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検索結果 »  平成23年 第354回市議会定例会(開催日:2011/06/10) »

一般質問 1日目(徳久衛)

質問者:徳久衛

答弁者:市長、教育長、課長


質問者:徳久衛

答弁者:市長、教育長、関係課長

○議長(浜田幸男君) 3番徳久衛君。
      〔3番 徳久 衛君登壇〕
○3番(徳久 衛君) それでは、通告に従って質問をいたします。
 まず1点目は、南国市商工会駐車場の元県有地の有効活用についてです。
 平成20年の当該土地取得については、中心市街地と一体となったにぎわいの創出が取得の目的であったはずで、当時の尾崎高知県知事あて払い下げ願の文書には、具体的には土曜市の移転、生鮮品や特産品といった地場産品市の開催、フリーマーケット、既存イベントと関連した効果的なイベントの実施を検討しつつ、将来的に物産館として南国市の地場産品の展示、紹介、発信の場としたいと書かれていますが、その後の取り組みについてお聞きいたします。
 2点目は、柳瀬医院跡地の有効活用についてです。
 平成22年9月の第347回市議会定例会一般質問で、私は3問目に、企画課長さんから手のひらを太陽にの歌碑、詩碑ですかねというお話もありましたけれども、先生今お元気ですけれども、非常に御高齢ですので、もしそういう具体的な話になれば、ぜひ直筆での詩碑にしていただいたら、より後に残るようなものになると思いますので、すぐに建てられないのであれば、ぜひ書いておいていただくようなことを市のほうからお願いできないでしょうか。その1点だけ最後お聞きしたいと思いますがと質問し、それに対する企画課長さんの答弁は、やなせ先生91歳ということで大変御高齢で、そういったことで活用は別としまして、ぜひ私としましても歌碑のために直筆で先に書いておいていただくということも必要かというふうに考えておりますと答弁されました。
 この前段でも、柳瀬医院跡地については、やなせ先生の御意向も踏まえて今後具体的な検討に入っていきたいということを答弁されていますが、その後の具体的な検討への取り組みについてお聞きいたします。
 次に、3点目として、大地震への対策についてお聞きいたします。
 今回の総務常任委員会の行政視察は、3月11日に発生した東日本大震災を受けて、防災、特に大地震対策に目的を絞って行いました。特に、現在南国市においては防災行政無線を導入すべく取り組んでおりますので、その点でも参考になる視察であったと感じております。
 さて、阪神・淡路大震災においては、直下型の地震で、多くの犠牲者が建物倒壊による圧死でありました。そのため、義務教育施設の耐震化に力を入れ、当市は県内他市に先駆けて100%耐震化を達成いたしました。
 しかしながら、東日本大震災においては、犠牲者の多くが津波被害によるものであり、マスメディアの報道を目にして、その破壊エネルギーの恐ろしさを再認識させられることになりました。津波から生命を守るのは、とにかく一秒でも早く高台など津波が到達しない地点に逃げることしか方法がありません。そのためには、大地震発生時直後に一刻も早く正確な情報を市民の皆様に伝達することが重要です。
 そこで、南国市として、市民の皆様がいつ、どこでも正確な情報を取得できる取り組みについてお尋ねいたします。
 また、地震が発生すれば、南国市役所庁舎に災害対策本部が置かれることは当然でありますけれども、現庁舎は現状ではその役を果たすことができません。そのため、市長は庁舎耐震化をする方向で幾度かこの議場でも話をされました。
 しかしながら、私は耐震化による対応は問題が多いと考えます。特に、先日6月1日に開催された東日本大震災報告会において、JR後免駅まで津波が来る可能性が指摘されました。もし公用車が水没し、使用不可能になれば、被災対応の機動性が著しく制限されます。このことは大問題であると考えます。
 また、建物を耐震化しても、いろいろな附帯設備は老朽化しているわけで、今後の保守料などのランニングコストを勘案しても得策であるとは思えません。
 そのような理由で、市役所庁舎は耐震化でなく、適地に建てかえをすべきだと思いますが、いかがでしょうか。
 南国市において義務教育施設の耐震化が完了したのは喜ばしいことで、子供を持つ保護者の皆さんには何よりのことだと思います。ただ、特に大湊小学校、大湊保育所においては津波対策が非常に重要だと考えますが、いかがでしょうか。
 もし日中、学校や保育所に子供たちがいる時間帯に大地震が発生したとして、その後速やかにどこに避難するように考えているのかお聞きしたいと存じます。
 4点目として最後に、予防接種の接種状況についてお聞きいたします。
 既に市単独で助成しているおたふく風邪予防接種に加えて、本年1月より助成が始まった子宮頸がん、ヒブ、小児用肺炎球菌の予防接種ですが、一時ヒブ、小児用肺炎球菌については、接種後の死亡例が出たことにより接種を見合わせていました。けれども、その後調査した結果、接種と死亡に直接的な因果関係は認められないとして、4月より再開したと今回市政報告もありました。
 これらの予防接種はどれもワクチンの有効性が認められており、一人でも多くの予防接種適齢者が受けていただくことが肝要だと思われます。
 しかしながら、定期予防接種と違い、あくまで任意予防接種であることから、特に保護者の皆様の御理解が深まらないといけません。
 そこで、ことしになって助成が決まった子宮頸がん、ヒブ、小児用肺炎球菌それぞれのワクチン接種状況をわかる範囲で教えていただきたいです。
 また、これらの予防接種についての広報はどのように実施しているかもあわせて御答弁いただきたいと存じます。以上で私の1問目といたします。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 徳久議員さんの質問に私のほうからお答えいたします。
 まず、商工会の隣の元県有地の駐車場につきまして、どのように利用計画を立てておるのかということでございますが、具体的な計画はまだ立ててございませんが、先ほどお話ししました街路事業が東へ行く、これとやっぱり連動をもってやっていくべきであると、私はそのように思っております。
 そうした中で、中心市街地の地域の関係者あるいは関係機関、団体の皆さんが、商店街を何とか元気にしようということでいろんな論議をされております。その結果、例の軽トラ市であるとか、アンパンマンの石像なんかというものが、すばらしいものができたわけでございますが、そうしたものが一方ではできておりますし、また商工会自体も昨年ですか、にぎわいの創出ということで、これまた国の助成金なんかも使っていろいろと検討されておると。そうした中でも、ああいうあの土地の利用価値というものを見出していただければ、何も行政主体であれをこうするああすると言わなくてもいいんではないかと。
 もともとあの地域というのは、後免の町駅、つまり東町の町駅と商店街との人の流れの中であの活用というものが非常にいいんではないかということが言われた、こういう時期がございましたけれども、その計画というのが何か自然と頓挫してしまった経過がありますので、地域の方々のそういう団体でも俎上に上げていただいて、これを有効活用する提案をどんどんいただければ非常にいいんではないかと、私はそのように思っております。
 それから、やなせ先生の跡地につきましても、同様に、やなせ先生の意向を伺うために、この1年間に2回ぐらい、うちの課長を中心にお伺いしたと聞いておりますけれども、結論めいたものはまだ出ておりません。できるだけ急いで、先ほど徳久議員言われた歌碑ですか、そういうものもございますので、できるだけ急いでこのことを取り組んでまいりたいと、このように思っております。私からは以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 商工観光課長。
      〔商工観光課長 今久保康夫君登壇〕
○商工観光課長(今久保康夫君) 南国市商工会駐車場の元県有地と柳瀬医院跡地の有効活用につきまして、市長答弁を補足させていただいてお答えいたします。
 南国市商工会駐車場の元県有地、柳瀬医院跡地につきましては、中心市街地と一体的なにぎわいの創出の場として活用するために、その間地産地消の軽トラ市であるとか、アンパンマンの石像の7体の購入であるとか、ライトアップであるとか、農業高校のアンテナショップであるとか、既存のつらゆき時代まつりなどとも関連したイベントなど、さまざまなことを地域、関係団体などの皆様方と模索して取り組んでまいりました。
 また、市内部におきましても、商工会でも、にぎわいを創出するためにどうしたらいいかというようなことを具体的に検討をして、さまざまな意見や提案もいただいておりますが、まだ具体的にどう有効活用していくかはまだ検討の段階ということになっています。
 そうした中で、駐車場については、南国市の地場産品の展示、紹介、発信の場としての物産館とか、有料の駐車場として管理人を置く場合やゲートで閉めて管理する方法なども検討しましたけれども、その経費とか管理運営を含めた管理主体をだれがするのかといったことなど、課題は多いものと考えております。
 しかし、この間の取り組みによってにぎわいの創出のためのアンパンマンやこの駐車場など中核となる地域資源やサービスなどは、ある程度出そろってきたのではないかと考えています。それをどう結びつけて、どう活用して中心市街地のにぎわいを図っていくかといったことを市庁内及び関連団体の方々と協議して、早い段階で方向を出していきたいと考えております。
 特に柳瀬医院跡地の有効活用につきましては、庁内のプロジェクトチームで一定の具体的な方向性を協議しておりますので、議会が終わり次第、庁内でまず取りまとめて、やなせ先生と具体的に相談に入り、地域、関係団体の方々とも協議していきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 西原三登君登壇〕
○危機管理課長(西原三登君) 徳久議員さんの御質問にお答えいたします。
 本市でも近い将来南海地震の発生が危惧され、この地震の発生により広範囲にわたる強い揺れ、津波等が起き、通信機能が停止するなど甚大な被害が想定されています。
 ここ数年の自然災害の傾向でも、台風の肥大化、低気圧前線を伴う集中豪雨や竜巻など異常気象と言える現象の被害が毎年発生をしています。
 地域住民は、自然災害に隣り合わせという状況にあり、住民の安全・安心の確保のためには、日ごろからの備えに加えて、災害時の情報収集、連絡手段の確保は欠かせないものと認識しております。災害時には迅速かつ確実に正確な情報を市民に提供していかなければならないと考えておりますが、6月広報でも、防災行政無線の概要についてはお知らせをしておりますが、大規模な災害時に市民がいつどこでも正確な情報を取得できるようにするために、危機管理課のほうとしましては、災害時には最も有効と言われている行政防災無線システムを構築し、情報伝達の基幹部分の整備を進めているところです。
 この基幹部分が完成しましたら、地区によりましては情報が聞き取れない状況も出てくると思っております。場合によっては戸別無線機、防災ラジオなどの整備を含め、多方面に検討して情報伝達が図れるようにしてまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 徳久議員さんの庁舎の建てかえということにつきまして、1つ私の考え方を述べさせていただきたいと思います。
 これは、先ほど今西議員さんのこのたび岩沼へ行ってのところでお話ししたらよかったんですが、実は私の記憶では、岩沼市の庁舎というのは、南国市よりそんなに、古いことはないんですが、そんなに新しいわけでもないと私は記憶しております。ほとんど大体同年代ぐらいに建てた庁舎であると私は記憶しておりますが、それがこのたびの震災によりまして、実は昨年耐震工事が終わったようでございます。そうしたおかげで庁舎は非常にそのままの状態でございました。ですから、余り心配をしないように。
 私は、耐震はそれなりにきちっとすれば、耐震すればできるんではないかと。今の建築土木の技術によれば、私は素人でございますので、できるできんをはっきりは申しませんけれども、それはこれからの検討課題といいますか、取り組みによって判断をすることでございますので、御心配でしたら、岩沼へ行ったら立派な庁舎がありますので、見に行ってください。
○議長(浜田幸男君) 企画課長。
      〔企画課長 西山明彦君登壇〕
○企画課長(西山明彦君) 徳久議員さんの御質問にお答えいたします。
 まず、柳瀬医院跡地の有効活用につきまして、昨年の9月議会における私の答弁の御紹介がございましたけれども、やなせ先生の手のひらを太陽にの直筆をいただいたらという御質問に対する私の御答弁申し上げた内容でございましたけれども、結論から申し上げますと、やなせ先生から直筆の歌詞はまだいただいておりません。
 先ほど市長あるいは商工観光課長がお答えいたしましたように、中心市街地のにぎわい創出という検討をしていく中で、柳瀬医院跡地の活用も検討に入っておりますので、議会終了後、やなせ先生と直接お会いして、また具体的な御相談を申し上げていきたいというふうに考えております。
 次に、大地震への対策についてという中で、正確な情報を市民の皆さんが取得できる取り組みということでございますが、今回の東日本大震災におきましては、地震発生直後については携帯電話がつながらないと。そういった中で、インターネットが有効に活用されていったと、利用されていったというようなことをお聞きしております。
 防災行政無線の整備が先ほど危機管理課長から御答弁申し上げましたけれども、あわせてインターネットの活用をした情報の発信についても整備していく必要があるんでないかなというふうに考えております。
 現在は市のホームページに情報を掲載してお知らせするという方法しかまだできておりません。本市におきましては、昨年度までに国の事業を活用した地域情報通信基盤整備事業に取り組んで、一部の北部中山間地域を除いて市内全域に光情報通信網を整備いたしました。このことによりまして今後は市民の皆様への情報提供の環境整備が整ってきたということで、さらにどういった形でこれを活用していくかということを検討していく必要があります。
 そういった中で、災害時における情報伝達の整備も取り組んでいく必要があるというふうに考えております。
 今後そういった光ケーブルを活用した何らかの情報発信が構築できないか、そういったことを研究もしていきたいというふうに考えております。
 しかしながら、光ケーブルにつきましては有線で、地震の規模や被害状況によりましては、電柱が倒れるだとかというようなことによりまして遮断されることがないとは言い切れない側面がございます。したがいまして、光を使った有線でありますとか、それから行政防災無線、有線、無線を問わずにさまざまな場合を想定した複数の情報発信の方法を今後研究していきたいというふうに考えております。
 ただ、こういったパソコンを活用するだとかといった情報の提供につきましては、御高齢の方などこれを利用できない市民の方も多くいらっしゃるというふうに思います。そういった面では、やはりだれにでも瞬時に情報提供できる環境整備を広いさまざまな角度から研究していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。以上です。
○議長(浜田幸男君) 総務課長。
      〔総務課長兼選挙管理委員会事務局長 中沢孝夫君登壇〕
○総務課長兼選挙管理委員会事務局長(中沢孝夫君) 徳久議員さんの市庁舎適地建てかえについての御質問に、先ほどの市長の答弁を補足してお答えいたします。
 6月1日に開催されました東日本大震災災害調査報告会の中で報告されました仙台空港周辺と高知龍馬空港周辺との地形が似ており、仙台空港周辺の津波浸水状況を本市に当てはめた場合、耐震改修を検討している市役所本庁舎も津波による浸水地域に含まれるのではないかとのことで、庁舎の建てかえについて御質問をいただいたと思いますが、これは報告者も発表の中で述べておりましたが、さまざまな条件を全く考慮せずにということで、単純に海岸線からの距離的なもので当てはめたものでありまして、仙台平野と当市とでは地理的条件が異なりますので、被害予想の比較は適当ではないと思われます。
 現在本市が持っております津波浸水予想図、これは自主防災組織を通じて関係地域にはお知らせしておりますが、1854年の安政南海地震津波の波源、波の源ですが、波源を用いた高知県モデルをもとにして本市が作成したものでありますが、これによりますと、浸水予測エリアは海岸線の久枝、前浜、三和、十市地区、そして下田川に隣接する稲生地区となっており、市役所周辺などは浸水エリアには入っておりません。
 ただ、今回の大震災を受け、国や県によって発生予想確率や予想規模が見直されることになりましたので、今後これらの発表には十分注視していかなければならないと考えております。
 なお、庁舎の耐震改修また移転についての検討につきましては、先ほど今西議員の御質問でお答えしたとおりであります。以上です。
○議長(浜田幸男君) 教育長。
      〔教育長 大野吉彦君登壇〕
○教育長(大野吉彦君) 徳久議員の御質問に御答弁申し上げます前に、議長のお許しを得まして、先般の本市中学校教諭の酒気帯び運転と交通事故につきましては、教育に対する期待と信頼を裏切ることであり、議員の皆様、市民の皆様に心からおわび申し上げます。
 今後は、不祥事の根絶と信頼回復に向けまして全力で取り組んでまいりたいと思っております。
 それでは、徳久議員さんの大地震への対策に関しての大湊保育所、大湊小学校への津波対策についての御質問にお答えいたします。
 まず初めに、東日本大震災によりお亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災されました方々に心からお見舞い申し上げます。一日も早い復興をお祈りしております。
 さて、御承知のとおり、今回の地震では想定をはるかに超えた津波被害が発生しました。このことを受けまして、市を挙げて防災対策の見直しを図っているところでありますが、教育委員会といたしましても、必ずやってくる南海地震に対して、危機管理、防災体制をそれぞれの学校の状況に応じて強化しなければなりません。
 高知県教育委員会からも、避難場所や避難経路の点検、見直しを早急に図るよう要請がありました。これを受けまして、本市の公立小中学校では、早期の避難訓練を実施するとともに、安全確保に向けた改善点や課題の洗い出しをしているところであります。
 御指摘の大湊小学校は、地域の方々の避難場所にも指定されております。また、大湊保育所の園児も、ここが地震発生時の避難場所になっています。
 学校では、今回の東日本大震災を受けて、2階への避難訓練の実施、屋上への誘導方法の確認、大湊保育所との合同避難訓練を実施しています。また、今年度中に想定を変えた避難訓練をあと2回ほど行う予定にしています。
 しかしながら、徳久議員さんの御指摘のように、大湊小学校、大湊保育所は周辺に高台がなく、大津波を想定した場合、児童、園児、地域住民の安全確保のため、現在市の危機管理課と協議し、短期対策と長期対策について見直しを図っているところでございます。
 応急対策としましては、2階建て校舎屋上、海抜11.5メートルへの避難階段と屋上に転落防止の手すりの設置がありますが、屋上への収容人数が200人であり、地域の方々が避難してきた場合の十分な避難スペースがありません。また、津波を受けたときの建物の強度にも不安があります。そのため、市の南海地震津波対策検討会など関係機関と協議し、抜本的な対策を講じていきたいと思っております。議員の皆様を初め、多くの方々からの御助言もいただきたいと思います。
 また一方では、教育委員会として子供たちの命を守るために、本市の教職員が日ごろから危機管理意識をしっかり持つことを指示するとともに、大震災などの被害に備え、学校における防災教育を充実させ取り組んでまいりたいと思っております。以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 保健福祉センター所長。
      〔保健福祉センター所長 岩原富美君登壇〕
○保健福祉センター所長(岩原富美君) 予防接種の接種状況についてお答えいたします。
 まず、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、子宮頸がん予防ワクチンの周知の方法について説明いたします。
 ワクチン接種の開始に当たり、昨年12月28日に対象者の保護者全員に対して個別通知を行いました。市民向けには、本市広報の2月号において、これらのワクチンが公費により接種可能となったことをお知らせいたしました。同月には市内の中学校、高等学校に対し、漫画入りの子宮頸がん予防ワクチン啓発のリーフレットを女子生徒の人数分配付依頼しております。月齢到達により新たに対象となった者にも、順次個別通知を行っております。
 3月には、子宮頸がん予防ワクチンの不足やヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの同時接種の事故のため、一時接種の見合わせがあり、この影響により予防接種ができなくなっていたヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン対象者への再開に当たって個別にお知らせを行い、子宮頸がん予防ワクチン不足で影響があった対象者へは、供給が可能となる7月以降に個別のお知らせを行う予定です。対象者の保護者へは、接種の効果、効能に十分御理解いただけるように、個別のお知らせに努めてまいりました。
 次に、接種状況ですが、1月から3月中にヒブワクチンについては接種対象者の34.8%、小児用肺炎球菌ワクチンは37.5%の者が接種を開始しております。3月は月途中で接種見合わせとなりましたので、接種件数は落ちております。再開された4月も、保護者のためらいがあるのか、若干減少しております。
 子宮頸がん予防ワクチンの接種者数は、3月までに新中学1年生を除く対象者の30.2%の者が接種を開始しております。接種者数は接種月の2カ月後でないと判明いたしませんので、現在4月までの接種者数しかわからず、接種見合わせやワクチンの供給不足による接種者数が不安定な状況で、もう数カ月経過を追わないと実態がつかめない状態となっております。
 これらの予防接種は任意ではありますが、接種者数に注視し、せっかくできました接種のチャンスが無にならないよう啓発に努力してまいります。今後は、本市の広報の9月号において再度接種の勧奨を呼びかける予定をしております。以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 昼食のため休憩いたします。
 再開は午後1時であります。
      午後0時1分 休憩
      ――――◇――――
      午後1時   再開
○議長(浜田幸男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。3番徳久衛君。
○3番(徳久 衛君) 市長さん、課長さん、また教育長さんには御丁寧な御答弁いただきました。
 順番が違いますけれども、まず大地震の対策についてでございますが、いつでもどこでも正確な情報を市民の皆さんが取得できる取り組みについてということで、今南国市におきましては、防災行政無線、取り組むということで危機管理課長さんも今回の行政視察には御同行いただきまして、いろいろ積極的にも発言されて、その意欲も感じておりますので、ぜひ早い段階で導入もいただきたいと思います。これがやはり情報収集の柱になると思います。
 ただ、先ほど企画課長さんからですか、御指摘いただきましたインターネット回線ということも、一つのツールとしてあると思います。今回の東日本大震災におきましては、私も子供が東京にいたもんですから、早い段階で携帯電話が不通になり、その後地下鉄で閉じ込められて、たまたま駅だったから出られて、4つか5つぐらい駅を歩いて帰ったというような報告も受けましたけれども、そのときでも、実は携帯はつながらなかったですけれども、インターネットのほうは普通に動いてまして、例えばミクシィであるとかツイッターであるとか、ブログのほうも見ることができましたので、そういったもので情報の伝達ということができました。
 あと、僕は早い段階から岩沼市のホームページを注視してましたけれども、非常に長い間閲覧できないような状態になってましたけれども、もしホームページがトップページだけでも災害情報であるとか避難場所の提示であるとか、そういうことができればインターネットでいろいろな人が安否情報であるとか取得できるという非常に大きなメリットもあると思いますので、今後そういう防災行政無線だけでなく、あらゆるツールを使いながら多角的に市民の皆さんが情報を伝授できるように、またインターネット回線というのは一方向の情報だけでなく、市民の皆さんからの情報もアップできるような機能もありますので、そうすると安否情報もより詳しいことが早い段階でいろいろな人に伝達できるというメリットもありますので、ぜひ今後そういったものにも取り組んでいただきたいと思います。
 それと、市役所の庁舎の件ですけれども、市長さんはちょっと勘違いされたかもしれないですけど、私は耐震化が無効というか、というような話じゃなくて、6月1日の東日本大震災の報告会で、JR後免まで5キロ、東日本大震災の場合は4キロから7キロぐらいの津波の到達があったということで、5キロと想定すればJRの後免駅まで水が来るというおそれがある。川の遡上は高知工科大学まで遡上する可能性があるというその報告を受けて、市役所の庁舎は耐震化すればもちろん倒壊するおそれはないんですけれども、そうであって公用車が水没するようであったら、その後の被災者の対応であるとか機動性であるとか、そういうことが著しく制限されるわけであって、そうであったら適地、津波の被害が可能性として非常に低いところへ移ったほうがいいんじゃないでしょうかというお話ですので、ただこれから今回の地震にあわせて津波予想等々変わってくると思いますので、ぜひそういうのにも関心を持って庁舎耐震化については取り組んでいただきたいと思います。
 また、大地震の最後に津波対策で、大湊小学校、大湊保育所の件でございますけれども、やはり今回の地震後の報道の中で非常に胸が痛んだのは、宮城県石巻市の大川小学校のことじゃないでしょうか。やはりこれ避難がおくれたということで、多くの児童または先生方が命を落とすことになりました。やはりこれを一番教訓にしていかなければならないと考えてます。今のところは、大湊小学校においての周辺住民の皆さんも含めての避難ということになるというお話でしたけれども、これもだんだんに多くの情報が、今回の地震に対する情報が入ってくると思いますので、本当にそこでいいのか。また、根本的な問題で言うと、小学校、保育園があそこの場所でいいのかということも含めて、安心であればもちろんいいんですけれども、保護者の皆さんであるとか、地域住民の皆さんであるとか、そういう皆さんの御意見も聞いて今後取り組んで、来るであろう南海地震に児童・生徒がもし学校、保育園にいる時間帯に一人の命も落とさないと、そういう体制を築いていただきたいと思います。
 次に、予防接種のことでございますけれども、私報告受けまして、1月から3月までの3カ月間にほぼすべての任意ワクチンが30%以上を超えているということで、これは思った以上にいいんじゃないかなというふうに感じました。
 ただ、きょうの日経新聞にもありますけども、地元高知新聞にも出てました、熊本で生後2カ月男児がヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンの同時接種で、接種後翌日死亡が確認されたということで、またちょっとこの予防接種に対する危惧が生まれたように思います。もし原因が特定できないのであれば、同時接種に対して同時接種じゃなきゃいけないのか、単独接種でこういうことが防止できるんであれば、そういうことも検討していただいて、せっかくの予防接種ですので、安全に接種が受けられる体制も市として関心を持っていただきたいと思います。
 子宮頸がん予防ワクチンにつきましては、都合6カ月の間に3回受けなきゃいけないということで、なかなか中学生、高校3年生までの女の子ということですけれども、クラブをやったりとか、いろいろあったりして忙しい、また親御さんが十分関心がなければ受けないというケースがあるかもしれないですけれども、これは非常に有効な子宮頸がんの予防のワクチンですので、ぜひ100%に近い子供たちが受けるような体制をつくっていただきたいと思います。
 その接種率がなかなか全国的に思うように上がってないんじゃないかということで、実は愛媛県立医療技術大学の臨床検査学科の則松良明教授が、愛媛県だけではなくて、私はどこへ行ってでもこのワクチン接種の有効性についていつでも話をしますよというてあちこちで講演してるそうです。その予防接種をとにかく広めたい。女の子が一人でも子宮頸がんにならずに済むような取り組みをしたいということで取り組まれてる、こういう方もいらっしゃいますので、ぜひ保護者の皆さんの正しい理解をつけていただくためにも、これからも広報の努力をしていただきたいと思います。
 以上、この大地震と予防接種については答弁はいただかなくて結構です。
 次に、南国市商工会駐車場の元県有地の有効活用についてですけれども、ここに払い下げ願の書類と南国市物産センター、仮称ですけれども、その青写真もありますけれども、これには非常に具体的に物産センターの建設資金計画として2億4,000万円、もっと元気の出る市町村総合補助金を県から、まちづくり交付金を国から、中小商業活力向上補助金を商工会から、こういうような補助金制度を活用して中心市街地活性化推進に向けた事業を検討、実施していくというような具体的な案も示して土地を払い下げしていただいているようです。
 また、この用地取得においては、県から当初提示された金額の約半額ぐらいの金額で払い下げていただいてるというのは、県も市がこういうことを積極的にやって中心市街地の活性化に取り組むという約束のもとにそういう金額で払い下げたと思いますので、もしそうであれば具体的なその後の検討がなされたようにも聞こえてきませんですけれども、県に対してどう思うか、その点だけはちょっと確認したいですので、御答弁いただきたいと思います。
 次に、柳瀬医院跡地の有効活用につきましては、去年の9月の私の一般質問でございました。そのときは企画課長さんも、先生91歳でという御答弁でしたけれども、この6月4日の高知新聞夕刊オイドル絵っせいというやなせ先生のエッセイですけれども、この中に、92歳の誕生月の2月半ばを過ぎるころから、今度は目が見えなくなった。見えないといっても、おぼろげには見えているというような文があります。ということは、去年の9月からことしの2月まではそれほど目はひどくなかったけども、耳のほうはちょっと以前から遠いような傾向を感じてましたけれども、もう既にちょっと目が見えないような、おぼろげになってるというようなこういうエッセイを見ると、どうして早い段階で、それも先ほどの話であれば、去年から2回先生にお会いに行ってるという話もありましたけれども、どうして一言、こういうことがあって、ちょっと書いといてくれませんかって言えなかったのか、そこがお聞きしたいです。
 以上、県有地の有効活用のことと、なぜこれが話が出なかったかということをお聞きしたいと思います。以上で2問目です。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。市長。
○市長(橋詰壽人君) 徳久議員さん言われる払い下げの理由というところへそういうことを書いてあるということで言うなれば確かに書いてございます。ただ、それは将来にわたってうちがこういう利用をしたいと、何もない、とにかく譲ってくれということじゃ、県の立場としても、県有地ですから譲れないと。しかもこれは当時地元の市町村、具体的には市町村でないと譲らないと。そうでない場合は、市町村が要らないというときには競売に付する、こういう話でございました。
 そこで、将来にわたって、先ほど私が触れましたように、都市計画道路も整備された後にはますますあそこが一つのポイントを示すだろうと。そういう意味では将来利用価値といいますか、大変重要なポイントになるんではないかと。つまり、少し冒頭の答弁で触れましたように、町駅と商店街を結ぶ当時いろいろ検討されておりました一つのライン上に位置する場所になるだろうということでそういうことを取得の理由にしたことは確かです。
 しかし、それは何年以内にしなさいとか、そういう意味ではございませんでした。私は今もそういう意味では、あそこはそういう利用価値のある土地だと思っております。それは思っておりますけれども、それを今すぐするとか、そういうことには今の段階ではならないということでございます。
○議長(浜田幸男君) 商工観光課長。
○商工観光課長(今久保康夫君) 徳久議員の柳瀬医院の跡地のことにつきましてお答えします。
 私のほうで昨年2回やなせ先生とお会いに行きましてお話をしております。ただ、やなせさんの意向といいますか、それを確かめに行くというようなことがありまして、単に私どももあそこを公園化するとか、そうじゃなくて、一体化になって全体的な部分でできる方策がないものかという部分で、そしてやなせ先生の意向はどんなものかというようなことをお聞きに行ったということでございまして、歌碑がありきという部分でお話に行ってはいないもので、また今後それも含めて早急に御相談に上がりたいなというふうに思っております。以上です。
○議長(浜田幸男君) 3番徳久衛君。
○3番(徳久 衛君) 御答弁いただきましてありがとうございました。
 市長におかれましては、東側に延伸する都市計画道路にも合わせてこの県有地の有効活用についても取り組むというふうにお答えいただきましたので、ぜひそれはよろしくお願いしたいと思います。
 ただ、駅前に延びる道路もなかなか1年、2年という話ではないと思いますので、やっぱり4年、5年、6年という時間がかかる可能性も、これから用地をどう買収するかとかという話にもなってきます。1問目の答弁のときに、今後免町は軽トラ市やアンパンマンキャラクターの石像を活用して、ライトアップであるとか花を置いて、来ていただいた人に楽しんでいただいているような、そういうソフト面での取り組みをしてる最中ですので、ぜひせっかくの場所ですので、県有地についても具体的な検討もあわせて取り組んでいただきたいと思います。
 柳瀬医院跡地については、私はその歌碑にこだわってるわけじゃないですけれども、なかなか遅々として進まない気持ちがあります。というのは、やなせ先生、実は高知県で一番長く住んでたのはあの場所で、特に弟の千尋さんですか、と住んでたという思い出の土地であって、非常に思い出の強い土地でもあると思います。やなせ先生が実際に住んでたということで、大きな観光スポットにはなるような土地じゃないです。道も狭いですし、土地もそれほど広大な土地というわけじゃないですから、アンパンマンミュージアムのようなことにはならないでしょうし、また周辺は住宅地ですので、たくさん来て御迷惑がかかったら困るというようなこともやなせ先生がお話しされたという経緯もちらっとお聞きしていますので、ただ後免に来たら散歩がてら行って、ここで柳瀬医院があってというような、見ていただけるような周遊の一つのスポットであるような場所にはなると考えてますので、ぜひ今後先生ともすり合わせて、南国市としても有効活用をしていただきたいと思います。
 私は、今回の質問が市議として多分最後の質問になるんじゃないかなというふうに考えております。こんな小生意気な議員でしたけれども、私を温かくまた御指導いただいた先輩議員の皆様方、また励まし合った1期生議員の皆様方には厚く御礼を申し上げたいと思いますし、また市長初め執行部の皆様方には、稚拙な質問であったと思いますけれども、真摯な気持ちでまじめにお答えいただきましたこともあわせまして御礼申し上げたいと思います。
 御答弁は要りませんので、以上、3問目といたします。ありがとうございました。