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検索結果 »  平成24年 第363回市議会定例会(開催日:2012/09/07) »

一般質問 3日目(岡崎純男)

質問者:岡崎純男

答弁者:市長、関係課長


○議長(野村新作君) 休憩前に引き続き会議を開きます。11番岡崎純男君。
      〔11番 岡崎純男君登壇〕
○11番(岡崎純男君) 質問に入る前に、少し時間をいただきます。
 橋詰市長が本年3月定例議会の施政方針で、住民の命を守ることを最優先と考え、平成24年度を防災元年と位置づけまして3カ年の計画でより効果的な地震・津波対策を講じてまいります。とりわけ沿岸部の津波対策を最重要課題と捉え、厳しい財政状況ではございますが、県の英断をいただき、国、県の支援制度を活用しながら沿岸部を中心におおむね5分程度で避難可能な施設の整備を進めてまいります。また、6月議会では、防災元年として取り組んでおります命山構想の進捗状況につきましては、前浜、浜改田、十市、稲生、片山、物部地区で全体説明会を開催いたしました。引き続き地元合意に基づく津波避難タワーの建設場所の優先候補地を御提案いただくため地区別の説明会を進めております。各地区の皆様には、命山構想を進めるに当たっての候補地までの避難距離や選定条件、あるいは今後のスケジュールなどについて、一定の理解は得られたと考えております。今後は候補地の地元合意が確認できましたら、津波避難タワーの建設に向け、全力で取り組んでまいりますと述べられ、迅速に地震・津波対策を進めておられます。最近では高知県議会の南海地震対策再検討特別委員会やお隣の徳島市、大分県佐伯市等の多くの自治体から行政視察に来られております。このことからも本市の地震・津波対策が他の自治体より一歩進んでいることがおわかりになられると思います。橋詰市長陣頭指揮のもと、本市が地震・津波対策にいち早く取り組む姿勢と努力に敬意と感謝を申し上げます。今後とも住民の生命を守ることを最優先に考え、力を注いでいただきたいと思います。
 私は、去る8月8日地元で議会報告会をさせていただきました。岡豊保育園整備事業や庁舎耐震改修設計、奈路地区防災拠点施設建設事業、三和地区防災拠点施設建設事業、津波避難施設整備事業、防災行政無線整備等、平成24年度の重要政策等について説明を行いました。特に南国市の命山構想については、危機管理課から提供していただいた資料をもとに、宝永地震浸水域や津波避難タワー14基、津波避難ビル、久枝・三和地区2地区、屋上外づけ階段、大湊小・三和小、避難場所・避難路22地区等、南国市の取り組みについて説明をさせていただいたところであります。議会報告終了後、意見交換会を行いました。その意見交換会では、南国市の財政状況、市道等インフラ整備について、また地震・津波対策に対する御意見は数多く出ました。最後に、岩村保育所跡地の利用について意見が出、議会報告会を終了いたしました。
 そこで、今議会での私の質問は、岩村保育所跡地の利用についてと久枝地区の住民が心配しておる久枝避難ビルについてとさせていただきました。
 それでは、通告に従って順次質問をいたします。
 初めに、岩村保育所跡地の利用について質問いたします。
 平成13年10月2日に岩村保育所廃止に伴い、岩村保育所を考える会からの要望・意見に対し、南国市が回答し、南国市と岩村保育所を考える会は、7つの事項について覚書を交わしております。その覚書の4の事項に、運動場、公園の整備について記載がございます。岩村保育所廃止後、跡地の利用やコミュニティー施設との併設など地元の総意により整備を行う。面積は400から500平米程度と目途すると書かれております。意見交換会での話では、昨年までは堀ノ内の老人クラブが花を植え、管理していたが、今は草がもうもうと生えて見るに忍びない。保育所廃園後10年以上年月がたつと思うが、そろそろ跡地の利用について地元の意見をまとめる時期ではないかとのことでした。私も早速現地を確認しましたところ、言われるように跡地全体に草が背丈ほど生えておりました。
 そこでお尋ねをいたします。
 跡地の利用が決まるまでは、市役所で適正な管理をお願いできないでしょうか。
 また、覚書に書かれているように、地元の総意による整備を行いたいのですが、市としてはいつごろの時期がよいのでしょうか。
 また、跡地の一画に防災行政無線のスピーカーの設置が決まっているようですが、跡地を売却し、その資金で岩村ふれあいセンターと併設した施設の整備は可能でしょうか。
 以上、3点についてお尋ねをいたします。
 次に、久枝避難ビルについて質問をいたします。
 南国市の津波避難対策は、本年1月に命山構想を立ち上げ進めていることは、ここにいる全員の方が承知していることと思います。命山構想の表紙の裏に書かれていることを読んでみます。
 有史以来100年から150年の周期を絶えず繰り返して発生した南海地震は、南国市を含む高知県全域に多くの被害をもたらしてきた。古来より未曽有の猛威を振るい、我々の祖先を震撼させた南海地震がいよいよ目前に迫ってきた。土佐のまほろばと呼ばれる本市の物部川河口部には、かつて小高い丘があった。それはたび重なる大地震の津波から民の命を救うことにより、いつしか命山、宝山と言われるようになっていた。その命山が失われた現在では、住民の命を守る術として市地域防災計画を策定し、これをもとにした逃げる場所の確保を重点とした人づくり、地域づくり等、官民一体となったソフト対策を優先し、これを補完するものとして建築物の耐震や津波避難塔の効果的なハード対策を推進することで、減災に向けた施策の充実を図ってきた。
 しかしながら、昨年3月11日に発生した、国内観測史上最大規模の東日本大震災による甚大な津波被害は、本市の喫緊の課題として津波避難を初めとする南海地震対策の抜本的な見直しの必要性を浮き彫りにした。現在県が想定している安政南海地震の津波浸水エリアや各種被害想定は、本年4月以降、国による南海トラフの巨大地震の想定震源域の設定や震度分布、津波高等推計が公表されることを受け、本年末には新たな津波浸水予測が見直し、発表をされる予定である。ただし、本市においては、この発表を待つことなく沿岸部の津波避難場所の確保のため、おおむね5分程度で避難が可能である半径300メートルの範囲内の整備を目指していく、これは国の緊急防災・減災事業債を適用した県の新しい津波対策支援制度を活用することにより、3カ年計画で予定した総事業費16億円超の津波避難対策を前倒しして2カ年での整備を図ることを目標としている。また、これに伴い職員一人一人が住民の生命・身体及び財産を守るという強い意志を共有しながら津波避難対策庁内整備プロジェクトを立ち上げ、一丸となって現代の命山、宝山の整備に向けて邁進するものであるというように書かれております。このことから、物部川河口部の久枝地区にとって、命山は住民の生命を守る、いかに大事な山であったかがわかると思います。命山構想では、私がさきに述べたように、避難タワーが14基、避難ビル、久枝・三和2地区で計画をされております。我々議員も、久枝地区は南に海、東は物部川、北は後川に囲まれているため、他の沿岸地区より危険性が高く、何日か孤立するため、風雨や寒さから避難された住民の生命を守るためには、避難タワーでなく、避難ビルの必要性は早くから認識されていたと思います。久枝地区での説明会や市からの要望については、以下のように進めてこられました。本年4月22日第1回久枝地区説明会が開催され、その折に孤立対策の必要性から避難ビル建設の説明がありました。4月29日には久枝地区津波避難施設建設委員会の立ち上げの依頼、6月13日第1回津波避難施設建設委員会が開催をされ、候補地の選定依頼が行われております。8月13日第2回津波避難施設建設委員会が開催され、地元では候補地の選定の準備がほとんど整ったように聞いております。8月28日第3回津波避難施設建設委員会が開催、突然避難タワーに変更、久枝地区が避難ビル建設に向けて一致団結して進めているさなか、突然の変更であります。危機管理課より津波避難施設建設委員会へ当日出された文書を少し読んでみます。
 久枝地区津波避難施設の建設について、南国市の津波避難対策は、本年1月に命山構想を立ち上げ、沿岸部を中心としておおむね5分程度で避難が可能であるように、現在各地区の避難場所確保に向け早急な取り組みを進めています。特に一級河川である物部川河口に位置する久枝地区においては、地区周辺を海と河川に囲まれているため、橋梁の落下等により孤立地区の懸念がありました。このことにつき同構想においても久枝地区は、他の沿岸地区より危険性が高いため、孤立対策の必要性をうたっており、4月22日の説明会でその旨の説明を行いました。加えて、地区内における建設委員会の立ち上げ及び候補地の選定を依頼し、選定された候補地の建設可能性や法律等の課題の調査を行ってまいりました。当初同地区でのビル建設については、一社会福祉法人が建設予定であった特別養護老人施設の上層階に避難場所を併設することで、平常時と緊急時避難の施設として活用する方針でありましたが、諸事情により社会福祉法人のビル建設に関して断念せざるを得なくなりました。その後も市単独のビル建設に向け精査を続けてまいりましたが、1つ、孤立課題の改善。県道春野〜赤岡線における恵比須橋、後川下橋は、昭和55年以降に建設されているため、耐震性が高いと評価されていることが確認できました。市管理である4橋の長寿命耐震工事を実施予定、下島橋、みのこし橋、平成24年度に実施設計、平成25年工事、宮前橋、前川橋、平成25年度に実施設計、平成26年工事、2つ目に、維持費の負担。ビル建設はタワーに比べ3倍以上の建設費用がかかるとの試算が出ている中で、国と県の交付金と起債で賄えることになっていても、国民の税金であることや保守管理等の維持経費は全額市負担となり、年間600万円程度必要と試算しています。3、平常時の活用。交付金を充てる事業のため、費用に見合う平常時の活用方法を考える必要がありますが、よい活用策を見出せない状況となっています。
 以上のことから、市の方針として、久枝地区におきましても他の沿岸地区と同様にビルの建設ではなく、タワーの建設を進めていくことになりました。御理解と御協力をお願いします、以上の文書であります。
 橋詰市長は行政経験が40年余りと豊富なことから、ビル建設に向け精査した事項、孤立課題の改善、維持費の負担、平常時の活用などは、早くからわかっておられたと思いますが、なぜ当初から他地区と同様の避難タワーで進めなかったのか、私は疑問に思います。
 以上、述べたことから、当初想定をした長期間の孤立対策の手段がないうちに避難ビルから避難タワーに変更はすべきでないと私は考えますが、市長の御所見をお聞かせください。
 以上で私の1問目の質問を終わります。よろしくお願いいたします。
○議長(野村新作君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 岡崎議員の質問にお答えいたします。
 まず、岩村の保育所跡地についてでございますが、これにつきましては、現在普通財産として財政課のほうで管理しておりますが、先ほどお示しされました3つの案件については、いつでも話し合う用意がありますので、この場で回答しておきたいと思います。
 そして、かなり詳しく岡崎議員が久枝のビル建設からタワー建設に変更の問題について述べられましたので、私のほうは割愛しまして、特になぜ避難ビルからタワーに変わったのかということについて御説明を申し上げます。
 なお、この件につきましては、久枝にできました建設委員会の皆様方が過日南国市に来られまして、そのお話とビルからタワーに変わった経緯について私のほうからお話ししたことがございます。内容としては全く同じ内容でございますが、質問でございますので、これに答えるということでお話ししたいと思います。
 まず1つは、御承知のように南国市にはそれぞれの老人福祉施設、特に特別養護老人ホームが南国市内以北に存在しております。御承知のとおりでございます。以前から今議会におきまして、今後もし特別養護老人ホームなど老人福祉施設をつくる場合にはぜひ南の地域、別に久枝ということではございません。南の地域に誘導していただきたい、こういう意見が何回かございました。古い議員さんは知っておいでになる方もおいでになると思いますが、ということで、私はひそかにこの問題と久枝のビル建設というものを合体させてはどうか、これは資金面のことも第一ございますけれども、久枝地区は大変高齢者も多いわけですので、在宅の高齢者が避難するにもいいし、このことが財源的にも非常に助かるんではないか、このように考えておりました。もちろん南国市が本年計画しております南国市内の特別養護老人ホームの80床については、これはどうしてもこれと絡めて建設を図るよう進めたい、このように考えておりました。そういうやさきに南国市市長が御希望があらばどこへ建ててもいいと。ですから、うちにやらせてくださいというお話が舞い込んでまいりました。
 ところで、その構想というのは、今回の東北の震災・津波を契機に、絶対に津波に押し流されることのない強い耐震性はもちろんのこと、いわゆる津波の圧力にも強いビルを建てると。しかもその構想の中では、三十数人が一挙に上に避難できるかつ大きな揺れにもエレベーターがとまることなく行けるエレベーターも設置すると、大変私は話としてこれはよかったという考えを持ちました。それで細かい話もございました。金額は言いませんけれども、補助金も市から逆にいただきたいということで、単独で建てるよりはこれは随分安くいきはしないかなと思いましたけれども、最終の段階になりまして、南国市が考えております80床、今年南国市が増床しようとする80床全部うちの法人にくださればこれをやりますという話でございました。もちろん南国市内には御承知のように、長きにわたりまして特別養護老人ホーム並びにデイサービスあるいは老健施設、これらで大変お世話になっております市内の社会福祉法人がございます。ここも手を上げておるわけでございます。何十床かに手を上げておる。そうなりますとこれをお断りして、久枝へビルを建てるということをお断りせずそのままやれば、市内の社会福祉法人を全部お断りせないかんことになるわけでございます。これはやはり私は政治姿勢として、やはり今日まで長きにわたってお世話になったところも何十床かはやっぱりあれせないかんではないかと、こういうように考えまして、担当課長にも相談をいたしました。それは課長もそのとおりでしょうと。それは全然割り当てをしないなどということはいかんでしょうということで、話としては大変ありがたい話でございましたが、こういうことで断念せざるを得ない経緯となったわけでございます。もちろんうちとしまして、先ほど岡崎議員が言われましたが、私は行政経験は豊富であっても、専門的な知識はございません。特に今回の場合は、建築に関する一定の知識がないといけないということで、たまたま危機管理課長は建築技術部門の経験が長いわけでございまして、そして我々は常にこれらの問題について高知高専を退官した土木工学の先生にも御相談を申し上げながら、特に強度の問題、その他について、あるいは建物の構造、それらについて御相談を申し上げながらこの話を、話というのは、南国市の命山構想を進めておる、こういう経緯があるわけでございまして、そうした中で単独で建てるということはどうでしょうかという話を深めてもらいましたけれども。ただいまお話がございましたように、これはやはり日常、いつでしたか、中山研心議員が命山構想のときに、ふだん使い勝手のいいようなものをつくるべきだという話がありましたが、私もなるほどそうであると、きのうでしたか、どなたかの答弁にもお答えしましたが、本来の命山いわゆる旧海軍が爆破して壊した、あれが一番いいわけでございますけれども、あれぐらいの土量を入れて強固なものにするには、かなりの時間がかかるわけでございます。地が固まらない。そしてある建築土木業者に聞きますと、それは市長、あの飛行場の川をまたいで北へ行くと、どうも地震のときに液化が起こるだろうと、そういうことも想定して土を全部変えないかん、もしくは特許があるそうですが、コンクリート材とまぜて地盤を固めるという方法もあるいはとらないかんじゃないかということで、これまた長い時間と経費がかかるということで、これは昨日の答弁でも申し上げましたように、中・長期の南国市の課題としようと。命山そのものの構想というものは決して諦めないけれども、今回のタワーによる命山構想にしようと、こういうことになりまして、単独でも考えはしましたけれども、久枝の地盤のことから考えて、一番私は久枝地区の避難設備につきましては、自然条件あるいは歴史的なリスク、こういうもので一番大事に思っていることには間違いございませんが、かといって、実は津波高予測で、実は16.何ぼというのは久枝ではございません。ございませんけれども、私は押しなべて南国市の浜を全部16.2最高津波高を想定して今回のことはやると、このことは決断しております。したがいまして、どこも遜色のないタワーを建設したい、このように思っておりますし、今後もそういう気持ちで取り組んでいきたい、このように思っております。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 西原三登君登壇〕
○危機管理課長(西原三登君) 岡崎議員さんの御質問に対しまして、市長答弁を補足する形でお答えをいたします。
 久枝地区は物部川の河口に位置し、過去の文献でも宝永地震で大きな被害を受けたという記載もございましたし、地区は海と河川に囲まれているため、揺れによる橋梁の落下等も懸念しておりまして、橋梁が落下すれば、孤立する可能性は高い地区であると認識をいたしておりました。そんな中で昨年の9月には、おおむね5分で避難できる場所の確保が示され、これを受けまして本年1月には本市の津波避難対策である命山構想を策定し、実現に向けて取り組みを始めたところでございます。3月31日には内閣府より新想定と言われる震度分布、津波高が発表され、本市も衝撃を受けたわけでございます。
 しかしながら、本市の場合は命山構想を基本に進めていけば、避難場所の確保はできるとして、4月2日から地元説明会を開催し、沿岸部全域において地元説明会を進めてまいりました。4月22日には久枝公民館において、国が発表しました南海トラフの巨大地震による震度分布、津波高についての考え方や避難施設の建設に伴う建設場所の選定条件となる関係法令のこと、避難距離は地域の皆さんで協議していただきたいこと、建設事業開始に伴いまして周辺住民の方への日影の問題などへの協力、今後のスケジュールなどについて説明を申し上げました。
 また、あわせまして迅速に事業化を図るために、地元の協力体制としまして、地区の津波避難施設建設委員会(仮称)のような組織を設立して、候補地の選定などに支援と御協力等をお願いしたいということを申し上げました。この4月22日の久枝地区の説明の中で、危機管理課より久枝は避難ビル建設で進めたいとの説明を申し上げました。この説明において先ほど市長も一旦は申し上げましたが、この4月の時期は一社会福祉法人のビル建設にあわせて避難ビルの建設ができないか模索をしている最中でございましたが、このような他法人と連携して避難ビル建設を進めることについて、具体案が定まっていなかった時期とはいえ、地域の方々に情報提供ができず、説明内容が不十分であったことにつきまして認識もいたしておりまして、このことにつきましては、久枝地区の方々に心よりおわびを申し上げたいと思います。
 社会福祉法人のビル建設の断念後も市単独での避難ビル建設に向けて内部でも協議を続けてまいりましたが、市長が申し上げましたとおり、平常時の活用として、よりよい活用策を見出せていないこと、孤立する課題についての改善策として県道春野〜赤岡線にかかる恵比須橋と後川下橋の耐震性が高く評価されていることが確認できたこと、また市管理である4つの橋、下島橋、みのこし橋、宮前橋、前川橋の耐震工事を実施する計画にめどが立ったこと、避難ビル建設はタワーの数倍の建設費がかかることや市単独の建設では保守管理等の維持費は全額市負担となり、建設以降に多額な維持経費が生じること、以上のことから、久枝地区でも他地区と同様に津波避難タワーを整備するとの決定に至りました。
 なお、三和地区での避難ビルという計画に命山構想ではなっておりますけれども、三和地区におきましても、平常時に使える通常の公民館機能を優先し、最悪の場合には屋上に避難をするというレベルの形で進めるということになっておりますので、あくまでもタワーでないという形での避難ビルという表現で命山構想は成り立っているということもございます。
 久枝地区の皆様には大変申しわけなく思っておりますが、何とぞ御理解を賜りたいと存じます。今後はタワー建設に向けて詳細設計について地元と協議調整を図りたいと考えております。引き続き御支援、御協力のほどよろしくお願いをいたします。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 財政課長。
      〔参事兼財政課長 光野末吉君登壇〕
○参事兼財政課長(光野末吉君) 私のほうからは、旧岩村保育所跡地につきましてに少しつけ加えて説明させていただきます。
 土地利用につきましては、現在危機管理課が地元の協議を経まして、敷地の一部に防災行政無線の岩村地区の拡声子局を設置することとなっております。建物撤去から随分たっておりますので、地元の方も管理する上で大変御苦労があると感じております。私自身も去年のときに現地を確認いたしました。そのときは雑草はきれいに刈られて、花がきれいに植えられている状況でありましたけども、今回この問題が出まして再度現地を確認に行きましたら、雑草が茂って花が隠れている状況ということも知っております。今先ほど議員さんから提案がありましたことでありますけども、管理につきましては、今まで地元で管理をいただいておりましたけども、当然これは財政課の管理の場所であるということで、草刈り等につきましては、早急に段取って管理をしていきたいと思います。
 それと、もう一つ提案されましたあの土地の処分をもって、その処分のお金をもって公民館施設のところに併設するような何かということも提案をいただきましたので、地元の方と現状、今の保育所跡地の現状を踏まえまして、再度協議をさせていただきたいと思います。それによりまして今後の方向を見つけていきたいと思いますので、議員さんのほうの協力もよろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 11番岡崎純男君。
○11番(岡崎純男君) 岩村保育所の跡地については、よろしくお願いしたいと思います。
 久枝の避難ビルについて2問目の質問をさせていただきます。
 先ほども1問目で私お話をさせていただいたのは、4月時点での社会福祉法人の老人介護施設といったようなビル建設と併設をしてというようなお話は地元には全くされておらない。今回のこの3つのビル建設に向け精査した問題につきましても、これはあくまで南国市の市当局の私は勝手ではないかというように思います。当初あくまで久枝地区の現状、これは現地に行ってあの状況を見た折に、さあ大地震が発生をし、津波が来たというこの時点で、私は孤立をするという当初の南国市の想定は、そのほうが確かではないかと。そのことが解消をしないうちに避難タワーにということでは、私は当然地元の不安は消せないし、納得はいただけないものと思います。といいますのも、昨年3月11日の東北の大震災が起きた折、避難警告が発令され、久枝地区は少し前にできた避難施設に避難を地区の住民の方がかなり相当数屋上東側に、通常消防屯所も兼ねたような建物がありますが、そこに高齢者の弱者の方を中心に避難を、その部屋の中にはされた。健康な方については、屋上へ上がったところの何もない施設で地区の防災会が持っておったテントで一昼夜過ごしたと。なかなか3月11日のことでありますので、寒さをしのぐに相当苦労をしたと。周囲をブルーシートで囲い、風が吹かないようにし、近所からストーブを持っていき、暖をとりながら一晩過ごした経験をされております。そのことが今回想定される地震が起きたときに、孤立をした場合、何日か、例えば避難タワーが建設されてそこで命が助かったとしても過ごすには、無事に何日かそこで過ごし切れない、この不安があるわけです。
 それと、先ほど下島橋、みのこし橋、宮前橋、前川橋、この橋梁の耐震、これについて補強すると、こういうお話でありますけれども、当然南国市内内陸部においても3.5キロぐらいは浸水をされるという予測が立っておりますので、この水のはけ口は久枝地区北向いて物部川河口へ後川の最下流向けての水はけになると。地元の方は後川樋門が自動閉鎖をする、また後川の放水路、切戸でありますが、これは自動ではないんですけれども、そちらのほうも閉鎖をしたら水がはけるのを待つには、物部川河口向いてはけるのを待たなくてはならないんではないかと、これは当然市当局も当初想定をし、避難ビルといったような構想を久枝地区で立てたということは、私はこのことがあったからではないかと、こういうように思います。このことがやはり解決をしないと、久枝地区の住民についても当然市の財政状況であるとか、税金であるからおらそんなことは知らんでよといったようなことではなしに、やはり不安・心配、これは長期間の避難をした折に、やはり命の安全といったことが確保できるんであれば、私はまた地元での話し合いというものはまた違う方向にも行く可能性はあるかもしれませんけれども、今回お示しをされたこのビル建設に向けての精査をした3項目について当地区での説明をしましても、やはり不安が残るだけであって、納得をしていただけない、このように思うんですが、このことについて再度質問をしたいと思いますので、答弁よろしくお願いいたします。
○議長(野村新作君) 答弁を求めます。市長。
○市長(橋詰壽人君) 岡崎議員がおっしゃるように、納得していただけないということなら私は気長くお話し合いをするしかないでしょう。あなたが私なんかの考えでは納得してもらえんとあなたが言っておるんですから、だけど久枝地区で辛抱強く行って説明をするしかないでしょう。それをどう答弁するんですか、私が。
 以上です。
○議長(野村新作君) 11番岡崎純男君。
○11番(岡崎純男君) 私は私の一人の意見を今ここで述べておるわけではありません。地元の人の心配がここに記載をされた部分を代弁をして、久枝地区の住民として私は今この場で発言をさせていただいております。先ほど2問目で質問をさせていただいたんは、避難ビルから避難タワーに変更をすると、これにはやはり当初孤立をする、これを何とか解消策をつかんでといいますか、それに相当するものを用意をし解消して地元に説明をすると、こういうこと。私は地元の人の昨年の3月11日の久枝の施設の中で、屋上でテントの中で一晩過ごしてという、そういう経験しておりませんので、どの程度だったかというのは、地元の方からのお話を聞き、今話をさせてもろうとんですけれども、寒い時期に雨が降り、強い季節風が吹くと、こういった中での避難タワー、今前浜にもできて、私も先日8月27日には特別委員会で視察にも現地に伺いました。あの場所で夜間を何日か過ごすといったようなことは、到底やはり冬の時期、気温が高い南国市であっても雪が降るかもしれませんし、零度になるかもしれません。そういったことの中で、そのこと自体が解消できるような何か策、これを見出して提案をし、地元に協力していただいてタワーに変更と、こういったような私はことをしなくては、南国市として行政と地元との信頼関係といったようなものは築かれることがないんではないかなと。地元のほうも4月29日に私先ほど説明させていただいたように、4月22日から8月28日まで地元で協議をし、委員を募り候補地を選定しといったようなことも順次進めておったと。この中でやはり最後の28日に突然タワーに変更するというような話があったと、このまあ経過の中には繰り返しになりますので言いませんけれども、先ほど述べたようなことがあると。あくまで私は避難ビルから避難タワーになったということについては、やはり安全が担保できる、こういったことの提案の中でするべきだというように考えます。答弁ができぬようでは構いませんけれども、できれば御答弁をいただきたい。
 以上、3問目を終わります。
○議長(野村新作君) 答弁を求めます。市長。
○市長(橋詰壽人君) たしか私久枝の漁協で皆さんがぜひ来てくれ、市長話し合いたいということで、これは4月の段階ではないんです。去年、去年の段階に行ったときに、住民の方々が久枝は外へ、つまり後川の向こうです。そこへ避難するということはどうも考えれん。年寄りが多い。そして橋が落ちるということ、それから液状化現象も起きるかもわからんということで、ぜひ市長、区域内で避難施設をという意見がありました。それですから、私はこの大前提になる考え方として、久枝地区が孤立するということを私は思っておりません。孤立させてはならんということで、先ほど課長が言いましたように、この2つの県管理の橋は大丈夫ということがわかったと。引き続いてうちの4つの市管理の橋が補強工事にかかると、こう言いゆうわけです。ですから、住民の方はそう言いましたよ。橋は落ちると思うちょらないかんと。だから集落外へ避難施設をつくっても行けないかもわからんと。だから私はそういうことから避難施設を地区内へつくるということは絶対だと思っておりますけれども、けれども、それは人間の力でやれることはやらないかん。つまり孤立ささないということです、ここでは。そのことを私は肝に銘じておるつもりでございます。
 それから、先ほど言われましたが、私も阪神・淡路大震災のときに1週間ぐらい後だったと思いますが、ちょうど久礼田の体育会の会長を私やらせてもらっていただきまして、地域の皆さんにも放送施設を使って呼びかけて、そしてお隣の山田町から水のタンクも借りてきて、それで3台編成ぐらいで炊き出しに行きました。ちょうど私が須磨の区役所広場へ着いたときが朝方でした。本当に寒い朝でした。だから私もそういうことは一定あの冬の寒さ、地震が起きたときのことも想像はできます。お年寄りがテントを張っておりました。寒そうな中でたき火をしておりました。私が、おじさんこんなもんでよかったら、決して手につけたもんやないから食べませんかと言うて、4つぐらいでしたか、御飯、おにぎり、24時間のストアで買ったおにぎりを4つぐらい、手をつけてないですから食べませんかと言うたら、ほう、これは兄さん、銀シャリを見るのは1週間ぶりやという言葉はよう忘れんですけど、ほれでおいしそうに頬張りました。そらやっぱり冬は寒いですよ。だけどそれは避難塔であっても、当然それは考えないかんと思います。暖をとることを考えないかんと思いますし、それから夏であれば、水分の補給とかというようなことは考えないかんと思います。それはこれから細かい部分は当然やっていくわけで、それをやっていくんですが、それはやっぱりこれからのことであって、避難塔にするということは、私はただ思いつきで言ったことでもないし、それからビルに当初すると思い、それは久枝の方にどうしてするかも言わないかんかもわかりませんけれども、やはりそれは自分の腹づもりでこういうような運びでいきたいなあと思っておったことですから、そこまでは住民の方に説明をしなくても、私のトップのつもりというものでいいんじゃないかと私は思っております。その経過は先ほど話したとおりでございます。
 以上です。