違和感があると。それは何とかいい工夫ができないのか。例えば、奈路小学校でいうと、これは時間的な問題がありますからなかなか言えんと思いますけども、例えば、下の防災コミュニティーセンターの奈路の近くでおりて、あっから約300メートルぐらいを歩く、往復する、それだけでもお年寄りの人たちも朝おはよう、行ってきますの声が出せるんじゃなかろうか。そして友達と手をつなぎ話をし、遊びながら行ける、そんなことも私はあの学校に通う魅力の一つじゃなかろうかというふうに思う。それがまた、そのことによって保護者もそのことを理解していただくと、地域行事への参加も自主的に行ってくれるようになるんではなかろうか。今もかなり積極的にはかかわってくれる、そういう子供さんを持つ家庭が来てくれているというふうにも私は思うんですが、そういう地域へのかかわり方をできる人というのもあるようでございます。これの審査も教育委員会のほうでされておるようでございますけれども、そこのところは踏み込んだ話も全く私するつもりもないんですが、やっぱり地域と触れ合う子供が、やっぱりそこにそういう環境で育つということが非常に重要な点でなかろうかというふうに思います。
 それから、白木谷のほうは、もうずっと前から私も気がついておって、もともと特認校になる前からよそから来てもろうたり、あそこに興味を持ってもらうためには、やっぱり県道の整備が大事じゃねっていうのはずっと言われてきました。奈路と比べると全く違うのは、道路の整備でございます。今になってやっと地元の方々と私も陳情にも行って、県ともやりとりもして、高速道路から笠ノ川の間を抜けたら今真っすぐ抜くようになりまして、今年度中に開通する予定で舗装になるんですけども、それもありますし、そっから上へ上へと順番には整備をしてきて、大分よくなりました。今スクールバスですから、そんなに問題もないと思うんですが、やっぱり保護者の方は、あれを車で自家用車で来るとなると嫌うんですね、道が狭いということで。やっぱり生コン車なんかもよく通りますし、いろいろなことがあるんですが、学校からお聞きしますと、やっぱり保護者の方の要望としては、白木谷にはやっぱり公営の住宅団地が欲しいと。私らは子供をここへ通わすんだったら、いわゆる学校案内をもらってあそこに来て、来らせたいがということで話す中では、住宅の整備とあるいは宅地の整備をしてほしい。そしたら1人、2人目まで学校にお世話になりたいというような保護者の方が何人かおいでるようにお聞きしますし、また市のほうでも少しそういったような方向を向いた計画も今あるやにもお聞きも、これは学校じゃなくて、地元からもお聞きをするやに聞いておりますが、そんなような私の今の中では思いがあってこういう質問もさせてもらいました。
 それと、少しさかのぼって、平成24年3月議会で、田中徹前議員が、この問題の質問をされておったのを記憶しておりまして、少しひもといてみてみましたところ、白木谷小学校は少し奈路と違って、英語教育なんかに取り組んだらどうですかというようなお話があって、非常に教育委員会としましても、当時これはいい提案であるということで暫時検討したいというお答えがここにあるわけですけども。その点はちょっと2問目で、その後どういうふうにお考えになられておるのか、今私も学校長に深く教育内容までお聞きしておりませんので、本当の概略程度しかお聞きをしてなかったので、そういうことでございますので、少しそこはお聞きをしたいと思います。
 それと、一番は地域とのかかわりも大事ですが、どうやってこれから魅力を感じていただき、そして言い方変えますと変ですが、広報という言い方もあるでしょうけども、これは企業で言いますと営業活動ですが、子供たちをふやすための。これを今までもそうですし、これからどういうふうにやっていくかという点では、例えば当然たちばな幼稚園もそうでしょうが、それぞれの公立・私立の保育園もそうでしょうが、お願いも希望者があれば、直ちに説明に行くということもありましょうし、それから学校案内もつくっておりますしいろんな発信もされてますが、私立の幼稚園、ひまわり・アトムさんもあるでしょうし、いろんなやり方はあると思うんですが、やっぱりそこには、魅力を感じていただけるものをやっぱりどうしても今やもう一つプラスをするもんが欲しいなというところが私も思うんです。そこは今言いましたような住宅の整備も魅力の一つでしょうし、それから教育の今言う部分でもあるでしょうし、それから道の拡幅の問題もあるでしょうし、これらがやっぱり総合的に進めていかれてこそ、学校存続であったり地域の活性化であったり、今、白木谷では、企画課のほうからあるいは農林水産課のほうからお世話をいただいて、本当に集落活動センターへの取り組みも、あるいは元気なグループたちのどうやってこれから地域を元気にするかという議論も含めて、月一程度議論もされてきておりまして、私も少しその中の輪に入らせてもいただいておるんですが。そういうところとも学校の関係は、全て通ずるもんであろうというふうに思いますので、さらに言えば、小さな拠点をつくるためにもこの学校がなくなるとしたら大変なことでございますので、ぜひともそこなところをお願いをしたいと。
 今2問目では住宅の整備の関係、道のことは、今の段階では少し問題も無理もあると思いますんで置いておきますけども、それから英語の授業を、教育を取り入れる問題を少し2点目にお聞きをしたいというふうに思います。
 それとあと、それぞれの広報活動なり営業について、今後具体的にどんなことができそうなのか、みたいなのもお聞きできればありがたいかなというふうに思います。
 次に、駐車場でございますが、本当に私も地元宍崎の方から聞いたということではなくて、隣の瓶岩の集落の何名かの方からお聞きをした話が発端でございました。穴崎の方もそういう思いの方もあると思いますけれども、基本的には穴崎1号線の開通もあの園がなかったら多分きっとないだろうということで、非常に地域の方は感謝をしておるんじゃないかなというふうに、私は実はその裏返しとして思うところでございます。ただ駐車場の問題は、もうずっとこれは議論、なかったと言われておりますけども、ほかの中学校にしても保育園にしてもということはあるんですが、校区内外のことを考えたときに、地元から歩いてこれるという人はおらんのですね、もう。全員と言うていいほど、もう乗り物で来なければならないという。そして今の時代、車が大変大きゅうございます。特にワンボックスカーといいますか、これが非常に多いということで、今言われた園庭、いわゆる中庭に入れても、30台ぐらいから上入らんと思います、あの運動場であれば。そんなこともあって大半の方が体育館に置きゆう。その労力というのも、往復1キロ500ぐらい歩かないかんので、大変なことでございまして。そんなことで、今までにそれが原因で途中で幼稚園を行き先変えられた方もおらんと思いますけれども、そんなことも含めて検討をいただけるというお答えをいただきましたから、ぜひとも検討をいただけるんであれば、早急にひとつ措置をとっていただけるようなことを配慮をお願いを申し上げたいと思います。まことに前向きな答弁をいただきましたので、ありがたく受けとめました。
 あと燃料タンクは、本当にこの間農家向けの説明会をやられたということで農林水産課長からお話もいただき、農家のほうも随分浸透したと思いますが、私は、やはりこの補助金を受けてやるということの意義ですね。やっぱり市長がいつも言われますけども、人の命を守り、つないでいくっていうことへ全力を傾注して今日的にやりゆう一方で、こういうことへは余り当たらずさわらずで今まで来たということも、実は一つの中にあると思います。それは、私もそれにかかわる組織におった人間として、少し臆病に、法的な部分も特に防油堤の関係ではあった部分もありまして、なかなか取っかかりにくかった。
 しかしながら、費用の問題もありましたが、ここに来て6分の1、もうこれ以上のものはないんじゃないかと。今やらんでいつやるぜっていう、僕は今時期だと思います。したがいまして、説明会もそうですし、機会あるごと、なぜせにゃいかんかということを理解をいただいて、あと6分の5の残り分については、JAグループなりJAなり農家負担なりの後は問題になろうと思いますが、そこの部分と同等に、両輪のようにどうしてせないかんかっという理屈をやっぱりわかってもらうことが一番先ではなかろうかというふうに思いますので。ぜひともまたそこなあたりへの御指導もいただきながら、JAにも促していただきながら、そして農家の理解を何といいましても、理解がなければできませんので、そこへ行かないと10年かかるとは言われてます。今言われました3年というところですが、ぜひともこれは市をあげて市長さん、県へ県から国へ言うてもらうように、こんな3年ばあでできんぜよとこんな話は。そんな性急なもんじゃないぜよというようなことで、ぜひとも他の市町村とも連携をとっていただきながら、ぜひともこの問題については継続事業としてやれれるような仕組みを、ここはぜひともお願いをしておきたいと思って、お構いなければ、後で少し市長にもそこのあたりいただければというふうに思っております。
 次に、非常に難しい問題でございますけれども、広域火葬計画、私がなぜこんな質問をしたかというがですが、去年の実は12月21日の高知新聞に出たわけでございまして、ここに非常に遺族の早い対面支援ですとか、安置所の運用手引を整理したとか、いろいろあるわけですけども。人間、人は本当に生き長らえる、生きれる方法を見つけるのが一番大事ですが、やっぱり何といっても、犠牲者が出るのはもう間違いなく何人かは出ますが、その人のやっぱり尊厳というものに向き合うことは非常に大事だろうと私は思ってあえてこの質問を嫌な部分もありましたが、これもう本当に考えだけでぞっとしますけれども、必ず向き合わないかんということでございまして。ネットでとりますと、広域火葬計画も結構分厚い内容が出ておるわけですが、一番問題なのは、やはり安置所をどういうふうにし、それへ向けてどういう搬送ができるのか。そして搬送をしたときに、他の機関、いわゆる警察、医者、歯医者、葬儀社もろもろとの連携がどういうふうにできるか、やっぱり最低限のところの訓練想定はして、やっておくべきではなかろうか。そして市長言われましたけども、津波の浸水区域であるという香南斎場の問題も、当然これは置き去りにできる問題でもないわけですが、今県下で一日に134体ですか、火葬場で処理ができる量というのは。それから考えても、一遍にどっさりいったら、ほら何ともやりようがないわやということですが。ないわじゃなくて、特に今所長が言われたように、葬祭業者さんと早くから、私うれしかったです、早くから協定も結ばれて、そこらあたりの対応がきちっとそういう辺のところはできておったと。だからことし中にマニュアルはつくりますよということのお示しがありました。ぜひとも早くつくっていただきたいです。
 ただ私が一つ提案といいますか、お願いといいますか、業者さんを私も少し回ってお聞きもしますと、一番問題なのは、ドライアイスが1人に冬場ですと10キロ、夏場ですと30キロ要るという。この対応は簡単に代替措置はないんですね、これ。だからそこのところは、例えば一業者に対して市が援助じゃ、国の金使うじゃということはできんですが、これは仕組みづくりの問題でしょうから、一からやらないかんかもしれませんけども。この重油タンク対策でさえ一からやってできたわけですから、例えば協議会を葬祭業者さんにつくってもらって、協議会、あるかもしれません。例えば南国なら南国の協議会で事業主体になっていただいて、行政が補助金を投入して、例えばドライアイスの機械を、マックスの状態ではできんと思いますが、何ぼかにできるようなことができんのか。あるいは遺体袋も行政がそれを準備して、もう保管をするとなると大変な場所が要ると思いますんで、そういうのもそういう協定の中で業者さんに持っていただくことができんのか。今私が聞いておるところだけを聞きますと、30袋ぐらいしか持ってないようでございます、これはもう本当に想定がないからですが。本当に県下では今3,000ぐらい持っておりますが、これを今年5,000にするとかという話もありますけども、そういうようなことでないと、ひつぎももちろん足らんでしょうし、そういう問題がいっぱい、一つ一つ見ますと、びっくりするようなことがあります。
 いろいろあっち言い、こっち言いしてもいかんですけども、やっぱり遺体のマニュアルをつくるときに、安置所はやっぱり市が一番市町村としてまず最初に設置せないかんことでございますので、これはなかなかこういった事案ですから、場所の特定は今の段階でできんと思いますけれども、やっぱり早く想定をされて、コンクリートでできるだけ下が、横がコンクリートであったり、それから一番先に復旧できる水の体制であったり。そういうものをしっかりとやっぱりやっておかないと、油にまみれた遺体ですとか、土砂にまみれた遺体ですとかというのが、東日本大震災で物すごくあって教訓になっておるようでございますから、そのことが火葬計画の中にも言われておりますし、書かれてもおりますし、高知新聞の中にもあちらの行政の方のコメントもございます。そういうようなことも含めて、ぜひとも本年度中には何と何と何をやる、今言われたようなことを計画的に進めていってもらいたいなというふうに思います。
 私のほうからは、そういったまだ取っかかりの段階でございますので、この問題は私も深くは触れませんが、今言いました大きな課題を一つ一つ挑戦をして、きちっとした対応策を考えていってほしいということをお願いしておきたいと思います。先ほど申し上げました何点かを2問目にさせていただきます。
○副議長(西岡照夫君) 市長。
○市長(橋詰壽人君) 重油タンクと防油堤、このことにつきましては、ほぼ3年という期限内には、私も完了は難しいと思っておりますので、その延伸なりの対応については、早い時期に県と協議を進めてまいりたいと思います。
 そして、今県内どうこうで答えの出る問題ではないですが、これは県レベルの課題になろうかと思いますけれども、しかし全部外部頼みではなくて、南国市でできること、これと県に物を申さないかんこと、これを区分けして死者の弔い問題、埋葬の問題等々については、医師会との関係もございますので、これを進めていきたいと思いますので、御協力またよろしくお願い申し上げます。
○副議長(西岡照夫君) 教育長。
○教育長(大野吉彦君) 2問目の御質問にお答えを申し上げたいと思います。
 議員さんおっしゃられますように、地域あっての学校、学校あっての地域でございまして、私教育長になりまして、運営協議会等地域の会へ出ましたときに、地域の方々から、みんな特認の子供も含めて奈路っ子やと、白木谷っ子やという声をいただきまして、本当にうれしく感じたところでございます。奈路小学校では、先ほども申しましたように、29年度全国僻地校の研究の指定校で取り組んでおりまして、議員さんも御指摘になられましたように、学校が主体的にそのことも含めまして防災コミュニティーセンターから学校まではみんなで歩こうと。それからもう一点は、議員さんこれもおっしゃられましたように、地域へ出ていって学習を、地域の方と一緒にしようということで、土曜日の授業を計画しております。これは、いわゆる教科ということではなくって、地域を学ぶと。特にことし奈路小学校は、実践的防災教育推進事業という県の指定もいただきまして、防災教育に取り組んでおるところでございまして。先般14日の日曜日には、宮城県の多賀城高校の小泉博校長先生においでていただきまして、防災についての子供たちの考え方、学校の状態等、一つ一つ御指導、御指摘をいただきました。その中で、多賀城高校は、来年4月から全国で2番目の防災科学科というのを設けるようでございます。その中で、いわゆるコンピューターICTを活用してやりたいと。奈路小を見学されたときに、奈路小のあのICTへの取り組み、これをごらんになって夜の懇親会でもお話をお伺いしたんですが、大野教育長さんすごいですねというお話でございました。そういう意味で、奈路小学校の取り組み、すばらしい先進的な取り組みICT、ICTの黒板とかいろんなことでの取り組み、地域との取り組みを白木谷と合同学習することによって広げていきたい。
 白木谷のほうも、実は24年、今議員さん御質問がありましたが、議会で問われましたように、白木谷は英語へ取り組もうということで、学校訪問をしていただいたらわかると思うんですが、階段からもう全部英語で表示をしてございます。しゃべれるところまではまだいってないんですけども、十分。ただ応援をするために北陵中学校に配置していますALTを中学校の英語教員と一緒に白木谷には入れまして、英語教育への取り組みのいわゆる支援をしておるというところでございまして、特色ある学校の授業へ取り組んでいきたいと、あわせてやっていきたいと思っておるところでございます。特にことしは、広報活動というお話でございましたが、ことし白木谷小学校は、地元のお子さんは1名でございました。特認へ5名おいでてくれまして、現在1年生が6名でございます。2年生が地元のお子さん、これも同じく1名ですが、特認へ2名おいでてくれていますので、合わせたら9名になります。これは2学年合わせて8名までは複式でやらないかんがです。9名になりましたら単式でやれます。したがって、現在白木谷小学校は、1年生と2年生はそれぞれ担任のもとで単式で授業ができるということで取り組んでおるところでございます。そういう意味におきましても、広報を含め現場の学校長さん、そしてPTA、地域の方が非常に足を運んで努力して、特認制の確認に御尽力してくれております。教育委員会として前面に出てということではございませんが、運営協議会等で教育委員会として指導し、後押しをし、支援をして、学校が地域運営協議会、学校運営協議会が作成する印刷物と一緒に協力してつくり、配布をしていくというような取り組みに協力しているところでございます。
 あと県道の拡幅整備とか、住宅の整備等につきましては、また庁内各課との御協力、御支援もいただきながら取り組んでいかなくてはならないと思っておりますので、どうぞ議員の皆様方におきましても、白木谷・奈路、教育委員会としては絶対これを、いわゆる残していきたい、活性化させていきたいという強い思いを持っておりますので、御支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○副議長(西岡照夫君) 4番西本良平君。
○4番(西本良平君) ありがとうございました。
 ちょっと私さっき抜かりまして、最後に一つだけ質問といいますか、考え方を少しいただきたいと思うのが、実は高知市の土佐山が小中一貫の土佐山学舎がスタートをいたしました。本市もこういった中山間のいわゆる特色ある学校づくりもありますが、中山間の学校とと言うつもりはないわけですが、南国市全体を見渡したときに、特に北陵校区は小学校も多いわけでございまして、なかなか接続の問題とかいうことで、一貫は難しい問題があろうかというふうに思いますが、全体の中で教育委員会として今後こういったような小中一貫の取り組みというものは考えておられるのかどうかを最後にお聞きして、終わりたいと思います。
○副議長(西岡照夫君) 教育長。
○教育長(大野吉彦君) これは非常に難しい問題でございまして、4日目の御質問の中にも大篠小学校の増築ということも出てきてまいります。それから、大篠小学校を例に言いますと、平成32年度、33年、34年ぐらいが900人を超すピークでございます。これにあわせて現在準備を進めているところでございます。7学級ぐらいの増築をしなくてはならないという現状が予測されております。それにつきましては、もう市長を初め庁舎内での対応等お願いをしまして準備を進めているところでございますが、今後の白木谷小学校、奈路小学校を含むいわゆる小中一貫校とか学校統合とか、いろんな面で非常に難しい問題がございます。4日目の御質問でまた詳しく御答弁させてもらいますが、大篠小学校を考えるだけでも、隣接している校区が7校ございます。7つの小学校が隣接しているわけでございますので、大篠小学校のことだけを考えて教育委員会が、行政がやるというわけにはいきません。これはもう市長部局も含んでいろんな問題をクリアしていかないとできない問題でございますので、御提案いただきましたことも含めて取り組んでまいりたいと思っておりますので、この面につきましても、またお力添えといいますか、御協力をお願いしたいと思います。
 以上でございます。
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○副議長(西岡照夫君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(西岡照夫君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 明18日の議事日程は、一般質問であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて延会いたします。
 御苦労さまでした。
      午後2時47分 延会