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検索結果 »  平成24年 第363回市議会定例会(開催日:2012/09/07) »

一般質問 1日目(西本良平)

質問者:西本良平

答弁者:市長、関係課長


○議長(野村新作君) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。4番西本良平君。
      〔4番 西本良平君登壇〕
○4番(西本良平君) 改めましておはようございます。
 私6月議会に引き続きまして大変くじ運がよろしく、トップバッターを務めさせていただきます。
 さて最初に、この9月より新たに課長に就任をされました小原良一都市整備課長さん、本当におめでとうございます。議員を代表いたしまして心よりお祝いを申し上げます。
 我々議員とは少し立場が違いますけれども、お互いに市民の幸せ、南国市発展のため、ともに頑張ってまいりましょう。今後御活躍されますことを心より願っております。
 なお、課長さんには後ほど所信の一端を述べていただきますようよろしくお願いをいたします。
 本日はあの昨年の3月11日の東日本大震災からちょうど1年半、この9月11日でございます。改めましてお亡くなりになられました皆様方に心から御冥福を申し上げますとともに、いまだ難渋をされ避難生活を送られております方々に対しましても心からお悔やみ、また皆様方への気持ちをお伝えしたい、そんなふうな気持ちで登壇をさせていただきました。そして余儀なく避難生活とともにまだ復興が十分でないということは、本日の朝映像でも見たとおりでございます。改めまして早く復興されますことを心からお祈りを申し上げます。
 それでは、質問に入ります。
 今回、私が通告をいたしておりますのは、3問でございます。
 まず最初に、山間地域の防災対策について質問をいたします。
 去る8月30日、国から南海トラフ巨大地震が起きた場合の最新の被害想定が公表をされました。これによりますと、最悪の場合、県内死者数は4万9,000人と言われ、その7割が津波によるものとされております。現在南国市におきましては、危機管理課を中心といたしまして命山構想におけます津波避難タワーの建設に向けて全力で取り組まれており、順調に進捗しているとお伺いをいたしております。
 一方では、大津波警報発令時に高知龍馬空港を横断して高知空港ビルに避難するための津波避難門扉の運用に関する覚書を締結をされました。地域住民の安心の担保という観点からもこの市長の英断に関しまして、心より敬意を表するものであります。
 なお、これらの津波対策につきましては、今後2年間で本市を挙げまして全力投球し、防災・減災に取り組むことが予算的なことも含めまして既に決定をしており、実行されておりますが、できるだけ早く実現されることを期待いたしております。
 一方で、市民の皆様方には今回の10メートルメッシュの想定公表を受けまして、まず避難という意識をどう受けとめていただくか、一人一人の避難に意識の高まりが必要であり、これから取り組む課題は多いと思われます。避難タワーへの避難路の整備とともに、避難訓練の実施などによって自分の命や家族の命は自分たちで守るんだ、そんな防災意識の高揚が大切になってくると思われます。行政と地域住民が心を一つにいたしまして、そしてこういった問題に取り組むことで、少しでも人的被害が少なくなることを心から願うものであります。
 さて、本題の山間部の被害についてはどうなるでしょうか。今回の10メートルメッシュでの想定公表では、新聞紙上では山の被害想定のことは、私見当たりませんでした。
 しかし、新潟県で起こりました中越地震を振り返りますと、必然的にどうなるのかが見えてくると思われます。ここでちょっと中越地震のことを思い出してみたいというふうに思います。この地震の発生をいたしましたのは2004年、すなわち平成16年10月23日午後5時56分に本震が起こりました。典型的な直下型地震でございまして、震度7を記録をいたしました。特徴としましては、短時間の間に4回もの震度6強を観測するという、非常に厳しいといいますか、大きな地震でございました。そして2時間以内には3回起こっておると、そういう地震でございまして、市町村名で言いますと、記憶に新しいのでは小千谷市という名前が随分と出てまいりました。道路は寸断をされまして、そして高齢者の、あるいは赤ちゃんのミルクがない、薬がない、こういった孤立の状態が顕著にあらわれた地震であったというふうに私は思っております。このことがどういうことなのかということを我々には置きかえなくてはならないと思います。なお、その3年後には上中越沖地震というのがありますが、これとは先ほど申しました地震は別のものでございます。全く別のものというふうにお考えをいただけたらと、こういう地震であったというふうに思い出していただければと思います。
 さて、これを来る南海地震においては、山間部でも震度6強程度と推測をされておりまして、市の山間部で先ほど申し上げました崖崩れ等による大きな災害・被害が心配をされます。南国市の山間部の指定されております土砂災害警戒区域を見ましても、多くの警戒区域がございまして、また都道府県知事が指定する多くの保安林が点在をしております。防災に対しましてこの保安林の位置づけは本市でどのようになっておるんでしょうか、お伺いをいたします。
 これらを総合的に見ましても、県や市が連携して常日ごろより点検整備を行っていかなくてはならないと考えます。本市の土砂災害警戒区域の点検や保安林の点検整備の状況についてもお伺いをいたします。
 また、保安林におきましては、水源の涵養、土砂流出防備、土砂崩壊防備の保安林が、市内どこにどれだけの面積があるのか、またその保安林の位置づけは、防災上どのようになっているかもお伺いしたいと思います。
 さて、この中越地震に照らし合わせますと、やはり心配されるのは、本市山間部は国分川の支流が大変多いことから、山の崩落によるせきとめ湖の発生であります。これらが数多く発生をいたしますれば、何カ月いや何年もの間、下流域の住民は安心して暮らしていけません。そういったことを教訓に防災・減災対策を進めていく必要があると思われますがいかがでしょうか、お伺いをいたします。
 さて次に、指定避難場所についてでございます。
 南国市には指定避難場所は現在58カ所あると聞いております。そのうち山間部の指定避難場所は、黒滝自然館せいらん、奈路小学校、瓶岩体育館、たちばな幼稚園、白木谷小学校の5カ所かと存じます。
 しかし、この5カ所ともに土砂災害警戒区域の指定区域内にあるわけでございます。したがいまして、震災が起こったときに本当にその避難場所に到達することができるのか、避難することができるのか、大変心配をするところであります。
 また、避難しておりましても、余震における二次的被害に遭うことも大変懸念をされます。しかし、これまでは大雨によるときの避難場所としての考え方が多かったと思われますが、昨年の3・11東日本大震災以降はその考え方が大きく変わり、震災による避難場所として、あるいは避難生活をする、場合によっては仮設住宅の建設場所などが考えられ、地域住民の方々の見方も相当変わってきていると思いますが、市としてどういう位置づけをされるのか、お伺いをいたします。
 中でも瓶岩公民館・体育館のことを質問してみたいと思います。
 この体育館につきましては、大変水害に弱い避難場所とされ、過去に多くの先輩議員様が質問に立たれ、その都度それなりの回答しかされず、現在に至っていると承知をいたしております。さかのぼってみますと、平成18年6月議会において、当時山崎峻英氏、また同9月議会でも引き続き山崎峻英氏が質問をされ、同時に地元の岡崎邦矩氏も質問に立たれています。
 また、直近では昨年の9月議会において、同僚議員でございます村田敦子氏が質問をされております。この質問は私の質問にも大きく関連しますので、少しそのやりとりの一端を読み上げてみたいというふうに思います。
 まず、18年6月議会でございます。山崎氏がこうおっしゃってます。ちょっと省かせていただいとるところもございますが、「もともと瓶岩地区並びに外山地区は崖崩れ危険地区が多く、地震や大雨、水害はたびたび崩れ、床上浸水などの被害に遭われているところでございます。このような災害から地域住民を守るために地区唯一のあの体育館を活用させよという声は、体育館建設当時からもありましたし、現在も多くの皆さんからそのような声が聞かれます。それがあの県道から体育館にわたる領石川につまりかかる橋梁でございます。この橋については、当初から約束とまでは言ってないかもしれませんが、そのような話がされていたやにも伺うわけでございまして、今日防災対策がこれぐらいやかましくは言われている中で、適当な避難場所もない同地区の避難場所として活用するためにも、これは急がなければならない対応策ではないだろうかというふうに考えるわけでございます」と御質問なさっております。これに対しまして答弁でございますが、当時の総務課長さんがこのように申し上げてます。前段は若干省きます。「瓶岩地区の一部の住民の皆様が災害などに遭われた場合、御指摘のような御不便をおかけする可能性がございます。また、高齢者の健康診断事業などで久礼田地区に出てきていただいている場合もございまして、大変恐縮をいたしております。大型の検診車が同体育館に入らないなどで進入することは無理だということで御協力をいただいています。このような状況を改善するために新しい橋の建設をとの御指摘でございますが、橋の建設となりますと、相当の時間と計画的な取り組み、また当然に多額の予算を要する事業となりますから、今後その他の山積みする全市的な事業との調整など必要なハードルをクリアしていく中で、地域の利便の推進を目指してまいりたいと考えておりますので、御理解をお願いいたします」と。最後にこうくくっております。「防災対策関係の橋梁建設のための有利な制度といたしまして考えられます事業は、防災対策事業、防災まちづくり事業、緊急防災基盤整備事業がございます。他方での対応も考えられることから、関係課での協議をしてまいりたいと考えております」こういう答弁をしていただいております。ここで建設課長さん当時のお話があっております。「瓶岩体育館に橋をかけるのには、何か補助事業はないかということでございます。現在市道がありませんので、本市の道路建設計画により施工する道路として、まず先に指定認定をした後、交付金事業を導入する方法がございます。この場合、既設の市道改良工事ではなく、市道新設工事ですので、市道認定の前に設計図面の作成、すなわち補助対象外の測量設計費用が必要となります。以上でございます」というふうに建設課長さんも答弁をされております。
 次に、山崎氏が4番目にもう一回質問をしているので、これもかなり省いておりますが、「最後に防災対策ですが、総務課長の答弁が妙にやるやらやらんやらわからんわけですが、建設課長のほうで補助事業としてのさまざまな説明をしてくれましたが、橋をかけるということについてどのような考えで、あの体育館へかける橋ですけど、防災面から必要と考えるのかどうなのか、そこらあたりをもうちょっと答弁をお願いします」とこういうことでございまして、次にこういう答弁になっております。これまた総務課長でございますが、「橋は必要と考えるかどうかということですが、災害時のことを考えますと、避難場所への移動は緊急を要することから必要と考えます。ただ初めにも申し上げましたように、たくさんクリアせないかんことがあるというふうに現在は考えております」これはそういう答弁で当たり前の御答弁があったということでございますが、次に、総務課長のほうから緊急避難措置であの橋が必要であるという答弁をいただきました。これは山崎氏でございます。「先ほども建設課長のほうから国の金をいかに引き出していく工夫をというものをさまざまな形で道路認定をするとか、その前に設計をして交付申請するとかお話があったわけですが、これは横の連携をみっちりやっていただいて、例えば体育館の管理は教育委員会の生涯学習になっておりますが、防災それから建設課も防災があると思います。それから保健の関係、検診など向けて、この横の連絡を密にして、しかも早急にこれに取り組んでほしいというふうに思います。そのキャップいわゆる先頭に立つのは、やっぱり何といっても防災のトップであります総務課長が、これは当時は危機管理課がなかったときでございますので、そういう話になっとると思います。これを速やかに進めるということが大切だと思うわけですが、最後のそのあたりの決意をお願いしまして、私の質問を終わりたい」というふうにおっしゃっております。そしてその答えが、和田当時総務課長が、「防災を全庁挙げてやる方針でございますから、各課が協議をしてまいります。私が第1回目は招集をいたします」とこういう御答弁でございまして、ここからまた私のところへもとへ戻ります。
 また、私これらのやりとり、また後にも附箋つきでいっぱい持っとりますが、もう昔のことをほじくってもいかんことがたくさんございます。当時と随分昨年からとは変わってまいりました。どうもこのけどやりとりは私は納得しがたいところがあるわけでございまして、本当に住民の避難場所に適しておったところへ建てたのかというのは、これは地元も納得してある部分、当時の市長答弁でもありますように、地元が一致してあこへ建ててくれと言うたぜよという答えも実はあるわけでございます。しかしながら、この状況のままで今日まで来たのは、やっぱりやらないかんことはわかっちょっても一番は財政上の問題ではなかろうかと、これはもう誰もが思うところでございます。
 しかし、この質問をされたとき、すなわち平成18年の当時からいいますと、6年が経過をしとるわけでございます。また、地元の要望なりその要望の提出は、それ以前から何回かあると聞いておりますし、昨年の5月にも提出をしておるところでございます。これまで何も進展していないというのは、私は余りにも無責任というか、いやそうは申しませんが、一生懸命やっていただいておると思うんで、そうは申しませんが、地元地域のやはり要望に応えるべく継続的に持続的に本当に議論・検討をされてきたのかが、ここが私は疑問に思うところでございます。これが私の質問の発端であります。
 そこでお伺いをいたします。
 平成18年6月議会の質問の答弁で、当時の総務課長が、先ほど言いましたが、緊急避難措置としてあの橋が必要と答弁されております。防災を全庁挙げてやる方針でございますから、各課が協議をしてまいります。私が1回目の招集をすると答弁をしました。そこで見てみますと、その後7月11日に第1回目の会議が、言われたとおり総務課長の招集でなされておりました。財政の見通しや建設化の国費導入の方法あるいは工事方法など、意見・情報交換をしたとされました。その後8月22日に建設課長、総務課長、県土木事務所の課長に同行いただいて、現地の視察調査をされております。このとき初めて荒っぽい数字ではございますが、今の県道から体育館、一番近い場所、俗に言います今のバス停があるところ、前の農協の前の広いところからかけるとしたときに、1億6,000万円という荒っぽい数字が算出されております。これ記録に残っております。そしてさらに、「今後の対応として全市的な事業あるいは市全体の防災計画を作成する、そういった課題の中で検討してまいりたいと考えている」と答弁を、先ほど読んだとおりでございます、言われております。そこで私が伺いたいのは、この議会において市のトップである当時の総務課長さんがこのような答弁をされておりますが、その後2回目以降の会議を何回開催され、どういうメンバーでどのように進められたのか、また市民の要望に近づける努力をされたのか、ここをお伺いしたいというふうに思っております。
 また、岡崎議員への市長答弁で、この橋の見通しについては、市長は当時の市長でございますが、かなりの額の整備費がかかるということ、そして災害対策については、「当面当時小中学校の耐震補強をせないかん」というなどのお話もされております。しかし、「このような全市的事業の調整をしていく中でこの橋梁建設を考えていきたい」という答弁もされておりますし、「直ちにしかしこの橋梁を設置することには、私はならない」という答弁もあっております。
 また一方、山崎議員さんの市長答弁は、「1億6,000万円というかなり市の単独事業にしては大きな予算になると。ですから、一般の市道改良計画の中で建設課がどのような位置づけをするのかという問題が一つ、それとは離れて防災関連ということで私のほうも予算化を早い時期にできることを考えていかなくてはならんと思っております」とも答弁をされております。けれども、「一つの整備工事費が1億6,000万円というのは、なかなかちょっと処理しづらい問題かなとも思っている」と、こういう答弁もございました。これらのやりとりを見まして私が思いますに、やはり申し上げましたように、財政面が大きなネックで今日まで来たと思いますし、県道の関連、水害の関係、河川の問題、余りにも全体像が大きな幅広いものになり過ぎてきた関係で次に進めにくかったのかというふうにも思うわけでございます。
 しかし、現在はあの18年ごろとは大きく変わりました。昨年の3・11東日本大震災でその避難場所の大切さというものは、大きな課題となってきております。瓶岩地区には小学校が残念ながらございません。地震が起きると家を失った人で、幸いにも命が助かった人は、どこで避難生活をすればいいのでしょうか。現在は小中学校の耐震化も鋭意努力され、無事に終了しております。この質問があった平成18年当時は、たしか橋詰市長は副市長だったと思いますが、地元住民の暮らしの安心という担保、すなわち橋梁の設置について市長の現在の所感をお伺いをいたします。
 次に、3月議会で条例化をされました南国市老朽建物等適正管理に関する条例の件でございます。制定後余り時間がたっていませんが、所有者すなわち管理者でございますが、において十分な管理がなされず、緊急性を要するものがあったり、また交渉に当たって課題もあるかのようにお聞きをしますので質問をさせていただきます。
 この条例が制定後市民などからの通報が現時点何件あって、その交渉にどのような人数で対応したのか、あるいは対応方法などをお伺いをしたいと思います。
 また、この条例の目的は、建物等の崩壊事故及び火災並びに犯罪への利用の防止、市民の生活環境の保全などとなっていますので、所有者の方に相当踏み込んだ話をしなければならない場面もあろうかと思いますが、現状の取り組みやまたその課題などについてお伺いをいたします。
 全国の条例の事例などを見てみますといろいろなやり方があると思いますが、私特に気になるのが、職員の方々が調査及び話し合いをしても法的効力がないので、所有者が本当に危機感を持って対処してくれるのかという、そういう点と、やはり費用がかかるので予算措置ができるのかであります。実際市が相談を受けたりするだけであればよいのですが、条例どおりにやれば、勧告、命令、公表をするなどとなっており、なかなか職員の段階でそれを判断し、市長へ決裁を上げていくというのは、相当無理がありはしないかと心配をするところでございます。したがいまして、私は有識者を入れた、仮称ではございますが、老朽化建物等審議会を設置し、勧告、命令、公表等の判断をしていただき、所有者すなわち管理者にとって、その判断が重いものだと受けとめていただき、この条例が実効性あるものとする必要がありはしないかとお伺いをいたします。
 最後になりますが、南国市の消防本部の水槽車の件でございます。この件について質問をいたします。
 7月に初めだったと思いますが、いただきました消防年報を見ておりますと、私が青年であったころに導入、たしかしておったと思っておりますが、8トン車の水槽車がいまだ現役であることに気がつきました。何と車齢は36年であります。初年度登録は実に昭和51年11月でございます。数年前か、もう10年たったかと思いますが、実際出動しておるのを私見たことがございますが、年数が古いこともありますか、実に機動力がないと感じておりました。スピードは二、三十キロしか出ず、特に坂道にでもかかろうものなら、車は走りません。なぜ私がこの質問をするのかと申しますと、この車齢36年ということは、もうそろそろこの水槽車の処遇が気にかかるところでございます。言いかえますと、廃車か更新かでございます。昨年の3・11の東日本大震災を教訓として、先日の高知新聞に、南海地震による水道管の寸断に備え、配水池に緊急遮断弁を取りつけ、命の水がめにするという記事が出ておったと思います。これは上下水道局がいろいろな努力をされ有事の際に備えられておる大切な命の水でございます。この水を市民に有事の際供給する方法、体制も既に確立はしておると思いますが、私はこの供給方法の一つに消防の水槽車を利用することを提案をいたします。
 日ごろは消防用の水槽車として待機し、有事の際には給水車として利用する体制でございます。実際に地震が起こりますと、地域にある防火用水槽が被害を受け、火災用の水が不足するのは必至でございます。
 また、給水車におきましても、自衛隊の応援は人口の多い高知市へ行くはずでございます。やはり私は絶対に自前は必要かというふうに思います。この2つの任務を持つ水槽車は、次の車検時にはどうなるのかをお伺いをいたしまして、以上で私の1問を終わります。ありがとうございました。
○議長(野村新作君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) ただいま西本議員から過去の詳しいいきさつ等について御説明がございましたがその前に、9月1日付で都市整備課長に昇格いたしました小原良一新課長に対しまして、心温まるお言葉、激励のお言葉を頂戴いたしました。本当にありがとうございました。本人も残された公務員生活を市民のために全力挙げて尽くす覚悟でございますので、今後とも御指導をよろしくお願い申し上げます。
 瓶岩地区の避難場所に関する件でございますが、西本議員さん御指摘のとおり、瓶岩地区は小学校など避難場所となり得る公共の施設がない、こういう状況でございまして、市としましても防災上、瓶岩公民館・体育館は、避難場所として大切な施設である、このように認識しております。
 また、災害時には何と申しましても、避難しやすいということが非常に重要な条件となってまいりますが、瓶岩体育館の避難につきましては、周囲が川に囲まれておる、こういう状況でございまして、下のほうに狭隘でございますが、橋梁が一つかかっておるということで、これも落下というような想定もできるわけでございますので、大変心配な状況にあるわけでございます。発災時にいかにスムーズに避難場所へ避難していただくか、瓶岩公民館・体育館へのアプローチにつきましては、建設課あるいは県中央東土木事務所とも連携いたしまして防災面からの収容避難場所の機能を十分果たせるよう、例えば協議会連絡会議のようなものを設立いたしまして今後早い時期に協議をしていきたい、このように思っております。
 近年いわゆる一般財源化という事業が補助事業というのが大変少なくなっておるわけでございまして、それぞれの建設事業なんかもほとんど交付金という形式でやられておるのが実態でございますので、そうした交付金事業にのるのかどうかというようなこともあわせて検討してまいりたい、そのように考えております。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 西原三登君登壇〕
○危機管理課長(西原三登君) 西本議員さんの地震に伴うせきとめ湖の発生の想定についてお答えをいたします。
 大きな地震の際には、土砂災害の発生が予想されます。例えば東北地方太平洋沖地震では77件の土砂災害、新潟県中越沖地震では108件の土砂災害が発生し、せきとめ湖も生じています。南海地震あるいは南海トラフでの巨大地震が発生した場合も土砂災害の発生とそれに伴うせきとめ湖の発生が懸念されます。せきとめ湖発生の要因となる斜面崩壊、大規模な山崩れは地質や地形に影響され、また一般的にマグニチュードが大きくなると崩壊数が多くなるとされていますが、メカニズムとあわせてその発生場所の予測は難しいのが現状です。したがいまして、現在のところせきとめ湖の発生につきましても予想はされるものの、具体的な想定については難しいのが現状でございます。ただし、中山間地につきましては、地震に限らず大雨等による急傾斜地の崩壊や土石流、地すべりなど、土砂災害の危険と隣り合わせであることは間違いなく、住民の方々に地域の災害特性、土砂災害の危険性など常に最新の情報を伝えて土砂災害に対する意識を高めていただくよう努力してまいります。
 また、せきとめ湖の発生の原因として、最近大きく取り上げられている大規模な土砂崩壊、いわゆる深層崩壊が考えられますので、少しそのことに触れておきたいと思います。
 400名もの犠牲者を出した2009年の台湾で発生した深層崩壊とその報道により深層崩壊の関心が急速に高まりました。その翌々年2011年9月には、台風12号によって紀伊山地に多数の深層崩壊が発生し、そのうち17カ所でせきとめ湖が発生したことは、記憶に新しいことと思います。このように近年深層崩壊が立て続けに発生しており、本市においても雨季と地震が重なることも念頭に置いて、その発生の想定について調べておくことが大切になります。深層崩壊の情報については、2010年に国が深層崩壊推定頻度マップを公表し、日本全国の深層崩壊の起きやすさマップとして示しております。その中で高知県は頻度が特に高い及び高いを合わせて81%となっており、高知県全体としては、深層崩壊の危険度は高いと言えます。
 また、本年9月には国がさらに精度を上げた第二弾のマップを公表する予定で、その中では日本全国で深層崩壊の危険箇所が420カ所になると聞いております。この公表結果は本市に届いておりませんが、公表されましたら情報提供をしてまいりますし、深層崩壊の危険の度合いがわかるのではないかと考えているところです。ただし、深層崩壊についてもその他の土砂災害と同じく、その発生の予測が難しく、紀伊半島で発生した深層崩壊のデータにより研究の道が開けたという状況であります。したがって、深層崩壊の危険度が高いと評価された場合でも、対策としては今までどおり大雨が予想される場合の早目の避難を徹底することや地域の危険度を公表して住民の意識を高めてもらうなど、ソフト対策に重点を置くことが重要と考えております。
 次に、土砂災害警戒区域にある避難場所は大丈夫かということにつきましては、土砂災害対策の基本的な考え方としましては、土砂災害危険区域図はハード事業を進めるためのものであり、土砂災害警戒区域はソフト対策を推進するものに大別されております。高知県の土砂災害危険箇所数は1万8,112カ所であるため、これらのハード事業を完了されることには莫大な費用が伴うことから、災害時要援護者施設を優先してハード事業を進めることになっております。このため予測の難しい土砂災害からは、避難することが有効であるという認識から、土砂災害警戒区域のイエローゾーン、レッドゾーンを指定して避難意識を向上させて逃げる対策に取り組んでいる次第でございます。御指摘の5つの避難所、せいらん、奈路小学校、瓶岩体育館・公民館、たちばな幼稚園、白木谷小学校については、瓶岩体育館・公民館を除いて緊急避難場所、グラウンドは洪水時に危険なため除外に指定をしております。同時に瓶岩体育館・公民館を含めて収容避難場所にも指定をしているところです。その中で瓶岩体育館・公民館以外の施設は、土砂災害危険区域のイエローゾーンに指定をされております。土砂災害危険区域につきましては、傾斜度が30度以上で高さが5メートル以上ある区域であるなど、一定の目安により決められており、県が平成19年度から奈路小学校区から指定を開始し、本年度の十市小学校区で終了する予定です。土砂災害警戒区域の指定では、住民説明会を経るなど一定の手続があるものの、人家の上部に傾斜度が30度以上で高さが5メートル以上の条件があれば、ほぼ全て指定されることになっております。したがいまして、学校、公民館など不特定多数の住民が多く集まる公共施設が山間部にあれば、必然的に土砂災害警戒区域に指定されることになり、山間部においては、土砂災害警戒区域に指定されない場所で避難場所を設置することは難しい状況であります。ただし、議員さん御指摘のとおり、避難場所において二次災害に遭うということは、最も避けなければならないことであります。先ほどの答弁と重なりますが、住民の方々に地域の災害上の特性を伝えるなどソフト対策を充実させて、避難時にも常に周囲の状況に注意をしていただき、場合によっては二次避難、三次避難をとれる体制の強化に努めてまいりたいと思います。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 農林水産課長。
      〔農林水産課長 村田 功君登壇〕
○農林水産課長(村田 功君) 西本議員さんの保安林についての御質問にお答えいたします。
 保安林は、西本議員さんの言われたように水源の涵養、土砂の崩壊、その他の災害の防備、生活環境の保全形成等、特定の公共目的を達成するため、農林水産大臣または都道府県知事によって指定される森林で、11号に区分され、17種類に分類されております。保安林は公益的機能を持った森林で、森林法に基づく一定の行政処分により指定された森林であるため、いかに公益的に重要な森林であっても、保安林指定の手続を経なければ保安林にはなり得ません。ですから、保安林それぞれの目的に沿った森林の機能を保全するため、立ち木の伐採や土地の形質の変更等が規制されるという制約はありますが、固定資産税が減免されるという恩典もあり、比較的広い面積を持つ森林所有者が水源の涵養保安林の指定を受けており、防災機能を果たす土砂流出防備保安林は急傾斜地等での崩壊の危険があり、治山事業の実施された森林が指定を受けているのが現状であります。
 当市の山間地の民有林で保安林として指定を受けておりますのは、吉野川水系の中ノ川、桑ノ川、黒滝では、水源の涵養保安林として824ヘクタール、物部川水系の瓶岩・上倉地区に土砂流出防備保安林71ヘクタール、水源の涵養保安林8ヘクタールが点在しているという状況でございます。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 総務課長。
      〔参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長 中沢孝夫君登壇〕
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(中沢孝夫君) 西本議員さんの瓶岩体育館への進入橋梁についての御質問にお答えいたします。
 御質問いただきました平成18年7月11日に開催しました第1回会合以降の会議の開催状況や協議内容につきましては、関係課長にも照会いたしましたが、その後の会議が開催できておりません。その後の検討が進んでいない点はまことに申しわけありません。おわびを申し上げます。
 議員さんの御質問の中にもありましたが、一番の問題は財政上の課題であると思います。これによりその後の協議につながらず、それぞれの関係各課でも十分な事務引き継ぎができていなかった要因になっていると思われます。議員さんも申されましたが、浜田前市長の災害対策につきましても、当面小中学校の耐震補強を続けるという緊急な役割を果たさなくてはなりません。全市的な事業との調整をしていく中で橋梁建設を考えていきたい。直ちに橋梁を建設するということにはならないと考えているとの答弁もありましたが、当時は約1億6,000万円という多額の市単独事業での整備を想定しておりましたが、昨年3・11東日本大震災の後、国民の災害に対する意識の高まりは言うまでもなく、防災・減災に係る国、県の助成制度も大幅に拡大緩和されてきております。沿岸部の津波対策などの緊急に対応が求められる新規事業を初め、多くの課題も発生しておりますが、先ほど述べました小中学校の耐震補強は、平成22年度で全て終了いたしました。当時からは状況も変わってきております。先ほど市長答弁にもありましたが、今後の検討課題などにつきまして、市の方針を地元にもお示しできますよう改めて庁内関係各課で協議を行っていきますので、よろしくお願いいたします。
 以上であります。
○議長(野村新作君) 建設課長。
      〔建設課長 吉川宏幸君登壇〕
○建設課長(吉川宏幸君) 西本議員さんの御質問にお答えをいたします。
 瓶岩体育館これへの避難ルートということになりますと、一番考えられるのは領石川へ橋をかけるということが一番直近での避難ルートになろうかと思います。ただそれ以外にも、例えば瓶岩体育館上流の県道に橋がかかっておるわけですけれども、その橋のたもとから裏手からになりますが、道路の新設、これも一つの案ではなかろうかと思っております。いずれにしましても、こういう事業を実施するに当たりまして国の交付金事業、これのほうも暫時検討をいたしまして、我々現地へ行きまして、暫定的ではありますけれども、橋かけるにしてもその断面の測量等も当然行いたいと思いますので、そういった部分も含めて危機管理課とまた協議をしましてその交付金事業、聞くところによりますと、土地防災推進事業というようなものがあるようですので、そっちのほうで申請をしていくべく早急に取りかかりたいと思います。
 それと、その下流に今現在あります楠木橋、これが実は昭和48年の架設でございまして、平成22年に行いました橋梁点検これによりますと、一部桁にさびはありますけれども、健全な橋というような結果になっております。ただ今後は南部の橋梁の耐震これとあわせて耐震補強、こういったものを実施をしてまいりたいと思っております。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 都市整備課長。
      〔都市整備課長 小原良一君登壇〕
○都市整備課長(小原良一君) おはようございます。
 西本議員さんの市老朽建物と適正管理条例についての御質問にお答えいたします。
 南国市老朽建物等の適正管理に関する条例が平成24年4月1日に施行され、現在市民から寄せられた情報は6件です。それ以前からの2件を含めまして合計8件の情報がありました。そのうち適正に管理されていないと思われる6件について現在都市整備課で対応しております。
 情報が寄せられた際は、建物の場所や所有者等を情報をいただいた方からお聞きしまして、税務課や法務局で調べます。その後建物の外観を目視による現地調査を行っております。所有者が判明すれば条例の概要を説明し、事情等お聞きした上で協力のお願いをいたしております。対応につきましては、基本的に建築都計係長が1名で行っていますが、現地調査などで必要な際は、職員2名で対応していきます。
 協力をお願いした後、解体撤去や改修工事がなされた建物は現在はございませんが、部分的な応急措置をしていただいた建物が1件ございます。ほとんどの所有者の方が周辺に御迷惑をかけている認識があるようでございます。解体撤去や修繕工事に係る費用が負担となっており、土地の売却ができましたらその代金で解体等を行いたいと考えている所有者もおられます。西本議員さんの御指摘のとおり、条例に記載されている命令や公表を実行いたしますことは、その判断基準をどう捉えるかなど大変難しく、有識者等による審議会の設置を含め今後検討していきたいと考えております。
 以上でございます。
 また、新任の御挨拶の機会を与えてくださいました西本議員さんにお礼を申し上げます。ありがとうございます。
 この9月の人事異動によりまして都市整備課長を拝命いたしました小原良一でございます。どうぞよろしくお願いいたします。貴重な時間ではございますが、お許しをいただきまして一言新任の御挨拶を申し上げます。
 都市計画につきましては、行政と市民がパートナーシップをとり、誰もが生き生きと活動しながら協働の都市づくり、まちづくりを目指し、安全で安心に誰もが暮らせる環境づくりを目指します。
 中心市街地の整備につきましては、街路事業による都市基盤の整備、利便性の高い交通ネットワークの形成を図り、中心市街地の活性、災害に強い街を目指します。
 建築関係におきましては、公共工事の監理監督により市民が安全で安心に利用できる公共建築物の整備、公共・民間を問わず計画的な耐震対策を進めてまいりたいと考えます。
 住宅関係では、住宅管理の適正化に努めたいと思います。微力ではございますが、課員と力を合わせて頑張ってまいりたいと思いますので、議員の皆様方には御指導、御支援をお願い申し上げまして、新任の御挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
○議長(野村新作君) 消防長。
      〔消防長 洲賀崎勝男君登壇〕
○消防長(洲賀崎勝男君) 西本議員さんの消防本部の水槽車についての御質問にお答えをいたします。
 御指摘のありました水槽車は、昭和51年11月から運用をしており、現在は修理などを重ねながら使用をしております。御質問のとおり今年度で36年となり、次回の車検は平成25年11月となっております。現在計画を進めております消防ポンプ自動車更新整備計画では、使用不能となった時点で廃車ということにしておりますが、昨年3・11東日本大震災での消防活動から見ますと、水槽つきポンプ自動車は西本議員のおっしゃるとおり、給水活動にも使用可能であり、また火災への対応につきましても有効なものでございます。この車両の積載水は7,500リットルであり、消防用水利の条件のよくない場所での使用を考えますとあったほうが有効というふうに考え、財政のことも考慮して更新を続けてまいりましたが、御指摘のとおり導入時期に比べまして走行性能などは現在の車両から比べると低いものとなっております。
 また、大型自動車であることから通行可能な道路も制限があり、現在使用頻度も低くなっております。今後の消防活動を考えますと、廃車とするよりはもう少し小型の水槽つきポンプ自動車のほうが機動性も高く、火災に対しましても有効であると考えますので、財政課とも連携し、現在の車両整備計画の見直しも含めまして新たな対応が必要であると考えております。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 4番西本良平君。
○4番(西本良平君) 大変幾つかの質問が多うございまして、市長初め消防長またそれぞれの課長から本当に丁寧に御回答をいただきました。本当にありがとうございます。また、既にはや前向きな御答弁もあったかというふうに思います。
 少し先に、先ほどの橋の問題にちょっと2問目触れさせていただきたいと思います。
 実は、先般地元の公民館長さんを初め地域6集落ございますが、部落長さんにもお集まりをいただきまして、再確認という意味でこれからの避難場所、瓶岩体育館のあり方、どうだろうかという確認の会もいたしました。やはり市長もおっしゃいました、また総務課長もおっしゃいましたが、やはり財政上の問題については、各部落長さんも一定以上の理解をしておると私は認識もしました。ただ3・11以降、これはやはり何とかしてやってもらわな、我々逃げるくおるくがないぜということは、これは基本的に一致をしたと私はそう理解をしております。ただ才谷でありますとか成合ですとか天行寺ですとか外山ですとかというところは、これは有事の際あそこへ来て避難するということには、これはなかなかなりにくいと思います。しかし、大半が瓶岩の亀岩、これは鶴亀の亀でございますが、瓶のかめではございません。この亀岩地区と60軒余りございます。それから宍崎の一部とは、やはり大半を占めますから、私はここはきちっと整備をしていただきたいなというのが率直な意見、それとあわせまして宍崎部落には、たちばな幼稚園がございます。先日園長さんに1時間ほどお話を伺いに私も上がりましたが、非常にまだ園のほうでも課題もあり、白昼に例えば有事の際は106名の今園児をお預かりしておる。こうしたときに、やはり日ごろの訓練というのは、地元の方々あるいは亀岩地区の自主防の方々、そういった方々との連携も深めながら訓練もしたい。また、いよいよのときは小さなホールではあっても地元の方にどうやったら施錠の問題もあるが利用してもらえるだろうか、そういうような課題もたくさん私はまだ未解決のものがあるというふうに受けとめております。それで亀岩へ帰ります。実は先ほどのっけに市長がはや協議会つくらあやと言うてくれたので、非常に私2問目やりにくうなったがですが、うれしい限りでございますが、一つは、私この2月ごろから県の出先のほうへは道路課長なり所長を追わえて、何度か勉強に行かせていただき、忙しい方たちでございますから、1時間ぐらいずつ三、四回伺ったと思いますが、これは私の持論でございますので、話半分に聞いてもろうたらええわけですが、やはり私はもう市の単独事業であの向かい側の広っぱから橋を向こうのほうへかけるということは、極めて困難であろうと思います。先ほど建設課長も裏からという話もございました。これは一つの大きな進歩で、初めてそのほうから私は具体的にお話があったんじゃなかろうかというふうにも思いますし、これは一緒に協議・議論をしていかないかんと思いますが、私は実は大きな大局の中で、あれは間違っても土佐山へ抜ける県道であります。したがいまして、亀岩地区のあそこの楠木橋へおりるところからいいますと、外山へ渡るところの外山川にかかる橋が一つと、それから旧の消防屯所を越えまして、くるりとかっくり曲がるところの大きな橋が一つと、この2つが問題の橋であります。それから土砂警戒のある旧の消防屯所の向かいの急峻な山があるよと、県もこれは認めてます。だからこの2つの橋は、耐用年数の問題だとか、崩落の危険性についても認めておりました。したがって、やっぱり県の力をかりて、それから市がどうするんだというところへ私は行く必要がありはしないか、このことはコメントはすぐ所長も課長もできんでしょうが、可能性について、私に私のひとり言に対して答えを言うてくれませんかというお話もしました。そりゃ西本さん時間ちょっとくれりゃ、これはもう不可能な話やないですね。これはうちにも責任がありますねという、実はこの2つの橋についてはおっしゃっておりました。したがいまして、私はほらを吹きませんが、きょうほらも持っておりませんし、大きな話をしますと、あの楠木橋をおりるところより約100メートルぐらいからもう少し前へ広げて、どういう広げ方というのは、今の工法であると思いますが、左折レーンつくって、ちょうど楠木橋を向こう側へ渡りましたところの真上が竹やぶであります。竹やぶから桧山をずっと稜線で体育館のほうへおりとるといいますか、あの桧山と竹やぶの間ぐらいを少し下げまして、あそこへ大きなアーチ型の橋を県道としてバイパスとしてつけてもらう、この話も県にしました。そして亀岩集落の前のできるだけ水田を減らさないような方法で前を川沿いに通って、水害にも強い少し盛り土をして2つ目の橋の渡った向こう側の燈明台の前へ抜ける、これはまさにバイパスではなかろうかと。そうすることによって亀岩、今60戸ぐらいあると思うんですが、それから奈路と奈路以北で100軒をちょっと超えてます。だから160軒、約500人の方が生活されとるんですね、これ。これ幾らへリポート奥へこしらえた、あるいは公民館できたんだといっても、県に私言いました。孤立しますよって、これ。どうなさるんですか500人も生活するのに、という話もさせてもらいました。何とか西本さん、そしたら私も中へ入ってやるき、検討委員会つくってやと、市の中へ。市は市、県は県、国は国じゃというて、もう言いゆう時代は銭がないに、僕はいかんと思うぜえと。いきなり市道を通りよって県道へ行くときに、運転手が市道から県道を通らいてもらいますと言うていきますか。県道から国道へ上がるときに一々許可得ますかって、やっぱり共有してこれから銭のない時代ですから、一緒にこういう問題についてはやろう、こうやろう、お互いそのかわり持ち分はこうで、こういうふうにお互いが共有してやろう、僕はそんな時代やないろうかということを訴えました。非常によくわかっていただきました。もう既に市長がそうおっしゃってくれましたんで、私は本当言うと、市長にこれだけ奥の亀岩だけの問題やないわけですから、市長に会長になっていただいて、実務は下がやると思いますが、ぜひとも早急にこの委員会、検討委員会を立ち上げていただいて、先ほど総務課長が頭下げていただきましたが、きょうは地元の方も来ておると思いますけども、何も2回目以降なさってなかったということもあって、これからは本当に本気に住民サービス、市民を守るという視点でやってください。お願いします。海は今本当に私のほう気の毒なぐらい危機感を持たれて地域の方は海のほうはありますが、今2年間16億円突っ込んでやるということも決まりましたし、本当に今危機管理課を中心に進捗しておりますし、並行して国の金が今動くときに、ぜひ県に動かせて、県に国の金を取ってきてもらう施策を講じていただいて、あるいは11月に政権がかわるかもしれません。追い風になるかもしれません。国会議員も使いましょう。そうやって何とか私はこれを生かしていただいて、地域住民の安心という担保をつくっていただきたい。そしてその橋を渡せたところから山の上から右折レーンをつくって体育館のほうへおりる道は、もうわずか直線50メートルです、これがいけば。その市道認定をしたらその周辺、その両脇には平らな平地をつくって、将来の仮設住宅の建設場所、ヘリポートもできるはずでございます。そういうことも国庫事業も使いながら進めていただきたい。
 それから、万が一協議の中でその方法が難しいとなったら、先ほど建設課長がおっしゃいましたように、私は一番金の要らん方法は、そのかわり前提条件があります。県の2つの橋の耐震補強をきっちりやってもらう。それから崩壊現場を崩壊ささんようにしてもらう、この3つをやっていただいた上で、市道をあの燈明台の向こうから川の裏から体育館へ市道認定してもらってつける、こういうことも視野に入れて、そして私は行政だけに放り任すということじゃなくて、多分地元もその熱意はあると思いますから、地元リーダーあるいは集落長の代表者、当然今からこういう話が出ますと利害関係も出てまいりますけれども、もうそんなことを言いよっちゃあいつっちゃあ何ちゃあできません。本当にこれをやるぜよ、やるかよというところで地元からも委員が適当な方に出ていただいて、地元の情報もきっちりお出しをしてやっていくと、こういうスタイルで何とか市長さんの御英断でこの協議会をつくっていただきまして、市民に見えるような形で今度は年三、四回はやっていただいて、そうやって私は2年、今年度の残りと来年中ぐらいには方向性の策定をしていただいて、それから3年後ぐらいには完成をさすぜよというぐらいの私は情熱で執行部の方にお願いを申し上げたい、そういうふうに思ってこの質問をさせていただいたところでございます。先ほども言いましたように、やはり進捗率というものはロードマップに落として、きちっと管理をしていかなければ、またいつか先よよということになりますので、そのことをお願い申し上げ、私は関係課長、消防長には大変前向きな立派な答弁もいただきましたし、市長がやると言うてくれたことも感謝をしておりますが、ここで2問目最後になりますけれども、市長に私が今申し上げました構想も含めまして市長の今のお考え、ひとつ地元にわかりやすい御答弁をお願いして、私の2問を終わります。
○議長(野村新作君) 答弁を求めます。市長。
○市長(橋詰壽人君) 西本議員から非常に熱い意見をいただきました。私、議員さんの御意見を聞きながら瓶岩公民館上空から撮った航空写真を見ておりましたが、非常にすばらしい御提案であったと思っております。ただ県管理の道あるいは南国市の公民館というようなことを考え合わせますと、どういうようなこれから手順でこの工事を進捗させていくか、南国市がどの部分をどのように持つか、あるいは県はこの構想の中でどういう役割を担うのか、そして全体としては県でやるのか、市でやるのか、国まで巻き込むのかというようなこともございますので、少し時間をいただきたいと思います。そしてまず、その方向性を決めて、橋梁のみでいくのか、あるいは道路を抱き合わせるのかというようなことも含めて私は早い時期に方向性を見出して、決まればそれにまっしぐらに取り組んでいくということでまいりたいと思いますので、地域の皆様方とともにこの問題を考えながら進めていきたい、そのことをお誓い申し上げまして、私の答弁といたします。
○議長(野村新作君) 4番西本良平君。
○4番(西本良平君) まことに前向きな御答弁かと思いますので、本当にありがとうございました。後は答弁要りませんけれども、本当にこの問題を前向きに捉えてやるという市長の力強いお言葉をいただきました。どうか市長だけの問題でもなく、建設課だけの問題でもなく、危機管理課だけの問題でもなく、やはり横の連携を、くどいようでございますが密にしていただきまして、地元の切なる要望をお聞き届けいただきますよう、ひとつ目に見える形で今後のお取り組みを心からお願いを申し上げまして、私の質問の一切を終了させていただきます。ありがとうございました。