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検索結果 »  平成23年 第357回市議会定例会(開催日:2011/12/09) »

一般質問 4日目(竹内克憲)

質問者:竹内克憲

答弁者:関係課長


○議長(野村新作君) 13番竹内克憲君。
      〔13番 竹内克憲君登壇〕
○13番(竹内克憲君) おはようございます。
 市民の皆様の負託を受けまして、三たびこの議場に送り出していただきました。この4年間、誠心誠意市勢の発展のために努力をしてまいります。同僚議員の皆様、また執行部の皆様、今後ともよろしくお願いをいたします。
 第357回定例会におきます私の通告は、岡豊保育所について、また家畜の排せつ物処理についてであります。
 質問に入る前に、去る11月27日の市長選におきまして2期目の当選をされました橋詰市長にお祝いを申し上げます。スピード感を持った決断と実行、今後の4年間の市政のかじ取り、大いに期待するところでございます。
 それでは、順次質問をしてまいります。答弁よろしくお願いをいたします。
 まず、岡豊保育所についてであります。
 長年念願でありました岡豊保育所の新築移転が具体的に動き出しました。大変喜んでいるところであります。本年9月議会におきまして、岡豊保育所移転新築の用地購入費及び造成工事費等に係る建設事業費8,240万4,000円の補正予算が可決されました。まず、その予算執行状況についてお伺いをいたします。
 次に、以前にも言われたのかもしれませんが、新保育所建設についてのタイムスケジュールをお聞かせください。
 また、新保育所建設予定地は、岡豊小学校のプールのところまで昔田んぼであったものが、かなり南へとグラウンドが拡張され、今の運動場ができております。もともとこの予定地の場所は大雨等大水の際の遊水地であったと聞いております。過去にも何度となく小学校が浸水した経過もあります。また、小学校のグラウンドのレベルまで埋め立てをする予定であると聞いております。地元地域への説明会等でお話しされているかと思いますが、改めて具体的な排水対策についてお聞きをいたします。
 また、保育所移転に伴う跡地についてでございます。小学校、新たに建設される保育所の行事、また小学校のグラウンドを利用しての地域の運動会などにおける駐車場として残してほしいという声もあるわけでございます。移転後の旧の園舎の取り壊しや土地の売却等のお考えもあろうかと思いますが、ぜひそういった行事の際の駐車場として残しておいていただきたいと思いますが、御所見をお伺いをいたします。
 また、大地震により津波が国分川を俎上して浸水の可能性もあると聞いております。今の保育所運動場西側の一段高いところをその際の地域住民及び園児や児童の一時的な避難場所として整備ができないかをお尋ねをいたします。
 次に、家畜の排せつ物処理についてでございます。
 家畜排せつ物法の制定の経緯は、農水省によりますと、家畜排せつ物は野積みや素掘りといった不適切な管理によって悪臭の発生要因となったり、河川や地下水へ流出して水質汚染を招くなど、環境問題の発生源としての側面を有する一方で、堆肥化など適切な処理を施すことによって土壌改良資材や肥料としての有効活用が期待されるなど、農村地域における貴重な資源としての側面も有するものと言えます。このため、野積み、素掘りを解消し、家畜排せつ物の管理、処理や保管の適正化を図りつつ、家畜排せつ物の利用促進を図ることにより健全な畜産業の発展に資する目的で平成11年に制定されまして、同年11月1日に施行されました。また、この法律では、法律の施行日から5年間について、法律に関する一部の規定の適用が猶予されていましたが、平成16年11月1日より本格施行をされています。
 ここで、問題にする畜産農家でございますが、平成16年に畜産環境整備リース事業を活用して堆肥舎を建設し、現在もその堆肥舎は稼働しております。しかし、以前より農地への野積みがされており、本年におきましては人家近くの農地への野積みが行われている実態にあります。家畜排せつ物の適切な管理の指導や助言あるいは勧告、命令というものは県知事にあるわけでございますが、家畜保健所と連携して対応されていると思いますが、その過程での問題点や、また解決策をお聞かせください。
 また、先ほど述べましたように、野積みは悪臭の発生、河川や地下水へ流出して水質汚染を引き起こす原因となりかねないわけです。特に近年、硝酸性窒素による地下水の汚濁やクリプトスポリジウムによる水道水源の汚染など、人の健康に影響の大きい問題と家畜排せつ物のかかわりが懸念されるようになっております。硝酸性窒素は、チアノーゼを引き起こしたり、体内で発がん性を示す物質に変化したりと人体にも恐ろしい影響を及ぼす悪質な物質です。水道法の基準ではリッター当たり10ミリグラム以下となっております。また、クリプトスポリジウムは寄生性原虫で大きさは5ミクロン、人間や牛の宿主の外ではオーシストというかたい殻の形で存在しており、増殖することはございませんが、オーシストが哺乳動物の経口的、口から摂取されると、増殖して再びオーシストとなります。これがふん便とともに体外に排出され、新たな感染源となるわけでございます。塩素消毒では死滅をいたしません。人に感染すると腹痛を伴う下痢を引き起こすということでございます。1996年、埼玉県越生町で水道水による集団感染が、町民約1万3,800人中約8,700から8,800人に集団下痢、腹痛が発生したという例がございます。
 野積みをしているこの地区は上水道の整備がなされておらず、その影響が心配されるところであります。またあわせて、以前より野積みをされていた農地の近くには市の水道の水源地もございます。水質等への影響があるのかどうかをお尋ねをいたしまして、1問を終わります。
○議長(野村新作君) 答弁を求めます。幼保支援課長。
      〔幼保支援課長 島崎俊二君登壇〕
○幼保支援課長(島崎俊二君) おはようございます。
 御質問のありました岡豊保育所に係る補正予算の執行状況、新園舎建設のタイムスケジュール、排水対策についてお答えいたします。
 本年9月議会におきまして可決していただきました岡豊保育所改築に係る補正予算の執行状況につきましては、現在建設地の地盤調査業務委託など、以下順次作業を進めております。予算の支出につきましては、今後これらの業務の進行に合わせての支出となってまいります。
 次に、保育所改築の今後のタイムスケジュールにつきましては、平成24年1月初旬、開発許可申請、2月中旬、開発許可、2月末、農地転用許可、3月初旬、用地購入、3月中旬、造成工事開始、平成24年度4月1日、現在の園舎で民営化の開始、受託者は南国市社会福祉協議会となっております。同じく4月、実施設計開始、6月、建築確認申請、7月、造成工事完了、建築確認許可、8月、実施設計終了、9月新園舎建築開始、翌平成25年2月建築完了、平成25年度4月1日、新園舎にて保育運営開始となっております。
 次に、建設予定地の排水対策につきましては、地元説明会におきまして、「 ’98豪雨」による浸水被害についての質問、保育園用地は調整池の役割を持っているなどの指摘がございました。「 ’98豪雨」は、連続雨量1,000ミリを超える100年に一度の豪雨であり、その後国分川や笠ノ川川は改修されまして、国分川は50年確率、笠ノ川川は30年確率、「 ’98豪雨」以後、岡豊小学校周辺では市道の冠水等はあっておりますが、家屋の浸水被害等の実例はございません。また造成地の現行水路は、水理検討調査結果によりますと30年確率水量に対応できる流下能力があるとの調査結果が出ております。
 しかしながら、被害を受けた地元の皆さんにとっては強い不安を感じている方もおられます。この不安を払拭するためにも、またより万全を期するためにも、造成する保育園から流出する雨水を最大30年確率水量、毎分4.2立米としまして、これに対応する排水ポンプを設置することで御理解をいただいております。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 財政課長。
      〔財政課長 光野末吉君登壇〕
○財政課長(光野末吉君) 跡地利用につきまして、財政課のほうからお答えいたします。
 岡豊保育所西側に位置しております旧岡豊青年の家の建物につきましては、現在普通財産として財政課管財係のほうで管理をしております。しかし、建物の老朽化がひどく、平成25年度、現在の保育所を解体撤去の折にはその建物も同時に撤去をしたいと考えております。
 撤去後の跡地の利用につきましては、民営化に関する地元の説明の折に保護者から、新たにできる保育所では児童の送り迎えの駐車場の混雑解消をしてくださいとの要望が出されているということです。職員駐車場は現保育所の跡地を活用していくということで、保育係のほうから地元には説明をしていってきております。そのため、幼保支援課よりはこのまま跡地につきましては職員駐車場として、また行事等の折には保護者の駐車場として確保したいという要望があっております。また、学校教育課からはこれまで同様に岡豊小学校の行事等に今後も利用したいという要望もあっております。
 建物撤去後の土地活用につきましては、現在の青年の家も壊しますとかなり広い面積にはなろうかと思いますけども、どのような方法がよいのか、今後関係する幼保支援課、学校教育課と十分協議をして進めてまいりたいと思っております。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 西原三登君登壇〕
○危機管理課長(西原三登君) 竹内議員さんの御質問にお答えいたします。
 岡豊保育所跡地を津波避難場所に整備できないかにつきましては、現在の安政南海地震の想定では岡豊地区に津波が来ることにはなっておりませんが、国及び県の新しい津波想定では変わることも考えられます。岡豊保育所は標高が約9.6メートルあり、津波は浦戸湾から遡上してくるので、避難には時間的余裕のある地域であると考えております。仮に新しい想定で国分川を遡上して浸水することが予測される場合でも、岡豊保育所は背後に山があり、市道を北に400メートル避難すれば旧国道32号線あたりで約23.8メートルの標高まで避難することができます。東日本大震災の教訓から、最善を尽くすためにさらに高く避難することも可能な場所が確保されていると思っております。
 また、現在の岡豊保育所の西側の山は急傾斜地崩壊危険箇所であり、土砂災害警戒区域、通称イエローゾーンにも入っております。したがいまして、新しい津波想定の発表後になりますが、岡豊保育所の跡地を津波からの緊急避難場所として整備するとしても慎重に判断する必要があると考えております。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 農林水産課長。
      〔農林水産課長 村田 功君登壇〕
○農林水産課長(村田 功君) 竹内議員さんの、家畜排せつ物が野積みされており、市としての指導の過程での問題点や解決策について問うの御質問にお答えいたします。
 御質問の家畜排せつ物の処理につきましては、岡豊町中島での酪農家、乳牛飼養の事案についてであります。当酪農家は、畜舎の少し離れた西に自身の待避舎を建設し処理しておりますが、過日排せつ物の処理に必要なトラクターの故障により堆肥処理が滞りました。そのため、毎日発生する家畜の排せつ物が人家近くの畜舎周辺に野積みの状態になり、現在に至っておるものであります。現在は機器の修繕は完了し、排せつ物の処理を行っておりますが、故障中にたまった排せつ物の処理まで追いつかず、野積みの状態が続いております。
 農林水産課としましては、中央家畜保健衛生所香長支所とともに酪農家に出向き、排せつ物の野積みの解消について指導しておりますが、堆肥舎への運搬経路が軽四トラックの通行がやっとの状況で、日々の排せつ物と合わせての処理で速やかな解消には至っておりません。そのため、堆肥組合への排せつ物処理依頼や今後の効率的な排せつ物処理のための堆肥舎への経路、農道の拡幅を含めた改修について、竹内議員さんにも御足労をおかけてして試みてはみましたが、はかばかしい成果は得られておりません。今後は農地への野積みの解決を図るため、当酪農家に対し解消に向けた具体的な取り組み計画を作成してもらうとともに、家畜保健衛生所と継続して堆肥組合での処理や堆肥舎の稼働率の促進アップ、さらには私有農地への還元などの対策を積極的に進め、適正な排せつ物の処理を促し、周辺環境の悪化と住民の方々の衛生面の心配をできるだけ早く解消できるよう努めてまいります。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 上下水道局長。
      〔上下水道局長 高田博通君登壇〕
○上下水道局長(高田博通君) おはようございます。
 竹内議員さん質問の水道の水源地及び周辺井戸への水質影響についてお答えします。
 この地区につきましては、平成21年度に上水道への意向調査をしましたが、利用すると答えた方は31.7%であったため、現在上水道未普及地域となっております。牛舎や野積み箇所の近くに水道の水源地があります。大腸菌など9項目については月1回、硝酸性窒素などの水質基準全項目については年1回の水質検査をしておりますが、異常は出ていません。
 議員さん御指摘のクリプトスポリジウムは胞子虫類に属する原虫で、人を初めとするさまざまな動物の消化管に寄生し、下痢を引き起こします。したがって、人に感染する排水はもちろんのこと、畜産系排水も水源の汚水源となり得ます。県外で汚染された事例があります。議員さんが言われましたとおり、塩素消毒で除去できません。原水の水質が良好でろ過などの物質的処理をせず、塩素消毒のみで給水している水道は注意が必要です。現在まだ水質基準項目となっていないため、この項目については通常検査をしておりません。しかし、水質基準項目である濁度も一つの指標となっていることから、南国市では過去に1度別の水源地の濁度が上昇したとき検査をしております。今回濁度の数値は高くありませんが、水源地近くに家畜排せつ物を野積みされておりますので、このクリプトスポリジウム原虫の検査を実施いたします。昨日、採取し、水質検査機関へ検査を依頼しています。検出されればすぐに連絡が入るような体制となっております。
 なお、牛舎に近くて飲料水である井戸水への水質影響を心配される方は、安全確認のため水質検査機関での検査をお勧めします。
 以上です。
○議長(野村新作君) 13番竹内克憲君。
○13番(竹内克憲君) 各課長より答弁をいただきました。
 まず、岡豊保育所についてでございますが、「 ’98豪雨」災害後、先ほども課長の答弁にありましたが、国分川や笠ノ川川の改修が行われまして、まず堤防の決壊とか越流の可能性は少なくなったものと思っております。また、集中豪雨などの大雨での内水の排水についても、排水ポンプの能力をちょっと数字で言われましたが、妙にぴんときませんけれども、排水ポンプを設置していただくということで地元の人たちも含めて大変安心されておることであると自分も安心をしております。
 また、保育の跡地につきましては、ぜひとも駐車場としての確保をお願いをいたしたいと思います。
 また、一時避難場所につきましては、課長言われました急傾斜地の崩壊の危険箇所でもあるということでございます。地元の人から避難場所にしたらどうかというようなこともお話もありましたんで、ちょっと今回質問をさせていただいたわけでございますが、そういう危険箇所であるということで、そういう地元の人にはお話をしていきたいと思います。
 次に、家畜排せつ物の処理についてでございますが、野積みに至った経過、また解決に向けての対策をお聞きをしましたが、何といいましてもそこで暮らしておられる方々の環境や衛生や健康といったことを考えますと、一日も早く野積みをされている分の撤去をしなければならないと思っております。
 また、課長答弁にありましたが、農道の拡幅、改修については建設課に要望書を提出をしているところでございます。建設課長にお尋ねをいたしますけれども、いつごろ工事ができるのか、このことについてお尋ねをしておきたいと思います。
 また、私有地への還元でございますが、何年も同じ場所に大量に還元をしていくということについてはやはり問題があるのではないかと、そのように感じておるわけでございます。
 いずれにしましても、法遵守を徹底していただきまして、根本的にはやはり酪農家本人の意識を変えていっていかないと、また野積みをし出すというようなことになろうかと思いますので、指導のほうをよろしくお願いをしておきたいと思います。
 それと、水道につきましては幸いにも健康への影響があったというようなことは聞いておりませんが、クリプトスポリジウムにつきましては定期的にやっぱり実施をしていっていただきたいなというふうな思いがございます。
 以上で2問を終わります。
○議長(野村新作君) 答弁を求めます。建設課長。
○建設課長(吉川宏幸君) 竹内議員さんの御質問にお答えをいたします。
 おっしゃられました農道につきましては、現在要望書が地元の総代さんのほうから提出はされております。その時点で、担当係、職員含めて現地等も確認はさせてもらってます。確かに余りいい状態の道路ではないということで、軽四が通るにもかなり狭いかなという感じがありまして、これからのことですが、今現在24年度当初予算へ要求を出しております。私どものほうでの計画も24年度施行予定ということで位置づけはしております。時期等、そしてまた方法等につきましては近々にまた地元と協議をしてまいりたいと思います。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 上下水道局長。
○上下水道局長(高田博通君) 先ほど言われましたそのクリプトスポリジウムの検査ですが、今後も引き続いて検査をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(野村新作君) 13番竹内克憲君。
○13番(竹内克憲君) 前向きな御回答をありがとうございます。
 道路の改修につきましては、やはりできるだけ早く改修をしていただいて、その野積みの解消に努めて、効果が出れば一番ええことでございますんで、何とぞよろしくお願いをいたします。
 以上です。