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検索結果 »  平成25年 第374回市議会定例会(開催日:2013/12/06) »

一般質問 1日目(小笠原治幸)

質問者:小笠原治幸

答弁者:関係課長


○議長(前田学浩君) 12番小笠原治幸君。
      〔12番 小笠原治幸君登壇〕
○12番(小笠原治幸君) 12番小笠原でございます。通告に従いまして順次質問をさせていただきます。
 私の質問は3点ございまして、1点目はユートピア構想、夢みたいな質問かもわかりませんけど、非常に南国市にとっては大事な質問かと思います。2点目は道路について、3点目は病院について。
 まず、ユートピア構想についてでございますが、今現在高知県では、四万十町にありますクラインガルテン、これは住宅つき滞在型市民農園ですが、非常に人気がございます。
 また、このクラインガルテンについては、新規就農者の支援でございますので、なかなか応募しても入れないというふうに聞いております。
 また、本山町にもクラインガルテンがございます。高知県には2カ所クラインガルテンがございますが、このクラインガルテンは非常に都市近郊で人気がありまして、また応募が非常に多いようでございます。
 そのクラインガルテンと道の駅の農家レストラン、人気がございます。3周年を迎えました。それと、今県の移住促進構想ですね、これを絡めて一つの事業、産業として捉えることができないか。そのことによってまたさらに経済や雇用の向上とか、そういうものにつなげていけないかという、お互いの事業が相乗的に共鳴し合って発展していくことが南国市の大きな将来につながるのではないか。
 また、このユートピア構想については、農業だけではなく、大きな農業に関しての教育、福祉、そして西島園芸団地の再建にも大きくつながるのではないかという提案でございます。
 2点目の道路については、先ほど高木議員からもちょっと触れましたが、あけぼの街道の開通が11月9日でしたか、盛大に行われました。非常に地元の方は喜んでおります。といいますのも、家の入り口、田畑の入り口、地域の安全、信号や地下道、いろんなことを細かく要望を受け入れていただいて本当に喜んでおります。また、高知市へ山田の住民の方も非常に近くなり、また通勤、買い物、救急車と、非常に便利になりました。
 そういう喜びと、去年の9月ですか、道路についての改修について御質問させていただきました。非常に市民の要望が多くて、要望書が山積しております。この整備がどうなっているか。
 また、今議会にもありますけど、17号議案でしたか、地域の元気臨時交付金、道路を特定しております。これを非常にうまくこういう要望に絡めていただいて、山積しております要望書を少なくしていただきたいと、一歩前へ進めていただきたいという大きい思いがございます。話が長くなりました。
 3点目の病院について、率直に申しまして地元のJA高知病院です。元気がございません。地元の地域医療を支えてまいりましたこのJA高知病院、農協病院です。何とか元気になって地域医療を支えていただきたいという、この大きな思いがございまして質問をさせていただきます。
 それでは、順次本題に入ります。
 ユートピア構想。緑豊かな南国市の田園地帯で自然や農業に触れ合ってみたい方が、野菜や果樹、花、鶏など多くの農産物を育てる中で、農業の楽しさや大切さを体験し、地域の人々や農家との交流により生きがいのある充実した生活を送っていただくための場所づくりの提案でございます。
 ユートピア構想の発想の原点は、農業によって長い歴史の中で養われてきた大切な伝統や文化の継承とクラインガルテン、先ほど申しました滞在型市民農園のことですが、を中心に有機農法、産直市、農家レストラン、移住促進により農業や経済の発展につなげるものでございます。
 1960年昭和35年ごろには、農業人口は最も多く、地域の大部分の方々が農業に携わっておりました。食料自給率も70%を超えていたのが、現在は40%を切ろうとしております。また、農業人口は国民の現在2%ぐらいですか、230万人ぐらいで日本の食料生産人口を支えておるわけでございますが、農業人口としてはちょうどぐらいかもわかりません。
 農産物の輸入では、輸入割り当て制から一般関税制度により自由化され、さらにTPPにより関税制度が撤廃されれば、日本の農業は壊滅的な打撃を受けます。今まで随分議論されておりましたTPPの件につきましては、国がしっかりと正しい施策と支援制度により日本の農業を支えなければなりません。
 農業という産業の安定発展のためには、生産から加工、流通により一体化した農業経営により、生活と経済の発展を図ることが基本になります。
 高知県の産業振興計画では、高知県の経済を根本から元気にするために、多くのプランを組み、県民が一丸となって生産から流通、販売まで見通し、産業間のつながりを強化し、実行しております。高知県のよさ、強みをキーワードに、温暖な気候、歴史、土佐のおきゃく、おもてなし、カツオ、シャモがおいしいと伝えることにより、地産地消から地産外商、さらに地産来商を戦略に、県内の事業者同士が協力して産業間同士のつながりを強化し、事業を促進しております。
 事業を成功さすための大事なところは、大きな目標や熱い思い、ロマンと必ず成功するという強い精神力が必要で、多くの人々との協力や連携が成功につながります。
 さて、ユートピア構想の基本的な方法は、移住される方が今の生活環境から田舎で暮らし何をやりたいかを明確にすることにより、田舎での生活スタイルをより具体的にイメージすることで、本当は自分は何を望んでいたのかが見えて選べる仕組みが大事になります。
 農業での野菜を育てる方や環境のよいところで子育てや仕事場づくり、川や海で魚釣り、思い思いの夢を実現し、アクティブに楽しみを追求できる場所づくりにより、新天地に移住することで新しい自由を手に入れ、新たな自分を再発見し、徐々に永住する仕組みをつくります。
 移住や永住を実現するためには、受け入れをする南国市が熱意、誠意、創意の精神をモットーに移住サポート体制が最も大事になります。南国市は移住や永住にすばらしい場所だと思います。温暖で日照時間も長く、暮らしやすく、野菜の栽培がしやすく、人情味があり、利用した方が南国市に住んでよかったと言っていただけるでしょう。
 また、ユートピア構想は経済、雇用の向上にもなり、都市計画に位置づけることにより、経済活動の向上、市民生活の向上、さらに人々の健康増進に大きな役割を発揮します。
 以上、ユートピア構想について私の思いを申し上げてまいりました。質問の内容は、ユートピア構想を基準に農業、教育、福祉、西島園芸団地についてお尋ねします。
 そこで、質問に入ります。
 まず、農業関係ですが、田舎暮らしを楽しみ、農業をしながら滞在できる場所づくりができるかどうかについての所見をお聞かせください。
 2番目として、農園として農地の貸借関係が結べるかどうか。現状の農地法の絡めからお願いをいたします。
 3点目として、建物、施設をつくるに当たっての手続上の許可、どういうものが必要かについてお聞かせを願います。
 次に、学校教育と農業についてでございます。
 学校教育での農業体験や農業見学は、学校での教育では学べない社会での適応力や発想力の向上や身体能力、性格、個性、また伝統的な食文化などの向上につながります。小学校、中学校の成長期の教育には大きな部分でございます。
 南国市では、学習指導要領に位置づけされている食育の推進につきましては、平成19年に食育推進計画を作成し、いち早く取り組んでおります。
 質問に入ります。農業がもたらす教育的効果についてお聞かせください。南国市での農業体験、各種活動の取り組みとメニューについてお願いします。
 また、食育の成果について、次にそれぞれの学校が地域の方とどういうふうに連携しているかについてお聞かせ願います。
 次に、福祉と農園についてお伺いをいたします。
 高齢者や心身に障害をお持ちの方が、体を動かして野菜や花などを育てなだめることは大きな健康につながり、病院へ行く回数も減り、生活習慣病の予防にもなります。医療費、保険料の削減にもつながります。
 お伺いをいたします。南国市での福祉農園の取り組み状況について、また方向性についてお聞かせを願います。
 次に、西島園芸団地とユートピア構想についてお伺いをいたします。
 西島園芸団地の観光農園にユートピア構想はよく似合います。現在の状況について率直な意見を申し上げますと、人件費や経費の削減だけでは経営の改善に限界があります。今の時代に合った根本的な改革が必要になります。
 まず、化石燃料の使用を最小限にし、できるだけ自然に従って作物を栽培します。また、メロンとスイカについては、長年の贈答品という取り扱いもありますので、年末までの栽培にし、あとはあったかい時期に栽培をします。また、イチゴ、トマト、トウモロコシ、芋類、果物では、ブルーベリー、サクランボ、ブドウ、梨、リンゴ、摘み取り野菜などの収穫体験を観光につなげ、さらに直販所契約栽培により多角的な経営を行い、また豊富な野菜や果物を利用した農家レストランは西島園芸団地によく似合うスタイルだと思います。それにクラインガルテンを加えることにより、すばらしいユートピア西島が誕生するでしょう。
 そこで、お伺いをいたします。ユートピア西島構想の所見についてお聞かせをください。
 また、ユートピア構想の実施について、幾つか問題点があろうかと思いますが、その問題点についてお聞かせを願います。
 2点目の質問に入ります。
 あけぼの街道全線開通、去る11月9日2時より開通式が盛大に行われました。南国市からも市長を初め建設課長、議長、産業経済常任委員会メンバーに、工事にかかわった関係機関や地元の代表の方により式典がとり行われ、主催者の挨拶、工事の経過報告では、地元の協力していただいた方々へのあったかい配慮ある言葉も入り、祝辞、テープカット、くす玉割り、通り初めが行われました。土佐山田から南国市を通り高知市へ11.5キロ、香美市から高知市は随分と近くなり、通勤、買い物、救急車など随分便利になりました。工事期間は、1990年に着工し、実に23年間の月日を経て完成に至りました。
 しかし、この195号線バイパスの計画はさらに25年前に計画予定され、実に50年近くたって開通に至ったわけでございます。
 それぞれの地域で多くの要望事項があり、交差点の信号、地下道と、安全面に配慮をしていただき、家への入り口、田畑の入り口、水路の改修、地元から多くの要望事項を受け入れていただき、地域の方々も大変喜んでおる次第でございます。
 また、あけぼの街道には中央分離帯、車道、歩道の間には植栽がされ、安全や景観にも配慮され、歩道では朝夕に散歩やジョギングをされる方も多く、すばらしい道路で喜んでおります。大変喜んでおります。
 それでは、質問に入ります。あけぼの街道の地域発展に伴う都市計画について。
 次に、あけぼの街道と東道路の交差点の交通渋滞の解消についてお聞かせを願います。
 続きまして、市道の要望書の整理についてお伺いをいたします。南国市の市道総延長五百四、五十キロぐらいでしょうか。1本の道にすれば随分と長い道になります。前年度の9月議会で道路の整備改修について質問させていただきました。早速広域農道の草刈りありがとうございます。また、南国市の道での配慮もありがたく思っております。
 前回の質問でも、市民の日常生活の中で道路や水路の改修についての要望書が多く、山積していると触れました。限られた市の予算ですが、なかなか前には進まず、めどがつかない状態ではないかと思います。
 しかし、道路にも寿命があり、ふぐあいがあっての要望でございます。まずは山積みされている要望書の整理をして計画性を持って改修をしていただきたいと思います。
 それでは、質問に入ります。山積されている要望書の整理の進捗ぐあい、結果はどうかについてお聞きをいたします。
 また、2番目として、法定外道路、公図のいわゆる赤線、農道とかそういうところですね、財産管理と維持管理についてお伺いをいたします。
 3問目の質問に入ります。病院についてでございます。
 いましばらくお待ちをください。12時が鳴りましたけど。
 それでは、病院について申し上げます。高知県は実に病院が多い。人口10万人当たり全国平均5.88軒のところ、高知県では16.09軒と、全国1位でございます。県下に1,418軒ぐらいの病院があるようです。2位が鹿児島県、13.20軒、3位が徳島、大分、佐賀、宮崎、熊本へと続きます。比較的あったかいところに多いんでしょうか。一番少ない県は、神奈川県の3.29軒です。
 南国市はどうでしょう。総合病院の高知大学医学部附属病院、JA高知病院を初めとし、専門病院、病院、医院、診療所、クリニックなどの医療機関で32ぐらいの病院があろうかと思います。南国市にこれだけ多くの病院があるということは、市民の安心や地域のお守り的な役割をしており、また地域に与える経済効果も大きく、働く場所、雇用の面でも貢献度は高く、もし病院の経営が悪くなると地域経済に与える影響は大きく、責任も伴ってまいります。地域に愛され、安心して見ていただける病院でなければなりません。
 私の病院についての質問は、地元で長きにわたって病気の診察をしていただいておりますJA高知病院についての意見でございます。
 その昔、病院といえば後免の香長病院、昭和6年開設のようです。そして、昭和46年に警察の東、前は農業試験場でございましたが、の跡地に高知農協総合病院となり、平成14年に現在のJA高知病院で地域医療の拠点として重要な役割を担っております。その歴史は長く、80年を超え、高知県の東部における重要な地域医療を支えてまいりました。昭和の時代には病院では数多くの患者さんで混雑しておりましたが、平成になり最近では少し寂しくなっております。ある病院の先生は、JA高知病院はどうなっちゅうでしょうか、何か上層部がごたごたしているみたいですね、病院へ行っても見てもらえない科がある、良い先生がいなくなったなど、余りよくない話を聞くようになりました。
 国では20年ぐらい前から医療機関を機能別に体系化することに取り組んでおります。この医療施策には、それぞれの医療機関に明確な役割と機能を持たせることによって、人々の大病院志向に歯どめをかけ、患者一人一人の症状に合った医療機関で適切な医療を受けられる仕組みをつくってまいりました。
 JA高知病院では、医師不足の状態ではないかと思われますが、私もJAの組合員の一人として大変寂しく心配しております。南国市民はもとより近隣市の身近な病院でございます。何とか改善をして安心して病院で見ていただけるように切に願うものでございます。
 私のJA高知病院についての質問は、JA高知病院の運営や経営がどうかというものではなく、単に市民の病院としてよくなってほしいという思いでございます。
 質問に入ります。JA高知病院への改善策について市ができることについてお聞かせを願います。
 直接JAには関係ございませんが、2点目として、南国市民への医療費負担、現在かなり医療費負担が多くなっていると思うんですが、これからかなり医療費負担が多くなりますが、その推移についてお聞かせ願います。
 1問目の質問を終わります。お昼御飯にかかりまして申しわけございません。以上で終わります。
○議長(前田学浩君) 昼食のため休憩いたします。
 再開は午後1時であります。
      午後0時8分 休憩
      ――――◇――――
      午後1時   再開
○議長(前田学浩君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 小笠原治幸議員に対する答弁を求めます。農林水産課長。
      〔農林水産課長 村田 功君登壇〕
○農林水産課長(村田 功君) 小笠原議員のユートピア構想の農業関係での御質問にお答えいたします。
 まず、田舎暮らしを楽しみながら滞在できる場所づくりについての所見、思いでございますが、議員のユートピア構想の原点と言われたクラインガルテン滞在型市民農園を基本に述べさせていただきますと、本市の温暖で日照時間が長く、農作物の栽培に適した気候、環境やカツオ、シャモなどの食材のおいしさは人を呼び寄せる大きな魅力があり、農園として確保されたところで農業に携わることで、将来の移住、定住につながれば南国市のにぎわい、発展となり、まさにユートピア構想です。
 議員言われたように、高知県では四万十町、最近では本山町がクラインガルテン滞在型市民農園を開設しております。
 本市が当施設を整備するときどのようなことが必要かの御質問ですが、まず市民農園整備促進法により、高知県が当施設の基本的な方向、区域の設定、市民農園施設の整備を盛り込んだ市民農園整備基本方針を策定した後、本市が市街化区域以外であれば市民農園区域の設定を行うことになり、これらの過程の中で農地の転用、建物施設建築等の手続が行われます。
 その後市民農園の開設となるのですが、御質問の農園としての農地の貸借関係については、市が開設者になるのであれば農地を所有することはできないため、所有者から市が借地となりますが、市民農園の利用者には制約はありません。本来市民農園の利用者は農業経営をするのではなく、あくまで一定期間滞在して農園を耕作利用するのであり、農地法あるいは農業経営基盤強化促進法などに該当する農地の貸借は発生いたしません。
 また、居住ではなく滞在型のため、住民票の移動は行われず、1年の施設借り上げで、更新は可能ですが、同じ箇所での借り上げについての確約はできません。そのため、市民農園開設がそのまま移住、定住に直結はいたしませんが、市民農園が移住へのきっかけとなる可能性は大いにあると思います。
 ただ、1つ気がかりなこととしまして、中四国農政局の市民農園に精通した職員からは、先ほど述べましたように、市民農園利用者は常時農園を耕作しているわけではなく、週末とかの不定期滞在者であり、周りの慣行農業、通常農業を営んでおられる方々ですが、慣行農業を営む農家とのあつれきに課題があるとの意見がありました。
 具体的には、化学肥料、農薬使用などの農作物の栽培方法の違いや利用者不在時の除草、害虫問題等があります。市民農園を開設するに当たっては、議員の言われた人情味があり、来てよかったと思える受け入れサポート体制を整えることと、そのような受け入れを歓迎する空気、雰囲気を集落で醸成することが重要になると思っております。
○議長(前田学浩君) 学校教育課長。
      〔学校教育課長 竹内信人君登壇〕
○学校教育課長(竹内信人君) 小笠原議員さんからの御質問にお答えいたします。
 南国市の学校教育における食育は、地域の豊かな風土や文化の中で育まれた作物を教育財産として生かし、次代を担う子供たちが食を通じて生きる力と豊かな人間性を身につけ、健康的で生き生きとした生活を送ることができるようにすること、そして南国市の食文化や風土に触れ、ふるさとへの愛着や感謝の心情を持つことを目標としてこれまで取り組んでまいりました。
 給食米の生産地上倉地区で毎年開催しております米づくり親子セミナーや各学校の学校田等での農業体験は、農家や農業関係者の絶大なる御支援をいただき実践されております。これらの体験を通じ児童は生産者と触れ合い、コミュニケーションを広げ、食に対して主体的に考えることができるようになるとともに、感謝の心を持てるようになると思います。
 このことは中山間の農家の皆さんも喜んでくださり、地元の米を子供たちに食べさせたいという意欲向上にもつながっていると聞いております。
 本市では食育の全体計画を全校で策定し、食育の取り組みの一環として農業体験が実施されており、米づくりは全ての小学校で取り組んでおります。
 また、花壇等を菜園に整備して野菜の栽培を行ったり、借り上げた畑等で芋栽培、タマネギ栽培を行ったりしております。その取り組み全てにおいて地域の支援をいただいており、学校と地域連携の中心的な役割を果たしております。
 こうした本市の食育財産を基盤にしながら、学校教育の食育は食の自立をテーマに、生きる力の源である食をみずからの力で切り開くことができる力を義務教育9年間で育てることが大切であると考えております。
○議長(前田学浩君) 福祉事務所長。
      〔福祉事務所長 南 幸男君登壇〕
○福祉事務所長(南 幸男君) 小笠原議員さんの福祉農業の御質問にお答えをいたします。
 障害者への就労支援の取り組みについて少し御紹介をしますと、障害者施設で農作物や花を生産し販売をしている事業所は、当市を初め高知県下にもたくさんあり、そこでは障害者が自然と触れ合いながら生産活動を行っております。
 四季折々の屋外での作業になりますので、体が鍛えられる効果があると思います。自然の中で体を動かすことで健康を保つことができ、小笠原議員おっしゃいますように、医療費削減に大いに役立っていると思います。
 また、香南市の障害者施設と黒潮町の障害者施設では、農産物の生産にとどまらず、農産加工品を製造販売し、その売り上げは自分たちの給料の一部になっております。高齢者や障害者施策の就労の場として当市に農園が整備されればすばらしいことだと考えております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 保健福祉センター所長。
      〔保健福祉センター所長 岩原富美君登壇〕
○保健福祉センター所長(岩原富美君) 小笠原議員さんの福祉農業の質問にまずお答えいたします。
 市民の皆様が趣味や生きがいを持ち、さまざまな活動を行うことは、健康づくりに重要と考えております。御自身の趣味や生きがいのため、個人的に野菜や花を育てておられる方はたくさんいらっしゃると思います。
 南国市では、JA南国市が平成23年の秋から有料でレジャー農園を始めているとお聞きしておりますが、全国には市民から無償提供された土地を高齢者に貸与し、高齢者の生きがいと仲間づくりや農作業を通じて健康増進に役立ててもらおうという活動や、デイサービス施設に併設された農園を健康福祉の場として活用している例がございます。
 プランターや花壇でなく、農園となりますと、土地の確保だけでなく、そこを管理、指導できる農業経験者など地域の方々の支援が大変重要となりますが、実現すれば大変すばらしいことかと思います。
 今まで健康づくりの中では直接取り組んでいない分野ですので、どのような取り組みなら可能なのか、情報を集め、関係各課ともに検討していくことも必要ではないかと考えております。
 続けて、JA高知病院の御質問にお答えいたします。
 JA高知病院は、議員さんから御紹介がありましたとおり、昔から市民に大変親しまれた病院でございます。全国的に地方の中小病院は医師不足と看護師不足により厳しい運営を余儀なくされております。
 その主な原因は、平成16年度から新しく始まりました卒後臨床研修制度により、地方の中小病院での大学からの医師派遣がままならなくなったことと、平成18年の診療報酬改定で導入されました7対1看護体制により、大病院が大量に看護師を採用したため、もともと看護師不足であった中小規模の病院や地方の病院で看護師不足に拍車がかかったためです。
 JA高知病院でも平成14年の開院当時は33名の常勤医師がおりましたが、現在は22名となっております。また、看護師不足により、平成19年には34床の病棟を閉鎖せざるを得なくなった状況もあったと伺っております。
 そして、もっとも影響を受けたのが平成17年の高知医療センターの開院でございまして、これにより患者数が激減していったと伺っております。
 高知県は人口10万人当たりの医師数は平成22年度末で全国5位ですが、年齢、地域、診療科目ごとに見ると、それぞれに大きな偏在があり、結果として地域の中核的な病院における深刻な医師不足が生じていると県では分析しております。
 JA高知病院でも多くの市民に利用していただけるように改善するには、まず医師不足を解消することが最も必要と考え、以前より取り組んでいただいております。幸い産婦人科には2名の常勤医師がおり、市内、近隣の産婦人科がお産の扱いを取りやめる中、年間450件ほどの出産に対応していただいております。
 市といたしましては、可能な改善策として、平成21年度より市内の公的病院として補助金を出しておりますが、医師の確保に必要なのが財政的な面だけではないため、御苦労があると伺っております。
 公的病院には採算性や技術的な面から、民間医療機関による提供が困難な医療を提供することが求められております。今後もJA高知病院には地域住民のため、行政、地元の病院、診療所と連携し、地域の核となる病院となっていただけるよう願っております。
 最後に、医療費の推移でございますが、国保の1人当たりの医療費は、平成20年度に33万3,000円だったのが、24年度は38万5,000円で、15.6%の上昇、後期高齢者医療では20年度112万2,000円だったのが、24年度は120万7,000円で、7.6%の上昇となっております。医療費の増加の原因は、人口の高齢化、生活習慣病の増加と医学の進歩と考えられておりますが、高齢化に伴う入院者数の増加は必至です。高齢者に対応してどんどん病院や病床をふやしていっては医療費の増加に拍車がかかります。
 そこで注目されておりますのが、在宅医療でございますが、これには医療機関だけではなく、地域のさまざまな機関が連携し、在宅医療、介護を支えていく必要があります。そのため、将来を見据え、土佐長岡郡医師会におきましては、定期的に地域の医療機関の医師、スタッフ、介護施設の職員、薬剤師、歯科衛生士など、さまざまな多職種による勉強会や講習会を開催しております。これにはJA高知病院の医師やスタッフの皆さんも参加いただいております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 商工観光課長。
      〔商工観光課長 今久保康夫君登壇〕
○商工観光課長(今久保康夫君) 小笠原議員さんのユートピア構想と西島園芸団地につきましてお答えいたします。
 小笠原議員の提案しますユートピア構想は、化石燃料の削減を含んだ環境農業、持続可能な農業の推進、農業の生産と加工、販売の一体化や地域資源を活用した新たな産業の創出を目指す6次産業の推進、そして地域固有の風景、文化の維持、都市と農山漁村と交流するグリーンツーリズムなどにも通じるもので、今後目指していくべき方向性だと考えます。
 西島園芸団地におきましても同様に目指すべき方向だと思いますし、そしてその方向に向けてこれまでもいち早く取り組んできたと考えております。御存じのとおり、西島園芸団地では観光農園として直販の推進、加工品の開発、トマトカレーなどの農家レストランの充実、農園の見学、イチゴ狩りなどの体験農業を実施して、近年ではチップボイラーの導入、重油削減のための厳冬期のメロン生産の削減などに取り組んできております。また、来年2月からはトマト狩りを実施するようにも計画しております。
 しかし、現状では西島園芸団地ではもう失敗が許されない状況であります。できる限りリスクを避けなければならないということで、根本からの急激な転換は難しいものと考えております。これまでの取り組みを充実させながら徐々に徐々に改善を図ることを考えております。
 例えば、売り上げの3割を占めますメロンですけれども、技術、市場も一定確立、確保しておりまして、これが従業員の周年雇用を守っているとも言えております。そして、メロンの周年生産というのは西島園芸団地の売りということになっておりまして、新たな作物への変換とか栽培方法の変更は、自然環境に左右・影響されます農業では、事前に試験栽培などをして技術を確立させながら徐々に徐々に転換していく必要があると考えております。
 また、観光・産業振興面から考えますと、西島の売りはもう一つブーゲンビリアが咲き誇る空間、アメニティーであるとも考えておりますし、そして本市固有の農村空間の魅力をより効果的に発揮するためには、西島園芸団地単体の充実もさせる必要がありますけれども、小笠原議員も触れられておりますとおり、あけぼの街道が開通してその沿線に長岡農協のあけぼの市がナノ工房として4月には移転することとなっております。それを契機にながおか温泉、国分、岡豊も含めたあけぼの街道沿い全体をエリアとしてもっと魅力を発信することができないか、関係機関や団体と協議して連携していきたいというふうに考えておりますので、御理解、御支援、御協力をよろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 都市整備課長。
      〔都市整備課長 小原良一君登壇〕
○都市整備課長(小原良一君) 小笠原議員さんからの御質問でございます、あけぼの街道の地域発展に伴う都市計画についてお答えいたします。
 開通しましたあけぼの街道は市街化調整区域にあり、市街化調整区域は市街化を抑制すべき区域とされておりますが、あけぼの街道ができたことで農地しか利用できていなかった場所に、この道路を接道としまして開発が行える可能性ができたと思います。
 開発行為を行うには許可基準を満たす必要がございます。この沿道での開発行為を行う許可基準に認められるものとしましては、日常生活に必要な物品の販売、加工、修理などを営む店舗(法34条1号)、レストラン、ガソリンスタンド等の沿道サービス施設(法34条9号)、地区計画に定められた建築物(法34条10号)などがございます。
 また、あけぼの街道沿いに大規模な開発行為を行うには、地区計画を定める手法がございます。地区計画を定めるには、南国市の基本方針に適合する必要がございますので、そのためには南国市都市計画マスタープランに前もって位置づけておく必要がございます。
 しかし、あけぼの街道の隣接地域は優良農地のため、都市計画法の許可だけでなく、農地を除外転用するという困難な手続がございます。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 建設課長。
      〔建設課長 吉川宏幸君登壇〕
○建設課長(吉川宏幸君) 小笠原議員さんの道路についての件で3点御質問があったと思います。随時答弁をさせていただきます。
 あけぼの街道と高知東道路交差点、この渋滞の解消につきましては、現在高知県中央東土木事務所のほうで、あけぼの街道の4車線化を平成27年度完成供用を目指して今現在整備を進めております。これが供用開始になれば一定解消されるのではないかと思われます。
 また、一つの方法としましては、信号機の時間調整、こういった部分も若干解消になるのかとは思いますけれども、それにつきましては警察とも協議しまして東西の通行に関する青信号の時間を長くするのも一つの方法ではないかと思います。
 また、その交差点の約200メートル東方には私ども市道との交差点の信号機もございますので、それもあわせて土木と一緒に警察へ協議してまいりたい、このように思っております。
 次に、要望書の整理の結果についてでございますけれども、平成25年11月30日現在で、改良工事に対しての要望件数、これは116件でございます。補修工事の要望件数につきましては162件であります。限られた予算でコスト削減も図って毎年計画を立てて実施していますけれども、新たな要望書がまた提出されたりしますので、件数が極端に減るといったような状況は起こっておりませんけれども、今後少しでもこの件数を減らすように努めてまいりたい、このように思っております。
 また、法定外道路の財産管理、維持管理につきましては、平成17年3月31日に国のほうから譲与を受けまして南国市の財産となっています。
 農道の幅員等につきましては、台帳は各地区の総代の方が所有しておりまして、境界立会の申請等があれば現地に出向きまして、総代から隣接の所有者立ち会いの上で確定をしております。
 維持管理につきましては、農道の草刈りとか水路のしゅんせつなどの軽微なものにつきましては、それぞれの地区の皆様にお願いをしております。しかしながら、水路、暗渠の崩壊とか水路壁が倒壊したとかという補修工事が伴いますと、市において工事を実施しております。
 また、改修工事につきましては、25%及び15%の受益者負担が必要でありますので、土地改良事業申請書を提出していただき、緊急性等を考慮し実施しています。
 また、国、県の補助事業を活用できればそれを利用いたしまして、精いっぱい早くこの要望の件数の減に努めてまいりたい、このように思っております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 12番小笠原治幸君。
○12番(小笠原治幸君) それぞれ非常に正しい御答弁ありがとうございます。
 答弁をいただいた内容でそれぞれ進めていただければ非常によくなるわけでございます。
 本来2点目は、本当にいい答弁いただいてますのでしないようにしておりますけど、1点だけちょっとお聞きしたいのは、JA高知病院の件でございます。市から国経由の補助金でございますが、3,000万円余りの補助請求も要っております。行政として指導とかそういうことはなかなかしづらいところがあると思うんですが、一つの意見として申すことは格段おかしくないと思います。ぜひ市民の声として何らかの改善をしていただけるようなお声を届けていただけるようにしたいと思います。内容はよくわかりました。
 それと、福祉農園の件ですが、要は特養施設まで行かない以前にそういう元気なときに、そういう農園で体を動かしながら病気にならないという仕組みも必要になってくると思います。特養施設と連携してそういうものができることによって、南国市の医療改善もかなりできてくると思いますので、また新しくできる特養施設がございますので、そういうところも提案して市民の健康のためにひとつ提案をしていただきたいと思います。
 そのJAの件につきましては、なかなか御答弁もしにくいかと思いますので、要望事項としてぜひこの声をお伝えをしていただけることをお願いして質問を終わります。どうもありがとうございました。