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検索結果 »  平成26年 第381回市議会定例会(開催日:2014/12/05) »

一般質問 3日目(西本良平) (一般質問)

質問者:西本良平

答弁者:市長、関係課長


○議長(前田学浩君) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。4番西本良平君。
      〔4番 西本良平君登壇〕
○4番(西本良平君) おはようございます。
 一般質問もいよいよ3日目となりました。大変お疲れさまでございます。
 本題に入ります前に、一言お祝いを申し上げたいと存じます。
 去る12月1日付で消防長に就任されました小松和英消防長におかれましては、大変おめでとうございます。心よりお喜びを申し上げます。大変厳しい消防行政ではございますけれども、市民の安全・安心のため、何とぞ最大限の御尽力をいただきますよう、お願いをいたします。
 次に、本題に入ります前にもう一つ、少しお時間をいただきまして、昨日議長にお許しもいただいておりますので、私の出身地でございます瓶岩地区で開催をされてまいりました瓶岩マラソンにつきまして少しお時間をちょうだいしたいと思います。
 この瓶岩マラソン大会は、毎年正月、1月1日に開催をされてまいりました。このマラソン大会は、一昨日からお話にも出てきております地方創生とも少し関連もございますし、学校教育、また社会教育とも関連がございますので御容赦をいただきたいと思います。この大会は、昭和41年1月1日に旧瓶岩小学校周辺を会場にスタートいたしました。以来、来年の27年1月1日をもちまして第50回を迎えるところまで来たわけでございます。小さな一集落の主催としてこのように長期間にわたりまして開催できましたことを地元といたしましても大変うれしく、また自負もしておるところでございます。私の地元ということでもあり、私もこの主催者の一つであります瓶岩体育会の副会長という立場もございますので、感謝を申し上げたいと思います。これに至りまして、また地域の方々やそして多くの関係する団体の皆様方には、長い間御協力をいただきました。私どもも一昨年から存続についての検討委員会も立ち上げまして、いろんな角度で検討してまいりましたけれども、御案内のように、正月に開催ということがネックになりまして、なかなかお手伝いをいただけるところがございませんでした。したがいまして、この第50回をもちまして廃止をさせていただき、幕を引くということの結論に達したわけでございます。大変残念なことでございます。
 少し振り返りますと、始めたころは小中学生も地元の方が中心でございました。だんだんとその輪が大きくなり、南国市内はもとより県下から小中学生、高校生と集まるようになりました。また一般の方も見えるようになりました。最近ではといいますか、ここ20年以上前ぐらいですか、高校でも強豪校であります県内では高知農業あるいは高知工業、安芸高校、そういった学校の有力選手も見えるようになり、京都で開催されます年末の高校駅伝競走の有力高校からも参加をいただけるような、そういう大会にもなってまいりました。そういう時代を乗り越えまして、我々本当にいい思いをし、また地域もお正月という日に全面的な協力があったからこそ今日まで来れたのではないか、そのようにも思っております。
 最後になりますけれども、この大会の意義は、続けるということがございました。10年、15年、20年、25年、30年といった連続出場者も多数出ております。わかりやすくいいますと、この会場においでますが、企画課長の西山課長もそのお一人でございまして、来年1月1日に御参加をいただけるようでございますが、彼は30年連続出場になろうかと思います。お聞きしますと、途中では風邪を引いて熱が38度以上あったときも、この連続出場を逃したくないがために出場した。したがいまして、こういった選手が数多くこの延べ8,000人近いこの50年間に走っていただいた方にはあったであろうというふうに推測をするところでございます。多くの市民の皆様に感謝を申し上げ、またこれらにかかわっていただきました南国市体育協会やあるいは南国市陸協の皆様方、そして地元消防団、警察、いろんな方面にお力添えいただきましたことに対し、心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。
 それでは、さて私の本題のところでございます。今期定例会に私が通告をしておりますのは、農業対策の2項目でございます。順次質問をいたしますので、答弁のほどよろしくお願いをいたします。
 まず最初に、JA出資農業生産法人株式会社南国スタイルについてでございます。
 実はこの件につきましては、私が議員になりました3年前の12月議会で初めて質問をさせていただきましたのもこの法人への支援についてでございました。あれから3年を経過いたしまして、過日当法人の役員から現状や課題などをお聞きする中で、本当にこの法人の活動は重要であり、今後の南国市農業の維持発展には欠かせないものであるというふうに再認識をいたしまして、今回質問することといたしました。
 さて、このJA出資農業生産法人の立ち上げについて少し振り返ってみますと、南国市は国の平成21年度の地域雇用創造実現事業の採択を受け、農産物の生産、加工、販売などについて3年間の実証実験の後に、平成24年度よりこのJA出資農業生産法人が立ち上がったというふうに承知をいたしております。名称はこれからの新しい南国市農業のスタイルを構築するため、株式会社南国スタイルと命名され、JA出資の資本金は830万円、初年度の社員は正社員3名、臨時社員3名の合計6名でスタートいたしております。事業の概要については、農業経営の実践と人材育成に重点を置き、農業生産事業、作業受託事業などの各事業に取り組んでおります。経営面積も順調に増加し、平成24年度末には5ヘクタール程度となり、地産地消として加工用大根の栽培や企業と連携した農業研修圃場の設置などを行ってまいりました。しかし、設立当初であり、事務的な混乱や天候不順、栽培技術不足などによりまして、1期目の経営内容は計画を大きく下回る結果であったようにお聞きをしております。また、2期目の平成25年度は、経営面積8.5ヘクタールに増加し、新たにアオネギ、キャベツなども加え、経営の安定に努め、また本来の目的の一つでもあった市内の耕作放棄地の解消と田畑を維持していくため水稲栽培を行っております。また、四方竹の加工事業や営農サービス事業として、JAから育苗センター及びライスセンターなどの共同利用施設の運営を受託し、経営の安定を図り、収益構造を改善しております。平成26年度、第3期につきましては、年度の途中でございますけれども、今期の米価の下落や天候不順等によりまして、相当厳しい経営状況が予測されております。
 一方、市内の米作農家からは、農地の管理委託が増加しており、株式会社南国スタイルの期待が大変高まっています。平成26年度の管理する圃場は13.2ヘクタールであり136枚、1枚当たりの平均面積は約1反であります。また、北は国分あたりから前浜まで広範囲に農地が分散し、圃場の移動に時間がかかり、また多くの圃場が湿田であったり、不成形であり、条件不利地で生産効率の悪い状態でございます。そして、本年の米価が低かったことにより、南国スタイルへの管理委託をしてくる人が増加傾向にあり、来年度に向けて既に8へクタールほどが新たに管理委託の要望があるように聞いております。このような状況では、今後ますます耕作放棄地が増加するおそれがあるとともに、条件不利地の管理申し込みがさらに増加してくることが想定されます。これらが経営の重荷になることも含め、今後の課題として、行政と一体的に検討していく必要があると思いますが、そこでお伺いをいたします。
 この3年間を振り返り、株式会社南国スタイルの実績や行政との連携などによる事業の効果、また今後の展望などについて、市長並びに担当課長の御所見をお伺いいたします。
 また、これからの新たな農業振興策として、株式会社日本トリムとの連携による整水器を通じた電解水を農業に活用し、農作物の増収や高付加価値野菜としてのブランド化を図り、所得向上を目指すための試験に取り組んでいるようでございます。また、試験データを確実なものにするため、平成26年度の県のトータルサポート事業で、約400坪のハウスを整備することとし、県の産業振興計画のアクションプランの一つに位置づけられているようでございますが、今後この還元野菜としてのブランドを確立し、南国スタイルとともに歩む農家をふやし、南国市の農業生産額の向上に期待が膨らむわけでございますが、これらの進捗状況や戦略とその効果などについて担当の課長の御所見もお伺いをいたします。
 次に、人材育成の件でございます。
 当法人の大きな目的の一つに、若い農家を育てる人材育成がございます。今6名の若い社員が雇用されており、日々の農作業に汗を流し、栽培技術を習得し、将来の担い手農家を目指す者、また南国スタイルで頑張る者もいると思います。今後計画的に行政が支援を行い、毎年1ないし2名の人材を育成し、担い手を育て上げていくことはいかがでしょうか。また、全国の優良事例では、行政から農業法人へ一定期間出向させ、農業の現場を知り、国や県からの補助事業の導入を積極的に図り、市の農林行政に生かし、大きな成果を上げているところもございます。これも人材育成かと存じます。これらにつきましても、担当課長の御所見をお伺いいたします。
 一方、今後も農作物の単価安や生産費の上昇は続いていくと考えられ、大変厳しい農業環境の中、稲作と野菜の営農体系を柱とし、守るべき農地を守り、生鮮野菜の供給基地としての役割を果たす一方、中山間地域の特産品を生かしつつ守っていくということも大きな役割となっております。また、6次化産業への取り組みや地産地消への観点から、小学校給食や今後始まる中学校給食への食材の安定供給なども目指し、真の第三の担い手としての役割を果たす一方で、行政ではどのようにかかわっていくのか、また最大限の支援に期待をしているところでございますが、その考え方についてもお伺いをいたします。
 次に、地産地消推進事業について質問をさせていただきます。
 今期12月定例会の一般会計補正予算に計上されています地産地消推進事業7,500万円の内訳は、県費5,000万円、市費2,500万円でございますが、の補助金は、事業名地域の食材をフル活用した農園レストランアンドベーカリー建設に対する補助金とされておりますが、特に南国市の食材を活用した地産地消を推進する事業であるとお聞きをしております。また、供給に当たりましては、株式会社南国スタイルやシャモ研究会あるいは斉藤牧場の山地酪農牛乳をパンやデザートに使用するなどとされておりますが、本事業の具体的な事業計画の内容や本市への事業効果などについてお伺いをします。
 以上で私の1問を終わります。
○議長(前田学浩君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) ただいま西本議員さんからは、小笠原治幸議員さんに続きまして、12月1日付で就任いたしました小松消防長に大変温かいお言葉を賜りまして、私からも心より御礼申し上げます。
 また、瓶岩地区が今日まで行ってまいりました瓶岩マラソン、50年の長きにわたりまして、瓶岩地区の多くの住民の方々がかかわってこられ、今日まで大変な人気を博し、そして多くの方々がこれに参加されたこと、この御努力に対しまして心より敬意を表したいと思います。過日、第50普通科連隊のレンジャー部隊を迎える行事に参加した際、堤連隊長司令から、瓶岩マラソンを楽しみにしております。私は息子とこの新春を瓶岩地区で走ることを唯一の楽しみにしております。ことしが最後のようですが、市長さん、やるでしょうかということで、御連絡をいただきまして、最後ですが、立派にやり遂げるはずでございますという御連絡をしたわけでございますが、本当に長きにわたりまして、御苦労さまでございました。
 それでは、西本議員さんの南国スタイルについての実績、そして行政との連携などについての事業効果について御答弁を申し上げます。
 西本議員さんには、南国スタイルの前身でございます南国市地域雇用創出推進協議会の取り組みのときから当事業に御尽力いただきましたこと、この場をおかりしまして御礼を申し上げます。
 南国スタイルは、南国市地域雇用創出推進協議会の取り組みを引き継ぎ、平成24年7月に法人みずからが農業生産、農作業の受託を行うことによりまして、地域農業の担い手機能の発揮、耕作放棄地の発生防止、農業研修生の受け入れによります新規就農者の育成、農家との連携した加工販売業によります農業所得の向上を目指すための機関として、南国市地域の第三の担い手組織となるJA出資型農業生産法人として設立し、この3年間で年間の一連の作業体系を組み、計画的に農業生産体制はでき上がったと報告を受けております。事業効果などの詳細につきましては、この後担当課長が答弁いたしますが、特に耕作放棄地の解消と発生防止対策では、南国スタイルは地域に根差す農業法人として、南国市管内の農地を守るため、条件不利地であっても行政や地域が守るべき農地と位置づけた農地については、法人で対応していくことが必要であるとの考えから、大変な思いをしながら、農地の管理を担っていただいております。また、JA出資の農業法人として、地域を牽引する農業者になるべく、所得の上がる農業ができる新しい取り組みや仕組みづくりを実践を通じて行っており、さらに伝統野菜の継承と復活による農地の有効活用による生鮮野菜の供給基地としての役割、山間地域の今ある特産物の有効活用と所得の上がる品目の導入など、さまざまな取り組みを考えていただいております。南国スタイルは、単に農業生産法人ではなく、また株式会社として自社の利益だけを追求するのではなく、地域農業の発展、地域農家の所得向上など、地域とともに農業を活性化していく公益性を経営理念としているわけでございます。そのような事業活動により、経営は順風満帆とはいきませんが、当市の農業行政の一翼を担う重要な位置づけにあることは変わりなく、法人の早い時期の経営安定とさらなる事業展開の期待を込めて、可能な限り協力支援を行ってまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 農林水産課長。
      〔農林水産課長 村田 功君登壇〕
○農林水産課長(村田 功君) おはようございます。
 西本議員の農業対策について、市長の答弁に続いてお答えいたします。
 JA出資農業生産法人株式会社南国スタイルにつきましては、西川議員の御質問にもお答えしたことと重複する点もございますが、スタート時の育苗センター、ライスセンターの営農サービス受託事業は、JA南国市から受託を引き続き継続し、3年目も順調な事業執行です。農業生産事業の青ネギやキャベツ栽培、水稲作付については、この3年間で年間の一連の作業体系を組み、計画的に農業生産体制ができ上がったとのことでございます。議員の言われた新規就農者向けにハウスを整備し、そこで新規就農者が研修するとともに、研修が終了した後は、そのハウスをのれん分けの形で就農者にそのままレンタルする事業、新規就農受け入れ態勢整備事業を導入して、新規就農者がスムーズに就農できるシステムを行っており、現在研修中の方は、順調に進めばスタイルに雇用という選択肢も見えてまいりました。また、以前述べましたように、当ハウス設置場所は、耕作放棄された老朽ハウス跡を補助事業を活用して復元し、還元水を利用することによる実証試験も行っております。この実証試験は、第2期物部川アクションプラン還元水を活用した野菜の生産体制の構築とブランド化として位置づけられ、関係機関の指導のもと、その効果を実証し、還元野菜としてのブランドを確立するとともに、一緒に取り組む農家をふやすことにより、南国市の農業生産高の拡大を図ることに市として大いに期待しております。
 御質問の現状と進捗状況については、還元水による小さな粒子、クラスターが、土壌中の肥料の吸収率を高める効果や根が日常的に感じているストレスを緩和することなどにより、ホウレンソウなどの葉物野菜の成長速度の速さ、年4回作が年5回作になることやベーターカロチン等の高い栄養価、抗酸化性の3点が実証されており、2割ほどの付加価値をつけて、まずは健康志向の高い整水器利用者を対象に営業という段階です。
 次に、人材育成の一環としての職員交流につきましては、以前農林水産省の獣医師女性技官が長岡地区のニラ農家に住み込みで長期滞在しての研修を受け入れたのを御案内させていただきましたが、国のこのような研修制度は定着しているようで、短期の一、二週間でなく、腰を据えて月単位での研修で得るものは非常に大きいと思います。また、先月は中央東農業振興センターの改良普及員が、田村地区のシシトウ農家に2週間、栽培・収穫技術習得等の研修に入ったと聞いております。議員言われる市から出向し、農業の現場で従事、研修することは、日ごろデスクのパソコンに向かいっ放しとは申しませんが、生産現場を訪問したとしても、農家の一面しかかいま見えていない現在の認識とは大きく異なり、今後の農業行政執行の人材育成になると考えますので、研修制度についてどのような方法がとれるか、庁内で検討していきたいと考えております。
 次に、6次産業化への取り組みとしまして、カット野菜やカットフルーツの需要に対応した生産体制を確保し、生産、加工、販売までの一貫した事業の展開をスタイルは構築しようとしており、現在の小学校給食への供給、予定される中学校給食、地産地消レストランなどの外食産業への供給等の展開を目指しております。第1段階として、既存施設の改造による1次加工からスタートを計画していると聞いております。市長答弁にもありましたように、南国スタイルは、自社の利益追求だけを目的として運営しているのではなく、地域農業の発展、地域農家の所得向上など地域とともに農業を活性化していく公益性を経営理念としており、ただこの公益性の追求が設立3年目の企業運営には負担として大きく影響しております。これから27年度当初予算編成の中で、南国市農業の担い手がさらに発展・躍進を継続できる支援策の検討を行ってまいりたいと考えております。
 次に、地産地消促進事業費の産業振興推進総合支援事業費補助金7,500万円の御質問でございますが、当補助金は、高知県産業振興計画の物部川アクションプランに位置づけられた地産地消食育の推進をさらに前進させるため、生産者と消費者をつなぐ地産地消型のレストラン、ベーカリーを開設する事業に交付するものです。事業実施主体は、現代企業グループの株式会社ナイフアンドフォークカンパニーです。事業目的、内容としましては、南国市産の農産物をふんだんに使った料理を提供し、新たな地産地消型の農園レストランを開業、地元ならではの新しいメニュー開発などの販売戦略を展開し、地域の農業者と食材供給において連携する事業者の所得の向上と地域雇用の拡大、また生産者と消費者をつなぐ情報発信を担う場としての機能充実を図り、南国市内の農家や生産者、JA南国市との密接な連携のもと、南国スタイルから地域でとれた野菜や果物及び1次加工品を原材料として供給を受ける、さらに山地酪農牛乳、しゃも肉など当地域ならではの食材調達も行う計画です。該当する地域アクションプランでは、既に農家レストランまほろば畑が営業活動しておりますが、まほろば畑が伝承料理的な位置づけに対し、当事業では、南国土佐のイタリアンをコンセプト、基本理念にした創作料理を提供する計画であり、趣の異なる両者の取り組みによって、地域食材を使った料理を幅広く提案することが可能となります。また、当事業計画で掲げる目標の雇用者数は、正職員12名、8時間換算のパート、アルバイトが12名の合計24名であり、野菜、果物類は南国スタイルが集荷、生産し、供給します。その際、南国市内産を最優先とし、市内で調達できないものは県内、県内でできないものに限って県外から調達するとしており、計画では県内産野菜の地産地消率は、キャベツ、トマトなどの通年野菜で77%、白菜、トウモロコシなどの季節の野菜で100%としております。
 以上のような整備計画で、今議会、12月議会に補正計上しており、特定財源は高知県産業振興推進総合支援事業費補助金5,000万円であります。
 なお、当事業は26年度内での事業完了が困難であり、全額繰越明許費としております。
 御質問の事業の効果としましては、前述しましたように、南国市産農産物の地産地消率の向上とそれに伴う生産者の所得向上、そして新たな雇用の創出を期待しております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 4番西本良平君。
○4番(西本良平君) それぞれに御答弁をいただきました。ありがとうございました。市長のほうから私ども最初に申しました瓶岩で地元に対しまして心温まるお言葉をちょうだいをいたしました。地元にかわりまして御礼を申し上げたいと思います。また、万全の態勢で来年1月1日には地域を挙げて最後の大会を運営するということにしておりますので、また市長さんには当日開会式での御挨拶をいただけるということで、本当にありがとうございます。よろしくお願いをいたします。
 さて、市長のほうからは、この南国スタイルへの思いの一端も含めましてその成果につきましても御答弁をいただきました。やはり、経営そのものの成果というものはまだ出てきておらないと私も認識をしますが、その形というものは、一定市長もおっしゃっていただきましたように、できておるんじゃないかなということは私も同じように思っておりますし、また一番大切な農地の管理、すなわち耕作放棄地の未然防止の観点からすれば、はや既に一定の効果は見え始めておるんじゃないかというふうに思っております。これらをこれからどのようにスタイルとして捉えあるいは親であるJAとして捉え、そしてそれらに行政がどういうスタンスでこれをかかわっていき、継続的にその実践をしていくのか、ほんの一、二年にばらまきのお金を出しても、これは効果が見えないというふうに私も思いますので、そこのところが非常に今後大切になってくるであろうと。当然、農業委員会のほうの支援も含めまして、行政がどういうふうにこういうことにかかわっていくのかというのは、市民も当然、いわゆる農家も期待があるというふうに思っております。いい場所はこれから米価も上がれば、引き続き担い手と称される農家が借り受けもいただいて農地を守ってくれるということは今後も、圃場整備も含めましていい方向に行くであろうというふうに思いますが、なかなかこの米価は簡単には上がってこないであろうということを想像すれば、やはりこの第三の担い手と称されるスタイルへの期待といいますか、役割といいますか、そういうものは本当に大変高まってくるであろうと。守るべき農地は守るというのが経営理念の中にもあり、費用対効果だけの面ではやりきれない、やっていかない、そういうことで立ち上がっておりますから、そこでやはりやっていけない部分をどういうふうに行政から支援を受けるか、ここが最大の今後の焦点・課題であろうというふうにも私も認識をしております。
 そして、課長のほうからは、るる成果も含めまして説明もいただきました。やはりこれからはやっぱり一番スタイルがやらなければならんのは、私は今言われました問題と人材育成と、それから南国市全体の農業の底上げをするためのモデルになり得る、いわゆる研究も含めた本当の意味のスタイル、南国の新しい農業のスタイルを今の消費形態にあわせてしっかりと構築をしていく、このことがないと、なかなか浮上ができないのではないかというふうにも思います。先進的には技術センターもございますから、いろんな研究をしてますが、実践、いわゆる机上論も含めて小さな圃場でやるのはやっても、本当にスタイルのように実践をしながら痛いもかゆいもうれしいも含めて自然と向き合ってやっていくというのは、まさに南国市では私初めての取り組みであろうというふうにも思っておりますし、しかも小回りをきかせてやっていく、その中に先ほど出てまいりましたが、日本トリムの整水器を通じました電解水の問題が一つ、これは大きな弾みになろうと思います。ただこの成果が出なければ、これはなかなか全体に広めるということは難しい問題ではございますが、先ほど課長からの御答弁で3つの大きな効果も期待できるんだということが出ました。さらに、この精度を上げて、データの確認、確証をとって、しかも認証制度があるんであれば認証も受けて、これがスタイルとともに歩む農家の起爆剤になれば、私は施設野菜、露地を問わず、南国市農業の大きな転機になるんじゃないかというような期待もしております。したがいまして、やはり実証実験も含め、やはり早くから何戸かの農家にも一緒になって、一番農家が技術もよいも悪いもわかっている部分もございます。また、スタイルでやる技術も新たな技術でいい面もあります。だから、両方からの試験というものも今後は進めていく、それは農林水産課長も参画をしております南国市の営農改善会でありますとか、農業振興センターの協力、またまた技術センターの協力などもいただいて、一つ前へすぐさまにやっぱり実行していく、そしてこの年度に準備をしようとしているハウスにおいて、早急に農家が誰もが見に来れる、見に来て歴然とわかる試験区・慣行区も含めてつくっていただいて、目に見えるような形で取り組みもしていく。このことによって、やはり行政が出す補助金の価値、また他の農業者の理解、そういうものも私は得られるんであろうというふうに思っております。ぜひともそこのあたりは早急にやっていただきたいと思います。
 そこで、少し私、私なりの持論といいますか、考え方も最近持っております。私も今までのやり方、今までの販売の仕方、今までのつくり方、これは全く否定するものではございませんし、特に米につきましては、系統出荷もありましょう、お米屋さんの出荷もありましょう、当然園芸物につきましては、県の園芸連の販売方法もございます。そしてみずからが特別な野菜としてその付加価値をつけた売り方もございます。しかし、いま一つ変わっていかなければならないのは、消費の形態が大きく変わったということであります。今までは、つまり平成5年、6年ごろまでのリーマン・ショック以前ぐらいですか、は行け行けどんどん、つくったものはどんどん売れる時代でございました。いいも悪いもという言い方はいかんですが、悪いということはないんですが、一定の基準の幅に見合えば、同じ価格で売れるという時代がずっと来ました。ところが、それに不満を持つ農家も出てきて、それぞれが努力をして、特別な野菜をつくった、そういう農家も出始め、さらに消費はどんどん売れる時代から若い人は輸入野菜でもいい、安い物へと。そしてどんどん核家族化をし、若い人はお昼は安いコンビニ弁当、お米も消費が減り、そういう意味では外国産のお米にかわっても変わりない。どんどんそういう形で変わってきたと思います。そして、最も今、私も空の駅の関係で営業活動に行くわけですけども、言われますのは、卸屋さんが言うのは、もう西本さん、米は30キロや10キロで売る時代は終わりましたよって。ほんな5キロかえ、2キロかえという話ですが、いや、そうじゃないよと。東京じゃ、横浜じゃ、大阪じゃいうたって、もうほとんど同じように高齢化してますよ。特に団地へ行けば、何万人もおる、何十万もおる団地、ほとんど高齢者ですよ。だから、お米なんていうのは、週2回買い物に来るときについでに買うわけですから、10キロも5キロも要らんのですよ。うまい米を買おうと思ったら、今3合らしいです、450グラム。こういう売り方に変わったということが言われております。そうなのかなという気もします。我が家でも昔は7合も8合も炊いとったんですが、今4人家族ですけども、毎日3合しか食べませんね。場合によっては、家庭によっては百姓でも朝はパンを食い、昼は麺を食うて、晩は晩酌をして、ほんのお茶碗に半分という時代が来たわけですから。だから、非常にその売り方そのものも生産者も考えていかなきゃいない時代が来たと。これはもう既に大きい農家は考えられて自分で売っている方もおいでると思いますから、そこに私がどうのこうということではございませんが、そういうプロの中に総体的にそういう売り方に変わってきたんだと。だからもう誰もが知っているのは、ここ15年ぐらい前から、先ほども課長から出ました、カット野菜の話。キャベツ1個をスーパー置いても売れる時代は、ほんの地方の大家族の人が買うぐらいで、ほとんどが4分の1カットか8分の1カットね、白菜なんか8分の1カットですよ。私も時々スーパーに行きますけども、時々というより週に2日ぐらいは行きますけども、奥さんの手にとるものを見てたら、ほとんど白菜なんかはもう半分のやつは買わんですね、4分の1カットか8分の1カット、なぜか、冷蔵庫の下に埋もれて残るからと、こういうことであろうと思います。だから、非常にそういうことを考えれば、そういうつくり方、売り方、販売の方法の売り方をスタイルもこれから農家のためにその先導役になってもらいたい、そういうことも考えた上でのやっぱり生産から加工、販売ということになっていくべきであろうと。6次化やっていく中には、一つには加工という問題、これ市長にも私随分前からいろいろお願いもしてきた経緯がございますが、今四方竹も高齢化が進んで、非常に年々農家戸数は減っております。おかげさまで、何とか若いグループといいますか、個人が引き継いでやってますから、生産量は余り落ちてないんですが、やはりこれも今後10年以内にはぐっと減ってくるであろうと。そのためにスタイルにも技術習得のために農家に私行ってもろうたことも実はありまして。やっぱりそういうことも考えると、今後やはり加工場の建設もこのスタイル単体でどうかということもありますし、これだけということではなかなか無理ですから、カット野菜もいろいろ含めた中で、総合的にやっぱり南国市の野菜を下級品、中級品、加工して付加価値をつけて売るという、そういう考え方も私は必要でないかなという、そこを思いました。
 余り長くなってもいきませんが、私は少しそこな2問目のところで、そういう加工も含めたスタイルがこれに取り組んでいく部分での支援をどのようにお考えにこれからなっていただくのか、それともう一つは、先ほど言いました農地の管理の中に、当然、使い勝手が悪いところは耕うんをして草生やさんように管理をしていくという手もあるんでしょうが、大半は多分スタイルはつくっていくと思います。そうしたときにやはり機械の装備も要ります。それから、市長言われました21年から始まった雇用創出から引き継いだ機械、これが間もなく買いかえといいますか、大きな修繕といいますか、そういうものもやってくると思います。これから新たな農地を守っていくということの中で、そういう装備とそれから修繕、そういうものを計画的に進めていくのはスタイルの役割かもしれませんが、計画的に一気には行きませんので、計画的に農地を守る視点から支援も考えていただく。ここは少しそういう意味で農業に対する部分で、初めてですが、財政課長の御意見も少しそういう意味で、厳しい財政事情私もわかっておりますけども、思いも含めてそういうこともちょっとお答えいただければありがたいのかなというふうに思っております。
 次に、人材育成でございますが、私があえて市からということを申しましたのは、優良事例の中には国から出向して、いち早く国の補助事業の情報をキャッチして、その人脈の中でどんどん進めていくっていうところもありましょうし。私が現場に近い職員をという意味でこれは言ったつもりでございまして、当然建設課なりほかの課の補助事業もエキスパートをやっぱり補助事業のつくって、他の市町村に先駆けてどんどん補助事業をとっていくという意味も込めております。そういう意味で、この人材育成というのは非常に大事かというのは1つと。
 もう一つは、せっかくできたスタイルの中で、毎日ともに汗をかいて、その新しい担い手を育成していく。そういうことに対して例えば市が毎年2名そういうことであれば、例えばここに高知農業高校がありますから、高等学校からも1人ぐらい優秀なのを入れて南国市に残ってもらおうやいかというようなことで、例えば10万円、年間120万円、これの2名ぐらいを例えば予算化をして、南国市の農業のために担い手に育てていくということも私は一つの手ではなかろうか。そうしないと、もうなかなか県外から来てください、公募してどうだということでは、なかなか育ちにくい環境にあるんじゃないか。目に見えるようなやり方で、しかもその本人が心配もなく、勇気が湧いてやっていける、そんな環境の中でやっていく育成でなければならないのじゃないかというふうに私は考えてます。例えば2名、240万円が適正かどうかというのは別といたしまして、財政上の問題もございます。しかしながら、ほかの今の財政支援、いわゆる支援という形を全部の事業に振り分けて考えてみましても、農業への支援ということで、人を育てる意味で私は決してこの金額は高くないというふうに考えております。これは、全て農業がなくなれば、南国市の学校給食も含めて、市民のためにもやっぱりつながっていくことでございますから、ぜひとも検討いただきたい。そこの部分を少し農林水産課長にもう一度お尋ねをしておきたいと思います。
 次に、最大限の支援といいますのは、もう先ほど申しましたので、そういうことで、ぜひとも今機械装備のことも話しました。人件費のことも話しました。そういうことも踏まえての最大限の支援という思いで私申し上げたところでございます。
 次に、何とかカンパニー、いわゆる農園レストランアンドベーカリーでございますけども、今の時代でございますから、農商工連携、先日もテレビで、きのう、おとといでしたか、農商工が視察をし合って、ともに高知県で生きていくためのお互いの意見交換をする場が設けられたようでございまして、経済同友会なんかも前面に出て、しかもJAなんかも参画しておったようにお聞きをしております。そういう時代でございますから、全く県の事業があり、そういう方向に向いておる時代でございますから、違和感としては少しあるかもしれませんが、私はこれはありと、オーケーやというふうに思ってます。ただあとは中身の問題であろうというふうに思います。やはり企業でございますから、相手は、利にかなわざったらこれはもう諦めますし、仕入れ先もほかにかわる。だから、双方にとってですね、双方にとって利益になるという方法でなけば長続きはしないというふうに私は考えています。したがいまして、例えばシャモ研、例えば山地酪農牛乳、これは多分処理をしないと生乳でそのまま使えるはずもないので、ひまわり牛乳経由なのかなという気がしておりますけども、今あそこに出荷しておりますから、斉藤牧場さんは、多分そうであろうと思いますが。スタイルも安くたたかれて、いわゆる経営の足かせになるような出荷では何にもなりません。もう一方では、仕入れる側はもう既に新鮮と安心と安全を買うてます。したがって、その次には安価じゃないと思うんですね。それに見合った価格でしっかりと買っていただく。彼らは必ずメニューをつくって、お客様に提供するメニューをつくって、その付加価値がつく値段がメニュー表に置けるわけでございます。出荷者は、買ってくれる値段が買ってくれなんです。市場で競るわけでもございません。すなわち相対でございますから、しっかりとそこは行政も最初の段階でこの企業さんに申し上げておくと。そうでないと、生産農家あるいはシャモ研、牛乳、それぞれが片一方の利益のためにやったことになってしまう、その事業に行政が補助金を出したということになってしまわないためには、私はそれが最善の尽くしておくベストな方法であろうというふうに考えますから、そこのところもぜひとも課長さんに意気込みをお伺いをして、2問目を終わりたいと思います。
○議長(前田学浩君) 先ほどの設備の保全の支援を計画的にというのは、農林水産課の課長で答弁よろしいでしょうか。
      (「はい、済みません、はい」と呼ぶ者あり)
 答弁を求めます。農林水産課長。
○農林水産課長(村田 功君) 西本議員から幾つか2問目をいただきました。順番がずれるかもしれませんが、南国市農業の担い手の育成、エキスパートの育成の御提案でございます。
 当然、スタイルとしましては、みずからが担い手となると同時に、新たな担い手の育成は命題であると思ってくれておると信じております。例えば、先ほど言われた農業高校の卒業生をスタイルに、将来の南国市の農業の担い手として育成するための研修、雇用についてでございますが、今国の事業で農の雇用の事業があります。これは、基本1年でございますが、最長2年の雇用が可能でございまして、こういう補助金を活用して、このお金は一応市を通じずに直接行きますので、一般会計等での説明はないんですが、こういう農の雇用等で行政と一緒になって進めていけたらと思っております。
 そして、21年に導入した機械、確かに更新時期があります。そのときにはやはり強い農業づくり等の支援をできるだけ使ってやっていきたいなと思います。
 なお、加工施設の支援ということでございますが、今回の農園レストランの前から南国市農協さんあるいはスタイルさんとしては加工、自分くで販売、そこまでの構想を持っておったようで、先越されたなという意見もいただいたんですが、ぜひ農園レストランとともにみずから生産・加工、生産・販売ができるようによろしくお願いしたいと思っております。
 次に、レストランが企業として利益追求した場合の野菜の買いたたき等による心配はないかということでございますが、実際、山地酪農、確かに西本議員が言われたように、牛乳はそのままでは出せませんのでひまわり乳業を通じていくんですが、計画的に供給量の計算も立っております。そして、今の売価から5年後には売価も上がるという計画ももらっております。供給元の変更、スタイルを買いたたいて別のところがとりやせんろうかという心配もございますが、実際産振補助金は出しっ放しではございません。27年度に執行するとして、今後5年間、フォローアップのチェック機能がありますので、これにより一応チェックはできていく。そしてフォークアンドカンパニーとスタイル、そしてシャモ研、そして斉藤牧場、連携計画書の締結を結んでおります。これは審議の問題ではございますが、このことにより、一定担保されているのではないかと考えております。
 以上です。
○議長(前田学浩君) 財政課長。
○財政課長(平山耕三君) 西本議員さんの御質問の財政的な支援ということでございますが、南国スタイルが平成21年より立ち上がって今までその活動を行ってきたという中で、耕作放棄地への取り組みとか6次産業化、また整水器による新たな取り組みというものもされております。その中で、こういうふうな新たな価値を生み出すということにつきましては、すぐに答えが出るということでもないと思います。この中、経営を成り立たせ、採算性ということを考える上では、すぐに結果が出るというようなことはないと思いますので、今後の状況も見ながら、適切な支援というものは考えていかねばならないというふうには考えております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 4番西本良平君。
○4番(西本良平君) なかなか申しにくいところを財政課長にはお聞きしました。大変ありがとうございました。今後もどうぞよろしくお願いします。また、農林水産課長のほうからは、心配ないよと、フォローアップもあるから、またそれぞれの契約もしてちゃんとやっていきますよということでございます。私もおおむね納得をいたしました。どうかこれからの南国スタイルが本当の意味で南国市農業の発展のために胸を張って活躍できることが、皆さんのお力で支えていただきますようにお願いをして、私の質問の一切を終わります。ありがとうございました。