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検索結果 »  平成26年 第380回市議会定例会(開催日:2014/09/05) »

一般質問1日目(高木正平)

質問者:高木正平

答弁者:市長、教育長、関係課長


○議長(前田学浩君) 日程により、一般質問を行います。
 順次質問を許します。7番高木正平君。
      〔7番 高木正平君登壇〕
○7番(高木正平君) おはようございます。
 防災の月と言われる9月、今議会最初に質問をさせていただくことに際しまして、まず大きな被害に遭われました皆様方にお見舞いを申し上げます。
 8月は記録的な集中豪雨に見舞われ、本市では続いた台風、豪雨の追い打ちで農作物への被害は大変深刻で、また広島市では大規模な土砂災害での甚大な被害など、被災された多くの皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
 いかなる災害も備えを怠ることがないよう、また災害への備えを確かめるため、引き続き南海トラフ地震対策につきましてお伺いをさせていただきます。
 東日本大震災の後、津波対策の根本的な見直しの中で、津波避難タワーの整備とその完成を懇願いたしておりました。今地域をめぐってみますと、タワーの建物上層部が随所に見受けられ、また夜ともなりますとタワーの外側に取りつけられた太陽光の照明が輝き、昼夜安心の存在として、また地域の新しいシンボルとして確かな防災活動の拠点となっておりますことをまずもってお伝え申し上げたいと思います。
 さて、先般大野教育長から大湊小学校の防災活動、避難訓練の様子をお聞きいたしました。その訓練は、授業の合間突然地震発生という設定で、まずは揺れから身を守り、その後津波からの避難、子供たちは緊張の中でも上級生が下級生を支援し、真剣で迅速な行動、先生方も緊迫した空気の中で冷静沈着に子供たちの避難に携わっていたということでございます。
 教育長には訓練のことを事前に伝えられていたとのことで、大湊小南避難タワーから一部始終をごらんになられ、その様子をお話しくださいました。大湊小学校、大湊保育所は太平洋に一番近く、大湊小学校では実践的防災教育推進事業指定後も引き続き独自の防災教育に取り組んでおられます。あの震災を忘れない、忘れてはいけないと、避難訓練を繰り返し実施され、しっかりとした備えができるよう、校長先生を初め教職員が一丸となって常に真剣に繰り返す、それらのたまものだと思っております。
 災害拠点の津波避難タワーに逃げる。実践に基づき実際に行動する。実践できる力をしっかり身につける活動を続けられているわけでございます。
 子供たちが訴えていることは、焦らずに落ちついて逃げる、助け合う、諦めない気持ちで逃げる、その心構えをしておこう。これは昨年度末、大湊小学校の学習発表会での子供たちのスピーチでございました。
 学校や保育所は、子供たちが多くの時間を過ごす場所でございます。津波対策の一つとして、高台への移転など新たな支援もございますが、大湊地区の地形や自然環境、何より生活環境の中で、学校や保育所を高台へ移転しての津波対策は、まずもって不本意、望むところではございません。
 大野教育長よりお聞きいたしました、先ほど御紹介させていただきました訓練は、子供たちが通学途中やまた下校時など、どのような状況でも適切な行動がとられ、確実な避難ができるよう安全対策をしっかり身につけられるものと思っております。
 高台の施設は安全、それは否めません。しかし、常日ごろ子供たちが繰り返し培ってこそ安全が備えられるもので、それらの取り組みこそ極めて重要であると私は確信をいたしております。
 御承知のとおり、東日本大震災の発生時刻は午後2時46分で、学校長や保育所長の管理下の時間帯に発生いたしております。過去3回の南海地震はと申しますと、昭和の南海地震は12月の夜明け前、4時19分です。安政の南海地震も師走で、夕方近くの4時30分ごろ、宝永の南海地震は10月の昼過ぎの発生でございました。当然のことながらいつ発生するのかわからんというのが本当でございます。
 大湊小学校が続けられている訓練、安全対策を積み重ねていくことこそ最も重要なことで、そこで防災学習の実践策やそのための学校への支援策、具体的にはまだまだ被災地の実例に学び、教訓とすべきことはたくさんあり、極めて重要なことだと思っておりますが、そのような機会を実現できる予算措置など一層拡充がされるよう、教育委員会の支援策につきまして教育長の御見解をお伺いいたします。
 また、保育所、幼稚園に関しましても同じことでございます。学校教育課長、幼保支援課長に具体的な取り組みなどお伺いいたします。
 次に、南海トラフ地震津波対策でもある前浜公民館の改築につきましてお伺いいたします。
 前浜公民館改築につきましては、昨年11月、前浜公民館に市長をお迎えし、生涯学習課長、危機管理課長の御出席もいただき、改築に関する懇談会を開催させていただきました。
 今議会の補正予算に計画設計に関する予算も盛り込まれておりますが、昨年の懇談会では平成27年度改築との説明があり、また議会での私の質問にも生涯学習課長から同様の答弁をいただいております。
 懇談会の折、生涯学習課長、危機管理課長の説明を少し再現させていただきますと、現在の公民館の建物西側北の角で津波の浸水の深さは3.81メートル、南側は3.88メートル、つまり4メートル程度はつかるということでございました。さらに、地震による地盤沈下があり、1.7メートルも沈下するとのことで、地盤沈下が起こることで浸水の深さは5メートル60センチにもなるとの説明でございました。
 市長からは実に的確なアドバイスをいただき、十分にかさ上げをした上で建築をしなければいけない、このような御指摘がございました。
 前浜公民館のある一帯は明治の時代から村役場があったり、農協や小学校が立ち並び、まさに地域の中心で、人々の往来、生活の核的な場所でございました。出席者の総意は、現在地での改築を願っておりますし、生涯学習課長も現在地で改修するとの説明でございました。
 施設の機能につきましては、公民館また防災コミュニティー施設として整備をするとのことでございますが、水防対策の施設であるとも説明をされました。
 このような説明をいただき、地域の皆様の期待は大きく、また待望久しくの思いでございますが、現状での改築構想などにつきまして生涯学習課長にお伺いいたします。
 津波避難タワーの完成で、安全かつ確実に避難することができるようになりました。県では命を守る対策の充実強化を図り、さらに助かった命をつなぐ対策の取り組みが進められておりますが、二次的な避難場所つまり収容避難場所として前浜公民館がその役割を果たさなければなりません。津波の高さまた浸水深などを想定し、深刻な被害に見舞われたと想像してみますと、津波から逃れた後は繰り返される余震に脅かされ、周りに迫った水、またどでかい漂流物にせきとめられた状況に、自宅に帰ることもできず不安な日々を避難所で過ごさなければなりません。人的被害が多いと予測もされますこの一帯、長期に浸水することを念頭に置き、命をつなぐ拠点の避難所として、そのような整備が必要不可欠であると強調をいたします。建築のコンセプトや構想など、関係課長の答弁をお願いいたします。
 最後に、子ども・子育て支援新制度につきましてお伺いいたします。
 6月定例議会の会議録を読み返してみますと、幼保支援課長は、新制度に向けた対応を新たな支援策も含め検討されているとお答えくださっております。私も新制度につきましてもっと勉強をし、さらにお教えいただきたいと申し述べ質問を終えておりますが、そのことから引き続きお伺いをさせていただきます。
 子ども・子育て関連法の施行が来年4月と決まり、現在の保育制度は大きく変わり、新たな保育制度が導入されると承知をいたしております。子ども・子育て支援新制度を見てみますと、新制度の基本は介護保険を原形に直接契約を基本とした仕組みで、子ども・子育て支援給付と地域子ども・子育て支援事業の2つの制度を骨格に新制度が導入されるようでございます。
 そこで、新制度の直接契約基本の仕組みの中で、保育所はこれまでどおりとお答えくださっておりますが、子ども・子育て支援の施設型給付という基本の中で、これまでどおりではなく、異なったことも多々あるのではと、幾つかお伺いをさせていただきます。
 まず、利用の手続につきまして、認定制度が導入されるということで、支給認定という保育所や認定こども園もですが、市が行う支給認定を受けなければならないようですが、それらの手続と認定の基準はどのようにされているのでしょうか。従来の保育の申し込みと異なり、それらの手続をどのように行うのか、また保護者の皆様にはどのように周知をされているのか、まずお伺いいたします。
 入所申し込みは、以前はそれぞれの保育所に事務担当者が出向き、面接と呼んでいたようですが保護者との面談を経て手続を行っていたように思います。新制度では、支給認定の申請と利用の申し込みという2段階の手続があるようですが、担当部署の対応は遺漏、手抜かりなどない態勢がとられているのか、2つ目にそのことをお伺いいたします。
 3つ目に、保育時間のことですが、保育標準時間の認定の子供につきましては、現行でも11時間開所で、新制度でも11時間の開所を求めるとされておりますが、公立保育所6園は現行10時間30分の保育時間でございます。一昨年ですが、公立6園の開所時間延長につきまして質問をさせていただきましたが、市長はすかさず即座に翌年度より30分の延長を実現してくださいました。新制度の導入に伴い、保育標準時間である11時間開所の実現をぜひとも望むところでございますが、いかがでしょう。3つ目の質問としてお伺いいたします。
 以上、認定などに関してお伺いいたしましたが、次に財政支援の仕組みなどについてお伺いいたします。
 新制度導入の目的は、無論待機児童解消ということでありますが、現行の保育制度、市町村の委託や施設への補助方式、入所、利用の仕組みを変え、利用者給付方式また直接契約方式に変えようとするのが狙いのようでもあります。
 保育所についていいますと、保育所運営費など現在の補助金制度を廃止し、給付制度と地域子育て支援事業交付金で対応する、つまり支給認定を受けた子供の利用により施設型給付金として支給されるようでございますが、現行の保育サービスなどへの支援、このサービスは堅持されるものなのか、利用者へのサービスの後退などないものかどうかお伺いをさせていただきます。
 私立の保育園にはこれまでのように委託費が支払われるようですが、委託費の額は施設給付費の算定方式で支給され、利用者給付金方式への転換が実現したと聞きますが、公立、私立とも市の負担につきまして、負担は変わるのか、負担が多くなるのか、現状とさして変わらないのか、どのような予算措置なのか。無論現行の保育サービスを後退させることなく実施するとして、財源のあり方はいかがなものなのかお伺いをいたします。
 地域子ども・子育て支援事業の財源につきましても、支援事業の費用は交付金の交付で延長保育、放課後児童、病後児保育の3事業に限定されるとも聞きますが、ならば障害児保育は保育士の加配など現行を堅持できるのかどうなのか、お伺いをいたします。
 以上、新しい制度の仕組みの中で新制度の内容とともに保護者の理解、利用手続、サービス内容、保護者負担など詳細なことも含めお伺いをいたしました。答弁よろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 答弁を求めます。教育長。
      〔教育長 大野吉彦君登壇〕
○教育長(大野吉彦君) 皆さんおはようございます。
 高木議員さんの南海トラフ地震対策に関する御質問にお答えいたします。
 本市におきましては、平成24年度から高知県実践的防災教育推進事業の高知県指定を受け、平成24年度は大湊小学校、平成25年度は三和小学校、本年度は稲生小学校を軸としてそれぞれの研究を連携して積み重ねるとともに、高知県の防災教育の牽引役としての役割を果たしているところでございます。
 さらに、姉妹都市岩沼市との交流は、参加した児童・生徒にとりまして、東日本大震災の被害状況、復旧・復興への歩みや被災者の思いや願いにじかに触れることのできる極めて貴重な体験となっています。これらの取り組みによりまして、本市の防災教育は質、量ともに充実をしてきておると考えておるところでございます。南国市教育委員会としましては、安全教育を一層推進してまいります。
 安全教育、防災学習は充実してきているところではありますが、教室の中だけ、学校の中だけの学習では、子供たちにみずからの命を守り切る力と地域社会の安全に貢献する心を育んでいくことはできません。今後は、子供たちが地域に出かけ、地域を学習のフィールドとすることと、地域の消防団、自主防を中心に地域の方に学校の防災学習に積極的に参画していただくことなど、地域を巻き込み、地域と一体となった学習を展開していかなければならないと考えています。
 そのためには、予算措置も必要と考えますので、県の研究指定校を継続して受けていくことや、岩沼市との交流事業も継続してまいりたいと考えています。
 以下、各担当課長より御答弁を申し上げます。
○議長(前田学浩君) 学校教育課長。
      〔学校教育課長 竹内信人君登壇〕
○学校教育課長(竹内信人君) おはようございます。
 教育長の答弁に引き続きまして、高木議員さんからの御質問にお答えいたします。
 6月議会でも答弁させていただきましたが、今年度から全ての学校は県教委から配付された安全教育プログラムを活用して、各学年とも年間五、六時間程度、子供たちに必要な知識や技能を身につけさせる防災の授業を実施することと、年間3回以上の避難訓練が義務づけられております。
 御存じのとおり、3月末には南国市の沿岸部を中心に14基の避難タワーが完成いたしました。この避難タワーの完成を機に学校での防災学習とあわせて避難訓練や地域と合同の避難訓練を実施し、地域住民と一体となった防災教育を進めており、子供たちの身近に避難タワーができたことで今まで以上に安心した学校生活が送れるのではないかと考えております。
 6月議会で高木議員さんから御提案をいただきました、校外活動における避難タワーの活用や地域との連携も今後とも進めてまいりたいと考えております。
○議長(前田学浩君) 幼保支援課長。
      〔幼保支援課長 田内理香君登壇〕
○幼保支援課長(田内理香君) おはようございます。
 高木議員さんの御質問にお答えいたします。
 保育所、幼稚園での南海トラフ地震対策の具体的な取り組みについてお答えいたします。
 各保育所・幼稚園においては、さまざまな災害を想定し、時間帯、保育場面もさまざまに工夫して毎月最低1回は避難訓練を実施しております。そして、訓練後の反省、評価を次の計画や訓練に生かすことが重要であり、各保育所・幼稚園では全職員が共通に認識し、実行できるよう取り組んでおります。
 また、子供の危機意識を高めるために、防災紙芝居やかるたなどの活用、日々の生活遊びの中での安全教育を行っております。そして、保護者とともに防災に関する情報を共有し、相互理解を図ることも大切であり、園だよりなどでの発信、引き渡し訓練を実施しております。今年度は里保育所において職員、保護者に危機管理課の職員による南海トラフ地震の学習会を開催いたしました。正しい知識を職員、保護者が共有し、そして避難場所について一緒に協議、検討することができましたことは大きな意義があったと思います。
 保育所、幼稚園は地域に開かれた施設であり、日ごろから地域の人と顔の見える関係を大切にしておりますが、大きな災害発生時では職員だけでの対応が厳しいことにより、地域の方々や自主防災組織との連携をさらに深め、地域ぐるみの防災対策、防災訓練、情報の伝達・共有の積み重ねをさらに進めていく必要性があります。
 子供たちの命を守るために、これらの訓練、取り組みが単発で終了するのではなく、職員、保護者、地域の方々が共通の認識のもとで繰り返し繰り返し実行していくことが重要であると考えております。
 次に、3問目の子ども・子育て支援についてお答えいたします。
 まず、支給認定制度の導入による利用の手続についてお答えいたします。
 平成27年度から始まる子ども・子育て支援新制度では、保護者の方がこれまでの入園、入所の申し込みだけでなく、利用する子供の保育の必要性の有無、必要量、年齢により1号認定から3号認定の3区分に分けて支給認定を受ける必要があります。
 1号認定は満3歳以上の教育のみの就学前児童、2号認定は満3歳以上の保育の必要性の認定を受けた就学前児童、3号認定は満3歳未満の保育の必要性の認定を受けた就学前児童となります。
 この支給認定における保育の必要性については、現在の保育所入所基準と大幅な変更はなく、9月3日に開催されました南国市子ども・子育て会議で基準の案をお示しさせていただきました。今後規則で定める予定をしております。
 保育所の利用の手続につきましては、継続及び新規の申し込みはこれまでどおりの手順で行い、申し込み時に支給認定の申請を同時に行っていただくことで保護者の負担を軽減する方向で考えております。
 なお、新制度概要につきましては、8月号の広報及びホームページでお知らせをいたしました。また、県が発行します10月号の保護者向け冊子においてもお知らせをする予定をしております。今後、手順、スケジュールなどの周知についても、広報、ホームページ及び保育所、保育園を通じて行ってまいります。
 次に、新制度における体制についてお答えいたします。
 新たに支給認定申請受け付け、認定証の発行などにより、従来に比べ事務量がふえます。また、新制度への移行のため、3月末までに取り組まなければならない多くの課題があります。保護者の方が御希望される幼稚園、保育所、認定こども園などを遅滞なく利用できるよう、円滑な業務遂行を職員一同で取り組んでまいります。
 次に、11時間開所についてお答えいたします。
 11時間開所については、今後のニーズにより、地域の実情に応じて施設ごとに検討してまいりたいと思います。
 次に、財政支援についてお答えいたします。
 新制度によることでサービスの内容が大きく変わることはありません。公立保育所、私立保育園における市の負担につきましては、現在試算を行っているところですが、大幅な増減はないと予想しております。ただし、認定こども園、地域型保育施設への施設型給付、地域子ども・子育て支援事業への補助金などにより、新制度移行による市の負担は増加することが予想されます。
 なお、障害児保育の保育士加配につきましては、これまでどおり対応する方向で考えております。
 最後に、新制度施行後におきましても子供の最善の利益を保障するとともに、保育の質の向上に努め、法制度の趣旨に沿った市としての責任を果たしてまいりたいと存じておりますので、御理解賜りますようお願いいたします。
 以上です。
○議長(前田学浩君) 生涯学習課長。
      〔生涯学習課長 谷合成章君登壇〕
○生涯学習課長(谷合成章君) おはようございます。
 高木議員さんの前浜公民館改築についての御質問にお答えをいたします。
 新しい前浜公民館につきましては、議員さんがおっしゃられましたとおり、今議会で計画設計に関する予算についての議案を上程させていただいているところでございます。
 さて、現状の改築構想はとのことでございますが、昨年の懇談会で御説明させていただきましたとおり、現在地での改築を予定をいたしております。
 また、機能につきましては、防災コミュニティー施設として水防対策の拠点になるものを検討すると申し上げ、検討を重ねてまいりました。しかしながら、市長が市政報告で申し上げましたとおり、記録的な集中豪雨により想定を上回る水量が発生し、住宅浸水や道路冠水、さらには物部川河川敷に建設を予定しておりましたサッカー場建設予定地に越流し、整備継続を断念せざるを得なくなるなど水の被害があっております。
 このような自然災害は想定することが困難でありますが、市民の皆様の安全・安心のために、1階部分をピロティー構造とし、浸水の際、水が通り抜けるよう配慮をいたします。そして、2、3階部分に防災機能を備えた水防対策の拠点となる公民館を整備するよう検討をいたしております。
 今議会で補正予算の議決をいただきましたら設計業者を決定し、提案図面ができましたら地元説明会を開催をしたいと考えておりますので、高木議員さんにおかれましても今後とも御支援、御協力のほどよろしくお願いをいたします。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 中島 章君登壇〕
○危機管理課長(中島 章君) おはようございます。
 高木議員さんの前浜公民館の避難所としての御質問にお答えいたします。
 前浜公民館の建設場所につきましては、現在の場所に予定しておりますので、津波浸水区域となります。この場所においては、最大クラスの南海トラフ地震の発生時には浸水深が3.88メートルと想定されておりますが、建物自体はピロティー方式で、げたを履かせた形で検討されており、建物への浸水のおそれのない設計を考えています。
 しかしながら、津波により泥や瓦れきが流れてくることにより道路が寸断され、孤立するおそれが予想されます。したがいまして、地震での避難所として指定することは考えておりません。ただし、台風や集中豪雨などによる災害時におきましては、指定避難所として活用してまいりたいと考えております。
 なお、高木議員さんの質問の中で、前浜公民館のところの浸水深を地盤沈下1.7メートルと南側での浸水の深さ3.88メートルを合わせて5メーター60センチとおっしゃられましたが、浸水深の3.88メートルには地盤沈下が含まれておりますので、前浜公民館の浸水深は3.88メートルでございます。懇談会の中で説明をしたときに言葉が足りなかったかもわかりません。失礼いたしました。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 7番高木正平君。
○7番(高木正平君) 教育長さん初め、それぞれ課長さんの御答弁ありがとうございました。
 まず、教育長さんの御答弁の中で、非常に私の気持ちに深く受けとめましたのが、教育長が子供たちが地域に貢献する力を育むというふうなお言葉で、現代の防災教育あるいは避難訓練を行っているということをお伝えいただきましたことに、まずもってそのような子供たちの育ちが地域の防災活動を一層身近なものというか、自分自身のものとすることとあわせて、子供たちが成長したときに自分が子やらいの立場になったときにもしかしてということにも可能性はあると思いますけども、その姿勢を育む現場の先生方の取り組みに大変大きな感服をいたしました。ありがとうございます。
 その幼児、児童・生徒を守る災害対策の手引きといいますか、今課長さんのほうから県教委が配付されました安全教育プログラムというものを活用されておるということを言われましたし、いつぞや課長さんにお聞きしましたら、まず最初に指定を受けた大湊小学校の取り組みのその手引書を周辺から広がるように、それをベースにそれぞれの学校の特異性を加えてつくられているということも伺っておりますけれども。ここはひとつ南国市と姉妹都市を結んで久しい岩沼市、まさにこの岩沼市と南国市は姉妹ということだけあって顔が非常に似てると思います。海岸線の弓のような形状、物部川の河口、飛行場、そして少し砂地の高台から北へ一気に広がる低地、このあたりは実に岩沼市の状況と似通っているというふうに思いますけれども、岩沼市が発行された地震に備えるという冊子もございますが、ひとつ私としては南国市教育委員会が手引書というものをつくられて、その手引書に基づいて学校独自のものができ上がり、そのことで現場でそのことに基づいた活動を繰り返すということの仕組みが大事かなと思います。
 南国市から配付されるその手引書そのものは、全学校の状況が手にとるようにわかりますので、先生方もどこにおろうがその学校の取り組みを受けとめることができる。今の赴任地での取り組みあるいは近隣の学校での取り組みもわかることによってすぐさま即応力ということもそういう形の手引書が存在することによってできるんじゃないかな。ちょうど、少し前ですけれども、高知市の教育委員会が震災直後につくられた手引書を3年余りたちましたので見直して訂正されたものが小中学校に配付されたという高知新聞の記事もありましたけども、まさにそうかなというのは、行政から示されたものを学校独自のものを加えて防災活動のマニュアル化していくということが大事かなと思いますので、そのあたりはぜひ御検討していただきたいなと思います。
 次に、私の質問の順に2問目をお尋ねいたしますけれども、公民館のことです。
 まずは、物部川の河川敷への競技施設の断念、大変私は残念に思いました。と申しますのも、3月議会で西原前危機管理課長が、ここへの整備のことの説明を受けまして、避難に対する安全性というものを大変強調された答弁がございました。津波の第一波が押し寄せて、17分後ですか、押し寄せて、それから物部川の河口から遡上する津波がその場所へ到達する時間、それまでに揺れがおさまった後、避難場所である高専への校舎への避難の時間、そこで利用する方々がどこにおろうがその場所へ避難する時間も想定された説明をお伺いいたしましたときに、まさに地震、津波という予期せぬ大きな大災害を目の当たりにしたとしても、その場所におることの安心性、安全性というものを非常に強く課長の答弁から受けとめることができました。
 そこにおればその仕組みに従ってざっと逃れればいいことですので、先ほど申しましたように、いつ起こるかわからん、どこで起きるかわからんというときに、物部川の河川敷のその場所にいれば、揺れの後すぐさまそういう行動にお互いが声をかけ合いながら行くのに、というふうな安心を私は非常に強く持っておりましたけども、今回断念されました。
 その断念されたということは、30年に一度というふうに言われておりますこのたびの豪雨は、その豪雨を目の当たりにまず見きわめたことで断念せざるを得なくなった。そういうふうに捉えてみますと、前浜公民館もまさに浸水地でありますし、東日本大震災の岩沼市を含め周辺の多くの被災された地域を目の当たりに見るという教訓は、まだまだ生々しく私たちの気持ちの中にもございます。その目の当たりに見ることによって前浜公民館の立地の状況というものを今課長さんからお聞きしまして、2、3階ということを聞きましたことから、1つは大きな安心というか期待が盛り上がりましたけども、目の当たりにした実情を受けとめて前浜公民館の建築についての構想をぜひ具体的に進めていただきたいと思うところです。
 そこで、課長のほうで今回の補正予算に上程されておりますものが執行されることになった時点では、提案できるようになれば地元の方への説明ということを申されましたけども、前浜公民館は館長あるいは副館長、それぞれ運営委員の方々も地域の方々全てこの待望久しい思いで待ち望んでおります。ぜひこの設計の前に関係者がフィールドワークをしていただく、あるいは現地踏査をしていただいて、このあたりの状況をよく酌み取っていただいたものを設計書に盛り込んでいただきたい、こんなに思います。
 と申しますのは、少し下のほうに目をやりますと、弥生時代の住居跡が、遺跡が広がっております。当然この遺跡には高床式倉庫が幾棟もあったと思います。なぜ高床式倉庫かといいますと、当然これは洪水から、あるいは乾燥のためにというふうな穀物を保存するための先人の知恵だと思いますけれども、そのような地域がすぐ北側に広がっておりますことから、まさに高床式倉庫の発想も含めて現地のフィールドワーク、現地踏査を踏まえての設計に取り組んでいただく、そのあたりの思いを一言申し述べていただけたらありがたいと思います。
 それから、保育ですけれども、保護者の皆さん方が随分変わるよというふうな認識をお持ちかもわかりませんけれども、現状と余り変わりない旨は早く御紹介していただいて、変わること変わらないこと、そして安心して保育にお預けすることができるという情報は細かく、細やかにぜひ早速お伝えいただきたいと思います。
 その財源的なこともですけれども、今月の9月号の広報にも、地域子育て支援拠点施設の紹介ということで、随分楽しい毎日の子供たちが過ごす様子が紹介されておりましたけれども。地域子育て拠点施設には国、県、市から補助事業として専任スタッフというふうな御紹介もありますけれども、果たしてこの補助金も地域子育て支援事業13事業の一つの事業であると私は捉えておりますけれども、そうなれば補助金という形じゃなくて別の運営費が国、県から交付されるのかどうなのか。当然存続の意向で計画されておりますけれども、財源的にはいかがなものなのかというふうなことももう一度お伺いさせていただきたいと思います。
 以上、2問目でございます。
○議長(前田学浩君) 答弁を求めます。生涯学習課長。
○生涯学習課長(谷合成章君) 2問目にお答えいたします。どうもありがとうございました。
 現地に私も何度も足を運んでおりますが、設計業者が決定いたしましたら担当とともにさらに現地へ出向きまして、現在たたき台の段階でございます。思いも盛り込みましてより安全・安心なものに取り組んでまいりたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 幼保支援課長。
○幼保支援課長(田内理香君) 高木議員さんありがとうございました。
 また、保育所の入所申し込み等につきましては、広報活動、また皆さんへの周知のほうを進めてまいりたいと思います。
 御質問のありました地域子育て拠点支援事業ですが、こちらのほうも今度の新制度の事業の一つとなっておりますので、私のほうでは国、県、市、3分の1ずつの事業となるというふうに認識しております。
 以上です。
○議長(前田学浩君) 7番高木正平君。
○7番(高木正平君) 生涯学習課長が設計業者が決まりましたら現地踏査、フィールドワークも含めてということでお話しくださいましたことに非常に大きな期待を思う思いでございますけども。生涯学習課長は非常に地域のことをよく存じ上げていただいておりますので、この課長のもとで前浜公民館の改築ができるということで大変うれしく思いますけれども、ぜひその地域の実情を直接かかわる方々に出向いていただいて、館長、副館長、運営委員の方々、地域の方々の御意向というものをじかに受けとめていただいて設計に取り組んでいただきたいと思います。それはお願いでございます。
 あと一つ、危機管理課長に、私のほうの聞き間違いということで御指摘をいただいておりましたけれども、前浜公民館が主催して市長さんを大変忙しい折にお迎えすることができた懇談会での危機管理課の説明が、揺れの後さらに7.1メートル下がるということで、そのことは運営審議委員の方からの記録として生涯学習課長それから危機管理課長にもお届けしてありました記録の中にもそのように盛られておりますので、そっくりそのままと思っておりましたけれども、どうやら含めて4メーター。4メーターという高さは、現在の公民館の屋根が見え隠れするぐらいの高さがあります。ぜひその現状の中で構想がありましたことを現実になるようにしかとお願い申し上げて質問を終わります。
 以上です。ありがとうございました。