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検索結果 »  平成26年 第380回市議会定例会(開催日:2014/09/05) »

一般質問1日目(土居恒夫)

質問者:土居恒夫

答弁者:関係課長


○議長(前田学浩君) 6番土居恒夫君。
      〔6番 土居恒夫君登壇〕
○6番(土居恒夫君) 昨夜は中秋の名月で、久しぶりに雨上がり、雨がない一日で、すばらしい気持ちのいい青空を見ましたが、青空じゃない、お月さまか。ただ、広島県のことを思うと心が痛むような気がしましたけども、一日いい月を見させていただきました。
 それでは、通告に従いまして質問をさせていただきます。
 1点目は、命を守る事前行動計画タイムラインについてです。
 先ほど同僚の西川議員より、台風11号、12号の本市に及ぼした影響につきまして、あらゆる角度からの意見や提案、質問等がありましたが、私は防災、減災を実現する上で、命を守る事前行動計画タイムラインの手法を取り入れることを提案いたします。
 タイムラインの開発は、2011年末にアメリカニュージャージー州危機管理局が、州政府のハリケーンレスポンスプラン、つまり初動対応計画の附属書として構築されました。構築された理由は、その年に東海岸に上陸したハリケーンアイリーンへの防災対応に課題を残したため、その事後検証において改善策の一つとしてハリケーン用の事前防災行動計画として開発し、導入したのがタイムラインの始まりです。
 そして、そのタイムラインの最初の発動が、その次の年の2012年10月に発生したハリケーンサンディです。10月22日にアメリカ東部ニュージャージー州に上陸したハリケーンサンディは、大都市ニューヨークを直撃して高潮災害を引き起こし、被害総額50億ドルを超え、死者132人、水害、火災などにより甚大な被害をもたらしました。東海岸で8兆円にも及ぶ甚大な被害をもたらしたハリケーンサンディですが、その上陸時にタイムラインにより減災を実現した地域がありました。それは、ハリケーンが上陸したニュージャージー州です。このとき当時のクリスティー知事は、タイムラインどおりにハリケーン上陸36時間前に避難勧告を発表し、初動のおくれを未然に防ぐことができ、州内のある町では4,000棟が全半壊したものの犠牲者はゼロ、タイムラインの事前防災行動計画が早目の対応、早目の避難が功を奏し、一人の犠牲者も出さなかったのです。
 このように、米国ではタイムラインの作成でハリケーンの進路予測と連動した避難命令などの意思決定、支援ツールの整備により、自然災害の有する不確実性に対しても意思決定者の判断がひるむことなく機動的な対応を可能にしています。
 日本の台風も太平洋で発生し、上陸して災害を引き起こすまで、台風にもよりますが、結構時間があり、先を見越した事前の防災、減災が可能なのです。
 これまでの災害対応は、例えば河川が一定の水位を超えたとき、あるいはそのおそれがあるときに避難指示を出すといった事態が起きてから行っていました。しかし、いつ起こるかわからない地震や竜巻などと違い、台風は被害が生じるおそれのあることを予測するまでに時間的な余裕があります。そういう意味から、タイムラインによっていつの時点で誰が何をすべきかを時系列でルール化し、関係機関が共有することで災害対応のおくれを防ぐことになります。避難所の開設や避難指示を促す時点をあらかじめ決めておいたり、また学校の臨時休校の決定時間を定めておき、早期の帰宅を促せます。
 タイムラインとは、台風が発生してから上陸するまでの数日間を使って事前に防災行動を行い、被害の防止や発災後の早期復旧を実現するアメリカ発祥の防災計画です。
 日本でも三重県紀宝町も2011年台風12号、紀伊半島に大水害をおいて甚大な被害を受け、全庁挙げて意見を出し合い、紀宝町に合ったタイムラインを整備しています。
 また、国交省でも4月に国直轄河川109水系で、水害時の行動計画タイムラインを始めると発表。それによりますと、例えば36時間前までに国交省に災害対策本部を設置、順次交通事業者に運行停止を予告、市町村に避難方針を発表、そして住民に対しては防災グッズの準備を、などと事前の対応で被害軽減を目指すそうで、河川事務所と市町村、気象台が中心になり、地域特性に合わせて策定するそうです。この前も大豊町でタイムラインをつくるということが言われております。
 そこで、本市でも災害に備えを十分にさせると思います、大きな減災効果を上げるタイムラインを市民の安全・安心のために導入することを提案をいたします。御見解をお伺いします。
 2点目は、近年問題になっています放置竹林の拡大防止についてお聞きいたします。
 竹については、私が学生時代に世界の竹博士という上田弘一郎教授の講義を受講したことを思いました。余り勉強もしてませんでしたが、それが現在ちょっと役立たないことで残念に思っています。
 さて、この竹問題は今までにもいろんな方々、同僚議員の方々から質問があったと思いますが、竹に関して言いますと、これはイネ科に属し、温暖で湿潤な環境を好み生息します。日本、中国、台湾、南アジアといった地域で多く見られ、日本では主に九州地方に多く繁殖し、中国・四国地方においても同じように繁殖しています。
 種類としまして主に孟宗竹、真竹、破竹が3大竹と言われています。日本では戦後タケノコの栽培や竹材の生産が盛んになり、多くの竹林が植えられました。しかし、近年中国などの諸外国から安価なタケノコや竹材の輸出が増加するとともに、代替資材、主にプラスチックの普及や、タケノコも消費の減少、そして安い中国産の輸入などに押され、手間のかかる竹林の管理を放棄、さらに農家の高齢化や担い手不足などの要因も加わり、手入れのされない放置竹林が増加しています。しかも竹の成長はほかの植物と違い目覚ましいスピードで成長していきます。二、三カ月で10から15メートルにも伸び、中には元気のいい竹は20メートルにも伸びるそうです。また、地下茎の伸長は、土質、気候条件でも異なりますが、1年に5メートルも伸びた記録もあるそうです。
 林野庁の調べによりますと、竹林の面積は、1981年には14万4,000ヘクタールだったものが、2012年には16万1,000ヘクタールと11.8%拡大。この拡大した増加部分のほとんどが放置竹林のようです。また、放置に近い状態の竹林1ヘクタールの密度の本数は、孟宗竹で597本、真竹で何と1万2,140本という大変な本数になっています。
 今述べましたように、竹の成長スピード、密度が竹林に大変な悪影響を及ぼすのです。成長スピードは、先ほど言いましたように、20メートル伸びるのに、竹の場合は数カ月で伸びますが、杉では40年、ヒノキでは60年と時間がかかり、大変な開きがあります。そのほか、雑木でも竹のスピードには到底及びません。このことから、放置竹林はどんどん拡大するのに比べ、雑木林の光を遮り、また小鳥も飛んでこなくなり、種子もふえずに雑木林が消滅していくわけです。
 そして、雑木林が消滅すれば、急傾斜地などの崖崩れを引き起こす要因にもなります。なぜかといえば、雑木林の根は横に広がったり、あるいはごぼ根のようになっていますので、それらの根は地下やネットやくいの役目を果たして地盤を強度にしているわけです。反面、竹の根は地表30センチと浅い箇所に集中して広がっているために弱く、しかもくいの役割の根がないので、大雨などの際に滑り落ちる危険性が非常に高くなるのです。このことから、放置竹林の侵食被害防止は待ったなしの状況です。
 そこで、お聞きします。南国市でもこのことを熱心に取り組んでおられる団体もあると思いますが、その現況、そして市の支援策、あわせて市内の放置竹林等の面積などがわかればお聞かせください。
 3点目に、ひとり暮らしの高齢者や障害者の方々の緊急時などに際しての対策をお聞きします。
 救急搬送時にひとり暮らしの高齢者や障害者の方には、24年度に地域包括支援センターが緊急雇用事業で2名を採用し、民生委員の方々とともに一軒一軒訪問されて救急医療情報カプセルを、70歳以上の希望する方に950個配付したそうです。
 このカプセルは、本人が服用している薬やアレルギーがないのかを、また連絡先などを記入し、カプセル内に入れ、冷蔵庫の中に保管し、救急搬送時に救急隊員がその情報を把握し、適切な措置をするためのものです。
 今回私が質問に取り上げましたのは、カプセル方式を静電気シートで冷蔵庫に張っていく様式に変更し、多くの市民に配付できないかということの提案です。
 この静電気シート方式は、徳島の小松島市で採用しています。小松島市では平成25年1月にひとり暮らしの65歳以上の方、昼間お一人の方、そして障害者手帳をお持ちの方、75歳以上の方には市の担当者や民生委員などが住民基本台帳をもとに7,500枚配付したそうです。
 そこで、本市の救急医療情報カプセルについてのお考えなどをお聞かせください。
 最後に、子供のスマホ対策についてお聞きします。
 まず、最近の子供たちのネット依存、スマホ依存の深刻さが問題となっています。2013年の内閣府実態調査では、スマホの所有者は小学生で38%、中学生で55%、そして高校生が88%となっています。低年化が加速していて、73.3%の親が子供のネット端末の使用に不安を感じています。
 そこで、ネット依存症について少し述べさせてもらいます。ネットを使い過ぎることによって日常生活や社会生活など障害を起こすことですが、まだ正確な定義は確定されていなく、新しい現代病と言えるのではないでしょうか。
 このスマホ依存症になれば、友達とうまくつき合えない、学校に行かなくなるなど社会とのかかわり方について自分でコントロールができなくなり、手元にスマホや携帯がないとパニック状態になったりします。また、オンラインゲームやネットに熱中し過ぎて不規則な生活となり、やがてひどくなれば自律神経に問題が生じて頭痛や目まい、肩凝り、吐き気などを訴えるケースもあるようです。
 子供たちの依存症の一番多い原因は、ネットゲームに集中することです。かつては自宅のパソコンを利用することが多かったため、自室に閉じ込もりがちになり、やがてはひきこもりになるケースが多く見られました。しかし、この場合はその子供の行動パターンがわかりやすく、保護者や周りの人が異変に気づき早目の対処ができていました。
 しかし、携帯やスマホなど持ち運べる携帯端末ができて、自宅に限らずどこででもネットが利用できるため、子供のネット依存症の気づきが遅くなり、症状を深刻化させるケースもあるようです。
 そのように心身に悪影響を与えるほか、最近では無料通信アプリラインなどを使ったトラブルやいじめなどが特に深刻な問題となっています。
 文科省では、これまで小中学校への持ち込みを原則禁止している各都道府県の教育委員会に通知をしたり、各家庭で事情に応じたルールを決めるよう、内閣府などと冊子で呼びかけているようです。
 愛知県刈谷市にある全小中学校21校では、保護者と警察と連携し、児童生徒に9時以降スマホや携帯を使わせない試みを始めたり、そのほかにもルールを統一し、家庭に要請しています。
 そして、おもしろい試みとしまして、神戸市教育委員会の取り組みを紹介したいと思います。神戸市教育委員会では、スマホ啓発用のアニメーションビデオをつくりました。タイトルはルールを決めた日というもので、時間は7分50秒です。その内容は、主人公のショウセイ君が友達とスマホオンラインゲームをしていて、ゲームに熱中して夜更かしをしたり、幾ら警告の画面が出ても意味がわからず、はい、はいとボタンを押してしまって次から次へと本日限定のコメントをゲットして深みにはまってしまい、とうとう高額の料金を請求されるという恐ろしいアニメです。最後には料金が請求されるだけではなく、お父さん、お母さんの個人情報まで盗まれ、大変なことになったという恐ろしいアニメです。
 このアニメを制作した背景は、スマホなどICT機器を利用する年齢が下がるにつれて、子供たちの間でもさきに述べましたようにネットいじめやSNS疲れ、個人情報の流出、不当請求などさまざまな問題が起きています。そのため、スマホを持ち始める年齢層とその親を対象に、ゲームを題材にアニメーションを制作し、スマホなどインターネットにつながる機器の持つ危険性や個人情報の大切さを保護者と子供が一緒になって認識してもらい、そのビデオを配信しています。
 そこで、お尋ねします。スマホの依存症と学力の関連性について、またそれらの機器の使用に当たっての教育委員会等々のお取り組みについてお聞かせください。
 以上、終わります。
○議長(前田学浩君) 答弁を求めます。危機管理課長。
      〔危機管理課長 中島 章君登壇〕
○危機管理課長(中島 章君) 土居恒夫議員さんのタイムラインの導入についての御質問にお答えいたします。
 現在のところ、水害、土砂災害、波浪災害につきまして、おのおの避難準備情報、避難勧告、避難指示の発令基準を南国市地域防災計画に定めております。
 発令基準につきましては、水害におきましては物部川、国分川などの水位の状況などにより、土砂災害におきましては土砂災害警戒情報の発表や土砂災害警戒避難基準雨量などにより、波浪災害におきましては有義波高の高さなどにより判断することとしております。
 今回の台風につきましては、避難勧告等の発令の判断は早目早目の対応という考えを持って取り組みましたが、避難勧告等の発令の判断につきましては、先ほど申しました判断基準だけでなく、気象台や県からの情報や、その時点その時点での雨の状況や見通しなどもあわせて判断しております。
 しかし、避難勧告等に対応した避難所開設などの連動した対応につきましては、まだまだスムーズにできておりません。
 今回の台風では、夏休み中でございましたので休校はありませんでしたが、教育委員会との情報の共有につきましては、雨の状況や予想などについて連絡をとり合い、休校にするタイミングなど情報共有の対応はできております。
 土居議員さんから提言していただきましたタイムラインの導入でありますが、台風などの事前予測ができる災害への対応には大変有効なものであると考えております。
 タイムラインとは、事前にある程度被害の発生が予測できる災害に対し、時間軸に沿って対応することを決めておく防災行動計画のことです。いつ、誰が、何をするかを定めることにより、先を見通した対応、確認漏れのチェック、関係機関との連携などのメリットが考えられます。
 現在、台風の接近・上陸に伴う洪水に係る避難勧告の発令に着目したタイムラインの作成に取り組んでいるところです。本市の災害対策本部の設置や避難勧告等の発令などについて、どのような時間軸でどのようなことをすべきなのかを具体的に検討しております。
 今回の台風に対する対応について検証し、精査、点検した上で、市民の安全・安心のために台風の接近、上陸に伴う土砂災害などのタイムラインについても取り組んでまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 農林水産課長。
      〔農林水産課長 村田 功君登壇〕
○農林水産課長(村田 功君) 土居恒夫議員の放置竹林の侵食被害についての御質問にお答えいたします。
 議員指摘のように、竹の繁殖力は強く、高齢化、後継者不足により放置竹林になった竹が隣接地に侵食することにより、山林等が荒廃しています。
 御質問の放任竹林の整備事業の取り組みについては、平成24年度に高知県の地域づくり支援事業費補助金を活用して、白木谷ゆめクラブに放任竹林の解消と地域の活性化に向けて、チッパーシュレッダー、竹パウダーの粉砕機等を導入しております。
 活動内容は、竹チッパーの機動力を生かして竹林内で伐採した竹をその場で粉砕し、竹林に戻しながら作業道の整備等も併用して竹林の整備を行うものであります。
 その効果は大きく、組織としての事業活動も軌道に乗り、より事業効果を上げるため、さらに1台の導入を計画しておりまして、補助事業内容は前回と同じく、地産地消促進事業費・地域づくり支援事業です。
 なお、当事業の事業目的は、地域がみずから考える仕組みをつくることを促し、地域の主体的な活動の助長及び人材を育成することにより、自立したまちづくりの促進を図ることです。
 白木谷ゆめクラブは、上記機器の導入により組織活動が活性化するとともに、竹林整備はもとより、同時に導入したスライサー、電気式乾燥機を活用しての乾燥タケノコの商品化も進みました。クラブの活動は、中山間地域の活性化の先進事例と思っております。
 最後に、森林簿からの数値として、本市の森林面積は6,090ヘクタール中、竹林面積は416ヘクタール、うち放置竹林は44ヘクタールと見込んでおります。
 以上です。
○議長(前田学浩君) 消防長。
      〔消防長 洲賀崎勝男君登壇〕
○消防長(洲賀崎勝男君) 土居恒夫議員さんの緊急搬送時に関する御質問にお答えをいたします。
 救急医療情報キットは、平成22年、23年に包括支援センターの事業で独居高齢者宅に配付をされております。
 救急隊員が現場でこれの活用ができた事例ということでございますが、今までに4例あっております。その全ての事例で設置した目的のとおり、傷病者本人に関する情報の確認ができており、大変有用であると実感をしております。
 特に救急隊が現場に到着をした時点で傷病者の意識がない場合に、これを確認できますと、現場での対応や搬送先選定などが滞りなく実施をされ、傷病者本人にとりましても少しでも安心につながるものであると思っております。
 また、本年6月から救急医療情報キットの設置場所情報を消防指令システムに入力をし、119番通報の時点でそれの存在情報を救急隊に伝達する体制を整えております。
 議員御提案のA4サイズの簡易シートのものを初め、多様なものでの運用もあろうかと思います。救急隊にとりましては、今後とも救急活動の重要な情報源として大いに活用できるものだと思っております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 長寿支援課長。
      〔長寿支援課長 原 康司君登壇〕
○長寿支援課長(原 康司君) 土居恒夫議員さんからの緊急搬送時における高齢者への対策の御質問についてお答えいたします。
 平成22年度から平成23年度にかけまして独居高齢者の実態把握を行ったことにあわせまして、緊急時に役立つ個人医療情報キット「命のバトン」を配付・設置する事業を実施いたしました。
 このことにより、災害や緊急時に関係機関との対応が適切に行うことができるよう、地域包括支援体制の整備を図りました。
 事業を実施いたしましてから3年を経過してます。現在は御希望があれば配付を続けておりますが、3年たち、状況も変わっておられる高齢者もいらっしゃると思います。この間に独居となった高齢の方もいらっしゃるでしょうし、今後独居となる方も増加してくると考えられますと、この取り組みは継続して実施していくことが必要であると考えております。
 命のバトンを配付した当時の高齢者が、地域で安心して生活を継続できるようという当時の趣旨を踏まえまして、多くの方に御利用いただけますよう、御提言いただきましたことも含めまして検討してまいりたいと考えております。
○議長(前田学浩君) 学校教育課長。
      〔学校教育課長 竹内信人君登壇〕
○学校教育課長(竹内信人君) 土居恒夫議員さんの御質問にお答えをいたします。
 現在、携帯やスマートフォン等の情報機器の普及が急速に進んでおり、小中学生が携帯やスマートフォンを所持する割合も増加傾向にあることが推測されます。これは南国市でも例外ではありません。
 文部科学省が全国学力学習状況調査で行った児童生徒のアンケートでは、平日に携帯電話やスマートフォンで1時間以上通話やメール、インターネットをしている者は、小学校6年生で15.1%、中学3年生では47.6%に上ることが報告されております。
 また、テスト結果との比較では、使用時間が長いほど成績が低い傾向が出ています。例えば中3で4時間以上使う生徒の率は10.8%で、数学A、Aというのはこれは基本問題でありますが、数学Aの平均正答率が55.7%であるのに対して、使用時間30分未満の15.9%の平均正答率が72.7%となっています。これは小学校6年生でも同じ傾向が出ております。
 さらに、携帯やスマートフォンに依存してしまうと、土居議員さんも言われましたような人間関係でありますとか、身体、心身への影響を訴えるケースもあるようでございます。
 そうならないためには、各学校、家庭が連携して子供たちに携帯やスマートフォン等の使用に関して正しい知識を身につけさせるとともに、友達同士のコミュニケーションを大切にし、携帯やスマートフォンに依存しないような生活を送ることが必要であると考えます。
 このようなことへの対応策として、高知県教育委員会では、昨年度携帯やスマートフォンの安全な使用を促すために、「安全に使おう!ケータイ・スマホ」のリーフレットを作成し、県内全小中学生・保護者に配付をしております。
 また、各校で携帯電話やスマートフォンの正しい使い方について、人権教育課サポートセンターや警察と連携して、子供たちが安心して使用できるように講習、出前教室等も開催しております。
 また、高知県教育委員会では、今年度よりいじめ防止対策総合推進事業の一環といたしまして、学校ネットパトロールを実施しております。これは児童生徒が学校非公式サイトやプロフ、ブログなどの掲示板に誹謗中傷の書き込み等が行われていないかどうかを業者が定期的に監視するもので、小学校では年4回、中・高では年12回調査が行われるように聞いております。
 もし悪質な書き込みがあれば、ネット業者からすぐに高知県教育委員会また市町村教育委員会に連絡が入り、対応する仕組みとなっております。
 このネットパトロールの実施により、携帯やスマホによるいじめ問題等を早期に発見し、子供たちを危険から身を守ることにつながると考えております。
 土居恒夫議員さんから御紹介いただきました神戸の取り組み等も今後参考にさせていただきまして、本市におきましても携帯やスマホの正しい使用について各校への啓発を関係機関とも連携しながら行っていきたいと考えております。
○議長(前田学浩君) 6番土居恒夫君。
○6番(土居恒夫君) それぞれに御丁寧にありがとうございました。
 まず、最初のタイムラインにつきまして、当然取り組んでいかれるということで、やはり事前に対策ということが大事ということで、大島町ですかね、土砂災害を受けました伊豆の、あそこでも取り入れられてやってるということで、よろしくお願いしたいと思います。
 それで、これ先ほどの避難勧告等々の指示の問題もあったんですが、今回の大雨で被害の出た地域、全国の中で5カ所のうち、避難勧告が出たのはたったの5カ所のうちの自治体1カ所だけだったということですね。だから、大変避難勧告とかいうのに難しいと思いますけど、これも空振りを恐れずに、よく言われることですが、どんどん出していただきたいと思います。
 それから、この関連ですが、ちょっとお聞かせ願いたいのは、防災行政無線のことでちょっと関連してお聞かせ願いたいんですが。私ども十市の小部落で言いますと大小浜というとこがあるんですが、山際のところは前から聞こえなかったんですが、やはり聞こえないということで、無線のだから聞こえるようなことをしていただきたい、のお願いでございます。
 それから、避難場所について、実は最初の12号のときは、十市地区、いわゆる緑ヶ丘、十市地区では多世代交流プラザが最初の避難場所になっておったんですが、次の11号のときには十市小学校の体育館にかわっておりました。これを職員の方にお聞きしますと、何か県道の大津栗山線の道路が冠水したということで、住民が避難に来にくいということがあったようですが、これは冠水はもともといつもふだんの雨でもつかるとこなんで。これの今後どのようにされるかも改めて、先ほど西川議員も言われてましたけども、検証も含めてまた対応もお願いしたいのと同時に、建設課にもぜひ、これふだんでもつかってますので、子供たちの通学路、保育の今現在こういう保育も避難するのにいわゆる県住のほうまで逃げておりますので、冠水したときには絶対つかりますんで、ふだんからの対策でぜひとも県道、要望もしておりますけども、あそこ低いんであれですけど、ぜひとも県道の改修をよろしくお願いしたいと思います。
 それから、竹のチップのことですが、大変白木谷でやはり地域の方が一緒になってやられてすばらしい取り組みをされてると思いますが、これ北九州のほうでもこういったこと、全国あるんですが、やっておりますけども、この白木谷はいわゆる乾燥のタケノコですか、商品化されてるようですが、これをぜひともチップとかパウダー、特にパウダーですね、この辺のいわゆる販路を、製品化をできるかどうかわかりませんけども、この辺も含めたやはりぜひとも学校等々にも研究してもらって、これ売れるとまた地域も元気になると思いますので、ぜひともその辺の開発も含めた製品の開発、それもあわせてお願いしたいと思います。
 十市も御承知のように南のほうもほとんど今竹が猛威を振るっております。昔は番傘を差して歩けるぐらいが一番タケノコがちょうどだという竹林が美林でよかったんですけども、最近はどんどんどんどん倒れて、しかも雨で水が流れますと、その放置竹林が倒れますので、雨水と一緒に、濁流と一緒に流れてきまして、それが邪魔をして水害等々にもなってるようですので、ぜひとも放置竹林は、これは待ったなしの状況だと思います。地域挙げてそういった声のあるところにはそういった補助を有効にまた利用してやりたいと思いますんで、よろしくお願いいたします。
 それと、3点目のこれがいわゆる救急医療の情報キットなんですが、これが命のバトンでしたかね、何かそういうふうになっておりますけども、これを冷蔵庫に置くというのもいいと思うんですけども。僕が提案させていただいたのは、実はこれ静電気でシートになってまして、ここをめくるとこの中にこういう情報が書けるんですね。これの利点は、値段聞いたら安かったのと、それと消しゴムで消せるという。この情報は1回書けば消せないのもありますが、これは何回でも消して、こういうふうにこうやってそのまま冷蔵庫に、静電気ですので張っておけばいいということで、非常に簡単にやれるのでいいんじゃないかと思って、特殊な印刷らしいですけども。小松島市はこれを取り入れて、これやってるところに聞きますと、高知県でもかなり市町村でも食いつきがいいということで、ぜひともまた御検討をよろしくお願いしたいと思います。
 それで、最後のスマホですが、課長もおっしゃってました学校ネットパトロール、これは非常にいいと思います。こういったことでぜひ子供たちのそういった、非常に成績とスマホの先ほど言われましたようなゲームの時間が長いほど正答率が低いということが顕著にあらわれてますんで、ぜひとも子供たちのスマホの依存症から、できたら離れるように取り組みをお願いしたいと思います。
 神戸市のやってますアニメ、おもしろいアニメですんで、子供たちにあんなのも見せてネットの恐ろしさ、あれは自由に使えるそうなんで、ぜひとも子供たちにアニメを見せてやっていただきたいと思います。
 それで、答えはいいですけども、最後に、今までネットのITのことを悪いことを言いましたけども、これは悪いことばかりでなくて、最近文科省でも学習指導要領で中学校の技術家庭でプログラムによる計測制御を学ぶことを定めているようですね。これはなぜかというと、現代社会というのは、これは私も余り得意じゃないですけども、ちょっと読んでみますと、このパソコン、現代のあれはいろんな、どういいますか、プログラミングによってそういう世界になってるらしいです。昔は読み書きそろばんと言っていましたけども、最近では読み書きプログラミングという時代になってるそうで、いろんなものを制御されてるプログラムを学ぶことでその仕組みや、学ぶことによって子供たちがゲーム方式でやる、学ぶ。僕が情報政策課長あるいは議長の前で偉そうなこと言えませんけども。いわゆるマサチューセッツ工科大学なんかが開発しましたスクラッチという子供向けの方式があるようで、これは子供たちがゲーム感覚で音楽をやったり、いろんなプログラムを自分らで開発したりしながら勉強してるようなものがありますんで。これも自由に使えるそうなので取り込んで、こういったこともぜひともこれからの子供たちのネット社会にいい方向へ進めていっていただきたいと思いまして、私からの話を終わります。
 以上です。
○議長(前田学浩君) 答弁を求めます。危機管理課長。
○危機管理課長(中島 章君) 土居議員さんの2問目の質問にお答えします。
 まず、防災行政無線の聞こえないところについてでございますが、今回の台風で、結構あちこちから聞こえませんという電話が入っております。場所で言いましたら、緑ヶ丘の県住、西金地、それから農免道路と55号線のそこの交差点のところとかでした。ほかにもまだありましたけれども、そういうところが空白地というふうな形になっております。
 また、大小浜につきましては、山際、山陰になっておりますので、そこについても確認はさせていただいております。
 その対策としましては、戸別受信器を配付するか、屋外スピーカーの設置、それを設置するかということでのどちらかの対応という形になろうと思います。なお、補助事業を活用しまして対策を順次していきたいと思っております。
 あと済みません、防災行政無線ですけれども、これについても情報の取得をする一つの手段だと考えていただいて、あとエリアメールだとかテレビ、ラジオ、それからインターネット等々でも情報のほうを収集していただいて避難のほうにつなげていっていただきたいと思います。
 それから、避難場所の変更についてですが、今回12号、それからその後に11号が来まして、十市につきましては多世代交流プラザから十市小学校のほう、それから大篠公民館につきましても、大篠公民館から図書館のほうに変更させていただいております。十市の多世代につきましては、前の県道が改修されたと思ってたんですけれども、それでもなおつかったということで、その状況の把握がおくれたことで御不便をかけたと思います。その状況を聞きましたので、11号のときには変更させていただいております。
 今回十市小学校の体育館ということでお願いしてましたけれども、またちょっとその体育館につきましても、もうちょっと居心地のいいと言うたらおかしいですけれども、2階の多目的ホールを使えないかということで協議をさせていただいております。
 以上でございます。
          ―――――――――――*―――――――――――
○議長(前田学浩君) お諮りいたします。本日の会議の日程はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前田学浩君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 明10日の議事日程は、一般質問であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて延会いたします。
 御苦労さまでした。
      午後2時50分 延会