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検索結果 »  平成26年 第381回市議会定例会(開催日:2014/12/05) »

一般質問 1日目(中山研心) (一般質問)

質問者:中山研心

答弁者:市長、教育長、関係課長


○議長(前田学浩君) 8番中山研心君。
      〔8番 中山研心君登壇〕
○8番(中山研心君) 民主党の中山研心でございます。第381回定例会に当たり一般質問を行わせていただきます。
 まず、市長の政治姿勢について、お伺いをいたします。
 降って湧いたような大義なき解散、市民にとっては師走の迷惑な選挙戦となりました。安倍首相は、消費税引き上げの延期と同時に、アベノミクスへの評価を問うとしています。7月から9月期GDPの速報値は、前の3カ月に比べて年率換算でマイナス1.6%、昨日1.9%と下方修正をされましたけれども、2期連続のマイナスとなりました。これは消費税8%への増税で、駆け込み需要からの反動で7.3%と大幅にマイナスになった4月から6月期より、さらに景気が落ち込んだことを示しています。景気後退局面に入ったことは疑いようもなく、税率引き上げ延期が国民の信を問う大義名分になるとは思えません。
 アベノミクスの本質は、金融緩和による円安、株高への誘導と公共事業を中心とする財政出動で景気を支え、成長戦略で外資を呼び込むというものでありました。円安、株高によって富裕層の資産は膨らみ、自動車など輸出産業は業績改善が図られましたけれども、輸出量自体はふえておらず、為替変動による収益の改善にすぎません。むしろ円安と増税を背景とする物価上昇のペースに賃上げが追いつかず、名目賃金から物価上昇を差し引いた実質賃金は、9月に前年同月比3.0%減と、現在のところ16カ月連続で減少しております。消費は低迷をいたしました。
 中小企業は、原材料価格の上昇に苦しみ、賃上げの余裕は全くありませんし、生活者にとっては、収入はふえないのに物価は高騰し、多くの人が生活が苦しくなったことを実感しています。
 第1の矢は、多くの国民から強制的に富を収奪し、一部の富裕層につけかえるだけの結果となりました。公共事業による財政出動についても、そのほとんどが建設事業であり、復興事業と防災対策事業で既に飽和状態の業界に追加補正を受け切れる体力はなく、建設コストをいたずらに引き上げてしまいました。その結果、国土交通省の調査では、5月期で公共建築は55.2%増であるのに対し、民間建築は36.8%の減少となりました。この後、企図されている成長戦略の中身は、これまで市民生活に最も重要な分野であることからこそ聖域とされてきたものを岩盤規制と呼び捨て、破壊することが目的でした。つまり、労働法制を改悪し、公的医療制度を崩壊させ、金融、保険分野の規制緩和によって国民の金融資産を流出のリスクにさらす売国的な政策だと言わなければなりません。
 アベノミクスと今回の解散についての市長の評価は大体予想がつきますので、お答えいただかなくても結構ですけれども、選挙の結果いかんにかかわらず、ほぼ確定的となった消費税引き上げ延期による本市への財政的な影響についてお答えをいただきたいと思います。
 次に、固定資産税の標準税率への引き下げ時期についてお伺いをいたします。
 これについては、市長はいつまでも超過税率のままでいいとは思っていない、任期中にはめどをつけたいと繰り返しお答えになっておられました。また、そのタイミングについても、消費税率10%引き上げ時にという目途もお示しになっておられました。
 今議会に税率を1000分の14.5に引き下げる提案がされております。消費税率引き上げ延期がほぼ確定的となったことが、市長判断に影響を及ぼしたか否かについてお伺いをいたします。
 また、1000分の14.5という税率については、こうした千分率を小数点で刻んでくる税率を私は見たことがありません。少なくとも高知県内には過去も現在もありませんし、全国でこうした例があるのかについてお答えをください。
 次に、学校給食についてお伺いをいたします。
 給食センターの建設については、昨年の9月議会で質問をさせていただき、教育長からは、南国市中学校給食の実施に向けた運営方法等、具体的な施設整備事業計画の策定作業を事務局で進めている。工程表については最終調整を行っているが、主な工程としては、施設整備計画の策定、用地の選定、用地取得、基本設計、実施設計、建設工事、受配校整備等があり、各種検討委員会を設置しての審議や補助金の申請等、施設整備事業計画で今後のタイムスケジュールが示せるだろう。給食センター建設のコストの試算や用地確保の金額については、用地を定めてからの作業となるので、施設整備、事業計画を策定後速やかに用地の選定を進めていく。なお、用地の選定は重要なポイントであるので、検討委員会を立ち上げて検討していくよう考えているが、津波被害による浸水地域を避けること、また各校からの距離も考慮して、20分程度での配送ができることなどを考慮していきたいと考えている、とお答えになっております。場所の選定や運営方式も含めて、現時点で事業計画の進捗状況についてお答えをください。
 次に、小学校給食設備の改修についてお伺いをいたします。
 給食センターでの給食提供範囲は、中学校4校への提供と大規模災害を想定した市民への提供等で、小学校給食は含まれない。意図的な欠員不補充や施設整備のサボタージュによるなし崩しのセンターへの統合の意図はなく、小学校の給食設備の老朽化対策についても、中学校給食の実施後速やかに検討に入る必要がある、とお答えになっております。
 答申の中でも触れられておりますけれども、小学校の給食設備はどこもかなり古くなっており、設備的にも1校を除きドライシステムとなっていない状況にあります。現状、老朽化により限界となっている小学校給食設備の更新を中学校給食実施後に検討に入るのでは遅過ぎると考えますが、御所見をお聞かせください。
 また、十市小学校以外は調理場にエアコンの設置がされておりません。夏場の調理場は想像を絶するような苛酷な労働環境となっております。衛生管理上、窓をあけることも許されず、調理マニュアルで扇風機すら使用を許されず、熱気と湯気の中で脱水症状寸前の状態で働いている調理員も少なくはありません。職員の労働環境のみならず、食中毒の発生も懸念されるところであります。
 給食施設の全面改修につきましては、予算との兼ね合いもあり、計画的に順次進めていかなければなりませんけれども、調理場へのエアコンの設置は全校速やかに行わなければならないと考えますが、御所見をお聞かせください。
 次に、職員の充足と計画的な臨時職員の確保についてお伺いをいたします。
 繰り返しになりますが、意図的な欠員不補充によるなし崩しのセンター統合は行わず、全国的にも評価の高い南国市の小学校給食を守っていくためには、退職者に見合った職員採用は必須であります。本年度定年退職者がいるにもかかわらず、採用試験が実施されていないのはなぜでしょうか。
 給食調理員の年齢構成の平準化を目的とする年次調整はやむを得ないものと考えますけれども、それならなおのこと毎年少数であっても採用試験を実施すべきだと考えますが、御所見をお聞かせください。
 また、本年度新学期直前になっても臨時職員の配置が間に合わず、複数の学校で給食が新年度提供できなくなるおそれもあったやに聞いております。このような事態を二度と繰り返さないために、臨時職員の雇用確保について、賃金、労働条件の改善等も含めてどのような対策を講じるお考えか、お聞かせください。
 本年4月の新学期開始直前に、久礼田小学校の給食調理員がノロウイルスに感染していることが判明し、その職員のウイルス検査が陰性を示すまで給食が中止をされました。その間御家庭の協力のおかげで、児童はお弁当を持参し何とか乗り切りました。学校教育課にお伺いしたところ、給食の中止は職員の手配ができなかったからではなく、什器、設備の消毒に相当の時間を要したためであるとのことでありましたけども、同様の事案は今後も起こり得ることを考えると、速やかに給食提供が再開できる体制をつくっていかなければならないと考えますが、御所見をお伺いいたします。
 次に、学校現場での駐車料徴収に不均衡が生じている件についてお伺いいたします。
 南国市内の小中学校に勤務する教職員は、県の基準により一律月額1,000円が徴収されています。これは近傍駐車料金等を勘案し、基準地点を定め1,000円から3,000円の範囲内で職員給与から徴収されているものであります。県内では追手前高校が最高額で、南国市の場合、東工業高校が基準地点で、市内一律1,000円となっています。
 ところが、同じ学校に働きながら南国市の給食調理員は月額1,500円を徴収されております。恐らく市役所本庁勤務の職員の駐車料金が月額1,500円であることから、バランスを考えての設定だと思料をいたしますけれども、バランスをとる対象がおかしくないでしょうか。そもそも市役所本庁舎とは違い、出先機関やほとんどの学校現場は公共交通機関での通勤が困難な場所にあり、マイカー通勤せざるを得ない状況にあります。そこに勤務する職員から駐車料金を徴収すること自体どうかと思いますし、徴収するにしても、学校教職員との均衡を優先するのが当然だと思います。
 学校現場で一番高い駐車料を払っているのが、校長でも教頭でもなく給食調理員であるという状況は、かなり異常なことだと思います。御所見をお聞かせください。
 最後に、環境行政についてお伺いをいたします。
 6月議会で粗大ごみの収集について質問をさせていただいたところ、持ち込み方式での実施を検討しているとのお答えでありました。有料化、無料化の問いには、「基本的には有料、できるだけ無料ということで検討して、現在しておるところでございます。ちょっとそこら辺も含めて検討中ということでございます。」というよくわからない回答でありました。
 そこで、検討の結果、有料なのか無料なのか。次の3月、4月の引っ越しシーズンには実施が間に合うのかについて端的にお答えください。
 同じく6月の議会で、次世代自動車充電インフラ整備について質問させていただき、道の駅風良里と市役所本庁舎への急速充電器の設置を提案したところ、大変前向きな回答をいただいておりました。その後の進捗状況についてお伺いし、第1問を終わります。
○議長(前田学浩君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 今議会初めての答弁でございますが、残念ながらアベノミクスについては答えなくてもよろしいということでございますので、それは差し控えさせていただきます。
 まず、第1点目の固定資産税の超過税率についてでございますが、議員御指摘のように、私はこの8%から10%に消費税が上がる、時期としてはその時期にやりたいなと実は思っておりました。
 そして、税務課のほうでいろんな検討を加えて、大体どれぐらいの一般財源の削減になるのか、このあたりが一番私が考えなければならないことでございますので、やっておりました。ちょうど来年、固定資産の評価がえの時期にございまして、これでまず何もしなくても、そのままいっても1億5,000万円減額になるということでございます。
 そして、細かいというあれもありますけれども、1000分の15を14にするというのも一つの方法だとも考えました。考えましたが、何もしなくても1億5,000万円評価がえで減額になるという非常に大きい額で、正直これは予測しておりませんでした。そして、1000分の0.5で約9,000万円から1億円あります。ですから、来年は確実に固定資産税予測が対今年度と比べまして2億4,000万円減るわけでございますので、私は気持ちとしては1000分の14「えい」と、こういきたかったわけでございますけれども、そこはやっぱり大きな南国市の事業も軒並み控えておりますので、大変消極的だというお声もあろうかと思いますけれども、これは私の決断で実施をすると、この時期に来ておるという判断とあわせてこのようにさせていただきました。
 研心議員さんのお手元へもお届けしてあると思うんですが、ちなみに御参考までに申し上げますと、全国で26年4月1日現在で全国自治体が、市町村が1,720ございますが、そのうち標準税率1000分の14が1,564、つまり156自治体は超過税率をとっておるということでございまして、1000分の14.5というのが10団体ございます。あとは、細かいところで言いますと、1000分の14.8であるとかというのもあります。それから、現在南国市がとっております1000分の15というのが68団体、1000分の15.5というのが11団体、それから1000分の15.8などというのも、これ1団体ですがございます。それから、1000分の16が46団体、1000分の16.2というのも1団体ありまして、1000分の16.5というのも2団体、1000分の17というのが15団体、一番高いのが1000分の17.5で1団体、参考までに言いますとあります。
 大体固定資産税については、私の考え方は以上でございますが、この消費税率の10%がなかったことでの南国市の影響はということでございますが、これは当然消費税率で入ってくる財源というのは、全部100%基準財政収入額に入ると。つまり入るということでございますので、これが入ってこなくて影響があるのかといいますと、かえって交付税がマイナスの要素でございますので、ほかには現在のところ考えられません。つまりないということでございます。
 以上です。
○議長(前田学浩君) 財政課長。
      〔財政課長 平山耕三君登壇〕
○財政課長(平山耕三君) 中山議員さんの消費税率引き上げ延期による本市の財政的な影響についてお答えいたします。
 先ほど市長のほうから、地方消費税交付金の増加があっても、それに見合う普通交付税及び臨時財政対策債が基準財政需要額が変わらなければ減少するということで、相関関係にございまして、地方消費税交付税が増加しても、その分普通交付税、臨時財政対策債が減少するというような計算式の中の関係がございます。
 南国市の財政的な影響につきましては、その普通交付税及び臨時財政対策債がどうなるかというところが大きなところでございまして、その普通交付税臨時財政対策債の確保につきましては、地方財政計画に左右されるところがありまして、今回の国の消費税率引き上げ延期により、予定していました消費税増加による地方交付税財源の増加も見込めないということになります。
 しかしながら、地方財政計画の中でその歳出に増加しています社会保障費を的確に盛り込んでいただき、歳入でその財源確保を行っていただくことが重要でありまして、それにより地方一般財源が確保できましたら南国市財政に大きな影響はないというふうに考えております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 教育長。
      〔教育長 大野吉彦君登壇〕
○教育長(大野吉彦君) 中山議員さんの御質問の1点目、中学校給食の進捗状況についてお答えいたします。
 現在、用地選定及び交渉に当たっているところでございます。本12月議会にて補正予算に計上させていただいております候補地土地評価鑑定と候補地の測量を年明けから実施する計画でございます。これは施設整備事業計画にのっとり、検討委員会を立ち上げて検討しているところでございます。
 施設の規模につきましては、平常時の調理食数を4中学校分の1,300食と見込んでいます。これに災害時の緊急対応として、津波浸水地域にある3小学校分の300食を加えて1,600食程度の調理能力が必要と考えています。これに伴い、敷地は4中学校に20分以内で配送ができ、広さはおおむね3,000平方メートル、延べ床面積はおよそ1,300平方メートルが妥当であると考えています。
 現在、地権者の意向も確認しつつ、用地の絞り込みを行っております。土地の鑑定評価と測量後、土地収用法関連の手続を開始し、その後地権者と土地の売買について正式に交渉を行うことといたしております。
 今後は用地の決定後、基本設計、実施設計などの建設関係や厨房機種などの選定、さらに給食センターの運営方式等について各専門委員会を設置し、具体の協議を進めてまいります。平成28年度には建設工事とあわせまして各中学校の受け入れ施設等の整備を図り、平成29年度内に供用開始できるよう取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、小学校の給食設備の老朽化対策についてでございますが、現状におきましては、小学校給食は自校方式で継続いたしますので、部分的な補修、改修で対応してまいります。予期せぬ故障や対応が必要なことにつきましては、直ちに対応いたしますが、通常の補修、改修につきましては、前年度中に各学校のヒアリングを行い、各校の調理施設の状況を確認いたし、予算の範囲内で対応しております。また、市の安全委員会における現地視察や指導及び保健所の巡回指導もいただいておりますので、その指導に従いまして順次改善を図っていきたいと思っております。
 また、調理施設のエアコンの設置につきましては、夏場の高温対策ということで、順次整備が必要と考えております。各学校の調理場、近隣の環境や立地条件も鑑み、現時点では十市小学校にスポットエアコン、奈路小学校にエアコンを設置しております。来年度は11月に行いました平成27年度予算要求学校ヒアリングでエアコン設置の要望がありました2校につきましてはエアコンを設置し、スポットエアコンの要望がありました1校にスポットエアコンを配備するよう予算要求をいたしております。
 今後も限られました予算の中ではありますが、各校の要望や安全衛生委員会、保健所からの指導を勘案いたしまして、衛生環境や労働安全面での改善に努めてまいる所存でございます。
 以下、担当課長より御答弁申し上げます。
○議長(前田学浩君) 学校教育課長。
      〔学校教育課長 竹内信人君登壇〕
○学校教育課長(竹内信人君) 中山研心議員さんからの調理の臨時職員の配置について答弁いたします。
 今年度の臨時調理職員の配置決定は、3月25日になりました。4月7日からの辞令発令ですので、結果的にはスタートに支障はなかったのですが、例年に比べ職員の確保に苦労したことは事実でございます。
 欠員補充は、通常では市の広報とハローワークで募集をかけます。そして、応募いただきました方の面接を順次行うようにして確保をしておりました。昨年までは募集を大幅に上回る応募がありましたが、今年度は応募が少なく、以前勤めていた経験者や現職の調理員にも紹介いただき何とか確保できた次第でございます。
 それ以後は調理員の病休や年休等での突発的な欠員に対しても何とか対応できており、給食の提供に支障を来すことには至っておりません。
 しかしながら、今後も臨時職員の確保については支障を来すことも考えられますので、中山議員さんから御提案いただきました流動配置とかプール制、さらには雇用条件、処遇の見直し等を検討していく課題は多いことを認識しております。今後とも運営に支障を来すことのないように努力してまいりたいと考えます。
 次に、学校現場での駐車料金徴収に不均衡が生じている件についてでございますが、先ほどの中山議員さんの御質問の中で、若干私が聞き間違っている点があるかもしれませんので、確認のために説明をさせていただきます。
 南国市内の小中学校に勤務する教職員は、市の基準で協力金の拠出を行っています。県職員の駐車料金は、県が作成した規則にのっとり納付を行っております。教職員で言いますと、県立高校に勤務する教職員がこれに当たります。県の場合は、公共の交通機関の利便性や学校の立地条件等も勘案し、月額100円から2,000円までそれぞれの学校で額を設定しております。ちなみに南国市内の3つの県立高校は500円となっております。3つの県立高校というのは、岡豊、農業高校、東工業でございます。
 さて、南国市の平成19年度から開始されました駐車場利用協力金の拠出につきましては、南国市の職員は月額1,500円となっております。その中で県費負担教職員、南国市に勤務する小中学校の教職員でございますが、これは1,000円となっております。
 これについては、同一校に勤務する職員同士でなぜ金額が違うのかという疑問が湧くことも理解できます。料金を設定する際に検討した中では、市の職員は一律に1,500円。ただし、市内小中学校に勤務する県費負担教職員は、勤務場所が学校内に限定されている調理員とは違い、勤務場所が学校内外に及ぶにもかかわらず公用車の配備がなく、自家用車を届け出により公用車扱いとしている状況と県立高校に勤務する教職員の駐車料金等も勘案し1,000円に至っております。
 市内の教職員に対する駐車場利用協力金については、学校の立地条件や役職においても不均衡があるのではという御意見をいただくことはあります。しかし、何か別の基準をもって平等でしかも皆様方に御理解、御納得いただける解決策が見出せないことも事実であるということを御理解くださいますようお願いいたします。
○議長(前田学浩君) 企画課長。
      〔参事兼企画課長 西山明彦君登壇〕
○参事兼企画課長(西山明彦君) 中山議員さんの御質問の中で、給食調理員の採用試験に関する御質問にお答えいたします。
 本年度定年退職者がいるにもかかわらず採用試験を実施しないのはなぜかという御質問でございますが、本年度の調理師の定年退職者は1名でございますが、当該職員から来年度について再任用制度により引き続き勤務したい旨の意思表示がされているため、今年度は採用試験を実施いたしませんでした。
 なお、給食調理員の年齢構成の平準化を目的にするなら、毎年少数でも採用すべきではないかという御意見でございますけれども、調理職員の採用に関しましては、年齢構成の平準化というよりも、数年間の定年退職の状況を考慮するとともに、保育所への入所児童数や小学校の児童数などの状況も踏まえて計画的な採用に努めております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 環境課長。
      〔環境課長 島崎 哲君登壇〕
○環境課長(島崎 哲君) まず初めに、御質問の中の6月議会におけます答弁での発言についてですが、議員みずからにフォローしていただきましたように、できるだけ安くの思いからのものでございます。申しわけございません。
 では、3番目の質問、環境行政についてお答えいたします。
 まず、粗大ごみの収集についてでございますが、ステーション方式ではなく、市民が持ち込む方法による収集を考えていることは6月議会でお答えしたところであります。その際の処分費につきましては、現在は有料を考えております。粗大ごみの処分につきましては、行政サービスとして実施すべきものと考えておりますが、例えば毛布や布団などの現行どおり切って袋に入れて出していただく場合と、切らずに粗大ごみとして出される場合とで排出者の費用負担について逆転と申しますか、逆転が起こることも考えられますので、一定応分の負担をいただくべきと考えております。
 その費用の設定の方法としましては、例えば県内の事例では、持ち込むときの車の大きさに対して金額を設定する方法、また10キログラム当たり幾らというような従量制にする方法、そして1個の粗大ごみに対して処理券を添付する方法、つまり1個幾らということになりますが、それらのうち粗大ごみを受け入れる際に利用者に疑義が生じない一番よい方法は、重さによる従量制であると考えております。つきましては、受け入れを行う場所につきましても、それらを考慮しながら現在検討しております。
 次に、引っ越しシーズンに間に合うかとの御質問ですが、粗大ごみ収集の開始時期につきましては、平成27年中には実施したいと考えております。市民から排出されます粗大ごみの性状や量などの傾向や問題点の改善を行いつつ、できれば平成27年末から翌28年の引っ越しシーズンである3月及び4月には作業を円滑に行えるよう準備してまいりたいと考えております。
 次に、次世代自動車充電インフラ整備の進捗状況についてお答えいたします。
 市政報告でも触れたところでございますが、ことし9月に徳島県庁とその出先に設置された電気自動車充電設備の視察を行いました。徳島県庁駐車場の設備は、充電は無料で、月に20台程度の利用があります。駐車場には守衛が配置されておりまして、夜間、休日等は開放されておりません。そのことから、不審者による機器のいたずら等も起こっておりません。
 しかし、県庁での会議の出席者が長時間充電スペースを占有したままにすること、また充電中のドライバーの滞在スペースの確保が課題であることもわかりました。これらを踏まえ、設置に当たっては、国道沿いや高速道路インターチェンジ等、交通量が多い地点ということだけでなく、機器の管理ができ、さらにドライバーが充電中の時間を有効活用できる場所、電気自動車の普及による地球温暖化対策での効果だけでなく、市外の電気自動車ユーザーの来訪を促し、観光面などの副次的な効果が得られる場所への設置が最も有効であると考えております。
 現在南国市内には民間事業者によりまして3カ所充電器が設置されております。南国バイパス沿いと緑ヶ丘にありまして、主に市南部に集中しております。これらとのすみ分けも考慮しまして、交通の要所である南国インターチェンジ周辺が適地であると考えております。
 現在道の駅のほか、地球温暖化対策地域協議会において御提案いただきました西島園芸団地付近、また県立歴史民俗資料館の3カ所を候補地としまして、各管理者に対し設置に向けた趣旨の説明を行っておるところでございます。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 8番中山研心君。
○8番(中山研心君) どうもありがとうございました。
 市長におかれましては、アベノミクスの評価について答えたかったかもしれませんけれども、あえて要らんと言うたんでその発言の機会を奪って申しわけないというふうに思っています。
 標準税率への引き下げの問題についてです。なお、市長ももちろんそのつもりだろうと思いながら確認のための再質問でありますけれども、今回の1000分の14.5が終わりということではなくて、できるだけ近い将来の標準税率への引き下げのための一里塚であるというふうに理解をしていいものかどうか、そこの確認を1点させていただきたいということと、それともうそれを聞いた上でなお嫌口を言うのもなんですけれども、評価がえによる減収であるとか、あるいは予算を組む上での組みやすさも含めて、この間超過税率を取ることの理由づけというのが、当局のほうからは取る側の理屈しか私は聞いてきてないような気がします。
 一方で、取られるほうにその理由が納得できるものがあるのかということで言えば、今の南国市の財政状況、決して超過税率をとらなければ成り立たないような状況にはありません。現に御説明であったように、全国1,700余りの自治体がある中、わずか156自治体、7%そこそこの自治体が超過税率を採用しておる状況の中で、恐らくその中で南国市の財政状況はどのあたりにあるのか、分布図の中で点を打てば、かなり上位のほうに入ってくるんだろうと思います。そういう意味で、市民にとってなかなか腹に落ちる理由づけにはなってないということを、1つはやっぱり取る側の理屈ではなしに、市民にとってこれを徴収されても仕方がないと思えるような制度であるのかどうなのかということを絶えず検証していただきたいなというふうに思います。
 次に、給食センターの進捗状況についてはよくわかりました。1点、とりわけ場所の問題であるとか、建設設計のことであるとかについてきょう触れられたわけですけれども、積み残しの課題になってるのが、運営方法をどうするのか。直営でやるのか、あるいは指定管理者でいくのか、あるいは委託するのかということについてまだこれはっきりとした結論をいただいておりません。ここについて、いつごろ目途を示せるのか。今現時点、無理やと思いますので、いつごろそれがはっきりするのかについてなおお答えをいただきたいというふうに思います。
 それと、学校のクーラーの設置の件でございます。来年度2校とスポット1校手配をしてくださるということで、大変ありがたいというふうに思ってますけれども、これに漏れたところはなかなか大変やと思います、本当に。私も1カ所ちょっと見てきましたけれども、中へは入れんき入り口付近でちょっと見させていただいた。もう入った途端に、夏場やのに眼鏡が曇るというような状況の中で、調理員さん方オーバーパンツもはいて長靴をはいて、本当に大変な状況の中で作業をしてくださってます。何とか、もちろん予算の兼ね合いもありますでしょうけれども、速やかに全校に設置をするような努力をしていただきたいなというふうに思います。
 それから、欠員補充の件についてはよくわかりました。欠員を補充せんことで一番心配しゆうのは、やっぱりなし崩しにセンターへ統合されたらかなわんという思いがあったんで、あえて聞かせていただきました。きちんと子供の数等に応じた計画的な採用を今後も続けていっていただきたいというふうに思います。
 それから、給食の最後ですけども、駐車料金の設定については、ちょっと私も誤解があったように思います。1,000円の設定については市の基準やということでありますけれども、やっぱり公用車扱いにしちゅうとかいうような理由をつけたところで、学校現場でやっぱり一番高い駐車料を払いゆうのが調理員やというのは、やっぱり働きゆう者にとったら納得がいかんところやと思うがですよ。ほんで、ここのところについては、どれだけ学校の先生が自家用車を外へ乗っていく回数があるのかわからんけんど、ここはもし仮に一緒にしても、特に学校の先生からあの人らを安うしてけしからんとか、あるいは本庁の職員が1,500円取られゆうのにあいつらだけ1,000円でずるいやとかというような不満は出てこんと思うんで、ぜひそこの均衡を考えて引き下げる方向で検討してあげてもらいたいなと。なお考え方があれば、お聞かせをいただきたいというふうに思います。
 最後に、環境行政についてであります。
 当然今回の議会に条例提案がされておりませんので、4月は無理なのかなとは思っておりました。来年の年末それから年度末にかけて速やかに実施できるように準備をしていくという御回答でありますので、恐らくは秋口からは試行に入るという受けとめ方でいいんだろうかというふうに思います。そこの確認を1点させていただきます。
 それと、回数についてですけども、季節ごととかということではなしに、例えば1カ月に1遍あるいは2回というような回数で考えておられるのかどうか、そこについてもお聞かせをください。
 以上で第2問を終わります。
○議長(前田学浩君) 答弁を求めます。市長。
○市長(橋詰壽人君) 先ほど中山議員言われた税に対する標準税率以上のものを徴収するということを、取られる側の市民から考えることは大変大事なことやと思います。ただ、このことは南国市の一つの大きな歴史の中にこの超過税率をなぜしたかというありますので、このことは承知しておいていただきたいなと思うことは、昭和34年に南国市が生まれました。このときに赤字の集まりの町村が新しい市をつくったんです。だから、出発点は赤字です。ここから南国市は出発しておるんです。
 ただ、それから正確にはちょうど10年後に私は南国市へ入りまして、3年会計にいて、4年目に行ったところが財政だったんです。その財政課の職員として補正予算たんびに課長のお供をして風呂敷包みを持って電車に乗って、行ったところが今の市町村振興課です。まず、当時は係長と行っておりました。それから、課長補佐へ行って、課長に行って、それぞれの昔の地方課のそこでもう一々その補正予算1項1項を、これはちっと甘いんじゃないかとかというようなことでずっとやってきたんです。私は財政に12年ぐらいいたと思いますけれども、毎年何回補正をやっても、その補正予算のたんびに行ったんですね。これは非常に私が忘れようたって忘れられないあれなんですが。
 そして私が入ったときは金堂市政でした。全部何やるにも、住民要望があっても、お金がないがですよね。いっつも一時借入金してやってたんですから。そのときに金堂流の財政運営をやったんです。全部市民からどこやろの舗装をしてくれ、道路を直してくれという要望に対して、開発公社を使って債務負担行為を起こして、鳶ヶ池中学校だってそうです、南国方式と県では呼んでおりました。そうして、いうたら借金行政をしたんです。その今名残があります。その一番いい例が、建設課長のところでやっております未登記部分、未登記のつまり借地なんです。道の広げる分は借地。学校のグラウンドの部分まで借地。これは急場しのぎということになるわけですが、そういうことで今日までやってきた。
 そして、十何年ですか、私も数えたこともないんですが、かけてやっとこさ小笠原市長の時代にいわゆる普通の財政運営にいったわけですが、その名残は今言いましたようなたくさんの公共施設の土地が借地であったり、それからそういうようなことにまだその名残が残っておるわけです。
 ですから、ちょっと自治体、新しい新市ができたといっても、非常に異質なと言ったら悪いんですが、形でできまして、もうやるにやれていけない。ただし今見てみれば、議員さん言われるとおりです。財政力指数だけで見れば南国市が0.8、それから高知市が0.59か、ポイント一緒か、前は0.1ポイントうちが低かったんですけど、今高知市とほとんど変わらないということで、理屈の上で言えばうちもまあまあ市として財政力そんなに恥ずかしゆうはない。しかし、しょうこれでも市かよぐらいのランクじゃないかと思います。
 高知県でもう一つ言えることは、11市と言いますけれども、財政力だけで言えば市と言える、そんなことは言われませんよ、これ小さい声で、0.2何ぼなんていう市の財政力ですから、ですから推して知るべしなんですよ。ですから、私はそういう意味では、高知市と南国市を除けば標準税率以上の税を少し納めていただかないと、財政運営が非常に困難なと。もっと言いますと、過疎債があるからちょっと救われておると、そういう状況だと思います。
 それに加えてうちは特殊事情で言えば、空港がありました。空港にまつわる非常な地元対策もありました。そして、何といっても大きかったのは、同和対策特別措置法による、あれは30人以上ですか、何とか当時国の補助事業であれば、その3分の2は助成金で、あとの補助残に80%交付税で戻ってくるというのは全体の一部分ですから、御承知のようなことです。
 ですから、うちは特殊事情があったといえばあったんですが、ここに来てこれ中山議員御指摘のとおりです。もうそろそろこれを平準に戻すという努力は私は市長に就任して以来ずっと思っておりました。しかし、ここへ来ていよいよ消費税もということで決断したんですが、これは引き続いて私に任期中にということですが、残念ながら私は来年任期でございまして、任期の直前にこういうことをやるのは大嫌いでございますので、人気取りと思われるのは嫌でございますので、ちょっとその辺は微妙なところですけど、いずれにしてもここまで来たら標準税率に一度は目指すというのが市の方向であるということは確かなことだと、私はそのように認識しております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 教育長。
○教育長(大野吉彦君) 2問目にお答えさせていただきます。
 先ほども御答弁申し上げましたとおり、用地の決定後、基本設計それから実施設計などを含めまして庁内の各課の協力もいただきまして検討委員会を立ち上げております。その中で各専門委員会を開催いたします。27年度中にセンター方式のその運営方式等も含めて各専門委員会で討議をして決定し、28年度の建設等におくれをとらないように取り組んでまいりたいと思っております。
 それから、2点目の給食調理室のエアコンでございますが、私も必ず1回調理室へ行って調理員の方とも御挨拶をしているところですが、本当に暑うございます。議員さんのおっしゃるとおり、現場を私も認識しておりますので、一気に全部とはいきませんが、来年度2校、1校のように、順次入れてまいりたいと思いますので、御了解をお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 環境課長。
○環境課長(島崎 哲君) 2問目ですが、開始の時期につきましては、御質問のとおり、秋ごろには始めたいという思いで、現在努力しております。
 それと、季節ごとか隔月とか、つまり収集の頻度の御質問かと思いますが、現在のところ通年ということで、そしたら月曜から金曜日まで毎日なのかといいますと、またちょっとそこら辺そういう対応ができるかどうかは検討中でございますが、通年ということで検討しております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 8番中山研心君。
○8番(中山研心君) どうもありがとうございました。
 市長からは合併当初、市制発足時の財政的な苦しさも含めてお話をいただきました。将来的には引き下げる方向でという思いは持っておられるということは承りましたので、ぜひ引き続き市政のかじ取り役をお願いしたいなというふうにエールを送っておきたいと思います。
 それから、給食センターの運営方式については、27年中にどういう方式での運営方法になるのかも含めて方向性が出てくるということですので、またそのときに論議をさせていただきたいと思いますけれども。ぜひ小学校のエアコンの設備については、5年や6年や計画でやるとかということではなくて、せいぜい2年、3年のうちには全てのところで設備の導入が行えるように、ぜひ強く財政サイドにも予算要求をしていただきたいということ、これは要望でございます。よろしくお願いしたいと思います。
 それから、粗大ごみの収集についてですけれども、来年秋以降に試行を始めて、年末、年度末の繁忙期というか、集中する時期ですよね、それには速やかに実施が整っているようにということで運用してくださる。しかも収集回数についても、通常の収集と変わらない、季節ごとの収集であるとか、そういう何カ月ごととかということじゃなしに、通常の収集のサイクルの中で行ってくださるということで、ちょっと安心をしております。
 あと収集場所であるとか、実際の料金設定がどのくらいになるのかということについては、また決まり次第ぜひ教えていただきたいということを申し上げまして全ての質問を終わります。
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○議長(前田学浩君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田学浩君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 明10日の議事日程は、一般質問であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて延会いたします。
 御苦労さまでした。
      午後2時50分 延会