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検索結果 »  平成26年 第376回市議会定例会(開催日:2014/02/28) »

一般質問 1日目(高木正平)

質問者:高木正平

答弁者:市長、教育長、関係課長


○議長(前田学浩君) 7番高木正平君。
      〔7番 高木正平君登壇〕
○7番(高木正平君) ただいまは退職に当たりましての御挨拶をお伺いいたしました。同期の方もいらっしゃいますし、また民生の担当でしたが、机を並べて仕事をした方もいらっしゃいます。それぞれに敬意と感謝を持って私の一般質問をさせていただきます。
 温故知新、よく耳にする論語の言葉でございますが、古きをたずねて新しきを知る、災害への備えは、災害対策の根幹はまさに温故知新ではと思っております。昔の物事を研究し、吟味して、そこから新しい知識や見解を得る、これまでにも古文書の記録を紹介してまいりましたが、まさにこの温故知新が重要ではないかと思うところでございます。正月の高知新聞、ことし1月3日の1面でございましたが、「海底遺構調査、黒田郡伝承に迫る」という見出しの興味が湧き上がる記事を読みました。黒田郡の伝承と南海トラフ地震との関連を科学的に調査研究しようという記事で、1330年も前に白鳳地震で土佐沖に沈んだと言われている黒田郡。南国市の沖にあったというこの大集落は、本当に実在しており、地震によって沈んだのかあるいは後世への警鐘のための伝承なのか。子供の時分、地震、雷、火事、おやじとよく聞かされておりましたが、一番怖い地震のことでは、琴平山の南のほうに黒田郡という村があって、地震でこっとり海に沈んだ、こういう話を私は祖母からよく聞かされておりました。大変興味を持った話でございましたが、新春の新聞の記事は、まさに温故知新、ロマンをかき立てられますし、南海トラフ巨大地震への関心や防災意識の一層の向上につながるものと大いに関心を持ったところでございます。研究グループによる海底遺構調査は、大変高度な科学調査のようでございますが、市として何らかのタイアップと申しますか、これまで積極的に展開してこられました産学官の連携、これらの体得などから、海底遺構調査における行政の参画、連携の可能性につきまして市長のお考えはいかがなものでしょうか。調査の状況などを共有することで、防災への意識も一層高まるものではと思っておりますが、市長のお考えをぜひお伺いするものでございます。
 ところで、希望というのは、心の底から心底願い、そして努力して手に入れるものと聞きますが、復興への希望を胸に3年の時を経ました。未曽有の災害で、家族や生まれ育った環境を失ってしまった多くの皆様、並大抵の御苦労ではない中を精いっぱい頑張り、なおも努力をお続けのことと存じます。しかし、住まいの環境や働くことのできる状況などの復興は、十分に進んでいるのだろうか、今なお苦難を背負う被災者の皆様方の苦しみに沈痛な思いを抱くところでございます。この東日本大震災の教訓から、津波対策は早期避難、この対策として、避難をする高台、津波避難タワーの完成がいよいよ間近になってまいりました。安全な高台の完成に、心からの感謝を申し上げます。そして、避難タワーをまぶたにしっかり心にとどめ、来るべき南海トラフ地震に備えて何をすべきなのか、防災の専門家の方々のお話から、大切なのは2つの「そうぞう」と伺いました。実際に経験していないことを想像する、推しはかる想像と、新しいものをつくる創造だということでございます。災害のとき、何が起こるのかを想像して、必要な対策を創造する。ふだんからの備えがいかに大切であるかということでございますが、一人一人が行動力、また避難力の自助努力を高め、危機意識を持ち続けることで、安心を揺るぎないものにしていかなければなりません。これまで迅速な対応で業務に邁進されてこられました危機管理課長に感謝を申し上げ、避難力や行動力につきまして具体的に英知や御示唆を本来私どもからお送りするはなむけという言葉ですが、反対にはなむけとしてぜひ一言お願いを申し上げたいと思います。
 さて、健康寿命のことにつきましてこれまでにも質問をさせていただきましたが、健康寿命を延ばすことなどを目的とした国の取り組みをもとに、南国市の基本的な指針として、健康なんこく21きらりが策定され、これまで熱心に取り組まれておりますことにつきまして敬意を申し上げます。新たな健康問題や社会背景なども踏まえ、本年度国は第2次の健康日本21をスタートさせております。本市の健康なんこく21きらりは、必要に応じて評価、見直しを進めていくと明記もしておりますが、国の第2次の健康日本21のスタートを受け、新たな健康問題や社会背景なども踏まえ、どのような観点から具体的な見直し、また取り組みを目指していかれるのかをお伺いいたします。
 この国の第2次健康日本21には、5つの柱が示されておりますが、健康寿命の延伸、健康格差の縮小がまず掲げられ、5つ目に歯、口腔の健康のことが掲げられており、高齢になっても自分の歯で食事ができるよう、60代、さらには80代の歯と口の中の健康について目標などが示されております。ニューエルダー、団塊の世代の方には、歯周病とか、かむことに支障が出るとか厄介なことにもなり、日ごろからよくかんで食べるという習慣も維持しているつもりではありますが、口の中のふぐあいが気になるなどの状況が私もございます。よくかんで食べる、これは子供の時分から常に言われていたことですが、よくかんで食べるという習慣は、今もって全ての世代に大変重要なことでございます。歯科衛生士の方などの虫歯予防を中心にした長い取り組みにより、乳歯の虫歯、永久歯の虫歯が減少するなど着実な成果を上げております。しかし、高学齢になると、虫歯になる割合が高くなり、さらに高齢になると歯が抜ける、失う歯の数が多くなったりで、健康日本21では、8020運動も推進されておりました。施政方針には、26年度から、年2回とも全市民を対象に歯科健診を拡充し、口腔衛生の向上についての取り組みが盛り込まれておりました。
 そこで、口の中の健康維持のため、歯科衛生士などによる口腔ケアの現状はいかがでしょうか。健康日本21に示されておりますが、8020運動の成果はどのような状況でしょうか。そして、年2回となる全市民を対象とした初めての歯科健診となりますが、せっかく拡充してくださった機会でございます。これまでの健診状況はどうであったか、健診率などお聞きしながら、年2回となっての成果ある健診が行われるよう、どのような取り組み構想をお持ちなのか、お聞きいたしたいと思います。
 おいしく、楽しく、何でも食べられる、また地元の新鮮な食材、仲間との一緒の食事、1日最低1食は栄養のバランスのとれた食事を2人以上で楽しく30分以上かけて食べる市民の割合をふやす、これは南国市健康づくり市民会議のメンバーの皆様方が、さまざまな提言など出し合い、策定されました健康なんこく21きらりに掲げられ、目指す健康なまちの姿という項目の中にある文章でございます。この栄養と食事につきまして、成長期の子供の健康の保持、増進や体力向上の面から、大きな役割を果たしているのが学校給食でございます。食育の重要性や食生活の確立などがクローズアップされている中で、日本スポーツ振興センターが、学校給食に関して2010年に行った調査結果を見てみますと、給食を残すという児童は、いつも、また時々の答えを合わせると4割を超えているという結果だったようでございます。これまでの食育の取り組みで大きな成果を上げております南国市の学校給食でございますが、栄養と食事、このバランスは、しっかり食べて、しっかりいただいて、そしてごちそうさま。それが成果で、食べ残しがあれば、またそれが日常的であるとするならば、新たな問題が生じるのではと思っております。給食の食べ残しの状況につきまして、まず教育長の御見解をお伺いいたします。
 南国市の学校給食は、主食は電気炊飯器で炊き、温かくておいしい御飯です。季節や行事、さらには地元にこだわった食材やメニューなど、その献立は栄養士の皆様方が英知を絞り、精魂込め、調理師の皆様方が腕によりをかけての調理で、そしてみんなと一緒に食べ、一層おいしいはずの食事でございます。毎日味覚も視覚も香りも味わい深いおいしい献立でございます。食べ残しが多いという調査結果もあり、本市の食べ残しの状況、実情はどうなのか、教育長にお伺いするものでございます。
 そして、食べ残しの状況によって、2点目に、食べ残しがないどのような指導といいますか、担任からのアドバイス、また食べることの工夫などどのようにされているのか、お伺いいたします。
 3点目に、どのような指導が適切な指導なのか、学校と家庭の連携も踏まえて、指導上の留意点などお聞きいたします。
 4点目として、実際、どれぐらいの食べ残しがあり、1回の給食でどの程度の量となっているのか、調理の量との割合でお教えいただければ想像がつくと思います。
 話題を転じますが、富士山の世界遺産登録とともに、ユネスコの無形文化財に和食が登録されました。フランスの美食、地中海料理などに続く5件目の登録のようでございます。御存じのとおり、和食は、日本の伝統的な食文化として育まれ、その土地土地の味や食材、また食事の形、さらには年中行事と食の関係など、和食の魅力、その味わいは格別でございますし、一汁三菜を基本に、素材の味を大切にいたしております。学校給食にも一汁三菜の基本となるオーソドックスな副菜や副々菜が献立となり、お浸しや炊き合わせも並ぶものと思いますが、給食の食べ残しの傾向として、このお浸しや煮物が多く残される、その傾向にあるようでございます。食べ残しの少ないメニューは、カレーライスやシチューなどともお聞きいたしました。いずれにいたしましても、食は家族のきずなを結び、地域のコミュニケーションなども結ぶ文化でもあり、実に身近で世代をつなぐ地域をも育むものでございます。
 5点目に、食文化につきまして、学校給食での取り組み、また食育の狙いなど、どのようにされているのか、お伺いいたします。
 あわせて、保育所や幼稚園での給食の食べ残しはどうなのか、幼保支援課長にもお伺いをいたします。
 最後に、後免の商店街につきましての質問をさせていただきます。
 後免町商店街のにぎわいを取り戻す取り組みとして、商工会がごめんコミュニティーハウスを開設いたしております。施政方針にも、商工会との連携で、活性化への活動を進めるとありますが、この取り組みは、2年目となりますが、にぎわい商店街づくり事業のこれまでの成果をどのように捉えているのでしょうか。さまざまな活動を連携させ、南国ブランドの確立による交流や情報発信による活性化が課題との分析もしておられますが、事業2年目の実績はどのようなものか、この事業への支援と期待につきましてお伺いいたします。
 この事業の活動拠点は、地域交流施設ごめん・よってこ広場です。よってこ広場は、商店街全体の集客力向上のために、高齢者や子育て世代のコミュニティー支援、また日常の生活支援にも積極的に取り組まれております。例えば、図書をそろえたごめん絵本ハウスのコーナーは、読み聞かせのプログラムも継続され、ふらっと立ち寄っても活力を見出す場所として、また憩える場所として大変好評を得ているようでございます。これらの事業を最も効率的に行うことで、後免町筋での交流は活発となり、商店街の集客も、町の活況と相まって、多方面に広がっていくのではと期待するところでございますが、これらの実現の可能性をもたらす施設として、また核となる施設として、筋向いに建築が計画されている後免地区の公民館がございます。この新しい公民館が、市の中心市街地の活性化をも捉え、特徴を持った活動を担う公民館でなければならないと思っておりますが、地域の特性を捉えた生涯学習活動、防災に関する活動、商店街の活性化を至願した活動、どのように捉えての建築構想なのか、それぞれ商工観光課長、生涯学習課長、危機管理課長にお伺いをいたします。
 また、建築、そして運営など、地域の皆様方とのコンセンサスをどのように得ていられるのか、あわせてお伺いさせていただきたいと思います。
 最後に、強調させていただきますと、南国市の近代の歴史を象徴する野中兼山の遺構、舟入川に沿って発展してまいりました歴史のある商店街であること、この町の風景にすっかりアンパンマンがなじんでいること、やなせ先生がお贈りくださった「ごめん」「ありがとう」、このメッセージも地域の特徴で、自慢の一つでございます。これらの魅力を捉えた建築構想であることを、市民の皆様も、私も望んでおります。それぞれ担当課長の答弁をよろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 高木議員お尋ねの高知大学、そして海洋研究機構によります海底遺構調査についてでありますが、白鳳地震により水没されたとされております黒田郡の調査、科学的な調査によりまして、郷土の歴史文献に記されております内容のほかに、過去の南海トラフ地震についても解明されるかもしれないということで、大変私も期待をしておるところでございます。本市の海底遺構調査につきましては、南国市の十市沖が調査地の一つとなっておりまして、現在、調査が進められているところでございます。また、同じ十市地区の平野部、これは圃場整備を行ったところでございますが、ここでは昨年秋から独立行政法人の産業技術総合研究所が、陸上での堆積物に残る過去の南海トラフ地震の津波痕跡調査を行っておりました。同研究所の調査研究につきましては、調査地の土地情報の提供など、本市としましても、連携をしながら進めてまいりました。その調査結果につきましては、津波堆積物と思われる砂の層を確認するなど、一定の成果がありまして、現地でも報告を受け、またこれから詳細に分析いたしました調査結果の報告も受けることになっておるわけでございます。このように、過去の歴史、南海地震の解明に向けた取り組みが、本市の海や陸で相次いで実施されるということは、非常に興味深く思っておりまして、御質問の海底遺構調査についても、津波痕跡調査と同様に、本市として、例えば南国市の歴史資料や地元郷土史家の紹介など、できる限り連携を深めてまいりたい、このように考えております。どのような調査結果が出るかまだわかっておらんわけでございますけれども、調査の成果を今後の南国市の歴史教育、また防災意識の啓発にもしっかりと活用していきたい、このようにも考えております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 西原三登君登壇〕
○危機管理課長(西原三登君) 高木議員さんの御質問にお答えいたします。
 まず初めに、商店街と公民館のことにつきましては、後免町防災コミュニティーセンター、仮称でございますが、これにつきましては、災害時の避難所として指定をする予定になってございます。危機管理課としましては、防災の視点を盛り込む必要があることから、防災安全社会資本整備交付金の都市防災推進事業を活用いたしまして、自動解錠装置の設置や防災倉庫、太陽光発電、ガスバルクなどの防災関連の整備を進めることになっております。新しい後免防災コミュニティーセンター(仮称)では、商店街と電車通りをつなぐ動線が確保されております。商店街側の防災コミュニティーセンターと電車通りの防災広場を活用いたしまして、イベントや講座にあわせた防災の啓発活動を推進してまいります。防災コミュニティーセンターとしての位置づけであることから、商店街の方々や自主防災組織とともに、機器の取扱訓練や総合的な防災訓練などを仕掛けまして、商店街や自主防災組織の活性化につなげてまいりたいと考えております。
 次に、避難力や行動力についてぜひ一言ということでございますが、防災業務を進めていく中で、たくさんの防災講演をお聞きする機会を得ることができました。その中で、群馬大学の片田敏孝教授の講演をお聞きしたときに、災害に備える主体的な姿勢など、人の心を揺さぶる言葉や考え方に衝撃的な感動を受けまして、防災の取り組み姿勢に気づかされたわけでございます。片田教授のこの考え方で防災を進めていけば、防災の素人でも頑張れると、市民とともに連携、協働して取り組んでいけると感じたためでございます。
 市民への説明会や講演、議会答弁でも何度か使わせていただいておりますが、お聞きした講演で、特に心に残っている言葉を述べさせていただきます。
 まず1つ目としまして、居安思危、やすきにありて危うき思う、思えばすなわち備えあり、備えあれば憂いなし、3段の論法になっているわけですが、この居安思危という言葉を市民に普及していきたいというふうに思っております。
 2番目に、大いなる自然の営みに畏敬の念を持ち、行政に委ねることなく、みずからの命を守ることに主体的たれ、この信念に基づく避難の三原則、想定にとらわれるな、最善を尽くせ、率先避難者たれ。
 3つ目といたしまして、助けられる人でなく、助ける人になる、そのために何をすべきかを考え、気づくことでございます。
 4番目に、防災教育のよくない例としまして、おどかしの防災教育がございます。外圧的に形成され、長続きしないと言われているわけです。
 もう一点、知識の防災教育、これも主体的な姿勢がないままだと、想定にとらわれ、与えられた災害規模以上を考えなくなるということでございます。
 よい例といたしましては、姿勢の防災教育、山や川や海の恵みに近づくと同時に、時に災いにも近づくことであり、災害をやり過ごす知恵を備え、暮らすことが災害列島に住むためのお作法であることを教える。
 5番目に、愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ、ドイツの首相のオットー・フォン・ビスマルクの言葉であるということでございますが、これは、東日本大震災後の11月に高知県の講演に来ていた釜石市の防災課長が、講演の冒頭で、歴史に学ぶ取り組みが不足している、と反省の言葉を述べられましたので、大変心に残っております。本市も過去の宝永地震の津波痕跡の調査結果などもございますし、産業技術総合研究所が進めている津波堆積物の調査結果も活用を図る必要があると思っております。市民一人一人が、住んでいる地域に誇りを持ち、正しく恐れて、そのときだけきっちり避難することができる、内発的な避難ができることを願っておりますし、そのために何をするべきかを考え、気づくことが避難力や行動力に結びつくものと思っております。高木議員のおっしゃるとおり、2つの「そうぞう」にも相通ずるものがあると思います。これらの気づきや心に感じてもらえる言葉を交えながら、防災ツールとして啓発活動を続けていけば、必ずや南国市民の防災力は向上すると確信をしております。
 最後になりましたが、高木議員さんには、このような発言の機会を与えていただきまして、本当にありがとうございました。
○議長(前田学浩君) 保健福祉センター所長。
      〔保健福祉センター所長 岩原富美君登壇〕
○保健福祉センター所長(岩原富美君) 高木正平議員さんの御質問にお答えいたします。
 まず、健康なんこく21きらりの見直しにつきましては、平成27年度が最終年となっておりますので、平成26年度に市民アンケートによる市民の健康意識調査と健康と医療・介護の実態把握を行い、27年度に最終評価を加え、新しい第2期計画を策定する予定となっております。国の健康日本21や高知県の健康よさこい21などと足並みがそろうよう修正を行うとともに、市民の健康実態に合わせ、具体的な対策がとれるような計画を策定したいと考えております。
 次に、口腔ケアの現状ですが、歯科衛生士は、乳幼児健診や総合健診での歯科指導のほか、子育て支援センターや保育所、いきいきサークル、高齢者教室などへも出向き、活動の場をふやしております。高知県の平成23年度の調査では、自分の歯を60歳で24本以上有する人の割合は70.6%、80歳で20本以上の歯を有する人の割合は25.9%となっております。平成13年の調査では、60歳で24本以上の歯を有する人の割合は55.1%、80歳で20本以上の歯を有する人の割合は30.7%でした。80歳の割合が悪くなっているのは、老健施設の利用者を主としたため、偏りがあるとされております。やはり、50歳代から歯の喪失が著しくなっております。子供の虫歯は、確実に減っておりますが、30歳代で歯を喪失する者がふえており、成人後の若い世代への歯科保健指導が課題となっております。
 無料歯科健診の平成25年度の実績は、6月が263人、11月が46人、総合健診が174人、合計483人が受診しております。6月の健診は、3分の2が30歳代以下の方で、親子での受診が多くなっております。総合健診では、健診に来られた方の34.5%の方が歯科も受診されております。11月を歯周病予防と位置づけ、40歳以上を対象に健診を実施しておりましたが、受診者が少ないため、年齢を外したほうが6月を逃した方も家族そろって受診していただけるのではと思い、年齢を拡大いたしました。無料健診の目的は、まずは御自分の口腔内の状態を確認していただくことですが、もう一つは、御自分に合ったかかりつけの歯科医師を見つける機会にしていただきたいということです。適切な口腔ケアのためには、御自分で毎日行う歯磨きだけでなく、歯科医師や歯科衛生士などの専門家による定期管理は欠かせませんが、虫歯など何かあれば歯医者には行くけれど、口腔ケアのために定期的に通う方はまだまだ少ないです。悪くなくても、口腔内のメンテナンスのために、歯科医院に定期的に通う習慣をぜひ市民の方にはつけていただきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 教育長。
      〔教育長 大野吉彦君登壇〕
○教育長(大野吉彦君) 高木議員さんの給食に関する御質問にお答えいたします。
 本市におけます学校給食を中核に置いた食育の取り組みは、地道な取り組みではありますが、着実に成果を上げていると考えておるところでございます。平成11年度から教育委員会方針としまして食育を掲げ、その中で目指す子供像として、賢く食べる、心で食べる、体で食べるとしております。賢く食べるとは、望ましい食習慣を身につけた子供を育成すること、心で食べるとは、心豊かな食生活を送ることができる子供の育成、体で食べるとは、健康的な食生活が送ることができる子供の育成でございます。私ども教育委員会は、学校給食を単に与えられる給食ではなく、みずからつくり上げる給食への転換を目標に取り組んでまいりました。次代を担う子供たちが、食を通じて生きる力と豊かな人間性を身につけ、健康的で生き生きとした生活を送ることができるよう、そして南国市の食文化や風土にも触れ、ふるさとへの愛着や生産者等への感謝の心情を持つことを目標として、今後も取り組んでまいりたいと考えております。
 以下、それぞれ担当課長より御答弁申し上げます。
○議長(前田学浩君) 学校教育課長。
      〔学校教育課長 竹内信人君登壇〕
○学校教育課長(竹内信人君) 教育長の答弁に引き続きましてお答えさせていただきます。
 本市では、6名の栄養教諭と学校栄養職員が、県費負担教職員として配置されております。この栄養教諭・栄養職員が、食育の核となって子供たちへの指導を行っております。
 食べ残しにつきましては、職員の配置がある学校については、毎日データをとっており、主食、副食別の残食率も残しております。これはあくまでも重量ベースでございます。残食率は、メニューによっても、また寒暖の差によっても、また学校規模によってもまちまちですが、平成15年度から記録をとっております後免野田小学校を見てみますと、残食率が6%を超えていたのが、平成16年度は3.3%、これ以後、年々少なくなりまして、平成22年度には0.7%まで下がってきております。これは、栄養教諭の指導はもちろん、平成15年度から中山間の棚田米を週5日家庭用炊飯器で提供を始めたことや、食農教育にも力を入れた取り組みが功を奏したものと考えられます。生産者と触れ合い、顔の見える食材の提供や子供たちみずからが育てた食材が給食に出ることにより、食べ残しはもったいないという気持ちが芽生えたともお聞きをしております。
 また、教育委員会といたしましても、家庭との連携を考え、各校の食育への取り組みをパンフレットにして保護者へ呼びかけたり、家庭でできる給食レシピ集なども作成したりして、各家庭にもわかる取り組みを行っております。先ほど教育長の答弁でもありましたが、これからも子供たちに命や食べ物の大切さ、生産者への感謝の念を育む学習などを行い、ふるさとへの愛着や感謝の心情を持つことを目的として育てていきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 幼保支援課長。
      〔幼保支援課長 岩川節生君登壇〕
○幼保支援課長(岩川節生君) 高木議員さんの御質問にお答えします。
 保育所の給食は、それぞれの年齢に合った栄養価をもとに、バランスよい献立を作成しています。この献立は、年3回開催される献立委員会で、栄養士、調理職員で検討を行い、南国市の統一献立としています。この統一献立をもとに、それぞれの保育所、園で行事等を考慮し給食を実施しています。保育所、保育園と幼稚園での給食の食べ残しは、ほとんどありませんが、日ごろより食が細い園児や偏食の多い園児には、声がけや励ましをすることにより、完食させるよう努めています。
 また、職員会などで給食について定期的に話し合いを行い、味つけやメニュー等について意見を出し合い、日々改善を行い、食べ残しをなくすための指導や工夫を行っています。
 また、菜園活動や料理活動を通じて食への関心を持たせ、生産者への感謝の気持ちを育てています。さらに、友達と食べる楽しさやみんなで一緒に食べる喜びを日ごろの給食や行事食を通じて理解させるなど、食育にも取り組んでおります。
○議長(前田学浩君) 商工観光課長。
      〔商工観光課長 今久保康夫君登壇〕
○商工観光課長(今久保康夫君) 高木議員さんの質問にお答えいたします。
 ごめん・よってこ広場は、商業の振興の前に、まず商店街のにぎわいを図ろうと商工会が事業主体となり、南国市ごめんありがとうにぎわい商店街づくりとして平成24年度の四国経済産業局の採択を受け、旧高知銀行を改修整備して、平成24年12月にオープンしました。その運営につきましては、商工会と市の集落支援員、そして事業ごとにボランティアなどの協力を得て運営してまいりました。平成25年におきましては、緊急雇用事業により、スタッフ1名を雇用し、地域も巻き込んだイベント実行委員会を立ち上げて企画運営を行っています。内容としましては、高木議員さんもおっしゃっておりましたが、絵本の読み聞かせや昔の後免町の写真を展示したごめん町今昔展、そしてファンが写した三山ひろし展などの写真展、そして平均して月2回の高知農業高校のアンテナショップの開催、そしてワークショップとして夏休みの宿題、キャンドルカップづくり、3月には村岡マサヒロ漫画教室も計画しております。また、農業高校生の協力のもと、アンパンマンとやなせ先生の形を模したキャンドルナイトや主に高知県内で活躍するアーティストを多数呼び、「ごめん町文化祭よ!てこ」も2回開催しました。これには出店も呼んでくるというようなこともしております。特に、1月26日に行われました豆まき大会、ごめん町節分大決戦には、大勢の親子連れが参加し、にぎわいました。こんなユニークな豆まき大会であるとか、南国市では珍しいコンサート、ライブ活動などの活動をしてまして、もう実験的な、挑戦的な活動をしているということで、行政ではできないようなことをやっているなということで評価をしています。また、商店街におきましても、アンパンマン等の7体の石像を平安衣装やクリスマス衣装に飾りつけたり、地産地消、ごめんの軽トラ市の開催などもあり、後免町商店街では、何かおもしろいことを定期的にやっているというイメージづくりはできつつあるのではないかなというふうに感じております。もちろんこうしたイベントの開催におきましては、農業高校や地域の商店の方、周辺の方々の協力により成り立っておりまして、当初運営のためのNPO法人の設立について商工会内部でも議論をしておりましたが、時期尚早との結論から設立準備はとまっておりますが、新たな後免町防災コミュニティーセンターが完成しましたら、2月のごめん・よってこ広場で、高知で活躍するアーティストとともに公民館で行っているわかガエる体操やカラオケ教室も一緒に開催したように、地域商店の方々が商業のことだけでなく、文化的な活動などについても前向きに活動して、よってこ広場とコミュニティーセンターが連携、役割分担することで、相乗的な効果を生む活動になるのではないかと考えております。今後もよってこ広場の運営につきましては、検討していく必要がありますし、このコミュニティーセンターとの連携におきましても、アンパンマンとかやなせ先生などの後免の特徴を生かした活動ができるように、庁内でも検討していきたいと思っております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 生涯学習課長。
      〔生涯学習課長 谷合成章君登壇〕
○生涯学習課長(谷合成章君) 高木議員さんの新しい後免町公民館についての御質問にお答えをいたします。
 新しい後免町公民館につきましては、後免地区の皆様方の御協力のもと、平成26年度に後免町防災コミュニティーセンターとしての建築を計画をしております。御協力いただきました地域の皆様方に、この場をおかりしまして厚く御礼を申し上げます。
 さて、社会教育施設であります地区公民館につきましては、市内17地区のそれぞれの地域で特性に応じた活動が展開をされております。各地区には運営審議会が組織されておりまして、毎年度当初の会にて事業計画等を御審議いただいております。建てかえに当たりましては、後免町公民館の運営審議会の中に建設部会を組織いたしまして、たくさんの協議を重ねていただきました。それによりまして、後免町の特性を生かした防災コミュニティーセンターとして、平成26年度に建設される予定でございます。運営審議会の委員の皆様方のお取り組みに、重ねて厚く御礼を申し上げます。
 また、その委員の中には、防災会会長や商工会支部長がおられまして、現在におきましても、毎年地区防災会訓練やごめん軽トラ市などを公民館活動として取り組んでおります。新しい後免町防災コミュニティーセンターにつきましては、南側にコミュニティー広場の整備も予定されておりまして、そこには議員さんがおっしゃられたやなせたかし先生のアンパンマンに関するキャラクターベンチの設置についても、地元からの要望もあっております。これからも地域の皆様が元気になれる公民館として、商工観光課、危機管理課と連携し、後免町の特性を生かしながら、その活動を支援してまいりたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 昼食のため休憩いたします。
 再開は午後1時であります。
      午後0時4分 休憩
      ――――◇――――
      午後1時   再開
○議長(前田学浩君) 休憩前に引き続き会議を開きます。7番高木正平君。
○7番(高木正平君) 先ほどは、市長を初め、それぞれの課長さん方からの答弁をいただきましてありがとうございました。
 2問目をさせていただきたいと思いますが、危機管理課長の大変深い洞察力のある敬服なお言葉をいただきました。やはり、東日本大震災を忘れないこと、そして過去の南海地震の惨状を記憶しておくこと、備えあれば憂いなしという言葉もいただきましたけれども、これらのことをしっかり忘れずに地域で備えていきたい、地域での取り組みを今後も続けていきたいという思いにかられました。ありがとうございました。
 次に、歯の健康のことですけれども、所長からも大変詳しくお話をいただきましたが、実際、口腔ケア、当初予算で口腔関係の予算がわずかですけれども6万円程度増額をされておりますが、このことでいわゆる全市民を対象に、年2回の健診の実施に努力をされた、そのための経費かとも思いますけれども。この年2回の機会をこれまでの全2回でなかった時期の健診率を一つ大きな反省の中に、ばねにして、全2回になった健診率の向上に取り組むことの姿勢をぜひお示しいただきたいと思いますし、何よりもこの自己管理、口腔、口の中、歯の管理につきましては、自己管理、セルフケアが一番大事と思いますけれども、そのセルフケアに対するきっかけづくりみたいなものも今後の健診の中での周知ということで、年2回の健診の受診率の実績を上げることとあわせて、セルフケアについての周知もお取り組みいただけたらと思いますけれども、そのあたりも心構えをお聞かせいただければと思います。
 次に、給食の食べ残しでございますけれども、学校教育課長のほうからは、後免野田小学校の残食の状況を御紹介してくださいました。課長の答弁の中で、栄養教諭、また栄養職員が6名配属されているということも伺いましたけれども、じゃあほかの学校の残食の状況はどうなのか、とりわけ御紹介いただきました後免野田小学校は、市内の小学校の中でも極めてこの取り組みが非常に他の学校が範とするような取り組みの継続をされているのじゃないかなというふうに想像いたします。その一つには、ある新聞で、後免野田小学校の残食の状況を捉えた、紹介された記事を拝見しましたけれども、他の学校の残食の状況をあわせて、全市的な全ての学校の残食の状況を捉えて、あわすことができる現状の割合をお教えいただけたらと思いますけども。その状況の中で、やはり教育長さんがお答えくださいましたように、賢く食べる、心で食べる、体で食べるというその姿勢で学校給食をお続けいただくことについての、大きなさらなる安心と我々の期待が募るところでございますけれども。この食を育む、この「を」という接続助詞といいますか、食を育むが何を育むかということを陳述した言葉かというと、やはり子供の食を育むというふうになると思いますけれども、その子供の食を育むために、そのことを実現していく、心で体で食べさせる環境づくり、状況づくりを整えるのは、やはり給食に携わるスタッフの方々あるいは担任の先生方であったり、当然、家庭の保護者の方々であったりすると思いますけれども。例えば学校の調理に関係する方々の状況はどうなのかということをある保護者のお話から知りました。子供さんの学校給食の状況を御家庭で御報告される中で、その保護者の方からお聞きした話ですけども、非常に学校給食については関心の高い方の御家庭のお子さんの状況ですけれども。南国市の学校給食は、電気炊飯器でまさに炊きたての御飯を食べておりますのが本当においしいことだと思いますし、香りも含めて食をそそる御飯だと思いますけれども、その子供さんの感想は、御飯がぞべぞべしておいしくないという感想をお家の方にお伝えする。ぞべぞべするというのは、よく聞きますと、何か蒸ら返しといいますか、炊き上がったものを上から下へまぜ込むというか、蒸ら返しをされていないので、ぞべぞべ状態で、のり状のような御飯なのでおいしくないということを御家庭でこぼされる。じゃあ栄養職員あるいは栄養教諭の方々がおいでるはずなので、その方々へのそのあたりの子供の食べ感想などもお話ししたらということを御家族のアドバイスがありながらも、子供はなかなかその栄養教諭の方に、教室に来ることがなく職員室にいる、あるいは調理室などから姿が見ることが少ないとか、よくわかりませんけれども、直接子供がそういう状況を訴えることには至ってないような状態なので。おいしいはずの御飯が、十分においしくいただけてないような状態を、そのちょっとした食を育む心持ち、姿勢が加えられることによって、まさに御飯もおいしくなると思いますが、このあたりの食を育む環境に携わる方々の食に対する姿勢がどうなのかというのを少し、その御家族の話を聞く中でどうしてだろうなというふうな疑問を持ちえました。まさに、感受性豊かな子供たちですので、直感といいますか、その感想は素直な言葉だと受けとめて、このあたりの現場の状況というものもあわせてお聞きすることで、おいしい御飯ならばなおのこと、食が進みますので残食も少なくなる、そんなふうに思うところでございます。
 それと、御答弁の中で、生産者への感謝の念を育むというふうなことを御紹介してくださいましたけれども。何人かそのことでお話聞く中で、直販所、クラスで直販所を訪ねて、直販所には生産者のお名前が書かれた、それこそ新鮮な野菜がケースに並んでいるわけですけれども、生産者の名前が書かれたその農産物を見て、それらのものを販売する生産者の顔をイメージすることで、やはり食材を大切にしないといけないというふうな気持ち、思いを子供の気持ちの心の中にすごく強く持たれた、食材のありがたさということを知ることで、食べ残しがないようにというふうな、食べることへの誘いになるというふうなこともあわせてその保護者の方々などからお聞きしたことです。その辺のところで、残食の他の学校の、配置された学校の状況、押しなべて市内全校の状況、そして実際御飯の炊き方の最後のやっぱり思いやりというふうなところでの御飯をおいしく提供するという何といいますか、おもてなし、そしてまた生産者につながるような食材を学校給食でどのようにというふうなところもお聞き願えればと思っております。
 そして、後免町の公民館につきましては、よってこ広場につきましては、商工観光課長が御答弁くださいましたように、まさに2年目でございますので、軌道に乗り始めて、いろんな企画が周りの方々から持ち寄って企画して、それをつくり上げて、実際開催するというふうな、その段階の企画から開催、そして反省までのその段階の醍醐味も多くの方々が体験することによって、ますますよってこ広場も活気を極めていくこと、そのことが後免町商店街への思いをはせる、そんなことにもなっていくことで商店街の人通りも徐々にでもふえていく可能性を私は期待したいと思いますけども。そのよってこ広場のすぐ筋向いでございますので、2つの施設でそれぞれということではなくて、やはり後免町公民館をステーションに、幸い生涯学習課長の御答弁でも危機管理課長あるいは商工観光の課長も、単なる生涯学習の公民館施設と、市立公民館という位置づけでは事実そのとおりですけれども、それのみならず、活動につきましては今言われた3課が得意とする領域とする課題を、住民の方々の中で自主的に運営できるような、そういう運営管理体制を持っていこうというふうなお答えでございましたので。ぜひそのようなお取り組みを生涯学習の枠の中でそれぞれを加えて実施していただけるようにお願いしたいと思いますし、あわせて何としても後免のこの商店街周辺は、やなせ先生のワールドです。アンパンマンの世界であると思います。先般、後免野田小学校へお邪魔したときに、余りにもやなせワールドに驚きました。職員室を本当久しぶりにお伺いしましたときも、アンパンマンがたくさん出迎えてくれるような、そんなアンパンマンの世界を野田小学校でも拝見しましたし感じましたが、まさに後免の町筋には、このアンパンマンがあってしかるべきだと思いますし。随分長くテレビでアニメーションとしてサザエさんが放送されておりますけれども、ことし45年を迎えたというサザエさんですが、やなせ先生のアンパンマンは、この先10年も20年もやっぱり南国市の魅力のキャラクターとして、ずっと続けられるキャラクターであるし、やなせ先生の思いを続けていかなければならないと思うわけです。そんなことの一つとして、最近、防災行政無線が新しく設備が取りかえられまして、このごろ夕焼け小焼けのメロディーが午後5時には流れてまいります。ここはひとつアンパンマンになぞらえて、やなせ先生のアンパンマンのテーマとかあるいは手のひらを太陽にとかというふうな、まさにやなせ先生の世界を毎日5時の時報のときに流すということも、全市的に南国市はアンパンマンで包み込むような、そんなことで何といいますか、夢も広がるし、コミュニケーションも、いろんな地域の和やかさも培われるものだと思います。ちなみに、福島県の砂川市というところ、私たちには子供の時分なじみの深い映画のゴジラですけれども、円谷栄二さんの生まれ故郷、そちらでは、お昼のアナウンスあるいは夕方の時報にはウルトラマンの音楽が流れますし、5時には帰ってきたウルトラマンが流れるということで、まさに円谷ワールドをそういう形で市民の生活の中に提供している。そんなことも一つの事実として、ぜひアンパンマンあるいは手のひらを太陽にとかというやなせワールドを全市民への遠隔無線装置といいますか、それで試験放送というか、流していただくことをお願いをいたしまして、2問目とさせていただきたいと思います。
○議長(前田学浩君) 答弁を求めます。学校教育課長。
○学校教育課長(竹内信人君) 高木議員さんからの2問目の質問にお答えさせていただきます。
 今、手持ちで持ち合わせておるこの資料の中では、6校を見てみますと、その残食率が一番少ないところで0.4%ということになってます。先ほど後免野田小学校、平成22年度に0.7ということを申し上げましたが、一番少ないところで0.4、一番多いところで5.8%ということになっております。これはあくまでも南国へ視察においでたところの市町村から聞くところによりますと、10%であっても非常に少ないんではないかというふうな感想をいただいておることもあります。
 それと、食育に関しましては、単なる御飯を残さないとか、食べなければならないとか、そういうだけではなくて、第1問目でもお答えいたしましたが、栽培をするとか、それから調理をするとか、おもてなしをするとかということを食育の活動の中に入れて実践をしておりますので、そういったことからももったいないという気持ちが生まれるんではないかというふうに考えております。
 それから、御飯の問題ですが、電気炊飯器を炊いてそのまま教室へ持っていっているわけではなくて、必ず調理の最後、蒸らし返しを行うわけです。そのときに、御飯の状況については把握ができると思うんですが、そういったことがあるようでしたら、ちょっと調査もしてみたいと思います。
 それから、教室で御飯を食べておりますので、栄養教諭は教室には来なくても、各担任もおりますので、担任も一緒に食べておるので、御飯にもし何か不備があれば、そこでまたわかると思うんですが、そういったような情報は上がってきてませんので、また各学校のほうに問い合わせて、そういうことがないかどうか調べたいと思います。
 以上です。
○議長(前田学浩君) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長(岩原富美君) 高木議員さんの歯の健康、自己管理をどのように市民に気づかせるかということですが、国保のデータを見てみますと、外来での医療費で一番多いのはやはり高血圧ですが、2番目はやはり歯肉炎及び歯周疾患ということで、糖尿病より多く医療費がかかっておりますし、病院にかかる理由でも2番目に多くなっております。単純に健康のために予防してくださいというよりは、市民の皆さんにこういう情報もお出しして、自分自身が払う医療費も減らすことができる、こういうことからも、皆さんに啓発は行っていきたいと考えております。
 あと個別には、平成24年度から健康まつりきらりフェアにおきまして歯科コーナーを新設いたしまして、啓発には努めております。あと高齢者の方が今後かむため、またそれを飲み込むということについては、口腔機能トレーニングが必要となってまいりますが、これにつきましても、また老人クラブ、いきいきサークルなどへ積極的に入っていって、顔の見える近さで指導ができる、このような体制をつくっていきたいと考えております。
 以上です。
○議長(前田学浩君) 危機管理課長。
○危機管理課長(西原三登君) 高木議員さんの防災行政無線の定時点検の放送でアンパンマンのテーマを放送したらどうかという御提案でございますが、現在、防災行政無線の設備につきましては、ほぼ工事が完了いたしまして、4月1日から本格な運用をしていくということでございます。現在調整中ということでございますが、1月31日から毎日夕方の5時に定期点検を兼ねまして音楽の定時放送も開始いたしました。市内に一斉同時に放送をして、本市としては初めての取り組みのある意味音楽放送が流れているわけですが。他市ではいろいろ事例もネット等でも調査しましたところ、いろいろやられていること実態上わかっていますので、現在は夕焼け小焼けということで、本市は少しこれで運用して、一定、定時の放送が市民に定着をするといいますか、お昼のサイレンとそれから夕方の5時にはきっちり通信の確認をする形で流れているんだというところを定着させていただいて、その後、御提案のようなアンパンマンのテーマを、著作権の問題もあろうかと思いますし、まだ言えば、香美市さんがある意味、本市よりも力の入った取り組みをされていますので、そういうこともかみ合わせながら、本当にアンパンマンのテーマを本市で流すのかどうかということにつきましても、一定の今の防災無線の運用が軌道に乗って、市民にも認知をされてきました段階で、さらに踏み込んだ形で検討を進めてまいりたいというふうに思っておりますので、御理解のほどよろしくお願いします。
○議長(前田学浩君) 7番高木正平君。
○7番(高木正平君) ありがとうございました。西原危機管理課長が、香美市さんとのことを申されましたけども、香美市は生まれ在所、南国市は学びの地域で大きく伸び育ったところ、ぜひ香美市のほうにも声がけしながら実現をしていただけたらと思います。
 最後に、最近、高知新聞の土佐あちこちの欄に、100%給食というコラムを拝見いたしました。まさに、一つの学校給食を称賛してくださったような記事の内容だと思っておりますけども、このタイトル、100%給食を100%完食というふうなことで中学校給食につなげていただくようにお願い申し上げたいと思います。
 以上でございます。