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検索結果 »  平成25年 第367回市議会定例会(開催日:2013/03/01) »

一般質問 2日目(土居恒夫)

質問者:土居恒夫

答弁者:関係課長


○議長(野村新作君) 6番土居恒夫君。
      〔6番 土居恒夫君登壇〕
○6番(土居恒夫君) ちょっとおなかもいっぱいで眠たいと思いますが、しばしおつき合いを願いたいと思います。
 私のほうからは、2つのとさっ子ということで、1つは土佐市のとさっ子検診、それから高知市のとさっ子タウン、これは2つの提案ですが、それから2番目に県道栗山大津線の下田川に橋をかけてくださいというのと、3番目に学校内のトイレの改善をということで質問をさせていただきます。
 まず最初は、1つ目のとさっ子ということで、土佐市が取り組んでいますとさっ子健診について質問といいますか、提案をしたいと思います。
 この事業は、生活習慣予防事業とさっ子健診と名づけられています。つまり、子供のための生活習慣予防の健診の勧めということです。とさっ子健診の事業内容の説明に入る前に、ここに至った背景につきまして御説明させていただきます。
 土佐市では、昭和58年から特定健診が始まる平成20年まで、県下でも受診率の低さでは有名だったそうで、市が平成6年度の40歳以上の男性、30歳以上の女性対象に健診と健康に関する調査を実施したところ、全体の約93%の有効回答者のうち、毎年健診を受けているという回答者はわずか17%だったそうで、中には悪うなったら病院へ行くき、健診受けんでも構んという声が多く聞かれたそうです。健診率の低さから抜け出すにはじゃあどうすればいいかをいろんな角度より分析したそうで、例えば医療機関にかかっている人の中で高額で長期に及び負担の多い病気は、各年代とともに生活習慣病から起こる血管の傷みによる病気がほとんどで、400万円以上受診者の1人当たりの平均医療費は約657万円で、平均額を超えている疾患は、いずれも生活習慣病が起因していました。しかも59歳以下の働き盛りの人の割合の多いこともわかりました。そのことから、じゃあどの時期に予防が必要だろうかということからこのとさっ子健診のプロジェクトが始まったそうです。
 では、このとさっ子健診の取り組み内容について説明いたします。
 子供健診の先進地は、愛知県碧南市と兵庫県尼崎市で、この2市を参考に、土佐市では高知県立女子大、現在の県立大学との連携事業として計画段階から約1年の準備期間を経て、昨年12月15日にこの健診が実施されました。この健診対象の土佐市の小学生5、6年生で、当日の参加者は17名で、全市の全校生徒532名の対象としては少し少ないですが、これは初めての取り組みだったことで、学校間の温度差、そして採血の怖さにも子供たちがあったようで、ちょっと低目であったようです。
 なお、参加者は、親子の参加を基本としています。
 じゃあ健診の項目の内容は、大人の健診と同じで、計測、血圧測定、尿検査、血液検査、それから診察です。それから、それだけではなく、当日、参加者が楽しみながら健康について学べるよう、県立大学教員、そして学生等健康栄養学の学生とお楽しみコーナーを設けて、お菓子のカロリー当てやアロマテラピーの効用などに多くの参加者が立ち寄り、親子それぞれのストレスの度合いにびっくりしたり、お菓子のパッケージに書かれた栄養成分の見方の説明に熱心に耳を傾けていたそうです。近年、子供を取り巻く環境は、食生活の欧米化による過剰カロリー摂取や手軽に利用できる自動販売機やコンビニの普及による飲食過多やクラブ、塾などに伴う就寝時間の遅延化などで生活習慣の悪化が懸念されています。子供の時期に獲得した好ましくない生活習慣を積み重ねの結果は、大人になってからの生活習慣病としてあらわれてきます。大人になっても健康でいられるよう、子供の時期から自分の健康に気をつけ、よりよい生活習慣を身につけてもらうことがこの事業の狙いで、病気を見つけるのではなく、親子で日ごろの生活を振り返ることから始めてもらうことが目的です。そのことは、将来的な健康維持に結びつけるよう狙いがあるものです。とさっ子健診は、土佐市の保健師さんや栄養士さんが中心となり、寝食を惜しんで取り組まれ、大変な努力によって実施したとお聞きいたしております。特に、驚いたのは、子供健診のその健診用の基準値がないということです。最初に紹介いたしました愛知県碧南市では、独自の基準値で判定基準をしているが、その内容は外部には出せません。尼崎市でも、専門学会のガイドラインに沿って判定しているということで、そのことも余り土佐市には教えてくれなかったそうで、市では結局問診票やカルテを手作業でつくられて実施に至ったと聞いております。この努力に対して敬意を表したいと思います。本市の23年度の受診状況も、県平均32%に対して28%と低く、しかも国保の保険給付費が41億円と膨らみ続けています。昨年の9月分レセプトのうち、生活習慣病の受診者割合は、実に72%で、医療費の割合は49%、1億7,000万円となってこの数字には今さらながら驚きます。本市においても、いろんな角度から健診の呼びかけはなされていると思いますが、生活習慣病予防は喫緊の課題です。子供のときから健康への意識を持つことは、家庭の中で日ごろから生活習慣を振り返る食育にもつながります。国保特定健診の受診者の低さを危惧しなければならない、何かを対策しなければいけないとの思いで行動を起こした土佐市の行動を、ぜひ本市でも見習うべきではないでしょうか。
 続きまして、2つ目のとさっ子について提案をしたいと思います。
 とさっ子タウンという名称ですが、これは高知市が取り組んでます子供たちの仮想のまちづくりの話です。では、どんな町で何をするかについて御説明いたします。
 町のある場所は、りょうまスタジアムのスタンド棟、そこに2日間、子供の仮想の町ができます。その町で子供たちは、町の運営、社会の仕組み、働くことなどに関心を持ち、自分たちで町をつくる、そして町を変えることを体験するのです。ことしで5回目を迎え、場所をことしからは、かるぽーとに移し実施されるそうですが、小学生4年生から中学生3年生を対象に定員300人で、参加費は1,000円。この参加費は、トスという通貨に換金されます。そこで、この町の仕組みのおもしろさがあります。何なのかといいますと、1,000円は30トスですが、子供の手元には29トスがわたります。つまり、最初から1トスの税金が支払われるということです。つまり、このとさっ子タウンの立ち上げ理由の一つは、税金を意識しているということです。高知市でも税務署や法人会などの協力を得て、学校での租税教室を開催していますが、このように仮想の町で自分たちが実際にかかわり、主人公になるということにより、税金を身近に感ずるいい仕組みをつくったものと思います。
 では、流れを説明いたします。まず、1,000円の30トスをもらい、市民になるために市民登録局で受け付けをします。それから町の約束事を学び、ハローワークでやりたい仕事を選び、一定時間仕事をし、終われば銀行に行き給料をもらい、税務署で税金を支払います。仕事内容は、市役所、新聞社、警察署、放送局、銀行、郵便局、診療所、スーパー、飲食関係などで、子供たちがそれぞれの専門家から教わりながら体験をしていくわけです。そして、就労経験を積み、お金をためて店の経営者になったり、新規店舗を開くこともできます。小物の店や雑貨店、くじ引きやお土産屋、キャラクター屋などが今までに開店をしたそうです。おもしろいものには、中にはし挙道場があったり、バーもあったりするそうで、はし挙道場は、やはり高知の文化を学ぶ、そしてバーは大人が仕事帰りにちょっと一杯ということを飲むと、子供たちが喜んで試すそうです。もちろんアルコールはありません。そして、町の課題などが生まれてくれば、議会をつくったり、市長選挙を実施して解決策を講じるなど、子供たちみずからが町の運営を行い、そして当選した市長はマニフェストに基づき必要なことを実施し、議会も開催し、町の運営の仕方を学びます。おもしろい話がありまして、税率を下げますといって公約した市長が、それを税金を実際下げてしまいますと市民のサービスが低下して、そのつながりがサービスの低下につながって、余り評判がよくなかったそうです。ちなみに、市長選挙と議会選挙は、隔年交代で実施しています。
 以上がとさっ子タウンの内容です。この町の主役は子供で、大人は入ることができません。見学をしたかったら、マスクに罰点をして、とさっ子タウンに入れますが、親が口を出さないというので大変おもしろい取り組みだと思います。そして、何といってもこの事業の運営には欠かせないのが実行委員会という存在です。実行委員会のメンバーは、高知大、工科大生、県立大生がさまざまな分野で市民活動をされているメンバーなど、そして協力企業などで構成され、ほぼ月1回のペースで開催して、企画を練ったり、準備作業を協議しています。大学生が実行委員会の代表を務めたり、準備段階の中心になって動いていますので、このことは大学生が地元の企業とのかかわりを持つことで知ることによって、就職活動にも大変役立っていることです。全国には約50カ所余りこのようなとさっ子タウンのような町がありますが、高知市のとさっ子タウンは大変評判が高く、仮想の生まれた町で課題によりいろいろ進化しています。子供たちは、次の5つの事柄を学びます。まず、税の仕組みがわかる、それから町におることによって何をしていいかという問題定義を考えて自分で考える、実社会に参加すること、親の仕事がわかる、そして家に帰れば親とのコミュニケーションができることです。以上のことから、とさっ子タウンに参加した子供たちが、やがて社会人になって、現実社会に目を向けてくれることを期待します。
 以上、2つのとさっ子についてそれぞれ質問をしたいと思いますが、とさっ子タウンにつきましては、まだ特に関係の課もないと思いますが、それぞれの課で何か思ったものがありましたらお答えしていただきたいと思います。
 2番目に、県道栗山大津線について質問します。
 県道栗山大津線は、名称どおり、十市の栗山と高知市の大津を結ぶ県道です。ところが、この県道は、名前では栗山大津線となっていますが、下田川で分断されている不思議な県道です。というのは、十市方面から大津方面へ行くとすると、十市パークタウンを北進して、坂を上り、稲生の芦ヶ谷の3差路に出ます。そこで下田川の堤防で塞がって行きどまりになっています。そのため、対岸の介良方面、大津方面へ行くには直線ができず、主要地方道の土居五台山で左折し、瑞山橋を渡り、また向こう岸を右折して戻って遠回りして大津へ行くことに余儀なくされております。そのルートのほかに最短ルートがあるわけですが、これがまた問題の道で、それは一般道路ではなく、下田川の逆流を防ぐために築造されている防潮水門の通路が一番人気の最短ルートとなっているわけです。その通路は、道路ではないので、1台の普通乗用車がやっと通れるぐらいの狭く、対向車にはお互いが譲り合いながら手前で停止してから渡っています。橋のガードには車のすり傷跡が絶えず見受けられ、その危険を承知していても、早く目的地に行きたいためにこの水門を通行しています。通ってはいけない水門です。
 そこで、下田川に橋をかければ、南国市側と高知市側が結ばれ、この悩ましい問題は解消されます。介良の道路改良もやっと済み、県道栗山大津線が文字どおり一つにつながれば、利便性は確実に上がります。そして、災害に備えての重要なインフラ整備ではないでしょうか。昨年の暮れに発表されました10メートルメッシュの津波浸水予測によりますと、稲生の衣笠から東側は5から10メーターの最大浸水予測となっていて、県道仁井田竹中線や新しく開通する東道路インター線も通行不可能となるおそれがあります。さらに、心配されるのが、芦ヶ谷3差路から西行きの瑞山橋での200メートルの土居五台山ですが、この区間は、下田川堤防の法面上にあり、実はこの堤防は県の高潮対策工事が行われる予定ですが、地権者の問題でいまだに工事がなされておりません、改修されておりません。大きな地震の揺れや高潮で堤防が決壊し、道路が寸断されることが十分に予想されます。つまり、東西の県道の通行が不可能となれば、スムーズな南北の緊急輸送ができなくなります。県道栗山大津線を下田川の橋でつなげれば、平時の通行の利便性はもとより、災害時においても重要な役割を果たす橋となることでしょう。この県道栗山大津線の下田川架橋実現に臨み、答弁をお願いいたします。
 最後に、学校内のトイレの洋式化についてお尋ねします。
 学校のトイレと言えば、トイレの花子さんではないですが、ちょっと気味悪く、臭い、汚い、暗い、怖い、壊れているの5Kと昔から印象の悪い場所でした。でも現在は、校舎の大部分が建てかえにより、そんな場所ではないと思います。がしかし、その5K以外に問題が今生じております。それは、学校内トイレの洋式化のおくれです。なぜ問題なのかといいますと、学校の和式トイレはなれていないので、排せつを我慢したり、友達にからかわれたりしているのが嫌でトイレに行かなくなる、そういうことで子供の健康面や精神面に問題が生じています。また、少し飛躍するかもしれませんが、人の寄りつかないトイレが中学生ぐらいになると問題行動の発生の場所になることも懸念されています。では、どうして子供が和式トイレが苦手なのかについてその背景を紹介します。まず、大手衛生陶器メーカーのTOTOによりますと、便器の出荷ベースの台数で、昭和52年に洋式の出荷がとうとう和式を逆転し、現在では九十数%が洋式となっているそうです。また、ベネッセの調査でもそれを裏づける数字があります。昨年3月、3歳から小学6年生を対象に行われた自宅トイレの調査で、2,614人の回答があり、トイレは洋式のみと答えた子供は96.7%で、残りは洋式と和式が2%、和式のみはわずか1%という結果になっています。つまり、家庭内では排せつはほとんど洋式で済ませているというのが現状です。大阪府和泉市の小学校内では、校内でトイレを我慢したことがあると答えた児童・生徒75人にその理由を聞くと、和式便器だから嫌だと答えた児童は72%の54人にも上っていることがそのことを裏づける数字でしょう。恐らく本市でも同様にトイレに行けない症候群の生徒が多いと思われます。そして、東日本大震災で避難した学校では、老若男女の多くがトイレを利用された際に、足腰が弱く和式を使えない高齢者の中には、トイレの中でボランティアの人に体を支えてもらうことを気の毒がって水分を余りとらなくなった人もいたり、また洋式の仮設トイレは、寒さや防犯の面から女性や子供たちには使いづらかったそうです。学校のトイレの整備を進めることは、日常の教育現場の切実なニーズに応えると同時に、災害に対して地域住民が安心して避難し、使える清潔なトイレづくりを求めまして、私の1問を終わります。
○議長(野村新作君) 答弁を求めます。保健福祉センター所長。
      〔保健福祉センター所長 岩原富美君登壇〕
○保健福祉センター所長(岩原富美君) 土居恒夫議員さんのとさっ子健診についての御提案にお答えいたします。
 御紹介いただきましたとおり、土佐市でのこの取り組みは、若い世代の健康づくりへの関心、健診受診意識の向上のために行われ、高知県立大学健康長寿センターが協力し、大変な思いで1年間近く計画、準備にかかったと伺っております。子供のころの生活習慣は大人になっての生活の基礎となるため、学童期は正しい生活習慣を身につける大変重要な時期と認識しております。土佐市では、特定健診の受診率向上のためにさまざまな取り組みを行っている中、地域の健康の現状を分析することにより、自分たちの課題と目標を設定し、その中で子供たちへのアプローチが、将来を見据えた取り組みとして発案されております。生活習慣病健診は、改善が必要な場合、健診後の指導が重要になってきます。保健の指導や栄養指導などどうしているのか、生活習慣には児童の家族全員での協力も不可欠ですし、数年継続しての観察も必要かと考えます。県外での取り組みを見てみますと、限られた学年に焦点を当てて行ってみたり、肥満度の高い児童に焦点を当てて行うなど、自治体は大変工夫されて実施されております。土佐市や他県で既に実施している自治体の取り組み方法やその効果を学ばせていただき、南国市で実施可能か検討していきたいと考えておりますが、予算的なこともあり、すぐの実施はなかなか難しいと考えております。お菓子のパッケージを使った子供への栄養指導などは今後取り入れていけるのではないかと考えております。また、大人への健康や健診受診への関心を高める有効な手段ともなり得るとも思いますが、あくまで児童・生徒の生活習慣病健診は、児童・生徒の健康のためにあるべきと考えておりますので、慎重に検討してまいりたいと思います。
 以上です。
○議長(野村新作君) 企画課長。
      〔参事兼企画課長 西山明彦君登壇〕
○参事兼企画課長(西山明彦君) 土居恒夫議員さんのとさっ子タウンについての御提案、御紹介についてお答えさせていただきます。
 土居議員さんから御紹介がありましたとおり、この取り組みは、子供たちに実社会の体験をしてもらいながら、みずからが考える力を身につけてもらうということのできる大変有意義な取り組みであるというふうに思います。実行委員会がそれを支えていくということになりますけれども、御紹介がありましたように、実行委員会の委員長、副委員長は大学生が務めているようです。大体社会人と学生がほぼ半々ということのようですけれども、子供たちが職業体験や行政手続の体験なども行うということのためには、民間企業の御協力も必要でありますし、官と民と一体となって支える必要もあるというふうに思います。そして、何よりも支えるボランティアの方々も必要ではないかというふうに思います。非常に有意義な取り組みであるというふうには思いますので、いただきました御提案につきまして、もう少し研究させていただきまして検討していきたいというふうに思います。行政だけではなかなかいかないという部分がありますので、まず研究させていただきたいというふうに思います。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 生涯学習課長。
      〔生涯学習課長 谷合成章君登壇〕
○生涯学習課長(谷合成章君) 土居恒夫議員さんの高知市で行われておりますとさっ子タウンの取り組みについての御提案にお答えをいたします。
 とさっ子タウンにつきましては、議員さんがおっしゃられましたとおり、高知市の総合運動場内にございますりょうまスタジアムで2009年9月に第1回が開催され、小学校の4年生から中学校3年生の子供たちが、みずから運営する町として、毎年多くの参加申し込みがありまして、これはマスコミ等でも大きく報道されるなど、盛大に開催されております。この主催につきましては、とさっ子タウン実行委員会でございまして、議員さんが中身については詳しく申されましたとおり、約100名でユニットを構成しております。仮想の町の運営を体験することで、現実の町の運営、社会の仕組み、働くことに関心を持ってもらおうと実行委員会のほうでは協議を重ねまして、おっしゃられました子供市長を初め、市役所や銀行、そして税務署まで存在をしておりまして、本格的な運営が行われております。企画課長が申しましたが、教育委員会といたしましても、かがやく明日への人づくりをテーマに取り組みを進めております教育行政の中で、学ぶべき内容の多い取り組みであると思っておりますので、情報収集とともに研究を重ねてまいりたいと考えております。よろしくお願いします。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 税務課長。
      〔税務課長 川村英嗣君登壇〕
○税務課長(川村英嗣君) 土居議員さんの御質問にお答えします。
 南国市では、税に関する通常業務の一環といたしまして、広報紙等による税情報の周知を図っています。そのほかには、南国税務署管内租税教育推進協議会の構成員として、税務課職員が、市内の小学校6年生を対象に毎年4校程度を受け持ちまして出前授業を行っております。とさっ子タウンについてでございますが、高知市市民協働生活部地域コミュニティー支援課が発案で、高知市市民活動サポートセンターとNPO高知市民会議が連携、企画しているとさっ子タウンということで、ドイツミュンヘン市のミニミュンヘンを参考とした高知市版ミニミュンヘンというようなところだと思いますが。そこでは、異年齢間の子供同士のコミュニケーションの場や生まれ育った地域に誇りを持てるようなきっかけをつくることを目的に、子供たちが運営するまちづくりを模擬体験するということで、その中で税の仕組みも理解できるプログラムが組まれておるということでございます。子供たちが社会人になる上で大変貴重な学びの場になっているものと思いました。今後、南国市においても、このような企画が実現できましたら、税務課としても最善の連携を図り、税に関する理解を深めてまいりたいと思います。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 建設課長。
      〔建設課長 吉川宏幸君登壇〕
○建設課長(吉川宏幸君) 土居恒夫議員さんの県道栗山大津線、これの下田川に架橋実現をということでお答えをいたします。
 先日、私も現地は把握しておりましたけれども、詳細に現地を確認をしてきました。この橋に関しましては、管轄は高知土木のほうになりますので、そちらのほうにもちょっと詳細、問い合わせを行ってまいりました。この県道栗山大津線は、先ほど議員さんおっしゃったように、瑞山橋を迂回してまたもとへ戻るというような形式になっておりますけれども、この部分が重複路線ということで、現在栗山大津ということのようになっております。この下田川に橋をかけることによりまして、当然、十市から大津までのこの交通の利便性、これは大変よくなるということは私どもも認識しております。先日、高知土木のほうとのお話の内容ですけれども、以前はこの橋をかける計画はあったようです。その北岸の部分は信号機もついて今完成をしておるわけですけれども、その部分はその計画に橋をかけるありきでその改良拡幅はでき上がっておるようです。今回、芦ヶ谷側の部分ですけれども、今の現在、道路と堤防の高低差が1.6メーターございます。これにまた橋をかけるとなりますと、恐らく高低差は3メーター程度になろうかと思います。当然、取り合わせ道路等の工事が出てくるわけですけれども、南岸のその土居五台山線ですか、その部分も北岸のでき上がっておるような2車線道路、こういう形をとる当初の計画だったようで、それにつきましては、当然、用地の買収、それと家屋の移転補償、これが伴いまして、県の職員が再三地権者に交渉にはお伺いしたようですけれども、同意が得られずに、今現在は事業を断念しておるようです。しかし、今後ですけれども、関係者、地元の声とか同意とかがあれば、再度計画を立ち上げて事業を推進する方向に持っていきたいという回答をいただいております。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 学校教育課長。
      〔学校教育課長 竹内信人君登壇〕
○学校教育課長(竹内信人君) 土居恒夫議員さんから学校内のトイレの改善をということで御質問、御提案をいただきましたので、お答えさせていただきます。
 家庭における生活様式の変化から、トイレにつきましても前々から洋式化を望む声があることは承知しております。現在、南国市におきましては、学校によっても若干ばらつきはありますが、全体として23.8%の洋式化率となっております。建物の種別で分類いたしますと、校舎では23%、屋内運動場、体育館ですが35.9%、屋外用トイレが14.6%となっております。洋式便器が全くない学校はないものの、学校により偏りがあることも事実でございます。家庭においても洋式化が進んでいる中、小学校新入児の中には、使い方がわからず、使用方法を教えることから始めないといけない状況もあり、学校の施設の洋式化も順次進めていく必要があると考えております。隣接する高知市、香南市、香美市に確認をいたしましたところ、3市とも施設の耐震化や大規模改修にあわせて洋式化を図ってはおりますが、全体的にはなかなか進んでないのが実情であるとのことです。また、南国市内の全小中学校が避難所に指定されておりまして、その際の洋式便器の必要性が高いことや障害者対応等での改修も必要と考えていますので、今後大規模改修事業や平成25年度より新設されます学校施設の長寿命化改良事業に洋式トイレの増設を組み込むなどいたしまして、計画的に整備をしていきたいと考えております。
 以上です。
○議長(野村新作君) 6番土居恒夫君。
○6番(土居恒夫君) それぞれ御丁寧に御答弁ありがとうございました。
 それでは、2問ということで、ちょっと今までお聞きした点からもう一回ちょっと考えてみますと、まずこのとさっ子健診ということですが、高知県が日本一の健康長寿県構想ということで掲げているということで、本年度より病気の予防に力を入れ、中でも新規事業として重点を置いていくのは乳幼児健診の受診推進ということですが、これは高知県が大変新聞にも載ってましたけども、乳幼児の受診率の低さは全国最下位で、全国平均の91%に比べ80%という大変少ない、これも少ない数字だと思うんですよね。同じように、やはり県民の健診に対する意識が、きのうも村田議員のあれでもありました、14回の妊婦さんの健診とか、これも大変低いようで、やはり全体的に健診ということについてやはり健康ということに意識を持たすということがやっぱり今後の県全体の力、そして南国市全体のこれ力になってくるんじゃないでしょうかと思ってこれにはお答えも要りませんけども、ちょっとこれ私は非常にびっくりしております。そして、確かに子供から家にお父ちゃんこれ余り酒飲んだらいかんぜとか、たばこやめよとか、やはり子供から言うとやはり頑固な親でも意外ときくと思うんで、やはり子供で、そしてこれ親子も参加して健診やっているそうなんで、ぜひこういった取り組みを少しでもいいから早く進めて、子供のときから健診についての意識を持たすということが大変重要じゃないかと思っております。ぜひともまた前向きに御検討いただきたいと、よろしくお願いいたします。
 それから、同じように、これとさっ子タウンということであれですが、これも急にはいかないようですけども。先ほど税務課長がおっしゃっておられましたけど、ドイツミュンヘンから始まったこれで、ドイツミュンヘンでは、夏場にドイツの人が避暑に行くときに、残された子供たちに何かをやってやろうじゃないかということで、ドイツにBMWですか、あの企業が中心になって、そういった避暑に行けない子供たちに、そういった町のことをじゃあ楽しんでもらおうじゃないかということで始まったそうで、企業がお金を出したそうなんですけども。高知市の場合も、ひとつこれ市もかんでおりまして、補助金を出しているんですね。高知市が補助金を出して、そしてNPOが中心になって取り組んで、学生さんを中心に始め、学生がどういったものを企業に、企業ですから折衝して、例えば新しく宝永町に、土電ボウルですかね、ボウルの跡にボウリング場ができたりする施設に行って、じゃあそこのボウリング場さんが、竹でボウリングのピンをつくって子供たちで遊ぼうとか、いろんな企業によって発想が生まれております。それから、非常にまずおもしろいのは、今度は今ファンドトレーシングといいまして、お金が、お金といいますか、実は全部行政に頼るんじゃなくて、皆寄附を集めてやろうじゃないかということで、例えば指定された店で、そこでワインを飲むと1本につき100円とか、そこでピザを食べると100円、ファンドになってまして、よく某ビールメーカーが四万十の1本に、何ですかね、あれ、缶ビールについてますよね、ビールにつき四万十川清流にやるみたいなことを、その子供たちのとさっ子タウンに寄附をしてもらうというふうな大手のスーパーもいろいろやってます。そして、先ほど言いましたイタリアンレストランがやったり、それからある葬儀屋さんなんかも、何か香典のお返しに何かこういった商品もいろいろやっているようで、いろんなもので集めて、集めて、集めて、それで子供たちの夢の町をつくってもらおうと。ですから、確かに学校の中では子供たちにいろんな研修やったりしてますけども、やはり子供たちだけの主体の運営をさすということは大変重要じゃないかと思うんですよね。ですから、ちょっと言いぬかりましたけども、これ自分が働いてためたお金で、自分のお金で新規事業をやれるという仕組みもやってまして、こういったじゃあ何が足りないか、この前これやったけど、今度はこんなものが足りないからということで自分を起業を興す、興す、起業、そういったことにも役立っているようで、子供たちに自主性を持たせるということで、税だけじゃなくて、大変おもしろい取り組みだと思いますんで、これ本当にすぐとはいきませんけども、各課担当課もいろいろ縦割りじゃなくて横の連絡とっていただいて、ぜひともこういったものを実現していただきたいと思います。
 それから、先ほどの今度は栗山大津線ですが、ありがとうございます。これ私地域の部落長にも話しましたけども、たしか以前にあったかもわからんけんど、今はもうそんなことないぜと。そりゃもうぜひ土木がそうやって、私も行きましたけど、地域住民がそういった声が上がれば実現するということも課長もおっしゃってくれてましたんで、ぜひ部落長等々話しまして、嘆願書みたいなことでも出してやりたいと思います。ここにこの前の国会中継を見てみますと、太田国土交通大臣が、リダンダンシーとかというて、こういった言葉をやりまして、リダンダンシーとは一体何なのかということでちょっと読み物をさせていただきます。要は、リダンダンシーというもともとの意味は、震災などで道路や橋が機能不全に陥った場合、生活や産業活動に大きな支障が生じるというリスクがあります。代替えの手段をあらかじめ確保することなどが対応が求められます。安全のためにこの代替手段を確保することをいいます。つまり、左右がいかんなったらどっかへ通るという、非常にだから安全のどういいますかね、ことをやっていくというのがリダンダンシーということで、国交大臣もそんなことを言ってますので、ぜひ栗山大津線、緊急事態のときも、確かに介良でも浸水予測をされてますけども、やはり南北の道ということは大変大事な重要路線となってます。ほんで、道路というのは、生活圏でもやっと介良も先ほど言いましたけども、介良の拡張、拡幅工事も終わってますんで、ぜひとも一日も早い実現に向けてやりたいと思いますので、お力添えをお願いいたします。
 次に、最後にトイレでございますが、このことでこれも急にはお金の要ることで大変恐縮ですけども、生活様式も変わっておりますんで、ぜひともよろしくお願いします。
 それと、洋式トイレの改修につながるということで、結局節水につながるということらしくて、改修の切りかえ時による節水が、イニシャルコストがランニングコストの減収によって二、三年で回収できるんじゃないかということも出ております。今どきの子供は、洋式で、それはしょう軟弱なねというて大人は言うかもわかりませんけど、まあ事情が事情ですんで、一日も早く改善をよろしくお願いします。市長何かお気づきがございましたら、ないですか、わかりました。お顔でわかります。ぜひともよろしくお願いします。どうぞお願いします。