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検索結果 »  平成26年 第380回市議会定例会(開催日:2014/09/05) »

一般質問2日目(村田敦子)

質問者:村田敦子

答弁者:教育長、関係課長


○議長(前田学浩君) 10番村田敦子さん。
      〔10番 村田敦子君登壇〕
○10番(村田敦子君) 質問の前に、豪雨災害、土砂災害の被災者の方々に心よりのお見舞いを申し上げます。一日も早い復興をお祈りいたします。
 第380回定例議会において、市民の代弁者として質問をします。
 私が通告してありますのは、1中山間地の防災、2掩体壕の維持補修、3小学校教科書の採択について、4第6期介護保険事業についてです。順次質問をさせていただきます。
 それでは、中山間地の防災について質問をいたします。
 雨が降らなかったのは1日だけという、1886年の観測開始以来初めてのことしの8月は、30年に一度の豪雨となり、大変な被害をもたらしています。地球規模で気候が変動しており、ここは日本なのだろうか、熱帯のジャングルではないのかと思うほどの激しい雨、ゲリラ豪雨で、瞬く間に側溝、水路、川が雨水であふれてしまいます。今までの手だてでは防ぎ切れないということを認識すべきです。8月19日から20日にかけて起こった広島県広島市安佐南区・北区の広範囲で起きた、時速100キロを超す土石流による土砂災害では、72人の死者と2名の行方不明者を出し、全半壊、床上浸水、床下への土砂流入世帯は5,000世帯となっています。豪雨をとめる手だてはありませんが、降った雨を受けとめ、川から海へと運ぶことがきちんとできていけば減災になるのではないでしょうか。
 そこで、減災の手だてについて質問をします。
 最初に、山の保水力についてですが、山がきちんと整備をされ健全であれば、降った雨水を蓄えてくれます。市の山林は6,000ヘクタールで49%の森林率です。国有林や市有林は公費で整備がされていると思うのですが、その面積は国有林533ヘクタール、市有林140ヘクタールと700ヘクタール足らずで、民有林がほとんどです。その整備状況はどのような状態でしょうか、お尋ねをします。
 次に、いつも大雨で川が氾濫し、つかってしまう地域については、河川のことも考えるべきではないでしょうか。議長に許可をいただき、皆様のお手元に配付しました2枚の写真を見てください。これは、南国市瓶岩地区亀岩橋の南側の写真です。8月3日の大雨のときに写したものと、その後の雨が降っていないときの写真です。8月9日、10日にももっと氾濫し、その下にある瓶岩体育館北側の民家5軒も床上浸水となりました。大雨のたびにこの状態です。氾濫しつかるとわかっていて、何も手だてをしないのでしょうか。県に働きかけ、河川改修、護岸のかさ上げ等、抜本的対策を図るべきではないでしょうか、お尋ねします。
 台風の後、市の人が来てくれたが、水は引いた後で、川まで行ってくれたら草がなぎ倒されている様子で川が氾濫したことがわかるが、行ってくれんかった。しょせん人ごとよ、と不満げでした。
 次に、避難をしてもらう減災について質問をします。
 台風12号・11号の後、瓶岩地区の方にお聞きをしたのですが、久礼田体育館が指定避難場所となっているため、家の裏から前へと多量の雨に見舞われ怖い思いをしたにもかかわらず、ほとんどの方が避難していません。瓶岩体育館なら地域の人と一緒だし、近いし、自分くも見えるき避難するけど、久礼田まで行くがやったら家でおったほうがえい。一人やにどうやって行くぞね。瓶岩体育館なら歩いて行けるけんど、と言われています。瓶岩体育館に行くには、大分下のほうの道から川のほうにおり、増水したら冠水する楠木橋を通らなければなりません。2011年の9月議会でも同じ質問をしたのですが、外山川橋周辺から直接瓶岩体育館に行く橋をかけてほしいというのが、瓶岩地区の方々の願いです。あれから3年たっていますが、地域の声は届かないのでしょうか、お聞きをします。
 次に、黒滝地区と白木谷地区の避難所の備えについて質問します。
 この地区は、南国市の北の端です。そのため大雨のときに出てくることは危険です。山からの雨が大量に道にあふれ、路肩の欠落や山際の土砂崩れで道路が寸断され、孤立されることもあります。早急な道路の復旧が求められますが、今回のように雨が降り続けば、すぐには復旧できません。何日も買い物に行けない状態となり、食料が調達できません。避難食を備えておくべきではないでしょうか、お聞きをします。
 また、道路の応急措置がされ何とか通れる状態となった山道ですが、道路が通行不可となることが一番困ることだと、黒滝地区と白木谷地区の方が言われていました。早急な道路の補修が必要です。どうなっているのか、お尋ねします。
 2問目は、掩体壕の維持補修と公園化について質問をします。
 戦争は戦闘員だけでなく、子供、女性、お年寄りなどの非戦闘員も犠牲になります。日本が戦争をする国となれば、国内でもテロも起こるでしょう。直接日本が空爆されることも考えられます。戦後69年がたち、戦争体験者の語り部たちがだんだん少なくなってきています。体験者の方たちは、二度と戦争をしてはいけないと言います。戦争がいいものなら、すばらしいものなら、そうは言いません。戦争を知らない世代の者は、そのことをよくわからなければいけません。語り部たちから聞いたこと、語り部たちが残した文言が真実であること、人と人が殺し合った証明が戦争遺跡・掩体です。過去5回の戦争で高知県では3万6,074人、そのうち南国市の戦死者は1,950人で、人口の3.9%の人が亡くなっています。一つしかない命を奪う権利は誰にもありません。命のとうとさを再認識させるためにも、掩体壕は維持されなければなりません。県下でも南国市にしかない掩体壕は、県内外から多くの人が見学に訪れます。なくならないように維持補修が必要です。どのように保存計画と予算を考えておられるのでしょうか、お聞きをします。
 また、平和学習への活用がしやすいように、農作業の方々の支障にならないためにも、あと6基の掩体も公園化がされ、見学路が整備されていくことが必要ではないかと思います。個々の地権者の方の現状を把握されながら、実現を目指していただけないでしょうか、お尋ねをします。農作業者の方にまぎらないようにと、見学者の方に周知することも必要です。
 3問目は、小学校教科書の採択について質問をします。
 2015年度に使用する小学校教科書採択に向けて、文部科学省が作成した小学校用教科書目録に載っている教科書が、市民図書館で8月1日から8月31日まで展示をされていました。2011年の採択から4年がたつので新たに教科書が採択されます。高知市では、学識経験者や市民らでつくる採択協議会の審査などを経て市教委が8月に決定する予定と、6月14日の高新にありましたが、南国市ではどのように行われるのでしょうか、お聞きをします。
 教科書は子供たちに自分で考える力を育てるために正しい知識を学ばせるものです。教科書の採択に当たっては、首長や教育委員に働きかけたり、宣伝行為は慎まなければならないとされています。市の小学校教科書採択に当たり、市長に働きかけはなかったでしょうか。教育長、教育委員の方々にはどうでしょうか、お聞きをします。
 そもそも、してはならない行為をして薦めてくる教科書を、子供たちの教育に使えるでしょうか。教科書の採択に当たっては、それを使う教師の声を現場の意見を聞くことが大事だと思います。採択の民主化のためには、採択過程の公開がされ、教育委員にも説明責任を果たさせることが必要と思いますが、いかがでしょうか、お聞きをします。
 来年は中学校教科書の採択の年です。そのことも意識して、しっかりと公平性が保たれる仕組みづくりを求めます。
 4問目は、第6期介護保険事業についてお聞きをします。
 平成27年度からの第6期介護保険事業において一番の課題となるのは、要支援1、2の方の介護サービスを平成30年度第7期介護保険事業では、市町村独自の事業へと完全移行させているということです。来年度からの3年間で完全に移行させるため、市では既にその計画策定を行われていると思います。市の平成25年度末時点での介護サービス利用者は1,806人であり、そのうち要支援1、2の方は、約22%に当たる396人です。その方たちは週に2回から4回ヘルパーさんに来てもらい、掃除や洗濯、見守り入浴、買い物などの生活支援を受け、自宅で一人で生活をしています。前は調理をしてもらっていた方も介護保険制度の改悪によるサービス提供時間の短縮により、お総菜屋さんで3日分から4日分のおかずを買ってきてもらい、冷蔵庫に入れておいて、食べるときに取り出しています。憲法25条で保障されている健康で文化的な生活にはなりませんが、命はつなげられています。この方たちは、今現在、これからも生活支援がなければ暮らしていけません。介護が必要な状態にならないように介護予防事業に参加できるのは、今サービスを受けていない方たちです。その方たちは、モーニングサービスや体操で筋力の衰えや栄養状態の低下を防ぐための取り組みに力を入れるべきだと思います。その2つの違いを理解した介護予防ケアマネジメントを行い、生活支援サービスに支えられて暮らしている方のサービスを取り上げ、身体状況を低下させない取り組みを求めます。市町村の判断によるものとなるため、地域ケア会議の審議会の委員さんの中からも、サービス内容に大きな格差が生まれるのではないかと、事業の移行に懸念がされていると聞いています。介護保険事業計画策定委員会においても、市町村の判断でできるのですから、今よりサービスが後退しないように計画策定をされることを求めます。課長のお考えをお聞きします。
 次に、介護施設の整備についてお聞きをします。
 後免町駅の近くフレンド幼稚園の隣に工事が始まっている特別養護老人ホーム60床とショートステイ15床の施設の工期はいつまででしょうか。入所待機者の方々は、完成を心待ちにしています。市民の高齢者の方々とお話をしていると、敦ちゃん、清風園みたいな老人ホームをもっとつくってみんなが入れるようにと言われます。民間の高齢者用住宅は、低所得の方や国民年金だけの方には入れません。
 また、介護が重度になると、退去をしなければならない施設もあります。40歳以上の方々から介護保険料を徴収している以上、施設入所が必要な方には入所ができるのが当然ではないでしょうか。安心して入所のできる特別養護老人ホーム、今後の計画についてお聞きをします。
 以上で1問を終わります。御答弁、よろしくお願いします。
○議長(前田学浩君) 答弁を求めます。農林水産課長。
      〔農林水産課長 村田 功君登壇〕
○農林水産課長(村田 功君) 村田議員の森林の整備による防災対策についてお答えいたします。
 本市の森林面積は、議員言われるように6,090ヘクタールで、南国市の総面積1万2,535ヘクタールの49%を占めております。森林には水源の涵養、土砂の崩壊その他の災害の防備、生活環境の保全・形成等、特定の公共目的を達成するため、農林水産大臣または都道府県知事によって指定される森林・保安林があります。保安林には、それぞれの目的に沿った森林の機能を保全するため、立木の伐採や土地の形質の変更等が規制されるという制約があり、比較的広い面積を持つ農林所有者が、水源の涵養保安林の指定を受けており、土砂流出防止保安林は、急傾斜地等で崩壊の危険があり、治山事業の実施された森林が指定を受けているのが実情です。
 議員御質問の整備面積につきましてですが、間伐面積等を森林面積から割り出した数字でございますが、正確な数字は現在持っておりません、失礼します。
 なお、当市の民有林で保安林として指定されているのは、吉野川水系の中ノ川、桑ノ川、黒滝で、水源の涵養保安林として824ヘクタール、物部川水系の瓶岩・上倉地区に土砂流出防止保安林71ヘクタール、水源の涵養保安林に8ヘクタールが点在しています。森林の管理について、間伐の行き届いた人工林に比べ放置された人工林では、太陽の光が地面に届かず、下層植生が消失して、幹の細長いモヤシ状の森林となり、風雨に弱く、表土が流出し、土砂崩れ等を招きます。当然、森林の水源涵養機能は大幅に低下することは言うまでもありません。従前より各森林所有者がそれぞれで行ってきた間伐等の森林整備は、路網、作業道がないところは切り捨て間伐にならざるを得ない箇所が生じ、機械化も進まず非効率的な作業となっていましたが、森の工場事業による森林整備計画を作成し、施業集約するとともに計画地区全体を考慮した効率的な路網作設、地区全体での搬出間伐の実施、間伐実施時期を迎えた効率的な作業を行うことによりこの問題は解決できるので、森林組合等との施業者との十分な協議が必要です。本市は、平成23年施行の森林整備事業に必須となる森林経営計画の促進とともに、今後効率的な施業に欠かせない高性能林業機械の導入について新たな雇用につながることを期待して、近隣香美市、香南市と連携しながら順次整備し、水源涵養等森林の持つ多面的機能の保持のため、計画的で効率的な森林整備に努めており、このことが土砂流出防止の山地災害を防ぐ最も有効な手段と考えております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 中島 章君登壇〕
○危機管理課長(中島 章君) 村田議員さんの中山間地の防災についての御質問にお答えいたします。
 瓶岩地区の避難につきましては、瓶岩体育館が地元にありますが、’98豪雨で下流の橋が冠水し通行できなかったことにより孤立しました。その対策を検討するために、高知県、瓶岩地区の役員さん、市建設課、危機管理課で瓶岩体育館避難路検討委員会を設置し、県道のつけかえや避難路等を検討しておりますが、その中で高知県より、県道のつけかえなどは難しいと言われております。市での橋の設置や市道を迂回させて体育館に接続する案などが出ておりますが、検討委員会ではまだ最終的な答えは出ておりません。台風などの大雨の場合には、川が増水しており、その川を渡ることや市道の迂回についても川のそばを通行することになり、大変危険な状況で避難することになろうと思います。
 また、避難できても完全に孤立するおそれもあります。そのような理由により瓶岩体育館は、大雨洪水時の避難所として適当な位置ではないと判断し、瓶岩地区の避難所を暫定的な対応としまして、同じ小学校区であります久礼田体育館を指定させていただいております。確かに家の近くから離れたくない、近くなら避難しやすいなどのお気持ちはよくわかりますが、被災しても人命を一番に考え、家から遠くとはなりますが、久礼田体育館への避難をお願いするものです。ただ大雨洪水時以外で体育館に避難する中で危険が及ぶことがない災害のときには、活用できるものと思っております。
 次に、避難所の備えにつきましては、先ほど孤立するところは避難所としては適当ではないと述べさせていただきましたが、黒滝せいらん、奈路防災コミュニティーセンター、白木谷小学校につきましても、県道の通行どめなどにより孤立するおそれがほかの避難所と比べると高いと思います。孤立を想定しますと、どうしても食料の備蓄が必要になります。今回の避難所での食料の支給についてですが、パンについては食べなれてない、甘いなどの理由で余り食されていないところもありました。奈路地区では、御飯などの炊き出しを行ったなどと聞いております。炊き出しをする機材や設備がそろっていれば、地域での炊き出しが大変有効であると思います。また、米につきましても、いろんな食べ方ができ、残ってもおにぎりなどに活用できるなど、有効な食材であると考えられます。孤立するおそれがある地区での備蓄につきましては、米、無洗米などを中心に考えていきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 建設課長。
      〔建設課長 松下和仁君登壇〕
○建設課長(松下和仁君) 村田議員さんの御質問にお答えいたします。
 瓶岩地区体育館でありますが、大きくS字に蛇行した県の二級河川領石川の右岸に建設されておりまして、地区の皆さんのサークル活動や催し物に活用されております。現在のところ、領石川下流の市道橋であります楠木橋を渡り、右岸側の農道及び一部個人所有地の土地を通りながら上流へ通行していく方法しかございません。道幅が狭く、また市道の幅員も狭いことから検診車が入っていくことができない状況でございます。
 また、蛇行した領石川の氾濫と山崩れによる土砂災害の危険を踏まえ、数年前に西本議員さんを初め、地区総代さん、館長さん、地元関係者、市建設課並びにオブザーバーとしての県中央東土木事務所長さんの皆さんとで瓶岩体育館避難路検討委員会を発足いたしました。県道南国いの線にかかる外山川橋や亀岩橋の耐震化の点検や、県道に沿った急傾斜な山を含めた防災総点検についても協議検討がなされてきました。先ほどの瓶岩体育館横の領石川の改修についてでありますが、県のほうへも働きかけを行い、要望して河川改修の早期実現に努めたいと思っております。
 それと、体育館への橋についての御質問でありますが、検討委員会の中でもたびたび検討を重ねてまいりました。オブザーバーとしての県の意見等も伺いまして、危機管理課によります防災面の補助対策、補助施策についても検討をしてまいりましたが、難しい状況でございます。
 次に、黒滝地区の道路の復旧でありますが、ある一定通行ができるようになっておりますが、まだ山側において危険と思われる箇所が数カ所残っているような状況でありますが、全力で復旧を目指して頑張っているところでございます。今後も引き続き瓶岩地区の体育館避難路検討委員会を開き、地元とともに考えていきたいと思っております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 生涯学習課長。
      〔生涯学習課長 谷合成章君登壇〕
○生涯学習課長(谷合成章君) 村田議員さんの前浜掩体群の整備補修についての御質問にお答えをいたします。
 前浜掩体群を初めとする戦争遺跡につきましては、過去の戦争から未来への継承の意味で重要な意義を持っておりまして、悲惨な戦争を二度と繰り返さないため、平和教材として教育的価値のあるものと考えております。
 5号掩体の公園化に当たりまして、歴史や建築などの専門家及び地元代表を委員とする前浜掩体群保存整備検討委員会にて保存方法を検討いたしました。その結果、補修につきましては、史跡としての価値を損ねないよう現状維持を基本として、掩体の表面に残るさまざまな痕跡を阻害しない工法を選択しております。
 また、地震等の自然災害などにより倒壊の危険がある状態になった場合には、専門家の意見を参考に、補修についての予算を含めました検討を行うこととしております。議員さんおっしゃられましたように、戦後69年が経過し、戦争体験世代が減少する中、その他6基の掩体につきましても、公園化整備についての検討を重ねておりますが、地元住民は非常に協力的で御尽力をいただいておる方がおられる一方で、中には悲惨な戦争を思い出させるということで取り壊しを望んでいる方、あるいは見学者が生活や農作業の支障になることを懸念する声もございまして、引き続き慎重に検討を重ねてまいりますので、御理解のほどよろしくお願いをいたします。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 教育長。
      〔教育長 大野吉彦君登壇〕
○教育長(大野吉彦君) 村田議員さんの小学校教科書の採択についての御質問にお答えをいたします。
 南国市の小中学校において使用する教科書は、南国市単独で採択をしております。
 一方、採択地区が2つ以上の市町村にまたがっている、いわゆる共同採択地区というところもあります。近年、共同採択地区において、採択に当たって協議が難航する事例が生じておりまして本年4月に法改正がありましたが、本市は単独採択であり、本市には該当いたしません。
 また、今回の法改正におきましては、教科書の採択に関する信頼を確保するため、採択結果及び理由の公表に努めるよう定められました。これを受けまして、本市は採択結果及び理由について積極的に公表を行ってまいります。具体的には、教育研究所にあります南国市教科書センターにおける検定教科書の展示に加えて、南国市立図書館におきましても、広く市民の皆様に検定教科書の閲覧をしていただけますよういたしました。また、採択結果、理由については、市のホームページ上に公開をする予定になっています。
 本年度、27年度以降に採用する小学校の教科書の採択を行うこととなっており、以下採択までの流れを簡単に御説明いたします。
 本年5月に本市小学校教員の中から小学校教科用図書調査研究員として任命いたしました調査研究員は、6月から約1カ月かけまして調査研究を行い、調査研究結果を教科書採択協議会に報告いたしました。教科書採択協議会は、校長会、PTA代表等から構成されており、7月に調査研究員の調査が妥当であるかどうかの協議を行い、妥当であるとの結論に至りました。それを受けまして、8月には教育委員による南国市教育委員会教科用図書採択会議を行い、調査研究員の調査結果と採択協議会の協議内容を踏まえ、十分協議をいたしまして採択に至っております。
 なお、この間、議員さん御指摘がありましたが、教科書採択について教育委員会等に対しまして不当な干渉や圧力等は一切ございませんでしたことを御報告いたします。
 また、採択結果及び理由の詳細につきましては、ホームページ上でも公開をいたしてまいります。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 長寿支援課長。
      〔長寿支援課長 原 康司君登壇〕
○長寿支援課長(原 康司君) 村田議員さんからの第6期介護保険事業についての御質問にお答えいたします。
 まず、第6期介護保険事業で要支援の方が新しい総合事業の中でサービスを受けることになるが、これまでのようなサービスを受けることができるのかという御質問についてでございます。
 今回、介護保険に関する制度改革の中で、市町村は平成29年4月までに新しい介護予防・日常生活支援総合事業を実施するものとされています。総合事業の趣旨は、市町村が中心となって、地域の実情に応じて住民等の多様な主体が参画し、多様なサービスを充実することで、地域の支え合い体制づくりを推進し、要支援者等に対する効果的な支援等を可能とするものを目指すものとしております。厚生労働省のほうから7月に示されました総合事業のガイドライン案でございますが、要支援認定を受けた方が、総合事業の中で利用いただけるサービスといたしましては、現行制度でいいます予防訪問介護や予防通所介護という専門的なサービスを必要とする方には、総合事業に移行された訪問型サービス及び通所型サービスという専門的なサービスなどを、加えて多様な担い手による栄養改善を目的とした配食、定期的な安否確認などの生活支援サービス及び全ての高齢者が対象の介護予防事業を利用できるものと示されておりまして、現在の予防訪問介護、予防通所介護以外の予防訪問看護などの介護予防給付サービスは、従来どおり介護予防給付サービスとして利用していただくことができると示されております。
 生活支援サービスにつきましては、どのようなサービスをどのように提供できるのかということを整理・検討し、進めていかなければなりませんが、支援を要する多くの高齢者の皆様に必要なサービスが提供できますよう進めてまいりたいと考えております。
 続きまして、特別養護老人ホームの充実こそ図るべきではないかという御質問についてお答えいたします。
 特別養護老人ホームの整備を進めるべきではないかという御質問ですが、特別養護老人ホームは、平成28年1月に新たに社会福祉法人ふるさと自然村が施設を設置し、同年2月には開設の運びとなる予定でございます。
 特別養護老人ホームを含む介護基盤の整備方針につきましては、これから開設を予定している施設も考慮に入れながら、第6期介護保険事業計画を策定する中で検討していくことになります。厚生労働省から示されますワークシート等を用いて、介護認定者数やサービス整備量を推計し、あわせて保険料の推計も行いながら、高齢者福祉計画及び介護保険事業計画策定委員会にお諮りをいたしまして、必要なサービス量を検討してまいります。
 以上です。
○議長(前田学浩君) 10番村田敦子さん。
○10番(村田敦子君) それぞれに御丁寧に答弁をいただきましてありがとうございます。
 森林の整備のことですが、先ほど民有林でも保安林として指定をされてした分に関しては、やっぱり公的な費用で整備がされていくということだと思うんですが。お聞きしたその3つの面積が、大体1,000ヘクタールぐらいだったと思うがです、824ヘクタール、71ヘクタール、8ヘクタールということで。約1,000ヘクタールぐらいなんですが、民有林は5,000ヘクタールを超してます、5,400ヘクタールぐらいで。ほんで4,400ヘクタールぐらいが結局そのままということになるんやと思いますが、そちらのほうが面積が広いので、そこがきれいに整備をされることがやっぱり減災につながる、山の整備ができると思います。それで、ちょっと公的な補助の対象にならない民有林の整備について提案をします。
 民有林は個人の財産ですが、森林の持つ公益的な多面的機能が発揮されることが減災にもつながります。今全国的にも自分の山を自分で管理する自伐林業が進められてきています。農家が専業でなく勤めながら米や野菜をつくるように、副業として林業をするということが行われています。平成15年4月に結成された土佐の森・救援隊というNPO法人の事務局が、いの町天王にあり、事務所が高岡郡日高村にあります。事務局長の中嶋健造さんは、2013年には総務省の地域の元気創造本部有識者会議委員となり、自伐型林業を各分野にアピールし、アドバイザーとして地域を回りました。このNPO法人土佐の森・救援隊では、副業型自伐林家養成塾も行っており、9月18日締め切りで、もう第6回になるがです。第6回の養成塾を9月下旬から翌年2月まで、毎月ひいといか2日で、全て土日で、合計10日間行います。チェーンソー研修、伐倒、搬出研修、作業道づくりなどを無料で教えてくれます。私の近所にも、妻の実家の山が両親が高齢となり手入れできなくなっている、自分ができたらいいけどと言われている人がいます。市が土佐の森・救援隊に研修を要請し、民有林の所有者の方々に聴講にきていただいたらいいのではないでしょうか。自分でできるなら手入れをしたいと思っている方は、結構いるのではないかと思います。山が保全されることは治水にもつながります。どうでしょうか、お聞きをします。
 瓶岩の避難路検討委員会、ぜひ橋が、本当に今私が言ってました外山川橋の周辺から橋が瓶岩体育館に直接かけられたら、すごく’98豪雨みたいに本当に多量の雨の場合はちょっと怖いと言われていましたが、この間ぐらいの水量のときなんかだったら、自宅で裏山がちょっと崩れかけている方も結構3軒ぐらいあったがです。だからそういう方がやっぱり瓶岩の体育館が避難場所になるやったら行くけどというお話をされてるので、もうその危ない、土砂災害が起きそうなところにおくより、何とか橋をつけて瓶岩体育館に行ってもらったほうが、やはり人命を守るという意味で大事と思いますので、ぜひその検討委員会でそれが実現するように進めていただきたいと思います。
 河川の改修も県のほうに写真も見せていただいて、ぜひ求めていただきたいと思います。
 それから、黒滝地区と白木谷地区など、孤立するところの避難食のことなんですが、米、無洗米を中心にとおっしゃっていただいたのですが、黒滝地区に関しては、農家の方がほとんどなのでお米はあるそうです。おかずに困るそうながです。だから最初は家にあるおかずを持ってきてそこでそれを食していたんですけど、やっぱり買い物に行けないのでおかずがなくなってきて、だからそういう缶詰とかそれからそういう避難食みたいなのがありますので、そういうもので検討をしていただきたいと思います。
 それから、白木谷地区とか奈路地区は、そこのお米があるかどうかはわかりませんので、その状況に応じてやはり皆様の地区の方のお話を聞いて備蓄をしていただくことは本当に必要なことと思いますので、よろしくお願いします。
 応急措置で一応山道が通れるみたいですけど、本当に生活道で道が通れなくなることが一番困るとおっしゃってますので、また雨が、ゲリラ豪雨が来れば、余計に損傷がされると思うので、ぜひ早急に頑張ってお願いしたいと思います。
 それから、掩体壕の維持補修のことなんですが、農作業者の方にまぎらないようにと見学者の方に周知をするていうことは、どのような方法でしていただけるかなと思います。それがやはり地権者の方の気分を害さない、協力的になってもらえる一つの方法だと思いますので。
 教育長の答弁は、すごく安心ができました。南国市は公正かつ適正を目指す姿勢で、個別的な働きかけも受けない、来ても受けない。そして選択過程も市のホームページで公開をしてくださるということですので、子供たちがちゃんとした教科書、それで学んでいけるということだと思いますので、それをぜひ続けていただきたいと思います。
 介護保険も介護予防給付事業として、今までのサービスを受けられるということですので、ぜひ今までのサービスを低下させないように、市町村の判断でできるということですので、ぜひよろしくお願いします。
 私たちもいずれ年をとっていきますので、そのことも考えたらすごく大事なことです。みんながやはり安心して年がとれる、そういう介護制度を目指していただきたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(前田学浩君) 答弁を求めます。農林水産課長。
○農林水産課長(村田 功君) 村田議員の保安林についての御質問と自伐林家の2問目でございますが、保安林に指定されますと、固定資産税が免除されるというメリットはございます。ただ山林の固定資産税というのは非常に少のうございまして、保安林に申請しておるのは、大規模な森林所有者かなということで、逆に保安林に指定されますと、伐採等の規定がある、そういう理由で、小さい所有者については余り保安林に移行してないというのが実情でございます。
 また、自伐林家の研修でございますが、県の森林整備の補助メニューの中には、森林施業計画の中で自伐林家対象への支援もございます。ただ森林整備の補助メニューにつきましては、年々変わるという、余り一定したものがなくて、逆に私どもは森林組合等への支援が偏ったものになりはしないかなと思っております。村田議員から言われたような自伐林家の育成についての研修等、積極的に支援ができるものであればぜひ周知を図って、林業の後継者等の育成も図っていきたいと思っております。
 以上です。
○議長(前田学浩君) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(谷合成章君) 村田議員さんの農作業の支障にならないということで、南国市教育委員会では、「掩体は語る」というパンフレットを作成をしておりまして、ホームページからもこのパンフレットに行き着く形になっておるところなんですが、その中にも農作業、あぜ道を傷めないようにとか、また掩体周辺への車の乗り入れは御遠慮くださいとかで周知もいたしております。ただどうしてもマナーの問題にもなるんですけれども、車で入ったりする方も実際おられますので、さらなる周知を工夫し、検討も重ねていきたいと考えております。よろしくお願いします。
○議長(前田学浩君) 危機管理課長。
○危機管理課長(中島 章君) 村田議員さんの2問目の備蓄についてお答えします。
 孤立する地域につきましては、その食料についての備蓄については、米のほか、ほかの食材につきましても長期保存ができるもの、それを考えていきます。
 なお、保存期限がありますので、期限が来たら捨てることになりますので、その前に保存期限が来る前に訓練などで活用していただければと思っております。
 以上でございます。