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検索結果 »  平成23年 第352回市議会定例会(開催日:2011/03/04) »

一般質問 3日目(土居篤男)

質問者:土居篤男

答弁者:市長、関係課長


質問者:土居篤男

答弁者:市長、関係課長

○議長(浜田幸男君) 18番土居篤男君。
      〔18番 土居篤男君登壇〕
○18番(土居篤男君) 私が通告してありますのは、1、市長の政治姿勢。政治姿勢では、今国の政治が混乱をしておるように見えますが、市への影響はということで、だんだんに質問もありましたので、答弁は重ねていただく必要はないかと思いますが、こちらの論点が違いますので、若干述べさせていただきたいと。
 そして、この3年間で市長の政策をどこまで達成したかという点でも、7割方答弁がありましたので、すべてダブって聞くつもりもありませんけれども、不足している部分は少し指摘をして答弁をいただきたいと。
 それから、地方債残高の目標も、これも初日に質問がありまして、大体のことは答弁をいただいておりますが、重ねての答弁はいただくつもりはありませんが、別の言い方等であればまた答弁もいただきたいと。
 それから2番目に、交通安全対策を確かなものにしてほしいという点でございます。
 質問に入る前に、余り長々とやるつもりはありませんが、2点ばかり、課長にもお伺いをしたいというふうに思います。
 1つは、桂浜の龍馬像の隣に並んで中岡慎太郎と武市半平太の像を建てるということが休止になっておりましたが、けさの新聞では、さみしかろうというので、数メートル後ろへ引いて建てるというふうに出ておりました。龍馬記念館の館長さんも、そう言われると反対しづらいというようなコメントが出ておったようですが、どういう発想で出たかは私はわかりませんけれども、決してこの3人はウマの合う3人ではないというふうに思います。
 武市瑞山は、土佐勤王党を興した首領でありますし、龍馬は一応勤王党には入ったものの、後には勝海舟の門下生になって、そして勝海舟が高名の操練所をつぶされたときに薩摩の西郷隆盛に預けられております。自由にあっちこっち羽ばたきながら大きくなっていっておりますが、思想的には武市瑞山というのは尊皇攘夷、中岡慎太郎は幕藩体制はだめだということで、幕府を武力で倒さなければならないと。日本人は血を見ないとどうも政治を動かすことはできないと、こういう過激な思想のようでした。龍馬は、大政奉還して公武合体をさせて、山内容堂なんかが最初に考えておった考え方で動いておったようですが、一説によると中岡慎太郎と龍馬は、暗殺されたのではなくて2人が切り合いをしたという説も最近ちらりと聞いたことがありますが、それほど意見が違ったわけです。ですから、どうもあそこへ行って、さみしいき一杯やろうかという話じゃなくて、口角泡飛ばしてどうも激論しやせんかというふうにも思ったりもしました。
 この問題について、南国市の商工課長は、余り職務の権限もないわけですが、大分騒がれましたので、どのような見解をお持ちか、お伺いしてみたいと思います。
 そして2つ目に、沖縄の問題をめぐりまして、昨年12月3日にアメリカの国務省内で、ケビン・メアという国務省の日本部長が学生に対して講義をしたということが明るみに出まして、大きな問題になっております。沖縄県議会と那覇、浦添両市議会、どんどんこれは広がっておりますが、ほぼ沖縄の全市町村で行われると思いますが、もう行われているかもわかりませんが、抗議の決議が。これは、この発言というのは、沖縄の人々はごまかしとゆすりの名人。沖縄の人は多情で、ゴーヤも栽培できないなどと、沖縄県民を、つまり日本人を蔑視をしたと報道されました。あれは、報道によって誤解が生じたと言っておりましたが、あの報道の中身は正しいもんだというふうに、発表した学生たちも今言っておるようでして、これはやはり前議会でも触れましたが、やっぱりイギリスからメイフラワー号に乗ってアメリカ大陸に移民をしていった清教徒の精神ですね。つまり、この地球は我々清教徒に神が与えたもうたものだと。日本人は清教徒でないから、この地球の御利益、利益に預かる必要はない、そういう思想が根底にあるのではないかと、そういう人々もおるのではないか、アメリカには。良心的な人もたくさんおいでますが、そういう思想が根底にあるというふうに思います。
 現アメリカの政府の幹部がこのような考えを持っておるということが表明をされましたので、これは重大な問題だと思います。私も沖縄県議会の決議のように、県民を愚弄し侮辱するものだということで、容認はできないというふうに思います。これは、人権を市民に対して保障し、責任を持つ総務課長あたりの御感想をお伺いをしたいと思います。
 それでは、1番目の国の政治の停滞の市政への影響なんですが、日がわりでいろんな問題が次々と起こってくるようでございまして、菅内閣を泥舟だと表現をするマスコミもありました。前原外務大臣は、泥舟からいち早く脱出をしたというふうな見方もあるようでございます。
 この菅内閣は、3月1日未明に、衆議院本会議で来年度予算案を多数で可決をしまして、参議院へ送りました。しかし、関連法案の成立の見通しが全くいまだに見えておりません。この菅政権の混迷は、さらに日を追って深まっております。会派離脱を届を出した16人の民主党の議員さんが欠席をしております。この結果、仮に一部野党の協力を得たとしても、予算関連法案が参議院で否決された場合、衆議院で再議決するための3分の2以上の賛成を確保することがますます困難になっております。民主党内の反乱によって、再議決ができなくなってしまった。私ども日本共産党は、この予算に対しても、今の国民の暮らしや景気にとりまして、内容が悪い、展望がない、筋も悪い、こういう予算を強行しても全く行き詰まった状態だというふうに指摘をいたしました。私どもは、消費税は増税はしなくても、大企業、大資産家優遇税制と軍事費4兆7,750億円、この2つの聖域にメスを入れ、3兆円程度の財源を確保し、雇用の確保と安定、社会保障制度改悪をやめ、充実させることなど、暮らしを応援する予算に組み替えるよう求めております。こういう私どもの要求にも耳をかそうとせずに強行したということでありまして、今後予算関連法を成立させるシナリオを全く書くことができません。このまま推移をすれば、市の予算に重大な穴があくということは、けさの新聞でも報道もされましたとおりでありますので、改めての答弁は要りませんけれども、どのような、違う観点で答弁があれば御答弁をお願いしたいと思います。
 そして、次に平成19年12月の選挙で市長が当選をされまして3年を経過をしました。あと一年足らずを残すことになりましたが、もう表明もされましたので、改めて出るか出んか決意を聞く必要もないと思いますが、これからどのような市政を目指していくかということも、ほぼ7割方答弁があったように思いますので、全部を答えてもらう必要はありませんけれども、改めて振り返ってみてみますと、20年1月15日には臨時議会が開かれておりまして、このときには教育長と監査委員、教育委員などの人事議案でありました。そして、その他の若干の補正とかということでありましたが、市政の中身については触れておりませんが、ここで12年間の浜田市政を継承して、新しい総合計画に基づき、さらに元気な南国市を目指し、決断、実行、スピードに加え、市民に優しい市政をモットーに頑張るというふうに所信を述べております。私は、3月議会では熟慮も加えろと。少しおっちょこちょいのところもありますので、熟慮して、余り長い時間をかけずに熟慮してということを加えたらどうかと提案もしたところですが、その後初めての予算編成で、3月議会におきましてはそれぞれ市政報告で課題別に言われております。
 3月議会では、何といいますか、これからいよいよやるぞというときに、2月に児童虐待死事件がありまして、この問題での陳謝と再発防止の決意を冒頭に述べておりました。まさに、この社会というのは生き物であって、一瞬の油断もできないものだと、つくづくと思ったことでございました。順風満帆と思えばあしたにはあらしが来る、予測もできないことが起こってくるということだと思います。
 最初の施政方針では、南海地震対策を掲げております。これも、私も相当南国市は公共施設の耐震化とか、あるいは久枝地区の避難施設、連絡網の整備とか、このときにはうたっておりますが、この後3年間進んだと思います。
 そして、財政でも地方財政計画の圧縮で、大変市の職員の皆さんにも御苦労をかけていると思いますが、人員の圧縮あるいは総人件費の削減、単独事業の見直しなど、厳しい中に置かれておりますが、限られた財源の中で頑張っていくんだということを表明をしております。行政サービスの向上、企業誘致、産業振興対策、子育て支援、少子化対策、学力向上等教育対策を重点施策として進めるというふうに表明をしております。市内にある2つの大学及び高知高専などと、官学連携を進めるというふうにも書いておりました。財政の健全化、教育、食育、福祉、まちづくりなど取り組んできておりますけれども、それぞれの分野でどのように到達をしてきたのか。先ほど答弁のあったものはいいと思いますが、答弁のなかったものでは、食育の問題。食育の問題では、中学校の給食の問題が今大分焦点となっているようですが、小学校では自校方式で、全国から視察が相次ぐような評価も受けておるようですが、残念ながら中学校では実現をできておりません。かつての答弁では、小学校で食育教育をしっかりやって、中学校になったら弁当ぐらいは自分でつくる、そのように教育をしますというて、この議場でも大分耳にこびりつきまして、温かいまなざしで見ておりましたけれども、そういう点どのように進んだのかなというふうにも今思っておりますので、答弁できれば市長のほうで答弁もいただきたいと。
 教育長を答弁者に書いておりませんので、教育長の答弁しにくいかもわかりませんが、やらなければならないと思えば御答弁お願いしたいと。
 それから、まちづくりの問題では、先ほどの西岡議員への答弁では余り言及がありませんでしたけれども、都計法をこの南国市に適用してから、昭和45年ですから、だと思いますので、2分の1世紀ぐらいはたってますかね。まだ区画整理事業を中で一カ所もしたことがないと。てんでんばらばら、行き当たりばったりで民間の開発に任せているということで、道路も余り芳しくない道路が入り乱れておるという状況で、都計道路が計画されて、何とか区画整理事業をやりたいというふうに市長も言っておりましたので、1カ所手をつけ始めたというふうには聞いております。これをどのように発展させて成功させていくか、この点答弁が西岡議員への答弁ではありませんでしたので、ぜひお願いをしたいと。
 それから、産業振興問題では、まだ計画の段階で、シャモ料理も緒についたばかりで、まだ1,000羽、1万羽というわけにはいかないようですが、ぜひこれも大きく1万羽、2万羽、3万羽となってきますと、相当その周辺の就労対策にもなると思いますので、シャモに限らず産業振興計画、県と連携して、あるいは隣の市町村と連携する、これが具体的にどのようなものを発展させようとしているのか、具体的にお聞きをしたいと思います。
 答弁が大分出ておりますので、余り聞くこともありませんが、以上お聞きをしたいと思います。
 そして、3つ目が地方債についてでありますけれども、これも答弁がありましたので余り聞く必要はありませんけれども、この説明資料をいただいております資料で見てみましても、23年度末で地方債の合計が181億5,800万円まで減っております。かつては300億円を超えておりまして、どこまで伸びていくだろうと。貯金が伸びるのは楽しみなんですが、この借金が伸びていくのはなかなか不安なものでございまして、どうなるだろうかというふうな感じを持っておりました。予算額と同程度の起債残高というふうに見ることができると思います。
 これも答弁でありましたけれども、臨時財政対策債が52億円、うち含まれておりますので、実質は130億円ぐらいの臨時財政対策債を除けば、ものになると。しかし、臨時財政対策債除いて考えるのか、加えて考えるのか、やっぱり加えて考えなければ、予算全体の中で公債費は別に色を違えて支払っているわけではありませんので、やっぱり181億円が問題になるのではないかというふうに思います。これをどこら辺まで減らしていくのか。標準財政規模に近づけたいということなんですが、それが100億円なのか、130億円なのか、私にはちょっとわかりませんので、そこらあたりをもうちょっと具体的にお聞きをしたいと思います。
 それから、2つ目の交通安全対策でございますが、西南農道、十市の中を通っております、いわゆる十市稲生の農免道路ですが、東沢圃場整備事業が、面工事が間もなく22年度で完了します。23年度には、沈下するとかしたところを補修工事を残すのみとなっております。面工事は完成したということができます。これに並行して、農道の側溝の工事も22年度には完成をもうしております。それで、全面舗装をやり直すのかわかりませんが、舗装も補修をして、稲生十市が開通になるというふうに思っております。
 そして、県道仁井田竹中線から北の高知東インター線も、伊達野−稲生間のトンネルも穴があきました。伊達野の、冬には、伊達野に吹きおろしてくる冷たい風が、暖かいあの稲生の二期作地帯にあのトンネルを通じて吹き込んでくると。十市にもトンネルができてますので、暖かい十市と稲生の懐の温かい地域に冷たい風が吹き込んでくるなあと、そんな状況になっておりますけれども、おかげさまで交通の便は非常によくなった。農協病院は、高知大学の附属病院へ救急車で行くときには10分ぐらいで行けると。本当に私のためにあるような道路でございまして、十市の農免道路は間もなく開通します。高知東インター線も、トンネル工事、これから完成をさせると思いますので、まだ1年ぐらいかかると思いますが、23年度末には開通するのではないかと思います。
 それが開通しますと、今現在高速道路の南国インターから東道路におりてきた車両は、今は広域農道へ東へ渡っていくのか、あるいは南国バイパスまで下がってきて、東に折れて広域農道を南下をするかしておりますが、それが開通しますと、もうほとんどの浜改田物流などの大型の貨物自動車は、県道春野赤岡線まで来る車両がほとんど西南道路を南下するのではないかというふうに考えられます。わざわざ東へ回って、広域農道へ行くとかということはしないと思います。
 そうすると、西南道路と、その稲生の丸山の南国206号線との交差点、あるいは県道仁井田竹中線との交差点、市道稲生14号線、これは幅員が7尺以上あると思いますが、明治ぐらいの区画整理事業ですので、9尺あっても三、九、2メーター70ぐらいの農道市道です。軽四1台が通るんがやっとと。その道路は、立石の児童の通学路でもあるわけです。開通して、車の台数がふえて、稲生の子育て見守り隊、前田君なんかが頑張っておりますが、朝は時間が決まっておりますから、旗持って安全を確保することはできますが、帰りはばらばらですので、これはなかなか午後遅くまで交通整理することができないと思います。
 そして、県道土居五台山線、そして十市の国政にある南国111号線と、もう一本剣尾からの通学路となるであろう農道との、残念ながら今その剣尾に小学校へ通う子供はおりませんので、どれを通学路というのかわかりませんけれども、とにかく1カ所は子供たちが横切るであろうと、そういう道が6カ所ぐらい考えられるわけです。
 そして、この十市の南国111号線との交差点、これは蛸の森トンネルを出て300メートルぐらい、ほぼ直線の下り坂で十市へ向いておりております。交通事故の発生が、これも心配をされます。それぞれの交差点に万全の対策、手押しの信号等の対策をしてほしい、しなければならないのではないかというふうに思います。今完成、開通したときにこれを言いましても、交差する道路の幅員が足らないと、信号設置基準を満たさないということで信号をつけてもらえないケースが春赤線でもあるわけですし、やっぱりこの道路建設が計画されたときに、あらかじめ交通量、予測は難しいかもしれませんが、交通量予測し、あるいは通学路、生活道路などの取り合わせを検討して、交差する道路の幅を県あるいは市が確保する、そういう事前の手を講じておくべきではないかというふうに思います。交通量の正確な予測というのは難しいにしましても、完成してから、ここは通学路であるから信号機を設置してほしいという要望がありましても、幅員が片一方足らないということで信号機はつけられない、こういう結果になりますので、後から買収してやるのも、これもまた大変なことだと思います。こういうことがないように、やっぱり道路計画ができたときに、市の職員と県の道路の担当者とよく協議をして、ここは市が買収して広げておくということを最初にすべきではないかというふうに思いますが、御答弁をお願いをしたいと思います。
 以上で第1問を終わります。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 土居議員さんのまず教育関係の中で、私のほうから教育委員会にもこれは直接お願いもしたんですが、学力向上の問題、そして食育の問題、これについて考え方といいますか、そういうものを述べてまいりたいと思います。
 学力向上に関する取り組みといたしましては、平成20年度より、各中学校区の小中学校が連携する、いわゆる南国市小中連携学力向上推進プロジェクト事業に取り組んでおるところでございます。平成19年度から始まっております、いわゆる全国学力・学習状況調査、小学校は算数と国語、中学校は数学と国語、これの結果から、南国市のみならず高知県全体の水準というものが、全国水準を大きく下回っておる結果となっておりまして、その解決の手だてとして、この小中連携に取り組んでいるところでございます。この3年間の取り組みで、小学校はほぼ全国水準にまで届いておる。中学校は、まだ全国水準に届いていない状況にある。小中のさらなる連携を図りまして、学力向上に努めていかなければならない、このような認識を持っております。
 そして、2つ目の食育でございますが、小学校におきましては、これまで地産地消に力を入れ、学校給食を生きた教材として食育に取り組んでまいったところでございます。中でも、小学校6年生で行いますお弁当づくり、これによりまして食の自立を目指してきたこと、これが南国市の特徴であります。このお弁当づくりには、地元の食材を使うことはもちろんでございますが、食生活改善推進委員の方々を初め、地元の方々の協力のもとで行われておりまして、児童にとりましてはこのお弁当づくりを通して、物への感謝や地域への感謝、そして毎日食事をつくってくれる家族への感謝の気持ちが芽生えておると、このように聞いております。また、中学校でも家庭科の時間の中で、小学校と同じように地元や食生活改善推進委員の方々の支援を受け、お弁当づくりに挑戦しております。学力向上、食育とも、まだまだ発展途上ではありますけれども、教職員の意識改革など、徐々に成果があらわれておる、このように考えております。今後ともさらに力を入れてまいりたいと、このように考えております。
 そして次に、産業振興の問題でございますが、特に農業問題につきまして少し述べさせていただきたいと思います。
 この農業、農村を取り巻く環境というものは、土居さん御承知のように農産物の価格低迷、あるいは過疎化、少子・高齢化などに伴う農業者の高齢化や担い手の減少などで、全く厳しい状況下にございます。そのような中で、南国市の基幹作物であります園芸農業の振興、担い手への支援、優良農地の保全、中山間地域の振興、地産地消事業、農地・水・環境保全向上対策事業など、また環境に配慮した農業経営のためにも、積極的に取り組んできたつもりでございます。特に園芸農業の振興と地産地消、食育の推進の中で開設いたしました農家レストランにつきましては、農業、産業振興計画の活動プランに位置づけての取り組みといたしております。現在の重油や肥料などの資材の高騰、これは農家の想像を超えるコストの上昇でありまして、離農する農家や、農業所得の低下など、園芸産地としての存続が危惧されている状況にございます。そこで、コスト上昇分をいかにしてカバーしていくか、農業所得の向上や産地を図っていくか、南国市地域園芸戦略会議を核といたしまして、各JAの枠を超えて、品目ごとの生産、流通、販売上の問題解決に取り組んでおるところでございます。
 また、担い手の支援といたしましては、農家戸数の減少などとともに、農業従事者の高齢化が進む中で、後継者対策、地域の担い手対策が大きな課題となっております。南国市担い手支援協議会を中心として、農家の経営改善や新規就農者の確保や指導のための取り組みをしておるところでございます。
 また一方、優良農地の保全ということでございますが、農業の生産基盤であるわけでございます優良農地を守るためには、南国市農業振興地域整備計画に沿いまして、計画的な土地利用を推進しておると、このように思っております。
 また一方で、中山間地域の振興でございますが、平野部よりも一層厳しい北部の地域に対しましては、ほぼすべての集落で中山間地域の直接支払制度、この事業を実施しております。また、中山間地域の活性化協議会の中で、都市交流や鳥獣対策、特産物の活用など、多彩な取り組みも行っております。また、国の緊急創出臨時特例基金事業を活用いたしまして、南国市中山間地域環境改善モデル事業を実施し、集落の環境整備を図っておるところでございます。
 また一方、地産地消への取り組みでございますが、南国市地産地消推進協議会を組織いたしまして、農業者と消費者を結びつけ、産業の振興を図るための取り組みを進めております。
 具体的には、地元産米の学校給食、伝承料理の普及、直販所の活性化など、また国の経済対策でありますふるさと雇用再生特別基金事業を活用いたしまして、各小学校への地元農産物や畜産物の供給を実験しております。農地・水・環境保全向上対策事業でございますが、農地や農業用水などの農村資源を、農業者だけでなく地域ぐるみで支えていこうとするこの事業でございますが、発足当時から多くの集落の方々の参加をいただいて活動を行っております。現在の制度の中で、2階部分であります営農活動への取り組み、これがありませんでした。環境に配慮した農業経営という面では、環境保全型農業の推進ということで、ビニールの多重被覆、天敵での害虫駆除、木質ボイラーの導入などを行ってまいりました。このような取り組みをいたしましたが、昨年、一昨年実施いたしました農業センサスの速報値では、生産額、生産基盤、生産力が急激に低下しております。これらに対して、新たな対策が急がれるわけでございます。
 続きまして、まちづくりでございますが、現在特に取り組んでおります篠原南小籠地区のまちづくり事業につきましては、21年度にまちづくりの基本計画調査、基本調査を行いました。この区域は、約30ヘクタールの地域でございまして、地域の現状や課題、将来のまちづくりの実現化に向けた進め方を検討する調査であるわけでございますが、東西の都市計画道路高知南国線を含めた本地区の全体的なまちづくりの整備につきまして、地域住民を対象に、説明会あるいは勉強会を開催しながら、まちづくりの基本調査の結果を出したわけでございます。
 続きまして、平成22年度にはまちづくり区画整理事業調査、これを行いました。これは、範囲が18.8ヘクタールの範囲でございまして、平成21年度に実施いたしましたまちづくり基本調査の結果をもとに、地域の課題、例えば道路が狭いとか、土地利用ができない地域とか、防災面に不安のある地域などから、面整備実施を推進、具体的にしていく範囲、つまり18.8ヘクタールの現況測量、区画整理設計、意識調査を実施中でございます。
 引き続きましては、平成23年度にはまちづくり区画整理事業調査を繰り越しいたしまして実施いたします。具体的な区画整理のエリアを地元関係者や関係機関に掲示いたしまして、説明会で協議を重ねていきます。目標であります都市計画決定、事業認可に向けて調整していくことになっております。これが、篠原南小籠地区の課題でございますが、後免の中心市街地につきましては、引き続き街路事業をJRの後免町駅前まで抜いてまいりますので、それと並行して後免町公民館の改築の問題ともあわせて、どういう機能に公民館をしていくのかということを考えてまいりたい、そのように思っております。
 次に、臨時財政対策債、約52億円あるわけでございますが、今地方交付税起債残高をどの段階まで圧縮していくかということでございますが、標準財政規模まで私は持っていきたい。できれば100億円を切りたいと、この間たしかそういうお答えを申し上げたと思っております。仮に標準財政規模が、大体南国市の場合115億円ぐらいでございますが、そういうことになりますと、現在の平成23年度の公債費、つまり借金の返済額が27億円でございますが、これが標準財政規模程度に縮減してまいりますと、23億円ぐらいの起債の返還額になります。ということは、そこまでいきますと現在の額より4億円ぐらいのすき間ができるわけでございますので、4億円仮にという財源というのは、一方では扶助費が伸びておりますが、非常に大きい財源になります。こういうことをにらみながら、新しい事業の展開、運営を図ってまいりたい、そのように考えております。
 以上です。
○議長(浜田幸男君) 商工水産課長。
      〔商工水産課長 今久保康夫君登壇〕
○商工水産課長(今久保康夫君) 土居議員さんからの、土佐勤王党結成150周年を記念した今回の桂浜への龍馬像と武市瑞山、中岡慎太郎とのレプリカの結集についての感想ですけれども、済いませんが通告にありませんでしたので、感想は控えさせていただきたいと思います。
 ただ、NHK大河ドラマ「龍馬伝」終了以後、高知市内の旅館、ホテルの宿泊客は激減しているということを聞いております。本市のホテルでも、土日ですら空室ができているというようなことがありますので、そのあたりは課題だなというふうに考えてます。
 以上です。
○議長(浜田幸男君) 18番土居篤男君。
○18番(土居篤男君) どうも人権を担当する総務課長の答弁がありませんでしたけれども、一部のアメリカ人の日本人に対する見方というのは、やっぱりそういうものが根底にあるということを押さえて貿易交渉もしなければならないというふうに私は思っております。単なるお人よしの集団ではないと、なかなかシビアな要求を打ちつけてくる国柄だというふうに見ておかなければならないと思います。
 だんだんに市政の到達、発展方向とか、決意とかお伺いをしましたが、やっぱり市長の公約に対して、あるいは施政方針に対しては、一定の前進があると思います。私どもは、12月27日付で市長のほうに31項目の要望書を出しております。逐一回答もいただいておりますが、私どもの評価、物差しは、もう一つはこちらで評価をすると。前から言っております、固定資産税はいつ下げますかと。なかなか今現在では難しいという、財政状況の中では難しいというお答えなんですが、31項目中に保育園の民営化は、浜田市長が言いよったように、もう半分でええではないかという要求とか、こういうものも含めて評価をしていきたいと。だんだんに聞いてもらえるものは聞いてもらえるということできておりますけれども、今の限られた財政の中で、財政健全化を図りながら、事業も一歩一歩やらなければならない。大変な仕事だと思いますが、まだ若いですし、私より幾つか。ぜひ頑張って、我々の要望もしっかり聞いていただいて、与党になるわけではありませんので、余り褒めると与党のように書かれても困りますので、ぜひ頑張っていただきたいというふうには思います。
 あと、地産地消、あるいは産業振興の問題では、確かに一定のものが見えますが、もうちょっと県の産振計画とどういうふうにかみ合うて何を発展させていくかということが、まだ少し見えないように思います。確かに、南国市独自に、その地産地消の協議会を立ち上げて取り組みやっております。しかし、それでもまだ思い切った、シャモは小粒で光っておりますけれども、もうちょっと量的に拡大をしてやれば、なお200点満点になるわけなんですが、そういう意味で県の産振計画、あるいは独自の産業振興計画を練って、目に見える形にぜひ決意をし直してもらいたいと。相当頑張っておると思います。答弁をもらわなくてもいいと思いますが、私はそういう点で、もうちょっと成果が欲しいなというふうに思いますので、ぜひよろしくお願いします。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。市長。
○市長(橋詰壽人君) 確かに御指摘のとおりだと思っております、私も。産業振興計画というのは、非常に、実は物部川流域のアクションプランにいたしましても、県のほうにも焦りもございます。なかなか、どういいますか、頭ではいろんなことを考えるわけですが、なかなかそれが商品と直接結びつかない。結びつけることを考えておるんですが、なかなか商品化ということになりますといろんな要素が入ってくる、それになれてないと私は言ったほうが正しくはないかと思っておりますが、アイデアとしてはいろんなことが出てくるわけでございますが、そういう意味では、高知県の産業振興計画と歩調を合わせていくということも大変私は効果的なことではないかと。自分が何回かの流域のアクションプランの会を進める座長もやらせていただきまして、皆さんの幅広い意見も進行役としてお話もお聞かせいただいたわけですが、1つ、どういいますか、突破口ができれば次から次へといくんではないだろうかと、私はそういう意味で期待も持っております。少し時間もかかりますが、新しい芽が吹き出しつつあるという点で御理解を願いたいと思います。
 以上です。
○議長(浜田幸男君) 建設課長。
○建設課長(吉川宏幸君) 土居議員さんの1問目の答弁に対しまして、ちょっと手を挙げるタイミングがおくれまして大変失礼をいたしました。
 この安全対策でございますけれども、高知東インター線から西南農道、これが平成24年4月に供用開始予定ということで、双方の県の機関からお答えをいただいております。それに伴いまして、主要県道につきましては信号機が設置予定であるということでもお答えをいただいております。
 それ以外の、特に議員さんがおっしゃられました蛸の森トンネル南側の市道、南国111号線の交差点でありますけれども、これは以前にも南国署のほうへ協議にも行きました。というか、要望も含めて行きましたけれども、やはり交通量が少ないということで信号機の設置はかなわないということになりましたが、現在交差点ありとかといったような注意喚起の看板は設置をいたしております。ほかの市道、もしくは通学道として利用しておられる道路の交差部分につきましても、そういった形のものを設置をしていきたいと考えております。
 また、幹線道路の取り合わせの部分の御質問もございましたけれども、双方の県の機関とは取り合わせの部分の当初の段階で協議もいたしております。県事業としてできる部分というものもありまして、それはぜひにということでお願いもし、取り合わせを施行していただくようにもなっておりますけれども、やはり最初に言いました交通量等の問題もあって、県も拡幅してまでの取り合わせはちょっとできないということで、現道の取り合わせとしての工事を実施するということでございます。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 18番土居篤男君。
○18番(土居篤男君) 済いません、私も答弁を聞き漏らしておりまして。
 この交通安全の問題は、やっぱり一番心配しゆうのは、立石からの稲生学校への児童が相当頻繁に通るであろう車の間隙を縫って、狭い道路ですので、お年寄りならいざ知らず、子供らはぴゅぴゅっと渡ると思います。比較的交通事故には、子供というのは割と遭わんもんで、幼稚園の生徒になると、小さい子供になりますとなかなか判断力がついてないもんですから、小学校なんかになると、なかなか大人よりさどいわけですが、渡れることは渡れると思いますが、やっぱりそこらあたりが一番危険だと思います。こういう点では、やっぱり初めにその道路をどうするかと。ここは広げて押しボタン信号が要りゃせんかということを、もうちょっとしっかり。先ほどの答弁では協議しているということなんですが、ここは通学路やからどうしょうかということはしっかり協議を、現状を押さえてやらないかんじゃないかと。
 県道春赤線のことなんですが、東坪池のところを南北に渡る市道が交差してるところがありますが、あそこも北側で居住する小学高学年の子供たちが自転車で横断してますが、なかなか器用でして、右左見てぱっと渡ると。こっちがはらはらしますが、そういう点、やっぱり最初に市道の拡張を図って、ここへ押しボタン信号でもつけにゃいくまいということであればつくと思います。
 それに加えて、最近はやっぱり長生きする方が多くなりまして、だんだんにあの道路を渡るのに時間がかかりよります、皆。春赤線渡るのは、結構危ないと思います。よたよたと歩きながら。中風しなくても大体行動が鈍くなりますので、お年寄りが必ず札場の信号まで行って渡ったりすることはしませんので、あの道路を渡っていくという行動があります。やっぱりそういう点では、すべての交差点につけえというわけにもいきませんけれども、やっぱり事前に協議をしっかりとしていただきたいということで、もう答弁は要りませんけれども、要望しておきたいと思います。
 以上です。