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検索結果 »  平成24年 第366回市議会定例会(開催日:2012/12/07) »

一般質問 2日目(浜田勉)

質問者:浜田勉

答弁者:市長、関係課長


○議長(野村新作君) 17番浜田勉君。
      〔17番 浜田 勉君登壇〕
○17番(浜田 勉君) ちょっと遅くなりましたが、おはようございます。私は初心忘るべからず、その気持ちを込めて、前回も言いましたけれども、小さなモーターに大きな箱をつけて、市民の皆さんの願いや思い、夢とロマンあるいは怒りや悩みも含めてその箱に入れながら市政にあるいは国政にその思いが伝わるように走り回っています。
 今回私が通告いたしましたのは4点であります。圃場整備の動向と対応、そして耕作放棄地への対処、道の駅のトイレはどのように進んでいるの、津波避難所の設置の状況と事後管理についての行政対応について、その4点でありますが、私は最初から初舞台から続けています国際関係から見詰め、そして国内政治の特徴、それらを含めて理解をしながら今後の状況に対応していきたいと思っております。
 まず第1は、アラブの春を演出し独裁者を倒したエジプトに、また新たな独裁者が、そんな懸念が今起こっています。アラーの神の名においてみたいな神聖にして侵すべからずの大統領権限が前面に出て祭政一致が進められようとしています。世俗派は個々人の心の中にまで政治を、宗教をぶち込むなと若者を中心にアラブの春の再現が革命広場に集結しようとしています。その動き、それを軍隊を動員して弾圧しようとしていますが、これは国際世論が許さないと思います。
 次に、シリアですけれども、サダト王朝の富の収奪はもう終わりです。
 では、国内の問題について触れていきたいと思います。
 私は、最近テレビから2人の人生哲学、感動して拝聴しました。1人は日本人のお母ちゃんあるいは日本人のお母さんと言われる森光子さんです。亡くなってその存在感が改めて浮上していますが、林芙美子の放浪記の舞台、2,000回を超す大偉業をやっただけではなく、生い立ちも豊富で、波乱万丈でした。京都の老舗旅館に生まれ、「アラカン」嵐寛寿郎のめいとして映画界に入れられ、というのは、本人は宝塚へ入りたかったと言っておりました。しまいには戦争慰問団員として中国戦線から南方まで、南方ではそこでは女を乗せない戦闘機まで乗った。そして東京に帰ってからは、米軍の民家を焼き尽くす、国際法違反とも言われる大空襲を体験をした。それらを振り返りながら森光子さんは、戦争だけは絶対にしてはならない、その阻止のためなら私は命を賭して戦うと述べられていたことがまさに印象的でした。なぜか新鮮な誠実感の響きが今も残っています。誠実なお母さんを亡くしたことを惜しむばかりです。改めて哀悼の意を表したいと思っております。
 もう一人は、庶民の暮らしの中に活力源の話題をつくり出す映画づくりの山田洋次監督です。12月9日23時から対談で学んだことでありますけれども、舞台は中国の大連市、満鉄の社宅、実際の山田少年が見たもの、聞いたものの体験談であります。
 まず、戦争終結の天皇の放送はどこで聞いたという質問に対して、それから始まりましたけれども、小学校の校庭で集められ聞いた。ラジオのせいもあろうがきれいに聞こえなかった。女の先生が泣き出したので、負けたことがわかった。戦争が終わってほっとした、そういう気持ちだった。この放送を聞くまでの仕事は、小学生であろうとも学徒動員みたいな形で、いわゆるソビエトの戦車が来る、それを妨害する穴掘りの作業をやっていた。それが毎日の仕事だった。そしてこの放送を聞いて、まあ言えば安心をした。そっから1週間後、その我々が掘った、山田少年たちが掘った穴は、ソビエトの戦車は何の関係もなくすっと行き過ぎてしまったというふうに述べて、戦争と子供の思いとのずれを話していました。また、その後1週間たってソビエトの部隊が行進をした。その大連市の行進の中で、これも女の兵士あるいは女の将校が多くいるのをびっくりして見ていたと。そこでその女性がカチューシャを歌うと、大行進の部隊が全員が大合唱団となってカチューシャを歌った。軍歌でなくカチューシャと聞いてびっくりしたというふうに言っておりました。また、ソビエト軍が軍票をどんどん印刷して発行しているものだから、インフレ率が毎日のように高く、そしてまた日本の金は一切使えず、満鉄からは何の援助もない。売り食いで生活をした。寒い大連でありますから、ストーブをたかなきゃならない。だが石炭を買えない。その中で家具や本まで焼いて暖をとるしかなかった。その本を破いて燃やしてしまってから、それが罰になったのか、罰が当たったのか、読書家になれなかったというふうに嘆いておりました。そしてソビエト軍が去っていくと、あと八路軍いわゆるパーロといいますけれども、パーロ軍が来たが、前の国軍・蒋介石軍とは違って、礼儀正しく不正のない軍隊だった。その後、大連港から福岡のほうへ、そしておばのいる宇部のほうへ帰ってきて身を寄せた。そのとき日本はアメリカに占領されたことを初めて知った。また、宇部にはオーストラリアとニュージーランドの兵士が進駐していた。お父さんは就職もできない、そういう中で中学生になった山田少年は家計を見なければならず、金子みすゞのところまで約二、三時間の遠出の闇市の買い出しに行ったと。もちろんその当時は客車という客車はありません。貨物列車に乗って詰め込まれた中で闇市へ。その金子みすゞのところでは、干物やアイジャコを買って卸した。宇部へ持って卸したと。学校をサボって、また進駐軍の兵舎の清掃などを行って家計を見た。進駐軍の兵舎のところにも買い出しのところの中にも人を笑わすのが実に上手な人がいて、わい談をやられると、山田少年、私は顔が真っ赤になる、また人が笑う。その笑いがきょうの疲れをほぐし、次の日の活力を醸成した。そこに寅さんの原型があったというふうに、その笑いというものがいかに大切かというのをそのとき実感をして、その後の寅さんシリーズに移っていったというふうなことが述べられていました。また同時に、今の子供たちがそんなアルバイトの経験や家計を考えるチャンスがないことはいいことだろうかという問いかけをされていたことに、私もうなずきながら感動をしました。
 そのお二人、森光子、山田洋次お二人の平和への訴えに心躍っていた私を躍っていられないきな臭い動きが一気呵成であります。ヒットラーの選挙勝利宣言みたいであります。憲法とりわけ9条が邪魔になる人たちは、徴兵制と海外派兵をセットに、さらには原爆を持てなど、恐ろしい戦争への道まっしぐらであります。自衛隊を国防軍として交戦規定を整備する。各国の軍隊は侵略軍とは名乗りません。交戦規定とは、法に基づくことを根拠に、兵士が殺人罪に問われることを心配しないで武器を使用できるように保障することであります。だから……
(「議事進行」と呼ぶ者あり)
 はい、結構です。日の丸が保障した殺人行為の合法制であります。今までの自衛隊は武器を持って、外国人を一人も殺さず、殺されずでありました。目には目を、銃剣には銃剣では極めて危険であります。
 さらにもう一つ、国内問題では、国会議員の資質が問われるというふうにも言えると思います。今まで政策を語らず政局づくりに奔走していた人たちが、にわかに政策を述べると日がわり弁当以上の朝令暮改となったり、さらに政党がいつまであるのやら右往左往していながらも、しっかりとしていたのは政党助成金の受け皿づくりであります。制度要件をつくる、まさに政治の貧困であります。貧困のいえば象徴だと私は思います。だがこの政党助成金、我が党はいただいておりませんけれども、貧困どころではありません。年間320億円は国民1人当たり250円相当額を税金から抜き取っているわけで、国会議員一人に当てはめると年間4,500万円、22年間代議士を務めた方もいるわけでありますけれども、そういう人に掛けてみますと9億9,000万円の相当額がその政党あるいはその個人の懐に入るわけでありますから、国民のことなど目が届くはずがないと言っても過言ではないと思います。まさに理不尽であり、人間性が問われるものであります。私はその国民から遊離したお手盛り政党助成金は、政党の堕落を急ピッチで進めています。この政党助成金、これはやめるべきだろうということを言っておきたいと思います。
 では、本論に入ってまいります。
 圃場整備の動向と対応であります。
 今はやりの言葉となっている防災・減災、これに伴って私たちの親戚とも言うべき岩沼市のその方式、高台建設とあわせて周辺に圃場整備を、そのような構想があるやにお聞きをいたしております。そのような動向、圃場整備をめぐる動向について国の制度あるいは県の制度、そのような制度がどのような対応をなされようとしているのか、お尋ねをしておきます。
 私はこの質問に当たって圃場整備の全県の状況、300ヘクタール以上の市町村、これが全県下で20市町村あるわけでありますけれども、南国市の位置づけを見てみますと、面積では2,360ヘクタール、第1位でありまして、2番が四万十町、3番が高知市、4番が四万十市、5番が香南市でありますが、圃場整備率では、当市はワーストツー、室戸市が第1位、そして3位が佐川、4位が土佐町、5位が土佐市であります。では、圃場整備率の高いところから見てみますと、1が芸西村93.3%、2が三原村92.8%、3が四万十町76.6%、4番が中土佐町73.7%というふうなぐあいにいって、香南市が初めて言えばこの中央ブロックでは入ってまいります、10位であります。これが香南市が50.2%であります。芸西村は皆さんも知ってるとおり、野菜の特にハウス栽培の特産地であります。2番の三原村はトマトの大産地であり、有名なのが我々が親しみを込めて飲めるどぶろくでありますけれども、3位が四万十町、四万十町は仁井田米と大豆の栽培など、生き残る力を支えているのが圃場整備率というふうに見ることができます。ここには行政の捉まえ方にも農家にも先人と違った認識があったことは間違いありませんけれども、県下の平均46.5%に対し、南国市14.0%は余りにもずれがあります。なお、県下の普及センターのエリアごとのものを見てみますと、安芸のほうでは、安芸は38.4%、中央東、中央東というのは、南国・香南・香美・そして嶺北を含めたところが29.2%、中央西、これは高知市から春野まででありますけれども、ここが39%、須崎が71%、幡多が61%を見ても余りにも低いレベルにあります。
 では、今後の農業を展望する、あるいは見るときに、一つの指標として見てみますと、南国市の農家戸数は2,171戸、そして香南市が1,697、香美市が1,984戸というふうになっていまして、またその地域における農家率を見てみますと、南国市が10.1%、そして香南市が11.9%、香美市が15.8%となっています。
 また、これからの農業の担い手というふうに見てみますと、青年農業士が南国では4、そして香南市が17名、そして香美市が15名というふうに、これは年度ごとでありますけれども、この新しい年度22年ですけれども。また農業いわゆる認定農家というのを見てみますと、南国市は303人、香南市が353人、そして香美市が297人と、面積も農家戸数も全てに言えば圧倒したというわけではありませんけれども、高位の南国がそういう将来を展望する主なる部隊を構成する人たちの率が低いというのが実態であります。
 またなお、圃場整備率を関連してみてみますと、南国は初め触れたように14%、香南市が50.2%、香美市が36.4%というふうになっております。南国の将来は今触れたように、青年農業士や認定農業者の人数が比率から見て低い、そういう不安があります。私は圃場整備がオンリーとは思いませんけれども、農業の再生には、決定的な要因ともなるというふうに思います。その点でこの南国市のおくれた圃場整備の状況について市長はどのような認識を持ち、今後どのように対応されようとお思いなのか、お聞かせを願いたいと思います。
 4番目に出しておりました耕作放棄地、これは関連いたしますので、次に触れてみたいと思います。
 耕作放棄地のまず第一の要件というのは、つくりにくいところ、あるいは耕作地の隅っこにあって機械などが入りにくいところだとか、あるいは高齢者になってそれを耕作をようしないというところ、それから田んぼが小さくて機械が入らないという、そういうような耕作にとっては不適地、不適地という表現は言い過ぎですけれども、つくりがたいようなところ、そっから発生してくるのが耕作放棄地であります。田のど真ん中に、あるいは圃場整備やったところに耕作放棄地は至って存在はしておりません。耕作放棄地があるのは今言ったように、不適地だとか言われるところ、あるいはまあ言えば、高齢者でようつくる人がいない、つまりそこを当たってくれるというような条件がない、道が狭いだとかというふうな悪い部分の固まりがある。また、生産意欲を農家が奪ってしまった実態、例えばお米を1俵生産するについて生産費は1万6,200円ぐらいですか、というふうになっております。もちろん20町とかというふうに大きな面積をつくる人は1万二千数百円とかというふうになってきますけれども、高知県のあるいは南国市の、南国市の農家というのは、カッコ良ういうたところでせいぜいが5反平均です。大規模農家というのは30ヘクタールだとかというふうにありますけれども、今までの農家の平均面積というのは四十数アールあるいは50アール前後であります。だから当然のように生産費は1万6,000円に近い段階のレベルであります。だが実際は売価は、売り値は1万3,000円前後ということでありますから、当初から赤字を覚悟、これは農家の場合は労働費を無償とするというふうな形で成り立っているわけでありますけれども、そんな中で生産意欲の減退、これはある面やむを得ないというふうな、当然と見るわけにはいきません。農家でありますから、生産をする喜びあるいはその土地への愛着、これの再生産は、まあ言えば農家の求められる責任でもあるわけです。ただし、それ以上にショックな部分は、今言ったような悪い条件が重なっているということであります。この耕作放棄地についてせんだっての農業委員会では、いわゆるそれを管理するあるいはその美田の、ごめんなさい、その耕作放棄地が地域への影響を与える、例えば病害虫の巣窟になる、あるいは雑草が茂って影響を与える、田の水があるいは配水、あるいは、まあ言えば水の運搬ができなくなったことというふうなこと。そこなところの管理について農業委員会では、10アール当たり8,000円、つまり病害虫の巣窟をさせない、そういうようなことで10アール当たり8,000円、そして刈り取り等でいわゆる除草する、これについて8,000円となりますと1万6,000円、これを年に2回というようになりますと3万2,000円というふうになります。初め触れたように、耕作放棄地を求めてつくっているわけではない農家の実態から、つまりその人たちはもっと簡単に言ってしまうと無収入であります。その無収入の人が3万2,000円のものを払って、あるいはけちってと言ったら言い方悪いですが、1万6,000円というものを出してまで管理をする意欲が湧いてくるのだろうかというふうに言わざるを得ません。だが、それを管理する人にとってみれば、その経費が安いものではないというわけでありますから、ここに行政が登場をしてどのようにそこなところを皆さんに訴える、皆さんと一緒に協調していくのか、私は環境保全というような立場でそのことについては対応しなければならない時代になってきたんではないかというふうに思っております。そういう点で行政のほうではどのようなことをお考えになっているのかというふうにお尋ねをいたします。
 次に、道の駅、トイレはどのように進んでいるかということであります。
 昨日の西川潔君の道の駅への思い入れ、果たすべき道の駅の役割あるいは評価、それについては拍手を送りながら、私もその道の駅についての位置づけでありますけれども、私はその当市、その市町村等の玄関番あるいはおもてなし課の筆頭番頭であるというふうに位置づけをすべきだろうと思います。今高知県では「リョーマの休日」いわゆるそのキャンペーンにあわせて龍馬パスポートがヒットプランとなっています。そのパスポートの普及状況を見てみますと、総数が2万679人、県外の人がその中で69%1万4,269人で、高知県は31%6,410人です。その中で南国市は490人、だから高知県の南国市以外の人が5,920人であります。その人たちは龍馬パスポートを求めるくらいの人は、観光あるいは旅行等については、アマチュアの域を出てるくらい、言えば相当熟達者が多いと思います。あるいは全国の交流率も高い、あるいは全国にお友達がいる人たちであろうと思います。龍馬パスポートの今触れたように、県外の人が69%、南国の人はその中で2.3%ですから、97.7%の人が南国市へ来た場合、南国のその玄関番あるいはおもてなしの筆頭番頭のところで見る、あるいはシャモ鍋の店16店の中で1店になりますけれども、そこでスタンプをもらう、あるいはながおか温泉にあるいは歴民館にあるいは西島園芸団地を見て、そして観察をしてそして高知の印象をそこで確定をしていく、そこで評価のランクづけがされてくる。そんなことを思うときに、この龍馬パスポートの持っている、まあ言えば存在性というんでしょうか、龍馬パスポートの普及あるいはそれへの対応が、我々にとって今まで、今私が触れたような役割を持っているというふうに理解をしておったのかどうかということを言わざるを得ません。
 そして、トイレについては、昨日の西川君の質問に対して課長答弁は、ごじゃごじゃと言ったわけですけれども、何か県の施設だから、自前においた改良があるみたいな答弁でした。つまり南国市は、ここの道の駅についてはこういうふうなもんだ。だからここには県外のお客さん、南国市は2.何%、97.何%という人が南国市外の人が来る、そしてその人たちに与える印象は全国へ広がっていく。そういうふうな視点から見るときに、私は龍馬パスポートのレベルあるいは県の言うおもてなし課のレベル、これとは全く違った認識がここには存在している。余りにもおくれた取り組みではないかのような印象を、つまり県の施設だからという言葉の中に私は若干ショックを受けたと言わざるを得ません。つまり今の取り組みは、批判されることは必至だろうと思います。
 次に、津波避難所の設置の状況と事後管理について行政の対応はということであります。
 きのうの新聞いわゆる高知新聞の、皆さんも見たとおりのこの新聞でありますけど、何かこれを見てしまうと、安心してしまいそうなことが心配。もっとこれについての詳しい説明あるいはお話などを聞けるチャンスというのを市民的に提供していただきたいと思っています。
 なお、この質問に入る前に、私は前回のときに高田上下水道局長に、万が一南部配水池が崩壊した場合、どのような形で地域に影響があるのかということをお尋ねをしておりました。議会が済んだ後で高田局長のほうから、図面を持ってこのような方向に流れるというふうなこと、つまりこの配水池は40メートルの高さがあるわけでありますから、そっから激流となって何もかも吹き飛ばしてしまうのではないかと私はただしていたところでありますけれども、まあ言えばそのようなことになると思いますが、流れの方向これなんかが明らかにされ、そしてそこには心配なことが一つございます。三和小学校の生徒が金比羅山のほうへ逃げてくるというふうになると、前門の虎ではありませんけれども、前方には山津波、後方には本物の津波というふうなことになるわけでございまして、この対応がわかったことだけでも大きな安心の広がりであります。そのことについてまずお礼を申し上げておきます。
 片山の避難所が7日、12月7日に完了しました。私も愛車、あのカブでばっと上まで上がって、何回か上がってみました。このできた喜びは割とすぐ消える。つくるまでは必死活歩でありますけれども、できたら放置というのが一般的であります。よく言うじゃないですか。結婚をするときに、結婚するまでは愛してるとかいろんな形で結婚への猛烈なアプローチはする。だが結婚したら、ありゃというようなぐあいで知らん振りというような、知らん振りというのはあれでしょうけども、そのような言葉がよく言われます。結婚話でもそれぐらいでありますから、この施設というふうになりますと、つくるまではあるいは必死活歩で、そしてできた喜びを満喫するわけであります。落成をしたら、例えば餅を投げて一杯やってというふうなことがあったとしても、それは瞬時にして終わってしまうというふうなことであります。だから私は、その後ワークショップという形が展開されて、避難所の後の対応、つまり地域の話し合いによって避難所の改善あるいは避難所の今後の運営の仕方などを今後のテーマにしていく、というこのワークショップの問題が出されてきております。私はワークショップのことがなければ、これは難しいなと思っておりましたけれども、このワークショップの取り組みは今後どのような形で市民的に進めていかれようとしているのか、それを初め触れておりませんでしたけれども、危機管理課長にそこは御理解いただいて、御答弁を求めておきたいと思います。
 以上です。
○議長(野村新作君) 市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 浜田議員さんからは、圃場整備率の低い状態についてどう思うかということでございますが、私はこういうときだからこそ農業基盤整備というものを強力に推進していかなければならないと思っております。このたびは長い期間かかりましたが、十市地区において約60ヘクタールぐらいの圃場整備が完成いたしました。この議場においでの土居議員も理事の一員として大変御苦労されて、過日完成の暁を見たわけでございますが、土居議員さんを初め十市地区の土地改良区の理事さんを初め役員の皆様には心より敬意を表したいと思います。かつて私も植田地区で45ヘクタールぐらいの圃場整備を推進委員理事として経験をしましたが、これは一口に行政がこれをリードして進めていくというよりも、地域の農家の方々がやはり率先して進めていかなければ進まない事業であるということを私はこれを圃場整備を実施する中で痛感いたしました。そういう意味では、やはり農家本位に物事を考えていくということが第一義的なことではなかろうかと思っておりますし、最近では非常に圃場整備に対する条件というものもいろいろございまして、これをクリアする、ただ圃場が整備されればいいということではなくって、その前段にいろんな条件がつくのが今日の圃場整備でございますので、その辺も見きわめながらやっていかなければならないと思っております。ただ、今国のほうから東北の震災を経験した上で農地の復旧というものが、一旦津波などで被災された場合、非常に急がれるといいますか、地盤の沈下その他によります農地の復旧というものが非常に東北では苦労されておる、こういうような経験から、農道あるいは水路、そういうものも工夫を凝らしていけば、一定津波の防止にも役立つし、復旧にもやり方によれば復旧が早くなるというような工法といいますか、そういうような農道、水路の位置の問題であるとかというようなことも考えられているようで、南国市にこれに取り組まないかという投げかけもいただいております。そういうものも今後導入できれば大いに導入して、一気に大型の大規模な圃場整備も図っていければこれにこしたことはないと思って、一応南国市の意向としては、これでぜひやりたいという意思表示はしてございます。今後とも国のほうともこれらについても前向きに取り組んでいきたい、そのように思っております。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 農林水産課長。
      〔農林水産課長 村田 功君登壇〕
○農林水産課長(村田 功君) 浜田勉議員さんの御質問にお答えいたします。
 初めに、圃場整備についてでございますが、御質問のように南国市の圃場整備率は23年度末で水田面積2,360ヘクタールのうち整備済み面積331.1ヘクタール、整備率14.0%となっております。この整備率は、浜田議員言われたように、近隣の香美市の36.4、香南市50.2、高知市48.9と比べ非常に低い整備率であります。全国では水田の圃場整備率は約6割と着実に向上しておりますが、1ヘクタール以上の大区画面積は7.5%程度であり、さらなる推進が必要とされております。以前は圃場整備は各個人の農地を集団化する換地計画から分散耕地を集団化するために互いに耕地の権利を交換する交換分合や米の生産過剰を抑えるための水田を畑にできるよう技術的な改良を行い水田の汎用化を図ってまいりました。現在は将来の農業生産を担う経営体の育成を図りながら、高生産性農業の展開に必要となる生産基盤を整備し、食料自給率の向上に資することを目的とする経営体育成基盤整備事業として行われております。本市は、直近では先ほど市長が答弁いたしましたように、十市地区の圃場整備事業が平成17年度に県営事業として採択され、平成22年度に竣工し、今は県道主要地方道春野赤岡線から北に整然と区画された広いせまちの農地が広がっております。南国市の圃場整備事業が他市に比べ進んでない理由の一つには、地理的に恵まれた肥沃な農地が広がる香長平野で水稲栽培とともに施設園芸も盛んであり、土地利用型農業の推進が進まなかったことも一つの要因にあるのではないかと考えております。本市は本年10月に国営の圃場整備事業の前段である地域整備方向検討調査について、農林水産省中四国農政局長宛てに要望書を提出しており、来年平成25年度からの事業調査着手に向け、当市の各種計画書や基本構想の資料を提出しているところであります。調査としましては、具体的にこの地区、この範囲と限定したものではありませんが、農政局としましては、一応の調査対象エリアとして平場の水田面積、営農方法が同一の地域、農業振興地域農用地区域、未整備かつまとまりのある農地、20ヘクタール以上の団地が確保できる農地を想定しているとのことですが、市としましては、圃場整備の団地が連担していなくともかんがい機能の用水施設の整備等により複数箇所での整備も可能との説明を受けておりますので、できる限りの範囲での圃場整備事業の採択を得て事業着手が実現の際には、国とともに事業を進めてまいりたいと考えております。
 続きまして、耕作放棄地対策についてでございますが、農業就業者の高齢化や後継者・担い手不足、相続等による不在地主により耕作放棄地は年々発生しております。
 しかしながら、浜田議員御本人も委員である市内各地区の農業委員さんの日ごろの活動により、耕作されずに荒廃されたあるいは耕作放棄地一歩手前の農地が、委員個人あるいは地域・部落ぐるみで対応することによって解消が図られております。特に平成23年度においては、耕作放棄地専任職員が農業委員会に配置されたことによる効果が顕著にあらわれ、平成22年度末現在、15.8ヘクタールの耕作放棄地があったのが、23年度中新たに発生した放棄地を含め32.3ヘクタールの解消が図られたというデータがあります。ただ浜田議員御指摘のとおり、農地が狭い、不整形である、あるいは用排水の便が悪く作業効率が低い農地は、ただでも当たってもらえないのが現状であります。そのため地権者みずからは高齢であったり耕作機械がないため、何ら生産を生み出さない田畑を荒さないためだけに農地の耕起を委託する経費を年間2万円から3万円、反当でございますが、負担することには限界があります。耕作放棄地の解消には努めなければなりませんが、根本の放棄地が発生する要因には、先ほど述べましたように農地が狭く不整形なため大型機械が入れない、用水の管理が大変で、耕作に余分な労力が必要となるというものがあります。この解消法の一つには、さきに述べましたように、圃場整備事業の推進もあります。圃場整備事業により耕作放棄地の解消はもとより、農地の集積を促し、担い手の確保、育成を図ることによってこれからの輸入農作物にも対応し得る強い南国市の農業の基盤を築きたいと考えております。
 また、本市が県下トップの事業量を誇る農地・水・保全管理事業は、集落組織で行う協働向上の総事業により農地の保全を図っております。この事業は農用地には限定されますが、耕作放棄地の防止には大きく貢献していると思っております。
 最後に、道の駅のトイレにつきまして浜田議員から厳しい御指摘をいただきましたが、昨日西川議員の御質問にも少しお答えしましたように、県のおもてなしトイレに申請してみてはどうかとさきの9月議会で浜田議員からの御質問をいただき、洋式トイレが少ないという構造面と建築から長い年月がたち老朽化も目立つため、チェックリスト的なもので好感度を上げたいとお答えをいたしました。
 しかしながら、道の駅スタッフは、あえて現状でトライ、エントリーいたしました。過日、高知県の検査スタッフの事前通告なしの検査があり、おもてなしトイレとして認定され、認定シールが送付されてまいりました。高知県おもてなし課に確認をとりましたところ、おもてなし認定理由としては、施設の老朽化や古いことによる洋式トイレの不足、においは選定理由ではない。そのために花を飾る、消臭剤を設置するといったおもてなしの心がどのようにあらわれているかだとの回答をいただいております。市としましては、この認定は非常にうれしく、一層の美化意識の高揚にはなりますが、洋式トイレは今や必要不可欠な施設であります。昨日も申し上げましたように、そのため施設を所管する中央東土木に要請をするとともに、予算をつかさどる県庁本課の道路課に直接交渉に出向きましたが、現時点では県下全域の道の駅トイレについて改修計画予定はなく、要望には添えないとの回答しか得られておりません。そのため清掃等の清潔さの保持には一層努めながら、先には市費での改修・改築を視野に入れて行いたいと思っております。このことにつきまして、県は市でやることにはバージョンアップということについては問題ないとの返答を行っておりますので、財政当局とも相談しながら事業を進めてまいりたいと思っております。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 西原三登君登壇〕
○危機管理課長(西原三登君) 浜田議員さんの御質問にお答えをいたします。
 初めに、高知県版第二弾、南海トラフ巨大地震による震度分布・津波浸水予測の情報につきましては、あす議員様のお手元に情報提供をしてまいります。
 津波避難所の設置状況につきましては、早く、高く避難する場所を確保するために、背後地に山などの避難可能な場所がある地域におきましては、自主防災組織などからの要望に基づきまして避難路及び一時的な緊急避難場所の整備を進めております。整備数につきましては、東日本大震災以前は、十市及び稲生地区にそれぞれ1カ所、昨年度は十市地区に3カ所を整備し、本年度は稲生地区に3カ所、十市地区2カ所、三和地区2カ所、大篠地区3カ所の計10カ所を予定しております。整備後の維持管理につきましては、整備した構造物が破損した場合などは市が修繕をしてまいりますが、避難路、避難場所の清掃や周辺の雑草の処理等、平常時の維持管理につきましては、施設を利用する地域や自主防災組織が主体となって実施をしていただきたいと考えております。避難路、避難場所が完成してそれで終わりではなく、やはり自分たちの命を守る施設でありますので、緊急時においても利用しやすい状態を保つため、また避難意識の醸成といったことからも地域で避難訓練を定期的に実施していただき、その活動の一環として清掃や雑草等の処理といった管理もしていただきたいと思いますので、こうした地域の活動について議員さんの御理解、御協力をお願いいたします。
 次に、片山地区での防災に関するワークショップにつきましては、浜田勉議員さんにも御支援をいただきました。改めましてお礼を申し上げます。
 このワークショップは、農村災害対策整備事業の中で、地区改良区や自主防災組織の方々を交えまして、地域の危険箇所や整備要望箇所などを洗い出しており、それらに基づいて全体基本計画を作成することとなっております。これまでワークショップを2回開催してきた中で、避難場所へ向かう下田川にかかる橋梁の耐震化の要望も出されておりますが、このようなハード対策や避難計画などのソフト対策を含めた全体基本計画を今年度に作成をし、来年度には整備事業の採択申請をいたします。そこで事業が採択されますと、再来年より5カ年計画で高知県が事業主体となり整備事業を進めていくことになります。この事業は他市でも計画をしておりまして、特に財源の配分もございますので、県は県域全体を見据えて判断をするということをお聞きしておりまして、即座に要望が即整備できるというものではないというふうにもお聞きしております。
 しかしながら、本市におきましては、できる限り有効な事業を活用し、事前に備えるための減災対策を進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 17番浜田勉君。
○17番(浜田 勉君) まさに十二分のお答えをいただいたというふうに理解をいたしております。ただ私も質問をしたということと同時に質問を3ならいわゆる責任が5以上になってきたっていったら、そんな感じであります。特にいわゆる圃場整備等についての市長のお答えをいただきました。まさにそのとおりでありまして、ただ行政の手助けあるいは行政のリードっていう問題がなければ、なかなか地域ではそこまでやっていけないというふうな問題があるということはもちろん御理解いただいていることと思います。圃場整備の持っている今の状況の役割、これは今だからこそやらなければならないという市長の冒頭の言葉、まさにそのように受けとめて、とりわけ今の農村の深刻な状況へTPPというふうな形がやってくれば、これへ輪をかけて壊滅的な状況をつくるということになるわけでありまして、まさに闘う農業基盤づくりというふうなぐらいの意気込みを持って対応していく必要があるだろうということを思っております。
 なお、村田課長のほうから、生産基盤つまり経営基盤整備事業ということで、それについても方向づけを出してやっているというふうなことであります。私はやっぱりそういうふうな、スケールとしては20ヘクタールということになれば、それに固執する考えではないということでありましたので、やはり私はそういうふうな、その地域の条件に応じた形での取り組み、これは積極的にやっていかなければならないというふうに理解をしております。
 それから、いわゆる耕作放棄地の問題で、絡めて農地・水の役割というのが出されました。これはストレートにそうはいかないわけでありまして、今課長の理解の内容と現場でやってる内容では、若干の食い違いがあるんじゃないかというふうにお答えから理解をいたしました。
 なお、便所について、いわゆる認定の基準というのは、新規でなければならないという認識ではないと、もちろんそうであります。無駄な経費をかけなきゃいけないというわけでありませんが、ただ生活習慣が大きく変わってきた。どこのうちでも便所の改善については、お孫さんが、おじいちゃん、大抵には直しやというようなことで直っていくというふうなぐらい改善の仕方が一気に孫の段階から変わってくるというふうに言われるぐらいでありまして、それと同時に、高齢化社会ということで足が弱くなってきているというようなこと、それらをあわせて見るときに、やはり古いものに光を与えるというだけではなくって、そういう洋式便所の普及、これはまさに漸次取り組んでいく問題だろうと。
 なお、これについては、県の取り組みを待つものではなく、市費を投入してもそういうふうに対応していく、そういう方向づけを持って頑張っていく。つまり道の駅が、いわゆる南国市の表看板、そしてそこで迎える人たちは、まさに大番頭という役割を持っているわけでありますから、この道の駅は、先ほど質問の中で触れたように、いわゆる龍馬パスポート、このパスポートを南国の人が持っているのは総数の2.3%であるというようなことを考えてみたときに、このトイレの持っている普遍的な要求、これは高いものがあるということを改めて強調しておきたいと思います。
 さらに、危機管理のほうからお答えをいただきました。津波避難所の問題あるいはワークショップの取り組みの問題、まさに私もその方向で地元で対応をしていきたいと思っております。
 私の今のは、質問に返ってきた責務を実感をしたということでございまして、特に津波対策についても、確かにワークショップの中で出された意見というのは、私もそんなちっとむちゃじゃないかよというふうに言ったぐらい要望というのは、かおうかいっきにやっちょけ、やっちょけなんていうようなそんな部分があったりをします。だからそういうふうなことを整理しながら下田川への橋梁の問題についても対応を地元でもやっていきたいと思っています。
 以上のようなことを私の質問というよりは、今お答えいただいたことについての決意を述べていきたいと。ただお答えということは先ほどいただきましたので、特に南国市の看板っていうふうな形になってきている道の駅の役割、これは昨日の西川議員からも指摘があったように評価すべき内容でありますので、その場所の持っている役割、これを行政のスタイルの中にも溶け込んでやっていただきたいということをお願いして、質問を終わります。