トップページ > 南国市議会 > 議会議事録
読み上げる

議会議事録

  • 開催別
  • 一般質問
  • 議員提案
  • 市長提案
  • その他
  • 検索

検索結果 »  平成26年 第380回市議会定例会(開催日:2014/09/05) »

一般質問3日目(西本良平)

質問者:西本良平

答弁者:市長、関係課長


○議長(前田学浩君) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。4番西本良平君。
      〔4番 西本良平君登壇〕
○4番(西本良平君) おはようございます。
 私は、今定例会に通告しております質問は2項目でございます。通告に従いまして順次質問をさせていただきますので、御答弁のほどよろしくお願いをいたします。
 まず最初に、市政報告にもございますように、7月の台風8号、8月の台風12号・11号による大雨や暴風によりまして被害を受けられました方々に対しまして、心よりお見舞いを申し上げます。
 また、8月1日からの長期間にわたっての大雨や台風に際しましては、市長を初め対応に当たられました職員の方々には、昼夜を分かたず連日連夜市民の安全対策や避難所への対応に尽力をせられました。本当に御苦労さまでございました。私も避難者の一人といたしまして、心から敬意を表しますとともに、感謝を申し上げます。まことにありがとうございました。
 今朝、北海道の石狩地方に大雨特別警報が出されまして、西は九州からとうとう北海道まで、そしてきょうはまだ宮城県あたりでも大雨が降っておるようでございます。一体こったい日本はどうなったのか、あるいは世界的に、地球規模でどうなったのか、もう本当に地球が壊れたのではないか、そんな気持ちできょうはこちらに来たわけでございます。
 それでは、本題に入りますが、一昨日より多くの議員の皆様方から災害関係について質問をされましたので、私のほうは簡潔に質問をさせていただきます。
 さて、このたびの台風や大雨の前に、南海地震対策調査特別委員会におきまして、災害は地震だけではない、特に本県の場合は大雨による土砂災害も前提として対策を考えておくべきとの判断から、去る7月22日から23日まで、危機管理課長の同行をいただき、奈良県生駒市と五條市におきまして行政視察を行いました。私自身中山間地域の生活者の一人として、常日ごろから大雨等による土砂災害の危険性を考えておったこともあり、調査特別委員会に対しまして、今回の行政視察につき視察先などの提案をさせていただきました。
 奈良県五條市は皆さんも御承知のとおり、平成23年9月の台風12号による紀伊半島大水害が発生したところでございます。この台風は高知県の東部に上陸した台風でございまして、紀伊半島大水害では、表層だけでなく内部の岩盤までをも崩れる大規模な深層崩壊が多数発生をいたしました。奈良県の発表では、県下で発生した深層崩壊は54カ所とされ、中でも最大規模は十津川村で発生をいたしました崩壊面積約35万5,000平方メートル、深さ91メートルであったというふうにされております。
 また、奈良県下のあちらこちらで土砂ダム、いわゆるせきとめ湖でございますが、が発生をいたしまして、下流域に土石流が発生するおそれがあることから警戒区域が設定をされまして、捜索活動に大きな障害となった災害であり、皆さんも記憶に新しい山間地特有の豪雨災害でございました。
 また、生駒市では、生駒市議会災害対策本部設置要綱あるいは議会災害対策行動マニュアルなどにつきまして視察をさせていただいたところでございます。この行政視察後わずか10日足らずでこのたびの本県におけます記録的豪雨が発生したこととなりました。
 さて、7月31日から降り始めた雨は、8月2日には県中部を中心に大雨となりました。南国市では、2日夜には避難勧告が上倉・瓶岩地区に出され、3日の朝には同地区に避難指示が発令をされました。また、時同じくして高知市全域にも避難勧告が出されたということになりました。8月1日の降り始めからの雨量は1,000ミリを超える地域もあり、土砂災害への警戒が高まり、 ’98豪雨を思い出させる状況となったのでございます。このたびの大雨や台風は、南国市防災行政無線が完成後初めてのことでもありましたが、避難準備情報や避難勧告、避難指示などがためらうことなく的確に出されたように思います。今回の大雨に対する南国市の対応は、本当に勇気ある対応であったと思いますが、いかがでしょうか。
 そこでお伺いします。
 このたびの大雨や台風に関し、南国市の全市的な被害状況と日や時間帯によって違いがあると思いますが、市民の避難状況や防災行政無線運用による効果など、これら一連の対応について、市としての自己評価も含めて市長並びに担当課長にお伺いをいたします。
 なお、昨日から申し上げましたように、多くの質問が出ておりますので、重複する点が多々あることはお許しください。
 また、今回の大雨災害を教訓として見えてきた課題がたくさんあると思いますが、今後の対応方法などにつきましても、あわせてお伺いをいたします。
 次に、8月8日未明から降りました記録的大雨によって死者73名、行方不明1名を出すなど、甚大な土砂災害が発生をいたしました広島市では、皆さんもテレビや新聞等で見られましたように、大雨による土砂災害であれほどの大災害があるものかと大変驚かれたことと存じます。人間は同じ過ちをしないためにたくさんの努力をするわけでございますが、あのように幾つかの悪条件が重なると大災害が起こると、改めて自然災害の恐ろしさを痛感したところでございます。
 さて、9月1日に十市小学校を会場に開催されました南国市震災訓練では、十市小学校の子供たちを初め、消防職員や多くの南国市消防団員、自主防災会また警察などが参加し、大がかりな訓練が実施をされました。中でも昨年7月に発足をいたしました南国市消防団機動部隊の訓練では、日ごろの訓練の成果が十分発揮され、見事な実践行動を間近で見せていただきました。今後起こり得る南海トラフ巨大地震による倒壊家屋の撤去や土砂災害等による流木の撤去により緊急車両の進入路の確保などには大きな効果があり、期待をするものでございます。これらに当たっては、隊員の日ごろの訓練と有事の際、重機及び運搬車両などの個人所有機械を部隊に貸与するなどのボランティア精神には、心から敬意を表するものであります。これらを総合的に見ますとき、今後一層高まる地震対策、土砂災害対策などに対し、この機動部隊の方々の活動の重要性は、ますます期待が高まるばかりであります。
 そこで、消防長にお伺いをいたします。
 この部隊の現在の構成する人員、現有する機材や運搬車の台数などについてお聞きをいたします。
 また、現在この部隊に対し何らかの支援をしているのかもお伺いをいたします。
 次に、農業対策についてで質問をいたします。
 南国市は、高知県下におきましても米の栽培面積、生産量、有数の穀倉地帯であり、稲作農業によって成り立ってきた農業地帯であります。
 しかし、米の過剰により、国の転作政策によって年々生産面積、生産量ともに減少し、さらに後継者不足や高齢化の影響などもあり、その度合いは深刻となっております。
 また、それらにより耕作放棄地は、中山間地域のみならず平野部でも増加をしております。そのような中、平成26年度産米の作況は、8月15日現在、わせは99、なかて米は平年並みと発表されました。しかし、近年と最も違うのは、米の単価が最安水準で推移しており、最も例年出荷量の多い8月6日から12日までを見てみますと、コシヒカリ1等米で30キログラム当たり、概算払い方式でございますが、1等米で4,800円、2等米4,200円、3等米4,000円となっております。さらに、ことしは8月の天候不順で刈り取りが後ろにずれたことで、多くの品質低下があり、3等米の比率が高く、また規格外が多いとも報じられています。
 このような状況では、米作農家は一層営農意欲が衰退し、来年度以降の作付に大きな影響を与える状況となっております。専門家の今後の予測でも、この米余り状況や単価安はすぐには回復しないという見方が言われております。本市の基幹産業である農業、とりわけ稲作農業の大ピンチであります。南国市といたしまして、JAグループや農家とともにどのように対処していくのか、担当課長の御所見をお伺いいたします。
 最後になりますが、また津波避難タワー周辺の水田に対し、このタワーの影響で日照不足などにより生育が不順となっている圃場があるやにお聞きをいたしますが、全体のタワー周辺におきまして一定の影響があると思われる場所はどの程度あり、対象となる面積はどのくらいあるのかをお聞きいたします。
 また、過去と比較し、ことしの作柄はどのように推移したかもお伺いいたします。
 以上で私の1問を終わります。御答弁、どうぞよろしくお願いをいたします。
○議長(前田学浩君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 西本議員さんの災害についての御質問にお答えいたします。
 まず、今回の台風と大雨での避難勧告等の発令でございますが、基本は地域防災計画で重点を置くべき事項として、まず防災とは、地域並びに住民の生命・身体及び財産を災害から保護すること、行政上最も重要な施策と位置づけられるわけでございますが、災害の発生を完全に防ぐということは不可能でありますことから、災害時の被害を最小限に減災する、この考え方を災害の防災の基本方針といたしまして、たとえ被災しても人命が失われないことを最重視、また経済的被害ができるだけ少なくなりますよう、防災関係機関あるいは事業者、住民が一体となった予防対策の推進に努める、これを基本としておるわけでございます。このことによりまして、市民にとって安全に避難行動がとれるようという考え方で避難勧告等を発令いたしました。国からも避難勧告の発令等は、時期を失することなく、空振りを恐れず早目に発令する。ましてや夜間移動等を控える、そういう配慮のもとに今回の避難勧告あるいは避難指示、こういうものを発令いたしました。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 中島 章君登壇〕
○危機管理課長(中島 章君) おはようございます。
 西本議員さんの御質問にお答えいたします。
 効果・課題等についてでございますが、防災行政無線の効果につきましては、避難勧告などの発令と解除の放送と台風12号では、4日、5日と山間部に対し夕方の日没前に避難の呼びかけを行い、11号では、市内全域に一定の間隔で、そして夕方に山間部に避難の呼びかけを行いました。避難勧告発令時だけでなく定期的に放送したことにより、市民の皆さんの避難の意識にも変化があったのではないかと思います。避難所への避難は少なくはありましたが、自宅内での垂直避難や台風情報の取得など、避難についての関心が増したと思われ、一定の効果はあったのではないかと感じております。
 しかしながら、聞こえなかった区域もございますので、調査を行い、精度を高めるよう改善してまいります。
 全体的な課題と今後の対応につきまして、避難所の開設の問題、運営の問題、避難行動のあり方、防災行政無線の空白地の解消、住民への情報の伝達などたくさんの課題があります。台風12号でできていなかったことは11号で若干修正できた部分もありますが、11号でも対応できなかったものもありました。現在、各課各職員から意見や疑問などを集めており、また自主防災組織にもアンケート調査を行い、それらをあわせてその内容を検証し、今後の災害対応がスムーズに行えるように取り組んでまいります。
 以上でございます。
 済みません。それから、タワーによる稲作への影響とその補償ということが抜かっておりました。大変失礼いたしました。
 津波避難タワーにより日照関係で稲作への影響がありましたら、補償基準に沿って対応することになります。現在のところ、影響が出ているとの連絡はございません。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 消防長。
      〔消防長 洲賀崎勝男君登壇〕
○消防長(洲賀崎勝男君) 西本議員さんからの機動部隊についての御質問にお答えをいたします。
 平成23年に南国市消防団が岩沼市への支援活動に行った際に、災害現場での重機などの必要性を強く感じたということがありまして、消防団幹部会等で検討を重ねまして、昨年7月に発足をいたしました。発足に当たりましては、消防団員の中から重機などの操縦技術を持つ団員さんを選抜をし、また各団員さんの所有する重機等の提供もお願いをしております。現在の機械ですが、大きさは各種ございますが、バックホーいわゆるユンボと言われるものが11台、ダンプカー3台、トラックが2台、その他クレーン、ユニック、ホイルローダーなどを登録していただいております。先日の南国市震災訓練でごらんになられた方も多いかと思いますが、もともと重機操縦のエキスパートの方たちばかりでございますので、瓦れき撤去による道路の啓開及び倒壊家屋からの救出・救助も非常にスムーズに行われました。山間部においての石や流木、土砂などの撤去、倒壊家屋からの救出活動に大きな力を発揮するものと期待をしております。
 また、重機等に係る維持、整備、点検費用等につきましては、現状では何も手当てをしておりませんので、今後機動部隊と協議をして、どのような内容で支援ができるのか、検討を進めていきたいと考えております。
 その他の支援策といたしましては、本年度重機の操縦資格取得のための予算を計上しておりまして、2名の隊員に資格取得をしていただく予定となっております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 農林水産課長。
      〔農林水産課長 村田 功君登壇〕
○農林水産課長(村田 功君) おはようございます。
 西本議員の稲作農業の危機についての御質問にお答えいたします。
 市政報告や浜田勉議員に答弁いたしましたように、ことしの米買い取り価格は、農家の生産費すら賄えない異常な状況であり、来年以降もこの状況が続くのであれば、稲作農家はやっていけません。議員言われるとおり、稲作農業の大ピンチであります。稲作農業継続の危機であります。本市は施設園芸が盛んとはいえ、稲作農業は本市の基幹産業であり、生産費十数億円を誇るトップの生産費でございます。昨日の繰り返しになりますが、日本人の主食である米の生産調整、価格安定対策に国が責任を持って取り組むことが第一義であり、到底南国市・高知県が単独で取り組める対策ではありません。地方から生産者、農協とともにその声を粘り強く訴えていかなければならないと考えております。
 以上です。
○議長(前田学浩君) 4番西本良平君。
○4番(西本良平君) 昨日そして一昨日と関連質問がたくさんございましたので、極めて簡単な御答弁をいただきましたが、中身のある御答弁だというふうには思っております。いたし方ないことでございますが。少し私は2問目で、私自身が先ほども申しました避難者でございました。この避難者の立場から少しでも当時の本当に危機に迫る思いも伝わるのかなという気もしますので、何か参考になればという点でお話をしながら、そして私自身がこの10日間ほとんど中山間地域の様子を見に行きたいけれども、自分自身がそういった勧告地域あるいは指示地域にいたもんですから、全く動きがとれなかった。非常に残念にも思っておりますし、申しわけない気も実はしております。そうしたときに、10日の台風通過後10時ごろだったと思うんですが、解除になってからすぐに全域を回って、直近の皆さんの思いもお伺いしましたので少し参考になれば、あるいはまたこちらからの提言・提案もさせていただきたいというふうに思っております。
 まず、そこらあたりから2問目に入らせていただきますので、少しお時間をいただきたいと思います。
 まず最初に、私実は、今回これほどのことになると実は思っておりませんでした。気象予報は常に見ておりますけれども、 ’98の経験がございますから、多分皆さん当初はそんなに思ってなかったというふうに思います。7月31日に降り始めた雨は、8月2日にはもう本当に大雨になりました。そのときに私成合という集落、9軒ぐらいで十七、八人がおるところでございますけれども、誰も動けないわけです。もう本当にふだんの大雨で暗渠から出てくる水が、道路を超えるぐらいの水が出たり、あるいはふだん比較的濁らずに出る水が、真っ茶色に濁って出たり、またふだん出ないところから水が噴いてみたり、異常な兆候も少しありました。非常に実は危ないというふうには思っておりました。しかし、この避難の難しさ、つくづくわかりました。まず学者の方が言われますけども、自分は大丈夫だろうという、これを誰もが思うんですね、そういうふうに働くんですね、自分の心が、頭が。これを学者は、皆さん御承知のとおり正常性バイアスというらしいんですけど。私もその最初は一人でございました。そしていよいよ指示が出てから裏山が雨で鳴るわけですね、どんどんどんどん。ほかの人も言ってましたけど、川のそばの人は、石がごろごろ、ごとごと動くわけです。やっぱりそういうことでだんだんだんだん気持ちは変わっていくんですけども、やっぱり高齢者の方は、まず移動手段がない。それから、避難先での不安がある。それから、自分自身に持病がある、あるいは少し障害がある、そういうような思いに立ったときは、やはりなかなか自分自身での行動には出れないということが、私わかりました。健常者である私でさえ、それぐらい横着な感覚でございました。
 しかし、先ほど危機管理課長が言っていただきました効果のところです。私は本当に今回集落の人は、防災行政無線に救われたと思ってます。なぜなら、最初のころは2時間に1回ぐらいでした。最後は避難所に来てない、名簿見たらわかるわけでしょうね、あれ。もう成合のために10分置きに言うわけです、成合のために言いやせんろうかと。実はその時点で初めて私、すぐ近所の下に自主防の会長さんであり、成合の部落長さんがおいでますので電話をしました。それまでも電話で何度か逃げないかんねというやりとりをしておりました。しかし、そこでやっともう女性の声で、耳もとでささやくように、あれだけの大雨でも私ども実はありがたいことに戸別受信機が入ってますから聞こえるわけです。もうぎっちり耳もとでささやかれます。逃げないかんという、ひっとり気持ちが洗脳されるようなそんな思いでございました。先ほども空振りオーケーという市長からのお話があり、空振りオーケーなんですね、これ、命守れるわけですから。そういう意味では、私どもの成合の経験は、そうやって総代が一生懸命説得を高齢者にしていただいて、そして車で移動できない方はどうするんだっていう議論もしながら、初日はもう夕方の6時を過ぎてましたから、危機管理課長にもお電話をさせていただき、この一晩だけ雨には大丈夫やき、成合天行寺公民館を使わせてくださいと。ここを仮のもう場所にしてください、今からあの国道をおりてよう行きませんと。実は成合から久礼田まで6キロあります。私たちの頭によぎったのは、自主防の会長も言っとりました。 ’98豪雨のとき成合から1キロ少々下に3車線の上り車線の始まりのところがございます。ここが実は ’98豪雨のときは、上り車線を入れると3車線あるわけですが、3車線の大半が外山川に、100メートル下ですよ、全て崩落をいたしました。長さ40メートル、幅約20メートル、残ったのは岸側に90センチです。私そっから立って、下見たことがあるんですけども、警備員が行かれん言うがを、こういうことで実は県の当時の農林水産部長の現地視察に連れてきちゅうがで見せてくれということで見たことがございました。あれを見たときに、これは、もうこんな40年、50年の木が全部下へもうまくれて川へ落ちちゅうわけですから。外山、成合を通る市道のほうも、いわゆる迂回路ですけど、2カ所ほどつえておりまして当然行けんわけです。やっぱりそういうのが頭をよぎって、昼間であってもあれだけ降ると、なかなか移動というのはためらいました。若い者がシャーと車で行くんならええですけど、やっぱり地元の方であっても他人の方の命を預かって積んでいくというところには、少し無理があったのかなと。しかし、成合の公民館へは、動きにくい人はみんなで協力をして乗せて雨の中行きました。あの成天公民館へ職員さんが危ない中、毛布やちょうどその日お昼に簡易水道が壊れて水がとまっておりましたので、水を持ってきてくれました。ほっとしました。これで避難民の心がわかり、避難せないかんことの重要性もわかったと思います。翌日はもうすんなりと久礼田へ逃げることが実はできました。そしてその後は、中2日くらい置いて、9日にまた避難勧告が出たわけですが、台風による。既に8日には高齢者は久礼田に行くということで、すんなり行ってくれました。そして9日には若い人も含め、若いといっても私が一番若いですが、動ける人も夕方暗くならない4時ごろにはもう全員久礼田へ行くぜよということで行きました。言われたのが、知らない人たちのおる久礼田へ行ってようおらんと。しかも体育館と言われてましたから、暑い中でようおらんと、こういうことでしたが。行ってみりゃどっこい、座敷はあるは、テレビはついちゅうは、人数が多うなかったですから、トレーニングムールと両方使うと広々としたもんで、エアコンはきいてますし。そういうようなことで、おじるほどのことはなかったんじゃないか。むしろ地元の公民館よりはずっと快適やったということ。ただ移動手段の問題とかというのが残りました。
 そして、これは私、最後に物すごく強くお礼を申し上げたいので、今回は地震と違って避難の必要性のない方は少し余裕もあったと思いますが、あの大雨の中を久礼田地区の民生委員の女性の方が4名ほど材料を買って、何しに来てくれたがやおと思いよったら、調理室で、さぞかしお弁当じゃ冷たかろうということで、おみそ汁やおかずの一品温かいものをつくってくれました。本当に避難した方は、心から本当に感謝をしたというふうに私は思っております。その後の台風のときも同じように来てくれましたが、あしたの朝は風が強いき、よう来んきね、朝の分も炊いちょくき。おもてなしですよね。これが人と人との心、避難所で絶対必要なことを学ばせていただきました。私たちは冗談じゃないんですが、久礼田のほう向いて、足向けて寝れんねとまで言わざるを得ない、そんなおもてなしもいただきました。
 その話はここまでにさせていただきますが、そして私、実は避難解除して奈路にも伺いましたし、白木谷にも行きました。双方とももう皆さん、避難解除ですからもう帰っておられましたところが、奈路では前危機管理課長にもお会いして、状況などもお話を伺いましたが、非常に避難率もよかったということで安心もしましたし、ただやっぱり満杯になると、非常に息苦しいほど人がいっぱいになると。ただありがたいことに、親戚や子供たちのところへ逃げてくれた方があったと、これは非常に大事なことであります。成合でも全員が久礼田へ行ったわけではございません。半分足らずは、もう子供と親戚のところへ行きましたので、全部部落長が居場所の確認までしてやりました。そういうようなことの管理ができておったということは、これはさすがに危機管理課長の前課長の思いでああいう行動がとれたんじゃないか。そして住民もそれに、中には少し来づらかった方がおったようでございますが。
 ところが、白木谷のほうへ行きますと、少し意見が違うわけです。これはどういうことかと言いますと、小学校が避難場所ですけども、あそこも同じ土砂災害警戒区域で非常に危ないところというのは地元の人は知っておるわけです。どうしておまん逃げざったぜよ、おんちゃん怖いじゃいかと言うたら、いやわしゃ、行くには行ちょったと。晩飯になったき、もんてきたと。もううちで寝えたと、こういう話でございます。どういてでよ言うたら、そらあこで寝るよりはうちがずっと安心・安全よよと、こういう話もございました。それからもう一人の方は、もうドーンと来たときにはのう、あこもうちも一緒よよ。わしゃ船長みたいなもんじゃ、我が家と流れらよ。そらそんなことおんちゃん言うちゃいかんぜよ、という話も実はしたことでございました。いずれにしましても、北部地域の避難場所につきましては、全て5カ所が土砂災害警戒区域でございますから、危ないということは承知の上ですけども。どうやってもほかにないわけですから、そこをいかに安全な場所としての位置づけをするのか、私は行政がもっともっと市民に、住民に位置づけを明確にしていくべきじゃないろうか。危ない危ない言いもってここへ来いや言うても、誰っちゃあ行きませんので、そうじゃない、そこへは最大限の安全対策をするから、ここへもう逃げてもらうしかないと、こういうふうに私は今後持っていってもらいたいじゃないかなというふうに思います。
 私から見た課題でございますが、少し申し上げておきますと、高齢者は車に乗らない人がおりますから、この人たちの移動手段ですね、今後は。送迎ができるのかできないのか、成合は特別緊急やったのでちょっとお手伝いしましょうということもありました。あくまでも緊急措置でございました。そして、これ少人数でございましたので、クーラーのきくところにおったんでよかったです。奈路はまた当然防災コミュニティーセンターですから、そういう装備がされておりますが。これが体育館に、どこの避難所でもそうですが、行きますと、この夏場に起こったら、台風では逃げたけんど、雨では逃げたけんど、避難所で死んだいう話にこれなるわけ、なぜか。こじゃんと蒸し暑いです、体育館というのは。広々としちゅうにかわらんですけども、一旦ぬくもった空気は変わりません、なかなか。しかも広い部屋へ詰め込まれます。先ほど言いましたように高齢者もいます。当然高齢者がほとんどになります。それから障害や少し持病を持った方たち、やっぱりパーティションなんかの仕切りも今後必要になってくるんじゃないか。ただすごく私うれしかったのは、久礼田で二朝とも保健師さんが来て、高齢者の血圧やらいろんなケアをしてくれました。このことは本当に逃げてよかったと思ってくれたんじゃないかなと、実は思っております。
 それから、地震対策と大雨対策は根本的に違うんですよということがやっぱりわかりました。この大雨になったら逃げれません、もう。だから危機管理課長が言われる早目早目の対応というのは、もう絶対必要です。広島だって夜中やったき、あれ9時、10時にもう早う空振りでもいいき逃げよ言うちょったらあれほどは死んでないと思うんです。そういうことが今回のこの大騒動でわかりました。けさもまだこれだけどれだけ被害が出るか北海道でもわかりませんけれども、そういうことだろうと、大雨対策は思います。
 地震は、何とか揺れから逃れた人が、どうやってそれから復興までの間、再建までの間生きていくかという視点でやらないかんということでございます。したがって、私は逃げるということには本人の勇気も、本人の行動力もありますが、やっぱり自主防の役員だけでもいきませんので、それぞれの小集落、小部落単位に、逃がすための逃げるためのリーダー育成を私はしていく必要がありはしないか。今回もうちのまさにリーダーは、防災会の会長であり、部落長でございました。そして私が補佐官を務めましたが、たまたま成合から危機管理課に勤める職員さんもおいでまして、しょっちゅう電話もいただきました、逃げないかんぜ、逃げないかんぜ。本当にありがたいことでございました。しかし、そのありがたさはやってみないと、行ってみないとわからないわけです。このことを非常に私は勉強になったと思っております。
 いろいろ申し上げましたが、ここで2問目でございますが、1つ抜かっとりますのは、きょうのメーンでございますけども、昨日村田敦子議員、瓶岩の河川の氾濫の問題、それから体育館の避難路の問題が出ました。これにつきましては、私は平成24年9月議会で一般質問をしています。相当長くやらせていただきました。そして過去平成16年までさかのぼって質問をさせていただいたというふうに思っております。そして私の思い、地域の思いも市長なり執行部の方々に私は全力でぶつけさせていただいた、そんな記憶がしております。そして市長に御英断もいただきまして、そしたら県も巻き込んで検討委員会を立てましょうという御回答をいただきました。そしてその年の12月に1回目の会、たしか市長にもおいでていただいたと思いますけども、地域の有志の方々に役員になっていただき、県の出先機関の所長以下課長にもオブザーバーになっていただきまして、そうやって1回目もスタートいたしました。当初は、昨日村田議員さんが言われたように、外山橋の下から県が橋をかける運動をしようというのが始まりでございました。これも前からずっと言われてました。しかしながら、県がちょっと待ってくれと。うちは外山橋と瓶岩橋の橋の耐震をやってみてそれからじゃということに実はなったわけです。やってみたら安全ですと、こういう回答が実は返ってきました。それで2回目をやったときにその話が出まして、これは昨年の12月17日にやったですか、12月議会終了後直ちに、いや議会終了前のお休みのときにやったかなと思っておりますが。このときに実はもうそういうことが頓挫をしてしまいました。そして当時の担当課長から議会でも答弁もあったんですが、一つは市単で、裏から少し河川より高いところを通って裏から体育館への避難誘導路をつけると、市単でようせん場合もあるしということで12月には、ことしの6月に中央防災会議の一定の方向性も出るんであろうということから、じゃあ6月の末を待って7月か8月の頭にやろうねということでございましたが、例の8月の大雨、長雨になりましたので、この議会終了後にやることに、実はなっておるわけでございます。問題なのは、そういった事情は事情としてあって今日まで来たという経過は、これはこれなんですけども、少し考えなければならないのは、今回も床上浸水・床下浸水で、あの川のふちにおる。それはまさに、まさにですよ、体育館と直線で100メートルないんです、川を挟んで。目と鼻の先に逃げ場があるのに、もう水は来ゆうのに、何で久礼田へ行ってくださいですかということなんです、地元の人は。これぐらいの、西本さん、80センチの橋があこへかかっちょったら私ら体だけでも行けたぜ。雨降ったち、あこは運動場より5メーター高いやいかと。あこはつかりゃせんものと。ましてや震災のときはあこへ逃げいでどこへ逃げるぜと、こういうことです。これは私は事実、そうだと私も思います。そんな気持ちが地元にも実はあって、今回まさにまたああいう大災害、昨日の写真も見たとおりでございまして、あれを見たら恐ろしいですよ、はたで見たら。私は家におるもんですから、岩松議員が消防もやってました。今西本さん、瓶岩へ来ちゅうけど、あの道へ道路へ県道へ水が上がりかかっちゅうぜ。これ大ごとぜ、消防も大変になっちゅうと。そんな話を聞きますと、もういても立ってもおれん、本当に土佐弁で言うたら、ろいろいしよりました。そんな瓶岩の人たちの実は思いがあって、あの川のふちだけじゃない人にも聞き取りもしました。中にはあそこへ今行くという判断よりも、自宅におるほうが安全だという方もおいでましたし、とにかく避難路さえつくったらみんなあこへ行きゃせんかよと。行くが当然よ、という実はお話も聞きました。したがって、私避難路をけんけんがくがくいろんな角度から前建設課長や今の課長とも話もし、中島課長さんにもお話もしてきたところでございますが、やはり少し地元の方に対してあの避難所の位置づけが、私は少しどころか非常に不親切ではないのかなと。あの避難所の看板も去年かことしの春か、多分20万円ばあかかると思いますが、避難所とこじゃんとスチールの鉄板に書いたもんが据わりました。地元にコカ・コーラへ行きゆう人がおりまして、相談も受けて、館長がよろしい市もよろしいということになって、防災対策で、有事の際は自由に飲んでください用の実は自販機もあそこに置いてます。今回はそれが生かされませんでした。私、地震だけでもないと思うんですが、やっぱりあそこへ逃げる手段、今までは実は前回もお話ししたように、浜田純政権のときは、耐震化も小学校、中学校やらないかん、あれもこれもせないかん、そうしゆううちに東北地震が起こった。そうこうしゆううちに高木議員が、本当に各議会でずっと我々1期目始まってから一貫して津波対策の問題をやられて津波避難タワーもできた。もうそろそろ中山間地域へ今回のことで手を差し伸べていただいてもいいんじゃないですか、私そんな思いなんですね、今。これが受け入れられなかったら、本当に避難所って何でしょうかっていうこと、なぜか。これから建物を建ててあこへ行く道つけてくださいじゃないんです。地元の浄財も1,000万円入ってあこへ建てた。あこがよかったか悪かったかは当時の人たちが考えたことで、防災用ではなかったので、それはそれなんです。18年もたちました。今やらなんでいつやるんですかっていうことを、ぜひともわかっていただきたい。今回あそこへ逃げることはかないませんでしたが、とにかく早く御決断、御英断をいただいて、あそこへの避難路、命の道、まさに、これを決断をいただきたい、そんなに思っております。
 2問目は、瓶岩体育館への避難施設としての位置づけ、今の。わかってる範囲、思っておる範囲で結構でございますが、まず位置づけ。そして、今の位置づけどおりあそこが避難場所ですということであるならば、水害も地震も含めて避難路を検討委員会で検討した、あこへつくろうという提案もあったわけですから、どのようにして交付金事業に手をつけたのか、調べられたのか、調査をせられたのか。もし調査をして適当なものがなかったのか、あっても例えば既存施設だから誘導路は事業対象にならないんだということなのか、を私は2問目でお尋ねをしたい。
 そして最後に、もしこれがもう命の道ができないということになれば、違う方法へもまた検討し、本当の防災コミュニティーセンターあるいは地域の高齢者用の高齢者が使える公民館、あるいはもう地区外からも来ておりますから、既に、市民の体育館になっても仕方ないと思います。もしそれを避難路がつけられなければ、そういうことも視野に入れながら、瓶岩体育館の今幾つか申し上げました件を2問目とさせていただきます。
 そして、もう一つの2問目は、第15議案で本議会に提案をされております一般会計補正予算1,400万円の災害対策に係る時間外勤務手当の問題であります。これにつきまして、私金額はどうこう言うつもりはありません。2週間にわたって土日、土日ということ、あるいはこれからお伺いする緊急招集の職員の数などを勘案すれば、きっと適切な金額であろうというふうに思っております。ただ今回お尋ねをするのはなぜか。どういう状況の中で緊急招集された、どの時点でどれだけの人が招集され、私も勉強不足でございますから、失礼な点もあろうかと思います。そしてわかれば延べ人数も、あるいは職場別に言えばどのような配置がなされてきたのかということをお尋ねをしたい。そして、今後そういったことを勘案した中で、今後これから起こり得るとされる震災時の、今回のことの教訓の中で震災時の対応はできるのか、今の状況で、ということもお尋ねをしたい。
 そして、一番私心配するのは、今回は大雨でしたから比較的漬かってないところから来られた職員、県外に出られてた方はやむを得んと思いますが、一番心配するのは、やっぱり南国市外から通勤されておる生活圏を持たれる職員さん、32%ぐらいおいでると思うんですけども、こういう人たちが、今後じゃあその招集に対して有事の際はどのようになるのか。そんなことも含め、今回の大雨は1,400万円のことはいいとして、体制整備の元年ではないんですか。マニュアルもあると思いますけれども、本当に今回を教訓としてそういう招集体制、職員が集まってくれてこそ、復興・災害の体制づくりですから、そういう意味では、私は庁内に検証チームなり、あるいはそういう検証の必要性についても最後にお尋ねをしておきたいと思います。
 以上で私の2問目を終わります。よろしくお願いします。
○議長(前田学浩君) 答弁を求めます。市長。
○市長(橋詰壽人君) 西本議員さんが、じかに避難者の立場で事つぶさにお話ししてくださいました。私はそもそも瓶岩公民館を当初避難場所として指定をした経過はありますけれども、西本議員さんの言葉をかりたら、最大限のことに当たるのに安全対策、最大限の安全対策を持って云々こういうお話がございましたが、私は災害対策本部の本部長として、避難勧告あるいは避難指示、こういうものを全責任において決断する立場にあるわけでございます。そうした場合に、私はこの基本には、考えられる全ての想定、これをやはり常に忘れてはならない、思っております。具体的に申し上げますと、きのうでしたか、村田議員さんのあの最大限に瓶岩川がオーバーフローした状態、これ写真で見せていただいたんですが、プラスですね、プラス瓶岩川の上流で土石流が起こり、それが瓶岩川に一瞬にして流れ込んだ場合どうなるのか。今回の高知市鏡川の上流であの生々しい植林、竹そういうものが、鏡川上流にドーンと一瞬のうちに流れ込むことがずっと頭に焼きついて、果たしてあの瓶岩のカーブ、しかも外山川があそこには流れ込んでおる。そこに土石流とともに一瞬にしてこういう竹あるいは材木が流れ込んで、もちろん石、泥も一緒なんですが、こういうことを想定あるいは頭の中をよぎったわけでございます。そういうこと、それから今回私は非常に頼もしく思ったのは、危機管理課の職員が非常に気象庁と細やかな情報交換、交換というより情報を仕入れてくれまして、私の判断、例えば避難勧告を出します。避難指示をも市長出したらどうですか、というその裏には、気象庁との本当に細やかな情報を仕入れ、私に提示してくれました。そういうようなこともありまして、私は瓶岩の避難場所としての現在地の是非を論じるつもりは全くございません。あそこが今、もう繰り返すようですが、本当に気象庁はもう寸々小さい情報でも入れてくれますので、そうしたことで、瓶岩は大丈夫であっても白木谷のほうが危ない、こういうような細やかな情報まで入るわけでございます。したがいまして、私は先ほど西本議員から御提案のありました、通常の豪雨、特別なことは除いて通常の豪雨であれば、地域の方々がたやすく避難できる道路をあれに入れる。そのことはこれからできるだけ早い時期に設計も含めて検討をしていきたい。ただ私は、県のほうが県管理でありますあの川に橋梁をかけてくればいいわけですので、これは早道なんです、早道なんですけども、なかなかこれは、私、直接知事とも話もしました。そうした中ですぐにという話が出てきませんので、諦めはしません。諦めはしないで県との交渉は続けますけれども、まず南国市の市民の問題というのがありますので、これを避難所に向けて一番スムーズな道、これを早い時期に検討していく、それはお約束したいと思います。そしてでき得れば、あそこは避難場所として再び多くの方に、いざというときに利用できる場所として確保する、こういうようにしていきたいと思います。ただ、ただ上流部でもう考えられないような集中的な雨が降ったときは、やっぱり私はそういう土石流の問題、そういうことを想定の中には一つは入れておかなければならない。上流部分は非常に山肌を部分的には削ったり、鉱山の問題等もありますので、そういうことも常に頭の中にたたき込んで忘れてはならない、そのようには思っております。繰り返すようでございますが、西本議員の御提案も入れて進んでいきたい、そのように思います。
○議長(前田学浩君) 危機管理課長。
○危機管理課長(中島 章君) 西本議員さんの2回目の質問にお答えします。
 現在、避難勧告などの発令につきましては、避難準備情報という発令基準もでき、この避難準備情報でございますが、避難に時間がかかる方、高齢者の方や障害者、妊産婦、乳幼児など、その方などが対象になりますが、要配慮者という方になりますが、その方たちの避難のために設定されたもので、その避難の方法につきましては、避難勧告の発令の前に出すというふうな形になっとります。本来時間がかかって危ない、夜間に避難勧告が出ましたら、夜間に動くということはとても危険でありますので、日没後に仮に避難勧告が発令するような状況が、そういうふうな予想が立ちましたら、日没前に避難準備情報を出して避難をしていただくような形で、そういうふうな形での避難準備情報の発令をしております。また、そういうふうにもなっております。
 それからあと避難につきましてですが、瓶岩地区の避難につきましては、自主防災組織も現在設立されております。自主防災組織の中で、また部落での中でも話を持っていただいて、現在のところ、地域の避難計画というものをつくっていただいて、要は避難をするのに一人では避難できないということでありましたら、隣近所の人と一緒に逃げるとか、車で乗り合わせていくとか、そういうふうな形で避難計画をつくっていただければと思います。そういうふうな形での取り組みもお願いしたいと思います。
 それから、職員の参集状況についてでございますが、台風12号においては、第4配備の体制をとらさせていただきました。この第4配備というのは、職員全員が参集するということで、3日日曜日11時40分に第4配備をさせていただいております。この状況についてですけれども、当日朝7時40分に山間部に避難指示を出しております。雨が降るおそれが十二分にあったわけですけれども、この11時40分には平野部の中部地域においても避難勧告を発令しております。そのような状況の中、今後もあと南部のほうにも避難勧告がすぐ出そうであるという気象庁からの情報も得ましたので、それにつきまして第4配備ということで体制をとらさせていただいております。その中で本庁に限りますけれども、34名がすぐには参集できておりません。冠水により自宅から外へ出られなかった者、病気であった者、この第4配備をしたのが日曜日ですので、県外に旅行中であった者、また県外に出張中であった者などがいました。そのほかの職員につきましては、全員参集しております。
 また、南海トラフ地震の発生時の職員の参集につきましては、台風などの風水害の対応とは大きく異なります。職員の参集についても、自宅建物の倒壊や道路の寸断、橋の落下などにより、全体の中で登庁できる者は大体3分の1というふうにも言われております。そうなりますと、避難所の開設につきましては、風水害の場合は職員が開設に行って地元と話をして行っておりますけれども、職員が開設に行くこと自体が不可能であると考えられます。したがいまして、避難所の開設・運営につきましては、公民館長さん、自主防災組織など、地域による者でなければ対応ができないと思われます。ここの部分については、避難所の運営について大きな課題があると思っております。現在あります避難所の開設運営マニュアルでございますが、まだまだ不十分なところがあります。見直しを行った上、公民館長さん、部落長さん、自主防災の会長さんなどと協議をしていきたいと思っております。
 避難所の運営につきましては、基本的には被災者及び地域の者での運営組織を立ち上げて自主運営を行うということが基本となっております。
 また、南海トラフ地震が発生した際、まず災害応急対策や復旧活動などがあります。災害時であっても継続しなければならない通常業務もあります。これらの対応をするためにも、適切な体制をとれるようにしていかなければならないと思っております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 4番西本良平君。
○4番(西本良平君) 市長からは、瓶岩については基本的には避難所としての位置づけはあるというふうに私は聞こえたと思いますが。早急に検討もいただけるということでございますが、検討が今までずっと来ておりますので、具体的にいけるように関係課長にも指示をおろしていただいて、せっかく検討委員会がございますから、今度の検討委員会では、何とぞ具体的に具体策を持って、このように進めていくんだという道筋は、私はつけていただけないかなと、そんなに思っております。
 そこで、建設課長に一つお伺いを、3問目になりますが。済みません、私一つだけ抜かっておりまして、まだお時間ありますね。一つだけちょっと消防長に2問目で抜かりまして失礼をいたしましたが、建設課長には後でちょっとさせていただきます、3問目で。
 消防長、ごめんなさい、私先ほどお話を伺いましたが、12基持っておる個人所有のユンボがあるということでございました。私は、それは年齢層もお聞きしてないですが、本当に乗るのにたけた方が使っておるというのは、もう見てとってよくわかりましたが。やはり若い人たちの育成ということも今後、必ずどっかで退役、退団をするわけでございますから、やっぱりしていく。そのためには、団所有にするのか、本部所有にして団に委託をして運用してもらうのかは別としまして、私も少し小松の会社へ行って勉強もちょっとしてきましたけど、これはざっくり言いまして、私訓練用は個人のではなかなかできんと思うんです。壊いてもいかん、それからがいにもできん、素人が使うのも本人もちょっと嫌がるでしょうし、やっぱり一定のものをふだんから有事を想定した訓練には、ふだん乗らない人にも若い人に、若手を育てていくという視点では、私はやっぱり必要でないか。先ほども申しましたように、これからはやっぱり高まる一方だと思うんですね、この機運は。ちょっと値段も調べてみました。ざっくり言いまして、本体標準値引きをして3トンのものでございますが390万円です。それから約110万円ぐらいがつかみというやつやね、この間市長見られてます、これ110万円ぐらいからです。これはワンタッチで一人で取りつけられるアタッチメントが結構高いというてこれ30万円ぐらいするようでございますが、そういうようなことで、530万円ぐらいで税込み装備ができるようでございます。これを直ちに私は導入をしたらどうかというつもりはございませんが、もう今から個人所有は新しいもの、中程度のもの、古いものあると思いますし、そして何よりもやっぱり先ほども消防長言われてましたけども、問題は年次点検やら結構装備に対する維持費用が要るんですね、これ。それは自分くのふだん仕事で使いゆうからということは当然あるわけでございますが、やっぱり登録を、例えば消防団に運用供用の登録をした人は、概算払いで年間例えばオイル代だとか、油圧ポンプが抜けるだのホースが飛ぶとかということもありますから、3万円とか何万円とか、これは具体的にわからんですが、そんな支援策もあるんじゃないかなと。そして先ほど言われた、ことし2名取らすということでございますが、ここに講習の手引もあって、講習日程なんかも全部もろうてきてます。3トン以上は建設車両系の免許が要ります。私も実は持ってます。若いころからずっとJAも持ってましたので乗っておりましたので、持っておりますが。これも受けていただき、そんなに金額も高くないですから、やはり後へ続けていける体制整備というものは始めたときからやらないと、やってくれゆう人がさっと引いてしもうたら、そこでとまってしまったよということには、これはならないとは思いますけども、今の団の熱い今のムードからいえば。けど行政は、あの人たちがやってくれてるからお任せではないところも、やっぱり機械が相手、けがも当然想定もしておかなければならない、そんな中で今ボランティアでやってくれてますから、その気持ちを阻害するつもりではないんですが、何かの支援と将来にわたっては、やはりこういった装備も本部所有になるのか団所有かは、やっぱり行政が1台は持っておく、そういうこともこれから検討しておく必要がありはしないかということを、少し2問目で消防長にお伺いしたいと思います。
 そして、最後の3問目というところで先ほど市長もお答えいただきましたが、建設課長には、この月末ぐらいまでには通知も出して、10月の頭ぐらいには3回目の会をしていただきたいというふうに思うわけでございますが。そこでやはり市長の今言われた思いをどういうふうに絵を描いて具体的に瓶岩に示していくかという点で、私は検討もいただきたいし、当然危機管理課長のほうの意見も聞き、今度はもう、例えば先ほど問いましたけど、あったのかなかったのかというのも今度はちゃんとお示しもいただいて、なかったらどうしていくというのも含めて、地元は悶々と今どんな状況か全くわからないままに委員会がおるわけでございまして、そこのところをひとつ3回目でございますから、少し整理をちゃんとしていただき、市長はやるぞと言うてくれました。私もまた違う意味で、ふだん日常でルートの問題だとか地域の関係のことにつきましては、市長にも個人的にもお願いもしていきます。どうか地元も協力体制は万全にとると思いますので、そこの2問目のところ、あとそれから課長のほうには3問目のところということでお伺いをしたいと思います。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 答弁を求めます。消防長。
○消防長(洲賀崎勝男君) 機動部隊の必要性は今後も大変重要なものとなってくると思います。若い者の育成をしていくためにもやはり訓練用の資機材は必要であろうというふうには思いますので、資機材を含めまして、ほとんど中心が団員さんにお願いをしておりますので、団の育成も含めて機動部隊の隊員の方たちと検討を重ねていきたいと思います。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 建設課長。
○建設課長(松下和仁君) 先ほど市長もおっしゃられたとおり、考えられる最大限の危険を想定しまして検討してまいりたいと思います。
 3回目になります検討委員会におきましても、引き続いて地元の方と協力していただき、検討していきたいと思います。
 なお、危機管理課並びにオブザーバーとしての中央土木事務所の参加もお願いして検討していきたいと思います。
 以上です。