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検索結果 »  平成23年 第355回市議会定例会(開催日:2011/09/02) »

一般質問 3日目(門脇晃)

質問者:門脇晃

答弁者:市長、教育長、関係課長


○議長(浜田幸男君) 17番門脇晃君。
      〔17番 門脇 晃君登壇〕
○17番(門脇 晃君) まず冒頭に、大きな被害をもたらしました台風12号のことにつきまして、昨日の昼のニュースでは、死者50名、不明者55名だったと記憶しておりますが、けさの新聞を見ますと、死者が54名ふえております。そして不明者が55名ということでございますが、亡くなられた方に心より哀悼の意を表しますとともに、不明者の皆さんの早い救援があることを願いながら、徐々に質問に入っていきたいと思いますが、私は奈良県の十津川村、18歳のときに約1カ月ぐらいですが、おったことがございます。それはもう本当に山の中で、家もまばらなそんな中で、公営住宅が一気に流されて、小さい子とお母さん2人が生存しておるわけでございますが、お父さんとその生き残った娘さんのお兄ちゃん、そして祖父母4人は不明ということでございまして、非常につらい思いでけさ新聞を見たところでございました。災害はいつどこへやってくるかわかりませんが、南国市も ’98豪雨では、非常に被害も受けたことでございましたけれども、心よりお見舞いを申し上げながら順次入っていきたいと思いますが、まず私の質問が、今議会というよりは、今任期中の最後の質問者となりました。また、この機会を与えていただきました西岡議員、浜田和子議員には、この場をおかりしまして心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
 そして、昨日浜田勉議員が私の引退についてちょこっと触れたかったけれども、まだ私が公の場で公表してないということでちょっと遠慮されたというお話を聞きました。いろいろ浜田勉議員、お心遣いに感謝申し上げます。そんなことで、私はこの10月16日の選挙には立候補しないことを早くに決めておりまして、ちょうど今ここの傍聴席へ私の後継者も傍聴に来ているようでございますが、いろいろ余談を言いますが、お許しいただきたいと思います。そして、私5期20年議員として務めらせていただきまして、平成3年12月議会には、清掃組合のちょうど建てかえて完成する時期でございまして、このことについて質問をさせていただいたことを覚えております。
 また、そして今回は、まず今議会以外には、この議場に私は入っても傍聴席ということになろうと思いますけれども、議員になって最初の議会また最後の議会でこのように質問をさせていただけることを自分なりにうれしくも思っております。
 そして、前置きがちょっと長くなりますが、現在この議場においでの市長初め執行部の課長の皆様方、私が議員になった当時は30歳から40歳ぐらいで、主査といいますか、そういう中堅的な職員であったとこのように思っておりますけれども、本当に課長もがらっと若くなりまして、若くなったじゃないですね。それぞれ当時の中堅職員としながら立派に出世されまして、市民のお役に立っていただく、市長を中心に一生懸命頑張っていただきたいとこのように考えております。そんなことで、順次通告に従いまして質問に入っていきますが、済みません、私丸腰でございまして、作文をしておりませんので、何が出るかわかりませんけれども、もし不穏当な発言がありましたら、いつでも御指摘いただければ削除もしたいとこのようにも考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 それでは1番に、市長の政治姿勢でございますが、これは深く掘って申し上げません。市長として約3年9カ月のこの後を振り返り、そんな中には今議会の初日、子供の医療費の拡充、6歳から12歳へ引き上げられた、これは市長の非常に私は英断があってのこととこのように考えております。そして、子宮頸がんワクチン等々、市長の英断によりまして幾つかの予防接種の無料化も出されてきました。そんなことをトータル的に私は今任期の市長を評価するわけでございますけれども、市長には3年9カ月を振り返りながら、昨日も西岡議員に答弁もありました同じようなことになろうかと思いますが、発言があれば、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
 そして、また2期目に向けての心構えといいますか、だんだんに私最後でございますので、いろいろと重複していくところがあろうと思いますけれども、市長の発言、お許しいただければよろしくお願いいたします。
 それでは続きまして、学校給食と食育ということで、これもだんだんの議員さんからございました。先ほど教育長が、浜田和子議員の答弁に思いを語っていただきましたが、私も先ほど今までで一番ええ発言ではなかったかなと、教育長の。といいますのは、私の子供を思うことと同じようなことをしみじみと聞かせていただきました。そして私が大野教育長と面識を持ったのは、多分北陵中で校長になられてからではないかなとこのように認識しておりますけれども、大野教育長は、若いころは鬼の大野と言われてきたやなことを私も風の便りに耳にしてきたことがございますが、私は大野教育長と面識を持ってからは、子供に対する思い、これは非常に大きなものを敬意を表するところでもございます。本当に鬼と言われた大野が仏になったかなというような思いもするわけでございますけれども、だんだんにこの4年間のうちには、中学校の学校給食、このことが非常に話題になってきたわけでございますけれども、私は給食と食育これは決して、教育長にお聞きしたいんですが、中学校給食をやれということではございません。私は昭和53年ですか、ちょうど33歳ぐらいのころでございましたけれども、子供会というものへ初めて足を踏み入れまして、子供と遊び、しながら私自身も子供に教えられてきたことが多くあろうとこのように思います。当時ここの前においでる岡崎議員も、ともに南国市子供会連合会でともに活動したことがございますが、先ほど大野教育長の言葉にもありました子育てしながら親もともに成長していく、私そのとおりだと思います。そんな中で、南国市の学校給食の中で自校炊飯、自校炊飯が始められたのが、平成9年に地元中山間米を主として、まず稲生・国府・奈路小学校でモデル的に開始されたようでございます。そして、その次年度平成10年には、全校で自校炊飯ということの中で、このことが全国へ広まりまして、各全国の市からかなり視察に、視察の内容というのはいろいろあろうと思いますが、学校給食についての視察が非常に多かったとこのように理解をしております。そしてそんな中で、全国農業協同組合中央会より第1回の食のかけ橋賞を、これを南国市が食育という中でいただいております。私は食というものは人が生きていく中でなくてはならない、これがなければ生存はできません。そんな中で、食をすべて与えてもらうのじゃなしに、これは自分からの発想もあって、そこが非常に食の教育という面からいいますと、大事ではないかなと。そんな中で、これは平成21年2月14日ですか、浜すしにおきまして、竹下和男さん「お弁当の日がやってきた」という講演がございました。そうした中で、竹下さんの著書の中で「“弁当の日”がやってきた」、またもう一つには、「台所に立つ子どもたち」という本も出されているようでございます。私は南国市の小学校給食を見る中で、これはちょっと何年だったか、この三、四年前ですか、後免野田小学校で食育の指定校ということで、特に食についての特別な教育もされてきたように思うわけでございますけれども、この指定の思いは何であるか。これは私なりにこれは聞いたことはございません。私なりに考えることは、小学校で自校炊飯で給食をとりながら、中学校になれば、お母さんがつくってくれればよろしいかもわかりませんけれども、自分で弁当ぐらいはつくれる教育ではないかなと私はこのように解釈をしております。そんな中で中学生の南国市PTA連合会保護者のアンケート、私はこのアンケートの取り方というのは、給食といいましても、これは税金を絶対的に使わなければなりません。私はアンケートというものは、無作為的に広く市民にとる、これは市長も教育長もそういう観点でのアンケートであれば、非常にこれは重たいものになってくると思います。しかし、このPTAのアンケートをちょっと中身を見てみますと、回収率は55%、55%の回収されたアンケートの中には、私は非常に給食をやってほしいという思いの保護者が多いんであろうとこのように考えます。55%ですから45%の保護者は回答いたしておりません。そして、給食を実施してほしい、どちらかといえば実施してほしいと答えた保護者の方は91%でございます。そうしますと、あとの9%の方はアンケートを提出したにもかかわらず、給食は必要ないと解釈せざるを、私はそう考えます。となりますと、アンケートを提出していない、そしてあとの9%の給食は必要ないと、これは勝手な私の判断でございますが、これを足しますと54%の方は、給食は必要ないと見れる数字ではないかなと、私はこういう解釈をしております。そしてこれは中学生生徒に直接とったアンケートでございますが、学校でどんな昼食をとりたいと思うか。家庭の弁当が54.9%でございます。そして学校給食を望む生徒さんが29.8%、そして給食を実施することについてどう思うか、これは給食という答えた生徒は30.3%、弁当か給食を選べると答えた生徒は47.6%、給食は必要ないと答えた方が21%でございます。そんな中で市長も教育長も、私は保護者というよりは、子供の視点から給食のことを本当に真剣に考えていただきたい。私はここでせよとかするなということではございませんが、子育ての中で、先ほどの浜田和子議員への教育長の思いを述べられた、私はそのとおりだと思います。子供のことを中心に給食を考えていただくことを申し上げながら教育長の御答弁をいただきたいとこのように考えます。
 そして3番目に、森林の保全ということでございますが、南国市としたら市有林を約150ヘクタール所有しております。私が平成3年議員に当選させていただいたころは、産業経済常任委員会、大体年に市有林を視察に行っておりました。最近課長にお伺いしますが、こういう活動はされているのかないのか、このことについては通告をしておりませんが、行きゆうか行きやせんぐらいは課長のほうでわかると思います。
 そして、森林の保全ということは、最近村田敦子議員そして西原議員が森林のことにちっと関心を持ってこられたかなと、この壇上で質問もされております。この沖の平野から北の山は青々としております。すばらしい森林のように見えます。私はきこりといいましょうか、木ばっかりで飯食うてきております。天然林はそのまま放置しておいても、淘汰の中で立派な林になっていくと私はこのように考えております。昔は非常に戦中・戦後炭を焼かれておりました。雑木林はあのころは適当に木を利用して炭に焼いた。15年、20年するとまた炭が焼けるんです。そういうことで、私はここは人工林、人工林について御質問をしていきたいとこのように考えます。
 人工林というのは、もうここで私が言うまでもございません。人が手を加えた林でございます。戦後昭和30年前後、このころは非常に山の景気のええ時期でございまして、それはなぜかといいますと、戦後の復旧・復興という中で非常に木が使われた。当時は山師、山の師というのか、やましいの山師というのか別にしまして、非常に山師が景気がよかったと、これは私まだ子供のころでございますので、そんな話を聞いておりますが、そんな中で山がどんどん切られていった。という中で国の施策の中で、その切った跡へ杉、ヒノキを植え、補助金を出そうというのが人工林の全国的に大きな始まりではなかったかなとこのように考えるところでございますけれども、またこれ皆さん、もうこんな話、もうすなというてたるかもわかりませんが、私は絶えず人工林の間伐について、農家の方が大根をつくる。大根、畑きれいにして種をまきます。種まいたままで置いて大根になるのかならないのか、家庭菜園等々をされゆう方はいろいろおいでますが、それは必然的にわかると思います。抜き菜にして、あれまた漬物にしたらおいしいんです。抜き菜にして適当な間隔に大根を残すことによって立派な大根に成長するわけです。木も一緒です。そんなことを言いながら、これはトヨタ車体グループの森パートナーズ協定ということで2007年に結ばれて3年間の実施計画の中で、600万円トヨタ車体からこのパートナーの森に出ております。ということで、これは協定書一つ一つもう読みません、いろいろありますので、書いてありますが、この3年間でトヨタ車体グループとの間でどのような成果があったのか、農林課長ひとつよろしくお願いいたします。
 それと、話がちょっと前後するかもわかりませんけれども、間伐の意義は先ほど大根を例にとってお話をしましたが、南国市に150ヘクタールの森林がございます。それは1ヘクタールから小さい山もあれば黒森とか黒滝のほうへ行けば、一定まとまった山林がございます、市有林が。そんな中で、150ヘクタールを単純計算でいきますと、年間に10ヘクタール間伐するとします。10ヘクタールしていくと、15年で全部間伐が終了するわけです。ところが、間伐の度合いにもよりますが、余り一回に切り過ぎると、台風とか風でやられる等、倒木なったり折れたり危険性はございます。適当な間伐をして15年かかれば最初にした林はまた間伐をしなきゃならない状態に入ってきます。そうして間伐を定期的にするということによって、雇用も発生してまいります。私は小さな山林も所有はしておりますが、25年、30年前に杉とかヒノキの山を買って土地ごし、それを間伐して手入れしてきましたが、手入れ賃も出ません。当時買うた値段に売れません、手を加えて世話してきて。ということは、今現在杉で言いますと、一定高値安定のときからいうたら、価格は3分の1です。今杉の大体14センチ末口です。13センチから16センチというのは、一般的にいう柱取りという木なんです。これが25年、30年前には、立方当たり3万6,000円程度しておりました。今では1万円足り足らずです。ヒノキにしても3分の1程度です。そんな中で国の間伐等に関する補助制度もございます。これは県からも森林組合を通じてのことですが、市も森林組合は一定負担金といいますか、出ておると思いますけれども、間伐しても、言うたら山主に木の代金が入ってこないような状況で、何とか作業費は出るかなというようなことでございますけれども、それでも私は間伐はしなきゃならない、このように考えます。私が議員にならせていただいて、大町市政のときでした。私も気の多い男でございまして、木ばっかりつついてきておりますので。そんな中で、市有林に関する特別会計をつくっていただきましたが、それは金額的にいうたら基金も三、四百万円、先ほど言いましたように間伐して出しても、そのときの相場によって収支がなかなかわからないから一般会計ではやりづらいということで、特別会計をつくっていただいておりましたが、それも3年か4年で廃止になりましたけど。いろいろ申し上げましたが、本当に民有林のことは市が直接関係することはありませんが、今は国の制度の中でも間伐の団地化といいますか、一人一人の山をするんじゃなしに、その谷一つを共同で間伐する事業ということは、結局伐採、搬出の作業を割けるということが主眼だろうと思いますが、森林組合では、もうことしあたりからかな、こういう取り組みをしておりますが、また逆に今度は国の施策の中で、切り捨て間伐、これには今までも切り捨てでも補助が出ておりましたが、多分切り捨て間伐は、ことしからかな、廃止になるかなと、こういう情報もいただいておりますが、まあまあいろいろ申し上げましたけれども、森林に関しては、トヨタ車体グループとの協定の中の成果、そして今後市として、これは市有林、市有林と簡単に言いますが、これはやっぱり一つは、市民の財産なんです。市民の財産なんですよ。これはやっぱり市は管理していく責任がある、こんなことを申し上げながらいろいろ話も前後し、いろいろ聞きづらい点があったと思いますが、1回目の質問とさせていただきます。2問目がないような御答弁をよろしくお願いいたします。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 門脇議員さんの御質問に順次お答えをしてまいりたいと思います。若干西岡議員さんに御答弁申し上げた内容と重複するところがあるかもわかりませんけれども、御容赦をお願いしたいと思います。
 浜田前市長の後を引き継ぎまして、私が市政を担当させていただいて、この4年間の総括ということでございますが、市民の皆様方から負託を受けまして、私なりにこの4年近く全力で取り組んでまいったつもりでございます。特に力を注いでまいりましたのが、市民に優しいまちづくりであり、安全・安心のまちづくりであります。具体的には、防災対策や環境対策、そして雇用の創出と産業の振興、教育の充実、そして財政の健全化でございました。
 まず、防災対策につきましては、何度も申し上げますが、市内の義務教育施設の耐震化100%を完了いたしました。今後は市民の皆様の避難所となります地区公民館と保育所の耐震化を進めますとともに、南海地震に備えての地域防災計画の見直しを行う必要がありますが、特に海岸に面しました地域における津波対策に取り組まなければならない、このように考えております。
 また、避難施設につきましても、久枝と前浜におきまして整備を進めておりますけれども、高さにつきましては、さらに見直しが必要であると考えております。
 また、自主防災組織の組織率は88%となり、市民の防災意識の向上による防災力の強化も着実に進んでいるこのように考えております。
 さらに、市民の防災意識の向上につながる防災力の強化、これは先ほど申し上げましたように、着実に進んでおりますし、防災行政無線や高機能消防指令システムの整備にも着手いたします。
 さらに、市内の橋梁の点検、調査も完了いたしました。今年度は長寿命化計画を策定中でございますが、来年度からは橋梁の修繕も取り組んでいかなくてはならない、このように考えております。
 次に、雇用創出につきましては、高知岡豊工業団地の整備を完了いたしまして、株式会社明星産商を誘致することができました。今後さらに県と協議を行いながら新たな工業団地の整備にも取り組み、地元での雇用の場を確保してまいりたい、このように考えております。現在工業団地に適した土地を幾つか選定いたしまして、間もなくその中から一番適当と思われるところを決定したいと思っております。
 また、産業振興につきましては、県の産業振興計画・物部川流域アクションプランとも連動させながら農商工の連携を図るための組織づくりを進め、特産品づくりと南国市産ブランド化に向けて支援してまいりました。
 しかしながら、まだまだそれらが十分な体制になっておりませんので、今後さらに市といたしましても支援を続けながら人材の育成を含め、産業振興のための基盤づくりが必要でございます。その中で特に農家レストラン「まほろば畑」が道の駅・風良里で開設されまして、大変な好評をいただいております。今後さらに雇用の創出、市民の働く場を確保し、また産業の振興によります市民の所得増加を図ることによりまして、市民生活を豊かにするばかりでなく、市税の増収にも努めてまいらなければならない、このようにも考えております。
 次に、環境に優しいまちづくりにつきましては、南国市エコプラン推進基本大綱の策定に続きエコプラン実行計画を策定し、本年度から具体的な取り組みを進めております。
 また、香南市、香美市とともに3市で環境省事業であるチャレンジ25にも取り組み、環境に優しいまちづくり、エコシティーなんこくを目指しております。新エネルギーの取り組みにつきましては、特に住宅用太陽光発電システムの設置に対する補助金について、市政報告でも触れさせていただきましたが、本年度も予算を1,000万円に増額して対応をいたしました。7月には予算額に到達するほど市民の皆さんに活用していただいております。
 また、消防庁舎及び5つの小学校、十市、長岡、日章、岡豊、大篠と2中学校、北陵、香長中学校への太陽光発電設備を設置いたしました。
 次に、教育の充実につきましては、小中連携学力向上推進プロジェクト事業に取り組んでおり、着実に基礎学力の向上の成果があらわれていると教育委員会からの報告を受けております。
 また、中学生のクラブ活動などの課外活動にも支援をさせていただいております。北陵中学校の武道場に続き、今年度は香長中学校の武道場も整備いたしております。そして、世界一の選手を輩出した香長中学校女子柔道部を初め、4中学校ともすばらしい成績をおさめており、市長といたしましても大変誇りに感じております。
 また、中学生の生の声を聞く機会として、中学校生徒会とのドリームトークも継続しておりますが、中学生の皆さんの素朴な疑問や意見に接することができ、大変有意義に感じております。ここでいただきました御意見や御要望には、できる限りおこたえするように取り組んでおるところでございます。
 さらに、食育につきましては、本年度が食育推進計画の見直しの年でありますが、地産地消と結びつけた食育に取り組んでおり、食生活改善推進委員の皆さんの御協力もいただき、徐々にではありますが、市民の皆さんの中に浸透しつつあると思っております。今後、さらに食という人間の基本的な行動について、健康づくりとあわせて推進してまいりたいと考えております。
 次に、子育て支援につきましては、今議会の初日に児童の医療費につきまして、小学校卒業まで所得制限なしの無料化を決議していただきました。
 また、市民の健康対策にもつながりますが、子宮頸がん・ヒブ・肺炎球菌ワクチン接種への助成も実施いたしました。妊婦健診への助成を5回から14回に拡大いたしました。保育につきましては、保護者のニーズに効率的かつ効果的にこたえていくため、昨年度から長岡東部保育所の運営を南国市社会福祉協議会に移管し、ゼロ歳児保育などの保育サービスの拡充を図ることができました。今議会では、岡豊保育所の民営化に関する条例案を上程させていただいておりますので、御審議のほどをよろしくお願いしたいと思います。
 さらに、放課後児童クラブにつきましても、大篠小学校の第2児童学童クラブ、三和小学校、久礼田小学校、大湊小学校と順次施設整備を進めてまいったところでございます。
 次に、都市基盤整備といたしましては、今日の情報化社会において、市民の皆さんひとしく情報通信環境を整備するため、光ファイバーを全市内に敷設し、情報通信基盤整備を行いました。
 また、長年の懸案でありました都市計画道路高知南国線と南国駅前線について、県道南国インター線とJR後免駅前まで延長することを決断し、現在事業認可を目指して取り組んでおりますし、篠原・小籠地区の区画整理事業につきましても、県との協議を行いながら実現に向けて取り組んでおります。
 さらに、国土調査いわゆる地籍調査につきましても、今年度から3地区にふやし、これをさらに4地区にふやして事業のスピードアップを図っていく予定でございます。
 私はこの4年間の任期中に市制50周年を迎え、NHKののど自慢を招くなど、市民の皆さんとともに半世紀にわたる市勢の発展を祝うとともに、今後さらなる飛躍を願うことができました。このようにハード・ソフトともさまざまな事業を展開することができたのは、地域活性化・経済危機対策や公共投資あるいは住民生活に光をそそぐ交付金など国の交付金事業、あるいは補助金事業などに積極果敢に手を上げて取り組んだためであると思っております。
 最後に、市政を運営するに当たり、その裏づけとなる財政につきましては、まだまだ十分とは言えませんが、かなり健全化が図られてきたと思っております。今議会に報告させていただいておりますが、健全化判断比率であります実質赤字比率、連結実質赤字比率とも赤字ではなく、実質公債費比率も平成22年度決算におきましては、16.3%と減少傾向を保ち、市債残高も平成22年度末で187億円足らずに減少し、いずれも改善されつつあります。
 以上のように、この4年間を振り返ってみますと、一定の前進は図られた面もございますが、積み残しとなっております課題もたくさんございますので、ぜひもう一度私に市政を担当させていただきますよう、議員の皆様を初め、市民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げます。私の40年余りにわたる行政経験のすべてを傾注いたしまして、全力で市民の皆様の負託にこたえていく所存であります。
 最後に、門脇議員におかれましては、平成3年11月5日第1期目の議会議員に当選以来、5期20年にわたりまして大変御活躍をされました。中でも平成11年から平成13年11月4日にかけまして第23代副議長、そして引き続き13年11月5日から平成15年11月4日までの2年間、第25代南国市議会議長として、またその後15年11月4日から19年11月4日まで南国市監査委員として、そして続きまして、平成19年11月5日から平成20年12月5日まで議会運営委員長、引き続き21年12月4日から平成22年12月3日まで、同じく議会運営委員長として、また一方では、総務常任委員長、教育民生常任委員長を歴任されまして、本当の意味で長きにわたりまして南国市議会の重責を務められ、また我々執行部に対しましては、常に温かく御示唆、御指導をいただきました。今回御勇退されるに当たりまして、心より感謝を申し上げますとともに、議会を去られましても、今までどおり市民の目線で南国市政に対しまして御指導、御鞭撻をお願い申し上げるところでございます。
 そして、以上をもちまして答弁にかえさせていただきます。本当にありがとうございました。
○議長(浜田幸男君) 教育長。
      〔教育長 大野吉彦君登壇〕
○教育長(大野吉彦君) 門脇議員さんには、目に余るお言葉をいただき恐縮いたしております。御指導、御支援いただきましたことに心から厚くお礼を申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、食育と中学校給食についての御質問にお答えをいたします。
 南国市の食育は、門脇議員さんおっしゃられましたように、平成9年から取り組みが始まりましたが、そのころはまだ食育という言葉さえ市民権を得ていない状況でございました。特徴といたしまして2点上げますと、食文化として学校給食を考えることと生産者の顔が見えるということでございます。具体的に1点目としまして、中山間の棚田米の使用、2点目は、家庭用電気炊飯器の使用、3点目は、しゅんの食材の使用、4点目は、米づくり親子セミナーの実施、5点目は、食育フォーラム開催等のこだわりを持った取り組みで、この間一定の評価をいただいているところでございます。
 門脇議員さん御指摘の中学校給食についてでございますが、南国市の中学校生徒に行いましたアンケートによりますと、昼食にお弁当を希望している生徒が約55%、昼食に給食を望む生徒は約30%となっております。お弁当を望んでいる理由として、育ち盛りである中学生一人一人に合った量や内容を調整できることがあるからだと思います。運動部で朝から練習をしている生徒の食べる昼食の量や野菜を中心に考えている生徒からすると、個人に合った、まさに理想の昼食と言えるのではないかとも思います。
 また、アンケートの中で、家庭のお弁当のよいところはという質問に対して、一番多く答えた項目は、家庭の味と答えているところでございます。それは、お母さんやお父さん、保護者の皆様のつくってくださるお弁当で、おなかがいっぱいになることはもちろんですが、それ以上に子供の心が満たされるありがたさを子供たちは感謝しているものと思われます。
 また、学校給食のよい点はという設問に対しましても、栄養バランスがよいと答えた生徒よりも家族の手間が省けると答えた生徒のほうが多いのも、生徒が家族の御苦労を認識していることで、当たり前に思っているのではなく、忙しい中、一生懸命つくってくれていることに感謝していることをあらわしているものと考えます。保護者アンケートでも、1割の保護者の中には、自分の子供の弁当は自分でつくりたいという保護者もおいでました。そのことも踏まえて、子供の希望に沿えられるよう、お弁当を望む子供にはお弁当を、自分の子供のお弁当を自分でつくりたいという保護者の気持ちも尊重することができるような中学校の昼食の具体的な方策について、今後委員会といたしまして検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 農林水産課長。
      〔農林水産課長 村田 功君登壇〕
○農林水産課長(村田 功君) 門脇議員さんの御質問にお答えいたします。
 トヨタ車体との協定につきましては、平成19年2月9日にトヨタ車体グループの森づくりを協働で進めることとして、19年2月9日から22年2月8日までの3年間に南国市の黒滝市有林、黒森市有林、桑ノ川市有林で間伐等を行うその経費として、トヨタ車体から総額600万円の協賛金の提供を受けるという内容のパートナーズ協定を結びました。当協働の森事業により3年間に集中して整備計画を構築することができ、必要に応じての除間伐、切り捨て間伐、搬出間伐事業が行え、当市の市有林整備が進みました。成果として数字を申し上げますと、19年は桑ノ川で搬出間伐3ヘクタール、20年は中ノ川、黒滝で切り捨て間伐20ヘクタール、21年度は黒森、桑ノ川で切り捨て間伐22.5ヘクタールの数値が出ております。
 続きまして、林業に精通しておられる門脇議員さんに間伐の意義をお答えするのは汗顔の至りでございますが、申し上げますと、植林木の適正な成長を促し、森林の持つ国土の保全や地球温暖化防止等の公益的機能を高度に発揮していくためには、森林を適切に整備・保全することが必要です。先ほどおっしゃられた日本の人工林は、利用可能な資源が充実しつつあり、間伐等による整備を適宜行っていかなければなりません。間伐が未実施で森林が放置されると、林内が暗く、下層植生が消失して表土の流出が著しく、森林の水源涵養機能が低くなります。また、幹が細長い森林となり、風雪に弱くなります。対して間伐を適切に行うと、林内に光が差し込み、下層植生が繁茂し、水源涵養や土砂流出防止機能が高くなるとともに、幹が太く生育がよく、植物多様性も維持されます。
 なお、京都議定書森林吸収目標達成のため、森林の間伐等の促進に関する特別措置法が平成20年5月に公布施行され、平成24年度までの間で全国的に集中的に間伐が推進されております。
 次に、御質問のありました今後の森林整備事業の間伐補助金は、切り捨て間伐は補助対象外、搬出間伐しか補助対象にならないということでございますが、今後の政策としましては、森林整備計画の中で、整備面積の集約を図り、その面積割合で一定量の間伐材を搬出すれば補助対象という事業内容であります。従前より各森林所有者がそれぞれで行ってきた間伐は、路網、作業道がないところは切り捨て間伐にならざるを得ない箇所が生じたり、機械化も進まず非効率な作業となっておりましたが、森の工場事業により森林整備実施計画を作成し、施業集約することにより計画区域全体を考慮した効率的な路網作設、地区全体での搬出間伐の実施、間伐実施時期をそろえた効率的な作業を行うことによりこの問題はクリアできると考えております。しかしながら、森林組合等の施業者との十分な協議が必要と考えます。
 また、効率面で低コストな間伐作業の実施には、伐採、増材、集材、搬出を行う高性能林業機械の導入が必須条件です。南国市としましても、森林整備の中心的な担い手であります森林組合に対して間伐作業道開設のほか、国、県補助事業を導入しての高機能機械の導入補助を行っております。
 最後に、御質問のありました産業経済常任委員会の市有林の視察でございますが、私は十分把握しておりませんが、今後委員さんから御要請いただければ進んで御案内したいと思っております。
 南国市の市有林につきましては、先ほど申しましたように、協働の森事業を活用した搬出間伐等により順次行っております。ただ業務委託先の森林組合の施業計画とも調整が必要で、年度により施業面積の多寡はございますが、森林荒廃のような状況では全くございません。今後も低コスト化、作業の効率化、雇用確保等の推進に向け、高性能林業機械の導入を図る等、森林の持つ水源涵養等の多目的な機能保持のため、計画的で効率的な森林整備に努め、また御指摘の市民の財産であります市有林の健全な保持に努めてまいりますので、御理解をよろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 17番門脇晃君。
○17番(門脇 晃君) 市長初め教育長、そして農林課長には、十分な御答弁をいただいたと思います。
 また、市長には、私の経歴まで触れていただきまして、感謝も申し上げますし、また2期目へ向けて絶大なる力を発揮して頑張っていただきたい。よろしくお願いします。
 それでは、教育長のほうも私が発言したいようなことを答弁で言ってくれて、先刻の浜田議員とあわせて、やっぱり私は先ほど教育長の答弁にもありましたように、児童・生徒の何で給食かという中で、お母さんが忙しいからというようなこともあったようでございますけれども、これは全体像を見ながら給食をする、しないかかわらず、子供を中心に考えていってほしい。十分に教育長の思いも私に伝わってまいりましたので、よろしくお願いします。
 それと一つ、私一番給食という中で心配するのは、食中毒なんです。食中毒を一たん起こすと学校閉鎖とか、ことしもどっか他県で学校給食の食中毒があったようなニュースも見ておりますが、十分な検討をいただいて、適切な判断をお願いしたい。私は決して給食をせよということではありません。
 それともう一つ、昨日の教育長答弁でございますが、どうしても私もいろいろ聞きましたが、お弁当を持ってこれる子の、あるいは家でお弁当がつくれなくて、コンビニや何かで買ってくる子、そして教育長のきのうの答弁の中で、いずれにしてもどういう方法でも弁当を持ってこれない子供、このことは早急に真剣に検討をいただけたらとこのように思います。
 そして、農林水産課長、私が言いたいようなことを全部言ってくれまして、これも私としたら十分な答弁であろうと。ただ答弁しただけで終わらないように、そういうことを現実的なもんにしていただくことをお願いして、2度目の答弁は要りません。
 以上で最終最後の私の質問を終了いたします。ありがとうございました。