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検索結果 »  平成18年 第322回市議会定例会(開催日:2006/12/08) »

一般質問 3日目(野村新作)

質問者:野村新作

答弁者:市長、教育長、関係課長


○議長(高橋 学君) 休憩前に引き続き会議を開きます。3番野村新作君。
      〔3番 野村新作君登壇〕
○3番(野村新作君) 最後になりましたけんど、意識的に最後を選んだわけではございません。たまたま通告日程、昼前に出したところが大トリじゃというて言われたばあのもんでございますけんど、それでは通告により質問をさせていただきます。
 私の質問は、今回は教育関係の方にお世話にならにゃいきませんけんど、よろしくお願いいたします。真っ向勝負でいきますので、フォークボールは空振りになります。
 教育基本法についてお伺いをいたします。
 連合国占領下で制定された教育基本法は、GHQの強い影響を受けていると言われております。日本人が物が言えなかった時代でありました。以来、我が国の伝統や文化に根差した真の日本人の育成のため、教育基本法の改正論がくすぶり続けておりました。国家体制につながるということで、いいところも骨抜きにされたところがありました。私がいつも言う去勢をされたということでございます。
 しかし、こんないい教育もありました。明治24年の修身の本、尋常小学校生徒用にはこのような文章がございます。よく父母に仕えるを孝という。これ口語体でございますが、訳せば、父母の恩は最も深きものなれば、父母には誠の心を持ってよく仕うるべきものとす。この誠の心を持って仕うるを孝というなり。
 人をあざけることなかれ。人のなりふりやふとしたる誤りなどを見てこれをあざけるはこの人に恥を与うるものなれば、決してあざけることなかるべし。約束はたがうることなかれ。人と約束してこれにたがうは人を欺くに当たるものなれば、一たん約束をしたることは決してたがえぬようにせざるべからず。無益な争いはなすことなかれ。役にも立たぬことをかれこれ争い合うはただに時を費やすのみならず、図らざる災いを醸すことあるものなれば、決してなすべきことにあらず。兄弟は互いにむつまじくすべし。兄はよく弟をいたわり、弟はよく兄に従い、互いに仲よくして、仮にも争いなどのなきようにせざるべからずとございます。今の世にも立派に通用する言葉であるが、どのように思うか教育長にお伺いしたい。
 現行法にはない親孝行や公共への奉仕といった伝統的な道徳がうたわれていたが、骨抜きにされた。特に、個人、個性、自主的などの表現が多く多用されているのも特徴であります。これについてどういうふうに思っているかお伺いをいたします。
 昭和22年の制定以来、一度も改正はされておりません。お隣の韓国では、1948年に制定した憲法の精神にのっとり、1949年に教育法を制定しております。その後改正を重ね、全面改正した教育基本法を1997年に新たに制定されております。幾たびか改正をされたということでございます。このことについてもお伺いをいたします。
 教育改革論争の形をとりながら、実は保守対革新のイデオロギー論争と言われております。改正したいという声は制定して10年も経ずして起こっております。日本国に対する忠誠心が入っていない、教育の基本である家庭教育がないがしろになっている、それに対して革新、日教組などが戦前の国家主義への逆行だと一斉に猛反発、その後も保守派が改正に手をつけようとすると、逆コース、反動だと反発は続きました。ここまで深く対立の中心になってしまったのは、基本法が日本国憲法の精神にのっとりとあるように憲法とは切り離せない関係にあると言われております。憲法改正論者にとっては突破口であり、護憲派にとっては死守せなければならないとりでということで世論を沸かせております。
 世論調査によりますと、読売新聞5月13、14日実施のアンケートでございますが、教育基本法改正について、賛成66.7%、反対14.2%、無回答20.1%。NHKの世論調査3月10日から12日に実施されたものは、改正すべき72%、改正する必要ない14%。比較的読売新聞とは記事が異なることを載せます朝日新聞でございますが、5月20日、21日に実施をしております改正について関心があるか、大いにある33%、ある程度ある44%、余りない18%、全くない4%となっております。この調査結果をどのようにとらえるかお伺いをいたします。
 特に重要だと思う改正内容のうち、豊かな情操と道徳心を培うという表現を加える48.4%、公共の精神をとうとぶという表現を加える36%、これについてどう思っているかお伺いをいたします。
 現行法では、戦後社会や教育現場では個性の尊重や個人の自由が強調される一方、規律や責任、他人との協調、社会への貢献など基本的な道徳観念や公共の精神が、ややもすれば軽んじてきたと言われております。これからの教育においては、国や社会の問題を自分自身の問題として積極的に行動する公共心や善悪を判断する力、社会の一員としての規律や規範などの道徳心を身につけることが大変重要だと言われております。教育現場においては公共の精神や道徳心をはぐくむ教育の充実を進めていく必要があるとありますが、どのような現場教育がなされるかお伺いをいたします。
 例えば社会科。我が国の今日までの歴史に目を向け、国家社会の発展に大きな働きをした先人の業績について興味、関心と理解を深めるとありますが、どんな人物が出てくるかわかっておればお伺いいたします。
 道徳。郷土や我が国の発展に尽くし文化や伝統を育てた先人の努力を知り、自分もまたそれを継承し発展させていくように努める態度を養うとありますが、世界に誇る日本の道徳力、ここに美しい日本の原点があるの名言には、小事を嫌って大事を望む者には成功はない、大切なのはお金の稼ぎ方より使い方、譲って損はなく奪って得はない、きょうの幸せは昨日の苦労のたまものと知れとか、多くの名言を残した二宮尊徳の登場はあり得るかどうかお伺いをいたします。教育基本法については以上でございます。
 続きまして、個性の尊重と重視についてお伺いをいたします。
 戦後、社会や教育現場において、個人、個性、個人の自由が強調をされてきました。今の若者の服装、身だしなみ、はみ出しルック、へそ出しルック、茶髪に鼻輪、唇にピアス、へそにピアス、まだその下もございます。昔はだらしがないと言われていたことが今では平然と行われていることにどのように思っているか、まずお伺いをいたします。
 私らの時代はきちんとする美徳を教えられ、それに従わされた。先生が生徒の信頼にこたえるということは、ただ相手を甘やかすことではないはずであるし、親も同じではないか。甘やかしはむしろ信頼に対する裏切りにほかならないのでは、どうでしょうか。戦後の教育で一番大事なことは、やたらに個性尊重を言い過ぎたことではないでしょうか。これこそ一種の甘やかしと思われるが、どうでしょうか。人間の個性が出てくるのは、社会の一番常識的な枠というものを果たすることが大事で、学校教育において先生というのは過去の遺産や現在の常識を持って厳しく子供に枠を果たするべきではないでしょうか。子供はつらいだろうが、そのつらさに耐えさせるということが元来の意味の教育ではないでしょうか。個性重視という言葉がにしきの御旗のようにあがめられている現在の風潮は軽々にほうっておけない事態と思われるが、どうでしょうか。個性重視という言葉が勝手者、わがまま者、わからずややエゴイストを育てることになったら、それこそ大変ではないでしょうか。教育は甘やかしであっちゃならんし、個性を一生懸命引き出そうの教育はいかがなものかお伺いをいたします。
 その人のいろんなくせをやたらに伸ばさないで、最も合理的な勉強法とかつらい訓練とかをどんどんやらすのが一番いい教育法と言われております。個性をつぶしてしまうかというのではなく、逆にそういう教育を徹底的にすることによって、なおかつめげずに出てくる人間だけが個性という名に値する個性の持ち主ではないかと思います。
 6月議会で教育長はフィンランドの教育についてこのように答弁をしております。だれがだれかに勝つ、負けるという競争原理ではなく、むしろ穏やかに学び合う教室を目指しているということで、これは本市の教育の目指す理念でもあろうと考えておりますと答弁をしております。これでは運動会で手をつないで同時にゴールとかドングリの背比べ的に見えるが、この点をお伺いをいたしたいと思います。
 続きまして、社会の教科書。小学社会6年の下53ページ、中学社会公民133ページ、申しわけ程度に国旗、国歌が紹介をされております。1ページの半分ぐらいでございます。使われている写真も不思議なことに同じ写真であります。文面は、世界のどの国にも国旗や国歌があります。国旗や国歌には、その国を築いてきた人々の理想や文化、誇りなどが込められており、その国を象徴するものとして大切にされております。日本の日の丸には、江戸時代の末、外国の船との区別をはっきりさせるため、幕府が日本船全体の船印として決めたものです。明治政府も日本の商船旗と定め、やがて国旗として扱われるようになりました。君が代は、平安時代につくられた和歌をもとにして、明治時代に今日のような曲がつけられました。君が代には日本の国がいつまでも繁栄し続け、平和であることを願う気持ちが込められておりますと書かれております。日の丸と君が代は、1999年にそれぞれ日本の国旗、国歌として法律で定められました。それぞれの国の歴史や人々の思いが込められた国旗や国歌に対しては、自国、他国の区別なく互いに尊重し合い、敬意を払って扱うことが大切と書かれております。中学公民には、国旗や国歌はその国をあらわすシンボルで、国歌は互いに尊重することが国際的な儀礼になっていますと、同じような文章が書かれております。諸外国では低学年で教えられていますこのギャップをどのように思うか、ちょっとお伺いをいたします。
 私はちょっと小学校の低学年で教えるべきではないかと思っております。自国、他国の区別なく互いに尊重し合い、敬意を払って扱うことが大切と言いながら、外国に行ったり、また外国から来たり交流を深めなければなりませんが、国旗や国歌について何も教えられていなければ恥をかく羽目になりはしないかと心配をしております。国旗、国歌についてはこのような質疑がなされております。学校行事で国旗掲揚や国歌斉唱が100%にならないのは問題だというて、全国的に知られている方の発言がございます。首相は、学校のセレモニーを通じて敬意、尊重の気持ちを育てることは極めて重要だろう、政治闘争の一環として掲揚や斉唱が行われないとすれば問題だに対してどのようにお答えをするかお伺いをいたします。
 スマイリーハートの鈴木秀司、陸上の選手でございまして、アジア大会の棒高跳びで3位に入賞した経験があると講演で聞きました。その方は3位に入賞し国旗の上がるのを見てじんときたと講演の中で言ってましたし、南国市老人クラブ運動会では国旗を掲げ堂々と君が代を歌っておりました。市長もこんな元気な君が代は聞いたことがないとあいさつで言っておりました。覚えておると思います。コミュニティースクールでも会場やホールには国旗、市旗、校旗が掲揚されておりました。これが本来の姿ではないかと思いますが、どのように思っておりますか。どうも改正案が通過しそうな様子ですが、国旗、市旗の需要がふえると思いますが、市役所の方では準備ができておりますか、そこの辺もお伺いをいたします。
 続きまして、心のノート。心のノートの本がございます。小学校用は5、6年と、中学校用1、2、3年と、それぞれ2冊の本になっております。週2時間の授業で成績には関係のないとのことでございます。今、注目を集めております教育基本法の改正案が伝統や文化の尊重、国を愛する態度を教育の目標としたことで、学校現場では社会科や道徳などに非常に変更が加わる可能性があると言われております。
 話を戻します。小学校用心のノート96、97ページについて「見詰めよう私たちのふるさと、そしてこの国と」と大きな見出しで書かれ、この国を背負って立つ私たちの住むふるさとには我が国の伝統や文化が脈々と受け継がれている。それらを守り育てる使命が私たちにはある。そのための力を今養っているだろうか。高度の科学技術の発達、国際化、情報化の波、そしてお年寄りが多くなり子供が少なくなる世の中、我が国の社会は急激な変化の中にある。私たちは、我が国の伝統を大切にしながら未来を切り開く力を身につけていかなければならない。この国とか我が国とか、小学校では日本という言葉は出てきません。年度初めに教えるべきではないかと思います。中学校版114、115ページ、我が国を愛し、その発展を願う。我が国には春夏秋冬がはっきりした自然があり、美しい国土がある。その一つ一つの季節には私たちの心に響く景色があり、音があり、色があり、風がある。ふるさとを愛する気持ちを一回り広げると、それは日本を愛する気持ちにつながってくると、ここで初めて日本という言葉が出てきます。私たちが暮らすこの国、日本という表現ではございません、この国を愛し、その発展を願う気持ちはごく自然なこと。でも、私たちはどれほどこの国のことを知っているだろうかと、また日本という表現が使われておりません。今しっかりと日本を知り、すぐれた伝統や文化に対する認識を新たにしよう。この国のすばらしさが見え、そのよさを受け継いでいこうとするとき、国際社会の一員として、地球人の一員として日本を愛することが、狭くって排他的な自国賛美ではあってはならない。この国を愛することが世界を愛することにつながっていくと締めくくっております。
 教育基本法が改正されれば教育現場の何が変わるか、見えづらい面が多いそうでございます。教育目標が改めて規定されれば、各学校の教育目標を再定義するために学校教育法や学習指導要領などの教育関係法令を見直す必要があり、学校現場で具体的な変化で出てくるのはそれからと言われております。学校現場では社会、道徳の指導に変更が加わる可能性がありますとともに、自分の生まれた郷土に親しむ態度を養う点について指導の充実が図られる可能性が高く、各方面で教育改革が加速度を増すそうでございます。この点についてお伺いをいたします。
 最後になりますが、コミュニティースクールでございます。地域あっての学校、学校あっての地域、夢のような学校が奈路にはあるということで、コミュニティースクール推進事業研究発表会が11月14日、奈路小学校体育館で開かれました。小規模特認校として中山間の緑あふれる自然環境、豊かな地域文化、ぬくもりのある人間関係などの教育風土の中で学校教育を受けさせたいと保護者が希望する場合にそれにこたえようとするもので、特認生は楽しく伸び伸びとした学校生活を送っている。この小規模特認校の教育は、南国市の教育の特色の一つとなって県内外から注目を集めております。大変結構なことでございます。このままでは学校がなくなる、学校を残さずに奈路の未来は絶対ないとの強い気持ちで奈路の総力戦が始まったそうでございます。スローガンになっている地域あっての学校、学校あっての地域は、そのときから地域全体の合い言葉となり、地域住民全体が学校にかかわるようになっていった。この熱い思いはその後も脈々と受け継がれ、平成12年、県内初の小規模特認校制度導入へつながっていきました。この制度導入には、今の学校教育課長の竹内課長さんが絡んでいったと聞いております。
 奈路では豊かな自然環境を有しながらも、一方で過疎、少子化に悩む地域住民の学校存続への熱く切なる願いと豊かな自然と地域のぬくもりの中で我が子を育てたいという市内他校区保護者の思いが小規模特認校制度のもとに一致したとお互いが求め合い、すなわち子供の幸せのため支援関係だけでない新しいタイプの共同体が築かれた。今後の日本社会には支援的な共同体のよさを大切にしながら、加えて共通の目的によって結びついた新しい共同体を築いていくことが求められており、そういう意味で奈路では今の日本人が忘れかけている助け合い支え合う地域の底力がしっかりと根づいており、そこに特認校制度により新しい風が吹き込まれ、この制度がうまく生かされながら学校を媒体に新たな共同体が形成されていると言われております。教職員一同、常に子供たちが心から来てよかったと言える学校、保護者の皆さんが通わせて安心できる学校を目指し、熱い思いにこたえるべくよい意味での緊張感、プレッシャーを持ち続け、地域、保護者、学校の3者で奈路小の子供たちの幸せのために頑張っていきたいと強い決意がなされており、学校運営協議会が立ち上がりコミュニティースクールとなる平成19年度からは、奈路流みんなでつくる奈路小学校が一層進化していくことを期待をしております。
 そこでお伺いしたいのは、教育課程の編成など学校運営の基本的な方針について学校運営協議会が承認を行い、学校と地域が一体となって教育方針を決めるとありますが、偏った教育方針は避けなければなりませんが、その辺はどうかお伺いをいたします。
 資料によれば、奈路小の入学児童は、平成20年度1名、21年度1名、22年度はゼロとなっております。各学年の児童数5ないし7名程度を基本とするとありますが、このままでは22年度は入学生徒全員が特認生となる可能性がありますが、どのように対処なさるのかお伺いをいたします。
 学校運営協議会は目指す教育方針実施のためにこんな先生に来てほしいと教育委員会に意見を述べることができ、教育委員会はその意見を尊重して人事を行うとありますが、一芸に秀じた先生、スーパー先生の誕生が期待できますが、どうでしょうか。大規模校、例えば私の母校でございます大篠小学校においてもコミュニティースクールに発展する可能性はあるかどうかお伺いをいたします。
 パンフレットによれば、京都に同規模程度の学校が特認校として認められております。奈路といえば、すぐに思い浮かぶのが白木谷のことでございます。お互いに交流もしているようでございます。11月14日のコミュニティースクールの1週間ほど前に、新人議員の勉強会で白木谷小学校を訪問いたしました。奈路と白木谷の地域の温度差をどのように感じているかお伺いをいたします。
 以上で質問を終わります。真っ向勝負の御返答を期待しております。
○議長(高橋 学君) 答弁を求めます。教育長。
      〔教育長 西森善郎君登壇〕
○教育長(西森善郎君) 野村議員さんにはあふれるような教育的な情熱をお伺いすることができました。野村議員さんの御質問を受けながら、私はちょうど戦前、戦中、小学校の子供でございました。ふとお聞きしながらそのときのことをどういうわけですか思い出してました。野村先生に教わってるという感じが大方の感想だと思いますが、多くが非常に真剣に語られておりますので、その一つ一つについて私がお答えするのは少し今のところできませんが、精いっぱい気を取り直してお答えをさせていただきたいと思います。
 まず最初に、野村議員さんが最初に言われたのは私どきっとしたんですが、去勢をされたと言いましたのがぎくっとしたんですけれども、そこからまさに教育観が延々と誠実に話をされたと。その中で、うん、なるほど、そうだなあとまず思ったのは、親孝行ってのはやっぱり今も大切だと思います。これは時代がどんなに変わってきても、親孝行ってのはこれから先も大事にしていくべきではないかということを改めて感じさせていただくひとときでございました。それから、野村議員さんの教育観っていうか、社会観かもそうかわかりませんが、戦前の皇国思想とやっぱり儒教に支えられたお考えを日ごろお持ちになってるんだろうと思います。そういうことを前提にしながら私もお答えさせていただきますけれども、個人の理解とか考え方とかということで私がお話ができるんなら、お聞きいたしますと多くがもっともという答えにもなるのかもわかりませんが、私は教育長として答弁をしなきゃなりませんから、かなりの部分で違ってるんではないかということを思ってますが、少し控え目に答弁もしなきゃならんと思ってます。
 まず一つは、後でマニュアルのところはお答えいたしますけど、読売新聞と朝日新聞の比較が出ていますけれども、そんなに私は新聞のアンケート結果っちゅうやつは違うものではないと思ってます。一番正確に出てきますのは選挙の予想ですね。これ一番正確に出てきますし、もう投票が始まる前からいわく当選が決まってるというくらい正確にやるもんですけれども、読売新聞の特徴は結構反対というかあるんですけれども、それはやっぱり慎重にしてほしいという意見が読売新聞、大体感じとして強かったなとかというように思いますから、余り僕は朝日新聞というのは、野村議員さんはパーセントパーセントと言いますけれど、私そのパーセントは余り私の中には気にならない部分ですから、そこは後でおしかりいただくかもわかりません。
 次に、まず基本法のことを普通に私がここで答弁を用意してますから、まずそれからお答えさせていただきたいと思いますが、基本法につきましては私数回お答えをしてきましたのでそのことは繰り返しませんが、1つだけここで野村議員さんと私との間で確認をしておきたいことがございますが、私の考え方というのは、現行憲法と現行教育基本法のもとで戦後の日本が大きく成長して世界有数の民主国家となることができたという認識は今も変わっておりません。恐らく先ほど市長も心配されて、もう国会通ったんじゃないかと、私ちょっとニュースはわかりませんけれども、今国会で基本法が本日じゅうに改正されることの方が確実でございますけれども、先日もお答えをいたしましたように、成立した場合は公務員として法令遵守の立場から改正された法律を尊重し遵守をいたします。これは当然のことだと思ってます。けさの高知新聞にもそのことが出てるわけです。私は何も特別なことを申し上げたんじゃなくて、公務員としては当然のことだと改めて答弁を申し上げておきたいと思います。
 その上で、さてほんなら新しい教育基本法ができた場合にどうするかという、私は地方教育行政の責任者として今後政府が策定をいたします教育振興基本計画などに注目をして推移を見守っていかなければならないと、こう思っとりますので、そのようにお答えをさせていただきたいと存じます。
 それからもう一つは二宮尊徳が出てまいりましたけれども、社会科の教科書に二宮尊徳が登場するかどうか、復活するかどうか、私わかりません。けど、復活しないとも言えません。ひょっとしたら野村議員が期待するような二宮尊徳が登場することになるかもわかりませんが、そりゃあ私に質問するのは酷ではないかと思っております。
 あとは、国旗、国歌のことでございますが、国旗、国歌は野村議員さんの御指摘のとおりでございます。独立国の尊厳の象徴として、国旗、国歌は学校教育においてもしっかり教えるべきものと私はいつも思ってます。その点では同じではないでしょうか。
 それからもう一つは、フィンランドの教育のことに関して運動会のことが出てまいりましたけれども、運動会などで一定の約束事に基づく競い合いをすることは、私は大切だと思ってます。やはり一昨年ですか、ある南国市の小学校で、議員にもおしかりいただきましたけれども、最初は一生懸命走っといて最後は一緒にゴールインする、こんな運動会あるかって大分東の方の議員さんにしかられましたけれども、やっぱりこういうことは、僕は教育の場としてはあってはならんことじゃないかと思ってますから、その点はぜひ御理解をいただきたいなと思っております。
 あとは、大事なことが1つ質問が出てます。あとは学校教育課長がお答えいたしますけれども、奈路小学校の特認校で非常に正確に御理解いただいておりまして、びっくりしました。あんなに学習されて正当に評価されてるのを初めてお聞きしました。私自身が野村議員さんのお話の中でびっくりしとりました。これから先もしっかり勉強させていただきたいと思ってますが、その中で先日もお答えしておりますけれども、私は奈路小学校の関係者に対して何も新しいことをせよというような強い要望とか要求はしていません。議員が御指摘ありましたように、まさに地域あっての学校、学校あっての地域という、これまでの奈路の地域ぐるみの教育を地道に継続していただければ道は開けるものと思ってますし、そのことは新たな時代の要請にこたえる学校づくりだとも思ってますから、今後ともぜひ奈路小学校については強い思いをお持ちいただけたらと思ってます。
 そのことと関連をして、白木谷小学校に特認校制度を導入する考えはないのかということのお尋ねであったと思いますが、実は奈路小学校に導入したのが平成12年度でございます。この時点では、私は奈路と白木谷と同じレベルで考えていたわけです。同時には難しいかもしれんけども、やがてやっぱり白木谷小学校も特認校制度を導入する時期があるかもしれんとは思ったんですけれども、結局は今までは白木谷小学校に特認校制度を制度として持ち込むことは、私は今考えておりません。その点につきましては先ほど野村議員さんが御指摘にあったとおりですが、誤解を招かないように少し私がここで申し上げておきたいと思いますのは、特認校というのは今までのいわば校区外から子供たちが通うことになるわけです。先ほど議員御指摘のように、奈路小学校はある年は一人も学校へ子供が来ないときなどあるんですね。そのほとんどが特認校として今までの持っている地域外から子供たちが通うことになるわけですよ。そのことは奈路の地域の皆さんもしっかりわかってるんです。これは野村議員さん、子供だけが通ってくるんじゃあないんです、これは。実は親子が通ってくるんです。毎日に学校に通ってくるわけではありませんが、地域のすべての事業に特認の保護者が参加してるわけです。これ学校行事だけじゃありません。それは私たちが強く要望したことです。子供をただ特認校だからお願いします、奈路の学校はいいからお願いしますでは、地域と新たな文化とか風土の構成ができないと思います。ですから、すべての地域活動にも御参加いただけるということを条件にして今の特認校制度は続いているわけです。
 ですから、仮に白木谷小学校に新たな特認校制度をするとしても同じことが求められるわけであります。要するに、そこには白木谷は今までと違った文化や風土が生まれてくるということなんです。それは、新たに特認校として地区外から、校区外から通う親子にとってもそうでしょうし、もっと大事なのは受け入れ側の白木谷の地域の皆さんがどうお考えになるかということです。そこにはよほどの包容力が地域全体になければならないということと、もう一つは、これは1年、2年の問題じゃありませんので継続した包容力が求められますから、そうでなければ特認校は成立しないということです。さまざまなリスクを持った上で奈路小学校は先ほど議員御指摘にありましたように、本当に地域に子供が一人もいなくなってもなお学校を残しますかと言ったら、残すと言うんです。それにこたえてる特認地区の親子があるということを御理解いただけたらと思います。ですから、これは今のところ議員御指摘にありましたように少し、少しって言ったかどうかわかりませんが、奈路地区と白木谷の温度差というのが、それは私も否定はできんと思います。ここのあたりがどうなるかということは今後の推移を待たなきゃならんということになろうかと思ってます。
 それから奈路小学校、もとへもう一遍返りますが、スーパーティーチャーの導入とか一芸に秀でた先生やとか、これできると思いますよ。いわゆるコミュニティースクールっちゅうのは英語ですから横文字で難しいんですが、僕は市長とこの間お話したときにこう言ったんです。コミュニティースクールってのは非常にわかりにくいけれども、南国市立の公立の小学校に私立の学校のような性格を持たすようなもんではないかと言うてんです。ですから、いわゆる日常的な学校経営、運営については、それは運営審議会でやりゃあいいわけなんです。ただ、予算は南国市の問題。先生は県の負担教職員から全部はいきませんが、一定人事も持たすことになります。そういう点では新たな期待が持てるのではないかと思ってますけど、これはまだスタートしておりませんので期待感しか申し上げられませんけど、どうぞ今後とも変わらぬ御支援を白木谷小学校の地域についてもお持ちいただいて、教育長、こうやったらできるのではないかという新たな提案をいただきたいなと思ってますが、あとは十分な答えになっておりませんが、学校教育課長が大体正確にメモしておりますから、お答えをさせていただきます。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
○議長(高橋 学君) 学校教育課長。
      〔学校教育課長 竹内直人君登壇〕
○学校教育課長(竹内直人君) 野村議員さんに対しまして西森教育長から答弁をいたしましたが、細部にわたりまして私の方で補足をさせていただきたいと思います。
 まず、韓国における教育基本法の問題でございますが、野村議員さんから今回質問されるということに当たりまして調べてまいりましたところ、確かに1949年に教育の基本的事項を規定した教育法という名前の法律が制定されて以来、実にこれまで何と38回改正回数が数えられたということを私も調べましてちょっとびっくりしたことでございますが、ただこれは外国の教育基本法に関する問題でございますので、やはりその国にはその国独特の事情があろうかと思います。現在、日本での教育基本法との比較については論評を避けさせていただきたいと思います。
 2点目でございますが、社会科の教科書に登場する歴史上の人物でございますけれども、これは現在の教育基本法のもとで行われている学習指導要領によりましたら、時代順にちょっと紹介させていただきますと、卑弥呼、聖徳太子、小野妹子、中大兄皇子と続いて、やがて時代順に近世に入っていくわけでございますけれども、高知県出身の板垣退助、伊藤博文、陸奥宗光、東郷平八郎、小村寿太郎、野口英世と、以上小学6年生において指導すべき歴史上の人物としては42名が学習指導要領に掲載されております。
 ただ、実際の指導の場面におきましては、当然小学校においてそれぞれの授業においてこれらの人物は指導するわけでございますけれども、文部科学省の指導方針としてもこれは先ほど上げた42名はあくまで例示として示しているものであって、指導のねらいを実現できるものであれば今言った42名の人物以外にかわってほかの人物を取り上げてもよろしいということになってます。具体的にでございますが、南国市の小学生でございますが、小学6年生全部にこういう南国市の歴史という副読本を配付をいたしております。地域の私たちの身近な歴史を学ぼう、この南国市の歴史を読んでいただければわかるわけでございますけれども、登場する人物としてはもうこの人を語らずして南国市は語れないと思います紀貫之。紀貫之を初めとして近世から近代にかけまして、御存じのような坂本龍馬であるとか自由民権運動のリーダーであった中江兆民あるいは植木枝盛を教えることは、多くの小学校あるいは中学校で行われていると思います。そして、現代に至っては、戦後日本を復興の立て役者と言われておりますのは吉田茂、そして野中兼山を忘れてはならないなと思っております。そして、この南国市にとりましても、小学校、中学校の先生方がそれぞれこの南国市のふるさとの生んだ偉大な先人たち、例えば江戸時代の科学技術者である細川半蔵、あるいは中学校におきましては、この市役所の南の方に銅像がございますけれども、南国市出身の戦前の農民運動の指導者であった大石大先生、この生きざまというか、この活躍ぶりを学習することも実践例として報告がされております。
 続きまして、国旗、国歌の指導についてでございますけれども、この国旗、国歌の指導についても、学習指導要領におきましては小学校3年生ぐらいから4年生、5年生、そして積み上げてきて小学校6年においては、今から申し上げます大きく分けて5点において指導をお願いしている。まず1点目でございますけれども、国旗と国歌はいずれの国も持っているということ。2点目としては、国旗と国歌はいずれの国でもその国の象徴として大切にされており、お互いに尊重し合うことが必要であるということ。3点目として、我が国日本の国旗と国歌は長年の慣行によりまして日章旗、日の丸が国旗であり、君が代が国歌であることが広く国民の認識として定着していることを踏まえて、国旗・国歌法によって、法律によって定められているということ。4点目としては、国歌君が代は、日本国憲法のもとにおきましては日本国民の総意に基づき、天皇を日本国及び日本国民統合の象徴とする我が国の末永い繁栄と平和を祈念した歌であるということを定めているということでございます。具体的に、国歌君が代については音楽の授業における指導との関連を重視するとともに、野村議員も御指摘ございましたけれども、入学式や卒業式などにおいて国旗、国歌の指導などとともに関連づけながら指導することが大切であるということで学校現場の先生方にお願いしているというのが学習指導要領の文体でございます。
 なお、南国市内の小・中学校に国旗、市旗は備わっているのかどうかということでございますが、日の丸については全小・中学校には備わっております。ただ、南国市旗、市の旗でございますが、これは全部の小・中学校には完備はしていませんで、必要に応じて市の総務課等からお借りして譲り合って掲揚しているというのが現実の姿でございます。
 4点目になりますけれども、間もなく今参議院の方でもこの時間どのようにやっておりますでしょうか、基本法の審議が大詰めを迎えているようでございますけれども、改正をされた場合に政府案としてある文言の中で、伝統や文化の尊重あるいは国を愛する態度などが明記されることになるわけでございますが、どういうふうに学校現場で変わっていくであろうかということでございますが、これは野村議員さんが御指摘されたように、もちろんこの後基本法が変われば学校教育法、あるいはそれに伴う学習指導要領、そしてきのうありました地方教育行政法も逐次変わっていくであろうと想像されます。そして、その大綱が決まって、例えば社会科であれば日本の今日までの歴史に目を向け国家社会の発展に大きな働きをした先人の業績についての興味、関心と理解を深めるということが強調されていくと想像されます。また、領域であります道徳におきましては、ふるさと、郷土や我が国の発展に尽くし文化や伝統を育てた先人の努力を知り、自分もまたそれを理解し、継承し、発展させていくよう努める態度を養う、こういうことが強化されてくるのではないか。いずれにしろ、今後中央教育審議会、そして学習指導要領の内容でございますから教育課程審議会を踏まえて教科書の中身が当然変わっていこうと思います。そこら辺を注目して我々としては見ていきたいと考えております。
 最後になります。コミュニティースクールであります奈路小学校の入学児童数のことを今言っていただきましたが、市教委としては奈路小学校への今後の入学児童予定推移数は、ちょっと今から数字を申しますが以下のように推定をしております。来年度、平成19年度は3名、20年度2名、21年度1名、22年度1名、23年度2名。いずれにしろ、地元の児童の数が減少していることはもうこの数字から明らかでございます。
 先日、コミュニティースクールに備えての地域の方々でつくっておりますコミュニティースクールの委員会で、この数、児童数の減少のことも大きなテーマになりました。そして、その中で地元の方々がこの学校を存続させていくっていうことが市営住宅の問題であるとか地域の地場産業の問題とかさまざまな問題に絡むんであるけれども、すなわち学校の問題は奈路地区の地域おこしの問題であるということを言われた先輩がおいでまして、非常に印象に残った次第でございます。
 以上でございます。
○議長(高橋 学君) 3番野村新作君。
○3番(野村新作君) 詳しい御答弁をありがとうございました。ほかにいろいろ2問というのにはありましたけんど、きょうはやめておきます。
 ただ1つ、私、心が優しいので隣の有沢さんとはまた、怒るようなことようしませんので、優しく優しくいきたいと思います。コミュニティースクールについて。14日でございましたか、奈路小学校の方へ向いていきました。国道を左へ入ると学校までの間に4枚か5枚は段ボールの看板がございまして、お疲れさまでございますとかよういらっしゃいましたとかいろいろ書いてありました。結構なことでございます。つきまして、午前中の区長さん、西内堅二さんの話とか、それから教育長の話とかPTA会長とか特認制の保護者の話とかいろいろ聞きました。それで、西内堅二さん、私の大先輩でございます保護司のベテランでございますが、あそこは保護司の用事がないということでございます。保護司になって15年、保護観察の仕事はないということで思い切ってコミュニティースクールの方に力を入れてくれると思いますし、またあの方の人望やったら間違いないと思います。先日、保護司の研修会で会いましたところ、一番初めに御苦労さんでございましたねえと言うたら、初めは来てくれるろうか、居ついてくれるろうかと思うて随分悩んだらしいんです。そのことも今西内さんの言うには、来てくれる子供は自分の孫のように接して大事にするという言葉をいただきましたので、こらもう間違いないと思います。
 それから、総力戦ということで昼飯ですか、公民館へ行って食事をいただきました。そしたら、四方竹の煮つけとかお汁を出していただきまして、それも保護者の方がつくったんじゃないのかと思いますが、大変おいしかったです。教育長はその場にはおらだったと思いますけんど……
      (「おりました」と呼ぶ者あり)
 おりましたか。済みません。歴代の、私の子供が大篠小学校行きよるときのお世話になった先生方は今管理職で来ておられましたし、目の前、この去年かおととしまで校長として在職をなされておりました松尾さんに紹介してもらいまして、いろいろと昔話もしたことでございます。それでまた、私がじゃあその来賓の席へ座ってたんですが、保護者の方が前へ座っておられまして、ちらっと聞こえたんです。たまるかこんなに来てもろうて、ようけ残ってもろうてうれしいとかという話をちらっと耳にしました。
 午後も算数の1年の公開授業に、ちょうど孫も1年やしちょっとどんなもんかなと思って参加させてもらいましたけど、今の算数は変わったなあと。引き算でも引くという言葉を余り使わずに出ていったら何ぼとかというて、5つばあはあるらしいですね。ほれで、足すということは入ってきたら何ぼでとかというて言ってましたけんど、ああ、教育もこんなに変わったかなあと。それと、間違っている答えを出した子供に対して、間違うちゅうという言葉は全然使われてなかったわけなんです。意見のある人はということで先生が生徒に対して手を挙げることを求められていました。昔やったら間違うちゅうという言葉になると思いますけんど、意見のある方はということで子供が手を挙げておりましたが、ああ、教育もやっぱし、ああ、こうなったなあという、担任の先生も名前忘れましたけんど、非常に子供たちにわかりやすいというか、物を使って足し算、引き算をやると。ただ黒板に書くだけやなくて、ドングリやったらドングリがこればあこればあということでございました。
 それから、奈路には12月の初めでございましたか、何か行事があるらしいですね、地区を挙げての。第1の日曜やなかったですかね。私が関心を持ったのは田んぼでやる泥んこの遊び、地区挙げての。あれはちょっとここの辺ではできづらいんじゃないのかと思います。それも地区挙げてということでございますので、あれ来年あたり私も参加してみたいなという気持ちは持っておりますけんど、以上きょうは褒めまくりますき、教育長、怒りもしませんので、そのことでちょっと2問お願いします。奈路の将来について。
○議長(高橋 学君) 教育長。
○教育長(西森善郎君) 2問目はないみたいな話でしたので、やっぱり私たちは奈路も確かに制度としても協力しましたけど、今もそう、これから先も奈路から見習うことがいっぱい教育委員会にあると思います。あそこの地域をどうこれからしていくんだというまさにコミュニティーでしょうけんど、そっから私たちはエネルギーをもらうことが多くなりますし、そこからああいう小さい地域の教育を高めていこうというあの思いをこれから先は南国市の教育が一層大事にしていきたいと思ってます。
 以上でございます。