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検索結果 »  平成23年 第355回市議会定例会(開催日:2011/09/02) »

一般質問 1日目(土居篤男)

質問者:土居篤男

答弁者:関係課長


○議長(浜田幸男君) 18番土居篤男君。
      〔18番 土居篤男君登壇〕
○18番(土居篤男君) 任期最後の一般質問になりました。1期目から数えますとちょうど80回目の一般質問に、途中休んでなければなるかと思いますが、この年まで続けないかんとはよもや思いもしませんでしたが、まだもう一回やってみるという状況になっております。
 ただ、再びこの壇上に立てるかどうかは、有権者の心一つにかかっておりまして、本日の議会が、会期末までありますが、今議会が最後になるかもしれません。本当に執行部の皆さん、本当に長い間お世話になりました。議場の皆さんも大変お世話になりました。
 私の通告してありますのは、介護施設入所待機者の解消と緑ヶ丘地域に医療センター行きの路線バスが入っていないということで、この乗り入れを、そして防災についてであります。
 介護施設の問題も村田議員が若干取り上げまして、大分答弁もあったようですが、若干角度を変えてやります。
 まず、1番目の介護施設の入所待機者の解消を求めるということですが、介護保険制度は平成12年4月に現市長などが準備をされてスタートいたしました。私どもはこのスタートに当たり、保険あって介護なしという状況にならないよう求めてきました。
 一方では、どうしてもこの介護保険制度というか介護制度というのは要るという強い社会的な要因といいますか、老人だけの世帯がふえてきたということから、そういう要求も強いものがありました。
 しかし、やっぱり心配したとおり、一部には保険あって介護がないという傾向もあるようでございます。
 この制度を利用する場合、自己負担が求められますから、自己負担能力のない収入の少ない方の場合には利用できないというそういう制度にもなっております。利用できないけれども保険料は支払いの義務がある、天引きされる、そういう矛盾を含んだ制度だと思っております。
 この南国市が発行しているパンフレットによりますと、介護保険制度は市区町村が保険者となって運営している。40歳以上の皆さんは加入者となって保険料を納め、介護が必要になったときは、費用の一部を支払ってサービスを利用できる仕組みですとうたっております。
 5ページの介護保険利用ガイドでは、介護や支援が必要と認められたら介護保険のサービスが利用できますとされまして、保険料を納める、介護認定の申請をする、サービスを利用し、利用料を払うというふうに書かれております。
 しかし、いつでも希望する施設に入所できるとは書いておりません。したがって、これ言いかえますと、入所待ちをすることもあるということです。
 この介護制度が必要であるというふうに言ってきた方は、年老いて子供は都会に出て働き、老老介護の状態になったときには、どうしても施設介護が、あるいは在宅でも手厚い介護が必要である。そういうニーズがあってこの制度がスタートすることが期待もされました。
 しかし、完璧ではなく、現在特養への入所待ちが相当あるのではないかというふうにお聞きをしております。どの程度待機待ちがあるのか、まずお聞きもしておきたいと思います。
 それから、8ページには保険料について記されておりまして、保険料は介護サービスに必要な費用などから算出された基準額をもとに所得に応じて決まると、このように書かれております。つまり必要な額を集めるということです。
 しかし、介護給付準備基金21年度2億8,442万円、22年度5,631万円を積み増ししまして3億4,070万円たまっているわけです。つまり介護に必要な額を徴収するとしているのに余っている。必要な額を集めたのだから余ってはいけないのではないかというふうに思うわけです。先ほどお尋ねしたように、特養施設への待機状態もあると。
 これは納めた保険料に対してサービスが不足しているということではないかと。いつでも必要なサービスを完璧とまでは言わなくても、そこそこの待機で希望どおりの施設に入所あるいはサービスが受けられるようすべきではないかというふうに思います。待機者の解消を求めたいと思います。
 初めにも言いましたが、現在の待機者の状況はどうなっているか。それをどのように解決していくかお聞きをします。
 特養の増設、増床計画はあるか。増設を求めたいと思います。村田議員への答弁もありましたので、同じだと思いますけれども、御答弁をお願いしたいと思います。
 2点目に、緑ヶ丘地域に医療センター行きのバスが入っておりません。十市から医療センター仁井田回りで高知市内に十市経由で行っているバスがありますが、それが春野赤岡線を素通りをするという経路になっているようです。
 御承知のとおり、高知医療センターは県立中央病院、高知市にありましたが、と高知市にありました高知市立病院が統合して効率化を図るとともに高度医療を充実させるということで池のほうに移転をしたもので、従来は十市のバスの路線あるいは稲生のバスの路線でも高知市内に通院可能であったものが、緑ヶ丘地域の人にとっては、医療センターには行く便がないと、こういう状況になっております。
 医療センターは、現在県民の医療を担う重要な医療機関とも言えます。高知市内行きのバスは土居五台山線がありまして、それが乗り入れしております。芦ヶ谷から入って吹井から出てきて五台山の下を通って高知市に入るという運行経路になっております。
 しかし、高知市には行っても、緑ヶ丘から乗ってはりまや橋へ行っても、医療センターへは行けないわけですから、緑ヶ丘地域にはあそこに住民の方がだんだんふえているころには、小さい保育園児から小学校、中学校、高校生と、子供たちが増加傾向にありましたが、最近は人口が5年の間に300人減少するとか、もう熟成した新興住宅地になりつつあります。
 自分で車を持たない方は、医療費よりもタクシー代がこたえるという声もありまして、ぜひこれを路線バスが乗り入れてくれたら助かるというふうに言っておりますので、実現できないかお聞きをいたします。
 企画課長に、こりゃしいよいことじゃおと言うたら、そうでもないんですよと言っておりましたが、ぜひこれは努力をしていただきまして、乗り入れをできるようにお願いしたいと思います。
 次に、防災についてでありますが、今西議員も相当詳しくやりましたが、大分ダブるところがあるかと思いますが、答弁は同じ答弁でなくても構いません。同じ答弁はしなくていいですが、変わったところで答弁ができるということであればぜひお話も伺いたいと思います。
 前6月議会では、東日本大震災の発生を受けまして、高知県に発生するであろう南海地震は安政の南海地震を想定するのではいけないのではないか、1707年の宝永地震を想定すべきだとこちらから提案をしました。
 それに対してハード対策をどう取り組むのか。避難場所の選定や避難場所の高さ、収容人員、警報の継続性、継続確保、学校の児童の防災教育などについて取り上げました。
 先ほど危機管理課長の話では、どうも防災マップでは安政の南海地震の波源を用いて浸水地域を設定をしたという説明なんですが、今のところまだ宝永地震まで想定をされていないと。中央防災会議の議論待ちというふうになっていると思いますが、今の想定では安政の南海地震の波源をもとに浸水想定をしておるようです。
 8月28日の高知新聞では、地震に関する報道では、南海地震は4連動のおそれがあるという。西日本津波が想定の2倍もあったのではないかと考えなければならないというふうな研究者の記事も出ております。この想定をやり直さないかんのではないかというふうに思います。
 避難ルートを新しくつくってもらいたいというふうな意識も、自主防災組織あるいは地域の人みずからが考え始めているようでありますが、住民の意識もこの震災を受けまして大きく変わってきております。しかし、これも時の経過とともに薄れていきますので、今という機会を逃さずに住民の防災意識を高め、それを行政も、地域も何十年も何百年も語り継ぎ、引き継いでいくことが重要であると思います。のど元を過ぎればではいけないと思います。
 先ほど言いましたように、この津波・地震想定の宝永地震へ見直すと言いましたが、私はさらに過去の地震の土地に残された記録なども調査もしてもらいながら見直しをしていくべきではないかと。
 答弁は、南国市だけで独自でやるのはできないと。中央防災会議で想定されるものには、例えば避難タワーの高さなんか、それに対して対応すると。それに対する補助金もあると。そういう答弁だと思いますが、想定だけは大きくして、その想定に対しては、一番いい方法はもう逃げる以外にないということだと思います。とにかくこの逃げるという意識を長い間にわたって人々に忘れないように持っていただくと。ここが大事ではないかと思います。
 中央防災会議が宝永級の地震だからこの程度の津波だと、海岸線越えることはないというふうにとらまえますと、4連動で起こった場合に多数の人命を失うということになりますので、避難タワーの高さとか、小学校の3階でいいとか、そこらあたりまで私は巨大地震に対応せよとはよう言いませんけれども、とにかく逃げるということに関しては、最大の地震が過去にあった、これと同じものが来るという前提でいち早く逃げると。これが一番最善ではないかというふうに思います。
 この高新の記事によりますと、東海、東南海・南海、この3連動の発生が懸念される西日本の巨大地震、これに加えてこれまで想定しなかった沖合の震源域もあわせて動く4連動が起きる可能性があるとの研究結果を東大の地震研究所の小村隆史教授がまとめたと出ております。
 つまり、プレートがプレート表面でずれるだけではなくて、それにプラスして、もっと沖のほうには南海トラフという海側のプレートが陸側のプレートの下に沈み込むこの南海トラフというものがあるようですが、従来はこのトラフがずれるんではなくて、この上の部分で岩盤のずれが発生をして大津波にはならなかったと。
 ところが、今回は表層の岩盤と同時に南海トラフの深いところでずれることが考えられるし、過去にもそれがあったのではないかと。南海トラフでずれたのが1605年の慶長の地震。これがそこの深いところで揺れて、揺れは小さかったけれども津波が非常に大きかったと。今度はその深いところと浅いところで連動して起きた場合には、地震の揺れも大きいし津波も大きくなると、こういうふうに予想しております。
 やっぱり過去にそういう地震も発生しているだろうと。実際地質を調査しなければどんな津波が来たのかわからないと思いますけれども、少なくとも研究の結果こういうふうな要因ができた場合には、やはり逃げるということの前提にこれだけのものが来ますと、来るかもしれないということは想定しておったらええと思いますが、中央防災会議の想定は想定、この地震研究所の注意喚起に対して課長はどのように対応したらええか、どのように考えているのかお聞きをしたいと思います。
 中央防災会議以上のものをこちらが想定をして巨大堤防をつくるという、そういうことをする必要は私はないと思います。ぜひこれは、津波は大きいものが来るという意識を持って対応するというふうにしていってもらいたいと思います。
 それから、アンケートを配っておりまして、いろいろ御意見を、いろんな意見が上がってまいりますが、この地震に関しては、吾岡山の登り口が北側にはないと。南側には若干階段ぐらいあるかと思いますが、北側には車で上がる、西側から上がるあの道路しかないということで、この方が何を想定してこういうふうな心配しているかわかりませんけれども、多分あの東日本大震災のあの津波のシーンを見て、沖を越えたら大そね地区まで来るであろうと。20メーターの波高の巨大津波が来た場合には、大篠小学校まで到達すると思いますので、そういうことを想像しているかもわかりません。
 ただ、避難路をつくってとりあえず巨大地震の場合にはあの山の上に駆け上って様子を見ると。数時間すればラジオを持っておればわかりますので、やっぱりそういう自分の身を自分で守ろうというその気持ちの結果が登り口が欲しいと、そういう希望になったものだと思います。
 今後、吾岡山に限らず、どのように山への避難路を考えていくのか。香長中でお聞きをいたしましたが、学校では、在校中は何らかの防災訓練などで避難できると思いますが、通学途中ですね、これにはどのようにしようかというふうな悩みがあるようです。生徒への教育、訓練、朝来がけにもし大津波になったらどうするかと。山へ逃げなさい。山いうてもそう道がなけりゃなかなか上げれるものではありませんので、そういう逃げ道を表示をするとか、その表示を探してとりあえず上がって、大人に接触をして電話で情報を得るとか、そういうことが必要ではないかと。学校におるときは先生が責任を持って避難させますが、通学途中までは手が回りませんので、やっぱり生徒自身が判断をして逃げると。そのときにはどこへ逃げたらいいかというふうな悩みもあるようでございます。これをどのように生徒たちに指導していくか。
 それから、十市の大小浜地域に、丸山には丸山という山に避難路がつくられておりますが、上に峰寺がありますあの山には大小浜側から上がる山道もないようです。札場のほうからは小さい山道がずっと上に行っておりますが、大小浜地域にはないと。
 波源をもとに想定したところによりますと、札場から大小浜のあたりが一番波高が高くなって、たしか8メーターぐらい、通常6メーター、安政の地震で6メーターを予測しておりましたが、それが6メーターの時点であの地域では8メーターになるというふうな計算がされておるようですので、一番津波が大きいことが予想される地域です。それを先ほどのような4連動になるとさらに巨大な津波になるということで、地域のほうで話をして進んでおると思いますが、これも避難路を確保してほしいという要望があります。どのようにこたえていくのかお聞きをしたいと思います。
 以上で第1問目の質問を終わります。御答弁よろしくお願いします。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。長寿支援課長。
      〔長寿支援課長 山内幸子君登壇〕
○長寿支援課長(山内幸子君) 土居議員さんの介護保険施設入所待機者についての御質問にお答えいたします。
 県高齢者福祉課では、毎年11月30日現在の要介護3以上の方の特別養護老人ホーム入所待機者数を調査をしております。その資料によりますと、南国市の待機者数は、平成20年は141人で、このうち在宅で待機をされている方は32人でありました。翌平成21年は130人で、うち在宅待機者は24人です。また、平成22年は151人で、うち在宅待機者は19人となっております。この3年間を見てみますと、待機者数には増減がございますが、在宅で待機をしている方は年々減少をしております。直近の調査であります平成22年11月の調査における待機場所は、老人保健施設においでる方が57人、医療で入院をされている方が45人、介護療養病床に入院されている方が11人、ケアハウスに入居されている方が8人、グループホームにいらっしゃる方が4人、別の特別養護老人ホームに入所されている方が7人でありました。
 また、在宅待機者の19人につきまして、平成23年5月の状況を調査いたしましたところ、その後特別養護老人ホームや老人保健施設、病院等に入所、入院された方もあり、引き続き在宅で待機されている方は13人でありました。
 本市におきましても、高齢化の進行や独居、高齢者夫婦世帯が増加している現状から、これらに対応する介護サービスの整備が必要となってきております。介護度が重度化すれば施設利用を希望される割合が高くなりますが、今後高齢者数や要介護者数が増加することを考えた場合、介護施設の整備には限界があると思われます。
 そのため、平成24年度からの第5期介護保険事業計画における国の指針では、高齢者が介護が必要な状態になっても、施設入所ではなく地域や在宅で安心して暮らし続けることができる社会の実現を目指した地域包括ケアシステムを構築することを推進しております。つまり、在宅でも施設並みの医療、介護、予防、住まい、生活支援サービスを一体的に切れ目なく提供できるシステムの提供を行い、高齢者の方が住みなれた地域で安心して暮らし続けることができる体制づくりを目指そうとしております。
 一方で、第4期までは介護3施設及びグループホーム、介護専用の特定施設の利用者を要介護2から5までの認定者の37%以下とする国の参酌標準が示されておりましたが、第5期におきましては、この参酌標準が撤廃されました。そのため、各地域の実情に応じた施設整備が可能となりましたが、従来の参酌標準も参考にしながら、本市の高齢者の実態やニーズに対応した施設サービス及び在宅サービスの整備を行う必要があると考えております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 企画課長。
      〔企画課長 西山明彦君登壇〕
○企画課長(西山明彦君) 土居議員さんの緑ヶ丘地区に医療センター行きの路線バスの乗り入れをという御質問につきましてお答えいたします。
 議員さん御指摘のとおり、今現在緑ヶ丘地区に乗り入れておりますバスは、議員さん五台山線と言われましたけれども、路線名的には前浜パークタウン線ですけれども、土佐電気鉄道の3系統がございます。これが1日15便運行しておりますけれども、御指摘のとおり、五台山のほうに行って、医療センターには乗り入れしていないというところでございます。
 御指摘をいただきました十市後免線、土佐電ドリームサービスの路線でございますが、これが県道春野赤岡線を通って、緑ヶ丘は素通りというような御指摘でございますが、医療センターには行っているけれども緑ヶ丘には入ってないということで、現在医療センターと緑ヶ丘を結ぶ路線はないというような実態でございます。
 この春野赤岡線を通っております十市後免線ですけれども、これまで乗降者数の減少によって減便されたりとか、それから国庫補助路線が市町村単独補助路線に格下げになるんで、そういったことでさらなる減便が検討されるというようなことが今までの経過でございます。
 現在は高知市の奥福井線と結合することによって国庫補助路線に復活したというような経過がございます。
 今現在、南国市のほうでは地域公共交通会議を設置して、市内の公共交通に関して生活交通ネットワーク計画の策定に向けて議論を始めたところでございますけれども、医療センターにつきましては、これは高知市に所在しておりますので、どうしても南国市単独の運行ではありませんので、この会議の場でなかなかどうこう議論ができるものではないと。
 実際には、この路線の見直しにつきましては、県のほうの地域交通協議会中央ブロック会というのがございますが、こちらでの承認が必要になってまいります。
 土居議員さんに私がそう簡単にはと申し上げたのは、結局複数自治体にまたがっておりますと、なかなか難しい問題が発生してくるわけです。具体的には、高知市と結合することによって赤字が若干緩和されておりますけれども、高知市のほうはこれをさらに減便したいというような意向もあったというようなところでございます。
 ただ、やはりこの路線につきましては、春野赤岡線を通ってそのまま緑ヶ丘に寄らないということですけれども、以前からいいますと、本十市の方にしますと、旧の道を通っていたところが春赤線にまで出てきたというようなこともあって、さらに北へ行くというようなこともあります。そういったことでは、本十市地区の方に御不便をおかけする可能性もあります。
 ただ、実際に具体的に緑ヶ丘への乗り入れを考えた場合に、石土池の西の具体的には阿戸通りから十市郵便局のところへ抜けてくることになると思いますので、その札場通りまでの間ということで、ほとんどトンネルじゃないかというようなこともありますけれども、実際には峰寺通りとか霊園前とかというバス停もあります。そういったことで、そのあたりの乗降数も調査し、路線変更が可能か。やはり地元の方の利便性が、緑ヶ丘だけでなく十市のほうの方のことも検討する必要がありますので、そのあたりも検討した上で、まずバス事業者、土佐電ドリームサービスさんのほうに相談して、それから高知市を含む県の地域交通協議会中央ブロック会のほうで協議をしたいというふうに思います。
 緑ヶ丘を走らせるとなると、バスが今まで走ってない部分がありますので、十市小学校のところから郵便局のほうへ、バス停としては十市小学校前とそれから十市農協か多世代交流プラザかあたりに新しいバス停が必要になってくるということもございます。そういった部分ではそういった認可も必要になってきますが、なおそういったあたりも含めて検討させていただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。
○議長(浜田幸男君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 西原三登君登壇〕
○危機管理課長(西原三登君) 土居議員さんの津波・地震想定の引き上げにつきましては、中央防災会議における中間の取りまとめでは、これまでとは異なる最大クラスの巨大地震、津波を検討していくべきと提言されております。
 したがいまして、本市としましても今後見直しが行われる東南海・南海地震などによる想定外力の結果をもとに、本市の過去の宝永地震の記録、地理的条件、実情などの課題を踏まえつつ、想定外力の速やかな見直しを行ってまいりたいと考えております。
 この見直しをもとに、人の命を最優先に考え、今までも取り組んできました避難路、避難場所などの施設整備を着実に進めるとともに、その規模を超える外力が発生した場合でも、住民生活や地域社会への影響を最小限に食いとめるために減災の考え方を重視し、逃げる対策、情報の伝達、避難できる住民意識の向上など、将来的な問題である過疎化、少子・高齢化、経済社会の変化についても配慮しながら、バランスのとれたハード施策とソフト施策を総合的に取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、津波から逃げる場所がない、わからないという点につきましては、本市の沿岸地区において海岸砂丘の背後に山のある十市地区は、沿岸地区の中でも津波から逃げる場所として適地と思われる標高20メートル以上の場所がたくさんあると思っています。
 津波から逃げる場所につきましては、平成21年に防災マップを作成するということで、地域に入りまして行政のほうも支援をしてまいりました。十市地区でも自主防災組織が独自に作成をしたハザードマップでは、山頂への避難ルート、最終目的地として標高が50メートル程度ございますが、背後山の山頂に避難の目標地点を定めて、そこに逃げるというようなことでマップをつくり、住民にも配付をしていただいております。
 したがいまして、大小浜の自主防災組織の避難ルートや避難場所は理解をしているというふうに思っておりますし、先ほど議員さん、峰寺のほうからしかないというお話でしたが、大小浜のそれぞれの地区の南側から何本かのいわゆる農道と言われるものがありますので、そういうものの整備を図ってまいりたいと思っております。
 次に、大小浜の山への避難路の整備でございますが、現在国、県の有効な補助のメニューを探して、いろいろできることについて検討を進めております。議員さんおっしゃるように、やっぱり津波からは逃げるということの対策が最優先というふうに考えておりますので、早急にそういうものを取り入れて、各自主防災組織がそれぞれ考えている避難道であったり避難場所の要望について、最近いろいろと市民から出てきておりますので、そういうものをいろいろ検討もいたしております。その優先度についても、現在のところでの範囲で判断をしておりますが、地区から今7カ所出てきております。津波の遡上が最もやっぱり高いという、議員さんもおっしゃっていただいたように、うちのマップでも浸水の高さが、遡上高さというのがどうも19メーターということが大小浜に来るという想定になってますので、津波がどうも高く入ってくるということですので、そのことや地権者の交渉がもう既に自主防災組織のほうで進んでいるということ、それから現場も見させていただきましたが、施行も十分可能であるというようなことを踏まえて、実現可能なものを選択しまして、大小浜と十市の札場という地区のものを山への避難路の整備ということで、補正予算でもってまた県のほうに追加要望をすることにいたしました。
 これに進めてまいりますが、市の財源のこともございますので、関係課と協議を進めて早期にこれについても実現できるできるように進めてまいりますので、御理解をお願いしたいというふうに思います。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 18番土居篤男君。
○18番(土居篤男君) 介護施設の問題では、少し専門的な用語が連続的に入ってきますとこちらの理解がなかなか追いつきません。最後のほうで施設の増床といいますか、特に特養の、そういう方向はありませんか。制度を変えて在宅でサービスを充実させて、そちらのほうを充実をさせていくということではなくて、それも制度が変わってやるかもわかりませんが、要するに特養のベッド数がふえるかという点ではどうなのか。どうも聞き漏らしたかもわかりませんが、再度聞いておきたいと思います。
 それから、地震の問題では、中央防災会議の方向は、最大クラスの地震、津波を検討すべきだという方向づけのようですが、その結果をもとに南国市も考えていきたいということだと思いますが、最大クラスが先ほど紹介したようなこの高新の南海トラフの深いところで起こるものが入るのかどうか。これも賢い人たちがやることですから、私の予測がつきませんけれども、私の希望はここを想定すべきではないかというふうに思っております。
 課長としては、最大クラスの地震と津波はどのような、宝永級以上のものかを考え、競馬の予想みたいなもんで、中央防災会議の予想しろと言うてもそれは無理な話だと思いますが、課長自身はどのようにこの中央防災会議の方向を考えておられるのかお聞きをしたいと思います。
 それから、十市、浜筋の人だけではなくて、やっぱりどこに逃げたらいいだろうかという心配は、巨大津波のときには片山付近の人もあの山へ逃げようかということは考えていると思いますし、じゃほんなら大篠の人は逃げるにようばんかよということを市が言うべきでもないろうし、もしここまで来たらどうしようという心配のある人はやっぱり吾岡山へ逃げよと。吾岡山の北斜面にも一定の登れる、避難できる道路をつくってほしいという要望も具体的に出ておりますので、その答弁もあわせてお願いしたいと思います。
 それから、バスの緑ヶ丘地域への乗り入れについては、東から考えますと、郵便局前から入って小学校前を通って石土神社のところへ出るというルートを言われたと思いますが、私は石土神社のところから緑ヶ丘へ入って1周して石土神社から出ていけば、十市の栗山の人も文句はないと。何か緑ヶ丘を優先したら十市のほうに不満が出るような意味にもとれましたが、私は石土神社から入って1周して石土神社から出ていくというふうにすれば問題は余り、時間がちょっとおくれるだけで。
 それから、行政の線引きの問題で高知市と南国市を自治体が違うと言われましたが、確かにそのとおりなんですが、ひところ合併の話が出たときには、高知市と合併したほうがええとか、いやいや香美市と物部まで一本になったほうがええとか、いろいろ出ておりましたが、広域行政の時代でもあると思いますので、行政の線引きをして土佐藩だの蜂須賀藩だの言わずに、高知市民病院は高知市が責任を負ってるようですが、県立中央病院もそこに移転しているわけですので、やっぱり余り行政の縄張りがどうだらいう意識は捨てて、やはり旧県立中央病院のサービスが受けれるように取り計らうべきではないかと。再度、一言でええですが、企画課長の答弁もお願いしたいと思います。
 以上で2問終わります。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。長寿支援課長。
○長寿支援課長(山内幸子君) 土居議員さんの特別養護老人ホームを新たにといいますか、整備の計画があるかどうかということの御質問にお答えいたしますが、その前に少し第1問目のお答えについて、参酌標準という言葉を私使わせていただきましたので、そのことについて少し補足説明をさせていただきます。
 国のほうでは、介護サービスの中の施設系のサービスの整備の状況の標準的な割合ということで、37%以下を目指すというふうなことを今まで申してきておりました。次期の第5期にはこの37%以下にしましょうという、そういう目標値が撤廃をされましたので、地域の事情によりまして必要な施設サービスの整備もできるようにはなりました。
 ところが、南国市のこれまでの状況なんですが、国が37%以下を目標としてきたわけなんですが、南国市ではこれまで約40%前後を推移をしておりましたので、国の示しておりますこの参酌標準に比べまして、どちらかといいますと施設サービスの利用者の割合は高かったということになります。
 そのようなことも含めて次期の計画の中で特別養護老人ホームを新たに整備をするのかしないのかということが問題になるわけなんですが、直近の調査の中では、医療に入院されておいでる方が45人、そして6年後には廃止されるであろう介護療養病床においでる方が11人という、こういう具体的な数字も出ております。それに加えまして、千屋崎病院が特別養護老人ホームに転換するというふうな動きがございまして、そういうことの説明を皆様方にしてきた経緯もございますので、そのようなもろもろの事情を踏まえた上で、最終的には、前の質問でもお答えいたしましたように、策定委員会の中で決定すべきではございますが、全然特別養護老人ホームを新たに整備する必要性がないとは考えておりません。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 企画課長。
○企画課長(西山明彦君) 緑ヶ丘のバス路線のことで、高知市と別に縄張り意識というわけではございませんけれども、中央ブロック会で高知市なんかとお話をしている際に、やはり高知市が南国市も含めて郡部へバス路線が行っているわけで、それの補助金の部分で非常に高知市は最近シビアに公共交通に対する補助金のカットを取り組んでいるというような感じです。
 この前も新聞に載ったと思うんですけれども、ぐるりんバスもやめるというようなこともありますけれども、そういった形で非常に高知市はそのあたりでシビアで、ただ土居議員さんが言われた緑ヶ丘を回って戻るということになると、南国市の部分を走る距離がふえますので、割合で言えば高知市の補助金の率が下がって南国市がふえるということになりますので、ただそれに対しての経費の問題が、補助金の実際の額の問題が出てきますので、そのあたりもバス会社も含めて検討していく必要があるというふうに思います。
 以上です。
○議長(浜田幸男君) 危機管理課長。
○危機管理課長(西原三登君) 土居議員さんから課長はこの巨大地震の4連動、3連動のところをどう思うかという御質問だというふうに思いますが、ちょうど8月28日に土居議員さん等が学習会をするときにも、ちょうどこの日と合わせてこの高知新聞で古村先生と岡村先生の調査に基づく過去のボーリング調査等を踏まえた、それから今回の東日本大震災の震源域というようなものを研究する中で、どうも宝永地震と慶長地震が合わさった、しかも日向灘の地震も一緒に動くかもわからないというふうなものをいろいろと先生方が発表されているわけです。
 私もこのお話は、この新聞に発表される以前、高知工科大学での先生がおいでたときにお話も伺ったときにも、この話は慶長との連動ということでお聞きをしておりました。その段階ではまだ世間に発表をしたらいかんぜよと、実はというふうなお話もございましたが、この新聞で出ましたので、どうも私もこの慶長地震というものの揺れの伴わない津波だけの地震が過去にあったということを聞いておりますので、宝永だけではなくて、慶長もプラスしたようなものも本市にそのような合わさった津波が来れば、今宝永だけで記録があるもんでも14メーターという南国市に記録というのは残されたものがあるわけですので、その倍の28メーターかよというものは、ある一定想定というものはしなければならないかもわかりませんけれども、ハード対策を進めるという上では、どうも行政としては中央防災会議、県の考え等に沿って進める必要がある、計画づくりもそれに沿ってつくるということになりますので、そういうことで御理解を願いたいというふうに思います。
 もう一点、吾岡山への避難路ということの、町の中ではそしたらどうだろうかというお話につきましても、住吉野地区とか西野々地区、それから吾岡山周辺のそれぞれの防災会からも、やっぱり山のほうに逃げたいという御要望をいただいております。
 そんな中で、十市地区の大小浜の例も先ほど出しましたが、やはり沿岸域の近い方の整備を優先して行い、順次中央部についても要望のあったところは避難路整備、避難地整備を進めてまいりたいというふうに思っていますので、御理解を賜りたいというふうに思います。
 以上でございます。