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検索結果 »  平成25年 第367回市議会定例会(開催日:2013/03/01) »

一般質問 2日目(高木正平)

質問者:高木正平

答弁者:市長、教育長、関係課長


○議長(野村新作君) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。7番高木正平君。
      〔7番 高木正平君登壇〕
○7番(高木正平君) おはようございます。
 昨日は、5名の課長様から退職の御挨拶がございましたが、私にとっても同期の方やら同じ課で仕事をした方やら、よさこい祭りに南国市役所チームで続けて参加した方やら、それぞれ思い入れの多い皆様方で、惜別の弥生3月ですけれども、新たな季節、新しい生活に旺盛に闊達にという思いで、喝采の拍手を送りたいという思いでございます。
 質問をさせていただきます。
 3月11日を目前、2年目のあの日を迎えます。ことしも橋詰市長、野村議長のお二方が、岩沼市の追悼式に御参列されます。どうぞ市民の誰もが復興への思いも熱くコールを送り続けていくこと、ぜひお伝えいただきたいと思うところでございます。その東日本大震災を教訓に、昨年来より積極的に津波避難対策に取り組み、いよいよ津波避難タワーの構造物が目に見えようとする年度を迎えております。この津波避難タワー建設につきましては、当初より市の危機管理課の説明では、まず伊都多神社へ津波避難タワーを建設し、そしてそこから300メートルの半径の円内を一つの区域にその中に建設すると終始一貫しての説明でございました。その計画に地域の皆様は安心を抱き、建設用地の確保にも協力いただくなどして、その完成を待ち望んでおります。
 そこで、14カ所の建設につきまして、それぞれの構造、着工、完成の時期などお伺いいたしたいと思います。
 県は、昨年12月に、津波浸水などの詳細な想定を公表いたしましたが、市は最大クラスの地震、津波の発生確率は極めて低いものの、こうしたことも起こり得るということを念頭に置く必要がある。どんな場合でも、避難場所は安心といった油断をせず、非常事態に備える意識を持っていただきたいと述べておりますが、いま一度確認をさせていただきます。
 津波避難場所は、絶対に命を守ることができる安全な場所でなければなりません。沿岸に近い地域一帯に、高い山やビルがない環境の津波からの避難が困難な久枝や前浜地区、三和地区の地域に4,700人の人々が暮らしております。避難タワーに全幅の信頼を置き、絶対助かるというタワーでなければ、地域の皆様は安心、安堵できません。避難場所に逃れた人々が犠牲にならない唯一の高台を数千人の人々が願っておりますこと、いま一度御認識をいただきたいと思います。最悪予測の浸水を局地的に浸水の深さがさらに増したとしても、その最悪の状況にも動じない避難タワー14カ所の建設につきまして、箇所ごとの状況をお聞きするものでございます。
 次に、健康寿命につきまして、健康寿命を延ばす、健康寿命が延びる、その手だて、取り組みにつきましてお伺いいたします。
 昨年9月議会、西原議員の健康長寿の御質問の中で、健康寿命のことが述べられ、厚生労働省の数値で、男性の健康寿命は70.42歳、女性は73.62歳と御紹介がございました。この健康寿命というのは、日常的に介護など必要としないで自立した生活ができる健康で過ごせる期間のことで、平均寿命であらわす生存期間の中で、心身ともに健康で、そして活動的に暮らせる期間とのことでございます。健康で長生きをする、誰しも思い願うところでございますが、内閣府の資料では、2001年から2010年まで10年間の健康寿命の延びは、平均寿命の延びと比べてその延び幅が小さいとあります。
 そこで、健康寿命の延びが平均寿命の延びを上回る、つまり活動的に暮らせる、いわゆる老後の健康増進を積極的に推し進める手だてとして、新しい事業を本年度実施いたしましたので、少し紹介をさせていただきます。
 私は、高知県レクリエーション協会に所属をいたしておりますが、平成24年度、高知県レクリエーション協会は、文部科学省の委託を受けた日本レクリエーション協会との主催で、ニューエルダー元気塾という事業を昨年12月より3回のシリーズで実施をいたしました。御承知のように、エルダーは年長とか高齢とかをいう言葉ですが、団塊の世代やその前後の世代をニューエルダーと定義し、その方々を対象とした事業で、文部科学省におきましても初めての事業でございました。1回目のニューエルダー元気塾の開会には、師走のお忙しい中、しかも朝早々の開会行事にもかかわらず、橋詰市長が御列席くださり、御挨拶をいただきました。その折はまことにありがとうございました。私もニューエルダーの一人でございますが、私自身はさほどではありませんが、皆さん身体的にも精神的にも活力に満ちあふれておりますし、旺盛な好奇心や向上心を持っておられます。さらには、健康に強い関心やかかわりも深く、運動、スポーツ、また文化活動などを通じて、もっと元気に健康にと、それぞれが活発に活動されております。ニューエルダー元気塾は、ニューエルダーにふさわしい運動、スポーツ活動の支援策を紹介し、体験してもらい、日常生活の中に無理のない取り組みにつなげていくことを目的に実施したものでございます。「ローマは一日にしてならず」の故事ことわざがありますが、健康であり続けることは、日々の努力を積み重ねてこそなし遂げられることだと思います。ローマの大事業に例え、一人一人が毎日続けていくことが何より不可欠でございます。長野県松本市は、平成23年度を初年度とする総合計画で、健康寿命延伸都市松本を掲げております。本市の総合計画では、健康づくり事業などに市全体で一層積極的に取り組む必要性を強調しており、基本計画では、主要な施策の最初に市民主体の健康づくり体制の確立、続いて生涯現役を目指した健康づくり事業の推進とあります。この総合計画は、平成27年度を目標年次としておりますが、3年ごとにローリングで別途作成の実施計画、いよいよ最終の実施計画になると思いますが、これまでの成果や到達状況、そして最終の実施計画での事業展開の方策などにつきまして、以下順次お伺いいたします。
 まず、これまでの健康づくり事業などの取り組みでのその成果はどうであったか、お一人お一人にとっては、健康で自立して暮らしていけると自己評価を持っておられる方もたくさんいることだと思いますが、さまざまな事業に取り組んでこられた担当課の評価はいかがなものでしょうか。成果についてお聞きいたします。お聞きいたしたいポイントは、具体的に医療費や介護の利用状況に社会保障費の軽減といいますか、削減につながるような成果はあったかどうかということでございます。
 2つ目です。団塊世代前後のニューエルダーは、仕事中心から地域社会へと生活の基盤が移行する年齢層でもありますが、この年齢層への体力や健康状態に応じた継続性のある健康支援策についてどのような支援を計画されているのか、お伺いいたします。
 3つ目です。南国市の平均寿命というのは、男性、女性、それぞれ何歳でしょう。また、南国市の健康寿命は何歳でしょうか。先ほど松本市の総合計画のことを申しましたが、松本市では男女それぞれの健康寿命を算出し、健康寿命延伸都市松本を掲げております。この平均寿命、健康寿命の数値があってこそ、具体的な成果や事業の進展に相まって如実に結果を出すことができるのではと思います。
 4つ目です。第1次ベービーブームの団塊の世代が人口のピークです。先ほど申しましたように、ニューエルダーは、旺盛な好奇心や向上心も高いなどの特色が挙げられております。このニューエルダーを対象としたスポーツ、レクリエーション活動の支援について、生涯スポーツ推進の観点からの取り組みをお伺いいたします。また、25年度の予算での具体策についてもお伺いいたします。
 5つ目です。村木厚子さんの講演を聞く機会がありました。超高齢化社会の中、総人口と65歳以上の人口割合から、現状では高齢者を支えるのは騎馬戦型で、50年後は肩車型となり、2人が1人を支えなければならないと説明されておりました。ニューエルダーが健康寿命を延ばすことは、当然、個人にとっては願うことですが、市の財政面からも、非常に重要なことで、医療費の増大をとめ、削減しようとするはずですし、介護などの分野での社会保障費の圧縮にも即つながることと思います。ニューエルダーへの自分らしい健康づくりに取り組む支援につきまして、関連する保健・医療・福祉、教育、それぞれの分野での計画や手だて、また視野を広げて一体的に取り組むことの方策など、その対策につきましてお伺いいたします。
 最後に、さまざまな領域や分野が連携して、健康を核とした健康づくり、暮らしの環境づくりなどを総合的に進めていかなければなりません。平均寿命、健康寿命の水準から、地域の問題点や改善点を抽出し、改善につなげていくことで地域は活発になり、さらに地域経済の活性化、経済効果などに波及するものと考えられます。
 そこで、健康に関する総合的な対策につきまして、企画課の構想をお尋ねいたしまして、1問を終わります。どうぞよろしくお願いします。
○議長(野村新作君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 高木議員さんの質問にお答えいたします前に、高木議員さんにおかれましては、地元での避難タワー等の説明会、そして用地の選定、取得、こういう段階で、日夜を分かたず奔走して御協力をいただきまして、本当にありがとうございました。
 津波避難タワーの建設の現状につきましては、施政方針でも御報告いたしましたが、津波から避難する避難空間づくりは、緊急を要する課題といたしまして、職員が一丸となって迅速に進めております。避難路、避難場所では、平成24年度内に、片山、稲生など6カ所が整備完了の予定であります。新設となります13カ所の津波避難タワーの建設場所の用地は、地域の皆様方の御協力によりまして、全て確保できております。登記などの事務手続が残っている箇所もございますが、選定地は地権者の理解もいただきまして、境界確定、測量、埋蔵文化財調査、地質調査など作業は全て進めております。平成23年11月に完成いたしました南部市民館の津波避難施設は、地上6メートルの最上部を避難場所としております。構造につきましては、基礎ぐいが11メーターとして、地盤の強い地質にくいの先端を打ち込んでおります。また、柱やはりは、地上6メーターの浸水深の3倍までの静水圧力に耐えられる構造強度としております。この南部市民館の津波浸水予測は、浸水深が5メーター97センチメートルとなりましたので、予想して進めてきた設計の浸水深より低くなったことから、構造上は積み足し可能と判断しておりまして、上部構造部の柱鉄筋をはつり出しまして溶接するなど、少し工夫を加えまして増築することができ、安全な高さの避難場所の確保を図ってまいりたいと考えております。津波避難タワー基本計画では、避難施設に関する技術基準を参考に、総合的に判断して構造、工期、イニシャルコスト、ランニングコストなどにつきまして専門知識のある防災アドバイザーや構造専門コンサルタントのアドバイスを得ながら、7カ月間ほどかけて比較検討をしてまいりました。この基本計画に沿いまして、14カ所のタワーづくりにおいて、避難場所の高さ、階段幅、スロープ、備蓄倉庫などの整備方針に一定の公平性を保って実施設計に着手しております。造成工事は2カ所着手しておりますし、タワーの配備計画などにつきましても、地域説明会を並行して進めております。今後のスケジュールにつきましては、5月ごろにタワーの実施設計を終えた後に工事発注事務を進めまして、夏ごろには工事に着手、平成26年3月には完成にこぎつけたいと考えております。工事に際しましては、建設車両の往来、建設機械による騒音やじんかいなどにより近所の皆様方に御迷惑をかけることも生じてくると思われます。しかしながら、地域にとりましても自分たちの命を守る重要な津波避難空間となる施設でございますので、地域の皆様方の御理解、御協力を何とぞお願いしたいと存じます。また、高木議員さんにおかれましても、引き続き御支援のほどよろしくお願い申し上げます。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 保健福祉センター所長。
      〔保健福祉センター所長 岩原富美君登壇〕
○保健福祉センター所長(岩原富美君) 高木正平議員さんの御質問の健康づくり事業などの取り組みとその成果について、まずお答えいたします。
 健康づくり事業は、特定健診やがん検診に始まり、予防接種、母子保健対策、運動の推進、栄養、食生活の改善推進、心の健康、たばこ対策、歯科保健対策など多岐にわたります。保健福祉センターが行う事業は、全て健康づくりに関与し、職員のみでなく、医師会、歯科医師会の先生方初め、地区の健康文化都市づくり推進委員会、食生活改善推進委員、母子保健推進委員、こだまの会の会員など、多くの市民に支えられております。さまざまな事業を行っておりますが、その成果は個々の健診の受診率や喫煙率、虫歯の罹患者率、朝食の摂取率、運動する人の割合などに出てくるかと思います。特定健診での問診票により押さえております数値もございますが、市全体となるとアンケートなどが必要となります。最終的には高木議員さんが言われましたとおり、健康で自立して暮らしていける健康寿命にあらわれてくると考えております。平均寿命、健康寿命については、高知県独自で出した数値があります。それによりますと、平成21年度の南国市の平均寿命は、男性78.96歳、女性86.5歳です。健康寿命は、男性77.39歳、女性83.28歳です。ともに毎年少しずつ延びておりますが、先日、厚生労働省が発表いたしました平成22年度の平均寿命の1位でありました長野県と比べてみますと、男性で1.96歳、女性で0.68歳、南国市が低くなっております。男性が特に低いのは、40歳代、50歳代の死亡が高知県は全国より多いためと言われておりますので、南国市も例外ではないと考えております。
 なお、60歳代以上の平均余命は、高知県は全国で上位ということです。
 ニューエルダーの方への健康支援や健康寿命を延ばす具体策としては、やはり特定健診、がん検診を受診していただくことによる病気の早期発見、食生活に気をつけていただくほか、たばこや飲酒を控えていただく、体力、筋力を維持するように運動を行うなどの自己管理能力を身につけていただくことによる生活習慣病の予防が重要と考えております。そのためには、健診や運動教室、料理教室など、さまざまな事業を保健福祉センターでは行っておりますので、時間的余裕があるニューエルダー層の皆様には、ぜひ御参加いただくことをお願いしたいと思っております。
 以上です。
○議長(野村新作君) 長寿支援課長。
      〔長寿支援課長 山内幸子君登壇〕
○長寿支援課長(山内幸子君) 高木議員さんの健康寿命につきましての御質問にお答えいたします。
 後期高齢者医療や介護保険の給付費を削減するためには、早い時期から健康的な生活習慣を確立し、健康づくりへの意識づけが必要であると言われております。加齢によります老化現象は、とめることはできませんが、老化をできるだけおくらせ、医療や介護の必要な期間を短くすることが高齢期の健康づくりや介護予防事業の目的でございます。後期高齢者医療における南国市の1人当たりの医療費年額は、平成20年度112万2,000円、平成21年度114万8,000円、平成22年度118万6,000円、平成23年度121万2,000円となっております。1人当たりの医療費は、毎年上昇しております。これは、医療技術の高度化や平均寿命の延伸の影響に加え、医療環境が整備されていること等さまざまな要因があると考えられます。本市における健康づくり事業と医療費軽減効果を検証する資料はございませんが、他自治体での研究事例といたしましては、新潟県見附市におきまして、平均年齢70歳で、運動を3年間継続した方と運動をしていない方を比較いたしますと、年間で約10万4,000円の医療費抑制効果があったことが報告されております。
 ところで、平均寿命と健康寿命との差の期間は、日常生活において自立した生活を送れない介護や医療が必要な期間となります。この期間をできるだけ短くする対策が必要となりますが、本市の介護保険費用の利用者1人当たり年額は190万円程度となっております。介護保険では、医療保険と違いまして、サービスを利用するためには認定が必要であることから、要介護認定者数の減少や介護保険サービス利用期間の短縮がそのまま給付の削減につながります。そのため、介護保険制度では、創設期から介護予防事業を並行して推進しています。介護保険制度では、被保険者の生活機能の自立度を確認するため、介護認定を受けていない被保険者全員を対象に基本チェックリストを実施し、介護状態になるおそれの高い虚弱高齢者を拾い出し、2次介護予防事業への参加を呼びかけております。2次予防事業では、事業の事前、事後に体力測定を行い、事業効果を評価することとしております。また、2次予防事業に参加したことで、生活機能が向上した方につきましては、継続して体力を維持していただくために、1次予防事業への参加につなげております。1次予防事業といたしましては、高齢者同士が地域の公民館などに集まって、体操や趣味活動を行っていただくいきいきサークルの組織化を促進し、高齢者が身近な場所で介護予防事業が継続できるよう支援しております。平成23年度に南国市の65歳以上の高齢者を対象に行いましたニーズ調査では、このいきいきサークル活動に参加している方は、参加していない方と比較をいたしますと、運動機能における介護リスクが女性で13%、男性で12%低くなっていることが分析されております。健康づくりは、ライフステージを通じて継続して行う必要がありますが、本市では疾病予防や介護予防を推進するために、健康にかかわる関係課が連携をいたしまして、毎年健康なんこくきらりフェアを開催しております。この事業では、子供から高齢者まで全ての年代層を対象に、スポーツ体験や体力測定、各種健康指標の測定のほか、食生活改善、禁煙啓発などゲームや体験を通して生活習慣病を予防するための総合的な取り組みを行っております。今後も事業効果を意識した健康づくり事業を関係課の連携により推進してまいりたいと思います。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 市民課長。
      〔市民課長 田中倫代君登壇〕
○市民課長(田中倫代君) 高木議員さんの健康づくり事業などの取り組みとその成果についての御質問にお答えいたします。
 国民健康保険の保健事業としましては、先ほど長寿支援課長が述べましたように、長寿支援課、保健福祉センター、生涯学習課、市民課などで構成する介護医療保険制度等対策本部によります健康なんこくきらりフェアを南国市展覧会の日にあわせて行っております。さらに、きらりフェアの地域版のミニきらりフェアを今年度は3月14日に長岡西部地区で行うことになっております。また、3月15日には、保健福祉センターにおきまして、「明るく健やかに」という演題で健康づくり講演会が行われます。ほかにもゲートボール大会の開催や高知県と国保連合会との共催によりますヘルスアップ推進委員研修会、健康づくり団体育成支援研修会への健康づくり推進委員の方の参加などがあり、市民の健康意識の高揚を図っております。
 医療費の削減につながる成果ということですが、国保の医療費は、被保険者の高齢化や医療技術の高度化などにより、1人当たりの医療費は年々増加しており、医療費の削減成果としての具体的な数字としてはあらわすことができませんが、一生のうち健康で支障がなく日常生活を送れる期間、すなわち健康寿命を延ばすことが、医療費の適正化にもつながることになりますので、今後もさまざまな保健事業の中で市民の健康づくりへの啓発に取り組んでいきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 生涯学習課長。
      〔生涯学習課長 谷合成章君登壇〕
○生涯学習課長(谷合成章君) 高木議員さんのニューエルダーを対象としたスポーツ・レクリエーションの普及啓発についての御質問にお答えをいたします。
 まず、高木議員さんにおかれましては、議員さんおっしゃられましたとおり、高知県レクリエーション協会の理事として、スポーツ、レクリエーションの普及啓発に御尽力いただいておりますことに対しまして厚く御礼を申し上げます。さらに、本年度、これもおっしゃられましたが、スポーツセンターにおきまして、「ニューエルダー元気塾カラダ・体力再発見」の開催、まことにありがとうございます。教育委員会といたしましても、後援させていただくとともに、NPO法人まほろばクラブ南国の共催により、予定人数を上回る盛会であったとの報告をいただいております。生涯学習課といたしましても、議員さんがおっしゃられたニューエルダーを初め、ほかの活動と融合させた包括的なスポーツ・レクリエーションの普及啓発について、総合型地域スポーツクラブでありますまほろばクラブ南国を中心に展開をしていきたいと考えておりまして、予算につきましても、今後充実を図るよう検討を重ねてまいります。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 企画課長。
      〔参事兼企画課長 西山明彦君登壇〕
○参事兼企画課長(西山明彦君) 高木議員さんの健康寿命の中で、健康寿命を延ばす総合的な政策について、企画課としての構想をということですけれども。企画課といたしましては、健康福祉を担当しております保健福祉センター、市民課、長寿支援課、生涯学習課などの各部署が取り組んでおります、先ほどまでにお答えしました内容の施策の調整を図りながら、健康寿命を引き上げることができるように取り組んでまいりたいと考えております。
 なお、ニューエルダーと言われますこの年齢層への体力や健康状態に応じた継続性のある健康支援策について、最終の実施計画にどのように盛り込んであるかということですけれども、特にこのニューエルダーという、この年齢層に関して実施計画に盛り込んでいるということにはなっておりません。総合的な全体の年齢の中での形ということで、特にこの年齢層についてということにはなっておりませんので、御理解をいただきたいというふうに思います。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 7番高木正平君。
○7番(高木正平君) どうもありがとうございました。
 まず、2問目というか健康寿命のことについてお尋ねを再度させていただきたいですが、健康寿命ということで、南国市が77.39歳、男性が、女性が83.28歳と御紹介をいただきましたけれども、国の公表した健康寿命では、男性が70.42歳、女性は73.62歳と昨年9月議会の西原議員さんからの御紹介の数値が私も確認した数値と同数でしたけれども、随分と健康寿命が長く、南国市の市民の皆様方は健康で非常に健やかな時期を送って、2年足らずでころりと逝く、女性は3年余りでいわゆる平均寿命が尽きるということになっておりますが、これはこれでこれだけ長く市民の方々が健康でいられるということであればそれにこしたことはないですけれども、いま一度やはり算出について定式化されたものはないかもしれませんけれども、確認の上、私としては、今御答弁いただきましたそれぞれの施策についての成果を観念的でなく、具体的な数値でもって今の水準からどの目標にまでというふうなことで平均寿命、健康寿命のその位置づけをしっかり持って取り組んでいただきたいという思いが一番強いです。その中で、特定健診のこともあります。その成果としてこれにあらわれてくることがあるかもわかりませんけれども、やはり体力づくり、これほどすがすがしいものはないと思いますので、日常の体力づくりの中で生涯学習課あるいは総合型のまほろばクラブなどが、地域の方々に、この世代の方々に継続的に提供できるような新しい企画ということも盛り込んでいただきたいと思いますし、まほろばクラブの現在の非常に豊富なメニューに、さらにどういうメニューが今求められていくかということもつぶさに捉えながら、新しい事業展開をぜひしていただきたいと思います。健康寿命の算出については少し疑問を持ちますけれども、ぜひ観念的なことでなく、具体的な数値でもっての取り組みをお願いしたいと思います。
 津波避難タワーのことですけれども、市長さんから御答弁をいただきました。長期の検討により、いよいよ具体的に実施計画に入り、25年度末には完成ということですが、ぜひ非常に有名な稲むらの火というお話を御存じのことと思いますけれども、庄屋の浜口儀兵衛のように、あのときの市長の、西原危機管理課長のこの取り組みが津波への警戒を実に崇高に命を守ることができたというふうなことになるようなこの1年の取り組みで、ぜひ完成を見ていただきたいという願いでございます。避難タワーに上がれば、まず安心、安堵であるということを認識をしていただいてのお取り組みをお願いしたいと思います。
 そして、この伊都多神社につきましては、神社の代表総代あるいは責任総代の方々が御工面をいただきまして、場所の提供ということになりましたけれども、この後、具体的に工事に入り、また構造物ができるに従って、その前後に契約といいますか、妙なことですけども、加地子というか、借地料はその後の契約ということで地元とのあるいは伊都多神社との相談といいますか、これになるのかどうか。これまでは神社総代のほうが必要な手続の申請料等などは負担をしておりますけれども、やはり神社地といえども、人んくの土地ということには変わりありませんので、非常に地域の方々にとっては重要かつ必要な設備を市のほうが整えていただいたとしても、土地については神社庁の土地ですので、ぜひそのあたりのことのお考え、検討の状況をお聞かせいただきたいと思います。
 以上です。
○議長(野村新作君) 答弁を求めます。保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長(岩原富美君) 健康寿命についての算出方法についてまずお答えします。
 平成24年度、厚生労働省のほうから、健康日本21の第2次の計画が発表されまして、それに関連しまして、健康寿命の算出方法の指針ということと、健康寿命の算定プログラムというものが発表されております。それによりますと、高知県の健康寿命のほうは、男性が68.64歳、女性が71.92歳ということになっております。私が先ほど申し上げました健康寿命のほうは、これ以前の考え方によります健康寿命ですので、かなり開きがあるかと思いますが、今後健康増進計画も見直していく際には、また新たな健康寿命についての算定方法も入れていきたいと考えております。
 あと体力づくりにつきましては、保健福祉センターのほうでは、メタボ予防運動教室ということで、年間20回ほどスポーツセンターをお借りしまして行っております。23年度の出席者は、延べ1,137人で、平均56人強の方が御参加いただきました。メタボ予防ということですので、脂肪燃焼、筋力増強、体力保持ということに重点を置いての運動教室ということになっております。年齢的には60代の方が一番多く、55%の方が60代です。次に多いのが70代の方で26%、あと50代の方が16%、そのほかの方ということになっておりますが、やはり60代、70代、ニューエルダーの方が一番多く御参加いただいておりますので、この教室に御参加いただきまして、御家庭でも体力づくりに努めていただきたいと考えております。
 以上です。
○議長(野村新作君) 危機管理課長。
○危機管理課長(西原三登君) 高木議員さんの伊都多神社のタワーの件でございますが、少し伊都多神社を真っ先にやりたいということで再三申し上げてもきましたけれども、一定、神社庁のほうに地域の神社の代表の方を介して申請をするということになってございまして、もともと境内地でございますので、境内地を別の目的に使うということについての承認をいただく、地元の合意は得た上で神社庁に申請を上げてございます。しかしながら、神社庁から少しこの前疑義があって、その疑義について再度こういう物づくりをしたいと、命にかかわる物づくりについてきちっとした処理をお示しをしてございます。現在まだ神社庁のほうから回答が返ってきていませんけれども、最終的には回答をいただいた上で、境内地にタワーをつくっていきたい。その折には、用地についてはやはり無償でお貸しを願いたいなというふうに考えてございまして、境内地を境内地以外の目的に使うという分の御承認をいただいて無償でということで進めたいと思っていますが、もう一点、議員さんにかかわるということでは、議員さんからタワーをつくったときには、稲むらの火ではございませんけれども、半鐘をぜひということでございましたので、予算の許す限り、最上階のところに30センチ程度の半鐘を取りつける場所は構えておきますし、財源が許しましたら半鐘も買いそろえていきたいというふうに考えてございます。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 7番高木正平君。
○7番(高木正平君) 西原課長の半鐘のことを添えていただきましたけれども、まさに浜口儀兵衛のように私は今感じました。ありがとうございます。その加地子のことですけれども、現に神社地を神社目的以外で神社地の北側の市道に隣接したところ、1メーター幅で境内地の東西、既に市と契約をして、毎年2万2,758円の借地料を現に伊都多神社はいただいております。この辺のことからも、境内を神社目的以外の用途として使用することの中では、こういう契約の事実にも含めてお考えいただきたいと思いますし、十市保育所のときも思い出しますとそういう経過をたどったかなということを今思い起こしますけども、ぜひ御検討していただきたいと思います。
 最後に、この健康づくり、とりわけ体力づくりからつながる健康へのことにつきましては、市民の体力づくり、健康づくりということでは、文化、環境も含めた地域活動の中で、まさに一体的に推進していく必要があるということは誰もが思うところでございますけれども、体力づくりあるいは健康づくりに不可欠なことと言えば、やはりスポーツ、レクリエーションとかというようなことで、さしずめその領域は生涯学習課ではないかと思いますけれども、保健・福祉あるいは介護、教育、それらのことの中でこれらの取り組みをされておりますけれども、そこで、この一番専門的な分野である生涯学習課ですけれども、より一体的に連携をしながら、しかもそれぞれの課にかかわる地域の団体、組織の方々も地域で一体的につながるような活動で、よりそれぞれの目的が複合的に成果として住民の方々に波及していくことからも踏まえて、生涯学習課というのを市長部局に移してはどうかということを私は今考えてみました。このニューエルダーの世代を含めまして、超高齢化社会に調和したというような行政の担当部署としての再考を考えてみてはどうかということですけれども、私のこの突然の提案ですけれども、そういうことにつきまして何か率直な思いがありましたらお聞かせいただきたいですし、そうでなければまた今後の検討にさせていただきたいと思うところですけれども、教育長あるいは生涯学習課長、危機管理課長、それぞれの非常に関連のある部署での長ですけども、いかがでしょうか。次回でも、今後の検討でも結構だと思います。
 以上です。
○議長(野村新作君) 答弁を求めます。教育長。
○教育長(大野吉彦君) 生涯学習課長が御答弁申し上げましたように、非常に課題の多い問題でございますので、教育委員会のみならず検討が必要ということを感じておりますので、その方向で検討させていただくということでお願いいたしたいと思います。