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検索結果 »  平成23年 第355回市議会定例会(開催日:2011/09/02) »

一般質問 2日目(西岡照夫)

質問者:西岡照夫

答弁者:市長、関係課長


○副議長(野村新作君) 20番西岡照夫君。
      〔20番 西岡照夫君登壇〕
○20番(西岡照夫君) 本日最後の登壇になりました。
 私からは、さきの台風12号による大雨により豪雨災害で多くの方が亡くなられました。御冥福をお祈りいたしますとともに、被災されました皆様にお見舞いを申し上げ、行方不明者の一日も早い救出をお祈りをいたします。
 それでは、順次通告に従いまして質問をさせていただきます。
 まず初めは、市長の政治姿勢についてであります。
 1点目は、民主党野田政権についてお伺いをいたします。
 9月2日に発足をした野田新内閣は62%の支持率でスタートをいたしましたが、市長はどのように受けとめておられるのか、お伺いをいたします。
 2点目は、市長の再選に向けてであります。
 3月議会で2期目へ向けての表明をされましたが、4年間を総括して再選に向けた政策など、お考えがあればお聞かせをいただければ幸いに存じます。既に市長選は11月20日告示、11月27日が投開票日と決まりました。それに向けての市長の思いを重ねてお伺いをいたします。
 3点目は、財政健全化についてであります。
 市政報告にもありますように、平成22年度普通会計の決算状況につきましては、国の経済対策関連事業の増加に伴い、歳入歳出とも昨年度に引き続き200億円を超える額となっております。歳入総額は対前年度比9億8,059万3,000円、4.8%増の215億5,249万8,000円、歳出総額は対前年度比3億8,833万1,000円、1.9%増の208億5,802万7,000円で、実質収支は4億6,076万6,000円の黒字となっております。また、地方債借入残高は平成22年度末では187億円となり、対前年度比5億円、2.6%減で、平成13年度末の340億円をピークに毎年着実に減少しております。財政構造の弾力性を示す経常収支比率は86.7%で対前年度比6%減、公債費負担の健全度を示す実質公債費比率は16.3%で対前年度比2%減と公債費の減少に伴い、いずれも改善されつつありますと述べられております。一つの目標とされておりました経常収支比率90%を割り込み、また実質公債費比率も18%を割り込む結果が示されました。このことにより、橋詰市長とされましては、この4年間の任期中で当初目標とされておられました成果が一定あらわれたのではないかというふうに考えます。このことにつきまして今後の見通しも含めてお伺いをいたします。
 次に、地震津波防災対策についてお伺いをいたします。
 今議会でも既にそれぞれの議員さんから質問があり、詳しく答弁もあっておりますが、私は以前話も出ておりました命山についてを取り上げてみたいと思います。
 これは、空港拡張、またそれ以前の戦争に向けての日章飛行場の整備の中で、あの久枝地区にありました通称命山と呼ばれる小山が空港整備のために取り払われてなくなったという経過をお聞きをいたしております。今回3・11の東日本大震災において未曾有の津波被害が発生をいたしまして、ここで改めてそういった津波の避難場所についての議論が出ております。この命山にかわる代替施設について、私は滑走路延長に伴う緑地緩衝帯の利用を考えてはどうかと御提案をするところでございます。あの緑地緩衝帯につきましては、滑走路の南側に現在できておりますが、まだ完全とは言えない状態で空き地も残っているようでございますので、そういったことを国、県と十分協議をして津波避難場所としての整備ができないものか、お尋ねをいたします。
 あわせて、これも一部の地域の皆さん方から出されております空港ビルへの避難において、空港滑走路を横切って避難できるような方策も検討していただきたい、そういった声も上がっておりますので、この点についても関係者と十二分に協議の上でその空港を利用する、空港滑走路を横切ることができるのかどうか、その点についてもお尋ねをいたします。
 次に、3点目でございます。土曜市の展望についてであります。
 市制10周年の折に発足をした土曜市でございますが、近年は利用者も少なくなり、出店者も減る中での今後の土曜市開催運営にいろいろと支障が出てまいりました。また、土曜市をお借りをしております地権者との契約等の問題も出てきているとお聞きをいたしております。以前は生産者と消費者との顔が見える、そういった身近なおつき合いの場としてにぎわっておりました土曜市ですが、それぞれ時代も変わりまして、産直市などがあちらこちらにできまして、そういったことも含めまして利用者がだんだん減ってきておる状況にございます。これには土曜市のあの建物の西側に市役所の市有地がございます。皆さんも御存じのとおり駐車場として利用もさせていただいております都市公園がございます。そういった点から、南国市もこの土曜市組合の今後についてはどのように検討されておられるのか、お伺いをいたします。
 続いて、4番目でございますが、学校給食についてお尋ねをいたします。
 今議会でも学校給食、特に中学校給食につきましてはそれぞれ議員さんから質問をされ、執行部から答弁もいただいておりますが、私は特に小学校の学校給食で給食費の滞納の状況は現在どのようになっておるのかお伺いをし、またそのことによって現在中学校給食を検討されておられますが、そういった市の持ち出し負担、そういったものに連動して一つの中学校給食開催への目安になるんではないかというふうにも考えますが、その点についてお尋ねをいたします。
 次に、5番目でございますが、市民体育館解体後についてでございます。
 長い間市民に親しまれて利用された市民体育館が8月末より解体が始まりました。市民の方々より、今後の見通しについてどのようになるのか大きな関心事となっております。いろいろとうわさはお聞きをしておりますが、この場で今後の見通しについてお聞かせいただければ幸いです。
 また、あの市民体育館は単なるスポーツの場としてだけではなしに文化施設としての位置づけも担ってきた経過もございます。そういった意味で、今後どのように利用し検討されていくのか、そのことについてもあわせお尋ねをして、1問目を終わります。
○副議長(野村新作君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 西岡議員さんの御質問に順次お答えをしてまいりたいと思います。
 まず、菅首相が退陣いたしまして民主党の野田政権が誕生した、どのように評価するかということでございますが、一昨年、国民の大きな期待を背負いまして民主党の政権交代が行われたわけでございますが、国民の期待を裏切りまして、この2年間に3人目の首相が誕生ということになったわけでございます。この間に政権交代につながった民主党マニフェストは、子ども手当が来年度から廃止するなどことごとく実現できないまま大きく後退をしております。特に政治主導への転換という点につきましては、事務次官会議の廃止など官僚排除を行ってきましたが、この手法は大きな問題がある、このように私は考えております。官僚といいますのは長年培ってきた行政のノウハウを持っており、その頭脳を使いこなせてこそ本当の政治主導が実現できるものだと、私はそのように思っております。
 また、政権交代を実現した民主党マニフェストの取り扱いにつきましては、民主党内部でもあくまでも堅持すべきであるという公約遵守派と実現不可能と判断した政策は見直すべきであるという考え方に大きく分かれておりまして、民主党内部に2つの政党があるかのごとく状況となっておる、そのようにも考えております。このような党内の対立は、政権政党として非常に不安を感じるのは私だけでなく、国民に大きく波及しておるものである、このようにも思います。
 さらに、本年3月11日に発生いたしました東日本大震災による被災地や福島第一原発への対応につきまして、国の政策決定が非常におくれ、目に見えてまいりません。本市の姉妹都市であります岩沼市におきましても、国の対応を待っていては復興が進まないとして、市独自で早急な対応を行い、いち早く避難所の閉鎖と仮設住宅への転居を完了しておるのが実態でございます。
 このような中で今回野田政権が発足したわけでございますが、発足早々支持率62%という割合一定安定した高い支持率を誇っておりますが、これさえもこの数値は一部マスコミの誘導によるものではないかとささやかれる昨今でございます。
 この野田政権に対しまして期待することと申しますか、要望になるかもわかりませんが、まず第1に今回の東日本大震災に学び予防策について国として国土を守るという視点から検討してほしいと思っております。まずは津波対策を含めた地震対策について、地方にほうり任せるのではなく、国土保全という立場から地方に財源を保障しながらハード、ソフトの両面から防災対策を実現していくという、しかもスピードを上げて対応してほしい、このように思っております。
 また、地方との対話を大切にし、議論が先送りされております地域主権の問題でありますとか、権限移譲の問題、もちろんこれは財源の確保も含めての早急な実現をしてほしい、このようにも考えております。
 さらに、冷え込んだ地方経済を立て直すためには雇用政策の充実が不可欠であると考えます。そこで、ふるさと雇用や緊急雇用といった雇用政策を引き続き実施してほしいと願っております。それがなければ、緒についたばかりでやっと芽が出始めた産業振興も実現しないまま頓挫してしまう可能性があるからでございます。そのほかにも期待するところはございますが、何よりも政局優先ではなく国民生活を最優先に、国政を停滞させることなく、あわせて地方を重要視した上でスピード感を持った政策決定を強く望んでいるところでございます。
 次に、ちょっと順番が前後しますが、財政の健全性を示す指標の改善を受けまして、市政の将来ビジョンをどのように描き、どういう施策を進めていこうとしているのかということでございます。今議会の報告議案第1号におきましてお示ししましたとおり、財政の健全化を示す4つの指標につきましては、この3年間の状況は改善方向へ進んでおると思っております。また、財政構造の弾力性を示す経常収支比率についても86.7%と前年度から6%減となり、改善されております。ただ、私はこの86.7%の経常収支比率というのは、2年ぐらい前の高知県下の全部の市町村の指標で見てみますと上位10番以内に入るもんでございます。ちょっとこれはこれでずっといけるということは、そうはまだまだ思えない、努力が必要であると、このように考えております。この要因は国の経済対策によるところも一部ありますので、職員数の削減などこれまでの行政改革の取り組みや事業の平準化による市債発行の抑制、地方債残高縮小のための繰上償還の実施などによる成果であると一定認識しております。今後の市政運営を考えますと、取り組むべき事業や課題は山積しておるのも事実でございます。都市基盤整備のための街路事業や篠原地区の土地区画整理事業、防災拠点となる公民館施設の建てかえ事業、市民の安全対策としての防災行政無線整備事業、また庁舎の耐震補強事業など、継続的なあるいは新たなハード整備の大型事業が今後も見込まれておるところでございます。
 一方、今議会で提案いたしました乳幼児の医療費助成拡大など子育て支援対策の充実、企業誘致や農林、商工、観光等の産業振興対策、学力向上のための教育対策、環境、健康、福祉対策などソフト面での施策の充実も図っていかなければならないと考えております。新たな施策の思いより、これまで掲げてきた重点施策の一層の充実に努めてまいりたいと考えております。財政健全化という姿勢は堅持しながら、ハード、ソフト両面で市民生活向上のための取り組みも進めてまいります。
 次に、再選に向けて市長の2期目はどのような政策を考えておるかと、こういう内容でございましたが、私は3月定例議会の一般質問において西岡さんの御質問にお答えする形で2期目への挑戦を申し上げますが、その翌日に東日本大震災が発生いたしました。市長就任当初から私は市民の安全・安心を最重要施策に掲げてまいりましたが、2期目におきましても防災対策をなお一層進めてまいりたいと考えております。この間、市内の公立小中学校の耐震化を実現することができました。今後は市民の皆さんの避難所となる市内各地の公民館と保育所につきまして100%の耐震化を実現したいと考えております。また、今回の東日本大震災を教訓にいたしまして、東海・東南海・南海の3連動、あるいは豊後水道を含めた4連動地震に備え地域防災計画の見直しを行う必要があります。特に避難所そのものの見直しを急ぐ必要がありますが、その中でも最優先課題といたしまして海岸に面している地域における津波対策、緊急避難施設の設置を取り急ぎ進めてまいりたいと考えておりますので、その上で防災対策の拠点となります市役所庁舎の整備を含め安全・安心なまちづくりに努めてまいります。
 次に、少子化対策に対する施策をより一層進めてまいりたいと考えております。具体的には、子育て支援策として議員の皆様の御理解をいただいた、今議会初日に議決をいただきました児童の医療費無料化につきまして、財政状況を見きわめなければなりませんが、それほど時間をかけずに中学校卒業までの医療費無料化の拡大に努力したいと考えております。
 また、高齢化対策といたしましては、高齢者の足の確保を進めてまいりたい、このように考えております。現在南国市で地域公共交通会議におきまして本市の公共交通体系について御議論をいただいておりますが、お年寄りには車の運転にも不安をお持ちであり、買い物や通院をするために大変不便を感じておられます。そうした皆さんへの足を確保していくために、私はどこからでも乗車ができ、どこへでも行けるようなシステム、いわゆるドア・ツー・ドアを実現できないか、そのようにも考えております。また、高齢者の方が元気で長生きできますよう、健康対策のほか、さまざまな健康教室や運動教室などを開催いたしまして市民の健康づくりにも取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、地元雇用の創出を目指していきたい、このように思っております。南国市は陸海空の交通の要衝であり、この利点を最大限に生かして企業誘致を一層推進し、地元での雇用を創出するとともに周辺地域への活性化に取り組んでまいりたいと考えております。若者の働く場を確保することによりまして人口増と元気なまちづくり、さらには市民の所得向上による市税の増収につなげてまいりたいと思っております。
 さらに、引き続き産業振興に取り組んでいきます。本市の基幹産業であります農業につきましては、高知大学農学部との連携を図るとともに、産学官の連携により本市の特産物を生かした新たな加工品づくりに力を入れます。また、地産地消を推進すると同時に、地産外商にも積極的に取り組み、販路拡大を進めてまいります。
 商工業につきましては、南国市商工会と連携しながら、2年前に発行いたしました地域振興券のようなもので地元の商店や飲食店で利用する仕組みを創設し、市内の商業の活性化を図っていきたいと考えております。また、高知県工業会とともに連携しながら本市に所在する企業などの密接な関係を築き、いわゆる「ものづくり」を進めてまいる所存でございます。
 さらに、教育の面では、まず現在取り組んでおります南国市小中連携学力向上プロジェクト事業を一層推進しまして、児童・生徒の学力向上を目指します。また、食育の面では、特に中学生の食事を考える上で中学校給食について検討しておりますが、中学校給食を考える会からいただきました提言を参考にいたしまして結論を出したいと考えております。その中で、まず弁当を持つこと、持たせることが困難な家庭の生徒さんに対する食事の確保を早急に実施していきます。そして、早い時期に保護者の皆さんの御意見と中学生の皆さんの御意見の違いを考慮に入れ、また学校における授業時間や課外活動時間など生徒さんの時間的な負担も考え合わせて弁当と給食を選択できるようなシステムを構築したいと考えております。
 以上が大まかな私の再選に向けての思いでございますが、全国の市を対象とした東洋経済都市データパックによる住みよさランキング2010年度版におきまして、南国市は高知県下では第1位と評価していただいております。しかしながら、全国では中位ぐらいに位置しております。これが日本一住みよいまちになりますよう努力をしてまいりたい、このように考えております。私は市政を担当させていただいて既に4年を経過しようとしておりますが、引き続き市民の皆様のお許しをいただけましたら、以上申し上げました施策を、私のこれまでの40年余りの行政経験のすべてをかけて全力で取り組んでまいる所存でございます。
 最後に、私にこのような考え方を述べる機会を与えてくださいました西岡議員さんに心より感謝を申し上げますとともに、議会運営委員長としてあるいは市政推進会の立場からも常に我々執行部に対しまして御示唆、御指導をいただきましたことに対しまして心よりお礼を申し上げまして答弁にかえさせていただきます。ありがとうございました。
○副議長(野村新作君) 財政課長。
      〔財政課長 光野末吉君登壇〕
○財政課長(光野末吉君) 私のほうからは、財政健全化の各指標につきまして、22年度決算を受けまして補足説明をさせていただきます。
 標準財政規模に対しまして一般会計が負担すべき公債費等の比率を示します実質公債費比率は、公表が義務づけられました平成19年度決算で20.7%でございました。それが22年度決算におきましては4.4%改善しまして16.3%になっております。地方債残高及び退職手当支給見込み額など将来負担額が標準財政規模の何倍になっているかを示します将来負担比率は、平成19年度140.9%であったものが54.6%改善しまして86.3%となっております。経常収支比率は10年ぶりに90%を切りまして86.7%と対前年6.0%の大幅な減となっております。
 以上のように、各財政指標下の状況から判断しますと、平成19年度よりは財政は健全化の方向に進んできたということは明らかに言えると思います。
 ただ、これらの指標は大型事業の実施による市債の発行の増加や基金を取り崩しますと当然上昇して悪化方向にすぐに進んでまいります。本市の基金残高を考えますと決して安心できる状況ではございません。平成23年度の決算見込みにつきまして現在の予算で分析しますと、経常収支比率は若干来年は上昇する見込みとなっております。地方債の発行につきましては、今後数年間の事業計画を見据えた対応がとても重要であると考えております。実質公債費負担の推計を的確に行うことによりまして将来負担を考慮した財政運営が今後も重要と考えておりますし、そのように取り組んでいきたいと思います。
 以上です。
○副議長(野村新作君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 西原三登君登壇〕
○危機管理課長(西原三登君) 西岡議員さんの地震津波防災対策について御報告と私の将来の夢のもんを語れというようなことでございましたので、ちょっと触れさせていただきたいというふうに思います。
 まず初めに、前浜地区津波避難施設の工事の進捗状況につきましては、8月17日に工事に着手し、津波の波力に耐えるための現場打ちのコンクリートぐいが完了しております。現在は基礎工事を進行中でございまして、進捗率としましては13.3%になっておりまして、11月15日の完成を目指しております。
 次に、久枝防災施設の強度や避難場所の高さにつきましては、平成21年4月に地震津波火災災害時の一時的な緊急避難場所として、過去の安政南海地震の津波想定をもとに、地震力には十分耐える構造体で消防屯所併設の津波避難場所として建設をいたしました。この津波避難場所の標高は10.5メートルですので、過去の宝永地震クラスの津波を想定すれば津波避難場所としては不安が残るところでございます。この施設を改善して屋上に増築するなどにより避難場所の標高を高くすればよいと考えて検討をいたしましたが、津波の波力は考慮されておらず、津波に耐える構造体にするにはくいなどの新たな工事が必要となるようです。しかも、現在敷地は狭く施工が困難なことや、消防団機能の仮設対策、また多額の費用も必要となることがわかってまいりました。したがいまして、久枝地区は国、県の東南海・南海地震などによる想定外力の結果をもとに久枝地区の住民と地域ごとの津波避難計画の見直し作業を進めながら津波から逃げるための避難場所の候補地の選定などを行いまして、新たな津波避難施設の建設を検討してまいりたいと考えております。
 次に、各地区の津波避難場所や避難経路の見直しにつきましては、十市地区は7つの自主防災組織がございます。それぞれの防災会の背後には標高38メートルから60メートルほどの山がございます。避難場所への避難路も複数あることから、避難経路や避難場所の整備を進めることで津波から逃げる場所は確保されるものと思っています。
 稲生地区では、市民の無償提供によって避難できる畑の提供や津波避難ビルとして協定をいたしました避難施設白山荘(311人収容)があります。また、各防災会の背後には南側に山がありますので、十市地区と同様に避難路及び避難場所の整備を進めてまいります。
 日章地区、三和地区の低地平野部は、旧の久枝村誌にも少し触れますが、久枝村誌に書かれております記載を少し読み上げますが、室岡山あるいは宝山と呼び、また命山という、周囲4町40間ばかり、高さ約8間余り、これは空港史等を見ますと28.2メーターと書かれています、それから明治の地図でも28.2メーター、高さにつきましてはどうも28.2メーターが正解ではなかろうかと思われますが、言い伝えに、宝永4年10月4日に地震津波の際、住民はこの山に登り命が助かったと、それより宝山、命山と呼び出した、宝永7年1月5日の地震のときもこの山に避難したという記載があるわけで、地元には安政地震の際、津波に流されたが、この山にたどり着いて助かった人の話も残っているわけです。それから、どうも物部川に沿っているということで、たびたび過去には洪水で流されるというふうなときにも、どうもこの命山に逃れて洪水から助かることができたという記載もたくさん残っております。そのようなことから、低地平野部は津波の際に避難できる山が、施設がありませんので、標高20メートル以上の高さを確保した公園整備や津波避難施設の建設を視野に検討していかなければならないと思っております。
 次に、緩衝緑地の利用につきましては、空港周辺に緩衝緑地がございまして、平均した標高は8.5メートルというふうにお聞きをしております。久枝北地区ですが、避難場所として逃げる場所がないというお話も聞いておりまして、この緩衝緑地を有効に避難場所として利用したいというお考えもお聞きしております。現在既に一部の自主防におかれましては、国のほうも避難できる施設として植栽をせずに避難させるということもしていただいております。したがいまして、今後この緩衝緑地を避難場所としてさらにかさ上げ等ができないか、大阪の空港事務所のほうにもお伺いを立ててみたいというふうに思っております。
 次に、空港ビルへの避難ということにつきまして、現在空港ビルにつきましては標高が送迎デッキで14.4メーターございます。やはり14.4メーターの高さで十分逃げれるかどうかという問題もあろうかと思いますけれども、やはりそこの逃げる分については協定を結んでくださいというお話をいただいてましたので、早速ビルのほうにも空港ビル株式会社さんに3・11以降お願いをしてございます。今現在検討していただいてるというふうに認識をしております。
 空港ビルに今申し上げました久枝北の地区の方たちが直近で逃げるということになりますと、滑走路の横断という問題が生じてございます。一昨日ですが、空港事務所のほうに私直接電話をいたしました。ただ、高知の事務所では判断がつかないので、人道的なこともあるので上のほうにも伺いをしてみるということをいただいておりますので、今後そうしたものも含めて検討をしていただけるように再度要望をしてまいりたいというふうに思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。
 以上でございます。
○副議長(野村新作君) 商工観光課長。
      〔商工観光課長 今久保康夫君登壇〕
○商工観光課長(今久保康夫君) 西岡議員さんからの土曜市の展望につきましてお答えをいたします。
 土曜市はことしで42年目、現在の場所に移転してからでも約40年近くがたちました。その間、土曜市を取り巻く環境は西岡議員が御指摘のとおり大きく変化しまして、出店者の減少、高齢化、利用者の減少、そして借地の問題であるとか、運営経費の問題であるとか、さまざまな課題を抱えているということを認識しております。しかし一方では、大量消費の時代から地産地消とか食育が叫ばれて直販所が増加して、大規模商業施設でも生産者コーナーができるなどの時代になって、土曜市のような雰囲気、対面販売を楽しみながらめぐるということができる街路市は安心・安全、安らぎ、いやし、人との触れ合いなどを重視する価値観の変化により注目されていると逆に思ってもいます。
 土曜市の展望を考えた場合、土曜市だけの活性化でなく中心市街地の振興など全体の中で考えなければならないかもしれませんが、土曜市自体としましても、会員の問題、高齢化であるとか、後継者は要るのかとか、それから品ぞろえがいいのかとか、そういった問題とか、来訪者のニーズとかなどを分析する必要もあるんじゃないかなと。そうした中で、出店したくなる、来場したくなるような魅力ある土曜市のためにどうしたらいいのかということを土曜市の皆さんと関係者、団体の皆さんとも交えて議論を深めていかなければならないと思ってます。現状の維持以外にもさまざまな改善策や選択肢を出し合って検討する必要があると思っております。そして、将来に向けた議論だけでなく、土曜市が昨年久々に行いましたお客様感謝祭のような自分たちで今できることもいろいろ試行錯誤していく必要もあると考えておりますので、御理解と御協力をよろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○副議長(野村新作君) 学校教育課長。
      〔学校教育課長 竹内信人君登壇〕
○学校教育課長(竹内信人君) 西岡議員から学校給食の未納状況についての御質問がありましたので、お答えをいたします。
 給食費の未納問題は全国的な話題ともなっておりますが、平成22年12月に文部科学省から学校給食費の徴収状況に関する調査結果が発表されております。この調査では、学校給食を実施している全国の小中学校610校を抽出いたしまして平成21年度における学校給食費の徴収状況を調べたところ、対象校の約55.4%の学校において未納がありました。このように、さまざまな理由から保護者の方からの給食費の入金が滞る割合は高く、相当額の未納金の徴収に苦慮されている自治体もあるとお聞きをしております。
 本市におきましても、以前は入金が滞ることがありました。しかし、各学校で管理職や担任の先生方が家庭との連携を密にとり、個々の納入状況を把握し、滞納がある場合は該当の保護者への声かけや文書による通知を行い、学校と連携、協力し納金のお願いをしております。このようなことから、本市におきましては過去5年間の学校給食費の滞納額は0となっております。これも学校給食を含めた南国市の食育に対する御理解のたまものだと考えております。
 そういった現状でございますので、中学校給食を考える中で特にこのことが支障になってはいないというふうに考えております。
 以上です。
○副議長(野村新作君) 生涯学習課長。
      〔生涯学習課長 谷合成章君登壇〕
○生涯学習課長(谷合成章君) 西岡議員さんの御質問にお答えいたします。
 南国市立体育館は昭和42年6月に建築され、市民のスポーツや文化行事を開催する公共施設として多くの市民に利用されましたが、御質問にあったように今年度、22年度末をもって閉鎖して、現在解体作業を進めているところでございます。
 跡地につきましては、同じ敷地内にあります大篠公民館及び中央公民館の利用者のための駐車場として利用するとともに、西原議員さんへの答弁でもありました、まほろば祭りや大篠小学校で行われる大きなイベントのための駐車場としても活用できると考えております。
 将来的なことですけれども、都市計画法の関係や道路についての整備が必要ではありますが、大篠公民館及び中央公民館を含めた文化的な防災複合施設について検討を重ねてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○副議長(野村新作君) 20番西岡照夫君。
○20番(西岡照夫君) 市長を初めそれぞれ各課長さんより御答弁をいただきました。橋詰市長さんよりは2期目に向けての強い思いをお示しをいただきましたし、またあわせて私に対しましてもお言葉を賜りましたこと、お礼を申し上げます。ありがとうございました。
 なお、この南国市政を担っていく今後におきましても、先ほど市長が述べられましたようにぜひ力強いリーダーシップのもとに前進をさせていただければ市民も大変感謝をいたすところでございますので、重ねてよろしくお願いを申し上げたいと思います。
 また、それぞれ地震、津波等につきましては既に答弁があっておりますし、また先ほど危機管理課長のほうからも課長の思いも含めて将来的な見通し等につきましても御答弁をいただきました。南国市の海岸線の津波対策、緊急を要しますので財政的な裏づけはあろうかと思いますが、さらに国、県の御支援もいただいて一日も早い実現ができますことを願っておきたいと思います。
 それから、財政につきまして、市長からも詳しくお話がありましたが、財政課長からも説明をいただきました。私から見ますと非常にいい状況になってきたなというふうな受けとめ方をしておりますが、まだまだ市政を担う立場からいいますと課題が山積をしておるというようなお答えでもございますので、この財政の健全化についてはさらに努力をされて、我々議員もその点はしっかりと見きわめながら一緒に南国市発展に努力をしてまいりたいというふうに考えております。
 学校給食につきましては、少し私の認識が甘かったかなと思いますが、滞納ゼロというようなことで非常にいい方向に行ってるなと思います。この中で、私は滞納があれば、現在民主党政権の中で子ども手当等の見直し、そういったことの中で児童手当、子ども手当、どういう名称に今後はなるかわかりませんが、そういった中での天引きとかといったことも検討されておるようでございますので、そういった面では滞納がなくなるんではないかなというふうに考えておりました。給食費の問題、それから保育料の未納の問題、そういったことが解消されるんではないかなというふうに考えておりましたので、そのこともあわせてお尋ねをしたところでございます。南国市は現在そういう良好な状態であるということをお聞きしまして、安心をいたしました。
 それから、土曜市のことにつきましては、商工観光課長のほうから答弁をいただきましたが、なおこの土曜市の借地につきまして少し地権者との関係で状況が変わってきておるというふうにお聞きをしておりますので、その辺も土曜市組合の関係者の皆さんとなお協議をしながら、仮にあの場所から他へ移る、そういった折にはまた十分な御支援も、また御協力も市のほうもしていただけるように強くお願いをしておきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
 それと、体育館の今後ですが、本当に長い間市民に親しまれて多くのイベントが実施をされてきた思い出深い体育館でございます。そういったことがこの8月末から取り壊しということで随分とさま変わりをしてきておりますし、そういったことを思いますと、将来的にまた今まで以上の利用ができるような施設に生まれ変われば非常にありがたいなというふうに思うものは私一人ではないと思いますので、先ほど御答弁のありましたような方向で、できるだけ早い時期に実現ができますことをお願いを申し上げ、要望しながら2問とさせていただきますので、1点だけ商工観光課長にそのことをもう一回、土曜市のことを少し、移転先等のことも頭の中にあればお答えをいただいて、私としては、この市役所の駐車場等もお借りした、この南にできております都計道路、これを利用した形での土曜市、そういったことも含め、現在後免町の商店街で実施をされております軽トラ市、そういったこととも連動しながら、にぎわいのあるそういった土曜市になればなというふうな思いもありますので、その点もあわせ少しお答えをいただければと思います。
○副議長(野村新作君) 商工観光課長。
○商工観光課長(今久保康夫君) 西岡議員さんからの2問目の質問なんですけれども、いろいろ今選択肢といいますか、市役所の南であるとか、都計道路とか、商工会の東っ側の駐車場とか、1つじゃなくていろんな選択肢を出し合って何がいかん、これがいかんとか、やっぱり現状のほうがいいとか、やっぱりそういったことをやっていきたいなあというふうに考えてます。それもおっしゃるとおり軽トラ市とかのにぎわいも含めて、一番土曜市にとっても、それから南国市にとっても、後免町にとってもいい場所とかというふうな部分を模索していきたいなと思ってますので、よろしくお願いします。