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検索結果 »  平成24年 第361回市議会定例会(開催日:2012/06/08) »

一般質問 3日目(岩松永治)

質問者:岩松永治

答弁者:市長、教育長、関係課長


○議長(野村新作君) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。3番岩松永治君。
      〔3番 岩松永治君登壇〕
○3番(岩松永治君) おはようございます。3番岩松永治でございます。
 私が通告をいたしましたのは、1、岡豊小学校さくら学童クラブのトイレ設置について、2、災害発生時の消防団活動についての2項目です。
 それでは、順次質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 まず、1つ目の質問です。
 学童保育については、皆さん御存じだと思いますが、簡単に御説明させていただきます。
 南国市の学童保育は、放課後や夏休みに子供たちに寂しい思いをさせないという親の願いが運動となり、地域の方々の協力を得ながら行政へ働きかけをして実現しました。1972年南国市母親大会でお母さんの発言がきっかけとなり、夏休みだけの学童保育から始まり、現在南国市では12カ所にまでふえ、すべて公的施設での運営が実現しています。
 これまでの間には、かかわりを持つ親や地域の方々の大変な御苦労と努力があり、今の学童保育が運営されています。何よりも2004年南国市学童保育連絡協議会が結成され今日に至るのは、理事長の沢本さんの本当に熱心で誠意のある取り組みがあったからです。
 南国市の学童保育は、働きながら子育てをする親にとって保育所と同じく欠くことのできない支援策であり、子供たちにとりましても日々学び育ち、安心できる居場所となっています。南国市内の各学童クラブにかかわる保護者、指導員の先生方は、毎日子供たちのことを最優先に考えています。
 今市内の各学童では、施設についてさまざまな問題を抱えています。それは、建物の老朽化、学校の教室を間借りしているため、今後の専用施設建設、児童数増に伴い施設の増設、学童施設内へのトイレの設置など、まだまだ改善すべき個々の学童施設の問題等、全体ではまだまだ多くの問題を抱えています。
 今議会では、その中から岡豊小学校さくら学童クラブ施設内へのトイレの設置について取り上げさせていただきます。
 現在さくら学童クラブ施設内にはトイレがありません。子供たちは不便で不安な思いをしながら10メートルほど離れた外へトイレに行っています。このトイレは、学童から10メートル離れたところにあり、道路にも近く、通りがかりの人や夕方になれば体育館を利用している一般の方も利用しています。
 まず、このトイレですが、学童クラブの施設入り口から見ると、トイレの入り口が全く見えず、完全に死角になっています。そのために、子供がトイレに行っている間は指導員の方の目が届かない状況になります。
 また、全く知らない男性がトイレに立っていて、子供も指導員の先生方も大変怖い思いをしたことがあるそうです。雨の強い日は、トイレまで屋根がないため、靴がびしょびしょにぬれ、子供たちもずぶぬれになっています。そして、トイレは昼間でも薄暗く、夕方は子供がトイレに一人で行くことができず、特に冬場は暗くなるのが早いため、さらに危険と恐怖を感じています。トイレに行けば害虫であるムカデ、ハチ、蛇がいることも多々あるそうです。このような悪い環境の中で、子供たちは日々不便で怖い思いをしているのです。
 そこで、幾つかお尋ねいたします。
 この件については、以前から学童のほうから担当課への要望があったそうですが、いつだれが現地の確認に行き、だれと話し、どのような内容だったのでしょうか。現場を確認し、要望を聞いたときにどのように思われたのでしょうか。
 今年度の予算編成の際、予算要求はしていたようですが、その見積もり内容と金額を見てどう思われましたでしょうか。1社のみの見積もりで予算要求されておりますが、なぜ比較のため他社にも依頼しなかったのでしょうか。
 また、設計図が平面図しかないですが、それで建物の概要が理解できていたのか、そしてそれを学童へ詳しく説明したのでしょうか。
 先ほど言いましたとおり、トイレが外にあり、離れており、入り口は反対側で子供の安全確認ができず、学校関係者以外の利用もあります。子供たちにとりましては大変危険で、全保護者、全指導員が不安な毎日を過ごしています。
 そのことから、だれもが危険と感じる箇所を早急に改善し、安心・安全なトイレを施設内に設置する必要があります。次の9月補正予算でのさくら学童クラブ施設内へトイレ設置を強く要求したいと思います。
 この件だけでなく、南国市内の学童クラブではさまざまな要望がありますが、各学童クラブの理事全員が何よりも最優先事項とし、全員が同じ思いでいます。ということは、南国市で学童保育へ子供を預けている親全員の意見ということです。何よりも子供たちの安心・安全を一番に願うこの思いに、市長、教育長、担当課長はどのようにこたえていくのか、御答弁をお願いいたします。
 次に、2つ目の質問です。
 災害発生時の消防団活動にということで2つお聞きします。
 まずは、災害時における南国市消防団の備蓄食料についてです。今避難所等への備蓄食料については、皆が関心を持っていて、多く取り上げられています。
 しかし、南海大地震等の大災害が発生した場合は、先頭に立って各地元で救助・支援活動をしていくのは消防団員の皆さんのことが忘れられていると思います。最前線で救助・支援活動をしていく消防団員が、飲まず食わずのまま活動を続けていくことは困難です。
 現在は何の備蓄もされておらず、今後は活動拠点となる各屯所へ水や非常食を備蓄しておく必要があります。有事の際は、団員にだけでなく、現場で要救助者等に与えることもできるメリットもあり、各団には最低でも3日分の水と非常食が必要と思われます。すぐには無理かもしれませんが、最前線での活躍が期待される消防団員の活動に支障が少なくなるように、今からの準備がとても大切です。ぜひ前向きに検討をお願いします。
 また、団ではなく署のほうへは備蓄はどのくらいされているのかお聞きします。
 次に、団無線についてです。この件についても、大震災等の災害時を想定してのことです。今後無線はアナログからデジタル無線に変更されていきますが、現在各消防団では消防車両にしか無線がありません。このため、災害時の発生時に各団員が現場へ出動した際には、各団員との連絡がとれなくなり、現場の状況を把握するのに大変時間がかかるといった不安があります。また、現場が危険と判断された場合に、団員への避難の指示もできません。
 現在各団で簡易な無線を独自に構えている団もあると思いますが、余り効果的であるとは言えません。消防車が出動した際には、屯所との連絡も全くとれないわけです。
 そこで、各屯所でも団員が出動した際に消防車や団員との連絡がとれるように、車両以外にも無線を導入してみてはいかがでしょうか。余りうまく説明はできませんが、要するにせっかくデジタルになるので、それを利用して同じ団の団員同士が互いに現場で連絡をとれるようにすれば活動にも大いに生かされると思うのです。
 以上が私からの質問です。それぞれの御答弁をよろしくお願いします。
○議長(野村新作君) 答弁を求めます。幼保支援課長。
      〔幼保支援課長 島崎俊二君登壇〕
○幼保支援課長(島崎俊二君) おはようございます。
 岩松議員さんの御質問にお答えいたします。
 放課後学童クラブは、議員さんのおっしゃるように、子供たちが放課後におきまして、学童指導員さんのもと安全・安心に過ごせる居場所として、また働きながら子育てをする家庭の支援として重要な役割を果たしていただいております。
 御指摘をいただきました岡豊小学校さくら学童クラブは、トイレが離れていることで子供たちを初め指導員の皆さんに何かと御苦労をおかけしていることと思います。
 トイレの件につきましては、平成22年10月26日、運営母体の南国市学童保育連絡協議会より市教育委員会にトイレ設置要望書が提出をされております。
 これを受けまして、同年11月12日午後4時ごろ、現地へ幼保支援課、都市整備課職員とともに設備業者を伴い出向きまして、現場確認とさくら学童指導員、主任さんを含む2名の方からお話を伺っております。
 話の内容は、トイレが遠くて困っている。暗くなると投光器や舗装がされていないので危険である。また、倉庫や棚がないので一緒につくってほしいとの要望が出されましたので、その場で倉庫やトイレの設置場所等につきまして一同で話し合いまして、その内容を市で指示をして見積もりをいただくよう業者に依頼をしております。
 後日提出されました見積もりをもとに、幼保支援課からトイレ等の工事に係る予算を要求しております。予算の確保ができましたら、詳細設計、図面のもとに見積入札となります。
 しかしながら、市の財政状況は大変厳しい状況でありまして、現時点で予算の確保はできておりません。
 幼保支援課としましては、トイレの設置は重要課題と認識をしており、予算の確保に向けてさらに取り組んでまいります。
 今後におきましても、運営母体である南国市学童保育連絡協議会と連携をとりながら、よりよい運営に向けて取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解のほどお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 消防長。
      〔消防長 洲賀崎勝男君登壇〕
○消防長(洲賀崎勝男君) おはようございます。
 岩松議員さんの災害発生時の消防団活動についての御質問にお答えをいたします。
 まず、消防団の食料備蓄についてでございますが、災害時の消防団員用の食料としての備蓄につきましては、現在実施しておりません。消防職員も同様でございます。
 災害が発生した場合、特に災害対策本部が設置される災害規模の場合には、南国市地域防災計画で策定をされております食料の供給の項目に従いまして、救助活動に従事する者にも確保をされることとなっております。
 また、災害対策本部が設置されるほどの規模ではない場合で、活動時間が長時間に及ぶ場合には、必要な食料や水分等は消防本部で確保いたします。
 今回御提案のありましたように、消防団員の食料備蓄につきましては、早速消防団幹部とも協議を行い、必要ということになりましたら、セット内容や備蓄数量など具体的な検討も進めてまいりたいと考えております。
 次に、消防団無線につきましてお答えをいたします。
 平成28年5月末日で現在の消防救急アナログ無線は使用できなくなりますため、南国消防もデジタル化に向けまして作業を進めております。共通波、活動波ともに平成24年度中に整備をすることとしております。
 消防団無線に関しましても同時に計画を進めております。本年度中には消防本部、消防団ともにデジタル化を実施する予定となっております。
 消防本部には基地局、移動局と設置されますが、消防団につきましては、現有の無線と同じく団車両に積載をした移動局としての配備計画を進めております。
 団車両と消防屯所との無線連絡がとれるようにとの御提案でございますが、消防屯所すべてに基地局を設置することは、予算的にも非常に困難だと思われますので、消防救急デジタル無線以外での連絡方法も検討をしております。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 3番岩松永治君。
○3番(岩松永治君) ありがとうございます。
 ただ、済みません、申しわけございませんが、私が質問したことの内容の中の返答が幾つかないようですので、そちらの点でひとつお聞きしたいと思いますし、きょうは特に学童クラブの件につきましては、関係者の方も傍聴をしに来ており、市長、教育長のそれぞれの見解をお聞きしたいと思いますので、それぞれ市長、教育長のこれに対しての思いをひとつお答えいただきたいと思います。
 それとつけ加えまして、幼保支援課長のほうにですが、見積もりの要求されましたときに、なぜ他社にも依頼しなかったのかということと、設計図が平面図しかなく、概要が理解できていたのか、そしてそれを学童へ詳しく説明したのかどうかという点と、そして現場を確認したなら、そのとき見て、聞いてどう思われたのかというこの点をきちんと答えていただきたいと思います。
 また、消防の関係につきましては、予算の状況が大変厳しいということはわかっておりますけれども、先ほど申しましたとおり、有事の際に最前線で活躍されます消防団員の皆さんが、活動するに当たってやはり水と食料というのはある程度は必要だと思われますので、この件についてはぜひ検討していっていただいて、各屯所なりに備蓄を構えていただくようにお願いしたいと思います。
 以上です。
○議長(野村新作君) 答弁を求めます。市長。
○市長(橋詰壽人君) 子供の学童保育における安全・安心ということは、非常に優先順位から申し上げますと大事なことではなかろうかと、私はそのように思っておりますので、予算編成の折に予算の許す範囲で執行してまいりたい、そのように思っております。
○議長(野村新作君) 教育長。
○教育長(大野吉彦君) 岩松議員さんの2問目の御質問にお答えいたします。
 気持ちは市長と全く同じでございまして、現場にも足を運びまして現場を確認もさせていただきました。設計図等も後ほど課長からお話がありますが、議員さんからお話しありましたように、南国市学童保育連絡協議会の皆様方には大変理事長さん初めお世話になっております。何よりも子供たちの安心・安全ということを私たちは考えていかないけませんし、トイレが離れていることも知っておりますので、現在の学童クラブの外づけにしてということで方向性で予算の確保をいたしまして、できるだけ早い機会にということを考えておりますので、御理解をお願いいたしたいと思います。
○議長(野村新作君) 幼保支援課長。
○幼保支援課長(島崎俊二君) 岩松議員さんからの2問目の質問にお答えいたします。
 見積もりがなぜ他社にも依頼しなかったのかという御質問がございましたが、基本これは今回この件につきましては、当初その予算計上をするための予算取りの見積もり枠というか、その予算の積算根拠となるものでの見積もりということで業者に依頼をしております。
 先ほど若干答弁いたしましたが、基本的にこの予算の確保ができましたら、具体的な詳細設計、図面等のもとに各社から見積もりをとりまして、価格の安いほうでの入札という運びとなってまいります。
 それと、現場を見てどう思われたのかということなんですが、幼保支援課としましては、子供の、学童の環境づくりというのは大変重要とは認識もしております。そういうものの中で現場へ行きまして、それぞれ主任さん等からいろいろ詳しく話聞く中で、やっぱりトイレがないというのは非常に子供さんの生活環境の部分の中でもかなり不便をかけておると、そういうこともありましてすぐ予算要求をずっと継続してしております。
 以上です。
○議長(野村新作君) 3番岩松永治君。
○3番(岩松永治君) ありがとうございました。
 予算の関係が非常に厳しいということもわかっておりますし、基本的予算の見積もりということで1社だけということはわかりますけれども、私が独自にあそこの学童保育のトイレ設置について別業者に見積もり依頼しましたところ、市のほうがとった見積金額よりも80万円ほど下げた金額で見積もりが出てまいりまして、そのことを考えますと、やはり1社だけの見積もりというのは、その時点で予算を上げる時点では高いか安いかという基準がわからずに、予算が高いために通らないといったようなことも出てくると思われますので、やはりそこはある程度金額を抑えれるように何社かに見積もりも依頼して、ある程度安い金額でできるだけいくように最初からすればもっと要求も通りやすいんではないかと思いますので、その辺を今後ともちょっとやっていただけるようにお願いして終わりたいと思います。
 以上です。