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検索結果 »  平成27年 第382回市議会定例会(開催日:2015/03/06) »

一般質問 1日目(高木正平)

質問者:高木正平

答弁者:市長、関係課長


○議長(前田学浩君) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。7番高木正平君。
      〔7番 高木正平君登壇〕
○7番(高木正平君) めぐり来る季節ははや惜別の弥生3月でございますが、この3月末をもって退職されます職員の皆様は13名とお伺いいたしました。長きにわたる市政への御尽力に敬意を表し、市議会を代表させていただきまして心から感謝と御礼を申し上げます。
 それぞれの皆様には、新たなる計画をお持ちのことと存じますが、くれぐれもお体を大切にされまして、魅力あふれるセカンドライフをお過ごしになられますよう心から御祈念を申し上げますとともに、これからも市勢の発展のためお力添えを賜りますよう切にお願いを申し上げます。
 この議場には執行部の一人として御出席の退職をされます4名の管理職の皆様、小原良一都市整備課長、門田実地籍調査課長、北村健一議会事務局長、高田博通上下水道局長の皆様でございますが、改めて深謝の意をささげ、それぞれの皆様より退職に当たりましての御挨拶をいただきますればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、私の質問をさせていただきます。
 あすは、忘れてはならない東日本大震災の日でございます。その東日本大震災から4年を迎え、復興の状況などつぶさに知り得ているわけではございませんが、暮らしの安定にはまだまだ時間がかかる状況ではと思っております。
 高知県が来年度取り組む南海トラフ地震対策は、地震後の応急期対応を重視し、命を守る対策から命をつなぐ対策に軸足を移行するなど、その推進が図られるようでございます。
 応急期の対応として、避難所となる施設の整備、加えて運営などのマニュアル作成も極めて重要なことでございますが、まずは避難所となる施設の整備として南国市立前浜公民館改築の協議が始まりました。生涯学習課長や危機管理課長を初め、関係する職員の皆様が既に何度も協議の場を設けてくださり、地域の皆様、利用者の思いに沿った防災コミュニティー施設として水防対策の拠点となる計画構想を示していただいております。
 津波浸水予測地であっても、この地に住み続けられることを幸せと願う地域の人々の防災・減災の意識をしっかりもたらせてくれる津波避難タワーに続いての、このたびの改築に大きな期待を抱くところでございます。
 皆さん御承知のことをまた繰り返し申し上げますが、これまでの南海大地震の記録、とりわけ宝永の大地震、この被害を克明に記した谷陵記には、津波に襲われたところはことごとく壊滅し、地域一帯亡所、何もかもなくなってしまったと記されております。
 現在の地理地形に合わせてみますと、前浜公民館の周辺広い範囲で人も家も田も畑も何もかもが波に押し流されたという被害があったところのようでございます。このような宿命的な一帯、運命的な地域であるからこそ、常日ごろ防災・減災についての機運や意識などをしっかり持ち続けていかなければなりません。当然、東日本大震災を教訓として忘れることの愚かさだけは繰り返さないよう、それがこの場所に建築される防災コミュニティー施設としての公民館の真意、真実の意義だと思っております。
 このようなことから、市長の提案でもありました十分にかさ上げをした上に建てる、このスタンスでの協議を行い、コミュニケーションが培われるホールや調理室、談話室のスペースを持つ1階フロアの場所や玄関は、地上7メートルの位置、通常の3階建ての床高となる設計でございます。
 ところで、下田村、上田村というところは、土佐の国における稲作黎明の地で、弥生人の生きるパワーはみなぎり、稲作にいそしむ太古の息吹が思い浮かぶ大変貴重な歴史のあるところでございますが、その弥生人の集落の中で努めて貴重な建物が高床式の倉庫でございます。田村遺跡群の調査報告書を見てみますと、いわゆる高床式の建物跡と言われる掘立柱建物跡は、270から80棟の遺構を検出しております。つまり高床式の倉庫などが270から80棟あったという歴史のある一帯で、南国市立前浜公民館の建築構造は、この高床式構造が望ましいと私は前々から提案をいたしてまいりました。浸水予測高を上回る高さにコミュニティーのスペースを設ける。この公民館が災害発生後応急期の対応として避難所となる施設であり、防災・減災の中核施設であるがゆえんでございます。
 同じように、やぐらのような高床式の建物が幡多地方に残る泊屋という建物で、幕末から明治のころに建てられ、地域の拠点として若者のよりどころの場所として、また若い衆が宿泊もするという風習も続いていた建物でございます。仕事を終えた若者が集まり、夜なべや娯楽、研修、社交の場として盛んに使われ、床下には力比べとして力を競ったり力をつけたりするための力石も残っております。何より重要な役割としては、集落の警備、夜警の奉仕も続けられていたようで、宿毛市に残る浜田の泊屋は、国指定重要有形民俗文化財に指定されております。やがて時代は移り、明治末には床の低い公会堂に改築されております。
 前浜公民館は、新たな高床式の防災施設として若い衆の積極的な参加はもとより、各世代がかつて泊屋で繰り広げられていた娯楽、研修、社交の場として活用され、防災・減災また地域の警備、防犯など、安全が培われる施設でなければと思っております。
 そこで、生涯学習課長、危機管理課長にお伺いをいたします。
 このような地域の皆様の息吹と申しますか、鼓動の気配をどのように酌み取り実現を図っていただけるものなのか、知見をお伺いいたします。
 あすは忘れられない東日本大震災の日でございます。姉妹都市岩沼市の追悼式にことしも市長そして副議長が参列されますが、暮らしの安定が図られますよう願う南国市民の思いをぜひお伝えいただきたいと思うところでございます。
 あの日のことを思い起こしますと、三陸から岩沼市、それ以南の沿岸一帯の壊滅的な被害の状態の中、押し流された距離に驚きながらも原形をしっかりとどめ、遡上する脅威の激流に破壊されることもなく形のまま残っていたのが船だったようでございます。車も民家も公共施設も激しく破壊され、生々しい津波の痕跡を見る中で不思議な光景で、特徴的な印象も強い丘に乗り上げた船。
 前浜公民館は水防施設として大きな役割を担っております。その特徴として、屋上に船を係留していただきたい。常に船が見える。その船を見ることで東日本大震災の教訓を忘れず、その教訓を生かし続けなければと思うところでございます。
 実際は浸水時にすぐ浮かべることができ、避難をする人たちの窮地を救い、より効果的な救助活動につながるのが船でございますが、看板的発想も重要なことで、日ごろは啓蒙啓発と申しますか、アピールをするためにもぜひ取りつけていただきたく、提案とともに実現につきましてのお考えをお伺いいたします。
 次に、保育所民営化についてでございますが、この民営化につきましては、私にはかつて業務を担当した経緯があります。いささかの戸惑いもございませんが、民営化が図られました後に担当されました課長や職員の皆様、直近では岩川前幼保支援課長でございましたが、それぞれの皆様がより保護者のニーズにかなうサービスの実現に手腕を振るわれ、結果御利用者の皆様の満足度を上げておられ、改めて保育所の民営化につきましてお伺いをさせていただくものでございます。
 この民営化への取り組みは、保育行政計画に基づきましての実施で、現在の保育所は南国市の保育所は7園、平成26年度の保育要覧では、7園合計の児童数は421名でございます。社会福祉法人の保育園は8園で、児童数は946名となっております。
 まずお伺いいたしたいのは、民営化のこれまでの進展で保育に係る経費はどの程度軽減されたのか、あるいは負担増などになっていないのか、財政的にその功績などはいかがなものでしょうか。
 平成22年度に民営化された保育園、長岡東部保育所を一例として、公立、民立という設置機関の違いで経費の比較をした資料を見てみますと、端的に歳入歳出から市の負担額の比較で、平成21年度南国市立長岡東部保育所の市の負担額は7,479万2,307円で、これは実績でございます。
 同じ21年度に民営園だったと仮定して試算をしますと、南国市の負担額は4,260万4,155円となっており、負担の差額は3,218万8,152円となります。この差額が経費の軽減で、それは国、県の負担金の有無によるものと考え、再度検討するなど論議をしてはいかがかと思うところでございますが、財政課長の見解をお伺いいたします。
 また、今後の民営化につきましての計画の有無など、幼保支援課長にお尋ねをいたします。
 私は、民営化により受託される法人は、複数の保育園を少なくても1法人2園の設置で運営されることを望んでおります。複数園を運営するメリットは、無論職員の配置がえで、そのことでの職員の交流から一層質の向上が図られることになるのではと思いますし、職員の採用や登用など職員の意欲にもつながり、配置がえによる効果も生じるものと思いますが、複数園運営を実現するためにも再びの民営化につきましての御意向をお伺いいたします。
 次に、オナガドリにつきましてでございますが、前年また前々年の3月議会教育民生常任委員会で、私はオナガドリ保護増殖事業費に関しお尋ねをいたしました。
 谷合生涯学習課長の答弁は、オナガドリの保護増殖のため調査研究を外部委託しているが、保護増殖を図る研究機関としての保護増殖研究センターを立ち上げたい。数年度以内の設置を目指し、その構想を予算にも示すと、25年3月にこうお答えになりました。
 実現に向けた公設のオナガドリ研究センターの構想、青写真なども既に作成され、国との折衝、当時の文化庁長官にも直接要望をされたと説明をしてくださり、また県との折衝では、残念ながら内容の乏しさを指摘され、1年先送りになったこと、このように説明をしてくださり、26年度には調査や施設の視察などを行うと述べられましたが、26年度に行った調査の結果や視察の内容はどうであったか、これまでの取り組みと進展を踏まえ、27年度予算の概況、オナガドリ研究センター設置に向けた事業内容などをお伺いいたします。
 改めて南国の歴史を歩くという小冊子を読み返してみました。南国市の歴史研究の重鎮であった利岡冨次先生、北岡博先生、この両先生が中心になりまして執筆、編集されましたものを、ほぼ15年ぶりに宅間一之先生が平成10年の姿を忠実に捉えて執筆、編集された本でございます。
 この中でオナガドリは、明暦のころ武市利右衛門という愛鶏家が尾の長い鶏をつくることに成功したと説明してありました。明暦は西暦1655年から1657年の3年間で、ことしあるいは来年あたりはオナガドリ誕生から360年となるわけでございます。保護増殖を言い続けて久しくなると思いますが、360年というこの長い歴史と本市の貴重な財産でもあるオナガドリ、360周年になる今こそ何としても計画の実現を望むところでございますが、これまで課長が示された公設オナガドリ研究センターにつきまして、計画概要や現状など明確にお答えいただきたいと思います。
 最後に、地方創生につきましてお伺いいたします。
 先月、石破地方創生担当大臣の講演をお聞きする機会がありました。多くの管理職の皆様も御一緒でございましたが、石破大臣は地方創生のため強い危機感を持ち、複合戦略としてキー、パフォーマンス、インディケーターというKPIで何をもってどう進めるのか、プラン、実行、点検、検証、改善、創意工夫し、本気で地域の現状を踏まえ、産・官・学・金・労・言、そして住民での取り組みをと強調されておられました。
 具体的な目標値や事業で構成される創生戦略の策定につきまして、地域の特性とは何をどのような視点でどのように踏まえ、総合戦略の策定を構想されているのか。何よりも地域の住民や地域の企業、そして大学や高専などの研究機関、金融機関をも巻き込んだ地域全体の創生戦略をどのように策定されていかれるのかお伺いをいたします。
 また、総合戦略の策定には職員の皆さんの一層の企画力、発想力、マネジメント力、実行力などが不可欠になると思いますが、独自の挑戦体制は、積極的な調査、視察なども含めてですが、どのような状況でしょうか。
 さらに、地域活性化モデルに選定された5万人未満の本市と同規模程度の自治体の計画や独自の戦略などもごらんになって、目をみはるようなことがあるとすれば、また刺激を受けるものがあるとすれば、本市の策定にどのように生かされるのかなどもお伺いをいたしたいと思います。
 以上でございます。それぞれ答弁よろしくお願いいたします。
○議長(前田学浩君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) おはようございます。
 ただいまは高木議員さんより、今回年度末をもって退職されます13名の方々に大変温かいねぎらいのお言葉をいただきまして、本当にありがとうございます。加えて4名の管理職の皆さんには、去るに当たっての発言の機会を与えていただきました。重ねて御礼を申し上げます。
 4名の管理職の方々は、それぞれ勤続年数は少しの違いはございますけれども、いろんな長い公務員生活の中で南国市政前進のため、そして市民の幸せを願っての公務員生活には、いろんな思い出、経験、そうしたものが去来しておるものと思いますが、後ほどまたそれぞれの管理職がその思いを述べさせていただく機会を得たということで御発言があろうかと思いますが、重ねて御礼を申し上げます。
 私のほうからは、特に今回予算化し計画をいたしました前浜の防災コミュニティーにつきまして、若干お話をさせていただきたいと思います。
 高木議員さんの言葉をかりますと高床式と、まさにそういう発想にもなろうかと思いますが、津波が一たび来れば非常に被害、実際に津波の浸水地域であるがゆえに、私も非常にこの着手については迷った時期もございましたけれども、それはそれといたしまして、今回思い切り災害発生時に十分にそれに耐え得る建物であり、かつ被災後の避難所としての機能を十分に発揮できるという自信を持ってこれに着手することといたしましたので、幸いにして前浜地域には前田館長さんを初め非常に熱心な方々がおいでまして、生涯学習課長のお話によりますと、十分な地域との話し合い、そういうものも随分前に進んだようでございますので、それを参考にし、また工事途中でもいろんな御意見も賜りながら工事を進めてまいりたいと思っておりますので、引き続きよろしくお願い申し上げまして、私からのお礼の言葉といたしたいと思います。本当にありがとうございました。
○議長(前田学浩君) 答弁を求めます。生涯学習課長。
      〔生涯学習課長 谷合成章君登壇〕
○生涯学習課長(谷合成章君) おはようございます。
 高木議員さんの前浜公民館改築及びオナガドリの保護増殖について、公民館につきましては、市長答弁を補足いたしましてお答えをいたします。
 まず、高木議員さんにおかれましては、前浜公民館改築についての地元説明会におきまして貴重な御意見を賜り、ありがとうございました。おかげさまで平常時には地域のコミュニティーの場として、また水防対策を含めた防災対策の拠点となる新しい施設の設計が順調に進められております。御協議いただいております前田館長を初め前浜公民館運営審議会の皆様方に、この場をおかりしまして厚く御礼を申し上げます。
 さて、改築後について生涯学習課としての構想はとのことでございますが、市民の皆様の安全・安心のために、1階部分をピロティー構造とし、2階部分に防災機能を備えた水防対策の拠点となる新しい公民館の設計が進められておりまして、順調に進みますと平成28年8月ごろの完成を目指して取り組んでおります。
 完成いたしましたら、災害時には避難場所として、平常時には防災学習や地域住民の交流の場として積極的に利用していただき、地域の拠点施設として全ての世代の人々が心豊かに学び続ける社会を目指した生涯学習の推進を図ってまいりたいと考えておりますので、引き続き御支援、御協力のほどよろしくお願いいたします。
 次に、オナガドリの保護研究施設についての御質問でございますが、高木議員さんがおっしゃられたとおり、また昨年6月議会で小笠原議員さんにも御答弁いたしましたとおり、将来にわたって種の保存と増殖を公的に行っていくことが必要であると考え、保護研究施設の設置を目指した取り組みを進めております。
 県、国との協議は順調に進んでおります。また、視察に関しましては、秋田三鶏記念館、声良鶏、比内鶏、金八鶏をあわせまして秋田三鶏と申すんですが、その三鶏の記念館を今月視察に行く予定でございます。
 また、用地につきまして、現在用地の選定作業に入っておりますが、都市計画区域外まで広げまして今検討中でございます。その準備が整いましたら議案を上程させていただきたいと思いますので、詳細につきましては、いましばらくお待ちいただきたいと思います。御理解のほどよろしくお願いをいたします。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 中島 章君登壇〕
○危機管理課長(中島 章君) おはようございます。
 高木議員さんの命をつなぐ防災対策についての御質問についてお答えいたします。
 前浜公民館の改築場所は津波浸水区域内に立地しており、津波浸水深は3.88メートルと想定されております。津波からの安全域として津波避難タワーの建設と同様の考え方で議員さんに説明していただいたとおり、7メーターの高さのピロティー式構造としております。この場所は津波浸水区域内であるため、地震・津波時の指定避難所として指定することはできませんが、津波避難タワーと同様、緊急避難場所として活用することができることになります。
 建物自体は浸水はしませんので、災害の規模により、また周辺の状況によりますが、活用することも可能であるとは考えております。地域のコミュニティーの場として活用しているときや公民館の周辺にいるときに地震が発生し、津波のおそれがある場合には、津波避難タワーのほかにも避難できる施設として地域で安心できる施設になるものだと考えております。地域住民の皆様や自主防災会の皆様には、津波避難タワーだけでなく、公民館を活用した訓練も実施していただきますようお願いするものであります。
 また、水防拠点としての施設でありますので、水防倉庫や水防活動用ボートについても整備するようにしております。ボートについては、水防倉庫の中に格納するのではなく、2階部分となる駐車場の一角に配置する予定でございます。ただ、やはりボートに直接太陽が当たりますと劣化など耐久性について考慮しなければなりませんので、建物の外とはいえ、屋根と外壁で保護する予定であります。片側はオープンになっていますので、ふだんからボート自体は目にとまることになります。
 議員さんからの御提案の屋上への係留につきましては、救助用ボートの性質上、いざというときの効率的な活用や緊急避難場所としての屋上部分の収容人数、またボートの劣化のことなどを考えまして、申しわけありませんが屋上に設置するより現計画のままでと考えております。
 また、議員さんの水防施設防災意識の啓発という観点から、7メートルのげたを履かせた建物自体を見ていただければ、この建物は何なのか、ここはどういうところなのか、なぜこのようなピロティー式構造にしているのかということになります。建物自体が大きな啓発物になると考えられ、津波が来る地域であるということを認識できると思われます。
 地域の皆様にも建物の完成後を見ていただくことや、利用していただくことによって津波浸水区域内であるということを再認識していただくことで、それによって防災意識のさらなる向上につながるものと考えております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 財政課長。
      〔財政課長 平山耕三君登壇〕
○財政課長(平山耕三君) おはようございます。
 高木議員さんからの保育所民営化による経費についての御質問にお答えいたします。
 高木議員さんから長岡東部保育所が公立民営であった場合のそれぞれの試算による負担額の差額が示されましたが、平成24年度から民営保育園に移行しました岡豊保育所でも、平成23年度の公立であった岡豊保育所の決算額と平成23年度に民営保育園だった場合の試算値を比較しましたところ、理論上民営保育園だった場合のほうが年間約3,900万円市の負担と考えられる数値が減る計算となりました。
 このことから考えますと、保育所運営経費につきまして保育所民営化は財政的には市の負担が軽減され効果的であったと考えることができます。
 今後は、建てかえ、移転等を検討する際には、その時点の民営化による財政的な効果も考慮しながら検討を進めていく必要があると考えております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 幼保支援課長。
      〔幼保支援課長 田内理香君登壇〕
○幼保支援課長(田内理香君) おはようございます。
 引き続き、今後の保育所民営化計画についてお答えいたします。
 現在、公立保育所の民営化については、具体的な計画を立てておりません。喫緊の課題である津波浸水区域の公立保育所、民営保育園の高台移転による保育所整備を進めていく中などで、各保育所での児童数の減少問題も含め、公立保育所を民営保育所へ統合して移転することなどを検討していく必要性はあると思います。
 公立保育所においては、地方交付税による財政措置がありますが、民営保育園のように運営に対する直接的な国、県の負担金はありません。このことより、先ほど財政課長が答弁しましたように、保育所民営化は財政的には市の負担が軽減され効果的であった結果が出ております。
 また、公立保育所の建物の老朽化が進んでおり、建物の改修や建てかえが必要となってきておりますが、大規模改修・改築等の補助においても民営保育園のように対象とはなりません。
 これらのことから、保育所民営化は財政的な利点はありますが、保護者や地元住民の理解、協力が最大不可欠となりますので、今後は関係部署とも協議を図りながら慎重に保育所民営化を考えていきたいと思います。
○議長(前田学浩君) 企画課長。
      〔参事兼企画課長 西山明彦君登壇〕
○参事兼企画課長(西山明彦君) おはようございます。
 高木議員さんの地方創生に関する御質問にお答えします。
 まず、地方創生の総合戦略の策定をどのようにするのかとの御質問でございますけれども、地域の特性とは、その地域の地理的条件や環境、これまでの歴史的な背景、産業や施設など、現在において保有しているさまざまな有形、無形の資源や資産などであり、総合戦略を策定していくにおきましては、これらを複合的に活用して本市ならではの戦略にしていきたいと考えております。
 そして、それらの特性を生かし、国が言う産・官・学・金・労・言、そして何より幅広い階層の市民の皆様方の御意見も伺いながら、市民の視点に立った生活環境の整ったまちづくりを目指していかなければならないと考えております。
 具体的な策定作業につきましては、今議会に上程しております南国市行政計画審議会を直ちに立ち上げ、その委員には幅広い分野の方々に参加していただいて議論をしていただくこととともに、市民との意見交換会なども開催していければと考えております。そして、南国市の独自性を発揮できる総合戦略となるよう努めてまいりますので、御協力をよろしくお願いいたします。
 次に、体制の状況についてでございますが、御指摘をいただきましたとおり、総合戦略の策定には職員の力量が問われることになります。体制につきましては、全庁一丸となって知恵を出し合い、意思統一を図っていくために横断的な体制を構築しなければなりません。
 現在、十数名の管理職による検討プロジェクト委員会を設置しておりますが、その中でも現在の南国市の課題、それから将来に向けて解決しなければならない問題について、けんけんがくがく意見をぶつけ合っております。今後は、さらに全庁的な職員の発想、発案を吸い上げることのできる体制、意見交換の場をつくっていきたいと考えております。
 次に、議員さんから御指摘がありました地域活性化モデルにつきましては、選定されたモデルケースは全部で33件でございます。そのほとんどが県庁所在地などの人口10万人以上の地方都市や県をまたぐ広域のものなどであり、人口5万人未満については四、五件で、本市と同規模となりますと、テーマ1、超高齢化人口減少社会における持続可能な都市、地域の形成の農山漁村過疎地域等型という部門で選定されております人口約4万8,000人の岡山県真庭市になりますけれども、ここは岡山県の北部山間地域に位置しておりまして、本市とは特徴もかなり違っております。
 このように、議員さんが言われました同規模の市町村ではそのまま参考になるモデルケースは余りないというふうに思いますけれども、四国内で唯一選定されております西条市、ここは人口が11万人弱でございますけれども、この西条市の取り組みなどは参考になるというふうに思います。このモデルケースは、西条市と住友化学株式会社、それから愛媛大学の共同提出がされたもので、6次産業都市を目指すという内容になっております。
 その他の事例につきましても、その発想や着眼の仕方なども勉強させていただき、あくまでも本市は本市なりの特徴を生かした独自の施策を練り上げてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 小原都市整備課長。
      〔都市整備課長 小原良一君登壇〕
○都市整備課長(小原良一君) おはようございます。
 退職に当たりまして、高木議員さんには心温かいねぎらいのお言葉をいただきまして、また挨拶を述べる機会を与えていただきまして、まことにありがとうございます。心からお礼申し上げます。
 私は48年4月に土木技師職員へ採用となり、42年間土木部門で勤務させていただきました。その間、建設課を皮切りに6部署へ異動しました。入所当時は南国バイパスは2車線対面交通、もちろん東バイパス、高知自動車道路は皆無、飛行場はプロペラ機の運航でした。市道も舗装された道路や4メーター道路は少なかったと覚えております。
 そのような土木行政の中、微力ながら土木行政発展のため、南国市の生え抜きの土木技師として頑張ってきました。事業におきましては、災害復旧工事、東部流域関連公共下水道事業、市道道路改良工事、失業対策事業、小集落整備事業、浜改田下水道処理場建設ほか多くの事業を担当する機会を得ました。
 災害復旧工事では、高知県から吾北村への派遣の要請があり、3カ月間の派遣職員を経験させてもらいました。
 公共下水道では、日本下水道事業団埼玉県において5週間に及ぶ研修を受け、東道路、国道32号線からセミシールド工法、刃口推進工法などにより、浜すし会館の東までの篠原汚水幹線管渠布設工事を担当し、国道195号線への立て坑設置による交通対策、地下水の湧水対策で苦労したことが思い出となっています。このことが私の土木技師の礎になったと信じております。
 また、平成17年度から20年度まで担当しました東部自動車道路周辺対策事業では、事業の調印を10地区と締結する一方で、国土交通省四国地方整備局土佐国道事務所所長から、墓地の集団移転の早期完成について感謝状をいただき、官官表彰を受けたことは、南国市の土木技師職員としまして大変光栄なことと思っております。
 平成21年度からは篠原土地区画整理事業の担当係長へ配属され、係員一同がまちづくりに対する強い思いを持って地元の皆様へ親切丁寧に粘り強く説明を行い、まちづくりの御理解と御協力をいただき、26年度に事業化することができました。それと同時に進めてきました街路事業2路線につきましても、地権者や地元の皆様の御理解と御協力により、平成25年3月に開通することができましためぐり合わせに感謝しております。
 また、現在の施工区間については、平成22年度に事業化しまして、滞ることのないように取り組んでおります。開通後一息つく間もなく、小さな体制で次から次への事業計画でありますが、係員の協力により事業を進めることができました。退職後は篠原土地区画整理事業と都市計画道路の完成を見守りたいと思っております。
 今回私が退職を迎えることができましたのは、議員の皆様や市長初め諸先輩方や同僚の多くの皆様やすばらしい仲間に支えられたおかげと深く感謝しております。
 最後になりましたが、南国市がさらなる発展をしますよう、また皆様方のますますの御活躍と御健勝を祈念いたしまして退職の御挨拶とさせていただきます。本当にありがとうございました。(拍手)
○議長(前田学浩君) 高田上下水道局長。
      〔上下水道局長 高田博通君登壇〕
○上下水道局長(高田博通君) おはようございます。
 退職に際し、高木議員様には心温まるお言葉、そして貴重なお時間をいただきまして心よりお礼を申し上げます。
 私は、昭和54年に入庁いたしまして、主に建設課や上下水道局などで36年間お世話になりました。今まで無事に定年退職を迎えることができましたのも、議員の皆様また市長、副市長、教育長、先輩方や職場の同僚など、皆様方からいただきました御指導、御厚情のおかげであり、厚くお礼を申し上げます。
 最後の4年間は上下水道局長として勤務をさせていただきました。水道におきましては、耐震性貯水槽の整備や災害時協力員制度などの応急給水対策や、管資材業者や市内ホテル業者などとの災害時応急復旧活動協力に関する協定などを行ってまいりました。
 しかし、管路耐震化や水源地管理棟更新などの地震対策事業の進捗がおくれております。現在は水道の耐震化計画策定に向けて応急復旧のルート優先順位づけや資機材備蓄対策などについての作業を実施しており、今後耐震化目標を設定して水道の耐震化計画を策定する予定です。
 下水道におきましては、総合地震対策、業務継続計画などの地震対策や経営健全化のための公営企業会計への移行などを行ってまいりました。
 しかし、供用を開始し25年目を迎える十市浄化センターの長寿命化対策や農業集落排水施設の公共下水道施設への統合などの課題が残っております。残された課題につきましては、後任の局長へ引き継ぎますが、課題の早期解決に向けて議員の皆様にも引き続き御指導いただきますよう願っています。
 最後になりますが、南国市議会のますますの発展と皆様方の御健康と御多幸を心よりお祈り申し上げましてお礼の挨拶とさせていただきます。(拍手)
○議長(前田学浩君) 門田地籍調査課長。
      〔地籍調査課長 門田 実君登壇〕
○地籍調査課長(門田 実君) おはようございます。
 先ほどは高木議員さんからは、退職を迎えました私たちに対し、ねぎらいの言葉や感きわまりますお言葉をいただいた上に、退職の挨拶を述べる機会まで与えていただき、心よりお礼を申し上げます。
 感慨無量、今の気持ちはそれだけで、まだ何となく実感が湧かないのは不思議な感じもしております。とはいえ、今こうして挨拶をしておりますと、込み上げてくる熱いものが確かにあって、これが役所勤めにピリオドを打つ重みなのだと感じておるところでございます。
 お世話になった42年間を改めて振り返ってみますと、採用された年が昭和48年4月です。総務課を皮切りに農林課、福祉事務所、水道局、市民課、企画課、学校教育課、建設課と歩んでまいりました。そして、地籍調査課を最後に退職を迎えたわけですが、どの部署におきましても自分に与えられた職務、職責を守って一生懸命やってきた、そういう思いだけで、ただただ恥じ入るばかりであります。
 何の功績もない私ですが、1つだけ自慢できることがあります。それは、私の人生の多くを南国市役所で皆様とともに過ごすことができたことです。私がここまでやってこられたのも、よき仲間に恵まれたからです。市長、副市長、教育長を初めとする上司の皆様、数多くの先輩や同僚の皆様の叱咤激励があったからこそだと深く感謝をしている次第でございます。
 今後はこの3月末を折り返し点とし、第2、第3の人生を切り開いていこうと、今はそういうふうに思って意気込んでおるところでございます。
 終わりに、今後も市民の皆さんが南国市に住んでいてよかった、これからも住み続けたい、そう思えるような魅力あるまちづくりに議員の皆様方も今後ともますますの御活躍をお祈りするとともに、今日までの温かい御支援、御指導に深く感謝を申し上げ、退職の挨拶といたします。長い間本当にありがとうございました。(拍手)
○議長(前田学浩君) 北村議会事務局長。
      〔事務局長 北村健一君登壇〕
○事務局長(北村健一君) おはようございます。
 ただいま高木議員さんから退職に際し身に余るお言葉をいただきました上に、お礼を述べさせていただく機会を与えてくださいましたことに心より感謝を申し上げます。
 議長のお許しをいただきまして退職の御挨拶をさせていただきます。
 私は昭和53年に南国市役所に入所以来、37年間勤務させていただきました。初めての職場は福祉事務所でした。その後幾つかの部署を経て議会事務局で終えることになりましたが、この間、山あり谷あり崖っ縁ありの公務員生活でありました。それでも仕事でつらいときや悲しいときには、いつも職場の先輩や同僚の方々、そして議員の皆様方が温かい手を差し伸べてくださいました。この場をおかりいたしまして、心よりお礼を申し上げます。
 11年間議会事務局でお世話になりましたが、市役所最後の職場が議会事務局でありましたことが、私が今一番幸せに思うことであります。
 そして、議員の皆様方に御指導をいただきましたこと、また一緒に仕事をさせていただけたことが私にとって一生の思い出であり、大きな財産であります。
 最後になりましたが、これからも南国市が輝き続けますとともに、皆様方のますますの御健勝と御活躍を御祈念いたしまして退職の挨拶とさせていただきます。長い間本当にありがとうございました。(拍手)
○議長(前田学浩君) 7番高木正平君。
○7番(高木正平君) 退職をされます4名の管理職の皆様から御挨拶を拝聴いたしましたが、本当にそれぞれ長い御公務をお勤めになられまして功績を積み重ねられまして、それぞれお一人お一人この御公務の歴史を伺いながら、ぜひ4月からはすてきなセカンドライフを、そんな満ち足りる生活が続けられますことを心から願います。皆様方の御健勝またますますの御活躍を心よりお祈り申し上げます。重ねて退職の皆様に感謝を束ねまして心から感謝、御礼を申し上げます。ありがとうございました。
 さて、2問目でございますが、公民館につきましては、これまで生涯学習課それから危機管理課それぞれの課長、職員の皆様方が非常に私たちの思いを酌み取っていただける機会を続けて開催をしていただきました。その私どもの地域の方々が願ったのは、まずは浸水域より高いところにコミュニティーのスペースを設ける、これはまさにそのとおりでありまして、そこで集い、交流ができるというこの施設。ただ、その交流、集いを続けていくためにも、なにへん7メートルという高い位置にありますので、地域の方々のたくさんの声の中で非常に切実に思ったことは、7メートルへのアプローチにエレベーターをということで要望してきた経緯もあります。それぞれの課長さん方が制度的なことも含めてさまざまな御検討をいただきましたが、エレベーターの設置は不可能ということを御説明をいただきまして、それを地元地域の公民館の運営審議会の方々は、その説明を受けながら、目的施設がコミュニティーでありますので、できればそのコミュニティーを日ごろ頻繁に開催することができる7メートルのスペースでない1階の部分に、いわゆる日常的な会議室あるいは物置も含めた倉庫などのものをおつくりいただくことも、代替えと言ったらおかしいですけれども、エレベーター不可の日常的な参集のためのスペースをということで、そのことの提案もいたしました。
 それが3回目の会で、そのときの資料としては、本施設とは切り離した木造などの簡易な構造とし、津波が来た場合は流される構造になりますという、そのときの説明会の会議録を後日いただきました中にそのように書かれてありますけれども、公民館でも申し上げましたように、津波で流されるようなものではなくて、建物の構造と一体的になった1階のピロティー部分にまさにその広場の中に通常頻繁に行われる集い、講義のための会議スペース並びに倉庫を設けていただきたいということを重ねてお願いをし、そのあたりの実現につきまして生涯学習課長、危機管理課長の御意向を改めて確認をさせていただくためにお伺いをさせていただきたいと思います。
 それと、公民館の今設計を進めていただいていると思いますが、このたびの施政方針の中に、福祉事務所のほうから、学校や公民館等地域の身近な一般避難所における福祉避難所機能の整備につきましても取り組んでまいります、という施政方針を示されましたが、このたびの公民館の設計の中にこのあたりの意図的な施設への整備のことにつきましての構想あるいは検討、そのあたりの今の状況を御紹介いただきたいと思います。
 当然、福祉避難所という姿勢でなくても、地域の人たちが避難をしたその後過ごすためには、当然、いわゆる弱者と言われる方、障害者の方々のお過ごしになられるスペースはかっちり確保して、地域の方々がしっかりそのあたりのケアをしながら過ごす数日が続くと思いますが、そのことがよりスムーズに行えるような福祉避難所的機能も備えた整備につきまして、このたびの公民館の設計の中への位置づけはどのようなことなのかお伺いいたしたいと思います。
 それと、看板的発想ですけれども、劣化のことも踏まえて2階につり下げ式に、いわゆる雨とか風をしのげるような形でボートをそこに係留というかつり置くというふうな形で説明をしていただきましたが、何としても防災施設であると、水防施設であるというイメージを外観的にも視覚的にもその存在は非常に重要でありますので、ぜひそのあたりの取りつける場所につきましても具体的なイメージをレイアウトなどで、イラストなどで示していただきながら次回の折には御紹介をいただければと思います。あの道頓堀の有名な看板は、まさにそこが道頓堀であるかのような思いを持つ。ボートがあることで水防施設の思いにつながるようなことのイメージをぜひお示しいただきたいと思います。
 あわせて公民館の屋上は相当高い位置にありますので、周辺、屋上からは市の指定であります掩体、その掩体群の少し高台から見学ができるような、そのあたりの工夫もこの際取り組んでいただきたいなということを加えて申し上げたいと思います。
 次に、民営化につきまして財政課長から、理論上市の負担減になっているということは当然だと思いますけれども、改めて確信をいただける御答弁をいただきました。
 そこで、民営化につきまして、建てかえあるいは大改修の折にということで幼保支援課長の具体的に計画としてまだ示されてない時期での御答弁として受けとめましたけれども、ぜひとも私としては1法人1園の運営が現在2法人で2つの園をそれぞれ運営されております。それぞれの法人もぜひとも民営化による受託をもって新たな保育所の開設を望んでおられる法人もあるかもしれませんし、何よりも利用される子供たち、保護者の方々が先生方の顔ぶれが違うことでまた緊張も始まって新しい年度を経験することで、利用者もそしてサービスを提供する側の方々もそのあたりの可能性が広がってまいりますので、ぜひとも1法人2園の実施ができる計画を具体的にそのあたりの構想を含めて取り組みの前進への一歩を踏み出していただきたいなというふうな思いをいたします。そのあたり何かございましたらお答えいただきたいと思います。
 それと、オナガドリにつきましては、国、県との調整も順調に進んでおられる様子ですし、用地の選定にももう入っておられるということをお伺いいたしましたので、ぜひ360年というこの長いオナガドリの歴史がありますので、まさに今でしょという少し1年ぶりの表現かもわかりませんけれども、真剣に取り組んでいただきたいと思います。
 あとオナガドリの研究センターにつきましての設置で、文化財審議委員会への提起あるいは審議委員会での御意見などはどのようなことであったのか。あわせて大篠長尾鶏保存会の皆様方の御意向はどうなのか、その2つの機関、団体のこれまで御説明をされてこられました経緯とあわせて現状、状況をお伺いさせていただきたいと思います。
 最後に、地方創生につきましても、さすが企画課長がこれまでのお取り組みとあわせてこの戦略を南国市のこれからの活発な市の活動につなげるような意欲をまさにありありと感じる思いでお伺いいたしましたけれども、本市は本市でいきたいと。まさにそのとおりで、発想、着眼につきまして、1つには市民の方々のより多くの方々の御意見をいただきたいということ。組織とは別に。その聴取の方法につきましては、具体的にどのように工夫をされておられるのか、27年度末の仕上がりまでの行程を含めてお伺いしていきたいと思います。
 この後、それぞれ先輩議員の方々もこのことにつきましての御質問がありますので、拝聴しながら今後私もこのことについてもう少し懸命に取り組んでまいりたいと思います。
 ただ1つ、地方創生人材支援制度につきましてはどのようにお考えなのか、その2点につきましてお伺いしたいと思います。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 答弁を求めます。生涯学習課長。
○生涯学習課長(谷合成章君) 高木議員さんの2問目にお答えをいたします。
 まず、公民館のことについてでございますが、エレベーターの設置につきましても、地元の方々と協議をいたしまして、それは不可能であるという御説明も会で申し上げたとおりでございます。
 高木議員さんがおっしゃられました1階地上部分に集えるような倉庫的な施設というのも地元要望を受けまして、市のほうで検討いたしました結果、流されない同じ鉄筋の倉庫をつくることにしております。約75平米の倉庫を地上部分につくるように今進めております。
 危機管理関係につきましては、危機管理課長のほうから御答弁を申し上げます。
 そして、オナガドリのことでございますが、やはりオナガドリの施設につきましては、用地の選定中というのは、昔と違いまして、例えば鳴き声であったり人家が近くにあるとどうしても苦情を言われることも想定をされます。その関係で都市計画区域外にも用地の選定の域を広げまして、適地を今検討しておるところでございます。
 当然私も担当課長として全力で取り組みをこれまで進めてまいりまして、大篠オナガドリ保存会、そして文化財審議会でも、ぜひ設立をという思いもずっと述べてまいりました。ただ、用地に関しましては、少しお時間をいただかないとどうしても施設的なこともございますので、いましばらくのお時間をいただきたいところでございます。
 なお、全力で当然進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 危機管理課長。
○危機管理課長(中島 章君) 高木議員さんの第2問目の質問にお答えいたします。
 公民館の建物につきましては、津波浸水区域にありますので、やはり津波の波力等を考えなければならないと思います。それについて今現在お話をしているわけですけれども、今の考え方がベターであると思っております。
 それから、ボートのほうですけれども、これにつきましても審議会の中でお示しをした平面図には2階の駐車場、そこの部分に据え置くような計画を立てておりますので、それについても平面図だけでなく、立面図等ができましたらまたお示しさせていただきたいと思います。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(中村俊一君) 一般避難所の福祉避難所的な機能整備ということでございますが、福祉避難所につきましては、福祉施設と避難所協定を順次締結しておりますが、全福祉施設と協定を締結いたしましても、市の全域が被災する大規模災害が起きた際には、なお受け入れ態勢が不足する事態が想定され、介護を要する度合いが低い方につきましては、一般避難所にとどまらざるを得ないことも予想されます。
 避難所の多くは公民館のような施設でございまして、あくまでコミュニティー施設ということが基本でございますが、避難所運営マニュアルを作成するに当たり、要介護者に一定の配慮ができないものか、地域の方、関係課と協議検討を進めてまいります。
 以上です。
○議長(前田学浩君) 幼保支援課長。
○幼保支援課長(田内理香君) 高木議員さんのおっしゃられるとおり、保育所間での人事異動は質の向上になると私も思います。現時点では必ずとはお約束はできませんが、1法人2園以上の運営もあわせて今後保育所の民営化を考えてまいります。
○議長(前田学浩君) 企画課長。
○参事兼企画課長(西山明彦君) 地方創生の関係で、総合戦略に向けて市民の声をどのように聞いていくかということでございますけれども、先ほどお答えしましたように、意見交換会などができたらというふうに思います。
 それから、やはり今回の地方創生の総合戦略というのは、今進めております第4次の総合計画との整合性も図っていく必要がございますので、昨年8月に市民アンケートもとっております。そういった部分も含めてできるだけ反映していきたいというふうに考えております。
 また、今議会に行政計画審議会の条例案を提案させていただいておりますけれども、これが御了承いただければ直ちにその審議会立ち上げますけれども、その中では市民からの一般公募も含めて意見を伺いたいと。できるだけ年齢層、普通の代表者ですと高齢の方というのは失礼ですけども非常に多いということで、年齢層も幅広く、それから男女のできるだけ女性の方も入っていただきたいというふうには考えております。
 工程ですけれども、審議会を一般公募もございますので4月中には立ち上げて、早速議論を進めてまいりたいというふうに考えております。あわせて庁内の検討プロジェクト委員会を並行して取り組んでいきますけれども、秋10月ぐらいまでには総合戦略のほうは策定していきたいと今のところ考えております。それの後総合計画ということになりますけれども、工程としましては、そういったことを考えております。
 それから、人材支援制度についてでございますが、具体的に申し上げますと、国のほうが100程度の市町村にということでございますけれども、そのうち国家公務員を25名程度、それから大学研究者や民間シンクタンクから75名というようなことでございましたけれども、これは募集が既に昨年の11月1カ月間だけで締め切りが来ておりまして、その大体1年から2年ということでございますけれども、そういったことで、今既に応募を締め切っておりますので、またそういった機会があればまた検討していきたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 7番高木正平君。
○7番(高木正平君) 最後に、無用な心配のような方言を1つ御紹介させていただきたいと思いますけども、尾を立てるという土佐の方言を生涯学習課長御存じでしょうか。いわゆるお手上げになるとか、それから降参するというふうな土佐の方言ですけれども、例えばおまんもとうとう尾を立てたかよというふうな言い方をするようですけども、そういうことが決してないように、このオナガドリの360周年という機にぜひその実現へ向けて進んでいただきたいと思います。
 1つ、その文化財審議委員会あるいは大篠長尾鶏保存会、それぞれの機関、団体のこのことについての御質問のお答えがなかったんですが、そのことをお聞きして終わります。
 以上です。
○議長(前田学浩君) 答弁を求めます。生涯学習課長。
○生涯学習課長(谷合成章君) 大篠オナガドリ保存会と文化財審議会では、構想も含めまして報告をいたしております。御意見としては、当然全て早く迅速に設立を希望するという御意見が多数でございました。
 以上でございます。