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検索結果 »  平成24年 第361回市議会定例会(開催日:2012/06/08) »

一般質問 1日目(高木正平)

質問者:高木正平

答弁者:市長、関係課長


○議長(野村新作君) 7番高木正平君。
      〔7番 高木正平君登壇〕
○7番(高木正平君) 市議会議員としての活動を始めさせていただき、早くも7カ月が経過いたしました。この間、3月11日には、政府主催の東日本大震災1周年追悼式がとり行われ、その当日、私は高知市内での震災講演会に参加をいたしておりました。会場に映し出された厳粛な追悼式にあわせ、参加者全員の中で黙祷をささげてまいりました。姉妹都市岩沼市でも追悼式が行われ、24年度を復興元年とした防災集団移転事業や多重防御など、岩沼市震災復興計画に沿った復興関連事業を最優先で取り組むと確かな道筋を示されております。南国市は、この24年度を防災元年と位置づけ、沿岸部の津波対策の整備を進めると施政方針の中で特段に述べられました。このことから、新年度早々、危機管理課による津波避難対策に係る命山構想としての説明会が、沿岸部の地域のみならず、津波が押し寄せ、浸水が危惧される地域などで順次開催されました。このことは、市政報告で述べられております。最初の説明会は、4月2日で、前浜公民館で行われました。2年間でのタワー建設の説明でございましたが、その会の冒頭、危機管理課の担当者が、本年度はや2日が過ぎましたと一言発し、早急に実施しなければとの責務とスピード感を持っての実行姿勢が地域の皆様方にも伝わり、地元としても協力実行体制で臨まなければとだれしも思ったところでございます。避難タワー建設など、南海地震対策を加速させるための大型補正予算の提出があり、まさに防災元年が緒についた感がいたしております。津波避難タワー建設について、場所の選定や用地交渉の進展など、具体的に本年度に完了の場所と建設数、また25年度の建設計画についてまずお伺いいたします。
 津波対策は、逃げることを基本とし、沿岸一帯での逃げられる場所の確保、逃げる対策についてこれまで訴えてまいりました。国が公表した新想定では、現状助かる場所は一カ所もありません。沿岸一帯で暮らす方が、確実に安心できる最新の知見での答弁をよろしくお願いいたします。
 この避難タワー建設に並行して、飲み水を確保するための施設、貯水槽の整備が必要不可欠ではと思っております。被災直後の給水確保のため、耐震性貯水槽の整備、その実行計画についてお尋ねいたします。
 水道基本計画では、領石、長岡、立田、前浜の各地区については、避難場所となる学校等の敷地に60立方メートル程度の耐震性貯水槽を整備し、給水拠点を確保しますとあります。危機管理課の地元説明会では、最初に建設予定の避難タワーは、前浜の伊都多神社との説明でございました。この建設に並行して、神社の境内への耐震性貯水槽の整備についてどのような計画なのか、お伺いいたします。
 さて、先般、産業建設常任委員会の行政視察で、姉妹都市岩沼市、隣接の亘理町を訪ね視察をさせていただきました。無論、行政視察は初めての体験でございますが、岩沼市への視察で、これまで再三訪問させていただいたこともあり、旧知ゆえに被災されました皆様への思い、被災地の皆様に寄り添う思いはひとしおで、復興への大きな期待とともにお伺いをさせていただきました。2時間ほど沿岸部を中心に現地の視察をさせていただきましたが、高橋岩沼市議会議長も視察のバスに同乗され、幹部職員4名の方からの説明のもと、集団移転の現状、津波からの安全なまちづくり、農地の回復と農業の再生など現地を見聞させていただきました。引き続き庁舎ては、市長の歓迎の言葉をいただき、市長を初め、副市長、部長、課長など10名の皆様方が1時間30分余り、震災復興への取り組みについての詳細な説明をしてくださり、愛と希望を持った復興の進展状況を感じ取ることができました。岩沼市の海岸は、直線状に伸びる海岸で、その海岸線に並行して集落が続き、その一帯の標高はわずか2メートル前後でしょうか。しかも、3階以上の鉄筋コンクリートの建物もほとんどなく、背後に標高の高い山などもないその光景は、まさに南国市の物部川河口から西の海岸線と全く同じ地理、地形でございます。近くに高台避難できる場所が一カ所もなかったという一帯でございます。昨年の大震災では、7.2メートルの津波が押し寄せ、全長9.9キロメートルの海岸堤防が壊滅し、津波にのみ込まれた沿岸で、多数の方が犠牲になられております。また、激流により、市域の約48%が浸水しております。岩沼市の被災状況、そのことを教訓とするなら、井口岩沼市長は、津波対策として、真っ先にその沿岸部に千年希望の丘の構築に取り組むと言っておられました。遮るものが何もない状態の海岸一帯に、効率的な復興として丘をつくる。折り重なるように連なる丘をつくると言っておられました。津波が襲ったとき、海岸一帯の公園の丘が減衰の役割を果たし、避難の場所ともなり、居久根、屋敷の周りに植えた木のことですが、この居久根も津波の威力を減衰させる役割を果たしたということで、美しく伸びる海岸線に沿って、なだらかな丘をつくり、木々で囲うという復興対策でございます。その丘の内部には、瓦れき処理のアプローチとして、震災で発生したコンクリートなどの瓦れきやなぎ倒された防潮林が多数発生しており、それらの処理、活用により丘を築き、津波に強い植林、津波に耐えたケヤキ、シイ、オオシマザクラなどを植栽するということでございます。防潮堤、そしてこの丘、津波の威力を減衰させるための多重防御で、安全なまちづくりをとの説明でございました。新想定による津波高が公表されましたが、南国市には実際この庁舎の議場、議長席の高さまで津波が襲ってくる数値でございました。どんな手法で、対策で津波の威力を減衰し分散させることができるのか、その津波の威力を減衰し分散させることができたなら、避難時間の猶予も幾らかでも避難ができる時間が長く保たれ、逃げる対策への時間の確保にもなると思います。減災の考え方を基本に、災害時の被害を最小限に食いとめられる防御策、岩沼市が震災から受けた数々の教訓を生かした海岸線の整備について、津波高、新想定に対しての対策、減災策など、関係機関との点検や対応についてどのように取り組まれるのか、まずお聞きいたしたいと思います。
 沿岸部の集落を守るために、津波の高さを低減さすことができる効果が生じる手だてについて、ぜひ御検討いただきたいと思っております。浜辺は、子供たちが、また親子で自然の中で伸び伸びと自然との共生を肌で感じ、学び、憩うことができる魅力的な一帯です。日ごろはそのような浜辺で海に親しんでおりますが、南海トラフが大きく動いたその一瞬に、巨大津波が襲ってきます。津波の威力を軽減させる策を、関係機関とともにぜひ検討していただきたいと思います。3月に高知新聞社から発行されました「津波地震の話、語り継がれた南海地震」という書籍でございます。随分以前より高知新聞の紙面に連載されており、いずれ出版されるものと心待ちにいたしておりましたが、このたび出版され、早速手に入れました。皆様御存じのとおり、著者は都司嘉宣先生でございます。先生は、歴史地震学や津波の研究を御専門にされておられ、過去の南海地震の被害状況などから、地震、津波対策を図る必要性を常時述べておられます。東日本大震災の後、南海トラフにおける地震は、震源域も津波の高さも到達時間などもすべてが見直され、巨大地震としての新想定が公表されました。その新想定の驚きの中で、過去の津波の歴史や言い伝えなどを改めて見直すなどの動きも広がっております。東日本大震災から何を学び、過去の津波の歴史や言い伝えから何を知り、次の南海地震にどのように備えなければならないのか、初めての一般質問、12月議会でございましたが、生涯学習課長は、津波災害の過去の史実について、県立歴史民俗資料館などと連携をしながら、情報収集に努めるとお答えくださいました。古文書の記録などの情報収集、過去の津波の痕跡の記録などをどのように津波対策に活用されているのか、まずお尋ねいたします。
 これまでの南海地震では、浸水の区域はどこまでで、浸水の深さはどうであったか、それらの被害状況から、避難対策として進められている避難タワー建設の適地の選定に、過去の津波の痕跡はとりわけ重要なことだと思っております。古文書には、完全に消滅した集落もあると過去の津波の痕跡を伝えております。そこは、亡所、なくなったところと記されており、都司先生は、恐ろしくも的確な表現と述べておられます。「潮は山まで、一木一草残りなし」と集落の状況が記されておりますが、逃げられる高台は、そのような亡所と記されたところにこそ建設しなければなりません。そのためにも、教育委員会は、古文書の記録をしっかり把握し、避難タワー建設の適地選定を具陳するなど、防災元年の教育委員会の対応はいかがなものか、お伺いいたします。
 このような歴史のメッセージを一つの教訓として、防災教育に、啓蒙啓発にどのようにつなげていくのか、防災教育を重要な分野と認識して、学校での防災教育はどのように行われているのか、お聞きいたします。
 津波の悲劇として報道されております石巻市の小学校も、教育現場を襲った災害として、悲しみや悔しさが深く刻み込まれております。学校管理下のもとで、学校側の対応が迷走することがないよう、また子供たち自身がみずからの身を守り、行動し、地域の安全に貢献することができる能力を身につけることができるよう、防災対応能力をしっかり培わなければなりません。被害を最小限に食いとめられる対応の一つとして、東日本の被災地の状況を知り、過去の津波の痕跡から歴史の警告を知り、例えば神社のすぐ近くまで津波が押し寄せたところとか、また神社の前でぴったりとまったとか、祖先のメッセージを地域のフィールドワークによる活動や学習を通じて、また一帯の地形をも知ることなど、大変大事なことだと思います。防災教育の取り組みについての知見をお伺いいたします。
 また、生涯学習の領域での防災教育に関連した取り組みはどのように行っているのか、お尋ねいたします。
 市政報告では、語学や趣味の学習、また郷土史講座など、多様な学習機会を設け、大勢の受講生に参加していただいておりますとありましたが、地震や防災に関し、ソフト面での防災対策のための学習機会の充実をどのように取り組まれているのか、お聞きいたします。
 教育委員会への質問を続けさせていただきます。
 岩沼市では、大震災の復旧、復興が進められている、そのような状況のさなか、昨年4月に子ども岩沼市史を刊行されております。子ども岩沼市史は、岩沼市の歴史を時代ごとにわかりやすくまとめたもので、多くの写真や図表などを取り入れ、読みやすく、小学校高学年から中学生を対象とした内容のようでございます。南国市史は、市制施行20周年の記念事業の一環として、それはすばらしいそうそうたる先生方が北岡博先生、利岡冨次先生、岡本健児先生、廣田典夫先生などでございますが、執筆をされておられます。この市史をベースに、歴代の南海地震の記録を特集し、南国市の歴史を過去に学ぶことができる子ども南国市史、その編さんが今必要だと思いますが、教育委員会のお考えをお伺いいたします。無論、大人の方にも十分に読みごたえのあるもので、御家族で愛読し、活用される価値あるものだと確信いたしております。早速の編さんに取り組む姿勢をお示しいただけばと存じます。
 最後に、3月議会で質問をさせていただきました震災時の避難誘導など、消防団員の活動における安全策についてでございます。
 被災地では、住民の安全確保に全力を尽くしながら、とうとくも消防の使命に殉じられた団員が多くいたことなどをお伝えし、被災後の活動に支障が出ないためにも、危険回避の徹底などお聞きいたしました。消防長は、消防団員の方々が、みずからの安全確保と命を守ることを最優先とした活動ができるよう最善策を講じるとお答えくださいました。4月13日の朝刊に、名取市の消防本部消防長が、高知県消防長会の総会に招かれ、御講演された内容が載っておりました。「消防も逃げる勇気を」との見出しで、消防職員、消防団員が勇気を持って逃げる決断をと率先避難の大切さを訴えられたようでございます。無論、消防長は、その総会に出席されお聞きになったことだと思います。みずから逃げる決断ができるのか、退避の命令を出すことができるのか、使命感との葛藤の中で救助に向かう体制をどのように整えていかれるのか、甚大な被害を受け、不眠不休の対応をされた消防長の生のお話を直接お聞きになり、消防団員などの活動における安全策、震災後のしかるべき行動についてどのような体制で臨まれ徹底を図られるのか、ぜひお聞かせいただきたいと思います。
 以上、避難タワー建設について具体的に年度内完了箇所と25年度の建設計画、耐震性貯水槽の整備、3つ目に津波高新想定に対する海岸での減災策など関係機関との点検や対応について、4つ目は津波の痕跡など知見を生かした庁内連携での適地選定について、5つ目は大地震の教訓を継承した子供たちへの防災教育、地域での防災教育の取り組みについて、6つ目は過去の南海地震の記録を特集した子ども市史の編さんについて、最後に率先避難の大切さを訴えた被災地の消防長の必死の対応をお聞きになっての常備、非常備職員の救助体制についてお聞きいたします。
 あと一つ加えて申し上げます。昔から使われてきた道具のよさ、今では不便かもしれないけれども、また見かけることも少なくなったようなそれらの道具のよさ、物のよさを再発見し、地域での生活の中に取り組む、紛れもなく災害時には威力を発揮する道具類だと思っております。その一つに半鐘、小型のつり鐘で、陣中火災の合図などに打ち鳴らされております鐘でございます。今でも消防車の火災出動時に打ち鳴らされ、その音はよく聞こえます。遠くからでもよく伝わってまいります。人々に事急を、逃げるを促す手だてとして、避難タワーの建設時、最上階に半鐘を取りつける案はいかがなものでしょうか。自主防災の皆様との連携で、すぐに避難をといち早く伝えることができる一つの伝達手段だと思います。通信網などが壊滅状態になったとしても、打ち鳴らす鐘であれば、逃げるを即座に伝え、威力を発揮するものだと思っております。
 次に、ポンプ、朝の連続ドラマ、毎日のように手押しポンプで水をくむ描写がありますが、避難タワーの周辺や学校、公民館など、避難場所に指定されている公共施設にポンプを順次整備する。大きな揺れの後、水がかれることがあるかもしれませんが、ライフラインはまず確実にとまります。手動でくみ上げるポンプの存在が、いっとき大きな安堵につながることだと思われます。日ごろからポンプで水をくむ習慣があれば、被災後の水の確保になると思うところでございます。身を守る手だてとして、生活の原点に戻ってみることが大切ではと思います。私の原点は、ふるさと南国市でございます。団塊の世代という育ちでございますが、両親にはぐくまれた幼少期もまた私の人生の原点であると感謝をいたしております。幼いときの記憶の中で、昔から使われてきた道具のよさを今改めて思い起こし、身近なものでみずからの地域を守るものとして、これらの設置や整備についてお考えをお聞かせいただければと思います。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 昼食のため休憩いたします。
 再開は午後1時であります。
      午後0時1分 休憩
      ――――◇――――
      午後1時   再開
○副議長(竹内克憲君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 高木議員に対する答弁を求めます。危機管理課長。
      〔危機管理課長 西原三登君登壇〕
○危機管理課長(西原三登君) 高木議員さんの津波避難タワーの建設の御質問にお答えいたします。
 沿岸部に整備予定の津波避難タワーにつきましては、命山構想では、津波避難タワーは14基、津波避難ビルと言われるものは2棟、そのほかに避難路・避難場所約22カ所、避難誘導灯115基などを計画しております。その中で、津波避難タワーは、避難距離が重要になりますので、地域の意見を重要視した合意形成を図ってまいります。整備に当たっての優先順位は、海に近い場所を優先すべきが本来ではございますが、財源の問題で緊急防災・減災事業債の適用が2カ年と限定されておりますので、用地買収ができたところから津波避難タワーの整備を進めてまいりたいと考えております。本年4月より前浜、浜改田、十市、稲生連合会に対しまして、命山構想の説明会を開催し、その後、小部落の12地区の説明会を終えております。既に用地選定を終えた地区もございますが、引き続き埋蔵文化財の調査、敷地の測量、用地買収、地質調査、基本計画及び実施設計、許認可などを進めてまいります。建設を進めるに当たりまして、解決しなければならない法手続や問題が幾つかございます。例を挙げますと、基本計画により津波避難タワーの構造比較の検討を進めます。その中で、費用対効果などの検討が必要となってまいります。次に、避難場所の高さについて、秋ごろ発表される県の10メートルメッシュの確認も必要だと思っております。次に、実施設計時に必要となる津波波力の計算の遮へい物の方針が確定していません。次に、津波避難施設の完成図書の安全性の確認について審査をする機関が決まっていない。津波に備えた避難施設のハード事業を進めるためには、少し時間がかかることもわかっております。したがいまして、平成24年度中の津波避難タワーの完成のめどにつきましては、当初予算で3基、6月補正で4基、合計で7基を計画しております。年度内の完成を目指しまして、全力で取り組んでまいります。平成25年度の完成のめどにつきましても、現時点では申し上げることはできませんが、最大限用地買収や実施設計を進めて、工事発注ができるように取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解、御支援をお願いいたします。
 続いて、津波発生時などの緊急時における情報伝達に半鐘を使用することについてお答えいたします。
 緊急時の情報伝達手段としましては、3月議会に予算を計上し、今年度より整備を進めていく防災行政無線があり、地震の揺れにも強く、停電時でもバッテリーを備えることで一定の情報発信が可能なものを整備を予定しております。しかしながら、地震発生時などの動作環境が異なった場合や無線そのものに被害があった場合など、電子機器である以上は作動しない可能性もゼロではございません。議員さんの御提案の半鐘については、茨城県北茨城市の事例では、300メーターから400メーターの範囲に音が聞こえる半鐘を6メートルのコンクリートの柱につるし、海岸線600メーターから800メーター置きに24基設置しておりまして、半鐘を使った訓練も実施し、実際に東日本大震災においてもこの半鐘が活用されたようであります。半鐘の価格につきましては、1基当たり1尺、30センチのもので、約23万円ほどかかるようです。若干高額で、費用面の問題もございますが、補助ということも少し検討をお願いを県にもしなければならないかもわからないとも思っておりますが、設置後の補修費用や経年変化に耐えるということで、費用対効果も高いということを含めまして、当市の沿岸部に整備を進めます津波避難タワーを建設する間隔も600メートル程度であることや情報伝達の多重化という面からも有効であると考えております。避難タワーの建設の際に、半鐘の設置も考慮していきたいというふうに思います。
 以上でございます。
○副議長(竹内克憲君) 上下水道局長。
      〔上下水道局長 高田博通君登壇〕
○上下水道局長(高田博通君) 高木議員さん質問の伊都多神社への耐震性貯水槽整備について、そして手動でくみ上げるポンプの設置や整備についてお答えします。
 初めに、耐震性貯水槽整備についてですが、議員さんが言われましたとおり、水道基本計画では、災害時の緊急給水拠点の確保の一つとして、4カ所の耐震性貯水槽設置があり、領石、長岡、立田、前浜の周辺地区に確保することとなっています。しかし、具体的な場所までは決定していませんでした。平成24年度より整備に着手するため、昨年度末に4地区周辺の各避難所の1、所在位置、2、進入道路幅員、3、標高や4、上水道本管口径の4項目について調査検討し、総合的に判定をして設置場所を決定しました。施工の順番については、周辺の世帯数や地域性を考慮して決めました。平成24年度実施設計であります立田地区の香南中学校から着手し、長岡地区の鳶ヶ池中学校、前浜地区の伊都多神社、領石地区周辺の久礼田小学校の順で整備する計画です。伊都多神社につきましては、平成26年度に実施設計、27年度に施工する計画となっています。場所は、神社敷地の西南入り口付近、避難タワーの南を考えています。今後は関係機関と細部の協議を進めてまいります。
 次に、手動でくみ上げるポンプの整備についてですが、災害時にトイレ、洗濯や髪を洗う水などの生活用水が不足となるため、平成20年に岡崎議員さんからも御提言いただいております。平成18年度よりボーリング業者から避難所となる学校に断水時の対策として井戸水をくみ上げる手押しポンプの寄贈を受けています。設置した学校は、三和小学校、大篠小学校、香長中学校と鳶ヶ池中学校の4校です。また、南国市としての整備は、平成23年度の稲生小学校です。議員さんの言われるとおり、日ごろから定期的に手押しポンプを使用し、いつでも稼働が可能な状態にしておくことが重要です。今後の整備予定ですが、今年度は寄贈していただいた手押しポンプの修繕をいたします。平成25年度は後免野田小学校を予定しています。26年度以降につきましても順次整備する予定ですが、施工順番は未定です。
 以上です。
○副議長(竹内克憲君) 建設課長。
      〔建設課長 吉川宏幸君登壇〕
○建設課長(吉川宏幸君) 高木議員さんの津波の減衰対策を図るための防潮堤や一帯の整備など、関係機関との点検や対応による減災策についてという御質問にお答えをいたします。
 この高知海岸は、東沢放水路の西側が直轄の海岸でございまして、東側が県管理の海岸ということになっておりまして、この高知海岸の整備につきましては、平成15年に高知県海岸保全基本計画というものが策定されております。この計画の中の一部抜粋の部分ちょっと述べさせていただきます。南海地震の津波による大規模な浸水被害が想定される地域では、津波から人命や財産を守るため、ソフトとハードの両面から防災機能を高める。それともう一点は、背後地を防護するため、ソフト、ハード両面を兼ね備えた総合的な津波防災対策の推進を図る、この2点ちょっと抜粋させていただきましたけれども、といったような計画がなされておりまして、去る5月9日に高知県議会企画建設委員会への要望ということで市長にも出席をしていただきまして、要望したところでございます。また、来る7月3日には、国交省に対しまして、直轄高知海岸整備促進期成同盟会という組織がございますけれども、これは南国市、高知市、土佐市、この3市で構成をしております、の総会があるわけですけれども、その後に国土交通省等を交えての意見交換会が開催されますので、その場でも強く要望いたしたいと思っております。今後も機会あるごとに随時要望活動を行い、地震、津波対策を早期実施となるよう活動を続けてまいります。
 以上でございます。
○副議長(竹内克憲君) 生涯学習課長。
      〔生涯学習課長 谷合成章君登壇〕
○生涯学習課長(谷合成章君) 高木議員さんの古文書の教訓と活用などについての御質問にお答えいたします。
 まず、過去の史実の活用につきましては、危機管理課とともに情報収集に努めておりますが、市民への啓発といたしまして、ことしの市広報3月号に、「特集歴史から学ぶ南海地震」を掲載いたしました。さらに、6月号では、第1回目の県の津波浸水予測が公表された内容を掲載しておりますが、県のほうでも断層モデルの構造が不明な海域については、痕跡や歴史文献から高さを推定しておりまして、ことしの秋ごろに公表される詳細な津波浸水予測をもとに、本市でも平成25年度に防災マップを作成するなどの防災対策を進めていく予定でございます。また、避難施設の適地選定についての連携でございますが、危機管理課と情報共有を行い、史実の中で前浜の伊都多神社は浸水していないことから、その記録を参考といたしまして選定作業を行っております。今後につきましても、高木議員さんがおっしゃられました地域の防災力を高めるために、危機管理課を中心に庁内での情報共有を図りながら、本年度を防災元年と位置づけて取り組んでおります避難施設の整備や生涯学習分野における、昨年度も行っておりますが、公民館や高齢者教室などでの防災教育の充実、そして市広報を通じての市民啓発などの防災対策を進めてまいります。
 次に、子ども南国市史についての御提案でございますが、私も子ども岩沼市史を一読させていただきました。岩沼市の歴史が子供でも読みやすくまとめられており、大変すばらしい市史でございました。私たち南国市におきましては、高木議員さんがおっしゃられましたとおり、市制20周年を記念いたしまして南国市史を刊行しております。この市史をベースに、南海地震の記録を特集した子供向けの市史を編さんしてはとのことでございますが、同様の趣旨で教育研究所が社会科の副読本として「南国市の暮らし」を小学校3、4年生へ、「南国市の歴史」を小学校高学年と中学生向けとして発刊いたしまして、市内全児童・生徒がふるさとの歴史を学んでおります。その資料といたしまして、南国市史も参考にされておりまして、一部ではございますけれども、昭和南海地震の記載もされております。教育委員会では、この副読本を子供たちへ南国市の歴史をわかりやすく伝えるものといたしまして、定期的に改訂も行っておりまして、次回の編さんの際には、御提案いただきました防災教育の観点からも、南海地震の特集などについて編集委員会に提案し、副読本の充実を図るように取り組んでまいる所存でございます。
 以上でございます。
○副議長(竹内克憲君) 学校教育課長。
      〔学校教育課長 竹内信人君登壇〕
○学校教育課長(竹内信人君) 学校での防災教育についてお答えをいたします。
 御承知のように、東日本大震災以降、防災教育は、学校の安全教育の根幹にかかわる重要な位置づけとして、本市におきましては、各校とも教育計画の中に危機管理マニュアルや防災マニュアルとして必ず位置づけ、教育活動全体で防災教育を推進するように取り組んでおります。先ほど前田議員さんの御質問で教育長答弁でもございましたが、高木議員さんの地元でもあります大湊小学校では、本年度、県教委指定事業であります実践的防災教育推進事業の指定を受けまして、推進モデル校として取り組んでおります。具体的には、地震、津波に関する地域の自然環境や歴史を学びながら、保育所と小学校が連携した合同の防災マニュアルや学校防災教育計画の作成、さらには地域ぐるみによる防災訓練の実施等を計画しております。7月には岩手県釜石市の教育長にお越しいただきまして、講演会の開催や防災マニュアル作成への指導、助言をいただくよう計画を進めております。高木議員さんのおっしゃるとおり、本事業を推進する中で、フィールドワークは地域の自然環境や歴史学習を学ぶ上で大変重要な活動ですので、計画の中に位置づけるよう、教育委員会としても進めてまいりたいと思います。
 なお、学校のほうも地域のいろんな情報、そういった歴史的な情報でありますとか、いろんな工事の情報も直接入れていただければ教育的な意義が大きいものに関しましてはぜひ参加させていただきたいというようなことも述べております。
 みずからの命をみずから守るという子供たちを育成するためには、やはり学校、家庭、地域が一丸となった防災教育が必要であり、今後も地域の自主防災組織とともに、積極的に連携した学習会や訓練等を実施するなど、地域防災と連携した防災教育の推進に取り組んでまいりたいと考えております。
○副議長(竹内克憲君) 消防長。
      〔消防長 洲賀崎勝男君登壇〕
○消防長(洲賀崎勝男君) 高木議員さんの消防団員等の安全対策、救助体制についての御質問にお答えをいたします。
 まず、安全対策に関しましては、消防団設備の整備といたしまして、本年度は沿岸地域の各分団に、頸椎保護機能のついたエアージャケットを配備するため発注を済ませております。救命浮き輪とフローティングロープにつきましては、本年5月までで配備を終えております。また、各分団に、全員分ではございませんが、新たに防火服と消火活動用ヘルメットを配備をし、より安全な消火活動となるように整備を進めております。
 次に、消防活動に向かう体制の取り組みはどうするのかという御質問ですが、マニュアルの見直しはもとより、大災害時には、各分団で活動しなければならない状況を考えますと、団員各自がレベルアップを図れるよう研修をしていただくことも重要であると思います。今年度の計画としまして、地震災害のみに限らず、消防団活動における実践的な安全管理を学んでいただくため、消防団危険予知訓練、通称S―KYTといいますが、これの研修を実施する予定でございます。これは、消防団員一人一人の危険に対する感受性を鋭くし、現場で適切な対応ができるようにするための訓練でございます。また、9月には姉妹都市でございます岩沼市より震災での活動を体験されました消防団長を講師としてお招きをしての職員研修も計画をしております。この研修会には、消防団員さんにも御案内をし、受講していただく計画としております。
 宮城県の名取市消防長の講演を聞いてどのように取り組んでいくのかとの御質問でございますが、私も受講させていただきました。講演では、今までの体験から、大地震、津波警報が出たら高台へとわかってはいましたが、心の中では津波はまず来ないと身勝手な甘い考えであったということを反省をしたこと、それから消防職団員から犠牲者を出してしまったこと、そして避難を優先させるべきであったこと、また津波到達予測時間の10分前には避難できるよう心構えをしておくことなど、体験者ならではのお話を聞かせていただきました。今回御指摘もあり、また消防団活動のあり方に関する検討会の中間報告書にも、消防も危険が迫れば避難をすると、こういうことを広く市民に理解をしてもらう必要があると言われておりますし、私もそう思っております。そして、震災を体験をしました団員の手記から、自分を犠牲にして人を守るのは限界があることや身の危険を冒してまで救助活動をさせることは、現場の長として迷ったということなど知識としていただきまして、みずから逃げる決断や避難命令を出す判断力にもつながるような、そういうような研修を継続をして、使命感や責任感の強い消防団員の安全な活動に向けて取り組まなければならないと考えております。
 以上です。
○副議長(竹内克憲君) 7番高木正平君。
○7番(高木正平君) ありがとうございました。
 お答えくださいました順に確認とあわせて幾つかお尋ねさせていただきたいと思います。
 まず、避難タワーの建設についてですけれども、当初で3カ所、そして補正で4カ所、ビルの2カ所など、津波避難に関する施設の整備の具体的な紹介をしてくださいましたけれども、本年度が防災元年、そしてこの整備をする事業費そのものが2年間という期限を決められた防災2年間での事業実施ということは既に明らかなとおりでございますけれども、果たしてこの2年間で、今危機管理課長が担当職員と一丸となって実に精力的にその被災が予測される地域での思いを受けとめまして取り組んでいてくださっておることは十分承知しておりますけれども、果たして2年間でこのリミットでできるのかなというふうな不安もありますが、この不安は払拭して、現実に完了することで、今対応していただかなくてはならないところですけども、昨日の高知新聞の地域欄に、現職の職員は目の回る忙しさである。建設を加速するための提案なども紹介されておりましたけれども、私もこの2年間での事業が完了するためにも、私の立場で直願することではありませんけれども、少なくても危機管理課の業務を2年間に限ってこの津波対策一本に絞って集中して推進、実行することについての希望をぜひ申し上げたいと思います。危機管理課の分掌の中には交通安全もありますし、防犯灯の設置などもありますけれども、これらの防災対策以外の業務につきましては、これまで担当しておりました総務課ならば、すぐさまその業務の実行が可能だというふうに思うところでございますので、ぜひとも2年間につきましては、危機管理課はこの整備の一本に全精力を傾注していただくことでお願いを申し上げたいと思います。何といたしましても、避難タワーの整備、そして今地元での説明会、数カ月あるいは早く取り組んだとしても来年の2月とかというふうな地元での説明会もありましたように、早期完了のための庁内での調整というか、ぜひ私の立場で言うことではないということを重々承知はしておりますけれども、御検討いただければと願うところでございます。
 また、この避難タワーの適地選定につきまして、いつぞやの高知新聞に、県が地質調査を行うというふうなことも紹介されておりましたが、古文書の痕跡とあわせて、この地質調査の調査結果というのは、非常に過去の事実を厳然と伝えるものだと思いますので、このあたりの調査を南国市として調査箇所、そして調査の実施、そしてその後の結果の取り扱いといいますか活用などについてどのように危機管理課のほうはとらえておられるのか、お伺いいたしたいと思います。
 そして、半鐘につきましては、600メーターは聞こえるという既に設置された自治体の実例を御紹介してくださいましたけども、300メーター置きに避難タワーができるとすれば、その避難タワーの上層部に取りつけるということで、あっちからもこっちからも十分に聞こえることがまさに実現いたします。遠隔地から操作をして避難を呼びかけるというような現在の情報伝達のみならず、ぜひそのお互いが声をかけ合うという気持ちからも、お互いが打ち鳴らし合えることで、こぞってその避難タワーへの避難が完了できるような、そんな取り組みをぜひお願いしたいと思います。
 次に、貯水槽の整備ですけれども、26年度には伊都多様の境内に耐震性貯水槽の計画があるとのお答えをいただきました。ぜひ現在危機管理課が地元に再三出向かれて設置についての説明、それにあわせて耐震性貯水槽の整備につきましても、いち早くその意思表示を地元に伝え、地元での受け入れも協力的にできますような体制で早速臨んでいただきたいと思います。
 また、ポンプにつきましても、既に5個設置をされているというふうに御紹介をしてくださいましたので、その箇所数をふやし、あわせてポンプの日ごろの利用というか、遊びの中でポンプを使うということでの体にしみるようなポンプの存在を強く植えつけていただくことをお願いしたいと思います。
 建設課長からは、背後地の防御などから、継続して強く要望し続けていかれるという非常に心強いお答えをいただきましたので、ぜひそのようなことを再三訴えていただきたいと思います。海岸堤の防潮堤が強度をしっかり増し、そしてさらに願えれば高さも現状より高くなることで、減災ということとあわせて逃げるということの対策への時間の確保にもつながるということを先ほど申し上げましたとおりでございますので、ぜひとも海岸堤の堤防の耐震補強をしっかり、そして高さもあわせて関係機関への訴えを強く継続してお伝えいただくことをお願い申し上げたいと思います。
 そして、教育委員会では、大湊小学校の防災教育推進の補正予算の提出もあっておりますし、防災教育につきましては、生涯学習の領域での活動も含めてお答えをいただきましたけれども、まさにこの大湊小学校が立地している場所は、古文書では亡所と記された一帯にあると私は思っております。そのような環境ならばなおのこと、この危機管理の向上のために歴史から学ぶこと、地域との連携の重要性を持っての地域の安全のための防災対応能力をしっかり子供たちみずからが、そして地域へそのことが伝える活動を引き続き展開をしていただくことをお願いいたしたいと思います。
 幾つか申し上げましたけども、お答えくださることをぜひ調査のこと、まずそのことについてはお答えをいただきたいと思います。
 以上です。
○副議長(竹内克憲君) 答弁を求めます。市長。
○市長(橋詰壽人君) 高木議員さんからは、ただいま非常に職場も経験豊富な上に、我々の今後の執行体制について御心配といろんな御提案をいただきました。本当に感謝申し上げます。執行体制につきましては、この危機管理課設置の折から、各所管課、例えば消防であったり、建設、都市整備課であったりという、関係される各部署には、それぞれ一体となってこれを遂行するように私のほうも何度か指示を出してございます。この特にハード、ソフト、防災体制の整備というのは、何も危機管理課と名前がついたからここだけでやるなどということは全くそれぞれの責任者、管理職も思っておりませんし、これは南国市全力で一丸となって取り組む課題であると、このように思っておりますので、まずは平成24年度、25年度2カ年にわたって全力投球でやり上げると。そのためにも特にこの避難タワーについては、地元の用地の御協力が必要でありますし、ただいま危機管理課長が申し上げました4点にわたるいろんな課題もございますので、これらを速やかに解決しつつ、実行してまいる、こういう決意でございます。よろしくお願いいたします。
○副議長(竹内克憲君) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(中沢孝夫君) 先ほど高木議員さんから危機管理課の担当業務について御質問をいただいたわけですが、御指摘のとおり、現在の危機管理課が日々多忙をきわめておるという現状は十分承知しております。平成24年度に1名増員で体制強化を図りましたが、まだまだ十分なものとは言えず、6月議会が終了しましたら実施していきます新年度に向けた機構人員の各課ヒアリング、所管は企画課の所管になると思いますが、総務課も一緒になりまして、御指摘の内容につきましても検討していきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 以上です。
○副議長(竹内克憲君) 危機管理課長。
○危機管理課長(西原三登君) 高木議員さんの県の津波の痕跡調査のことでございますが、県に先日問い合わせを少しいたしますと、県内全域でボーリング調査を74カ所、ボーリング調査といいましても、簡易なハンディジオスライサーという、新しい、私は初めて聞いた言葉ですが、土の資料をとると。3メーター程度のものを地表から下に向けてとって調査に生かしていくというようなことのようでございます。本市では、南国市の十市で2カ所調査をしていただけるということのようですが、昨年、実は稲生地区で3カ所痕跡調査をしたようです。その中身について、津波のものが起源といいますか、そういうれきがあるかどうかについて、その3カ所では、稲生地区では確認できなかったということのようです。もう一点、本市の地理的条件といいますか、地下の部分でございますが、やはり御存じのように、物部川のはんらんというものでできた扇状地ということでございますので、大半が。そうしますと、なかなかそういう地区では津波の痕跡を見つけるのは難しいということもお聞きをしております。一定どういいますか、シルト、泥というようなところについては簡単にそういう簡易なもので調査ができて、その資料採取によっていろいろ分析ができるということですが、本市はれきまじりの土ということで、なかなかそういうふうに取れないという部分も含めまして、簡易ではできないということがあります。十市地区で本年、実は6月6日から作業に入っているんですが、2カ所やっていただけるとお聞きもしておりまして、一定十市近辺で内陸にどこまで到達していたとかということも含めてそういうものが出てまいりましたら、県が秋に出す10メートルメッシュの中に盛り込みもしてくれるということでございますので、そういう成果品も受けて、本市の中でもきちっと歴史でここの分についてはここまで来ています、仮に当時の人形谷でもう少し上まで浸水深が上がった経歴があるとかというものが見えて、きちっと精査できたものがあれば、それを反映した形の避難場所の確保ということを含めて考慮していかないかんというふうに考えております。
 以上でございます。
○副議長(竹内克憲君) 7番高木正平君。
○7番(高木正平君) そのボーリング調査のことに関してですけれども、十市で2カ所、稲生で3カ所というお話を今伺いましたけれども、物部川を遡上する波というのは、古文書の中でも再三記録として出てくるところですけども、そのあたり、物部川の流域から西の久枝、前浜、そして田村、物部、あのあたり一帯は、まさにその激流で浸水深のあったところだというふうな記録、古文書の記録ですけれども、そのボーリング調査の予定箇所としては上がってない。その理由として、物部川があちこちはんらんをした、繰り返した川の流れの変遷の中でというふうなことでしたけども、となると、やはりそこは必ず津波の波の被害のあったところというふうな、また裏返せばそういうことにもつながるわけですけれども、そのあたりについても避難タワーの設置あるいは避難ビルも含めた公共施設の改築もとらえたことで、命を守ることができる高台というものの実現をそれらの地域にも、既にお考えになっていることだと思いますけれども、ぜひ実現をしていただくことをお願いしたいと思いますし、そのボーリング調査が私が思っておった地域で行われてないとするならば、少しボーリング調査への期待をしたことがありましたけれども、そのボーリング調査の実際の現場で小学校、中学生の子供たちにも一つのフィールドワークというふうな形での調査の実情をつぶさに見る、そしてその結果を改めて知る、そのことから防災教育へとつながりを期待もしたことですけれども、そのあたり今後行われる箇所があるとすれば、教育委員会との調整の中で実現を図っていただけたらなという思いを伝えて、以上で終わります。
 以上です。