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検索結果 »  平成26年 第376回市議会定例会(開催日:2014/02/28) »

一般質問 4日目(岩松永治)

質問者:岩松永治

答弁者:市長、教育長、関係課長


○議長(前田学浩君) 3番岩松永治君。
      〔3番 岩松永治君登壇〕
○3番(岩松永治君) 今議会に通告しましたのは、1学童保育の現状と課題、2所属課との意思疎通と信頼関係、3課題解決へ向けての今後の取り組みの3点です。以下順次通告に従い質問しますので、御答弁をよろしくお願いします。余り必要のない色づけはしたくありませんので、質問内容に沿って簡潔に質問させていただきます。
 最初に、学童の現状と課題についてです。
 南国市での平成26年度学童へ入所予定児童総数は、2月28日現在で513人となっています。その内訳は、1年生172人、2年生147人、3年生115人、4年生44人、5年生25人、6年生10人です。低学年が全体の約85%を占めています。各学童別では、大湊25人、十市60人、稲生27人、三和40人、大篠第一68人、大篠第二70人、日章39人、後免野田33人、長岡45人、国府16人、岡豊41人、久礼田49人となっています。このように見ると、十市、大篠第一、第二、長岡、久礼田が児童数45人以上となっており、その中でも十市、大篠第一、第二が突出しています。学童への入所希望は、増加傾向ではありますが、地区によっては、出生数の減少から、学童が何とか成り立っているところもあります。
 そこで、お聞きします。
 南国市では、学童の定員は設けていますか。国のガイドラインを参考にし、高知県の放課後児童クラブ設置運営基準では、おおむね40人が望ましいとする一方で、一つの放課後児童クラブの規模は、最大70人までとするとされています。また、児童が生活するスペースについては、児童1人当たりおおむね1.65平米以上の面積を確保することが望ましい。なお、児童が体調の悪いときなどに休息できる静養スペースを確保することとなっていますが、静養スペースのある学童はあるのでしょうか。そして、この設置運営基準での注意点は、40人から70人までなら何とか大丈夫だと思ってしまうことです。南国市の学童クラブは、最初から70人までを想定して学童を設置しているのでしょうか。現在、40人から45人で満杯の中へ、最大70人までとするというのを当てはめられても運営は不可能です。それぞれの施設に応じた適正な人数をしっかりと把握できているのか疑問です。そして、受け入れ可能な適正人数は、入所希望者と入所決定に大きく関係してきます。学童への入所決定は、各学童が保護者運営であることから、運営委員が面接をして入所決定がされています。特に、大篠小学校では、毎年1年生の受け入れについて、定員数の関係から入所決定に四苦八苦されています。大篠第一、第二学童では、県の最大70人までとする設置運営基準に沿って、限度いっぱいの児童を受け入れてくれています。その他の学童でも、施設の広さに応じた受け入れ可能人数と入所決定について悩んでいます。入所希望が毎年多く、希望者全員を受け入れたくても、施設の受け入れ人数には限界があります。運営委員が家庭の事情を考慮して判断してくれていますが、毎年やむを得ず入所をお断りしている方が多くいます。そして、4年生以上の受け入れをお断りしている学童もあるのです。大篠の学童については、早急に施設増築をお願いします。
 また、学童全体では、障害児の受け入れについても受け入れ態勢が充実していないために、希望しても入れないことがあります。希望しても入れない、そのこと自体に大きな問題があります。この件についてどのように考え、捉えられているのかをお聞きします。
 南国市の学童への入所は、各学童運営委員の保護者が決定します。子供が同じ小学校に通い、同じ仲間でもある保護者が判断するのは、酷ではないでしょうか。先ほど述べた障害児の入所についても、専門知識も経験もない方が決定を一任されても判断は難しいと思いますし、無理だと思います。何らかの形で行政がかかわることができないのでしょうか。
 次に、稲生小学校の学童に目を向けてみます。プレハブの2階が学童のため、トイレは1階にあり、子供がトイレに出て、外へ出ていくたびに、指導員の目が届かないといった危険が毎日起こっています。このことが及ぼす子供への危険性についてはどのようにお考えでしょうか。これまでのこと以外で、担当課として把握している問題や課題があればお願いします。
 次に、所属課との意思疎通と信頼関係ですが、この場合に所属課というのは少し違和感があるので、担当課と訂正させていただきます。
 さきに述べた現状と課題について、学童側と担当課との意思疎通と信頼関係を考えたとき、良好とは言いがたいように思いますので、お聞きします。
 まず、学童が抱える問題や課題をどのような方法で把握しているのかということです。現在は、年間を通じて、各学童の理事が集まっての理事会や各学童の指導員主任が集まっての主任会が開催され、そこでさまざまな問題や課題の情報を共有し合って、それらの解決策を模索、検討しています。これは、保護者、指導員ともに今以上に子供が過ごしやすい学童を目指し、願ってのことです。それらの思いはどのような経緯で担当課へ伝わっているのでしょうか。そして、これらの理事会や主任会に出席されたことはありますか。ないのであれば、その理由もお願いします。また、各学童の代表を集めての話し合いの場を持たれたことはありますか。担当課がどう接するかで、意思疎通と信頼関係は大きく変わってきます。委託しているからといって、任せっ切りになっていませんか。子ども・子育て会議の中でも、今後検討されていく課題も多く含まれているとは思いますが、担当課として今回の課題解決へ向けて、今後の取り組みをお聞かせください。
 以上で1回目の質問を終わります。御答弁よろしくお願いします。
○議長(前田学浩君) 答弁を求めます。幼保支援課長。
      〔幼保支援課長 岩川節生君登壇〕
○幼保支援課長(岩川節生君) 岩松議員さんの御質問についてお答えします。
 南国市の学童クラブへの平成26年度入所予定児童数は、現在のところ、岩松議員さんの言われたとおり、11小学校12学童クラブで合計513名となっています。平成19年10月に厚生労働省雇用均等・児童家庭局長より通知のありました放課後児童クラブガイドラインの施設整備では、児童1人当たりおおむね1.65平方メートル以上の面積を確保することが望ましいとあります。また、毎年報告している放課後児童健全育成事業実施報告書にある各学童クラブの面積を参考にして、登録児童1人当たりの面積を算出すると、1.65平方メートルに満たない学童クラブは、平成26年度6学童クラブあり、利用される児童や入所を決定されている運営委員の皆様には、御迷惑をおかけしている現状もございます。また、平成26年度は、児童1人当たりおおむね1.65平方メートル以上の面積を満たしている学童クラブでも、毎年入所希望児童数に変動がありますので、今後の動向も見きわめながら検討していく必要があると思われます。基本的に、南国市放課後児童健全育成事業要綱での対象児童は、保護者が労働等により昼間家庭にいない小学校1年生から3年生までに就学している児童及び健全育成上、指導を要する児童とするとなっております。各学童クラブ運営委員会では、4年生から6年生の児童でも積極的に受け入れていただき、南国市の放課後児童対策に貢献していただいている点もございます。
 2点目の所属課との意思疎通と信頼関係につきましては、南国市学童保育連絡協議会とは随時連絡をとり、連絡を密にしておりましたが、今後、南国市学童保育連絡協議会はもちろんのこと、各学童クラブともさらに意思疎通等が図れるよう検討してまいりたいと思っております。
 3点目につきまして、学童クラブの施設面では、それぞれ学童クラブからの要望も踏まえ、市の財政状況も見きわめながら整備しておりますが、南国市では、年々子供数が減少しており、これからも減少するものと想定されます。
 そのような中、大篠地区につきましては、平成25年4月1日現在の児童数では、5歳児が152名で、1歳児が176名となっています。このことから、大篠学童クラブは、増設等の必要が生じると思われますので、できる限り早い時期に整備を実施したいと考えております。
 学童保育につきましては、平成27年度より実施される子ども・子育て支援事業新制度に向け、平成26年度中に南国市子ども・子育て支援事業計画を策定してまいりますので、今回御質問いただきましたことも含め、学童保育のあり方や内容等も検討していきたいと思っておりますので、御理解のほどよろしくお願いをいたします。
 以上です。
○議長(前田学浩君) 3番岩松永治君。
○3番(岩松永治君) 答弁ありがとうございました。
 私が1問目にした質問の中で、答えていただいてない点が数点あると思います。大篠の学童保育につきましては、今後増築に向けて取り組んでいただけるということですけれども、こういった事情というのは、何年も前からわかっていたことであり、今になってかという思いでいっぱいです。とにかく取り組む姿勢が全く見えない。だから今こういう現状になっているわけです。私が今1問目でした中でも、稲生小学校への子供の危険性についても答えていただいておりません。
 そこで、それもあわせて2問目をさせていただきます。
 南国市の各学童で、現在の児童1人当たりの生活スペースについて、先ほど少し御答弁がありましたけれども、1.65平米以下であるその学童がどこなのか、正確にお答えください。
 県の設置運営基準の10ページの第5、特に配慮を要する児童への対応についてとあります。文中の1、入所(1)には、障害のある児童の受け入れの進め方が記載されています。その中に、イでは、入所判定とあり、障害の程度や種類、放課後児童クラブ側の条件によって、障害に配慮した指導を行うことが困難と考えられる場合でも、極力障害のある児童及び保護者の立場に立った入所判定を行うこと。このため、障害のある児童及び保護者の立場に立ち公平性を担保する受け入れの判断基準を定めることが望ましいとされています。南国市では、判断基準は定めていますか。判断基準がなければ、入所決定に差が出ますし、先ほど入所決定の質問でもまだしっかりと答えていただいてないと思うんですけれども、その入所決定を保護者がしていることに対しての質問もあわせてお答えいただきたいと思います。
 平成26年度に学童へ入所する子供は、平成19年4月から平成20年3月生まれです。平成19年度の出生数は、男の子236人、女の子215人の451人です。平成26年度南国市立小学校へ入学の1年生は402人となっています。そして、平成26年度1年生の学童入所児童数は172人となっています。26年度入学児童の数を参考にすれば、約43%の子供が学童へ入所していることがわかります。平成19年度以降の出生数を24年までで見てみると、20年度は464人、21年度は386人、22年度は363人、23年度は352人、24年度は358人生まれています。これらとあわせて、平成27年度から平成31年度にかけての入学児童の予測数を見てみると、27年度は439人、28年度402人、29年度376人、30年度394人、31年度374人となっております。出生数と入学予定児童数の予測とは、若干の違いはありますが、これらを参考にすることで、学童への入所児童数を予測することは簡単です。私が今回一般質問させていただいた学童保育の現状と課題と来年度以降の入所予定児童予測を検討課題として、担当課はどのように残しているのかをお聞きします。
 そして、この学童保育のことを調べようと南国市のホームページ内を検索してみましたが、悲しいことに一般質問の内容ばかりで、どこにも学童保育の情報が掲載されていません。このことからも、学童に対しての行政の取り組む姿勢がすぐにわかります。この件を改善して、情報を載せていくのか、いかないのかをお聞きします。
 そして、今回私が質問した学童につきましては、教育長のお考えもお聞かせいただきたいと思います。
 以上で2問目を終わります。
○議長(前田学浩君) 答弁を求めます。幼保支援課長。
○幼保支援課長(岩川節生君) まず、稲生小学校の学童クラブの件ですけれども、2年前だったと思いますけれども、私のほうで稲生小学校の学童保育に出向きまして、そのとき2つ要望が出されました。1つは、議員さん御指摘の2階から階段をおりて1階の便所に行くというときに大変危険であるという点と、もう一件が、不審者等の入ったときに、逃げる場所がないというふうな2点をいただきまして、そのうち1件、学童クラブの北側になりますけれども、らせん状の階段をつけるということで実施もしました。
 なお、トイレについては、予算のこともありますので、その時点ではそういう状況も把握した上で、南国市の財政事情も見ながら実施していきたいというふうな御答弁をさせていただきました。
 次に、各学童の1人当たりの面積ですが、大湊小学校が2.05平方メートル、十市小学校が1.62平方メートル、以下、稲生小学校1.46、三和小学校1.67、大篠は2つありまして、第一が1.83、第二が1.82、日章小学校が2.27、後免野田小学校が1.35、長岡小学校が1.38、国府小学校が3.92、岡豊小学校が1.52、久礼田小学校が1.14となっております。
 次に、障害者等への判断基準でございますが、南国市のほうでは特に定めておりません。このようなことも含めまして、学童クラブ障害者あるいは入所につきまして、全般的に南国市が今後かかわることを検討してまいりたいと思いますので、御理解のほどよろしくお願いをします。
 また、入所案内等が十分でないということでございますが、広報等によりましては、周知等を図っておるつもりでございましたが、今後はホームページ掲載等も含めまして検討してまいりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
 以上です。
○議長(前田学浩君) 教育長。
○教育長(大野吉彦君) 御指摘いただきました御質問について御答弁させていただきたいと思います。
 岩松議員さんおっしゃられましたように、南国市のほうも、国のライン、そして高知県の放課後児童クラブ設置運営基準、これに照らしまして、南国市放課後児童健全育成事業実施要領ということを定めてございますが、先ほど課長も答弁いたしましたように、入所規定等基準等、いわゆる詳細な面の設置が不備でございまして、教育委員会教育長としまして、適切な対応、指導ができていなかったことを、大変申しわけなく思います。反省しているところでございます。今後につきましては、業務委託をいたしております南国市学童保育連絡協議会と運営状況をしっかり確認をいたしまして、指導員の皆様方、そして保護者の方々が不安を抱くということがないように、しっかり連携をして、基準等も定め、適切な指導、助言を行っていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(前田学浩君) 3番岩松永治君。
○3番(岩松永治君) 答弁ありがとうございました。
 これらの学童の問題というのは、私から見れば担当課は余り把握してないとしか思っておりません。それはなぜかといいますと、先ほど1問目でも言いましたように、言われてきてから初めて気づくということが恐らく多々あると思います。その中で、今先ほど私が言いました理事会や主任会、そういった場に一度も課長なり担当職員が顔を出したことは一度もないはずです。それが、その取り組む姿勢として、私は学童に対しての思い入れといいますか、力を入れてくれていないと考えております。それを例えば主任会なり、理事会があるのを毎回来いというわけではありません。年間通じて1度から3度ぐらい行くとかというのを学童側から来てくださいと言われて行くんではなくて、今こういった問題を抱えているという現状がわかっているのであれば、自分たちのほうから進んでその中へ入っていただきたいと思っています。
 そして、入所希望児童数が多いときなんですけれども、このとき役員をしている保護者の方が、率先して入所を断念しているという現状もあります。こういったことも、やっぱり現場の声を聞かないとわからない問題という、隠れた問題というのはさまざままだあります。小さい問題のこの積み重ねが、学童への不満、不安、不信につながっているのです。これらのそれぞれの課題解決へ向けて取り組んでいくのは当然のことです。あえて1問目で言いませんでしたが、南国市での学童の問題や課題を考えていくと、まだまだたくさんありますが、今一番の問題は、担当課にあります。はっきりと言いますが、学童保育については、委託先の市連協に丸投げで、問題や課題があってもほとんど取り合わないし、先延ばしの上にほったらかしで、学童を何とかしないといけない、南国市の子供たちのためにといった姿勢が全く感じられません。教育長、また幼保支援課長、どうかお願いします。しっかりと取り組んでいってください。学童に関係する人たちは、全く話がわからない人ばかりではありません。学童へ出向いて、現状を確認し、問題や課題を把握してくれたり、会への出席で話を聞いてくれたりと真剣に親身になって学童の問題に向き合い、協力してくださる姿勢があれば、我慢や納得できる点も多々あります。きょうまでの学童は、反省材料として捉え、きょうからは南国市の学童がさらに発展していく再出発の日として、担当課として新しい情報にはアンテナをしっかりと張って、学童へ寄り添っていただき、職務を遂行していっていただけるようにとお願い申し上げ、そして今後を大いに御期待申し上げます。
 最後に、教育長、担当課長の答弁を聞いて、学童の問題に対して橋詰市長のお考えをお聞かせ願いまして、私の一般質問を終わります。
 以上です。
○議長(前田学浩君) 答弁を求めます。市長。
○市長(橋詰壽人君) この学童の問題について、以前岩松議員から岡豊小学校学童クラブのトイレの問題について、2回の議会を通じていろいろな問題提起といいますか、なされたことが記憶からまた現実の問題のように私にもよみがえったわけでございますが。この学童運営に関する主体性の問題、どこが行政責任を負って、どのように運営にかかわり、何を目指すのか、この辺のことについては、ただいま教育長のほうからもお話ございましたように、基本に返って、我々の行政責任といいますか、そういうものを前面に出して考えていきたい、いきたいというより、教育委員会のほうで考えていただいて、私もこれに積極的にかかわるというたらおかしいんですが、最終責任は私にもありますので、そうした立場でかかわっていきたいなと。ただ残念なことは、障害児を預かるということにおいてのその基準がないであるとか、運営といいますか、入所のことに他の団体がかかわるということは、私はこれ行政責任、行政の主体性の最たるものであると、このようにも思っておりますので、教育委員会のほうと連絡を密にして、御指摘のようなことについても是正の方向で検討をしていきたいと思いますので、どうか今後ともの学童の改善、そして今後の全般的な学童運営についての御意見もたくさんいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。