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検索結果 »  平成25年 第372回市議会定例会(開催日:2013/09/06) »

一般質問 2日目(西本良平)

質問者:西本良平

答弁者:市長、関係課長


○議長(野村新作君) 4番西本良平君。
      〔4番 西本良平君登壇〕
○4番(西本良平君) 改めまして、おはようございます。
 予定をしておりました時間が、思いもよらぬ早く来まして、動揺、実はいたしております。今議会に私が通告をしておりますのは2問でございます。通告に従いまして、順次質問をさせていただきますので、御答弁のほどどうぞよろしくお願いをいたします。
 先に質問に入ります前に一言申し上げますと、本日は、あの東日本大震災からはや2年と6カ月がたちました。まだまだ復興も余り進みませず、大変な御苦労をされている方々が数多くいることは御承知のとおりでございます。我々忘れてはなりません。そして、いまだに21万5,000人もの方々が避難生活を余儀なくされているとのことでございます。一日も早い復興を期待をいたしておるところでございます。
 一方、アメリカで起こりましたあの忌まわしい9.11同時多発テロからきょうで12年を迎えたようでございます。時の流れは非常に早いものでございます。どうかこれらを風化させず、今後このようなことが起こらない社会をつくり上げていくことが、今私たちに課せられている課題ではなかろうかと、こういうふうに考えるところでございます。
 それでは、質問に入ります。
 まず1問目でございますけれども、昨年の6月議会で、土居恒夫議員さんも御質問をされました。また、ことしの3月議会では、私が質問をさせていただきました、営農用ハウス重油タンクの改修支援の対応でございます。これにつきましては、その後、当議会の中にございます南海地震対策調査特別委員会で取り上げられまして、この4月から3回にわたりいろいろな角度から検討を進めてまいりました。まず1回目には、農業用重油タンクの地震対策についてと題しまして勉強会を開催し、全農より現状と課題についてお聞きをいたしました。また、県の支援策と今後の対応策の考え方を県の担当課より課長、課長補佐の同席を得まして説明を受けたところでございます。そして、2回目には現地調査を行いまして、個別の農家のタンクの設置状況について3カ所視察をし、JAや全農の中継タンク及び出光興産のオイルターミナルの大型タンクなども設置状況調査を行いました。その結果、それぞれの委員さんの方々も、現状を初めて見られた方もおいでましたが、この問題の重要性を実感をされまして、一日も早い改修対策が必要であるとお互いに認識をしたところでございます。
 さて、ここで少し3月議会の質問を振り返ってみたいと思います。さきの東日本大震災におきましては、石油コンビナートや漁業用、農業用タンクなどが倒壊及び津波によりまして火災被害を拡大させたと言われております。本県におきましては、農業用重油タンクが沿岸部に数多く点在をしており、東日本大震災と同様の被害が想定され、その対策が急務であり、県やJAグループでは、津波浸水域にどれだけのタンクがあるのか調査を実施し、対策を急ぐとしておりました。その県の調査結果がまとまり、それらによりますと、県下で2キロタンクは9,313基あり、そのうち津波浸水域には4,425基、全体の47.5%が報告をされています。南国市に置きかえますと、2キロタンクは設置数は1,029基、うち津波浸水域には624基と報告をされています。県下全体的に見える課題といたしましては、タンクが架台に固定をされていない、また防油堤がないなど、地震が起きれば確実に倒壊し、重油が流出し、火災などの大きな被害を受け、人命にもかかわる重大な事案になることは言うまでもございません。また、津波浸水域でないところで重油が流出すれば、土壌にまざり、長い間作物がつくれず、営農再開に大きな支障を来すこととなり、生活の糧である農業への取り組みが大きくおくれることとなります。
 一方、これらを未然に防ぐための震災対応型のタンクや防油堤と既存のタンクを入れかえる場合の試算では、いわゆる試みの試算ですが、当初の想定より大幅に費用がかかり、1基当たり93万円ほどかかると試算されています。
 なお、現場によりましては、既製品の防油堤が使えず、現場打ちをする場合には、さらに20万円ほど高くなるとも言われています。これらを総合的に判断した場合、農家個人やJA単位での入れかえは大変厳しいものがございます。したがいまして、県下的な取り組みを視野に入れ、3月議会でも申しましたように、他の市町村と連携をし、県、国の支援を受けられるよう、JAや全農とも連携を密にいたしまして、情報を共有し、一日も早く整備する必要があると考えますが、南国市として今後どのように取り組みをされるのか、市長及び担当課長にお伺いをいたします。
 なお、この質問に関しましては、南海地震対策調査特別委員会の中で取り上げられましたので、委員会で協議しての再度の質問になりましたことを申し添えます。
 次に、環境問題について質問をいたします。
 南国市は、中山間地域を中心とした多くの山林に恵まれ、市民にとって大切な生活用水や農業、工業用水などの豊かな水資源がございます。戦後間もなく70年がたとうとしています今日、少しずつ山は変化をしてまいりました。戦後植林をされた人工林は、今や大きく成長し、手入れの行き届かない山林が数多く見受けられるようになっております。
 一方、水資源の水源の涵養にとって最も大切な天然林は減少し、生態系は大きく変わり、近年にはなかったような鳥獣被害なども発生をいたしております。
 このような中で、人間にとってかけがえのない水に関係する河川は、本市には国分川と物部川があり、それぞれの水脈から湧き出る豊かな地下水がございます。生活用水はもとより、先ほど申しましたように、農業用水、工業用水として利用されており、市民にとってかけがえのない豊かな水資源として活用されているところでございます。
 さて、本題の環境問題でございます。今回私が気がついた点で、水源の涵養にとって大切な中山間地域の山林と道路の関係について質問をしたいと思います。
 南国市で中山間地域に関係する道路は国道32号線、高速道は高知自動車道があり、ほかにも県道、市道が整備をされ、近年は大変便利になり、生活もしやすくなってまいりました。
 一方、それとは反対に大きな問題も持ち上がっております。御承知のとおり、南国市は、6月の第1日曜日は一斉清掃日となっておりますが、私も毎年国道32号線を成合集落から上に根曳峠のほうへ向かって1キロほど地域の方々とともに道路の側溝や山側の清掃を行っています。ペットボトルやジュースの空き缶、弁当の空き袋などを拾い、1時間半ほどで2トン車に1車ほど集めております。ここ数年は少なくなったと感じておりますけれども、それまでは2トン車に2台も3台もあったと思います。また、成合集落から下は、すなわち領石のほうを向いてのことでございますが、天行寺の方々が清掃しており、これらもごみは同じような状況でございます。何を申し上げたいかということでございますけれども、これらのごみは、国道のガードレール下あたりの目で見えるほんの少しの一部の場所から出たごみでございます。その両脇の私有地や山林の中には、想像を超える多くのごみが捨てられております。その状態は、ポイ捨てというよりは不法投棄と言っても過言ではないと考えます。豊かな生活、便利な生活、自動車社会になって数十年、山林は荒廃し、ごみ捨て場と化し、人の手は加えようもなく、これから先どうなることでしょうか。また、このままでいいのでしょうか。本市には国分川というすばらしい立派な河川がございます。しかし、その国分川ももとは数多くの支流が集まっての川であります。御承知のように、国道32号線沿いの成合から上の東側、すなわち峠のほうを向いて国道の右側の側溝を流れる雨水の排水は、根曳峠のすぐ下を源流とする曽我部川へ流れ、成合集落の農地の間を通り、皆さん御承知の高知自動車道曽我部川鉄橋の真下を流れ、若宮温泉の前を通り、休場まで行くわけでございます。そして、そこで東川などと合流をし、新改川に合流をいたしまして、植田の沖を通過し、農免道路国分橋のところで初めて国分川となるわけでございます。
 一方、32号線の左側は、成合集落を源流とし、・園谷など多くの支流が合わさりながら外山川を形成し、瓶岩体育館前で奈路、中谷、梼方面から合流した瓶岩川とさらに合流し、領石川となります。やがてオフィスパークやAコープ久礼田の前を流れ、先ほど申しました国分橋のところで新改川と合流し、ここで国分川となるわけでございます。
 さて、もとへ戻ります。根曳峠を源流とするこの曽我部川は、一昔前は成合集落の飲料水や生活水として使われていた時代があると聞いております。先般、私もこの川に少し足を踏み入れてみましたが、一昔前と違い、用水路は壊れ、人が入れるような道は今はなくなっており、山の斜面には大量のごみが散乱し、今後はどうなるだろうか、大変不安な気持ちになったところでございます。また、峠から若宮温泉に通じる県道で、国道から100メートルほど入ったところから約300メートルくらいの間の民有林には、テレビや冷蔵庫、家具、布団などあらゆるものが大量に捨てられており、これらの有害物質は、将来どのくらいの年月を経て曽我部川に流れるであろうか、身震いをいたしました。これらの不法投棄された場所や国道の待避所には、ごみ捨て禁止の小さな看板は設置されておりますけれども、ほとんど効果がないのが現状であります。国道は、国が当然管理すべきものと思いますが、恐らく国は道路の維持管理だけで、ごみまでは管理しないでしょう。しかし、国道は全ての側溝の排水を、先ほど申し上げましたこれらの河川へ落としていることも事実であります。ことしの春でしたか、外山の旧瓶岩小学校のグラウンド、これは今財政課が管理をしておると思いますが、大量の水が来るということで現地を見に行ったところ、100メートルほど上の国道の排水が、直径50センチほどある排水管で下へ直接落としておりました。これにより、大雨のたびグラウンドは池の状態になり、地元の方の水源である井戸水に流入し、問題になったことがございました。現在は市がグラウンドに排水路を設置してくれており、解決を見ております。そのときも国道から排水と一緒に多くの空き缶やペットボトルが流れてきており、この国道32号線根曳坂だけでどれだけのごみが捨てられているのか、見当がつきません。これらは今、いや10年ぐらいでは有害物質やその他の悪影響が水質に出るとは思いませんけれども、20年、50年、100年後の市民のために、このきれいな環境や水源は、今何かの対策を講じて備えるべきではないかと存じます。一言で言うならば、人一人一人のモラルの問題でしょうが、いやそれが思いどおりにならないのが人間社会、文明社会と言ってしまえば終わりでございます。これらの川沿いにいる、生活する人は、今も湧き水や井戸水を取水しております。また、本市の上水道においても、久礼田水源、中部水源、岡豊水源などは、国分川水系の地下水の恩恵を受けており、将来に永久に安心・安全とは言えません。気がついたとき、今やれることを今から少しずつやっていくことが大事ではないか、これが環境行政の基本ではないでしょうか。水は人間にとって命です。先般本市の水道の状況につきまして、高田局長にお話をお聞きする機会がございまして、私大変安心をし、うれしくも思いました。本市の水道水は、河川の近くから取水するところはあるようですが、全て地下水を取水しており、市民の方々は、他の県内外の市町村と比べましても、大変きれいなよい水を飲まれていると感じました。喜ばしい限りでございます。いろいろと申し上げましたが、人間が生きていく上で最も大切な水、この水を涵養する中山間地域の山々の環境、そして人間が便利に過ごしていくための道路、これらが整ってこそ人間社会であります。20年後、30年後のためにも、今からこれらの環境対策をすべきと考えます。南国市の環境行政の中には、環境基本条例やごみポイ捨て防止条例などがございます。それぞれの条例も運用しつつ、国土交通省や県との連携強化を図りながら、この問題に早急に取りかかるべきと考えますが、市長並びに担当課長、そして上下水道局長のそれぞれの御所見を伺います。
 以上で私の1問目を終わります。
○議長(野村新作君) 答弁を求めます。農林水産課長。
      〔農林水産課長 村田 功君登壇〕
○農林水産課長(村田 功君) 西本議員の営農用重油タンクについてお答えいたします。
 JAグループ高知は、営農用タンクの南海地震対策を検討するため、高知県から要請を受け、24年10月から2カ月間、JAと県の協力を得て、県下における営農用燃料タンクの設置実態とあわせて消防法上の対応状況についての調査を実施しました。設置数につきましては、西本議員が言われたとおりの数でございますが、消防法上の安全管理基準である消防組合、消防署への届け出、タンクの固定、防油堤の設置等は、ほとんどが対応できておりません。南国市としまして、新規レンタルハウス整備事業や中古ハウス対象の園芸用ハウス活用促進事業でも、加温設備を設置する際には、震災対応型タンクと防油堤の設置を必須条件としておりますが、既存タンクの対応については、JAとの具体的な協議は行えておりません。ただ、JAグループ高知が基本的な対応方針を整理しており、県とも協議の上、消防法上の対応、津波対策と2つの対応に優先順位を設け、3年から5年をかけて対応する計画を立てております。この計画は、タンクの所有については、県下JAで統一的なものとなっておらず、万一事故が発生した場合の対応を考えれば、今後新たに取得するタンク、防油堤については、タンクの所有者をJAに統一し、その費用を何年間かかけて組合員に負担してもらうというものです。この場合、使用量に対して利用料を乗じた金額で負担してもらうとすれば、作物によって使用量が異なるため、公平な利用単価の設定が必要で、そのためJAには各作物組織部会等を利用して、組合員と話し合いを行い理解してもらう必要があります。対応スケジュールとしまして、JAは、営農用燃料組合員別管理台帳に基づき、JAごとの3カ年工事計画書を作成し、25年10月末までにJAグループ高知に提出する。JAグループ高知は、工事期間はタンクを使用しない6月から10月ぐらいに限られ、年間に実施できる工事数は限られるので、タンク、防油堤のメーカー、製造能力に基づき業者の割り振りを行い、JAに工事計画件数を連絡し、進行管理を実施するというものであります。現在、JA高知グループがアンケートの集約中でございます。当然、この事業には、非常に大きな金銭的負担がかかることから、国、県、市町村の助成措置がなければ対応は困難です。さきに述べましたように、多くのタンクを持つ市としまして、そして何よりもこの事案が離農の契機になることだけは避けなければなりません。市としてできる限りの支援を行っていかなければならないと考えております。また、ことし4月18日に開催されました高知県市長会においても、当案件を議題に掲げ、国支援をお願いしているところであり、議員の御協力、お力添えもよろしくお願い申し上げます。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 環境課長。
      〔環境課長 島崎 哲君登壇〕
○環境課長(島崎 哲君) おはようございます。
 西本議員の御質問、環境問題、特に道路と環境の関係についてお答えいたします。
 国道32号線を初めとします山間部に位置する道路沿いには、空き缶やたばこのポイ捨て、また多くの不法投棄が点在し、その処理につきましては苦慮しております。山間部の不法投棄の特徴としまして、道路脇に停車させ、谷へ廃棄物を投棄しているものが多く、地主さんが処分しようにも広範囲かつ大量であるため手がつけられていない状況です。しかし、平成23年6月から、県中央東福祉保健所及びその管内の市町村や各警察署、中央東土木事務所、中央東農業振興センター、中央東林業事務所、高知海上保安部、国土交通省物部川出張所及び県環境対策課で高知県中央東地域産業廃棄物等連絡協議会が組織されており、地域間の情報交換や不法投棄防止及び産業廃棄物の適正な処理に係る啓発等の事業を行っております。不法投棄の著しい地域へのパトロールも行っております。
 そのような中、ことし2月には、白木谷地区の環境委員さんを中心に、地域が一丸となって当該地域の不法投棄廃棄物の一斉撤去を行いました。多くの不法投棄廃棄物の直下では、井戸水を飲料水として使用している世帯があり、飲み水に対して大変不安を感じておられました。一斉撤去には、中央東保健所及び環境課も参加しまして、廃棄物の収集、処分を行いました。また、中央東土木事務所が不法投棄抑制のため、その県道沿いにガードレールを取りつけております。さらに、本年度からは、前述の協議会に要請しまして、白木谷地区をパトロール区域として追加もしております。
 さて、御質問のとおり、山間部に不法投棄された廃棄物からの水、特に地下水への汚染が懸念されることは言うまでもありません。環境課としましては、今後も地域や近隣市町村を初めとする関連組織と協働し、不法投棄をさせない取り組みを行っていく所存であります。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 上下水道局長。
      〔上下水道局長 高田博通君登壇〕
○上下水道局長(高田博通君) おはようございます。
 西本議員さん質問の不法投棄による水質汚染についてお答えします。
 きのう浜田勉議員さんが作物と水との関係を言われましたとおり、私たちの食べる食料のほとんどが水と関係しています。また、人間の体は大部分が水でできており、水がなければ1週間もたないかもしれません。私もありがたい水があるからこそ生きていられるまさに命の水だと思います。中山間地域において、産業廃棄物を不法投棄されると、ダイオキシンや鉛、ヒ素などの有害物質が数十年から数百年後に谷川や地下水に溶け出すことになり、その水を飲料し続けると、少なからず人の体に影響が出てきます。国道32号線沿いの谷川や地下水は、二級河川領石川、新改川やその下流の国分川、そしてその周辺の地下水へ流れることになります。市内にある7カ所の水源地、5カ所の補助水源地、計12カ所の市が管理しています水源地のうち、久礼田、三畠、中部や岡豊水源地の4カ所の水源地が新改川と国分川周辺に位置しています。今、水源地の水質への影響は出ておりません。だからといって不法投棄を放っておいてはいけないと思います。安全・安心な水を次の世代に引き継いでいかなくてはなりません。これ以上不法投棄が進まない対策が急がれます。
 以上です。
○議長(野村新作君) 市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 西本議員さんから市長、課長それぞれのお考えをということでございましたので、ちょっと重複するかもわかりませんけれども、私の所見的なものを述べてみたいと思います。
 今から40年、50年ぐらいさかのぼった、いわゆる西本議員さん言われた瓶岩川の原風景といいますか、そして新改川の昔、そういうものをずっと思い浮かべていました。特に、瓶岩から領石のあの川につきましては、私の記憶するところによると、もう全く川の流れというものが寂しくなるぐらい変わったんじゃないかと。第一、その淵のようなものがなくなったし、随分あのときの、水質というところまでいかなくても、見た目も変わったんではないか。これはもう既に私があえて言うまでもなく、珪石の問題、石灰岩の採取の問題、こういう問題が山の保水力を大きく低下させた、こういう人工的な力といいますか、こういうものに源がある、これはもう偽らざる事実ではないかと思います。かつて高速道路がいよいよ南国市へ来、そして開通したときに前後して、才谷地区の住民の方とお話し合いをしたことを思い出します。そのときに、才谷地区へ上水道をぜひお願いしたいと、高速道路の開通について、才谷地区も全面的に協力をする一つの条件として、こういうことを市も認めていただいて。今の高田局長ではないんですが、片や水道局のときの責任者は、これは幾ら約束であっても、採算のことでいうと、とてもとても才谷へ本管を延長して、皆さんが、全部の家庭がとってくれたとしても採算が合わない、初期投資と返ってくる水道料金としてのことを考えたときに合わない、こういう論議もけんけんがくがくあそこの才谷公民館でした経過もあります。私も参加させていただきました。私は、そのときにお話ししたことは、独立採算、地方公営企業の採算上でいって、これを前面に押し出すといわゆる集落からへんぴなところ、これはいつまでたっても上水道事業の行政サービスの受益を受けることができない。どちらかというと、これは公平に受けるべき住民サービスの最たるものではないか、それは先ほど西本議員もうちの職員も答弁しましたように、水である、このことが第一、しかも日々必要不可欠なものである。しかも、その純度といいますか、こういうものが高いほどいいものである、これは間違ったら健康との関係も出てくる。こういうことでありますから、やはりここには余り、そりゃまあ程度もあると思うんですが、地方公営企業法のいわゆる利益とか、独立採算というものを余り前面に出すとこの公営企業の利益を受けることができない。山間地域であれば、簡易なそういうもので事を代替えするという手法もあるわけですが、一般論で言いますとそういうことになる。こういうことは、我々は、我々行政にかかわる者が非常に大事にしていかなければならない問題である、そのときにそういうことをつくづく感じたことを記憶にしておるわけでございます。水の問題についてはそうですが、一つ私も白木谷のほうから太陽光発電のことがありまして、白木谷の四国鉱発の石灰石をとった後のならしたところを見てみました。とてもとてもあれに植物が育つような土を仮に20センチでも50センチでも入れて、これにいろんな植栽をするとしてもとの山に返すということでいいますと、非常にいいことなんですけれども、果たしてあれにただいま言ったようなものを施して、もとの山に、もとの山に返らなくっても、それに近いようなものに返すということが、これは私がそのときに感じたことは、これに近いような企業に義務を課すということはできないものかなあと。私もあの鉱山法ですか、ああいうものをするときに、少し見てみましたけれども、なかなかそれに近いようなことはなかなかするようにはなっていないように思いました。ですから、よっぽど水の恩恵のことで言いますと、とんと3つぐらい奥の山のことであっても、実はその源流云々のお話ではないんですが、南国市みんなに関係のあることであると、こういう意識を忘れずに持つことが大切だなあ、こういうように思いました。それが、水の問題にかかわる一つでございます。
 そして、もう一つは、率直な私の感じでございますが、今回、大変心配されております南海トラフの巨大地震、これにかかわる海岸域の、特に海岸域のハウスにかかわる石油タンク、重油タンクといいますか、こういうものについて私が率直に思っておることは、JA高知グループ、いえ高知グループが全部責任があるわけじゃないんですが、やはりそしてそれぞれの単協、それから個々の農家と、こういうことになっておりますけれども。やはり私はこれは全面的にJA高知グループが、高知グループでないところもあるわけですので、高知グループばっかり言われんですが、こういうところが中心になって、リーダーになって、このことを進めるべき。もちろん行政もそれに同等に加わってやるんですが、各農家を当てにするというたらおかしいんですが、それぞれの対応を迫るということではなくて、やはり最大ベターな手法を持って速やかにやる、このことが大変大事なことではないかと、これは私の考え方で言いますと、そのように考えております。これはなかなか個人それぞれが対応できる、なかなかこれを言ってますと非常に時間のかかる問題ではなかろうかと、そのように思っております。
 以上です。
○4番(西本良平君) それぞれに御答弁をいただきました。ありがとうございました。
少し先ほど市長からは特に南海地震対策のこの津波の……。あ、済みません。
○議長(野村新作君) 4番西本良平君。
○4番(西本良平君) いただきました。本当にありがとうございました。その中で、実は少しちょっと数字も並べてみたいと思うんですが、南国市で今私624基が津波浸水区域にあるというお話をしましたが、このうちで長岡農協さんはそういう管内には津波が来るというところはないんですが、それ以外で十市さんとJA南国市の管内ということになるわけですけども、5メートル未満、いわゆる1メートル以上5メートル未満で浸水しそうな想定というのは370基あるわけですね。それから、5メートル以上、ですからもうこの天井ぐらい、以上来るというのが254基ということで、これで624基なんですね。全く南国市で浸水なしというのが405なんですね。だから、そういうことを私質問の中でも申し上げましたように、この浸水区域でのこの数字を見ましても、大変重要であるだろうと。それから、なしのところでも申し上げましたように、防油堤がほとんどのところでないという現状からすれば、申し上げましたように、やはり土壌に混和をされまして、雨ごと土壌への浸透が広がっていくと。そうすると、栽培をしておる農地に拡散をしていくということでございますから、非常に営農再開がおくれていく。それから浸水区域では、当然油が浮いて火になることも危ないですが、その営農面からいいましても、今度は塩害と二重、三重のことが起こると、こういうことがこの数字上で言えば非常に懸念をされるということで再度の質問もさせていただきたいわけでございます。県のいわゆるJAグループと一緒になって調査をした結果も、3月時点ではできてなかったので、3月議会の御答弁では、市長もやっていただける、農林水産課長も迅速な対応をしますというお答えもいただいたとった、それ以上のことはなかなか言えなかった状況にあるというふうにはこれは私も理解をしておるところです。しかしながら、こういった本当のGPSを使って一基一基の場所が特定をできた、そしてその課題も見えた、先ほど市長言われたやはりそれぞれの役割分担といいますか、組織的な分担も、個人への分担もある程度見えてきた。あとやっぱり行動に移すということであろう思うんですね。だから、そこにはやっぱり私はまず県が県下的、先ほど言うてました9,313基、4,400が浸水区域でございますから、まずそこへ県がまずそれぞれの市町村の吸い上げをしてきたものを、やはり県独自の施策というものをまず考えて、それを一つのもとにして、やっぱり国の支援策を求めていく、私はやっぱりそれが一番大事ではなかろうかというふうに考えております。
 そこで、やはり浜田和子議員さんを先頭に、会長になっていただいております私どもの南海地震調査特別委員会の中でも、そのことは現場も見ながら、いろんなお話を聞きながら、農家の声も聞きながら、やっぱり私が今申し上げましたところへ最終的には行き着くであろうと。したがって、農業用燃料タンク防災、減災に係る支援制度の創設の意見書というものをこの議会で上げさせていただく方向で今進んでおると思いますけれども、そういうようなことで、やっぱり国会議員もこのことはわからんはずはないわけですから、御理解をいただいて、やはり突き鉄砲式にはなるかと思いますけれども、特措の問題も制定されれば、一気にやはり私は先ほど農林水産課長から工期の問題も出ておりました。ハウスを使わない工期というのは、本当に4カ月ぐらいしかないわけですね。この中で4,400基を限られた時間内にどうやってやるか、金ができてもなかなか難しい問題があります。しかし、だからそれを4年、5年かかって急ぐもの、急がなくてもいいものからJAグループがしっかり区分けをして、そこの工事まで目を向けていく。それにやはり一緒になって最終的には市も少し、例えば4分の1だとか6分の1だとかという補助の仕組みも必要かと思いますが、やはりそういったお金の面とあわせて、やっぱり南国市の基幹産業を守っていく、そういう姿勢を私は今、今だから一緒に本当に県と一体的にやってほしいな。その先頭に立ってもらえるのが、私が南国市がやってくれるというふうに期待をしております。きょうのお答えについては、市長もそういう思いでございますし、農林水産課長もそういうお答えもいただきました。申し上げたいことはたくさんあったんですけれども、時間のこともございますので、多くは申し上げませんが。最終的には、1つだけお答えをいただくということになれば、1つだけ2問目をさせていただきますと、やはり具体的に今の現状下、県がどういうふうに国へ上げるかあるいは県自体がどのようにそういうものを策定をしておるのか、いわゆる施策ですね、具体策、ここのところが担当課長のところで御理解されておるようでしたら御答弁もいただきたい。そして、それらを踏まえながら、南国市として、今市長もやりますよ、課長もやりますよってスタンスはわかりました。じゃあ具体的に県の意向を受けて、いわゆる末端に近い市町村行政として今何ができるのか、何をしようとしなければならないのか、そこのところが課長の中で整理ができておればお答えをいただきたいし、できてなければ結構でございます。やっていただくということはわかりました。どうぞよろしくお願いをしたいと思います。
 次に、水の問題でございます。これ私実はこれの質問の仕方が正しかったのかどうかっていうのは、先ほどのお答えを聞きながら非常に私なりに反省もしておるんですけども、決して私出身が成合やから成合の話したつもりございません。あくまで白木谷の不法投棄も私環境委員から地元から電話もあって、現地も見に行き、全部知っておりました。全体的に国分川の上流の話をしたつもりなんですけど、わかりやすく説明するために、特にひどいのが国道なんですね。特に市道じゃというのは、よその市町村から来て捨てれるポイントというのは決まってます。もう幾つもありません。捨てるんならこことここ、大体わかるんですね。そうでないと捨てれません、人も見ゆうかもしれませんし、いろんな捨てる条件がありますから。けど、国道というのは、地域の人はやっぱり自分の道、自分の地域を大事にしたいですから、ポイ捨ても余りせんと思いますが、ぼつぼつそういう人もおるかもしれません。しかしながら、国道はトラックは捨てる、まあありとあらゆる人が、業者も捨てに来るでしょう。ところが、この10年ぐらいずっと見てきましたけども、一つも徹底してないわけですね、対策が。今、環境課長からお話がございました、何でしたか、産業廃棄物の処理の連絡協議会ですか、というのもできておる、これは結構なことですけども、どうも進んでないような気がします。なぜなら、6月に一斉清掃で我々がやった箇所が、もとより今、きのう私見てまいりました、これ終わってから。もとより悪いですよ。たった3カ月前にこじゃんと掃除して、一つもないようにしてありました。国道の見える範囲は。これひどいですよ。拾いに行ったときよりもっとよけですから。だから、何をもってパトロールをしておるのか、これだけの組織が今幾つか、5つか6つか言うてくれましたけど、ありながら、何もできてないということは、私はやってないと一緒やと思う。そう思うんですね。もとをただせば、これは将来、100年先、200年先に、昨日浜田勉議員さんが、800年ぐらいかかっていう話もございました。これ昔よく言われてましたね、600年から800年かかって地下水へくる。僕はちょっと最近違うような気がします。これだけ山林が荒廃をして、下草が減り、小さな木が減りしてお日様が当たらんなる。草が生えてませんから、もう砂や石と一緒に河川へ全部一気に流れるわけですから。浸透して流れた水は、地下水でとかという悠長な話じゃなくて、即もう曽我部川、国分川、それぞれの川を通って国分川へ流れている。その地下水が、ほんの地下水すぐ近くで浸透しながら来るということはあるかもしれませんけど、非常に早まったんじゃないか。ここらあたりも今後調べていただいたら、私非常にありがたいと思うんです。要は、懸念するのは、今の子供たち、今の我々世代から若い人たちが、これから何百年と南国市で生活をしていくために、この田舎の高知県、東京、大阪じゃないんですね、淀川の水飲みゆうわけじゃないですよね。それだけいいところに生活、環境の中で生活しながら、お薬を毎日飲まないかん方あるいはカルキが嫌いな方おるでしょう。けどいろんな方が喉が渇いたら時代とともにペットボトルで水を買って、それを飲んでしまえばポイ捨てをする。そのポイ捨てしたら、それが環境破壊になる。そういう悪循環もあるんです。それから、もう意図的にお金のために不法投棄する方もおる。だから、私はもう少し角度を変えて、この組織をだめだというつもりはありません。もう少し精度を上げていただいて、パトロールの仕方なり、防御の仕方、今国道32号線には宍崎のすぐ、しんせき食堂のすぐ上の待避所には、旧建設省時代に、道路はごみ箱ではありませんっていう1メーター角ぐらいの看板があるぐらいで、国がつくったやつはほとんど見られません。あとは市と南国警察署と地域民生委員会ですか、いやいやごめんなさい、環境委員会ですか、そういう連名の看板が、これぐらいの看板があるだけでございます。看板も必要ないとは思いません、必要です。私きのうショックやったのは、少し地域の方が昔大きなフェンスをしたときに、集落の人が川のほうに用水路があった関係でそこへおりないかんので、これぐらいのフェンスのドアをしちょったね。これがあけっ放しなんです。そっから入ってまだ捨てちゃうんですね。えらい何か鳴きゆうなと思いましたら、猫の子が2匹捨てられてました。生後5日ぐらいの猫でした。私もかわいそうでしたけども、どうしようもなかったです。それがしかもごみがいっぱいあるごみの上を歩きよるんですね。これ人間社会でしょうかと思うぐらいの光景なんです。したがって、私、本当に捨てられる場所が決まってますんで、国ともっと連携をしていただいて、南国市の山林を守るという視点からいえば、やっぱり国のほうにはやっぱり危ないところにはカメラの設置なども必要でしょうし、管理をするやり方を変えていかないと、もう単にごみを捨てゆうという状況じゃないです。もう山はごみだらけ。ここはひとつお願いをしておきたいと思います。このカメラは、まだ国道32号線、上から峠から下は領石、宍崎あたりまでカーブごとに国交省のカメラがあるんですね。私これ暴走族もだからあれで防いでくれやという話もしたんですが、なかなかお国というのはテリトリーが決まってますから、なかなかやってくれませんでした。しかし、ウン千万円もウン億円もかけて、多分あのカメラはカーブごとついてますから、上下。ああいうものも活用できないのか、私も例の先ほどの関係も、外山のグラウンドの関係もあって、国交省も行って所長とやりとりもした経過があるんですが、その後も行って話もしましたが、なかなかごみについての話は前へ進みません。やはり、ひとつこれも県を使い、国会議員を使って、やっぱりその山林環境、地域の資源、そういうものを守る視点で、私申しましたように、少しずつやっていくのが環境行政やと。環境行政と言うても一気には進まないと思います。ぜひとも今言いました対策、この提案も含めて申し上げましたけれども、やっぱりやっていただきたいと。国へも要請もかけていただきたいですし、そうすることで、あの根曳坂だけを守るんじゃないんですよね。今まで余りにも平場の人は余り気がつかないと思いますけど、蛇口あけたら水が出るんです。確実に、お金も払ってますから。山の人は、蛇口ひねっても水が出ない日があるんです。水源地へ見に行ったら、いっぱいごみが詰まって出ない日があるんです。何キロも山奥へ行って見る、それを当番制でやっているんですね。毎月月当番があって、簡易水道、市長言われましたけど。だから、同じ市民であっても、そうやって自分たちのやっていただいた簡易水道を大事にしながら飲んでいる人もいます。蛇口をあける、パイプ、ホースをあけたら田んぼにざんと水が来る、本当に豊かな時代なんですよ。しかしながら、その水を守るということの視点で私は今回質問をさせていただきましたので、どうかひとつそこのあたりを御理解の上、先ほど申しました環境の部分では、高田局長は基本的に私の思いの答弁をいただきましたんで結構ですが、環境課長のところでは、国へとの取っかかりでありましょうし、南国市としてのこれからの今考えられるような対応の仕方、それらあたりが少しまとまっておれば一言いただきたいなあと。この2問で終わらせていただきます。
○議長(野村新作君) 答弁を求めます。農林水産課長。
○農林水産課長(村田 功君) 西本議員の県及び市の支援の具体策をという御質問でございます。
 私自身、具体策が県さんからいただいてなかったもので、直接確認をいたしましたが、回答といたしましては、JA、行政の要望を受けて、10月に26年度に向けての支援策を検討するという答えしかいただいておりません。また、南国市としての支援はということでございますが、今具体的なものはございません。ただ、個人に対する支援は考えておりません。例えば、対策、この事業の実施地帯への補助金あるいは協議会を組織し、そこへ市として負担金を支出する等、そういう支援策があるのではないかと考えております。
 以上です。
○議長(野村新作君) 環境課長。
○環境課長(島崎 哲君) 西本議員の不法投棄に対するより具体的な実効性のある今後の対策といったことになろうかと思いますが。国道沿いにつきましては、また国道事務所とも協議をしまして、現在設置されているカメラの利活用を協議していきたいと思います。また、その他県道、市道沿いには、現在行っておりますパトロールを強化するとともに、カメラの設置なども検討するよう協議会に要請していきたいと思います。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 4番西本良平君。
○4番(西本良平君) ちょっと1つぬかっておりました。実は、自民党政権に復活、復権をしたわけですけども、それまでの間の約3年ですか、非常に事業仕分けが進みまして、この県下一円土佐道路までそういう影響を受けたようでございますけれども。年間を通じて西南団地では、最低3回、多ければ4回草を刈らないと、走行に影響があるぐらいガードレール近くまで草が繁茂します。そういう中で、ことしは6月の一斉清掃の後に草刈りを国がやったんですけども、最近では草が生えないような、じゅうたんのような青いシートをかけるところもございますけども、これも3年たつと生えます、同じように、関係ないですね。何が言いたいかということですが、やはり年間何回かということはなかなか申し上げられませんが、政権が違うときには、事業仕分けの中で全国一律のやり方をされたというふうに聞いておりますけども、東北で1回刈ったらええものを、この西南暖地で1回でええわけはないわけでございまして、そういうようなことも踏まえ、やっぱり市町村行政としてそういう国とのやりとりも私していただいて、もっともっと放ったら見えるように、ポイ捨てしたら見えるようにしたらええと思います。草がありますから見えません、もうごんごんごんごん放り込んでも、何放り込んでもわからんわけです。もう見えるのは、草刈ってもろうてもガードレールの下だけですが、それだけ地域の人が私有地の管理をようせんなっちゅうことも事実であります。この話しますと、また長くなりますので、また別途の機会に話をせないかんわけですが、本当にそういう意味で草刈りをしなかったことの要因もあろうかと思いますが、この10年、15年で地域が疲弊、山が疲弊したことによってのごみの増加ということもこれは否めんわけですが、この草刈りの問題については、もう少し市のほうからも要請もしていただきながら、少しでも環境が整っていくような体制整備をお願いして、私の質問を終わります。ありがとうございました。