トップページ > 南国市議会 > 議会議事録
読み上げる

議会議事録

  • 開催別
  • 一般質問
  • 議員提案
  • 市長提案
  • その他
  • 検索

検索結果 »  平成23年 第354回市議会定例会(開催日:2011/06/10) »

一般質問 2日目(前田学浩)

質問者:前田学浩

答弁者:市長、教育長、関係課長


質問者:前田学浩

答弁者:市長、教育長、関係課長

○副議長(野村新作君) 2番前田学浩君。
      〔2番 前田学浩君登壇〕
○2番(前田学浩君) 本日最後になりました。質問に入る前に、今回の震災について、2点のみお話しさせてください。答弁は結構です。
 まず1点目、今議会でも多くの方が取り上げられていた釜石の奇跡ですが、その釜石市は、2006年から東京大学の玄田教授が4年間、地域再生に関する希望学プロジェクトを行った地域です。そして、2008年からは、市の広報紙を通じて、毎回希望についての記事が2ページにわたって掲載されていた地域でもあります。そして、釜石の奇跡を起こしたあの先生の防災教育は、岩手、宮城すべての自治体に打診があったようですが、学校教育として取り組んだのは釜石だけでした。ですから、釜石の関係者からいえば奇跡ではなかったのです。市として、地域再生という希望を共有していた地域だからこそ、地域の宝である子供たちへの防災教育に素直に取り組みできたことだと思っております。
 もう一点、仙台市教育委員会の方から連絡をいただきましたが、学校が避難所となってうまく立ち上がり、その後の運営がスムーズにいったところは、国の20年、21年、22年度に行った学校支援地域本部事業をしていたところであったようです。現在、本事業を取り組んでいるところは、本市では2カ所、県内では約20カ所、現在とても寂しい状況でございます。
 それでは、質問に入ります。
 まず、早期米についてです。近年、西日本を中心に、水稲の登熟期の気温が高過ぎて、玄米品質が低下する高温障害が発生し、検査等級が下がるなど、大きな問題になっています。ことしも高温が予想されておりますが、被害面積が拡大し、症状も激しくなることが懸念されております。このため、高温障害の克服に向けて、メカニズムの解明と対策技術の開発が望まれております。南国市におきましても、昨年は、白濁米により、生産された早期米の中で1等級がわずかに5%だけであったと聞きました。米の買い取り価格が下がっていく中で、さらに等級が下がりますと、ますます農家所得が低くなります。白濁部分はでんぷん粒とでんぷん粒の間にすき間ができて、光が乱反射するため、白く濁って見えるとされています。これら白濁した部分は、症状が激しくなると、もみすり、精米、炊飯などの調整加工時に砕けやすく、炊飯米がのり状にべたつくなど、食味も低下することが指摘されています。白濁の割合は、稲の穂が出た後、20日間の平均気温が26から27度Cを超えて高くなると急激に増加し、その傾きは、1度で約10%という報告が上がっているようです。特に、背白粒の発生と気温との関係は明確であり、高温で成熟が促進されることにより、早期に登熟が停止し、登熟後期にでんぷんが蓄積される背側の登熟が不十分になると見られています。私が米づくりのことを質問するのはおかしいのですが、私も以前、10年間ほど、全農さんの仕事で新米のキャンペーンを東京の銀座、大阪の梅田でやっていた経験があり、高知の新米の品質が下がっている現象は無視することはできません。昨年度、私の一般質問でも、TPPで南国市の米が壊滅するのを警戒する前に、今の白濁米の対策を早期にとらないと、TPP関係なく壊滅してしまいます。
 質問です。昨年の1等級がわずか5%であったことに対して、原因の究明と対策は今年度とられましたか。
 2、はや来月には稲刈りも始まると思いますが、夜間温度の調査など、今年度の調査体制は十分関係機関と調整され、実施するようになっておりますか、答弁を求めます。
 次に、公共交通のあり方です。公共交通につきましては、市長の市政報告にありましたように、南国市地域公共交通会議が5月31日に設立されました。これから国庫補助事業を活用して、南国市生活交通ネットワーク計画を23年度中に策定していくようです。南国市地域公共交通会議には、市民のほか、鉄道、バス、タクシーの事業者、そして道路管理者で構成され、地域の生活交通の事情のニーズを的確に把握し、公共交通のあり方を総合的に検討し、地域の活性化、高齢社会に適合した公共交通体系の確立を目的としているとのことです。先月設立された公共交通会議の資料をいただきましたが、その趣意書に書かれているとおり、南国市は高知市に隣接し、鉄道、バス、空港、タクシーなどが整備されてきており、現在まで公共交通に関する市内全域の総合的な計画がされてきていませんでした。さらに、社会情勢として、これまでのモータリゼーションの進展に伴い成り立っていた生活が、少子・高齢化、人口減少、過疎化の進行により危ぶまれており、市内では、バス、鉄道などの公共交通機関の利用者の減少により、バス路線の廃止、統合されるなど、利用者だけでなく、事業者にとっても状況は厳しくなっており、インフラ整備の程度もありますが、中山間地域だけでなく、平野部においても、公共交通空白地が存在しております。
 さて、今回は、バスについて質問をいたします。現在、南国市における公共交通としてのバス路線の現状は、1、どこを通っておりますか、2、市としての補助金額の総額をお答えください。3、今の状況は、交通弱者のためになっているかどうか確認をされておりますか、4、あけぼの街道と高知東道路の延伸でがらっと変わってくる可能性がありますが、この計画は継続して見直していくものなのですか、また、5、基礎資料として、南国市の自家用車登録数、普通自動車と軽自動車数の総数をお聞かせください。
 もう一点、現在のスクールバスの状況をお聞きします。どの路線を通って、その利用者はそれぞれ何人ですか。スクールバスが不要であるという意味ではございません。そもそもこの会議の設立趣意書の中でも書かれているように、市の財政の逼迫も理由に上がっており、このスクールバスの有機的な活用もこの会議の中で検討をしていただきたいと思います。
 以上、答弁を求めます。
 最後に、市街化調整区域についてです。
 市街化を抑制すべき区域とされている市街化調整区域は、国内レベルで見れば、わずかに10%ですが、我々南国市は、実に92%です。これまで何人もの議員さんが質問をして、広域連合の脱退さえも要望しておりますが、いまだにその実現にはなっておりません。私が8歳のとき、大阪万博もあり、台風10号が来た40年前にできた都市計画法がいまだに守られております。
 まず、素朴な質問をいたしますが、高知広域連合に属することで、南国市は何かメリットがあるのでしょうか。
 2番、92%もの調整区域を持っていることが、地区の活性化に大いにデメリットになっていると判断をされてないのでしょうか。社会が成熟しており、乱開発などにはこれから先はならないと私は思います。また、多くの市民が住みたい地区で家が建てられないことに対して、これまで南国市としてはどのように説明をされてきましたか。
 4、市街化区域である地区の学校にて生徒数が増大し、給食施設の増設や学童保育の増設など、ほかの学校の生徒数が激減する中で既存施設の活用から考えて無駄だと判断をされておりませんか。
 次に、私は、コンパクトシティーの問題について以前に意見もしましたが、犯罪がふえて、結局はコスト減にならないし、南国市としてイメージは上がらないと考えています。これも以前に言いましたが、自分の子供に対して暴力で死亡させた事件で、どれだけ執行部は時間と労力をかけましたか。そして、イメージダウンもしました。つまり、デメリットが大きいのです。あの事件を起こした者も、近隣市から潜り込んできたと私は判断しています。執行部として、犯罪の増加というデメリットも検討した上で、執行部はコンパクトシティーを目指しているのですか、お答えください。
 少し離れますが、関連質問として、市街化区域内でアパート経営を始めた人が、近年の敷金、礼金が不要になった環境の中、入居者の入れかえが早く、また新しいアパートを追いかける傾向が出ており、賃貸経営に非常に悪影響が出ていると聞いております。執行部は、この件についてどのようにお考えですか。
 最後に、南国市に住んでいた子育て中の方が、香南市へお家を建てられたとの事象を聞きました。総合的に南国市は、定住者を歓迎する体制をとっていると胸を張って言えますか。
 以上、早期の広域連合の脱退を求め、質問を終わります。以上です。
○副議長(野村新作君) 答弁を求めます。農林水産課長。
      〔農林水産課長 村田 功君登壇〕
○農林水産課長(村田 功君) 前田議員さんの早期米、白濁米等についての御質問にお答えいたします。
 本市の栽培水稲の多くは、知名度が高く、食味もすぐれるコシヒカリであります。コシヒカリは、高温障害には余り強くない品種で、3月下旬から4月中旬に田植えをする高知県では、田植え時期を前にすると寒過ぎ、後にしても高温障害が出るため、コシヒカリの作期をずらすことは難しい状況であります。コシヒカリの熟期の品種に当たるにこまるの導入をしておる県もございます。高温障害発生原因を分析した結果では、土つくりをする、よく耕す、深く耕すという意味です、粒をふやし過ぎない、根の張りをよくする、肥料切れにしない、最後まで水を切らさない、株もとの温度を下げるために、かけ流しを実行する等の基本技術的な対策が必要であるため、こよみ等に掲載して作業を行うこと等の注意を農家に呼びかけております。さらに、全農こうち作成のパンフレットを、農協を通じて全農家に配布したり、一昨年は全農提供で注意を呼びかけるラジオ放送を実施いたしました。また、気象台には、高温障害になりそうなときを予測してもらい、注意報を高知県、中央東農業振興センター、各農協の順に連絡網で伝え、かけ流しをする等の水管理についての注意の張り紙をしたり、農業委員の皆さんへの連絡をした経過もございます。中央東農業振興センター、各農協からは、育苗講習会や現地検討会等で参加者に注意を呼びかけたりもしております。
 以上のようなことを米の温度障害対策として行っておりますが、本県の場合は、高温だけでなく、その後に日照不足が重なるダブルパンチによる品質低下もございます。そのような中、他県ではやめたところもありますが、高知県では、振興センターや農協等が現場と一体となって試験と検討を継続し、高温障害に強い代替品種の育成を行っております。市としましても、県研究機関、農協等と連絡を密にして、予防対策によって防げることは素早い対応により高温障害等による白濁米等の品質低下を招かないよう努めてまいります。以上でございます。
○副議長(野村新作君) 市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 前田議員さんの質問に大事なことでございますので、私のほうからお答えをしたいと思います。
 これ私も含めてでございますが、都市計画区域内云々ということで、都市計画決定をしながら、南国市にとって特別なメリットがなかったらやめたらどうかと、脱退したらどうかという意見が確かに出てきます。私もそういうことを思った時期がございます。しかし、先ほど前田議員言われたとおり、これには40年の歴史、歴史と言えるのかどうか、都市計画決定をして40年間というものがあるわけでございます。だから、その中では、市街化区域内の方々が多くの相続税を払ってきました。そして、市街化区域内の農地には、税金がずっと高い状態で税金を納めてもらってきました。そういうことがございます。それから、これは非常に私自身、一日も早く街路事業を完成させてくれという市民のある方から強い要望がありました。その方がまだ40年ですから、若いころです。これからいよいよアパート経営をしようということで、ほんこしまだ若いので融資を受けて、これから鉄筋の4階建てか5階建てのアパートを建ててと、こう自分の土地で計画をした。ところが、そら困ると。鉄筋の高いものは建ちません。ここは道路が通ることになっておりますと言われました、市長。いまだにできておりませんが、一日も早く道路を、都市計画道路をやってもらわないと、私の地価は下がるわ、アパートはいまだに建てるわけにはいかん、もう建てる歳でもないと、そういうことも言われた市民の方もおります。ですから私はこのことに決着をつけないと、ちゃんと街路事業をやろうと、40年前であってもやろうと決めたことにちゃんとした結果を出さないと、やめるにもやめれないというのが現実でございますので、篠原地域の農家の方にも非常に御迷惑をかけております。それは、先ほど言いましたように、おじいさんが亡くなられたら高い相続税を、ほかの地区とは比べ物にならんぐらいの税金を払うてずっと何十年かやってきた歴史がございますので、やめることはできません。前へ進むのみだと私は思っておりますので、そうした街路事業を引き金にして、活気のある町にしていくしか南国市は進む道がないと、私はそのように思っておりますので、御理解のほどよろしくお願いしたいと思います。
○副議長(野村新作君) 企画課長。
      〔企画課長 西山明彦君登壇〕
○企画課長(西山明彦君) 前田議員さんの公共交通のあり方についてお答えいたします。
 まず、南国市の公共交通バス路線の状況についての御質問でございますが、本市を走っておりますバス路線は、本年の4月1日現在で、土佐電気鉄道株式会社が神母木線と前浜線の2路線、土佐電ドリームサービス株式会社が安芸線、十市〜後免線、高知〜医大線、空港〜植田線、久枝〜医大線の5路線、もう一つ高知県交通株式会社が田井線や宇佐線を初めとする13路線となっております。
 走っております経路でございますが、議長のお許しをいただきまして、事前に議員の皆様にはお配りしてありますが、私が手書きで地図に落としたんで、余りきれいなものではありませんが、御参考にお願いいたします。これの赤い、赤いというか茶色というかになっているのが、これが南国市の委託バス路線ということでございますが、走っている経路でございますが、土佐電鉄の神母木線が南国バイパスから入りまして東工業高校の西の都市計画道路を通って電車通りに出て、JR後免駅前を通過して山田町のほうに向かいます。もう一つの前浜線は、十市パークタウンのほうから稲生、芦ヶ谷に出て、県道32号を通って、里改田、下島のほうに行って、県道31号線、立田〜前浜線を通って前浜車庫まで向かいます。
 次に、土佐電ドリームサービスの路線でございますが、安芸線が南国バイパスからJA病院を経由して電車通りに出て、そのまま東へ向かいまして、後免町を通って野市町のほうに向かいます。また、十市〜後免線は、春野〜赤岡線のほうから浜改田で左折しまして、三和小学校前を経由して、県道南国インター線を通って後免町に向かいます。あと赤の委託運行の2路線がありますけれども、空港〜植田線につきましては、高知龍馬空港から高知高専、立田駅を経由して、岩村地区に入りまして、後免町に向かうと。後免駅を経由してへんろ石から旧の国道32号に出て、領石から植田に向かうというようになっております。もう一つの委託運行であります久枝医大線につきましては、久枝から浜改田を通りますが、ここは春野〜赤岡線を通る便と旧県道を通る便がございます。三和小学校前を経由して後免、そして電車通りを西へ向かいまして、JA病院に寄って、もう一度戻って、大津駅から岡豊町中島を経由して医大に向かうというようになっております。もう一つの高知県交通につきましては、すべてが高知市一宮のほうから旧32号線を通って岡豊町滝本に入って、ほとんどの便が医大病院を経由して、領石、オフィスパーク、奈路、それからまた根曳峠に向かう便というものと、それから蒲原の刑務所に向かう便がございますが、基本的には、医大病院を中心に、旧32号線を通るというような便になっております。このバス路線につきましては、委託路線を除きまして、複数の自治体が通っておりますので、高知県地域交通協議会中央ブロック会議のほうにおいて、路線等の協議をして決定されております。
 次に、御質問の2点目ですけれども、市としての補助金額の総額はということですけれども、公共交通に関する補助金の事業年度は、毎年10月1日から翌年の9月30日までとなっております。平成22年度につきましては、事業年度が平成21年10月1日から22年9月30日までの実績ということになりますが、これに基づいての補助金額が、バス路線ですけれども、総額が1,632万7,000円が支出済みとなっております。
 3点目の御質問ですが、今の状況が交通弱者のためになっているか、確認しているかという点でございますけれども、具体的に調査を実施はしておりませんが、例えば上倉地区のほうからは、公共交通機関がないので、足の確保を何とかしてほしいというような御要望もいただいております。そういったことで、本市の公共交通の現状が、決して交通弱者のためになっているわけでないというふうに認識をしております。そういったことで、こういった現状を改善するために、今回南国市地域公共交通会議を設立して、南国市の公共交通のあり方を検討していただくようにいたしました。
 4点目でございますが、今回策定を目指しております生活交通ネットワーク計画は、継続して見直していくかという御質問でございますが、今回策定する計画は、3年計画となっております。国の地域公共交通確保維持改善事業費補助金交付要綱では、この計画について、国の承認が必要であります。ですが、計画につきましては、変更申請も可能であります。したがいまして、新たな道路整備などによる急激な状況の変化につきましては、当然、計画の見直しも必要に応じて行うということになります。
 最後に、基礎資料といたしまして、南国市の自家用車の登録数ということでございますが、本年の4月1日現在のものでございますが、普通自動車につきましては、高知東県税事務所へ照会いたしまして、登録台数が1万7,122台、軽自動車につきましては1万9,566台となっており、合計が3万6,688台となっております。
 2点目の御質問の現在のスクールバスの状況についてでございますが、御承知のとおり、本年度から久礼田小学校、奈路小学校、白木谷小学校の3校にそれぞれ専用のスクールバスを運行しております。どの路線を通って、その利用者はそれぞれ何人ですかという御質問ですけれども、まず通っているコースでございますが、久礼田小学校につきましては、学校からまず才谷に向かって、才谷の熊野神社で折り返し、宍崎、亀岩へ向かって旧の瓶岩幼稚園前で折り返して学校に帰ってきます。次に、奈路小学校につきましては、市役所南の都市計画道路から出発しまして、ほっかほっか亭東工業前店を北に向かって、創価学会前を経由して、鳶ヶ池中学校前、巨峰園前、木材団地を経由して久礼田小学校前で折り返して、領石、宍崎と経由して学校へ向かっております。それから、白木谷小学校につきましても、市役所の南から出発しておりますが、白木谷小学校につきましては、ことしから始まったということで、利用数が少ないんですが、そのまま直行して学校に向かっております。ただ、この白木谷小学校のスクールバスにつきましては、白木谷小学校に着いた後、たちばな幼稚園に登園されるお子さんを乗せてたちばな幼稚園のほうに向かっております。利用者数でございますが、久礼田小学校が11名、奈路小学校が18名、それから白木谷小学校が現在は2名となっております。
 なお、たちばな幼稚園への登園に利用されている児童さんが3名いらっしゃるということになっております。
 それから、最後に、スクールバスの有機的な活用を地域公共交通会議の中で検討するようにというような御指摘をいただきましたけれども、教育委員会とも協議が必要でありますけれども、ぜひ市としましても検討してまいりたいというふうに考えております。以上です。
○副議長(野村新作君) 都市整備課長。
      〔都市整備課長 小崎己喜雄君登壇〕
○都市整備課長(小崎己喜雄君) 市長の答弁を補足しまして、前田議員さんの質問にお答えをいたします。質問に対してお答えが前後するかもわかりませんが、どうぞ御了承ください。
 市の都市計画は、高度成長期の昭和43年に人口増加に伴う都市の拡大、成長を前提として制定された都市計画制度のもとで、昭和45年に市町村の行政区域にとらわれず、土地利用の状況、見通し、地形等の自然的条件、通勤や通学といった日常生活圏、主要な交通施設の設置状況、社会的、経済的な区域の一体性などから総合的に判断した上で、高知広域都市計画区域を決定し、その一員となっております。
 現在の都市計画区域の面積は6,618ヘクタールで、そのうち市街化区域は540ヘクタールです。残りは市街化調整区域で、議員のおっしゃるとおり、全体の92%を占めています。市街化調整区域では、開発行為に制限がかかっていますが、無秩序な開発による環境の悪化の防止や計画的な公共施設整備による良好な市街地の形成、近郊の優良な農地との健全な調和を図るという目的で線引きし、一定の目的を果たしていると考えています。現在まで40年にわたって線引きがされ、市街化区域では税制面で農地などに多くの負担をかけているという経過もございます。そういう中で、市街化区域の街路や区画整理事業など都市整備を進めていかなくてはならず、線引きを廃止することは現在は思っておりません。今後も平成20年度有識者を交えて作成されました南国市都市計画マスタープランをもとに、まちづくりを進めてまいりたいと思っております。
 次に、コンパクトシティーについてですが、人口増に伴う市街地の拡大の限界が現実となり、市街地の縮減が近い将来の課題として考えられることから、国はまちづくり三法の見直しを行い、施策として無秩序な都市の拡散を防ぐために、コンパクトな集約型都市づくりを提唱しているものです。市としては、市街化区域内での集約型都市を目指すのではなく、地域特性を踏まえた中心市街地の都市居住と市街化調整区域の既存集落における田園居住をあわせたまちづくりを同時に議論していくべきと考えます。
 また、市民の皆さんや事業者の方に対しては、市街化区域での建築については、土地及び人に開発要件がなければ建築することができない旨を伝え、御理解をいただいている次第です。
 また、議員の言われる人口の減少は、少子・高齢化によるものだけではなく、近隣市との都市計画の制度の違い等による社会人口流出があることも事実ではあります。今後、都市基盤の整備や防災上の向上を図り、定住人口の受け皿としての新規住宅の形成誘導等を図ってまいりたいと思います。
 また、市街化での児童の増大による施設の増設は、児童が減少する既存施設の活用から考えて無駄と判断されないかということですが、市街化区域の人口増ということであれば、施設の増設はやむを得ないと思っております。
 次に、市街化区域のアパート経営についてお答えをいたします。
 市街化区域にかかわらず、アパート経営ではそういった状況は現実としてあると思います。しかしながら、居住者の選択の自由等をかんがみれば、行政の裁量が及ぶものではないと考えています。どうぞ御理解のほどよろしくお願いいたします。以上でございます。
○副議長(野村新作君) 2番前田学浩君。
○2番(前田学浩君) それぞれに丁寧な答弁をありがとうございました。
 早期米については、大変大きな課題ですので、今後とも関連機関と連携をとり合って対処していただきたいと思います。また、今年度は、1等級の割合が5%からはるかに超えるえい成績になるよう、私も期待したいというふうに思います。
 そして、先ほど課長は議場にて謝罪もされましたが、今議会の農政における市政報告は、大変残念な内容だと思っておりますので、あえて言わさせていただきます。
 公共交通について今後の取り組みとなりますので、また単年度に終わらずに継続していただきたいと思います。
 スクールバスについて1点御質問したいと思います。
 この件は、昨年度の2月、香長中校区で各校の管理職も参加したPTA交流会で話題になったことですが、夏休みに大篠小学校でのプールの利用者がすごく多くて、芋洗いの状況で危険さえあると。それで、大篠の保護者の方がちらっと言われたんですけど、新しくなった香長中のプールを使うことができないかということで、もしスクールバスの効果的な活用ができれば、大篠小学校の上級生を香長中学校のプールにスクールバスを使って送っていくことができるというふうに思っております。この件について何か御所見をお願いいたします。
 続いて、市街化調整区域についてですが、県が平成21年度11月にまとめられた市街化調整区域における地区計画の同意の指針についてという概略版があるんですけど、この中で課題として、平成17年から平成37年の推計で、市街化調整区域内の集落を維持することが課題として明記されております。これは、この調整区域内で人口が広域連合の中で3万7,000人減少するというふうに推計されておりまして、この3万7,000人を私の勝手な乱暴な推計しますと、多分南国市分は1万5,000人を超えていくだろうというふうに思いますが、これに対して南国市はどのようにこれから対策をとっていかれるでしょうか、この件答弁を求めます。
○副議長(野村新作君) 答弁を求めます。教育長。
○教育長(大野吉彦君) スクールバスの活用につきましての御意見に御答弁申し上げます。
 スクールバスの利用につきましては、企画課ともまず第一義は子供たちのスクールバスの通学に使うというのが大前提でございますが、それ以外の学校教育活動等にも使用させていただくと。その間にまた現在協議をしております市民の皆様方にも効果的な使用ができればということで話し合いをしているところでございます。つきましては、学校のプール、香長中プールの使用ということなんですが、一番考えないといきませんのが、小学校のプールと中学校のプールは、深さが全く違います。この安全確認ということが非常に大前提となってまいります。したがいまして、香長中学校のプールは広いですし、監視員の問題、深さの問題、監視員の問題等も含まれてまいりますので、検討課題として預からせていただくということにさせていただきたいと。何よりもプールは即死ということがついて回りますんで、絶対安全を優先せんといきませんので、その辺の御理解もいただきながら検討させていただきたいと思っております。
 以上でございます。
○副議長(野村新作君) 市長。
○市長(橋詰壽人君) ただいまの前田議員さんから1万5,000人人口が減という話がございましたが、うちのほうでそういう試算をしておるとも思えませんが、いずれにしましても、1万5,000人減れば、やはり南国市ができたときに戻ると、こういうことになりはしないかと思うわけですが、初心に返ってやらないかん。しかし、これは世界は別として、日本の問題であり、特に人口減の問題は、高知県の問題であるわけでございますので、その中で小さな小ぢんまりした市に戻らないとどうもいかんのではないかなと。きのうのお話、どなたかの質問にもございましたが、将来人口想定を5万3,000の想定をしておった、これも大きくもうそろそろ修正の時期に来ておるんではないかと。正直いいまして、そうは思っております。しかし、一方では、人口が減ると、やはり行政としてしていくこと、つまり人口、少しでもふやす、元気な市にするという中での働く場の確保であるとか、快適な居住環境の整備であるとか、こういうことはやっぱり求めて、市として追求していかないかん問題ではないんだろうかと思っております。
○副議長(野村新作君) 2番前田学浩君。
○2番(前田学浩君) 先ほど申しました3万7,000人の減少というのは、お見せしました県が出した推計で出ておる数字ですので、これはまた改めて見直していただいて、余り人数が減ったらまた困りますので、その件、よろしくお願いいたします。
 スクールバスの香長中へのプールの件につきましては、先ほどの2問目でも言いましたように、上級生を対象にすれば何とかいいんじゃないかなと私も思っておりますので、今の大篠のプールの込みぐあいのほうが、もっと私は危険だというふうに思っております。
 以上、お伝えして、これは答弁要りませんので、御検討よろしくお願いいたします。
 以上です。