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検索結果 »  平成24年 第359回市議会定例会(開催日:2012/03/02) »

一般質問 1日目(西原勝江)

質問者:西原勝江

答弁者:市長、関係課長


○議長(野村新作君) 15番西原勝江さん。
      〔15番 西原勝江君登壇〕
○15番(西原勝江君) 通告に従いまして一般質問をさせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。
 最初に、市長の政治姿勢、防災元年ということについて3点お伺いいたします。
 甚大な被害をもたらした東日本大震災からもうすぐ1年を迎えようとしております。いまだに深いつめ跡を残しております。改めて公助、共助、自助、そして近助にわたる災害対策、防災意識の重要性を知らされる思いであります。
 市長は施政方針の中で、住民の命を守ることを最優先に考え、厳しい財政状況ではありますが、平成24年度を防災元年と位置づけまして3カ年の計画でより効果的な地震津波対策を講じてまいりますと述べておられます。
 国は地震動、津波高はこの3月から4月にかけて、被害想定は6月、対策のまとめの講評は来年25年の春ごろからが予定されているとのことです。
 しかし、本市においては、例えば津波対策として既にこの1年間さまざまなことで取り組まれております。前浜地区においては、避難施設も設置されました。また、高知空港を避難するために横断することにつきましても、全国で初めてのケースとして市民の命を守るために国を動かしております。
 そのような中でお伺いいたします。1点目、かつて阪神・淡路大震災のような地震災害、新潟中越沖地震のような山間地の地震災害がありました。海から山間地までの南国市としましては、さまざまな課題があります。国、県の動向もあろうかと思いますが、今後の防災計画とその取り組みをお聞かせください。
 2点目は、防災減災とともに発災後の復旧復興計画ということも必要ではないでしょうか。東日本大震災は未曾有のだれも経験しないような突然の災害であり、その後の復旧復興といってもさまざまな課題を手探りのような状態で進むのが現状のように思われます。
 先日も仮設住宅の敷地についての本市の不足ということの記事が出ておりましたが、防災減災のための計画とともに、発災後の復旧復興についての取り組みも今後計画としては必要ではないかと思います。この点お伺いいたします。
 3点目、繰り返し繰り返し行われている自主防災組織の防災訓練は、地域によってさまざまなメニューで取り組まれております。その一つとして、避難訓練とともに実際に避難所での開設、運営の訓練を実施することを提案させていただきます。
 山梨県アルプス市の構成地域の9地区の人と一般講師が一般公募した他地域の人合わせて400人以上が参加して行われました避難所開設、運営の訓練は、とても有効だったという記事を読みました。
 午前9時に学校の体育館に集まり、ここは避難所として指定されている学校だそうですが、避難所としての立ち上げから運営の訓練をしたとのことです。そこから生活者の目線、女性の視点で気がついたことも多々あり、実際やってみないとわからないことがたくさんあり、防災意識の向上にも大変役立ったとのことです。
 例えば運営役員になると決まった人が集まった会議のところで会議をしていても、周りがとてもにぎやかで騒がしくてそれが聞こえなかったとか、いろんな運営上のことをさまざま気がついたことがあったとのことです。
 釜石の奇跡に見られるように、訓練の積み重ねが結果となってあらわれたように、命が助かって避難所で暮らすことになったとしても、つらい思いをしないように、今から訓練を重ねる中で知恵を出し合い、地域としての共助の意識がはぐくまれるのではないかと思います。御所見をお伺いいたします。
 次に、保健行政についてお伺いいたします。
 初めに、日本一の健康長寿についてお伺いいたします。
 高知県は平成22年2月に、県民の皆様が健やかで心豊かに支え合いながら生き生きと暮らすことができる県づくりを進めるために、日本一の健康長寿県構想を策定しております。2期目に入りました新年度ですが、23年6月には改定され、保健・医療・福祉の仕組みを整え、防災の観点も加味しながら構想を推進していくとなっております。
 寿命につきましては、平均寿命は実質平均寿命と健康平均寿命に分かれております。健康寿命は自立して生活できるという平均の年齢で、全体的に現在は75歳となっているという発表がありました。
 平均寿命が伸びている中で、この健康寿命を伸ばすことは大きな課題であります。県は健康平均寿命が日本一にとのことですが、今後本市においてもこの構想を踏まえて、新年度に当たり心身とも健康で長寿であることを目指してどのように取り組まれますか、お伺いいたします。
 次に、食育推進計画についてお伺いいたします。
 本市におきましては、17年9月食育のまちづくり宣言、17年12月南国市食育のまちづくり条例を策定し、さらに平成19年3月に高知県で最初に食育推進計画をつくりました。
 その成果の一つは、この2月5日のNHKラジオ第2放送の「こころをよむ、食べるということ、民族の食と文化」という番組の中で、東京農業大学の小泉武夫名誉教授が述べておられました。先ほど田中議員からもお話があって重なるかと思いますが、南国市の地産地消の取り組みは、戦後の日本で忘れていた食育でありますと取り上げられておりました。
 また、先生がおっしゃるには、あるNPOの団体の中高生へのアンケート調査では、食育の取り組みの成果として、全国の200カ所の中で、そのアンケートの内容なんですが、自分の住んでいるところが好きと答えた地域が数少なかったんですが、その数少ない中で南国市が入っておりました。この食育の成果ではないかと述べておられました。
 1期目の推進計画の総括と今期の食育推進計画につきまして、子供たちの食育ということも含めて市全体のこの計画に対してはどのように取り組まれるかお伺いいたします。
 次に、商工観光につきまして4点お伺いいたします。
 この3年間、地域雇用創造推進事業が求職者を中心の対象者としたさまざまな研修、講演会として、南国市内はもとより県内外からの講師によるさまざまな内容で開催されました。ごめん・ありがとう講座として行われ、2月29日にすべて終了しました。
 施政方針には、今後も規模や回数などは縮小となりますが、雇用に結びつく人材育成の観点から引き続き開催に努めてまいりますとありました。この3年間の総括と今後のさらなる取り組みをお聞かせください。
 次に、ロゲイニングについてお伺いいたします。
 2月11日第2回の南国ロゲイニング大会が西島園芸団地を中心会場として開催されました。土佐まほろば風景街道が日本風景街道として国土交通省の認定を受け3年がたちました。高知県では、安芸市の土居廊中、西南地域周辺の四万十街道に続き3番目の国土交通省の認定地域であります。そのエリアを回る野外ゲームです。オーストラリアの3人の人の頭文字、ロ、ゲ、イを名前として、地図とコンパスを使って決められた時間内に示されたチェックポイントを2人以上で歩いて回ってポイントを競うというそういうものです。
 当日はロゲイニングとしては沖縄県と南国市だけで行われており、県外からの家族連れの参加者もあり、南国市をアピールする、地元地域を知るのにはよい機会となる大会であったと思います。その参加者のアンケートの内容も伺っておりますが、また参加したいという声が大多数でありました。今後とも続けていくことによって観光資源を生かすことになり、交流人口もふやすことにもなるのではないかと思います。このロゲイニング大会についてお伺いいたします。
 次に、今後の観光の取り組みについてお伺いいたします。
 県との連携についてです。県は「志国高知龍馬ふるさと博」から「リョーマの休日」へと打ち出しておりますが、市ならではの観光資源を生かし、この県との連携の中でことしの本市の取り組みをお聞かせください。
 最後に、観光協会についてお伺いいたします。
 観光産業の振興を目的として観光協会があります。南国市観光協会のホームページには、わかりやすく楽しく見られる内容になっております。昨日も土佐のおきゃくのラ・ラ・ラ春まつりにゴメンジャーが登場したことが掲載されていました。そのほか本市の観光に関する情報が細かく多岐にわたって掲載されており、南国観光の情報が発信されていることを改めて敬意を表したいと思います。
 市内の観光関連の各事業者、他の観光協会との連携など観光協会が担っておりますが、隣の香美市では法人化との新聞報道がありました。
 しかし、南国市ならではの観光の推進のあり方もあるかと思いますが、この観光協会の今後の方向についてお伺いいたします。
 以上で1問目を終わります。御答弁よろしくお願いいたします。
○議長(野村新作君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 西原議員さんの防災元年ということでございました。もう私が申すまでもなく、昨年3月11日に発生いたしました東北地方太平洋沖地震では、震度7にも及ぶ地震動に加えまして、巨大な津波が起こったということで、東北地方の太平洋岸を中心に甚大な被害がもたらされたわけでございます。
 本市におきましても、今後30年以内に60から70%の確率で発生すると言われております東南海地震あるいは南海地震、さらには東海・東南海・南海地震のいわゆる3連動地震などを前提といたしまして、東日本の大震災の教訓を踏まえ、今後の津波防災対策は海岸保全施設などの整備だけではなくて、被災しても人命が失われないことを最重要視し、逃げるという住民の避難軸に避難施設の整備などのハード、ソフトのとり得る手段というものを総合的に津波対策の確立が急務であると、このように思っております。
 そうした中で、津波対策としての命山構想あるいは情報伝達体制の機関としての防災行政無線、そして揺れ対策としての建物あるいは構造物の耐震化など、あらゆる防災減災対策に国、県の支援制度を最大限活用いたしまして、防災元年と位置づけ、全職員が総力を挙げて取り組む、こういう決意でございます。
 そこで、西原議員さんから応急仮設住宅の適地が少ないということで御心配をしてくださっておるわけでございますが、実は私もちょっと御縁がございまして、南国市の以前企業誘致という形で移転をしていただきました旧鈴江農機の移転先、これ岩村の包末ですか、舟入川の北側にあるんですが、あそこへ移転したときの経過なんかいろいろありまして、あそこの山田町の分になりますが、松本という部落が南国市に隣接してございます。たくさんのお知り合いが私もできまして、そんなこととかいろいろ御縁がございまして、あそこに大師堂というのがございます。私は最初知らなかったんですが、大師堂というものがあって、そのいわれを聞きますと、宝永か安政の地震のときに南の南部の地域の人がたくさん西山地区のほうへ避難してこられたということで、あそこに、ちょっと名前をど忘れしたんですが、書いてくればよかったんですが、大きな墓地がありまして、その方が、みんなが救われたことをだと思いますが、そういうことを大変記念して喜んでその大師堂を建てたと言われております。
 これは、ちょうど位置的には遍路道のそばにありまして、市有地がありまして、かつては松本、南国市、土佐山田町関係なくあの周辺の人がゲートボールをやっておりました市有地がございますが、そこに最近はあの地域の方が、割合高齢者の方ばかりですが、たくさんの四季折々の花をその元ゲートボール場を耕して植えてくれまして、その花をまた摘んでそのお堂の中へたくさん花を飾って、夏はちょっと冷たいお茶を準備して、冬は温かいお茶を準備して訪れるお遍路さんに振る舞っておるといいますか、おもてなしをしてくれておるわけでございますが、そういうようなことで、その中でここが非常に安全な地域で、私実はこの前もちらっと寄ってみましたところ、ちょうどその花をやったりいろいろしておりましたが、ここは非常に避難に歴史的にも証明されておるし、安心なところだという話がありました。
 それで、お堂の中にはちゃんとノートを準備してありまして、訪れた人がお茶をいただいて、そこで感想なんかを書いて、韓国の方もおる、フランスの方もおる、いろんな人がお遍路さんって来るもんですね。本当にあれを見たら楽しくなります。
 そうした御縁で、実は西山地域は非常に一段高いところで安心だから、市長この辺の農地を借り上げて、被災を受けたとき借り受けてやりませんかと、仮設住宅にしませんかという御提案をしていただきました。
 私も実は個人的にここは安全なところ、何が来てでもないですけど、安全なところだなと、そういう歴史的なこともありまして思っておりましたので、早速危機管理課長にきのうでございますが、そういう声がかかったのでひとつ検討しようじゃないかということで検討に入っております。
 ですから、農地でございますので、仮設住宅を建てるときに農地面をどういうことにして今度きれいに田んぼとしてお返しする工法がどういうことが考えられるのか、そして公共施設として使う間の固定資産税をめぐる取り扱いの問題であるとか、実際使用期間中に有料にするのか無料で借りれるのかというようなことから、いろんな方面で検討に入らないといけないと思って、きのうから実はその話をしまして検討に入っております。
 こういうこともどんどんどんどん広めていって、被災を受けて仮設住宅に当分の間住まないといけないということになっても決して慌てることなく、やはり事前に協定を結んで、こうなったらここをお貸しくださいますか、オーケーですという話を進めていこうと思っております。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 西原三登君登壇〕
○危機管理課長(西原三登君) 西原議員さんの津波対策の命山構想等について、市長答弁を補足して説明させていただきます。
 命山構想の策定の経緯と事業内容につきましては、土佐のまほろばと呼ばれる本市には、物部川河口部にかつて小高い丘があり、それはたび重なる洪水や大地震の津波から市民の命を救うことにより、いつしか命山、宝山と言われるようになったという史実に基づいています。
 過去には宝永地震という連動型巨大地震が発生しておりましたが、県や本市のこれまでの南海地震対策は、連動型でないが正確な記録が残っている安政の南海地震に基づき進めてまいりました。現在もそれで進めているわけですが、特に人的被害の想定では、津波による犠牲者が多くなることから、津波から逃げる意識の醸成を図るための人づくり、地域づくりなど、官民一体となったソフト対策を優先し、これを補完するものとして建築物の耐震や津波避難などの効果的なハード対策を推進することで減災に向けた施策の充実を図ってまいりました。
 しかしながら、国内観測史上最大規模の東日本大震災による甚大な津波被害は、本市の喫緊の課題として、津波避難を初めとする南海地震対策の抜本的な見直しの必要性を浮き彫りにしました。
 本年4月ごろ国による南海トラフの巨大地震の想定震源域の設定や震度分布、津波高の推計が公表され、12月ごろには県の新たな津波浸水予測が発表される予定であります。
 本市はこの発表を待つことなく、大学、高専の4人の学識経験者に南海地震津波対策検討会アドバイザーとして専門的な見地からの指導を仰ぎながら対策を進めてまいります。
 一例としまして、沿岸部の避難場所を確保するタワーの配置では、人の通常の歩行速度が1分で60メーターであることから、おおむね5分程度で避難が可能である半径300メートルの範囲内の整備を目指していくことにいたしました。これには国の緊急防災減災事業債を適用した県の新しい津波避難対策等加速化臨時交付金を活用し、3カ年計画で予定していた事業、総事業費16億6,000万円程度の津波避難施設を前倒しして2カ年での整備を図ることを目標としています。
 職員一人一人が住民の生命、身体及び財産を守るという強い意識を共有しながら、津波避難対策庁内整備プロジェクトを立ち上げ、一丸となって現在の命山、宝山の整備に向けて邁進してまいりますので、地元の合意形成などにおいて議員の皆様にも御支援を賜りたいと考えております。
 次に、今後の地域防災計画とその取り組みにつきましては、平成24年度に南国市地域防災計画の見直し業務としては完了しますが、原案による防災会議の承認を経て計画の骨子が確定した段階から並行して順次予防対策、応急対策への対応を図っていきます。
 地域防災計画が作成中であっても、南海地震津波対策検討会などにより、関係各課と連携して短期、中期、長期の取り組みも進めてまいりますし、津波避難対策庁内整備プロジェクトも立ち上げて迅速な予防対策を進めるようにしています。
 特に津波に関する部分では、現在の津波浸水区域の自主防災組織の結成は99%となっていますが、新たな震度分布や津波高などの想定においては、地震による家屋等への被害や津波浸水区域や避難対象区域、いわゆるバッファーゾーンの拡大が想定されますので、拡大地域における地域津波避難計画の策定を優先して進め、地域の防災力の向上に努めてまいります。
 次に、発災後の復旧復興計画につきましては、発災後は災害応急対策を迅速に進め、その後の復旧復興への速やかな対応を図るために、市業務の継続を確保する途絶することの防止のため、災害対策本部組織及び所掌事務に基づき南海地震応急対策活動計画による活動マニュアルを作成し、時間軸における職員の活動内容の検証を行い、発災後にあっても並行して進めなければならない平常業務の遂行体制についても、業務継続計画を取りまとめてまいります。
 また、復旧復興の取り組みとしましては、今の地域防災計画の中にも一定の進め方ものせてございますが、国、県の新たな地震津波被害想定や東日本大震災の教訓なども反映させて迅速な復旧活動を行うために、事前に備えるあらゆる対策や計画を進めてまいります。
 具体的には、平成24年度から災害廃棄物など処理計画の策定、水道事業基本計画に沿った上水道の耐震の加速化、耐震性貯水槽の整備計画など、復旧に係る協定関係では、水道施設の応急復旧活動を管工事組合に、災害廃棄物除去、搬送、道路啓開などを建設業協力隊に、電気設備の復旧活動を電気工事業組合、燃料の供給関係では石油業協同組合及び県LPガス協会、被災建築物応急判定士の支援協定などは終えております。
 今後も迅速な対応につなげていくために、応急仮設住宅の先ほど市長が申しました使用協定等につきましても、事前に備えることを進めるために行ってまいりますし、災害に強い町にしてまいりたいと考えております。
 次に、避難所の防災訓練につきましては、避難所の立ち上げから運営は基本的に避難所開設運営マニュアルに沿って進めていくことになりますが、一部避難所関係につきましては、まだマニュアルが完成しておりませんので、早急にマニュアルを完成させてまいります。
 危機管理課としましては、すべてのマニュアルが完成しましたら、マニュアルを用いて図上での避難所運営ゲームHUGの実施を考えております。西原議員さんの御提案のように、避難訓練と同様に、避難所の運営につきましても、机上での訓練だけにとどまらず、実際に行動する訓練が必要であると思いますが、机上訓練でありますHUGの実施にも至っていないのが現状でございます。したがいまして、HUGを一定行い、避難所の立ち上げから運営に関しましての一連の流れをまず理解することができた後に、実際に避難所となる場所での訓練の実施について検討をしていきたいと考えておりますので、御理解をお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 保健福祉センター所長。
      〔保健福祉センター所長 岩原富美君登壇〕
○保健福祉センター所長(岩原富美君) 西原議員の質問にお答えいたします。
 まず、高知県が取り組んでおります日本一の健康長寿県構想の計画と南国市の取り組みについてお答えいたします。
 健康づくり計画であります県のよさこい健康プラン21では、歯、たばこ、運動、栄養・食生活、心、特定健診・特定保健指導の6つを対策として上げております。
 県内市町村はそれぞれ作成しております健康増進計画や食育推進計画に沿ってともに活動していくことになっており、南国市では健康づくり推進の「きらり健康なんこく21計画」と「南国市食育推進計画」を実施していくに当たり、県の活動に協力するとともに、施策のために県が設けました補助金を活用し、さまざまな保健事業に取り組んでおります。
 県では、平成23年度はたばこ対策を重点目標の一つに取り組みました。それを例に挙げて御説明いたします。
 喫煙は、肺がんを初め各種のがんやその他の疾患の危険性を同在させます。特に妊産婦の喫煙は、低体重児の出産、早産、妊娠合併症の危険性を高くするとして、県では禁煙、分煙を行っている飲食店の認定やPR、禁煙サポーターの養成などを行っております。
 南国市も健康まつりでの禁煙サポーターによる禁煙相談コーナーを設置、各地域での催し物ではパンフレットの配布、妊娠届や乳幼児健診の際に、母親本人や家族が喫煙者の場合、保健指導を行っております。
 また、食生活改善推進員が学校などで調理実習の支援を行った際には、紙芝居を利用したたばこの害についての啓発を行っております。
 その他の項目についても、市として県と同様の方向性を持って取り組んでおります。今後も県の施策に協力し、健康長寿県の実現を目指していきたいと考えております。
 次に、食育推進計画についてお答えいたします。
 3回の食育推進会議の開催により、来年度以降5年間の第2次食育推進計画の目標が決まりました。1「体験型食育を広めよう」、2「食文化を伝えよう」、3「関係団体の連携を強めよう」この3つです。
 課題として上がりました家庭、健康、生産、伝統食、連携、防災などの問題を踏まえ、市役所内だけでなく、他の組織や機関の方との連携協力のもと、市民に参加していただけるような活動にしていきたいと決定いたしました。これを市全体の食育の目標として今後取り組んでまいります。
 また、健診会場や健康まつりで食育アンケートを実施した結果は、健康に関心のある市民の皆さんでしたので、朝食を食べる方は95.7%、栄養バランスに気をつけている方は87.2%というかなり高い割合となりましたが、食事バランスガイドを知っている市民は53.2%で低く、気にかけている栄養バランスが正しい知識なのかどうかは今後検証が必要と感じました。
 2月4日には、平成19年から5年間の食育推進計画の最終年に当たり、保健福祉センターにおいて食育まつりを、JA、漁協、商工会、農業高校、こめ地産地消の会、農家レストランの皆様を初め、県立大学や市役所関係課の協力を得て開催いたしました。御参加いただきました議員の皆様には、この場をかりましてお礼申し上げます。
 当日は、小さいお子さんから高齢者まで市民300名ほどの方に参加いただき、楽しかったという多くの感想をいただきました。これも一つの食育の成果と思っております。
 そのときのアンケートで一番の人気は、地元産のしゅんの新鮮な野菜を売る直売市でした。今後とも食育の啓発と第2次食育推進計画の実行を市民と協働で行ってまいります。
 以上です。
○議長(野村新作君) 商工観光課長。
      〔商工観光課長 今久保康夫君登壇〕
○商工観光課長(今久保康夫君) 西原議員さんの質問にお答えします。
 まず1つ、地域雇用創造推進事業の総括ですけれども、3年間で雇用拡大メニューで30講座、人材育成メニューで122講座、合計で152講座を開催しました。まだ総括はできていませんが、ただ数字も未確定なんですけれども、5,000人を超える受講者と116人を超える雇用を生み出しました。
 講座では、この事業でないとお呼びすることができない著名な方も講師としてお呼びをして貴重なお話を聞くこともできました。その中で、これまでの見方や考え方などを変える機会になったり、視野そして自分の物差しを広げることにも役立ったり、実践的なノウハウを学び、スキルの向上など人材育成につながったのではないかと評価しております。
 今後これらをこれからいかに生かしていくか、受講者そして行政にも求められると思っております。
 しかし、やはりこういったセミナーの開催は、雇用創造推進事業の中でないと予算の関係上なかなかできないものと思います。平成24年度は規模が小さくなりますが、コールセンター等の事業系の雇用の際に必要な全般的なマナーや電話の対応等のスキルアップの基礎的な研修を行いたいと考えております。
 次に、ロゲイニングですけれども、平成20年11月に認定されました土佐のまほろば風景街道をPRすることを目的に、同協議会が主催者となりまして2月11日にあけぼの街道より北の土佐のまほろば地域の26カ所をチェックポイントとしたロゲイニング大会を開催しました。
 当日は、静岡県を含む市外、市内合わせて52組182名の参加がありました。ウオーキングと違って決められたコースがありませんので、参加者が自由にコースを決めることができ、あるチームでは5時間かけてスタートの西島園芸団地から才谷龍馬公園、そして岡豊山までほとんどのポイントを歩いて回ったチームもいました。参加者の評判はよくて、1日で土佐のまほろばを満喫できて各地にもPRできるこの大会を風景街道の協議会とも相談しながら、本課としましては来年以降も続けていきたいと考えております。
 そして、今後の観光ですけれども、県では今後4年間で地域の観光の担い手が育ち、特色ある観光商品が次々と生まれる観光を目指しております。そして、24年度は博覧会に頼らない「リョーマの休日」キャンペーンを行うようにしております。
 本市におきましては、このキャンペーンと連動して龍馬パスポートの協力事業者を募ったり、公益としてエリアキャンペーンにつきましては、定住自立圏の中の高知市や香美市、香南市の行政や観光協会で結成されました物部川流域観光振興協議会の中で内容を協議の上、県外へセールスしていきたいと考えております。
 本市としましては、食や歴史を生かしたキャンペーンをできればと考えております。
 また、「志国高知龍馬ふるさと博」のクロージングイベントが3月31日開催されますが、本市の岡豊山さくらまつりを合同で取り組むように進めております。3月31日、4月1日の2日間、高知駅前の旅広場と岡豊山をシャトルバスで結び、昼は土佐の食1グランプリ、夜は桜のライトアップを開催することとしております。
 最後に、観光協会の今後の計画ですけれども、今後観光を産業として成り立つものにしていきたいというふうに考えておりまして、推進リーダーとしての観光協会の体制強化、機能強化を目指しております。そのために、これまでふるさと雇用再生事業を活用して南国市雇用創出協議会に委託して、西島のトマトカレーのレトルト化とか、岡豊山さくらまつり、長宗我部元親ラリーなどを仕掛け、それからボランティアガイド組織である南国市案内人の会の事務局として活動してまいりました企画コーディネーターの活動を24年度からは観光協会に委託して、委託費の中で専任のスタッフを置き、観光協会のスタッフとして活動していくことを計画しております。
 そして、その間にもっともっと観光協会の会員をふやして、観光協会が幅広く活動することで運営体制をより強化していかなければならないと考えています。そうした中で一般社団法人化も図っていきたいと考えておりますので、御理解と御協力をよろしくお願いいたします。
 以上です。
○議長(野村新作君) 学校教育課長。
      〔学校教育課長 竹内信人君登壇〕
○学校教育課長(竹内信人君) 西原勝江議員さんから食育推進計画についての御質問がありましたので、御答弁いたします。
 食育推進計画につきましては、先ほど保健福祉センターのほうからも説明がありましたように、平成19年度から平成23年度末で5カ年を計画期間とした第1次食育推進計画が終了いたしました。
 この5年間の学校教育の取り組みの中で特に行ってきたものが、南国市全体の食育のレベルアップをどう図るかについてでございます。その中でも特に全小中学校に対して食に関する指導の全体計画の作成と提出を求めました。この全体計画は、各校の学校教育目標やキャリア教育、各教科の目標などをかんがみ、学校全体の教育活動を通した食育の推進を体系化したものでございます。
 学校教育における食育のレベルアップを図るためには、この全体計画を単なる目標で終わることなく、具体化した実践へと発展することが何よりも大切ではないかと考えております。
 そして、このたび平成24年度から平成28年度までの5カ年計画で策定されました第2次食育推進計画が策定されました。去る1月25日に開催されました第3回南国市食育推進会議におきまして、学校教育が推進しております児童・生徒の食の自立を目指した既存事業などの推進内容等について確認するとともに、児童・生徒の朝食摂取率につきましては、平成28年度までの目標値を設定するなど、南国市全体の食育推進計画における学校教育の役割を再確認いたしました。
 あわせて西原議員さんのほうから小泉先生のことに触れていただきましたので、あわせて私のほうからも触れさせていただきたいと思います。
 平成15年2月に開催いたしました「食育フォーラム2003教育でつなぐ食と農」におきまして、当時東京農業大学教授でいらした小泉先生にお越しいただき、「これでよいのか日本の食と農」と題して基調講演を行っていただきましたのが南国市との出会いでございます。
 食文化は国の歴史であり、財産であるとの主張から、地産地消の大切さや食料自給率について持論を展開されている小泉先生ですが、このとき南国市の地場産米を使った日本型の米飯給食について大変共感され、その後全国各地での講演会等で南国市の子供たちを日本一幸せな子供たちと評されているとお聞きをしております。
 西原議員さんがお聞きされました2月5日のNHKラジオ第2放送の中でも、一部南国市を御紹介いただいたとお聞きしております。
 著名な小泉先生にこのように南国市を取り上げていただくことは、大変名誉なことでありますし、先生の評価に恥じないように食育の推進により一層努めなければならないと感じております。
 教育委員会といたしましては、児童・生徒の食の自立を目指した各校の食育の充実と推進を引き続き支援してまいりますとともに、先ほど田中議員さんの御質問の際にも御答弁いたしましたように、学校給食の充実を目指し、米以外の地域食材の地産地消率の向上についても関係機関と協議を重ねてまいりたいと考えております。
○議長(野村新作君) 15番西原勝江さん。
○15番(西原勝江君) それぞれ御丁寧に御回答をいただきましてありがとうございました。
 防災元年につきましては、市長のお話それから危機管理課長のお話を伺って、本当に今南国市の喫緊の課題という津波対策にも全力で取り組んでいただき、またこれからも一つ一つ取り組んでいただくということで、本当にありがとうございます。
 本当に悲しい思いをみんな、災害があっても生き延びて悲しい思いをしないようにという思いで、南国市にも庁内にもプロジェクトチームもあるということで、今後ともまた市として、私たち市民も頑張ってまいりますので、よろしくお願いしたいと思います。
 1つだけ、先ほどHUGの訓練をしてそれから実地にということがありました。HUGも余りいっぱいあるわけじゃないとは思いますが、少しずつそういう訓練も重ねていくことが大事だなと思いました。
 釜石の奇跡の話をちょっと、いつも話を伺ったり、させてもらったりしてるんですけれども、先日群馬大学の片田先生のビデオを見る機会がありまして、その先生がなぜ釜石の奇跡と言われるようなそういう訓練をしたかという話がありまして、その出だしで先生がおっしゃってたのは、2004年のインド洋大津波のことがあって、自分の専門分野でありますから、すぐにインドに行ったときのあの悲惨な二十何万という方が亡くなった悲惨なところを見て、自分はこういうことがあってはならない、犠牲者を出さないで済むようにという思いで、自分のそこからが原点となって、とにかく逃げるということを訴えていこうと思って、押しかけで講演をさせてもらってきたと。そんなことはいいよってその当時は言われたりもしたけれども、再々津波の被害に遭っている釜石市にということで出向いて、そこの小学校でその講演を始めたそうなんです。
 その講演のときに、一番最初に子供たちに津波が来たらどうすると聞いたらば、逃げないと言ったそうなんです。どうして逃げないかと言ったら、ギネスブックに載ってるような防潮堤があるし、うちらのところは大丈夫やってみんなに、おじいちゃんとかお父さんにも言われてるしという答えがあって、そこから自分がそうじゃないんだということを思って、1つずつ3つの、想定を信じるな、ベストを尽くせ、率先垂範者たれとその3つを繰り返し繰り返し訴えさせてもらって避難訓練をさせてもらってきたというお話がそのビデオの中でされてました。
 ですから、ハードのことを設置していくということも本当に、財政健全化という課題も抱えながらの準備でありますから、防災元年というこれから始まる準備でありますから、本当に大事なことで、それと同時に、このような片田先生がそういう防災訓練をしながら命を助かったというそのことを本当に貴重な教訓として、また学校でも、また地域でもみんなでやっていくことを、また市のほうとしても自主防災訓練の自治防災組織に対してもどうぞまた御指導をよろしくお願いしたいと思います。
 そのほかに、名取市の心療内科の先生のお話を新聞の記事にあったんですけれども、心療内科の先生だけども、名取市で被害が受けて、もうそのとき内科も外科も何にもない、自分は心療内科だけれどもいろんな患者さん、けがされた方とかが来て、ずっと診療に当たっていましたと。3週間ぐらいはそういうふうにして当たってきたけども、1カ月ぐらい過ぎてから自分の本来の心療内科の患者さんというか、そういう人が来られたと。それは、発災当時は本当に緊張してというか、そこでいっぱいだったけど、1カ月ぐらいたったら本当に落ち込んだり、この現実で大変な思いをしている人がいっぱい来られて、報道では子供たちは元気だって、もうこんな中でも元気ですって報道もあったけれども、実は子供たちもお母さんが言うには、夜うなされてるとか、それからあと明るく元気じゃなくて、我慢と無理をしているということをお母さんたちが訴えられてこられたということがあったということです。
 その先生のおっしゃるには、つらいということを言ってもいいんだって、それで言ってごらんじゃなくて、自然のうちにこうだああだって言える社会の構築が今から内科の先生としては大事なことなんじゃないかということをおっしゃってました。
 ですから、先ほど言いました避難訓練とか防災訓練という中で、少しずつ少しずつ共助のそういう精神が災害があったときもそうだし、その後も大丈夫だよと言いながら生きていけるような、そんなふうにその訓練の中からなっていけるんじゃないかと思いますので、繰り返すようですが、また防災訓練の大事さを訴えながら御指導をよろしくお願いしたいと思います。
 それからあと、先ほどの健康長寿について、市もいつも一定の予算の中から健康、健康ということで取り組んできてくださってますけれども、さらに健診率の向上とか、またそういうフェアの充実、参加者の増大とかいろんなことにまた御努力をお願いしたいと思うんですが、実はそういういろんな行事、きらりフェアとか食育フェアとかいろいろ、あとウオーキングとかいろんなのがあるんですけれども、それは健康のためにと、体力づくりのために、介護予防のためにとあるんですけれども、その行事がすごく重なったりすることが多々あると思いますので、今後いろんな行事をどこか市の中で調整していただけるところが必要じゃないかなと思います。どなたかお答えをしていただければと思います。
 広報見てもいろいろ出てて、広報なんか全然見ない人ももちろんいらっしゃるんだけども、お誘いしたら、いやこういうのがあるからあっちへ行ってみたいとかいろいろありまして、もしことしは健康づくりにって、禁煙にとか、いろいろあるかもしれませんが、市のほかのこともしなきゃいけない。行事というものの重ならない調整をどっかでしていただけたらと思いますので、この点どなたかお答えをしていただけたらと思います。
 それからあとは、雇用創造推進事業の中でずっと行われてきました講演会、研修ですけれども、今度は縮小してということになります。これもごめん・ありがとう講座と、あのチラシを見たら、行きたいとかお誘いしたいとか、行きたいという人がいるんですけど、妙に昼間もちろん求職者のためにということがあるからかもしれませんが、昼間行われてて夜行われていなかったので、参加者にとっては残念だなということもあったりします。これからはその講座は夜もってことはありませんでしょうか、その点ちょっとお願いしたいと思います。
 それから、ロゲイニングについては、ぜひともアンケートにももう一回参加したいというようなこともいっぱいありましたので、またこのことは南国市においてはいろんなところを中心にしながら定着していっていただけたらと思います。
 あと観光協会につきましては、今後社団法人というお答えがありましたけれども、本当に観光というものを力をつけていく。社団法人になればまた違う形で力がついていくんじゃないかと思いますので、これからも観光事業を市とほかの機関と連携をとりながらやっていっていただきたいと思います。
 この震災があるという目の前でありますけれども、いろんな角度からの継続的な取り組みをお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(野村新作君) 答弁を求めます。企画課長。
○企画課長(西山明彦君) 西原議員さんの御質問といいますか、行事が重なっていると、いろんな行事が、各課の、を調整をということですけれども、会場を使うのに予約とかということも必要でありますので、そういった部分でそれぞれの課のほうも一定情報入るんじゃないかなとも思うんですけれども、一応企画課のほうが市政の総合調整というような担当をしておりますので、早目に行事を予定していく上で企画課のほうに連絡をいただいて、その中で調整をしていくということを心がけていきたいというふうに思います。よろしくお願いします。
○議長(野村新作君) 商工観光課長。
○商工観光課長(今久保康夫君) 西原議員さんからの講座の夜間の開催ということで御質問にありましたけれども、一定この事業が雇用保険の求職活動の事業ということで、大体昼間ということでやってましたけれども、今後もしこんな事業があって皆さんにも聞いてもらいたいな、参加自由ですので、求職者に限らず構いません部分もありますので、夜間のほうにも開催できたらなというふうに思っていますので、よろしくお願いします。