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検索結果 »  平成19年 第323回市議会定例会(開催日:2007/03/09) »

委員長報告・討論・裁決


議案第1号から議案第28号まで

○議長(高橋 学君) この際、議案第1号から議案第28号まで、以上28件を一括議題といたします。
 これより委員長の報告を求めます。総務常任委員長野村新作君。
〔3番 野村新作君登壇〕
○3番(野村新作君) 総務常任委員会の審査の経過並びに結果につきまして御報告を申し上げます。
 今期定例会におきまして当委員会に付託されました案件は、議案第1号、議案第9号、議案第13号、議案第18号、議案第22号、議案第23号、議案第24号、議案第25号、議案第26号、議案第27号、以上の10件であります。
 助役を初め関係課長の出席を求め、慎重に審査を行いましたので、以下順次御報告を申し上げます。
 まず、議案第1号平成18年度南国市一般会計補正予算につきまして、当委員会に付託されました第1条歳入歳出予算の補正中、歳入の部、歳出第1款議会費、第2款総務費、第9款消防費、第12款公債費、第2条繰越明許費、第3条地方債の補正であります。
 歳入歳出補正予算の規模は、総額1億571万6,000円の減額であります。主な内容は、退職手当及び小・中学校耐震補強事業費を増額し、事業費の見直し、確定に伴う各事業費などの減額であります。その所要一般財源は1,822万7,000円の減額でありまして、地方譲与税500万円、利子割交付金1,200万円、基金繰入金5,187万7,000円を減額し、市税2,420万3,000円、普通交付税2,338万1,000円、財産収入111万3,000円及び諸収入など195万3,000円を増額しているものであります。
 総務費関係では、退職手当1億3,449万2,000円の増額計上であり、また繰越明許費といたしましては、農業費関係1,769万6,000円、都市計画費関係7,176万2,000円、小学校費関係8,281万3,000円及び中学校費関係6,044万5,000円の計上であり、やむを得ないものと認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第9号平成19年度南国市一般会計予算につきまして、当委員会に付託されました第1条歳入歳出予算中、歳入の部、歳出第1款議会費、第2款総務費、第9款消防費、第12款公債費、第13款予備費、第2条債務負担行為、第3条地方債、第4条一時借入金、第5条歳出予算の流用であります。歳入歳出予算の総額は178億円で、平成18年度当初予算に比べて7億円、4.1%の増額予算であります。
 一般財源であります市税、地方譲与税、利子割交付金、地方交付税などの総額は124億8,918万2,000円で、前年度に比べて1.1%の増となっております。
 歳入の構成比では、自主財源は43.9%、依存財源56.1%の割合で、定年退職者の増に伴う人件費の増加、老人保健、国民健康保険会計への繰出金などが増大し、財源不足につきましては、減債基金や退職手当基金など合わせて3億円の基金取り崩しと地域再生事業債の発行で補っております。
 総務費関係では、退職手当4億3,862万6,000円、電算運営管理事業費1億1,810万9,000円、市庁舎内のアスベスト除去工事を行う庁舎関係費など改修工事費2,124万円、国土調査事業費1,947万2,000円並びに県議会議員選挙費及び市議会議員選挙費などの各選挙費1億3,930万円が計上されております。
 消防費関係では、高規格救急車購入費3,690万円、久枝地区津波避難施設設計など委託料325万4,000円及び用地購入費950万円、自主防災組織の育成整備にかかわるみんなで備える防災対策事業費補助金945万円並びに木造住宅耐震改修補助金1,600万円を含む住宅耐震対策促進事業費2,422万8,000円が計上されております。
 公債費は、元利償還金37億7,497万3,000円が計上されており、また債務負担行為といたしまして一般廃棄物処理事業にかかわる業務委託3,999万6,000円、財団法人エコサイクル高知が行うエコサイクルセンターの建設に対する負担金2,514万5,000円及び高見団地建替工事費1億7,413万6,000円が計上されているものであります。
 款項逐一慎重に審査の結果、やむを得ないものと認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第13号平成19年度南国市土地取得事業特別会計予算につきましては、予算の総額は歳入歳出それぞれ3,401万4,000円で、対前年度28万4,000円の増と、ほぼ同額予算となっており、適当と認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第18号南国市税条例の一部を改正する条例につきましては、低開発地域工業開発地区指定による固定資産税の免除及び地方拠点都市地域における固定資産税の不均一課税につきまして、適用期限が到来しましたので、該当条項を削除するために本条例の一部を改正するものであり、適当と認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第22号南国市支所設置条例の一部を改正する条例につきましては、領石支所及び岡豊支所の老朽化に伴い、両支所をそれぞれ久礼田体育館及び岡豊ふれあい館内に移転することとなり、本条例の一部を改正するものであり、適当と認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第23号南国市立福祉館の設置及び管理に関する条例及び南国市課の設置に関する条例の一部を改正する条例につきましては、福祉館は住民交流の拠点となるコミュニティーセンターとして各種事業を総合的に行うものとされ、設立当時からの役割に変化が生じてきており、名称を市民館に改称することにより、より多くの市民に活用してもらうために本条例の一部を改正するものであり、適当と認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案24号南国市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例につきましては、主なものは、扶養手当において扶養親族である子などのうち、3人目以降にかかわる支給月額を現行の5,000円から6,000円に引き上げるものであり、適当と認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第25号南国市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例につきましては、国家公務員の勤務時間の改正に準じ、本条例を改正するものであり、改正の主な内容は、休息時間を廃止し、休憩時間を原則1時間とするものであり、適当と認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第26号南国市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例につきましては、改正の主な内容は、じんかい処理手当などの3種類の手当については、これまでの月額支給から日額支給または作業回数支給に改め、税務手当、福祉事務手当などの6種類の手当については廃止し、夜間業務手当については単価の引き下げを行うものであり、やむを得ないものと認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第27号南国市総合計画につきましては、平成27年度を目標年度とし、南国市における総合的かつ計画的な行政運営を図るため総合計画を定めるものであり、適当と認め、原案を可決すべきものと決しました。
 以上で総務常任委員会の報告を終わります。同僚議員の御賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(高橋 学君) 産業建設常任委員長竹内克憲君。
〔1番 竹内克憲君登壇〕
○1番(竹内克憲君) 産業建設常任委員会の審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
 今期定例会におきまして当委員会に付託されました案件は、議案第1号、議案第2号、議案第4号、議案第5号、議案第8号、議案第9号、議案第10号、議案第12号、議案第14号、議案第17号、議案第19号、議案第28号、以上12件であります。
 去る20日に委員会を開催し、関係課長の出席を求め慎重に審査をいたしました。以下、順次御報告を申し上げます。
 まず、議案第1号平成18年度南国市一般会計補正予算第1条歳入歳出予算の補正、歳出第6款農林水産業費、第7款商工費、第8款土木費、第11款災害復旧費についてであります。
 主なものは、農林水産業費関係では、高知南国道路周辺対策農道水路整備事業費として4,694万8,000円、林業振興育成補助金事業費943万4,000円を減額計上、商工費関係では、中小企業振興助成金540万円及び南国市企業立地促進奨励金650万円を減額計上、土木費関係では、木造住宅耐震改修補助金780万円を減額計上しております。
 また、繰越明許費といたしましては、農業費関係1,769万6,000円、都市計画費関係7,176万2,000円を計上しており、やむを得ないものと認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第2号平成18年度南国市下水道事業特別会計補正予算につきましては、歳入歳出補正予算の規模は1,207万3,000円の増額補正であります。また、繰越明許費として公共下水道事業費1億471万円を計上しており、やむを得ないものと認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第4号平成18年度南国市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算につきましては、歳入歳出補正予算の規模は355万7,000円の減額補正であります。適当と認め、原案を可決すべきものと決しました。
 議案第5号平成18年度南国市農業集落排水事業特別会計補正予算につきましては、歳入歳出補正予算の規模は48万3,000円の増額補正であります。その補正財源として受益者負担分100万円を減額し、一般会計繰入金148万3,000円を増額計上しており、やむを得ないものと認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第8号平成18年度南国市水道事業会計補正予算につきまして、収益的収支では、上水道事業費用を1,056万6,000円増額、簡易水道事業費用を2,731万1,000円減額するものであります。
 また、資本的収支では、上水道資本的支出を666万2,000円減額し、簡易水道資本的支出を666万2,000円増額するもので、やむを得ないものと認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第9号平成19年度南国市一般会計予算第1条歳入歳出予算、歳出第5款労働費、第6款農林水産業費、第7款商工費、第8款土木費、第11款災害復旧費についてであります。
 主なものは、労働金庫及び高知勤労者福祉サービスセンター預託金や畜産農家と連携し米づくりを推進する高知農業確立総合支援事業費補助金、農地・水・環境保全向上対策補助金、十市圃場整備事業等に係る県営事業負担金、高知南国道路周辺対策農道水路整備事業費、企業立地促進奨励金、街路事業高知〜南国線整備事業費、高見団地改築に伴う公営住宅建てかえ移転事業費などを計上しており、やむを得ないものと認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第10号平成19年度南国市下水道事業特別会計予算につきましては、歳入歳出それぞれ6億6,868万4,000円で、対前年度2,791万1,000円の減額予算であり、やむを得ないものと認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第12号平成19年度南国市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算につきまして、本予算の総額は歳入歳出それぞれ8,083万5,000円で、対前年度1,103万4,000円の減額予算であり、やむを得ないものと認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第14号平成19年度南国市農業集落排水事業特別会計予算につきましては、本予算の総額は歳入歳出それぞれ1億4,495万8,000円で、対前年度360万2,000円の増額予算であり、やむを得ないものと認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第17号平成19年度南国市水道事業会計予算につきましては、収益的支出において収入を6億7,861万円、支出を6億2,484万5,000円、事業量は給水戸数を1万8,000戸、年間総給水量を566万立方メーターと見込んでおります。
 資本的収支においては、収入を5億3,350万円、支出を8億6,449万円と予定しており、不足する額3億3,099万円は、当年度分損益勘定留保資金2億1,433万円、建設改良積立金1億1,666万円で補てんするものであり、やむを得ないものと認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第19号南国市営住宅設置及び管理条例の一部を改正する条例につきましては、暴力団員の市営住宅への入居及び使用を制限することにより、市民生活の安定と市営住宅を適正に管理するため本条例の一部を改正するものであり、適当と認め、原案を可決すべきものと決しました。
 最後に、議案第28号市道の認定について御報告いたします。
 本議案の八反田窪ケ内線及び尻明線は、民間開発により整備された道を市道として認定するものであり、適当と認め、原案を可決すべきものと決しました。
 以上で産業建設常任委員会の報告を終わります。同僚議員の皆さんの御賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(高橋 学君) 教育民生常任委員長土居篤男君。
〔13番 土居篤男君登壇〕
○13番(土居篤男君) 教育民生常任委員会の審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。
 今期定例会におきまして当委員会に付託されました案件は、議案第1号、議案第3号、議案第6号、議案第7号、議案第9号、議案第11号、議案第15号、議案第16号、議案第20号、議案第21号の以上10件であります。
 去る3月20日関係課長の出席を求め慎重に審査を行いましたので、以下順次御報告を申し上げます。
 まず、議案第1号平成18年度南国市一般会計補正予算歳出第3款民生費、第4款衛生費、第10款教育費であります。
 その主な内容は、衛生費関係では、香南清掃組合負担金1,586万9,000円を減額計上し、教育費関係では、繰越事業となる国府小学校校舎耐震補強事業費4,444万1,000円、北陵中学校校舎耐震補強事業費5,889万3,000円を増額計上したものであり、やむを得ないものと認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第3号平成18年度南国市老人保健特別会計補正予算につきましては、歳入歳出補正予算の規模は1億9,709万8,000円の増額補正であり、主な内容は、医療給付費2億円等の増額計上であり、その補正財源として支払基金交付金1億891万2,000円、国庫支出金6,217万円等を増額し、諸収入400万円を減額計上したものであり、やむを得ないものと認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第6号平成18年度南国市国民健康保険特別会計補正予算につきましては、歳入歳出補正予算の規模は763万4,000円の増額補正であり、その主な内容は、総務費150万4,000円等を減額し、共同事業拠出金936万8,000円を増額したものであり、やむを得ないものと認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第7号平成18年度南国市介護保険特別会計補正予算につきましては、歳入歳出補正予算の規模は1億2,581万4,000円の減額補正であり、その主な内容は、歳入では保険料1,368万5,000円、支払基金交付金4,827万円等を減額し、歳出では基金積立金4,047万4,000円増額し、保険給付費1億5,000万円等を減額計上したものであり、やむを得ないものと認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第9号平成19年度南国市一般会計補正予算第1条歳入歳出予算中、歳出第3款民生費、第4款衛生費、第10款教育費であります。
 その主なものは、民生費関係では障害者自立支援事業費3億9,491万9,000円、児童手当費3億6,841万2,000円、老人保健特別会計繰出金5億4,785万円等、また衛生費関係では合併処理浄化槽設置整備事業費3,836万3,000円、保健衛生予防費5,003万9,000円等、教育費関係では生徒数の増加に伴う大篠小学校校舎増改築事業費1億2,723万7,000円、スポーツセンター等管理運営費及び施設維持管理委託料4,676万2,000円等であり、やむを得ないものと認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第11号平成19年度南国市老人保健特別会計予算につきましては、予算の総額は歳入歳出それぞれ67億6,327万7,000円で、対前年度2億2,919万2,000円の増額予算となっており、歳入では支払基金交付金35億7,840万2,000円、国庫支出金21億593万5,000円等、歳出では医療諸費67億3,930万円等であり、やむを得ないものと認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第15号平成19年度南国市国民健康保険特別会計予算につきましては、予算の総額は歳入歳出それぞれ60億9,721万7,000円で、対前年度11億3,944万2,000円の増額予算となっており、歳入の主なものは、国民健康保険税15億5,516万8,000円、国庫支出金19億9,831万3,000円等で、歳出の主なものは、保険給付費39億521万2,000円、老人保健拠出金10億8,082万円等であり、やむを得ないものと認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第16号平成19年度南国市介護保険特別会計予算につきましては、予算の総額は歳入歳出それぞれ38億3,957万7,000円で、対前年度1億3,823万6,000円の減額予算となっており、歳入の主なものは、第1号保険者の保険料6億8,794万5,000円、国庫支出金9億1,337万5,000円等で、歳出では、保険給付費35億8,850万6,000円、地域支援事業費7,565万1,000円等であり、やむを得ないものと認め、原案を可決すべきものと決しました。
 次に、議案第20号南国市長寿祝金支給条例を廃止する条例につきましては、今日まで長寿祝い金を支給していましたが、長寿祝い金の財源を少子化対策費や増加する介護費用の抑制のための予防対策、健康づくり対策等に活用するために本条例を廃止するものであり、やむを得ないものと認め、原案を可決すべきものと決しました。
 なお、一部に反対の意見があったことを申し添えます。
 次に、議案第21号学校開放に係る体育施設の照明施設等使用料条例の一部を改正する条例につきましては、南国市立三和小学校屋内運動場が改築され、屋内運動場の照明施設も新たになり、証明施設等使用料を改定するために本条例の一部を改定するものであり、適当と認め、原案を可決すべきものと決しました。
 以上で教育民生常任委員会の報告を終わります。同僚議員の御賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(高橋 学君) これにて委員長の報告は終わりました。
 これよりただいまの委員長報告に対する質疑を許します。質疑はありませんか。
      〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋 学君) 委員長の報告に対する質疑を終結いたします。
          ―――――――――――*―――――――――――
○議長(高橋 学君) これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。11番山崎峻英君。
      〔11番 山崎峻英君登壇〕
○11番(山崎峻英君) 私は、日本共産党議員団を代表して、今議会に提案されました議案のうち、議案第20号南国市長寿祝金支給条例を廃止する条例について反対の討論を行います。
 本条例は、昭和46年、満80歳以上のお年寄りに南国市老人年金支給条例として9月15日に3,000円の支給をすることから始まっております。昭和51年5月24日、この条例は一たん廃止されておりますが、翌昭和52年3月、わずか10カ月で名称を南国市長寿祝金支給条例として復活しました。今日に至っているものであります。
 昭和51年に廃止され、わずか10カ月で復活されているわけでございます。当時の提案理由を見てみますと、廃止理由はやはり財政再建のためでありました。しかし、それでも復活させたのはなぜでしょうか。それはやはり当時の執行部と議会にとりまして、80歳以上のお年寄りの皆さんがあの苦しかった戦後を生き抜き、本市の発展に大きな貢献をされた、そのことに対する行政として感謝の気持ちと心からの祝意をあらわす、そのための祝い金の復活であったと推察するものであります。
 確かに時代は大きく変化して今日に至っております。しかし、私たちの現条例の対象者を含む高齢者に対する気持ちは、52年当時と何ら変わりはありません。本議会に提案された提案理由では、現在の福祉情勢から施策としての効果は希薄になっていると述べていますが、私はそうは言い切れないと思います。
 今日の社会情勢の現実は、ますますの格差拡大社会となっております。高齢者の中にも、執行部答弁にありましたように、要らないと言える高齢者の方たちもおられることは私も承知をしておるところでございます。しかし、国の行政改革、福祉予算の削減によって多くの高齢者は減収と負担増に苦しめられ、厳しい生活を強いられておられる方が多いわけでございます。このような状況のもとで今回の廃止条例のように、高所得者と低所得者を一律に見てすべて廃止するということには賛成できないのであります。
 そもそも自治体の仕事の第1は、住民が安心して暮らせるよう常に福祉の向上を目指すことであります。それには弱い立場に置かれている皆さんに温かい思いやりの心を持つことが大切ではないかと言いたいのであります。わずかな祝い金であっても、80歳、88歳、99歳まで人生経験を積み上げられた大先輩たちに対するせめてもの行政の温かさを持とうと言いたいところであります。
 このような立場から、議案第20号南国市長寿祝金支給条例を廃止する条例に対して反対の態度を表明し、私の討論とするものであります。
○議長(高橋 学君) 3番野村新作君。
      〔3番 野村新作君登壇〕
○3番(野村新作君) 私は、市政推進会を代表いたしまして、今議会に提案されました全議案に賛成するものであり、特に議案第9号平成19年度南国市一般会計予算につきまして、賛成討論を行うものであります。
 今期限りで勇退されるという市長が、施政方針でも述べられました平成19年度の財政見通しは、公債費及び扶助費などの義務的経費や特別会計への繰出金などの増大により、厳しい状況の中、経常経費の徹底した削減をし、平成19年度の予算編成に当たられるに当たり、行財政改革を速やかに進めるなど、大変御苦労されましたことに対し、心より敬意を表するものであります。
 平成19年度の南国市一般会計予算は、対前年度4.1%増の178億円の予算となっています。その中でも集中改革プランに基づき人件費などの削減を前倒しにするとのことで、市役所一丸となって取り組むという姿勢に対しまして、高く評価をするものであります。
 では、主な内容につきましてその理由を申し上げます。
 まず、民生費関係では、障害者自立支援事業費3億9,491万9,000円、そして給付内容が拡大された児童手当費に3億6,841万2,000円、また国府小学童クラブ施設新築工事を含む放課後児童対策事業費5,058万5,000円を計上するなどの御苦労に対しても高く評価をするものであります。
 農林水産業費関係では、地域協働の取り組みを支援する農地・水・環境保全向上対策補助金1,100万円、また畜産農家と連携し米づくりを推進する高知農業確立総合支援事業費補助金1,500万円を計上するなど、高く評価をするものであります。
 消防費関係では、高規格救急車購入費3,690万円、また久枝地区津波避難施設設計など委託料及び土地購入費など1,275万4,000円を計上するなど、市民の生命、財産を守るため尽力されたことに対し高く評価をするものであります。
 教育費関係では、生徒増加に伴う大篠小学校校舎増改築事業費として1億2,723万7,000円、また地震対策費として小・中学校校舎耐震補強事業費1,144万3,000円、スポーツセンターなど管理運営費及び施設維持管理委託料4,676万2,000円を計上するなど、南国市の未来を担う生徒たちへの厚い配慮に対し敬意を表するものであります。
 以上述べましたとおり、議案第9号平成19年度南国市一般会計予算に賛同するものであり、市長並びに執行部におかれましては、厳しい財政状況ではありますが、今後とも市民生活向上のためますます頑張ってくださるよう心よりお願いを申し上げまして私の賛成討論といたします。同僚議員の御賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(高橋 学君) 22番小沢正澄君。
      〔22番 小沢正澄君登壇〕
○22番(小沢正澄君) 私は、日本共産党南国市議団を代表し、議案第9号平成19年度南国市一般会計予算に賛成討論を行うものであります。
 新年度予算は、浜田市政3期目任期最後の予算編成であり、また中期財政健全化計画初年度の予算でもあります。政府が進めてきた三位一体改革は、地方交付税の大幅削減で地方自治体に深刻な財政危機をもたらしました。それに加えて本市では、歴代市長の財政規模を超えた大型開発や不適正な財政支出によって莫大な借金を抱え、この公債費の償還が財政上大きな負担となってきました。
 そのため、浜田市長は平成16年度より18年度までの3カ年を第1次の財政健全化計画期間として設定し、この間約27億円の財源不足を解消してきました。この要因は、市の将来と市民の暮らしを守る立場から、自己を犠牲にして賃金削減を受け入れてきた市職員の皆さんの決断によるものであり、また市民の皆さんの積極的な御協力をいただいたことに対し、私は本日改めて心より敬意を表明する次第であります。
 このように、歴代市政の負の遺産を受け継いで、浜田市長は財政構造改善のため全力を尽くしてこられました。そして、中期財政健全化計画を本年度より平成21年度までの3カ年で約12億円の財源不足を解消する健全化計画を立てられました。この計画を達成しますと、公債費の償還もピーク時に比較して大幅に減少に転じることとなり、財政構造も改善の方向に向かいます。このように、健全財政確立への道筋をつけられたのは、ひとえに浜田市長の政治的力量と手腕によるものであり、私は心より敬意を表明する次第であります。
 平成19年度の一般会計予算の規模は178億円であり、市長は私の質問に対し、平常心で予算編成に当たってきたと答弁をいたしましたが、これは歴代市政の財政運営の教訓と本市の財政事情を反映した発言と思います。このような財政事情、財源不足に苦労しながらも、予想される南海地震から市民の命を守るために力を注ぎ、とりわけ子供たちの命を守る立場から、学校の耐震工事に力点を注ぎ、補正予算で国府小と北陵中の耐震補強事業として1億300万円の予算を計上し、残るのは日章小学校と香南中の2校だけとなり、この2校についても平成20年度に実施するため当初予算で設計委託料を予算計上しています。
 次に、地震による津波被害から人命を守る対策として私が強く要望してきた久枝の津波避難施設の建設が、本年度より2カ年事業で実施されることとなり、本年度は用地購入費と各調査費、委託を合わせて1,270万円が予算化されていることに対し、心より感謝を申し上げます。
 次に、教育施設の予算についても、急増する大篠小の増改築事業費として1億2,700万円を計上し、さらに改築予定の長岡小と北陵中の体育館については平成20年度以降に、また香長中の全面改築についても平成23年度以降と、見通しに市長は言及をされました。
 学童クラブ新規開設の国府小学童クラブ施設工事費として1,032万円を、白木谷には218万円を予算化し、新たに発足することとあります。
 産業振興対策として、企業立地促進条例に基づき17社の予定で企業奨励金4,700万円、環境整備奨励金700万円、雇用奨励金として600万円、合計6,000万円が予算計上されています。私が一般質問で強調したように、企業誘致は税収面からも、また雇用対策や本市発展にとって極めて重要な施策であり、一層の取り組み強化を要請するところであります。
 農業振興についても、新規施策として米地産地消の会が推進する米の有機栽培に1,500万円を予算化し、一方農地・水・環境保全向上対策補助金として1,100万円予算計上し、環境対策の新規事業としてし尿処理場の貯留層沈砂等除去設備設置工事費として3,465万円を予算計上し、また待望の後免町への下水道事業も本年度より工事が始まることになります。
 次に、空港周辺対策事業として総額2億円の事業費で進めていたやよい広場などの公園事業が本年度約8,000万円の予算で事業を実施し、完了することになります。そのための市の負担金が560万円計上されています。この事業は、当初予定していた事業より縮小されたことはまことに残念ではありますが、掩体ごうと結んだ施設として多くの方々が利用できるよう、今後の取り組みを求める次第であります。
 次いで、第9款消防費では、高規格救急車購入費として3,690万円を予算化しています。市民の命を守る救急車の高規格化は大変喜ばしいことであり、歓迎するところであります。
 第8款土木費で、高見団地の建てかえ事業が本年度より2カ年事業で着手され、ことしは1億8,000万円余りが予算計上されています。入居者の強い要望であり、私も議会で再三取り上げてきましたが、その念願がかなえられ、市長と住宅課長に心より敬意を表明する次第であります。
 その他、都計道路高知〜南国線に多額の予算が計上されていますが、中期財政収支ビジョンとのかかわりで適正な執行を望むところであります。
 最後に、市長は健康対策拡大のため、予算拡大と食育基本計画に沿って、ことしは全国的なイベントとして南国市から発信したいと決意を述べられましたが、その成功を私どもも心より願うものであります。
 以上、私は新年度予算の主要な施策について列挙いたしましたが、制約された財源の中で市民の暮らし第一に予算編成に当たられました市長と関係課長に深甚なる敬意を表し、議案第9号南国市一般会計予算に賛成をいたします。
 なお、その他の議案の中で、議案第15号平成19年度南国市国民健康保険特別会計予算については賛成せざるを得ませんが、私が一般質問で触れたように、もはや国保税の負担は既にその限度を超しています。その上新年度には国保税が引き上げられ、重税が市民の肩に重くのしかかります。全国的に国保税の滞納問題や資格証の発行で医者に行けず、手おくれで死亡する痛ましい事例が相次いで明らかにされ、高知でも1人の方が亡くなっています。したがって、国保会計をいま一度十分検討を加え、税率のもとへの早期復元と資格証についても抜本的な改善策を講じることを強く要望し私の賛成討論といたします。
○議長(高橋 学君) ほかに討論はありませんか。
      〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋 学君) 討論を終結いたします。
          ―――――――――――*―――――――――――
○議長(高橋 学君) これより採決に入ります。
 まず、議案第1号から議案第8号まで、以上8件を一括採決いたします。委員長の報告はいずれも可決であります。委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋 学君) 御異議なしと認めます。よって、議案第1号から議案第8号まで、以上8件はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に、議案第9号を採決いたします。委員長の報告は可決であります。委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
      〔賛成者起立〕
○議長(高橋 学君) 起立全員であります。よって、議案第9号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第10号から議案第19号まで、以上10件を一括採決いたします。委員長の報告はいずれも可決であります。委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋 学君) 御異議なしと認めます。よって、議案第10号から議案第19号まで、以上10件はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に、議案第20号を採決いたします。委員長の報告は可決であります。委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
      〔賛成者起立〕
○議長(高橋 学君) 起立多数であります。よって、議案第20号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第21号から議案第28号まで、以上8件を一括採決いたします。委員長の報告はいずれも可決であります。委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋 学君) 御異議なしと認めます。よって、議案第21号から議案第28号まで、以上8件はいずれも原案のとおり可決されました。
承認要求書
○議長(高橋 学君) 日程第29、承認要求書を議題といたします。
 各常任委員長、議会運営委員長から委員会所管事項の調査に関する承認要求書が提出されております。
          ―――――――――――*―――――――――――
                承  認  要  求  書
  総務常任委員会、産業建設常任委員会、教育民生常任委員会、議会運営委員会は、議会閉
 会中下記事件を調査いたしたいので承認されるよう南国市議会会議規則第98条の規定により
 要求します。
                    記
  1. 事  項  本委員会の所管に属する事項
  1. 目  的  所管事項の把握
  1. 方  法  委員会開催・調査のための視察等
  1. 期  間  調査終了まで

            平成19年3月23日

 南国市議会議長  高 橋   学 様

               総  務常任委員長  野  村  新  作

               産業建設常任委員長  竹  内  克  憲

               教育民生常任委員長  土  居  篤  男

               議  会運営委員長  西  岡  照  夫
          ―――――――――――*―――――――――――
○議長(高橋 学君) お諮りいたします。各常任委員長、議会運営委員長から提出されました承認要求書を承認することに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(高橋 学君) 御異議なしと認めます。よって、承認することに決しました。