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検索結果 »  平成23年 第352回市議会定例会(開催日:2011/03/04) »

一般質問 2日目(西原勝江)

質問者:西原勝江

答弁者:市長、関係課長


質問者:西原勝江

答弁者:市長、関係課長

○議長(浜田幸男君) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。12番西原勝江さん。
      〔12番 西原勝江君登壇〕
○12番(西原勝江君) おはようございます。
 本日最初の質問をさせていただきます。
 最初に、通告させていただいております順に従って質問させていただきますが、市長の政治姿勢、当初予算について3点お伺いいたします。
 22年度から24年度の中期財政収支ビジョンには、財政健全化のための目標数値が掲げられており、厳しい財政状況の中、当初予算が組まれております。
 通告させていただきましたのは、1点目、今年度の予算編成につきましての市長の思いをお伺いさせていただくことと、2点目、国会の状況で予算関連法案の年度内の成立ができなかった場合の影響をとの内容でしたが、ほかにもう一点ありますが、この2点につきましては、既に昨日の中山議員、今西議員の質問に対しまして、それぞれ御丁寧に御答弁いただいておりますので、もしほかにございましたらよろしくお願いいたします。予算関連法案に対しまして、けさの新聞には、「つなぎ法案提出へ、年度内成立へ野党も前向き」との報道がありました。いずれにしましても、市民の皆様への生活に支障がないようにと願うばかりです。
 3点目でございますけれども、今さまざまなことで世界中も動いております。今までにない少子・高齢化ということを迎えております。国の動向はあるものの、それぞれの自治体、それぞれの地域の特徴を生かした先々をどうするかということがとても重要なところにきていると思います。ですから、今後とも予算編成、その他に当たっては、トップダウンではなく、ボトムアップという方式で議論を進め、さまざまなことをとり行っていっていただきたいと思いますが、当初の予算についてということと直接ではないんですが、今後のこととして、このことに関しまして市長の御見解をお伺いいたしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 次に、保健行政について、特定健診とがん検診についてお伺いいたします。
 「健診」という字が、通告の文書では「健診」の「健」がきへんの「検」となってますが、特定健診は健康の健ですので、済みません。最初に特定健診についてお伺いいたします。
 この場合の特定健診は、気づきにくい生活習慣病について、予防のために重症化を防ぐために各医療保険者が実施する特定健診、特定保健指導が、平成20年度から始まっております。国は、健診の実施主体である保険者に、それぞれの受診率についての目標数と、もし目標達成できない場合はペナルティーとして長寿医療制度への支援金が増額するとの措置がとられています。国民健康保険の場合の目標受診率は、平成24年度末までに40歳から75歳未満の対象者の65%、特定保健指導も45%の実施率となっております。この健診制度が始まって以来、本市においても、御自分の健康長寿のために、この保険制度を維持するためにも、医療費の抑制のためにと、そして保険料が上がらないためにと訴えて、市で行う集団健診でも、また医療機関でも行っています年に1回の特定健診を御利用くださいと広報に努めてこられました。しかし、受診率は、目標まではるかに届いておりません。
 そこで、昨年は、教育民生常任委員会では、島崎市民課長とともに、ヘルスアップ戦略について先駆的に取り組み、生活習慣病対策、予防対策を行革の本丸として位置づけ、特定健診受診率向上に成果を出している尼崎市に視察に行かせていただき、その内容から議会で質問、提案をさせていただきました。目標達成最終年度である24年を前にしたことしは、そこから特定健診の自己負担分を無料にし、検査項目も追加していただけるとのことで、心から敬意を表するものであります。このことで受診率が上がることを願うものであります。介護予防と生活習慣病予防は、表裏の関係にあり、特定健診、特定保健指導の受診率向上に向けての取り組みが大事な課題であります。
 そこで、お伺いいたします。
 22年度は受診率は何%でしたでしょうか。受診されない方の中には、既に病院で受診し、治療されている方がおります。健康管理という観点からいえば、それで十分であるわけです。しかし、この保険制度の中では、どうしても12月までの、大体特定健診が5月から始まっていると思います、12月までの年に1回だけ特定健康診査受診券というものを持って受診していただかなければならないことの説明が必要だと思います。病院でも、市の健診でも受けられるとの説明はありますが、もう一歩、医療機関にかかっている方への説明が要るのではないでしょうか。この保険制度の中では、数字の目標を達成することがどうしても必要なことであるとの理解をしていただくことが必要であると思います。どのようにこの点を取り組まれるか、お伺いいたします。
 このことに関しましては、昨年も医師会にも受診勧奨のお願いをしましたとのことですが、医療機関によっては、診療科目とともに特定健診も行いますと書いているところもあります。本年は、医師会との連携をするために、医師会の理解と協力を得るために、どうしてもこの点をお願いしなければならないと思いますが、この点についてもお伺いいたします。
 また、各地域では、年度初めに健康文化都市推進委員会が開かれます。そこで、受診率向上についてお願いすることになりますが、そこからどう広げていくかが課題であると思いますが、書いたもので広報した上で、やはり人から人へ言っていただくことも大事なことであると思います。
 以上、受診率向上についての取り組みをお伺いいたします。
 次に、がん検診についてお伺いいたします。
 がん予防のためには、検診は欠かせないものです。国は、受診率50%を掲げております。5つのがん検診を市では集団健診を行っております。これは、定員に限りがあり、申込制になっておりますが、せっかくの機会でありますから、その申し込みの数だけはせめてと思いますが、この定員というのは満たされておりますか、お伺いいたします。
 平成22年度高知県重点分野雇用創出事業を活用し、生活習慣病対策事業としてがん検診についてのアンケート調査が行われ、3月度の広報に掲載されておりました。調査結果に対しての要望や質問に対しても、わかりやすく答えられておりますが、施政方針には、休日の検診の実施と受診勧奨者リストを活用して受診勧奨を行うなど、特定健診を含め、受診率の向上に努めてまいりますとありましたが、アンケートの結果を踏まえた今年度の取り組みをお伺いいたします。
 次に、観光行政についてお伺いいたします。
 観光推進計画についてであります。さまざまな資源のある本市においては、観光行政は、地域経済にとっても、しいては雇用を生み出す場としても、重要な施策であると思います。本市は、山間地から海まで、変化に富んだ大地であり、古代から近代までの歴史遺産があり、また海洋コアセンターを有する大学、病院のある医学部、工業、農業、そして幾つかのコースもある高校という教育機関もあります。また、空港、高速道路、鉄道の主要な移動手段のあるところであります。現在、南国市ならではの観光に結びつくような取り組みがなされております。それを今後とも持続、発展させるために、中期、短期、長期にわたる観光振興計画の策定が今こそ必要であるとこの議会でもお話しさせていただきました。このたび観光基本計画が案との形で提示されました。8月までには計画を決定するとのことでありますが、これを実効あるものにするための御決意を含めて、取り組みをお伺いいたします。
 また、短期ということになりますが、今年の高知県では、「志国高知龍馬ふるさと博」が3月5日から始まりました。本市においては、オープニングセレモニーとして、歴史民俗資料館で行われました。特に、3月5日から岡豊城跡のてっぺんの詰のところに、長宗我部元親目線で土佐を眺めるということで、来年の3月までの1年間のことですが、仮設の望櫓が設置されました。4月2日、3日には、昨年に引き続き、さくらまつりが開催されます。毎年行われている県内劇団の祭典、演劇祭KOCHI2011では、ゲスト公演として、東京のシアターキューブリックが、「誰ガタメノ剣〜長宗我部元親伝〜」というのが上演されます。また、大河ドラマでもこの前は長宗我部氏の名前が出てきました。今年、このようなポスト「龍馬伝」ということで行われる県の観光行事でありますが、本市全体の観光にもつなげていけるチャンスも多々あると思います。ことしの取り組みをお伺いいたします。
 また、観光行政の2つ目ですが、観光ボランティアガイドについてお伺いいたします。
 市内にあります歴史的な場所を、県内外の観光客に案内をし、地域振興につなげようと、平成21年度から始まりましたカルチャーガイド養成講座の修了した中から、8人の方が土佐のまほろばカルチャーガイドとして認定され、活動が始まっております。地域雇用創造推進事業の講座シリーズの観光ガイド養成講座も並行して行われ、講座の内容では、後免町、それから駅前町、日吉町も歩きながらの学習ということで内容に含まれておりました。地元のガイドの方が活躍されている今治城、うだつの町並みもこの講座の中で行きました。改めてほかから訪れる観光客にとって、ガイドの活躍が欠かせられないことを実感しました。
 そこで、お伺いいたします。
 今後、市内にある観光資源を案内するための観光ガイドの組織化などの体制強化が必要であることは、施政方針でも述べられております。組織化は、いつまでに、どのようにされますでしょうか。また、ガイドの案内窓口についても開設されておりますが、今後の本市の観光の新しい展開のためにも、そのことをあわせてお伺いいたします。
 最後に、文化財岡豊城跡の保存管理計画についてお伺いいたします。
 2月2日の高知新聞の記事ですが、現在、中世城郭をめぐるということがブームになっているとの記事がありました。石垣があったり、天守閣があったりの城ではないけれども、戦国時代、中世の城郭が歩いてその500年前の当時をしのぶことができるという山城、それが全国各地に残っていて、そこをめぐるということがいろいろなところで行われ始めているという記事がありました。そのような記事を読みましても、この岡豊城跡の保存管理計画が大事だというふうに感じました。2月5日には、伝家老屋敷跡曲輪現地説明会が行われました。竹を切って発掘にも参加させていただいた方からは、ここのことで何かあったらボランティアで何でもさせていただきたいとの感想もお伺いしました。ここを生かした取り組みがされたらいいなということの言葉もありました。この23年度に保存整備のために調査をし、史跡整備に向けて取り組んでまいりますとのことですが、現在のこの保存管理計画の課題も含めて、計画策定の現状をお聞かせください。
 以上で通告に従った質問を終わらせていただきます。御答弁よろしくお願いいたします。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) おはようございます。
 西原議員さんの質問にお答えいたしたいと思います。
 まず、市政の政策決定についてでございますが、できるだけボトムアップの手法でやったほうがいいんではないかという提案をいただいておりますが、実は私も自分の性格といいますか、を考えますと、少しどういいますか、急ぎがちになりまして、やはりもう少しじっくりと現場の声を聞いてやるほうが、より一層いいものが政策決定できるんではないかというようにも時々思うことがございます。そういう意味では、ボトムアップのほうが、より現実の何といいますか、課題に即したものができると、この点は私自身、反省をしております。トップダウンとボトムアップ、それぞれメリット、デメリットがございます。市政の担当責任者としては、当然、それらを織りまぜてやっていかなければならないんではないかと、そのように思っております。いずれにしても、政策の決定、その迅速な実現には、両方とも欠かせないものである、そのようにも思っております。同時に、独断とならないように、常に注意を払う必要がある、こういうことも考えるわけでございます。職員からの提言といいますかボトムアップ、これは結構職員の提案制度という、庁内の中にはそういう制度もありますけれども、担当課長さん、係長さんを含めて、私のところに一つの問題でこういうような手法がよくないだろうかといういろんな資料をいただきまして、提案をしてくださることもたびたびございます。大変私はその点、非常にありがたいなあと思っております。具体的に申し上げますと、今後の課題でございますが、乳児医療の関係なんかにつきましても、きちっと試算を加えまして、例えば現行のものに所得制限を取っ払ったらどうなるのかあるいはこれを小学校6年まで延ばしたらどうなるのか、その中で6年まで延ばして所得制限を入れたらこうなる、入れなかったらこうなると、こういう試算も現在実はもうできております。そのほかにも、農業問題でTPPへの展望であるとかあるいはこれからの観光行政、これ本当に現在観光行政と言えるものはないわけですが、これから商工水産課のほうでこれからの南国市の観光行政というのはこう行くべきではなかろうかという提案もいただいております。そういう意味で、職場の風通しといいますか、そういうものをよくしていく、そして広く意見を聞きながら、皆さんで考えながら進めていく、こういうことは大変重要なことであると思っております。私、本年度の予算編成方針でも、当然、予算編成方針は財政のほうが起案するわけでございますが、その中で、国の動向、いわゆる国の本年度の予算の重点施策で申し上げますと新成長戦略、これの実現に向けた3段構えの経済対策ということをうたったわけでございますが、閣議決定されておるわけでございますが、そういうものから始め、県の動向あるいは最後には私の公約といいますか、そういうものとも結びつくわけでございますが、最後の結びとして、なお平成23年度予算では、1番として、将来に向けた都市基盤整備、2番として産業振興、3番、教育、子育て、少子化対策、そして4番で地震対策、5番で健康対策、6番で環境対策の6つの重点施策として重点的にこれに予算配分するというようなことをうたってやっておる予算編成をしたわけでございますが、これらについても、よく職員とのどういいますか、私の思いというものと疎通がよくできるように、今後とも努めてまいりたいと思っておりますので、どうかひとつ御理解のほどよろしくお願いいたしたいと思います。
○議長(浜田幸男君) 市民課長。
      〔市民課長 島崎 明君登壇〕
○市民課長(島崎 明君) 西原議員さんの特定健診の御質問にお答えいたします。
 本年度の特定健診の取り組みとしましては、人間ドック補助、また委託事業で40歳、50歳のアンケート調査を行い、通院中と回答のあった者には、かかりつけ医への特定健診受診の相談依頼文書、また受診勧奨の電話、はがきの送付をいたしましたが、前年同期に比較しまして、約1.5%の微増の23.2%にとどまっています。県下市町村の受診率平均が22.7%、本市は11市で7位の受診率となっています。特定健診は、生活習慣病などの病気予防数値により、みずからの体の状況を把握いただき、日ごろから自分の健康に気をつけ、自己管理していただく、また健診によって生活習慣病の早期発見、早期保健指導、早期治療を行えば、みずからの健康、生活を守ることになり、将来増加が予想される医療費の抑制になるものと考えています。このため、健診を受けやすい環境づくりや健診が魅力のあるものにしなければと考えています。新しい取り組みとしましては、JA女性部、商工会女性部に呼びかけ、協力をいただきまして受診勧奨を、また地域での集団健診時に、地域の消防分団に受診勧奨の呼びかけを検討しています。本年度保健センターが実施しましたがん検診アンケート調査結果では、休日、夜間に総合健診を受診したいとの市民要望がありますので、来年度は休日に総合健診を行うように予定をしております。また、高知県特定健康診査受診促進事業費補助金や健康づくり団体育成事業費補助金を活用し、医療機関に通院中で、健診未受診者への個別通知、健康文化都市づくり推進員や食生活改善委員による健康啓発事業を検討してまいり、特定健診の受診率の向上に努めてまいります。
○議長(浜田幸男君) 保健福祉センター所長。
      〔保健福祉センター所長 光野末吉君登壇〕
○保健福祉センター所長(光野末吉君) 私のほうからは、がん検診アンケートについて御質問にお答えします。
 昨年9月にがん検診に関するアンケート調査を実施しました。対象者は、男性40歳から60歳まで、女性20歳から60歳までとしまして、市民1万8,000人の方に保健福祉センターが実施しています各種がん検診への要望やどこでがん検診を受けているか、電話による受診勧奨への意向などをお聞きしました。回答いただいた方は4,951人で、回答率は27%となっております。アンケートに寄せられた意見では、特定健診とがん検診を同時に受診したい、休日、夜間に受診したい、受診対象年齢を下げてほしい、検診料金の値下げ、無料化をなどいろいろな要望、意見が寄せられました。すべての要望におこたえできない部分はありますが、平成23年度は、特定健診とがん検診を同時に行います総合検診を、休日に1回ではありますが行うことといたしました。また、各地区で行っているがん検診について、あきがある場合には、基本的には予約が必要な子宮頸がん、乳がん、胃がん検診に当たりますが、あきがある場合には、電話による受診勧奨に応じていただける受診者勧奨者リストを作成いたしました。アンケートに回答いただいた方の約30%に当たります1,477名の方が、電話による受診勧奨を希望されております。このリストを活用しまして、各会場での検診可能人数の上限の受診を目指して、検診実施をしていきたいと考えます。さらに、電話予約で受診がいっぱいとなり、受診を断らなければならないような状況になりましたら、次年度にはなりますが、検診回数をふやすなどの対応もしていきたいと思っております。
 保健福祉センターが実施しました平成22年度のがん検診の受診者数につきましては、子宮頸がん、乳がん検診については無料クーポンがあります。利用した受診がありますので、まだ集計ができておりませんけども、クーポン券の利用で受診者は増加しております。そのほか、肺がん検診では5,202人、前年度より若干減少し、大腸がん検診では1,063人と前年度横ばい状態であります。胃がん検診では1,047人と前年度より上昇しております。
 特定健診の受診率の向上の取り組みといたしましては、市民課長がお答えしましたように、家族の健康管理を担っている主婦層への働きが重要と考えまして、農協女性部、商工会女性部の会に、保健福祉センターの健診担当と保健師が出席して、定期的な健診の必要性、受診の方法などを詳しくPRしていきたいと考えます。既に2月に1回、3月に3カ所で予定をしております。これにより、御夫婦での受診につながればと思っております。日ごろの健康管理には、定期的ながん検診、特定健診の受診が重要であることをいろいろな機会を通じて説明して、受診率の向上に努めていきたいと思います。
 以上です。
○議長(浜田幸男君) 商工水産課長。
      〔商工水産課長 今久保康夫君登壇〕
○商工水産課長(今久保康夫君) 西原議員さんからの観光行政につきまして、私のほうからお答えいたします。
 まず、観光推進計画ですけれども、皆様方のお手元に届いているかと思いますけれども、今回、観光基本計画案として作成いたしました。今回の計画は、観光を推進するためには、まず推進体制を整備しなければ、せっかくの計画も絵にかいたもちになることから、まず基本となる観光基本計画案としまして、南国市の観光の進むべき方向性を提案しているつもりでございます。その中での柱は、単なる物見遊山で名所旧跡をめぐる通過型でなく、本市の観光は、本市の個性、特色を生かした歴史を感じて、歴史を考える、感じて考える「感考」こそ本市の生き残る道として観光地でない、感じて考える「感考地」を目指すとして、滞在型観光各種体験の確立を理念、コンセプトとしています。そのためには、観光資源となる地域の宝を再発見、再認識して、そして磨くことと、リーダーとなるべき観光協会の行政からの独立、法人化による推進体制の整備、そして情報発信の強化を柱としております。今後、5月末まで皆様方からの意見もちょうだいして、推進体制の整備と並行して、夏ごろまでに計画を完成するとともに、完成しましたらその方針をもとに、実際の実現のためのアクションプランを作成し、推進していきたいと思っていますので、御理解、御協力をよろしくお願いいたします。
 また、続きまして、「志国高知龍馬ふるさと博」におきます本市においての取り組みでございますけれども、まず歴史としまして、西原議員がおっしゃられるとおり、まだ建ってないんですけれども、3月下旬には岡豊城跡に望櫓が建つようになっております。そして、4月の最初には、岡豊山さくらまつり、そして5月には長宗我部フェス、そして東京のシアターキューブリックという劇団による長宗我部元親の物語である「誰ガタメノ剣」の高知公演、そして岡豊山の近辺をめぐる、そして長宗我部にまつわる8部署をめぐるラリーということを長期間にやるとか、長宗我部に関する事業がメジロ押しとなっております。また、岡豊城跡だけじゃなく、紀貫之邸跡、そして久礼田城跡なども観光ボランティアガイドとともにめぐる史跡を学ぶ、歴史を知る観光を行っていきたいというふうに考えています。
 また、食としまして、シャモ鍋やシャモ料理、そして西島のトマトカレー、タケノコずし、そして本市が特に進めております食育、地産地消の一環としての農家レストラン「まほろば畑」や、その取り組みを拡大協力してくれておりますサザンシティホテルなどの市内飲食店の野菜ビュッフェなどの南国市の味覚をめぐるものにも市内外からの観光客を取り込んでいきたいなあというふうに思います。そして、花としても、春の訪れを感じさせる白木谷、才谷の梅とか長畝公園のヨシノツツジ、そしてどちらかというと農、食が強い西島園芸団地も、日本一を誇るブーゲンビリアなどの花にもスポットを当てて、さまざまなイベントを支援していきたいと考えております。けれども、これも歴史、食、花、それぞれ単体で行うものでなく、さまざまに組み合わせて、本市の地域資源を磨き上げて、魅力をアップさせる取り組みを行っていきたいというふうに考えてます。
 続きまして、観光ボランティアガイドにつきましてですけれども、カルチャーガイドとしまして8名の方が認定されておりまして、その方々と連携して、観光客や施設とワンストップで結ぶ事務局を、西島園芸団地において、その事務局員を2月より配置しております。今後、規約や運営の仕方などを明確化させて、正式に早いうちに組織化というふうにさせていきたいなあというふうに考えてます。
 こういった地域の歴史や文化という地域資源を活用した観光は、地域の魅力を再発見、再認識することであり、地域における誇りや愛着を通じた地域の活性化にもつながるものと考えております。今後もっともっと市全体にボランティアガイドをふやしていきたいと思っておりますので、御理解、御協力をよろしくお願いします。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 生涯学習課長。
      〔生涯学習課長 浜田清貴君登壇〕
○生涯学習課長(浜田清貴君) 岡豊城跡の保存管理計画について御答弁申し上げます。
 ことし1月に発掘調査を実施をいたしました伝家老屋敷跡曲輪につきましては、民有地でありまして、調査につきましては、地権者の方たちの御協力を得て実施することができました。この場をおかりいたしまして、地元の御協力に改めてお礼を申し上げます。調査は始まったばかりでございますので、平成23年度以降も調査を継続して行い、岡豊城跡の中でこの場所がどのような使われ方をしていたのかを解明していきます。平成22、23年度の2カ年で策定をいたします岡豊城跡保存管理計画には、岡豊城跡の将来に向けた保存管理をしていくための必要な方針を盛り込みます。中世山城としての遺構の残りぐあいや現在の歴史民俗資料館と史跡公園の整備状況を把握するだけではなく、植生や地質などの自然環境も考慮した内容となります。平成23年度に保存管理計画策定後は、翌年度から未調査部分の岡豊城跡や周辺の城下町について調査も行い、その成果をまとめます。調査につきましては、3年程度のサイクルで、調査、まとめ、検討を続けていきます。その成果を蓄積しながら、地権者の方から同意が得られました部分が一定まとまれば、順次史跡の追加指定を行います。整備につきましては、現在の史跡公園部分も含めまして、岡豊城跡全体のよりよい整備方針を決めることが大切になりますので、調査成果をもとに、各分野の有識者に検討していただき、整備計画を策定した上で行わなければなりません。中世城郭は、全国でも地元保存会などが中心になって、地域おこしなどに活用されております。以前は、城山に桜を植えたり、ベンチを置くなど、憩いの場としてのみの整備が行われておりましたが、現在では、山城の遺跡としての価値を損なうことのない整備を行い、山城そのものを見てもらいながら、憩いの場だけではなく、地域の歴史、文化を後世へつなぐ活動の場として活用する事例がふえております。今後も調査と検討を積み重ねて、よりよい保存管理と活用方法を検討し、市民の憩いの場となることを目指してまいります。
○議長(浜田幸男君) 12番西原勝江さん。
○12番(西原勝江君) それぞれ御丁寧にお答えいただきましてありがとうございました。
 市長から、トップダウンでなくボトムアップということに関して、庁内のことということでお答えをいただきましたけれども、私は、その意味は、少子・高齢化というこのとても大変な時代であるので、国からも第5期目の介護保険の策定というのも今年度にされるということもあったり、あと何ていうんですか、地域でケアしながらという、地域包括ケアっていうようなことの福祉のあり方も検討されるとか、そういうことがことしは特にあると思います。ですから、いろんな国の動向とかもありますけれども、その私の質問の意味がちょっと抽象的で申しわけなかったんですけれども、そこの行政の方と、それからもう本当に知恵は現場にあると思いますので、市民の方との何というんですかね、市民の方の思いを吸い上げてっていう部分をよろしくお願いしますという思いでした。ですから、去年度も語る会をいろんなとこでやっていただきましたけれども、これからも例えばもう本当に長生きしている方と対話していただくとか、それで本当に何というんですかね、自分たちの親の世代が戦争を越えて、そして高度経済成長の時代を経て、今どうしてこんなになったんだろうみたいなことを言われる場合もあるし、だからこうしたらいいという、その生きてきた中からの知恵というのも大変貴重だと思いますので、またそういう方たちの思いに寄り添った、そういうものを吸い上げながら、対話をしながら、次、もう国からこういうことの事業って来たときに、慌てずにそういうものが取り込んで、それならばこれをっていう、すごいそれも本当に私の言っていることが抽象的かもしれませんが、そういう思いで質問をさせていただきましたので、どうぞよろしくお願いいたします。
 それから、あとは、済みません、それで戻りまして、市長と語る会をまた今後ともそういういろんなパターンで続けていっていただけたらと思います。市民の皆様は、もう本当に、例えば自分の家でも、親がすごく経済的に大変だっていうのはある年齢からすごいわかってきて、それで説明してもらって、ああそうかっていう部分もあったりしますので、市の財政がこうなんで、こうなんですっていう説明を伺いながら、それならばこんな知恵があるとか、そういうやりとりをしながらっていうこと、大事じゃないかなと思いますので、私の言うことでもないかもしれませんが、よろしくお願いいたします。
 それから、あとさっきの特定健診とがんの受診率の向上のことですけれども、今回、無料だということを本当にアピールしていただいて、無料だからもうみんな気軽に来てくださいっていうことを何らかの形で大いにアピールしていっていただきたいと思います。いろんなところでもう始められてはおりますが、その点、よろしくお願いいたします。
 それから、あとはがんのことですけれども、がんは予防ができるということで、この前も国会でいろんながんのことで取り上げられて、公明党の松あきら議員が胃がんのことでピロリ菌を除去したら予防ができるっていうような話もされてました。これからもがんということに関して、検診だけではなく、いろいろな情報というものをまた市民の皆様に少しずつでもお伝えしていただいて、医学が予防に向けてどんどん進んでますので、その点も、今厚生労働省で決められているがん検診の方法とかはこれっていうことで市ではどうしても決められてはおりますが、その辺の研究もしていただきながら、がんが予防され、また早期発見、早期治療ができるような取り組みを研究していっていただきながら、健康な南国市にということで、よろしくお願いいたします。
 それから、あと観光のことについて、計画ができたということで、先ほども絵にかいたもちにならないようにっておっしゃってましたが、これからも末永い観光計画、そして実行に取り組んでいっていただきたいと思います。それをリードするのが本市の商工水産、商工、今度は観光課となるということですが、課で市でもありますし、またこの観光基本計画の中には、観光協会が法人化ということもありました。道路が一つ通っただけでも、人の流れって変わったりとかいろいろしますので、今後とも、せっかく資源のいっぱいあるところが、人が訪れて、よかった、また来ようっていうようなとこになるように、観光という部分も含めて、住んでよいところに、また来たいというところになっていくよう、よろしくお願いいたします。
 以上で質問を終わります。市長、一言お願いいたします。
○議長(浜田幸男君) 市長。
○市長(橋詰壽人君) 大変ちょっと私取り違えまして、失礼いたしました。私、先ほど少し言いぬかったこととあわせて御答弁申し上げたいと思います。
 確かに、西原議員さんおっしゃった、そのとおりだと思います。昨年から始めました市長と市政を語る会というのをやりましたが、各地域でそれぞれ違った御意見をたくさんいただきました。私、本当に直接市民の多くの方から御意見を聞くということは、本当に自分自身の勉強にもなりますし、市民の思いというものが、直接伝わってまいります。そういう意味で、国から新しい制度なんかが来るわけですが、本当にこのことを考えた人たちというのは、地方の実情を知っておるんだろうかというように思うことが時々あるわけですが、特に農政なんかを考えたときに、奨励品目なんかに見てみますと、麦だとか、大豆とか、そういうものを日本全国押しなべて奨励品目でやるというのは、私はいかがなものかと。岡山農政局のほうから責任者の方が来られたときも、私じかにそのことを言いました。どういうことでそういう作目を決定されておるのかということを言ったんですが、逆にそれは私という、市長という立場で言えば、地域に出向いていかないで、そのままよかれと思って政策決定をすると、やはり市民からそういう目で見られるんではないかというような思いもいたします。そういう意味で、大いにこれから地域の声とか、そういうものを聞く場も持ちたいし、自分から出向いていって、必ずそれが政策に生かせるようなことをたくさん努力してまいりたいと思います。
 それと、予算の関係なんですが、私、今回のこの質問として当然言われたわけでございますので、そういう質問はあるわけでございますが、予算が成立しない場合にどういう市民に影響があるのかということは、それはもうあの予算が成立したときに、つまり予算案というものと関連法案を分離してやったことが、時間的なこともあったでしょうけれども、予算と関連法案というのは、同時進行であると、私はそのように思っております。むしろ、むしろといいますか、極端な言い方をすれば、法案が先通って、それに予算がいくというのが私個人は順序ではないかと思っておりますが、一般的には同時進行というのが普通でございましょうから、そういう意味で、非常に今回のねじれの問題もありましょうが、そういうことが残念だったなというようなことを思っております。予算関連で言ったらそういうことでございます。
○議長(浜田幸男君) 12番西原勝江さん。
○12番(西原勝江君) 市長、ありがとうございました。
 それで、もう一つ、観光ボランティアガイドについて、済みません、ボランティアガイドが土佐まほろばカルチャーガイドとして認定ということでされましたけども、ほかのところにも、例えば掩体とかいろんなところで、その地元の人がこのことに関してはもう自信持って語りたいっていう人もいらっしゃると思います。それで、組織化っていうことがとても大事なんですけども、じゃあガイドになるって、なりたいって手挙げてる方は、全部なれますかとか、それからだれかが認定するかとか、そんなようなことは今後のことになりますでしょうか。その点、ちょっとだけお伺いします。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。商工水産課長。
○商工水産課長(今久保康夫君) 今回の土佐まほろばカルチャーガイドにつきましては、認定を歴民館の宅間館長が行っていただきました。今回、これまでは養成講座といいますか、勉強会のほうでは大体そういったまほろばの地区っていうのが中心だったもので、今後もっともっと掩体とか久礼田城跡のあたりまで伸ばして、才谷龍馬公園とか、そういったところも伸ばしていきたいなと思っておりますし、例えば知識もそうなんですけれども、情熱であるとか、そういった部分なんかも含めて、一応宅間館長のほうで認定していただいたということですので、同じような格好でやっていきたいなと思ってます。もっともっと、まず最初は地元だけの説明だけでも構んと思いますので、どしどしガイドさんをふやしていきたいなと思っておりますので、よろしくお願いします。