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検索結果 »  平成26年 第380回市議会定例会(開催日:2014/09/05) »

一般質問1日目(西川潔)

質問者:西川潔

答弁者:市長、関係課長


○議長(前田学浩君) 休憩前に引き続き会議を開きます。5番西川潔君。
      〔5番 西川 潔君登壇〕
○5番(西川 潔君) 私のほうからは、防災対策と水道事業、サッカー場の断念、この3点について質問をいたします。
 まず、防災対策でございますが、台風11号、12号豪雨時の対応。
 まず初めに、市長を初め災害対策に当たられた職員、結局は全職員になるとは思いますが、大変御苦労でございました。
 台風12号は7月31日から8月1日にかけて南西諸島に接近し、沖縄本島の西側を抜けた後、8月1日にはそれまでなかった暴風域を伴いながら奄美群島の徳之島西北西を通過し、その後東シナ海を北進、黄海に入り、8月3日には朝鮮半島に接近をしたが、4日には黄海上で温帯低気圧になりました。
 高知県では、南から温かく湿った空気が流れ込んできたために、台風の接近前から大雨となり、通過後も降り続きました。降り始めからの積算雨量は3日には1,000ミリを超え、高知県では約24万世帯54万人に避難勧告が出されました。
 南国市では、3日の午前9時に全世帯2万1,827世帯4万8,566人に避難勧告、その後上倉と瓶岩地区には避難指示が出され、多くの住民が避難所への避難を余儀なくされました。南国市では市内全域に避難所が開設され、どことも多少の避難者を受け入れたことだと思います。避難指示が発令されました上倉、瓶岩地区は、避難所に避難された方も多く、奈路地区では5日間にもわたっての避難ともなりました。
 今回のように、台風による大雨は事前に情報があり、地震による災害とは違いはありますが、勧告の発令、勧告指示など一連の行為、避難施設、避難者の状況など、来るべき大災害に向けて教訓、勉強になったのではと思います。
 そこで、お聞きをいたしますが、この災害に対応されて避難勧告また避難指示区域の住民の避難行動状況、災害本部や避難所で改善する点、どのような課題が見つかったのかお聞きをいたします。
 広島市における土石流災害や高知県における過去の豪雨災害を見たときに、このたびの南国市での豪雨被害は雨量の割には被害が少なかったのではと感じております。何よりも人的被害がなかったのが幸いでした。
 南国市では、中山間地域の住宅に限らず、山沿いの住宅、施設は土砂災害の危険に常時さらされております。土砂災害への備えには、気象環境の変動を考慮することが必要で、広島市を襲ったゲリラ豪雨のように局所集中型の大雨が年々増加をいたしております。また、予測が困難なために深刻な被害をもたらしています。地球温暖化の影響が指摘され、平均気温の上昇とともにこのような豪雨による災害は増加しております。今後は今までよりも激しい雨への対応が必要になってくるわけで、どのような危険が潜んでいるのか、まず市も、住んでおられる住民みずからも、地域や個々の家の置かれた状況を事前に把握していくことが非常に重要なことだと考えます。国も広島での災害を受けて、土砂災害防止法を改正する方針です。南国市では土砂災害に対してどのような対策を考えておられるのかお聞きをします。
 豪雨の最後の質問でございますが、先ほどは雨量の割には被害が少なかったのではと申し上げましたが、市の北部中山間地域では、河川、道路の崩壊や沢からの土砂の流出、農道、水路、農地の畦畔の崩壊などたくさんあっております。市の担当課の建設課では、災害発生後に迅速な対応をしていただきまして、災害復旧予算を今議会に提案していただくなど、その努力を評価をするものです。
 質問は、作業道の復旧についてです。山間部では農地、水田も畑も、四方竹畑とか孟宗竹林、このような管理、収穫などのために赤線道の拡幅だけでなく、共同で作業道をつけています。この作業道は市の復旧対象にはなりません。余り使われていない赤線道より使われている作業道の復旧に支援をお願いできないでしょうか。
 2問目の水道事業でございます。
 水道事業についてお伺いしますが、この件ではまだ記憶に新しい6月定例市議会の一般質問で岡崎議員より、水道事業の経営や基幹管路耐震化、未普及地域の本管布設計画について質問がされまして、高田局長よりの答弁がそれぞれなされております。
 その中で局長は、当時の予想よりも未普及地域からの本管布設要望が広範囲に早く来ており、対応に困っている。水道法15条給水義務には、水道事業者は事業計画に定める給水区域内の利用者からの給水の申し込みを受けたときは、正当な理由がなければこれを拒んではならないとあるため、今後は地震対策と並行して未普及地域の解消を現地調査、精査し、優先順位をつけて整備をしていきたいと考えている旨答弁がございました。
 そこで、質問ですが、未普及地域の具体的な本管布設計画はどのようになっているのか。現在どこの地域から本管の布設要望があっており、優先順位をどのようにつけて布設を実施していくのか、年度ごとに具体的本管布設計画を教えていただきたい。また、この布設計画を市民に周知をしていただくようにお願いをしたい。
 次に、奈路部落の生活用水の確保です。奈路地区と言わずに奈路部落というのは、奈路地区には上倉、中谷部落、遠郷、中屋敷、これは奈路の北部部落と言いますけれども、井ノ沢というところで構成をされています。私が奈路部落というのは、小学校を中心とした比較的人家がまとまっている集落を指しております。
 この地区は北部に幾つかの集落を控えていることや、県道宍崎平石伊野線が通り、高知市北部の住民の利用もあり、市営住宅や昭和40年代後半につくられた十数戸の団地もあります。96世帯227名が住んでおります。奈路集落はほかの地域同様に高齢化は進んでおりますけれども、特認校制度を生かした小学校づくりやどろんこ球技大会や各種イベントを開催するなど、非常に元気な集落です。この集落では、もっと交流人口や定住人口をふやして地域を活性化したい意向があるものの、生活用水が十分ではないのがネックになっております。また、現在の生活用水、小学校での用水の水質の安全性も心配です。
 水源は奈路の谷川上流から3つの水道組合に水利権がありまして、奈路団地の方や新しく来られた方は第1水利組合の余り水を水源としております。集落の東、小学校も一部使用しておりますけれども、の方たちは、遠くの黒滝の旧し尿処理場の西側の谷から水を引いております。この谷は、谷の上流を黒滝地区に行く市道が通っており、以前にも産業廃棄物が多量に捨てられる事件がございました。日常的に不燃物などの不法投棄もあっており、水質の安全性に課題があります。また、渇水時の水不足、雨が降れば濁水、日常的なタンクの清掃、濁水や石灰質が含まれた水のために、水にかかわる機器、電気温水器等はすぐに故障するため、リース契約はしてくれないし、購入しても保証の対象とならないなど不便を感じております。
 そのようなことから、奈路部落自治会では、ことし4月に南国市の上水道敷設のアンケートを実施し、集約をいたしております。上水道は必要ないとの意見もありますが、多数の者が敷設を望んでおります。奈路地区の生活用水の実情をどのように認識しているのか、また奈路地区への本管敷設には、奈路に住んでいる方たち住民のどのような意向が条件となるのか。
 市は奈路部落からの本管敷設要望書への回答の中で、既存の水道施設が30年を経過してもまだ耐用年数が20年から30年残っていることや、地震対策や未普及地域解消事業と重なり事業費が増大し、健全財政が保てないので、地震対策と未普及地域の事業が解消されたときまで待っていただきたい、このような内容の回答ですが、奈路部落への敷設を本当に考えているのか、考えておられるならそれは一体何年先になるのかお聞きをいたします。
 3番目の質問でございます。サッカー場の整備。
 物部川河口近くの運動広場の建設断念については、いまだに続く異常な雨を見ていると、今後もまたこのような豪雨が起こり得る、苦渋の決断だったとは察します。賢明な選択ではないかとも思います。いたし方ないとはいえ、大変残念なことになりました。せっかく市長の英断により子供たちの運動施設不足が少しでも緩和されるだろう、また、完成した施設を利用させてもらう側でも、芝の種類選択や芝の養生、利用者として共通の認識のもとにグラウンドを活用していこうと協議が始まっておりました。
 また、温暖な条件下にもあることなどから、Jチームが合宿候補地に上げてくれるなど、施設に対する期待が高まっておりました。南国市の地域振興や子供たちの夢をも豪雨は流してしまいました。
 断念した経緯等は、先日の高知新聞朝刊でも報道されておりますが、いま一度断念に至った理由と費やした工事内容や金額、発注済みであった水道管敷設工事の落札業者との損害賠償についてどのようなことになるのか御説明ください。
 8月31日には吾岡山サッカー場で南国ダービー、両チームとももともと南国市を足場にしたチームでございますので銘打った四国リーグ、アイゴッソ高知対高知Uトラスターの試合には、市長、副市長を初め多くの職員、議員の皆様に足を運んでいただきましてありがとうございました。
 その後、この前の日曜日にも高知Uトラスターは四国リーグで勝ちまして、アイゴッソ高知かUトラスターがこの四国リーグでは優勝するのではないかというふうに思っております。優勝すればJFL、社会人の最高峰になるわけですけれども、そこへのチャレンジ権ができるし、またJリーグへという道があるわけでございますが、来年からはこの高知Uトラスターが南国Uトラスターフットボールクラブというふうにチームを改め、地域に根差した、南国市に根づいたチームづくりをしていくということを言っておりますので、皆様方のまた応援、支援をよろしくお願いをいたしたいというふうに思います。
 このように、当市はサッカーがメジャーなスポーツでなかった戦前、戦後すぐから競技が盛んに行われており、子供から高齢の方までたくさんの愛好者、チームがございます。このことはさきの一般質問でも申し上げましたが、切実なグラウンド不足の状態にあります。十分執行部の皆様も御認識くださっているとは思いますが、河川敷のグラウンドは流れてしまいましたが、新たなグラウンドについてのお考えがないのかお伺いをいたします。
 以上、1問の質問を終わります。
○議長(前田学浩君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 西川議員さんの第3問目の物部川の南運動広場サッカー場の整備断念についてということで、私のほうから御答弁申し上げたいと思います。
 物部川の河川敷へのサッカー場につきましては、来年度から利用開始を目指しまして整備を進めていたところでございますが、市政報告でも申し上げましたとおり、台風11号、12号、これによります壊滅的な被害によりまして、大変残念でございますが、整備を断念いたしましたところでございます。
 その理由といたしましては、1998年のいわゆる’98高知豪雨でも浸水しなかった場所、これに越流いたしまして全面的な浸水によりまして、盛り土の大部分が流出いたしました。これはその後の物部川での治水改修によりまして、わかりやすくいえば左岸側へ多く流れていた水が河川全体に平均的に流れるようになったことの影響が推察されます。
 そしてさらには、異常気象による将来的な浸水の懸念でございます。その後気象庁から西日本を中心とするこのたびの豪雨が、30年に1回以下の割合と定義する異常気象でありまして、地球温暖化の影響で今後ますます顕著になるであろうとの見解が出されているところでございます。
 改めまして完成を期待されておりました市民の多くの方々並びに関係団体の皆様、また工事関係の方々に対しまして心から深くおわびを申し上げます。
 さて、新しいサッカー場の計画ということでございますが、現時点では代替地は見当たっておりませんし、私のところには高知県サッカー協会あるいは先日吾岡山で熱戦が繰り広げられましたアイゴッソ高知あるいはトラスターなどの多くの市民並びに関係者の方々が来訪されまして御要望もお聞きしておるわけでございます。
 しかしながら、ただいますぐにといって代替地がない以上、一旦白紙に戻しまして、できれば用地の選定から検討を始めてまいりたいという考えは持っております。西川議員さんにおかれましても、今後ともの御支援、御協力をお願いいたしまして私の答弁といたします。
 以下につきましては、財政課長のほうから御答弁申し上げます。
○議長(前田学浩君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 中島 章君登壇〕
○危機管理課長(中島 章君) 西川議員さんの防災対策についての御質問にお答えいたします。
 まず、台風11号、12号の避難勧告等を発令した状況について、少し長くなりますが説明いたします。
 台風12号では長期の大雨となり、8月2日には累加雨量が多くなり、午後8時50分に気象台と高知県が共同して土砂災害警戒情報を発表しました。気象台からは今後の見通しなどの情報を得、土砂災害の危険性が高まると予想されたため、北部山間部である上倉地区、瓶岩地区に避難勧告を発令し、避難所を奈路防災コミュニティーセンター、白木谷小学校、久礼田体育館に開設しました。
 その後、明け方5時から30ミリ、6時から54ミリの時間雨量があり、引き続き大雨が継続するとの予想であったため、土砂災害の危険性が非常に高くなると判断し、山間部に7時40分に避難指示を発令しました。
 また、平野部においては、降雨の状況を見ながら、中部地区、南部地区にそれぞれ避難勧告を発令しました。一旦平野部の避難勧告を解きましたが、5日午前10時ごろから多いところで28ミリの雨が降り、累加雨量も600ミリ、場所によっては700ミリを超える場所もあり、特に午後降りやすい状況であるとの気象台からの情報を得たため、土砂災害の危険性が高まると判断し、平野部の山際に避難勧告を再度発令しました。
 また、台風11号では、台風の接近に伴い、8日夜から9日朝にかけて時間雨量60ミリの降雨が予想されるとの気象台からの情報を得て、避難行動に時間を要する要配慮者が日中の時間帯に避難行動ができるよう、午後3時に避難準備情報を市内全域に発令しました。
 大雨をもたらした台風12号から立て続けに到来したため、累加雨量は多く、土壌には大量の水が含まれていることから、9日夕方には暴風域に入るおそれがあり、9日昼前から暴風、昼過ぎから猛烈な風が吹くおそれがあるとの気象台の発表により、暴風雨の中避難することを避けるため、午前9時に避難勧告を発令しました。
 住民の生命、身体及び財産を災害から保護することが最も重要なことでありますが、災害の発生を完全に防ぐことは不可能です。災害時の被害を最小化する減災の考え方を基本として、たとえ被災しても人命が失われないことを重視して、市民にとって安全に避難行動がとれるようにという考えを持って避難勧告等を発令しました。
 避難行動の状況でありますが、16カ所の指定避難所を開設いたしました。各避難所での最大の避難者数は、台風12号では奈路防災コミュニティーセンターは87名、白木谷小学校51名、久礼田体育館12名、三和防災コミュニティーセンター9名、稲生ふれあい館8名、岡豊ふれあい館と日章福祉交流センターが4名、長岡西部体育館と野田公民館1名で、そのほか避難所の協定を締結しておりますJA高知病院に3名の方が避難されておりました。
 台風11号では、奈路防災コミュニティーセンターは59名、白木谷小学校37名、久礼田体育館20名、岡豊ふれあい館6名、市立図書館5名、十市小学校4名、日章福祉交流センター3名、長岡西部体育館1名で、そのほかの指定避難所には避難されておりませんでした。
 災害対策本部や避難所での課題につきましては、避難所の開設に当たった職員に避難所にある備蓄品や保管場所、市からの送付した物品の確認、避難者への避難所でのルールなどの周知や避難者への情報提供などが、またそのほかにもありましたが、これらのことができていなかったと思います。
 台風12号でできていなかったことを11号で修正できた部分もありますが、11号でも対応できていないものもありました。現在、各課各職員から意見、疑問、提案などを集めておりますので、その内容を検証し、スムーズな避難所の運営ができるよう取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、土砂災害警戒区域の御質問につきましては、警戒区域の指定は平成24年10月までに市内全域に完了しております。急傾斜地の崩壊に係るものは344カ所、土石流に係るものは89渓流となっております。
 警戒区域を示した図面を土砂災害ハザードマップとして対象となっているエリアにかかっている世帯の方に配付しております。奈路小学校区、白木谷小学校区、久礼田小学校区では説明会も実施いたしました。そのほかの区域につきましても事前説明をしております。
 また、図面につきましては、県のホームページや市のホームページにも公表しております。
 8月に広島で甚大な被害をもたらした土砂災害を受けて、国、県からも土砂災害警戒区域の周知徹底を再度行うようにとの通知がありました。市ホームページや市広報などを通して周知していきたいと考えております。
 対象のエリアの方には、土砂災害の危険性があることを再確認していただき、早目の避難行動をとっていただくようお願いしたいと思っております。
 また、ハード対策としましては、建設課が担当しております崖崩れ住家防災対策事業がございます。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 建設課長。
      〔建設課長 松下和仁君登壇〕
○建設課長(松下和仁君) 西川議員さんの北部中山間地域の山間部における作業道の復旧についての御質問にお答えいたします。
 北部中山間地域の瓶岩、上倉、奈路、白木谷、黒滝の5地区における山間部の作業道の復旧についてでありますが、多くの山間部において公図、切り図上の赤線道が急勾配でしかも道幅が狭いため、関係する地権者が共同で軽四作業車等が通れるほどの道幅の作業道をつくり、整備を行っております。水田、畑、竹林等の維持管理、収穫を行っております。
 この作業道につきまして、現在は復旧の対象となっておりません。近年の豪雨によるたびたびの作業道の欠落等がありますが、そのたびに地域で共同して作業道の補修や修繕を行っております。今後財政的な課題もありますが、補助制度も含め検討していきたいと考えております。
 また、現在地区の代表者の申請による原材料費の支給の制度、上限20万円という制度がございます。それは赤線農道や青線水路の補修、修繕に対しまして原材料費を支給する制度でございます。財政的な問題、公共性の問題等がありますが、関係する各課とも十分に協議を重ねながら検討していきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 上下水道局長。
      〔上下水道局長 高田博通君登壇〕
○上下水道局長(高田博通君) 西川議員さん質問の未普及地域の具体的な布設計画についてお答えします。
 日本の水道普及率は97.7%となっています。南国市の平野部は比較的清浄で豊富な地下水に恵まれており、平成25年度末現在での普及率は88.1%と、全国平均より9.6ポイント低い水準にあります。
 しかし、6月議会で岡崎議員さんにもお答えしましたが、近年地下水の低下や水質悪化などの理由により、給水区域内の未普及地区からの本管布設の要望がふえてきています。具体的には、金地・包末・福船・堀ノ内地区、常通寺島・中島沖地区や王子地区などです。
 平成25年2月策定の水道変更基本計画では、耐震化事業を平成30年ごろまで集中的に実施する。未普及地域解消事業やその他の事業については、平成31年度から40年度にかけて各年度の事業費が平準化するように順次実施していく。ただし、金地地区の一部が井戸枯れしたため平成24年度より緊急布設をしているとなっています。
 しかし、当時の予想よりも未普及地区からの要望が広範囲に早く来ており、対応に苦慮しています。
 水道法15条には、水道事業者は事業計画に定める給水区域内の需要者から給水契約の申し込みを受けたときは、正当の理由がなければこれを拒んではならないともあるため、今後は地震対策と並行して未普及地域の解消も整備を進めていきます。
 布設する優先順位としましては、現地を精査し、井戸枯れや水質悪化の状態がひどい箇所から少しずつ整備をしていきたいと考えています。
 地区ごとの具体的な整備年度につきましては、金地地区が平成24年度から39年度を予定、包末地区が平成26年度から39年度を予定、福船・堀ノ内地区が平成27年度から39年度を予定、常通寺島地区が平成25年度から27年度、中島沖地区が平成27年度から40年度を予定、そして王子地区が平成26年から27年度を予定しております。
 未普及地域解消の布設事業計画につきましては、御指摘のとおり、公表ができていません。できるだけ早期にホームページなどで市民にお知らせするようにいたします。
 次に、奈路部落の生活用水についてお答えします。
 奈路部落自治会からは、8月1日付で上水道布設の要望書が届いております。内容は、今後高齢化や人口減が進行し、施設の維持管理や運営に不安を抱いている。また、地震災害時の設備改修を危惧しているし、部落には小学校があり、給食にも施設を使っている。部落の水道供給を確実なものとするために、上水道の布設を切に要望するというものでした。
 8月12日付でその要望書の回答をしております。水道事業は市民の税金などで賄われている一般会計とは異なり、利用している人の使用料金により成り立っている公営企業会計です。現在の事業計画は、近い将来起きるとされている巨大地震に備え、基幹管路や水源地管理棟などの地震対策や未普及地域解消を行うとしており、平成25年2月に策定をし、その財源の確保として10月に水道料金を約7%引き上げています。奈路部落には飲料水供給施設などが4カ所あり、そのうち3カ所は補助事業などにより給水区域を決定し整備を行っており、20年から30年ほど経過しています。しかし、耐用年数がまだ多く残っており、上水道の給水区域を拡張するとなると給水区域が重なることとなる、また奈路部落への給水区域拡張事業が今行っている地震対策や未普及地域解消事業の施行時期と重なりますと事業費が増大するため、地震対策や未普及地域解消事業にめどが立つまで待っていただきたいという内容の回答でした。
 しかし、施設は谷川の水を取水しており、大雨のたびに濁り、以前よりひどくなっており、管理に大変苦慮されております。また、議員さんが言われましたとおり、奈路部落は交流や定住人口をふやして地域を活性化したい考えでもあり、本年4月の上水道布設アンケートでも多くの方が望んでいますので、施設の耐用年数が残り、補助金の返還の可能性や事業費の増大などの課題が発生しますが、今後上水道の奈路部落への拡張に向けて作業を開始していきたいと思います。
 以上です。
○議長(前田学浩君) 財政課長。
      〔財政課長 平山耕三君登壇〕
○財政課長(平山耕三君) 西川議員さんの物部川南運動広場サッカー場整備に当たって費やした工事費、工事内容また損害賠償についてお答えいたします。
 まず、物部川南運動広場サッカー場整備関係で既に完了しています契約は、物部川南運動広場造成工事277万9,350円、物部川南運動広場配水管布設工事実施設計業務委託199万8,000円、物部川南運動広場配水管布設受水施設設置工事実施設計業務委託237万6,000円であります。
 また、損害賠償が発生します契約は、平成26年7月23日に契約し、工期が7月24日から11月21日でありました物部川南運動広場配水管布設工事2,138万4,000円であります。
 損害賠償につきましては、建設工事請負契約書第48条第2項に、発注者は契約を解除したことにより請負者に損害を及ぼしたときは、その損害を賠償しなければならないとなっており、サッカー場整備を断念し、契約を8月14日に解除したことにより発生したものであります。
 損害賠償の内容につきましては、現在請負業者と交渉中であり、業者の要求と南国市が折り合える金額につきまして、弁護士にその妥当性を相談の上検討してまいりたいと考えております。
 なお、損害賠償の額を定めることは議会の議決事件でありますので、今後の議会に損害賠償の額を定める議案を提出する予定でございます。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 5番西川潔君。
○5番(西川 潔君) それぞれ答弁ありがとうございました。
 まず、1問目の防災対策でございますが、住民への避難所への早期避難、これは命を確保するためにも大変重要なことで、ともすれば広島市のように勧告を出しおくれること、またためらうこともありましょう。また、適切な勧告でなければ今後の住民の避難行動にも支障が生じるということになるでしょう。
 広島市では、避難勧告がおくれたためにあのような大惨事になったと報道されていましたが、もし中途半端に豪雨のさなかに出されていれば、避難中に土石流に巻き込まれることも想定されたのではなかったのか。一つ一つの災害にはマニュアルはなく、情報や経験をもとにその時々に判断が求められるということになるというふうに思います。
 今後の災害対策には、各課、各職員からの意見を集約をして検証、総括をして取り組んでいくというべく答弁がございましたが、今回の災害を生きた勉強の場として、また今議会でこれから何人かの議員からもこの件について質問や提案がされるというふうに思いますが、それらを生かして次の災害に備えていただきたいということをお願いをいたします。
 また、職員からの意見だけでなく、広く住民、市民の意見を聞くことが最も大切なことです。答弁の中にはこのようなことがあったように思いませんけれども、このことは十分に承知をしていることだというふうに私は理解をしておりますので、よろしくお願いをいたします。
 また、どのような課題、問題があるかや、その対応については、議員も共有をしておく必要があります。私たち議員も共有をしておかないと、ともすれば対策の足かせになるというようなこともありましょうし、そのことについての私どもへの周知もお願いをいたします。
 避難所についてでございますが、奈路地区の避難所の状況は、奈路部落の方は総勢87名の方が避難をしたということですけども、上倉、瓶岩、上倉中谷、遠郷、このようなところの奈路以外の方は1名来ていたかなと、来てなかったというふうに私は、私も豪雨の時に朝10時ごろ危険な中上がっていきました。そうすると市の職員もはや来てくれておりまして、本当に危ないところ大変だというふうに思ったんですけれども、非常に道が危険ということもありまして来ておりませんでした。いろいろ理由はあると思いますけれども、多くのそこの方々の意見は、市指定の避難所に行くまでの手段や避難道路上での土砂災害の危険性、避難距離が4キロほどありますし、日ごろから市道に土砂や岩石が崩落をして、一本道でございますので危険箇所が十分承知をしているためでございます。
 今後の地震発生した際の道路崩壊など考えると、一時的な避難所として上倉中谷部落は市の施設であります梅星館が適当ではないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。
 また、このような一時的な避難開設については、白木谷地区や瓶岩地区でも検討が必要ではないかというふうに思います。
 土砂災害対策で、私は土砂災害警戒区域の住宅を中心にして個別の調査が必要ではないのかというふうに思います。急傾斜地を背後に控える住宅はもちろんのこと、背後からの沢の水、耕作放棄をされた農地、水田、またかつて水田だったところに杉の木が植えられまして30年、40年とたっております。このような背後を持った宅地など、日々状況は変化をしております。ほかにも、自分の宅地の安全性について心配している方、また安全だと過信をしているものもあります。これらの住民に区域指定だけでなく、個々の対応が必要ではないのか。調査時には地域全体の危険性なども周知をしながら実施をいたしますと、住民はより安心する、このように思います。
 命と財産を守るのは、当然住民みずからでございますが、総理大臣でも高知県知事でもなく、南国市長の仕事だというふうに思います。国や県の現在のマニュアルにはなくてもやっていただきたいし、国や県にもこの必要性を訴えていただきたい。また、ぜひ個別のそういう危険性を持っている方たちの相談を受ける窓口を開くなど、心配しておられる方々の対応をお願いをしたいというふうに思います。
 作業道の補修支援については、考えてみたい、検討してみたいということをおっしゃってくれましたが、なおもう少し詳しく説明をいたしますと、市は農林振興対策として、以前中山間地域に重機を配機し、オペレーターは当然地元の農家でございますが、多くの作業道がつけられた昔の経過がございます。傾斜地を切り土、埋め立てをし、擁壁や舗装工事もしていない作業道です。管理は迫、水の集まるとこですね、ごとの水切りや草刈り、集落や作業道の利用者でこのような管理が行われておりますけれども、山を切っているので雨による損傷は常時あります。今回のような雨での損傷は甚大なのでございます。
 国や県の災害復旧では、赤線の修復以外は認められないのが現状でございますが、集落や利用者が共同で敷設した作業道は、おおむね赤線道に沿いつけておりますけれども、従来の赤線のように歩く道とは違い、軽トラックや運搬車通行のためには傾斜を緩く、また沢など水による影響を極力抑えるために、赤線を忠実に拡幅をいたしておりません。具体的な提案でございますが、集落や共同使用のこれらの作業道管理のために借り上げる重機への一定の補助、レンタルをした場合その2分の1を負担していただくだとかというような補助、また損傷が激しい箇所へのセメントなど材料費等の補助、当然それを市のほうに工事をしていただく、業者にしていただくというような、自分たちで使う作業道でございますので、そういう役というものは集落でやっていったらいいし、使っている者がやっていっていいと私は思いますが、提案でございますが、そのようなことをぜひ実現をしていただきたいというふうに思います。
 それから、先にサッカー場の整備でございますけども、今市長のほうからの話がございましたが、罹災をしてすぐにというのもなかなか、新しいところがということも難しゅうございましょうが、現在日章工業団地ということが言われておりますが、そのような開発時にまた市の新たな施設建設の折など機会を捉えていただきまして、ぜひ新しいサッカー場というものをつくっていただきたいということをお願いをいたします。
 それから、水道のほうですけれども、現在進めています耐震化事業、こういうものも進める必要がございましょう。水道財政の健全性を保つということも大切なことでしょう。しかし、奈路も含めてこれほど多くの地域から本管敷設の要望がある。実態として必要でしたら、私は耐震事業よりも行政にとって生活用水の確保、安全性は最優先される課題ではないでしょうか。そのことについてお伺いをいたします。
 未普及地域にお住まいの皆さんにとっては、いつごろ本管が布設されるのか、より具体的な日程情報が欲しいということを言ったわけですが、答弁の中では来年というところもございましたが、多くのところが平成39年、40年というふうなことをおっしゃいましたけれども、実はなぜこれを言うかというと、新しい家を建てられる方、リフォームをしたい方、たくさんのそういう方がおいでますし、水がかれてきたため、また水の心配があるために新しい井戸を掘るなど設備投資をするときに、そういう余りにも長い期間の整備計画を言われましても、そのことで戸惑っているわけです。子供たちが帰ってきて家を建てろうかというときにも、いつ水道が来るのかなと。水道が来たときをめどにとかということもありましょうし、その辺ではもっといつごろということをしっかり市民の方に知らせてあげるというようなことが優しい市政ではないかというふうに思います。
 また、地元への説明を実施しまして、そのようなことを知らせてあげていただきたいというふうに思いますが、これについても局長の意見をお聞かせください。
 また、奈路地区への回答が非常に冷たいのではないかというふうに思いました。奈路地区への給水布設は早くても先ほどの答弁によりますと、20年後に検討にというようなことでございましたが、布設するのではなくて検討に入るということですから、奈路部落では絶望的だというふうに捉えているというふうに思います。
 また、奈路部落からの要望書への回答には、給水地域の拡張については、地震対策や未普及地域の解消にめどが立つまで待ってほしい。また、私はこれは未普及地域と同等のせめて扱いをしていただきたいというふうにも思います。
 また、少しでも住民の気持ちを受けとめるなら、これ以上に水が減ったり生活をするのに支障を来す場合が生じたときは、道路の改良なども具体的にあれば検討も視野に入れるようにする、そのように考えて、市民の方にもそういう説明をしていただきたい。20年後に検討するというのは、私は20年後に検討をするよりは、今から検討をして、いつの時期にやれるかというのをやっぱりやるのが私は優しい市政、このように思いますが、答弁のほどよろしくお願いいたします。
○議長(前田学浩君) 答弁を求めます。危機管理課長。
○危機管理課長(中島 章君) 西川議員さんの2問目の質問にお答えします。
 まず、今回の台風の検証につきましては、自主防災組織の方にも意見をいただくようにしますので、よろしくお願いしたいと思います。
 それから、梅星館などの現在指定していない避難所についてでございますが、台風につきましては、一定接近の予想を立てることができますので、影響が出てくる時間を逆算していただいて避難していただく、そのようにお願いしたいと思ってます。
 ただ、現在確かに幾つかの地区から部落公民館に避難したいという御意見もございます。市といたしましては、部落公民館の建物自体の安全性や地理的な要因、避難者数を把握するということから、やはり指定避難所のほうに避難していただきたいと考えております。
 ただ、自主防災組織や部落で決めた部落公民館への避難について、一時避難所という意味がありますが、一時避難所というそれ自体を否定するものではございませんので、自主避難等々についてはそれでお願いしたいと思います。
 ただもう一点、山間部におきましては、先ほど言われました落石や崖崩れなど迂回路がなく通行ができなくなるというおそれや避難すること自体に危険が伴う、そういう場合もあります。梅星館につきましては、土砂災害警戒区域などの地理的な関係や建物の耐震性や安全性などを確認しまして、避難することが可能であるかどうか検討させていただきたいと思います。
 それから、土砂災害警戒区域の個別の家の調査ということでございますが、土砂災害警戒区域の指定につきましては、土砂災害防止法、その法律により高知県が地形、地質、降水等の状況及び土地利用の状況など、それを調査を行い指定をしております。もう少し細部にわたる調査ができるかどうかはちょっとわかりませんけれども、市としましては、その法律の中では市の役割としましては、土砂災害に関する情報の収集や警報の発令及び伝達、土砂災害を防止するために必要な警戒避難体制を定めることというふうになっております。法律以外でもというて言われておりましたが、今その法律の中での話をさせていただいておりますけれども、まず人命を考えてということで、避難勧告等を発令したときには早目の避難をお願いしたいと、そういうふうに考えております。よろしくお願いします。
 以上です。
○議長(前田学浩君) 建設課長。
○建設課長(松下和仁君) 建設重機のリースにおけるある一定の支援についてでありますが、作業道への補修整備、修繕について補助制度同様、財政的な課題、公共性の問題等がありますが、関係各課と十分に協議をし、検討していきたいと考えております。
 以上です。
○議長(前田学浩君) 上下水道局長。
○上下水道局長(高田博通君) 耐震事業よりも井戸枯れ、水質悪化で困っている未普及地域の事業を優先してはという意見もありました。
 そして、先に奈路部落のことですが、要望書の回答では20年後に検討したいという回答をしておりましたが、先ほども答弁しましたが、大雨のたびに濁り、そして濁りがひどくなり、管理に大変苦労しており、多くの方が上水道の布設を望んでいるということを重視し、要望書の回答とは異なる方針に、今後上水道の奈路部落への拡張に向けての作業を開始するという方針に変更しております。
 そして、先ほどの耐震事業と未普及地域のバランスのことながですけんど、今後その奈路地区への拡張のこともあり、事業変更計画書を策定し、今後水道審議会でもまた諮ることになりますので、そのバランスについても審議していただくようになると思います。
 以上です。
○議長(前田学浩君) 農林水産課長。
○農林水産課長(村田 功君) 西川議員の御質問の内容を十分理解できなくて申しわけございません。
 作業道、作業路の災害があった箇所の補修等についての御質問でございましたが、農林水産課がお答えしなければならないものがありました。
 作業道は元来山林の管理、整備について除伐、間伐、搬出等の森林整備、文字どおり作業のための道路でございまして、そのため整備されるものです。ですから、整備計画等において山林を整備する際には、作業道は当然必要として整備されますが、整備が一旦終了しますと、基本は山林として植樹するか山に戻すか、あるいは所有者、使用者、管理者が管理のために維持管理することが基本です。
 そのため、作業路開設には当然補助、支援はございますが、復旧となると余りメニューがないのが実情でございます。そうはいっても現実は、議員言われるように、相当の作業道が山林には整備されまして、地元の方々も生活道とまではいかなくても利用されていることと思います。
 今回の台風でも作業道が被災し、使用できなくなり、被災状況が上がってきております。市として今県と協議しながら復旧に向けて対応を考えておりますが、大きなものでは作業道の復旧としてではなくて、山林自体の治山としてのメニューでの復旧であり、その候補として、段差として作業道の整備も可能でございます。ただ、その際には受益面積等の設定要件がございまして、越えなければならないハードルはあります。
 あるいは、作業道の奥に搬出すべき計画の材が大量にあって、その作業道が最も費用対効果が高いなどの理由があれば、作業道としての復旧も可能と聞いております。
 以上のように、幾つかの要件をクリアすれば作業道直接の事業でなくても対応可能なケースもありますので、作業道崩壊の際に御相談いただければ対応できるものはできるだけ対応いたしますので、先ほど建設課長がお答えしました重機等ソフト支援のものと同時に、国、県の補助もございますので、ぜひ御相談いただきたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(前田学浩君) 5番西川潔君。
○5番(西川 潔君) 3問目で質問ということではないですが、1点は、先ほど農林水産課長からありましたほかの施策でもということがございましたけれども、建設課と協議をされまして、作業道の修復について相談があったときには、ぜひ窓口を一本にしておいてください。農林水産課に行ったらいいのか、建設課に行ったらいいのかということで大変迷うということになろうと思いますので、よろしくそれをお願いしたい。
 それから、避難所の件でございますけれども、指定された避難所ということに中島課長はこだわる理由というのを私もわからんではないです。
 しかし、現実に奈路には避難をしておらなかったが、梅星館を1つできないかと、一時的にということで開設をすると、そこには5〜6名、7名と言いましたか、の方が行っていた現実がございます。施設の安全性、そのようなものはまた詳しく調べていただかないといけませんけれども、それにかわるもの含めて、どう考えても私は奈路地域のことを今言いますけど、ほかの地域も同じような事情がありましょうが、昔人が亡くなった、崩壊をした黒滝のところの分岐のこっち側のつえ、それから大森山というずっと山をぐるりと回ったところ、全てあこは大体山の斜面が崩落をしておりますが、そういうところを通ってまで行くと余計怖いというのがございますので。さきの一時的な避難、長い避難をして食料のことやら健康のことやら考えますと、市のほうもそこの部分での手だてはできないということになろうと思いますけれども、ぜひほかの地区のことも含めてそのようなことも考えていただきたい。これはこの間の災害での勉強ということにもなろうと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 それから、個々の家の事情というところについてですが、不安を抱えているわけです住民の方は。地域指定ということでこの上から土石流が来るとか、この地域は崩落をしてくるところだという警戒区域ということはわかっていても、実は自分の家の裏が現在こんな形でつえてくるというのは一番私気がかりだと思うんです。それはその全体の崩落をしているところとのどういう関係があるのか。自分ところは自分ところの納屋の裏だけで済みゆうのか、母屋の裏だけで済みゆうのか、こういうことをやっぱり知りたいわけです、全体的なことも含めて、因果の関係も含めて。それにより逃げる避難の状況も出てきましょうし、崖崩れ対策というのも傾斜の問題もありますので、それではいけませんけれども、建設課のほうの対応をしていただく、そういう擁壁を築くというようなことにもやっていくということにもなろうと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 また、水道の件については、特に奈路は私は南国市北部の拠点集落というふうに思っています。黒滝地区や市の北部の地域のために、どうしても残さなければならない集落でございます。水道管の布設も単に生活用水を確保するだけじゃなく、南国市の北部、これを存続させるために、そのような観点からこの施設についての検討をしっかりしていただいて、今国のほうもふるさと創生だとかというようなことを言っておりますが、私は南国市ではやっぱり奈路というところをしっかり守ることができたら、日本の国の高知を守ると同じような役割があるんだと。行政に求められることではないかと思いますので、市長にもよろしくそのような観点に立って整備をしていただきたいということをお願いをいたしまして私の質問を終わります。