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検索結果 »  平成24年 第366回市議会定例会(開催日:2012/12/07) »

一般質問 1日目(西川潔)

質問者:西川潔

答弁者:関係課長


○議長(野村新作君) 5番西川潔君。
      〔5番 西川 潔君登壇〕
○5番(西川 潔君) おはようございます。
 初めに、同僚岡崎議員さんのお母様の訃報をお聞きをいたしました。82歳で病気療養中のこととございますが、さぞかしお力落としのことと察します。心より御冥福をお祈り申し上げます。
 私も長い間役所の勤務の中で、住民課の窓口のほうで仕事をさせていただきました。寒い日や暑い日が続きますと届けが急増いたします。今は病院や施設、暖房設備も整っておりますが、やはり大気の冷えというものは弱った体にはこたえるのでございましょう。同僚議員、市長初め所属長の皆様方も、健康だけには十分気をつけられて市民のための仕事をしていただきたいということをお願いをいたします。
 第366回南国市議会の一般質問のトップを務めさせていただきます。南国市が少しでも住みよい町になればという思いで議員にしていただき、早いものではや1年が経過をいたしました。残る3年間を議員として市民の皆様の負託に応えていきたいと改めて思っているところでございます。
 さて、これからの日本をどのようにしていくのか、大変重要な国政選挙戦が中盤から終盤へと差しかかりました。3年4カ月の民主党政治の評価が問われる選挙で、民主党の政権継続がなるのか、自民党、公明党が奪還するのか、それとも第三極と言われる党が躍進するのか、第三極も大きく2つに分けれ、原子力政策などでは活発な論議が、また経済対策、外交交渉など、今回の選挙は私たちの生活に密接にかかわってくる大事な選挙でございます。
 私は、政策の中で、累進課税の強化や子育て支援、低所得者層への配慮などは必要だというふうにも思っております。既存の党も含めて12党もの政党ができ、私たちは投票するためには、どの党が何を具体的にできるのか、また何をしてきたのか、しっかり検証しなければなりません。各党が今後どのような行動をとるのか、選挙後の枠組みがどうなるのかを含めて有権者は選択を迫られています。
 私自身、戦後の平和教育を受け、日本の平和を、憲法を守るべきだと常々考えてまいりました。現在もそのようにも思っているわけでございますが、中近東での紛争や我が国の領土問題の近況を間近に見ておりますと、力なき政治は抽象的には存在はするが、本当の危機に対して対応できるのかとも思うものでございます。
 総選挙後、政権がかわれば、国の政策にも大きな方向転換や修正が予測され、行政改革の中で大幅な職員減の中、これらに対応していかなければならない市長初め市職員を気遣うものでもございます。
 市長におかれましても、総選挙後の南国市政をどのようにしていくのか、枠組みも不透明な中でございますので、これについては答弁は要りませんが、南国市民のために一層御奮闘されますことをお願いをいたしまして本題に入ります。
 まず、道の駅南国「風良里」についてでございます。
 道の駅は、国土交通省に登録されました道路利用者のための休憩施設と道路利用者や地域の人々のための情報収集また情報発信機能、道の駅を核としてその地域同士が連携をする機能をあわせ持っております。現在全国に996カ所あるということがインターネットで調べると出ておりました。
 これらの道の駅の所在地を見てみますと、性格上、そのほとんどが都市郊外に設置をされております。東京都には1つ、神奈川には2つ、大阪府には8つしかございません。逆に多い県は、北海道の113、これに岐阜県の52、長野県の42と続いております。四国には68施設で、高知県内には21施設あります。ほとんどの市町村は1施設でございますが、四国の中では今治市の5施設が最も多く、県内では複数の道の駅があるのは四万十町の3施設といの町の2施設です。いずれの自治体も合併後にこのようになったものではと推察をするものです。
 駅とは、もともと鉄道の駅を想定するものでございますが、一般道路や高速道路の改良が進み、自動車社会の進展により、24時間自由に利用できる施設が求められることとなり、道路利用者に対して食事やお土産などとともにその地域の文化の提供も望まれております。
 道の駅は、24時間利用可能な駐車スペース、トイレ、24時間利用可能な電話、情報提供施設を備えた施設で、特に高知県では震災や台風、大雨などの防災拠点機能としての役割が求められているところです。
 道の駅南国「風良里」は、南国市や高知県中央部の玄関口だけでなく、香美市のアンパンマンミュージアム、別府峡、龍河洞、香南市やジオパークで近年脚光を浴びています室戸岬など、高知県の東部地域の玄関口として、また道路を介した情報の発信や地域連携、産業の振興にも大きく寄与いたしております。
 高速道路南国インターの利用台数が毎月市の広報に掲載されております。ことしの10月には入りが12万9,842台、出が13万728台、月により多少の差はありますが、年間を通じて1日に平均9,000、休日などの多い日は1万台を超える車両が南国インターを利用いたしております。
 ちなみに高知龍馬空港の利用者は、年間120万ほどだと思い、1日に3,000人過ぎぐらいの利用者になるというふうにも記憶をいたしておりますが、南国インターかいわいはこのほかにも国道32号線、旧国道、現在は県道でございますが、領石から医大方面への道路など、在来の道も含めますと大変多くの車が通過する要衝の立地条件にございます。
 ここを通過します車両は、観光バスなど40人ほど乗車している場合もあり、1日に数万人の人々が往来する道の駅の施設としては県下一と言っても過言ではない恵まれた立地条件にあります。
 道の駅南国は開設当初、駐車場とトイレを県が整備し、平成6年には農水省の補助事業で活用いたしまして、現在営業しています物販、主にお土産売り場でございますが、2階のレストラン、直販施設をつくったものでございます。開業時にはレストランの開設などで多少のトラブルもありました。第9期、平成15年には高知県下の道の駅としまして初の株主配当を実現をいたしまして、第17期、平成23年まで9期連続して株主配当を継続をいたしております。
 この道の駅南国「風良里」は、開設当初は南国市が直営をしておりましたが、現在は指定管理者制度によりまして、社長は市長、駅長は副市長、農水省補助での事業経過から農林水産課が担当課となっております。人々の流れは一年365日とまることなく、道の駅としての役割上、本来は休館日を設けないのが本当だと思いますが、人手不足が主な理由で毎週火曜日を物販部門やインフォメーション、レストランなどを休みにいたしておりました。
 ちょうど2年前の農家レストランの開設を契機に、レストラン部門のシェフを除いた正社員2名を3名に増員をいたしまして、火曜日の休日を廃止し、正月休みを除き年間無休営業と現在はなっております。
 東日本大震災による外出自粛心理の影響やNHK大河ドラマ「龍馬伝」、高速道路の割引実証実験が終了するなどマイナス条件があったものの、特に入客数や売り上げに顕著な影響はなく、株式会社道の駅南国の第17期平成23年度の事業報告書によりますと、物販部門では8万6,376人の利用客で、対前年度比3,483人の増、売上高1億3,147万8,000円、レストラン部門も小幅ながらも伸ばしており、営業益だけでなく、地元食材の積極的な活用、雇用面での正社員4名を除き二十数名を雇用するなど、隠れた貢献もあります。今期も会社全体で1,368万6,000円の経常黒字を出している極めて優秀な会社でございます。
 この背景には、従業員や会社に関する方たちの真摯な仕事への結果だというふうにも思いますが、道の駅にはほかにもJA南国市に経営を委託している直販所がございます。南国市農家への経済効果だけでなく、市農産物の宣伝や道の駅を利用される方たちの楽しみの一つにもなっております。
 しかし、私はこの施設の恵まれた立地条件を考えますと、まだまだ成長が期待できる施設であるというふうに思います。新たな発想での整理が望まれるところです。この施設、できれば私は現在地の道路の反対側にもともとあったのがよかったのではとか、現在地はお客さんがインターでおりてこれから仕事や観光の出発地点となる、トイレの休憩が主な施設利用となって物販等の利用はインターに入るときのほうが多いのではと推察をいたしますが、また駐車場にも問題があります。駐車場全体ではそこそこの広さがありますが、県外のお客様など施設の上段の駐車場に気づかず、施設前の駐車場が満杯と見るとそのまま立ち寄らずに出ていっております。
 施設は大変しゃれた建物でございますが、構造上無駄が多く、1階の物販部門が大変狭い。お客様の流れを見てみますと、トイレを使用後に直販店のほうに足を向けます。どうも物販店の入り口、商品がお客様から見えづらいのではないかと私は思います。トイレにも課題がございます。
 そこで、質問でございますが、まず9月市議会定例会で浜田勉議員さんからの質問にもございましたが、トイレや駐車場、物販売り場の狭さなど、現在の施設の問題点をどのように考え、改善するようにしているのか。
 2番目には、第17期平成23年度の事業報告書によりますと、観光バスの入り込み台数が対前年度比241台落ち込んでいる。これは1,277台が1,036台ということになっておりますが、多くの原因は、トイレと駐車場にあるのではないかと思います。国土交通省が現施設の北側に災害時に備えて駐車場の整備を計画をしているようですが、この内容と進捗状況、駐車場整備後、非常時を除けば道の駅駐車場として活用するような協議がどのようになされているのか、協議の経過も含めて道の駅側の考えをお聞かせをいただきたい。
 3点目でございますが、先ほども申し上げましたように、まだまだ発展の余地がある施設でございます。開業以来13年を迎え、道の駅施設、設備等の修繕、更新等が必要な場所が相当増加をしてきました。道の駅の運営に支障が出ないよう取り組む旨が第18期事業基本方針でされておりますが、集客力、売上増が望める数少ないこの施設の今後の運営計画をお聞きします。
 また、現施設の部分的な改修にとどまらず、改築も含めた今後の思いをお聞きをいたしたいというふうに思います。
 続きまして、デマンド型乗り合いタクシーについて質問をいたします。
 当市では上倉地区の北部、部落で言いますと上倉、中谷、奈路の北、遠郷、中屋敷というとこですが、井ノ沢、黒滝、桑ノ川、大改野、中ノ川、この地域で念願のデマンド型乗り合いタクシーがこの10月より実施当局の尽力によりまして運行をされております。
 このデマンド乗り合い型タクシーの利用方法は利用登録者制で、1週間に月水金の3日、前日の予約により、午前中往路分のみ4便、午後復路便のみ4便を領石を拠点として領石から在来の後免方面や高知方面へのバスにつなげる方法というものになっております。復路は逆に領石から自宅までということになっております。
 デマンド乗り合い型タクシーの対象地域の方々が、これまでは公共交通機関を使用する場合は、奈路まで何らかの方法で出てくる必要がありました。奈路バス停までは近い集落でも4キロ近く、また最も遠い大改野や中ノ川などの集落は15キロほどもあり、病院や日常の買い物など、交通弱者の方々はタクシーに頼るか、御近所の便に頼るしかありませんでした。
 また、現在は運転可能なこれらの地域に住まわれている方たちも、相当高齢化が進んでおり、運転できなくなった後の生活を危惧をいたしておりました。現実に黒滝地区に住まわれている方は、運転ができなくなったときが集落を出ていくときだと言っておられました。
 また、本来の外出目的である病院や買い物代よりもタクシー料金が高くなっておりました。高齢者などの交通弱者の方々、また今後そうなられる方々にとって本当にありがたい施策であります。
 しかし、せっかくの制度にもかかわらず、市政報告の中にもありましたように、11月20日までにわずか12便と、余り利用されておりません。この施策を総括をするには少し早いかもしれませんが、今後他の地域での取り組みを進めるに当たり検証しておきたいということで質問をさせていただきます。
 まず、市の北部地域の奈路部落は県交通便が、また瓶岩地区の成合部落は県交通の土佐町田井への往復便がそれぞれ運行、経由をいたしております。また、瓶岩地区の瓶岩は県交通奈路線の沿道となっております。これらの地域を除いて瓶岩地区、上倉南部地区の白木谷、八京についても、公共交通機関はありません。先行して上倉北部地域への本制度を導入された理由をお聞かせください。
 2点目でございますが、新たな地域の足としてコミュニティバス、特に公共交通機関が廃止をされた代替バスとしてコミュニティバスというのがあるんですが、また需要が少なく分散をしている地域の足としては、今回導入のデマンド乗り合いタクシーが考えられますが、デマンド乗り合い型タクシーとした、また便数を週3日、午前は行きのみ4便、領石まで、帰りは領石から4便とした理由もお聞かせください。
 3点目ですが、デマンド乗り合いタクシー利用の際は、予約制で、利用前日の午後6時までに予約とした、また利用者の負担額を一律500円とした理由というか、考え方もお聞かせください。
 また、この事業にかかわる国などの事業と補助の内容をお聞かせください。
 また、2カ月間の運行で市が聞いております要望や意見があればお聞かせください。
 市政報告では、白木谷、八京地区の対策を進めるためにアンケートを実施をしている旨報告がありましたが、市としては上倉北部地区に導入したデマンド乗り合い型タクシーを想定しているのか、アンケートの内容も含めてお聞かせをください。
 最後に、平成24年3月にまとめられました南国市生活交通ネットワーク計画の調査報告書資料編の中でも、市内の多くの方々から何らかの足の確保の要望が出ております。今後市の交通空白区域対策をどのように進めるのか。現在バスが運行しています奈路部落や県交通バスが経路で通過しています瓶岩部落や成合部落への方たちの対策をどのようにするのかお聞かせをください。
 以上で1問目を終わります。
○議長(野村新作君) 答弁を求めます。農林水産課長。
      〔農林水産課長 村田 功君登壇〕
○農林水産課長(村田 功君) おはようございます。
 西川議員さんの道の駅南国「風良里」についての御質問にお答えいたします。
 道の駅南国は、高知県と南国市が平成5年に一体整備した道の駅で、屋外用トイレについては県の施設でありますが、建築から20年近くが経過し、老朽化は否めません。特に最近の施設では、バリアフリーの観点から洋式トイレが主流の中、身体障害者用トイレ1基以外の残り6基は全て和式であり、利用する高齢者の方々などからは不満の声があります。
 また、トイレの基数についても、特に女性用については4基であり、観光バスの乗り入れ時にはトイレ待ちの列ができる状態であります。このことについては、施設管理者である県中央東土木事務所及び県道路課に対して、和式から洋式への交換とトイレの基数をふやすことの要望をしましたが、施設の更新時期に対応するとの回答で、時期についても未定ということであります。
 次に、駐車場についてでありますが、現在は風良里前の第1駐車場47台分です。うち身体障害者用は2台ございます。と東上段の第2駐車場66台分、うち身体障害者用は2台でございます。の合計113台分のスペースを確保しております。平日の駐車台数は賄えておりますが、休日の観光バスなど大型車両乗り入れ時は満杯の状態になります。
 道の駅としましては、少しでも多くの駐車スペースを確保するため、道の駅の利用目的外での時間外駐車の車両について指導するなど努力しておりますが、十分な解消には至っておりません。
 このたび国土交通省が、現在の駐車場面積では周辺道路の交通量から見て、大型車両の駐車スペースが不足しているとの試算から、県道を挟んだ北側土地において大型車両用の駐車場を整備する事業計画を進行中であります。
 本年9月12日には、地元左右山地区住民の方々に対して事業概要の説明会が開催され、市も出席いたしました。国交省土佐国道事務所からは、計画用地に大型車両用19台分の駐車場と第2トイレを整備する計画で、震災時の非常時には住民の避難所として、また復旧支援活動の拠点として活用したいとの説明がありました。
 説明会に出席した地元住民の方々からは、計画地が24時間駐車場として開放されることから、ごみの放置問題やエンジン音による騒音問題、そして予定駐車場から道の駅に行くためには道路を挟んでおり、横断中の交通事故の心配の声が上がりました。
 市としましては、先ほど申し上げましたように、道の駅の駐車場は休日には大型車両を初めとして慢性的に不足傾向にあり、集客の面からも歓迎する計画であることから、地域住民の方々が心配する問題点が解消できるよう、土佐国道事務所と協議しながら進めてまいりたいと考えております。
 次に、店舗の狭さについてでございますが、道の駅南国の従業員からも売り場の狭さについて声が上がっております。特に物販部門については、開業から売り上げがほぼ右肩上がりで推移していることから、店舗の商品をふやしたい希望はありますが、スペースの制約から実現できてない状態にあります。
 平成11年の開業から13年が経過し、建物内の限られたスペースの中で売り上げを伸ばしていくためには、テナント店舗のレイアウトも含めてリニューアルする時期に来ております。
 施設についても、経年による修繕箇所も多くなっており、道の駅風良里については、北部中山間地域の拠点施設及び観光面での情報発信施設としての役割を果たすためにも、長期的なビジョンに立って改築、増築を含めた検討が必要で、現場の声を聞く検討会も開催しておりますので、それらの意見も参考に、当初の建設趣旨を十分生かした機能的な施設を考えております。その際には西川議員にもぜひ御助言をいただけますようお願いして答弁といたします。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 企画課長。
      〔参事兼企画課長 西山明彦君登壇〕
○参事兼企画課長(西山明彦君) おはようございます。
 西川議員さんのデマンド型乗り合いタクシーについての御質問にお答えします。
 議員さんからは、公共交通に関しまして多岐にわたる御質問をいただきましたので、順次お答えさせていただきます。
 まず、上倉北部へのデマンド型乗り合いタクシーの導入を先行して行った理由につきましては、少しこれまでの経過を御説明させていただきますと、2年前の平成22年に上倉部落の方から、公共交通がなく、今はまだ車に乗っているが、数年後に運転できなくなったときのために足を確保してほしいというような御要望をいただきました。
 市としましても、上倉北部につきましては何らかの対策を講じる必要があると考え、検討しているときに、ちょうど国の補助制度の大幅な見直しがございました。平成23年度から地域公共交通確保維持改善事業が創設されました。そこで、この国の補助制度を活用して取り組めないかということを検討いたしましたが、生活交通ネットワーク計画に基づくということが必須要件でありました。そういった関係で、市としましては、この制度を活用して本市全体の公共交通体系の見直しを図ろうとしまして、昨年南国市公共交通会議を設置して生活交通ネットワーク計画の策定に取り組んだところでございます。
 その中で市民アンケートも実施いたしましたけれども、この10月から始めました上倉黒滝地域でのデマンド型乗り合いタクシー、それと市の委託バス路線の見直しを図って、国庫補助対象路線にしたというようなことをこの10月から始めております。
 結論を申し上げますと、上倉北部地域の皆さんからの御要望に基づきまして、この国の制度を活用してお応えしていくようなことをまず取り組んだということで、結果的にこの地域が先行して実施されたということになりました。
 次に、デマンド型乗り合いタクシーにした理由でございますが、これは道路事情や対象世帯数を考慮した場合に、タクシーで玄関先まで運行することが最善であるという判断のもとに行ったということで、定時定路線とするよりも予約型として、予約があった場合にのみ運行するほうが効率的であるため、デマンド型乗り合いタクシーということにいたしました。
 週3日、1日に4往復という設定でございますが、アンケート調査や地域の地元の聞き取り調査の結果、運行頻度についてはその程度で適当であるという判断をいたしました。
 また、国の補助対象となる国庫補助路線への接続をするために、領石バス停を結節点とする路線バスへの接続時間あるいは利用目的として要望が強かった通院または買い物のための移動手段を確保するという観点から現行の行き午前4便、帰りが午後の4便ということが適当であるという判断をいたしました。
 次に、予約制で、予約が前日の午後6時までという点につきましては、運行事業者でありますいだいハイヤーさんと協議し、乗務員を確保する必要性があることから、そういった設定をいたしました。
 また、利用者の負担を一律500円とした点につきましては、路線バス奈路線の奈路−領石間の運賃、これが300円ですけれども、や、それから他の地域の方々との整合性を検討した上で、利用しやすい負担額ということで500円という設定をさせていただきました。
 次に、この事業にかかわる国などの補助内容につきましてでございますが、国につきましては、経費に対しての国の基準額がございます。その基準額と事業者の経常経費の低いほうの額から運賃収入を差し引いた額の2分の1が国の補助額となっております。
 この今回の路線で具体的に申し上げますと、おおよそ1便当たりの国の基準額が約3,500円でございます。これから運賃収入である500円を差し引いた差額3,000円の2分の1、すなわち1,500円が国の補助となっております。複数の方が乗り合わせていただきますと運賃収入がふえるということで、その補助額は下がってくるという仕組みになっております。なお、この事業に対しては、国の補助のみで、県の補助はございません。
 また、この2カ月間運行して、市のほうがお聞きしている御意見、御要望につきましては、利用していただいた方からは、大変助かっているというような御意見をいただいておりますが、一方で、毎日あればよいという御要望もいただいておりますので、今後の検討課題であるというふうに考えております。
 次に、白木谷、八京地区につきましては、地区長さんの御協力もいただいて、全世帯を対象にアンケート調査を実施いたしましたが、回収したばかりで、まだ詳細な分析はできておりませんので申しわけございませんが。この分析結果にもよりますけれども、上倉北部とは集落の位置とか道路事情も異なっておりますので、また現在白木谷小学校へスクールバスを運行しているということもありますので、想定される方法といたしましては、まず第一にこのスクールバスが活用できないかということを検討しております。
 なお、アンケート結果を踏まえて国、県の補助メニューが活用できる方法を模索しながら、できる限りニーズにお応えできる効率的で効果的な対策を講じてまいりたいというふうに考えております。
 最後に、公共交通空白地域対策の今後の対応についてということでございますが、もちろん平野部にも公共交通空白地はございますけれども、特に公共交通が手薄となっております中山間地域における交通手段の確保にまず取り組んでまいりたいというふうに考えております。
 そのために、各地域の住民の皆さんの御意見をお伺いしたり、アンケート調査を実施するなど、できる限りそれぞれの地域の特性を考慮しながら御要望にお応えできる仕組みづくりを行っていきたいというふうに考えております。
 御質問がありました奈路部落につきましては、現在県交通の路線バスが運行しておりますが、運行便数が1日4往復ということで非常に少ない。そのためだと思いますけれども、乗車率も非常に低いということがございます。そういったことで、この路線バスの廃止も含めて視野に入れながらそれにかわる公共交通体系を検討していく必要があるのではないかというふうに考えております。
 ただ、この路線バスについては、地元のほうからは残してほしいという御意見もありますので、地元奈路地域の皆さんとの協議も必要となってくるというふうに思います。
 また、瓶岩地区の亀岩とか成合とかというところも含めまして瓶岩地区につきましては、国道32号線を挟んで集落が両側にあるというふうに、集落も点在しているというような状況ですけれども、どういった方法がよいのかを検討していく必要がございます。新年早々に瓶岩地区についてアンケート調査を実施したいというふうに考えております。ちょうどきょう瓶岩地区の地区長さんに御協力をお願いするようにお伺いするようにいたしております。
 いずれにしましても、生活交通ネットワーク計画にも、平成26年度といいますのは、事業年度で言いますと平成25年10月からとなりますけれども、それ以降の計画検討の中に具体的に白木谷地区及び瓶岩地区も掲げられておりますので、その実現に向けて取り組んでまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 5番西川潔君。
○5番(西川 潔君) 答弁いただきましたが、まず道の駅の件ですが、現在株主配当をやっているということでございますけれども、株主はいずれも公共的な法人でございますので、株主の配当よりも私は道の駅南国「風良里」が盛業して地域貢献することのほうが大きな出資目的ということのはずでございますので、今後の計画を早期に立てて株主との協議を、配当ということではなしに、一定改修とか、そういうようなのに向けての私は持っていくべきじゃないのかと。また、道の駅の活性化については、専門家を入れて本格的な取り組みを進めていただきたい。そういうことで、現在改修等に向けての積立金というようなものがどれだけあるのかというところもお聞きしたいと思います。
 また、道の駅とおわというのが先日の朝刊にも載っておりましたが、開業5年で80万人の達成をしたと。10月29日でしたか朝刊が。年平均15万人が利用し、売り上げは過去最高の1億5,000万円突破を記録をしたということが載っておりました。南国負けておりますね、1億三千数百万円で。
 これは、実は道の駅南国というのは、1億3,150万円の売り上げで入客数が物販が8万六千数百人、カフェレストが6万5,653人ですか、単純に合計すると15万人というのは超えてますが、実は道の駅に入っている入客数というのは、私これ以上、この倍も3倍も入りゃせんかというふうには思ってます。物販等を利用せずにトイレ使用、そのようなものを見たときに、これはちょうど道の駅とおわを経営している畦地君なんかの話を聞きますと、やはり物すごく潜在的には入っているだろうねという話もしたわけですが、ここでトイレの通過駅というふうにならずに、道の駅とおわさんがやっておられるように、地域振興のために地元産品の加工開発、実験販売を恐らくあこはしてインターネットなどでの販売も入れてのこの売り上げだというふうに思うんですが、このような取り組みも地域振興のためには必要だというふうに思います。立地条件を考えますと、やり方次第ではもっともっと売り上げが増収が見込めるのではないかというふうにも思うわけです。
 また、高知自動車道が四万十町のほうへも延びました。それから、東部の自動車道もできるわけです。このときに流れがどうなるのか。恐らく私は空港インターでおりて現在の農道を道の駅のほうに来るお客様や、それから伊達野インターから東道路を南国インターへ乗られるお客さん、こういう流れがかなり私ふえてくるような気がしてます。そういうことに対する対応というのもまた話し合って対応していただきたい。
 それから、トイレも駐車場も実は私調べてみましたところ、道の駅風良里の駐車場というのは大変県下で一番大きいのよねこれ。バスが4台、それから普通車が113台というふうに先ほども課長のほうからもありましたが、これは大きいなと思った「かわうそすさき」あたりでもバス4台、普通車が44台、身障者2台、このような状況です。私、休日などに整理員などを入れるともっとうまいことができるんじゃないかというふうに思うわけです。
 また、先ほどの国交省が考えている駐車場にしても、国道事務所と協議をしていきたいという話がございましたが、私はもっと話が進んでいるかなというふうに思ったんですが。ぜひ南国市のためになる道の駅に役立つということになりましたら、課長のほう、早く国交省のほうに話を持っていき、こちらの要望も言って、受動的な部分にならず能動的にその部分を進めていただきたいと思います。これは村田課長にはその話をするわけですが、実はほかの所属長さんにもぜひ南国市のためになるようなものが、どういうか具体なものが言われたときには、早い取り組みをしていただいて、南国市のためになるということのほうにやっぱり誘導していただきたい。やっぱりそういうことが今求められているというふうに私は思いますので、国交省が言うてきたから動くじゃなしに、もう声を聞くと、南国市の知恵というか、そういうものを皆で話し合って、どうしていくのかという提案も含めてそのことをやっていただきたい、このようなことをお願いをいたします。
 また、デマンド型の件でございますが、西山課長からも話がありましたが、実は乗り合いタクシーの公共交通としての性格や位置づけというところでは、奈路から領石、成合から領石というのは県交バスが運行してますので、沿線住民との兼ね合いもありますが、デマンドバスの運行と利用の方法については、住民の利便性を第一に考えて、一定の決まりは必要と思うが、坂道も大変集落にはあることでございますので、そういう奈路もバスが行きゆうとか、成合も通りゆうとか、瓶岩も経由しゆうということがありますけども、やっぱりデマンド型タクシーというのが私は必要じゃないかと。
 それから、白木谷に白木谷スクールバスを活用するという話が出ましたが、実は地理的なことを考えると、領石や奈路やというところもそういうデマンドで家の自宅の前まで送迎が必要な部分を考えたときに、どちらかというと奈路のほうが集落が沿線道路に民家が大体固まっているわけです。そちらのほうのスクールバスを活用することを考えるべきであって、考えるなら。白木谷は御存じのように、大変奥に民家が点在をいたしております、狭い道で。そのようなところの幹線道路にそういうバスを走らせてもなかなか使いづらいのではないかと。
 やっぱり初めにデマンドバスを入れられたときにも、どうも協議が余りされずに、一定運行を急いだという側面があったのではないかというふうに私は感じております。
 また、先日企画課にデマンド型乗り合いタクシーの利用者登録を聞きに行きましたところ、個人情報ですので誰が登録しているのかは言われないと。これはこれで私もそういうことだったらいたし方ないとは思って、地区別の登録者の集計表をいただきました。
 そこで、黒滝地区のように全員が登録されているところがあるんです。話を行って聞いてみますと、いつ運転ができなくなるかわからない、年がいっちゅうのでぐあいが悪くなったら使いたいというようなことで全員がされている。これは非常に部落の中でお世話がおってやられとると思うんですが、集落の中では一人もやられてないところがありまして、私も話を行って聞いてみますと、介護のほうで3,000円のタクシー券をもらっているので、それは使われないと思ったとかというような話が出まして、それは私のほうも確認をしまして介護のほうに、それとは別途の公共交通のものだということで、一緒にその周知も私やっていきたいと思いますが、混同されていたということもございました。
 またそれから、要望の中に、毎日とか、領石までデマンドで出てきて、領石からはもうタクシーで行きたいとか、買い物とかをなかなかしたときにバスの乗りおり、重たいものを持っては難しいというような話も出ましたし、特に白木谷の方や、それから今利用されている方で言うのは、こんな寒い時期もあるし、雨も降るが、待合所がないというような話が出てまいりました。
 これはやっぱり、前にも私この議会でも言ったんですが、道の駅のようなところを待合所としてやっぱり整備もしていかないと、どうも外で待つというのが心配をされている部分がございます。
 今まで私が質問やら何やらわかりませんが言ったことで、お答えがあればしていただきたいというふうに思います。
○議長(野村新作君) 答弁を求めます。農林水産課長。
○農林水産課長(村田 功君) 西川議員さんの2問目の御質問にお答えいたします。
 今後の道の駅の構想と計画作成、それを踏まえての株主協議につきましては、交渉に向けての現状分析や北側の駐車場建設の動向等、もろもろ改修しながらできるだけ速やかに進めてまいりたいと考えております。
 続きまして、今後の改修のための費用としましては、道の駅南国の敷地内にあるJA南国市直販所風の市の売り上げの1.5%を山村振興等施設整備基金として積み立てております。平成23年度決算時点で1,258万6,000円であります。
 また、道の駅とおわにつきましての御質問ですが、確かに畦地社長を初め皆さん方の発想力、企画力、行動力、パワーは、お聞きするだけですごいと思っております。とおわに比べて道の駅南国は確かに恵まれた立地条件にあります。最初の答弁で申し上げましたように、その利を生かした機能的な施設の整備によって増収と地域貢献を進めてまいりたいと考えております。
 高知自動車道の西への延伸や高規格道路の建設、25年度開通のあけぼの街道の供用開始と、議員の言われるとおり、車の流れは変わると思われますけれども、シミュレーションや道の駅への集客効果については、現時点では具体的な対策は検討できておりません。調査についても今後しなければならないと考えております。
 最後に、国交省との進め方について、受けでなく積極的にという御指摘でございます。先日進行状況について国交省の担当の方とお話ししましたところ、国交省は県の都市計画課と開発計画について協議しておって、それができたら市へも協議に伺うというお答えをいただいておりますので、待ちでなく、連絡を密にして国とともに一緒にこの事業が成功するよう進めてまいりたいと考えております。
 以上です。
○議長(野村新作君) 企画課長。
○参事兼企画課長(西山明彦君) 公共交通のことでデマンドのこともありましたけれども、まず奈路地区につきましては、今現在国庫補助路線の奈路線があるということで、実は競合になりますので、スクールバスにしろデマンドタクシーにしろ、国の補助が受けれなくなるいうことがございます。
 そういったことで、私が先ほど路線バスの廃止も含めてということを申し上げましたけれども、ただ実は2年前にスクールバスの活用をということで地元とお話ししたことがございます。そのときには反対やということを言われた経過がございます。というのは、やっぱり路線バスがないなるからいかんというようなことを言われた経過がございます。そのあたりも含めてやはり地元の方と協議が必要になってくるというふうに思います。
 それから、白木谷につきましては、スクールバスがありますので、それの活用ということも申し上げましたけれども、私も現地をずっと回ってみまして、本当に県道から奥へ入っていくところが非常に多い、集落そのものがそんな形になっているということで、沿線にはありませんので、デマンドタクシーにするのか、そのあたりも検討を含めていきたいというふうに思います。
 きれいにまだアンケートが集計できておりませんけれども、やはりタクシーというほうが約半数ぐらいの要望、それからスクールバスも3分の1ぐらいあるというような状況でございます。
 それから、待合所の件でございますが、白木谷のアンケートで、接続をどこへ持っていくかということで、県交通の白木谷通り、あそこにするのか、それか医大か、それから道の駅というようなこともアンケートでお伺いしておりますけれども、道の駅へという方はおいでなかったということで、1人おいでましたけれども、といったような状況で、やはり医大とかというようなほうが多いかなというふうには思っております。
 いずれにしましても、まず国庫補助路線へつないでいくということでは、白木谷通りも一つの方法ですけれども、待合所がないということですので、そのあたりも含めて検討が必要だなというふうに思います。
 なお、来年度県の事業で待合所の整備について、領石のほうをちょっと県のほうに要望していくようにしております。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 5番西川潔君。
○5番(西川 潔君) 平場の公共交通空白地も含めて住民が安心して住み続けることができるように、より利用しやすい施策となるように関係者にお願いをいたしまして質問は終わりたいと思いますけれども、1点お聞きしておきたいことが、実は奈路といいましても、奈路の北部もあります。奈路の北部はデマンド型乗り合いタクシーの対象へ入っておりますが、奈路から御存じのように黒滝へ行く途中に田野々とかというところがございますが、そこの上のほうは本当に奈路のバス停までなかなかおりていく、高齢者の方おいでます実際、そこの部分は奈路といっても、バスがあるといっても、そこの辺は行政として少し配慮して、その方が使うかどうかは私もわかりませんが、ぜひこのデマンド型乗り合いタクシーの対象地域というふうにならないものか、1点お聞きをして質問を終わります。
○議長(野村新作君) 答弁を求めます。企画課長。
○参事兼企画課長(西山明彦君) 対象エリアの問題でございますけれども、その部分も含めて検討させていただきたいというふうに思います。
 以上です。