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検索結果 »  平成23年 第352回市議会定例会(開催日:2011/03/04) »

一般質問 1日目(浜田勉)

質問者:浜田勉

答弁者:関係課長


質問者:浜田勉

答弁者:関係課長

○議長(浜田幸男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。15番浜田勉君。
      〔15番 浜田 勉君登壇〕
○15番(浜田 勉君) 本日のラストを務めます日本共産党の浜田勉です。
 きょうは38国際女性デーで、ミモザの花をというのは私はわかりませんが、これにかえて心から感謝を女性の方に申し上げたいと思います。
 いよいよ議員活動3期目の春場所、同僚からは新たな部署への行動、決意がされ、2名の方が議場から今去っていられます。まさに冬来りなば春遠からじのその春、はねるような躍動が実感となってまいりました。私も12年目の春、改めて初心忘るべからずの気持ち、いわゆる市民生活向上に、そして未来に、議員はどうあるべきなのか、サボっていないのか、そういう視点を持って通告をいたしました。
 通告は、1が県との協議を日常的にすべきではないのか。2点目は、交通安全は行政の姿勢で前進をする。3点目は、今フードマイレージの視点が求められている。4点目は、TPPが予告する食料危機。5点目が、鳥インフルの対応でありますが、12月以降の世界、日本、そして我がふるさとをたどりながら本論に入っていきたいと、そのように思います。
 まず、世界を見てみますと、第1に、皆さんも重大な関心を持ってテレビを見ていられるように、北アフリカ、中東地域における民主化の胎動からそして波動へ、まさに地底からの叫びであります。食料の高騰を一つの契機として、チュニジア、エジプト、そしてリビア、バーレーン、サウジアラビア、その他イエメンやイラン等々のパンよこせ、小麦を安くせよの暮らしの要望から生存権の戦いへ、そして銃をよこせの戦いへ、そして革命へと発展したのがチュニジアとエジプト。
 歴史の流れに逆らっているとしか見えないのがリビアのカダフィ政権であります。傭兵に守られたカダフィは、フランス王の末路と似ています。今度の民衆蜂起でいかに王や権力者たちが富を独占を図っていたかが明らかになったことは、よかったことだと思います。
 にわかにサウド王やその他の王や権力者は、急いで金をばらまき、民衆の関心を買おうとしたことは、大きな変化です。王が民衆の関心を買うなどということは考えられないことで、民衆が王にへりくだる、それが今までの王の認識でありました。これは食い物のたたりではありません。歴史の発展法則です。
 このパンよこせ、米よこせの運動は、日本でも大きな歴史を持っております。1918年7月、生きんがために富山の一漁村の主婦、お母ちゃんたちが立ち上がったいわゆる米騒動。そのお母ちゃんたちの切なる願いは、子供に、お父ちゃんに御飯を食べさせたい。だが、余りにも高くて買えない。安くせよ、米よこせ。チュニジアやエジプトと同じように、その運動は燎原の火のごとく全国へ広がり、9月まで50日余の戦いでありました。全国では1道3府37県38市153町177村で米よこせの運動となり、さらに米投機への怒りが富の分配をめぐる戦いまで発展。この広がりに恐れをなした権力者は、カダフィのごとく、米騒動と名づけて百姓一揆を押しつぶすがごとく軍隊まで出動させて鎮圧をし、7,776人を起訴していますが、寺内内閣は退陣をさせられました。今なら国連の民主主義の名において日本政府に制裁措置がとられているかもわかりません。ともかく食料は身近で、安心できる量と質の確保がなければならないことを教えています。
 では、国内での3カ月を見てみますと、急転直下とは言えませんが、大きく流動したのは、TPPへの対処であります。TPPは農業だけにあらず、医療や金融、保険、労働、あるいは国の外国との関係での事業など、国民生活すべてにわたって国の形まで変えられるものであることが国民的に明らかにされつつあります。
 TPPは、アメリカの規格や基準を軸にして、アメリカが判断することがTPPの運用である。そのことがわかればわかるほどわやにすなという言葉しか浮かんでまいりません。
 新聞論調では、総じて賛成、その主筆は朝日でありますが、その新聞社が各党の態度を論じています。反対は日本共産党、賛成は民主党とみんなの党、わからないのは自民党と公明党との論調が興味があります。これは読売でありますけれども、自民党や民主党にはお家の事情があるようですが、自民党の県議団は、あっさりと反対に態度を変えられました。県議選後もそうであってほしいというのがやじ馬の意見であります。このことは、政党としてのモラルが問われているものであります。
 では、県内での3カ月の流れを見てみますと、龍馬ブームその余韻冷めぬうちに、さらに広げたいという志の志国の運動が展開をされています。主役はやっぱり龍馬。柳の下にはいつもドジョウがいるわけではないの考えのもとに、私もちょっとこれいけないものだと思いますけれども、桂浜の龍馬の友達をつけるとか、酒場での一興ならまだしもであります。龍馬銅像の建立責任者であった亡くなった立田の入交好保さんに聞いてみたい、そんな気持ちです。
 我が南国市ではどうだったでしょうか。鳥インフルに負けない、そして今の龍馬ブームの後を引き継いでやっていこうとするシャモ鍋、その増波がそのブームを支えていけることができるように願って本論に入ってまいります。
 第1のテーマです。県との協議を日常的にすべきではないのかと。この設問については、市民の率直な考え方、おれらはにゃ、県でも市でもどっちでもええ、県と市との縄張り、エリアなんていうことは関係ない、暮らしている地域であり、環境であります。
 その点で、下田川の管理道右岸でありますけれども、この300メートルほどが余りにも道がずたずたになっています。きちんとしないと下田川への転落死ということもあり得ることで、県は市道にしていただいての論を張るばかりであります。要望は舗装であります。市のほうは、これについて県との協議等をどのような形で進められようとしているのか。市民は、市や県のエリア論争を聞いてるわけではありません。
 2つ目が、修繕しないと崩落する親水公園であります。
 親水公園ができたときは、これは一流、まさに夢にまで見たような庭のようなその川であったわけでありますけれども、これもはやもう10年を超しました。そんなふうになってくると、丸太の杉の木は腐って、中に詰めておった石がぼろぼろという状況ではなくて、ごっぽり落ちるというふうな状況が今つくられています。
 県は、やるやるという意思表示はいつもしてくれますけれども、その詰めのきいた働きかけを市のほうでお願いをしたいと。背中を押していただきたい。そのようなことについてどのようにお考えなのかをお聞きしたいと思います。
 2点目は、交通安全は行政の姿勢で前進をするという点であります。
 この質問には、空港の西入り口、公園の北側でありますけど、ここなところについて市民からの大きな声は、あればあ太い空港の入り口がわからんであります。そして、事故が多いのに何ちゃあせん。そんな声がありましたので、私は南国警察署のほうへ交通課へ相談に行くと、停止線が近くて私は圧迫感があると申し上げますと、南国署の交通課の方は、ゆっくりスピードを落として膨らんで入ったらそんなことはない。まさに模範解答ばかりで話になりませんでした。
 だから、県警の交通企画課のほうへ行っていろんなことをお話をいたしますと、停止線の変更だとか、あるいはそういうふうな地元の要望等にこたえるのが交通行政であるというふうな立場でお話をいただきました。
 現実問題として3車線があります。1つは入り口、2つは出口でありますが、この停止線について、同じような形で農免道路南、浜改田のところでは、2車線で、そして大きく手前に線を引いて、膨らんでも心地よく入れるようなスペースになっている。そういうふうなことも私は現実問題として対応しながら、やはり行政がそういうふうなことを交通の現状に照らして対応するということであれば、まさに安全な道というふうになってくるんではないかと思いました。その点でどのような対応をされようとしているのか。
 そして、公園があります。公園の樹木が背比べをしています。背比べをしなくていい低木の安定をした樹木、変えていくというふうなことになりますと、視界がぐっと広がりますし、事実その空港のすぐ西側に信号がありますけれども、その信号のところをずっと西へ木が植わっておりました。その木がだんだんだんだん伸んでくる。いえば小さな犬が初めはちび、ちびと言っておったら、いつの間にやら大きなちびになったと同じような形で、木が太って視界が全くない。これでは信号があってもたまったもんじゃないということで、地元の皆さんがその木を切るべきじゃないのかといって切らせたというのが最近であります。
 そういうような点で、これも行政の姿勢、あるいはそういうことによって市民の交通安全、命を守る、そういうふうな一つの内容になってくるんではないかと思います。
 そしてまた、今言いましたように、3車線の北の端、つまり進入路でありますけれども、これを拡幅をできないのかというふうな市民の声が、そうするとぐっと膨らんで入っていくにも安心して入っていくことができるというふうな声が寄せられております。
 以上、その3点についてどのようなお考えなのか、また冒頭に触れましたいわゆる空港が入り口がわからないということについてのお考えをお答えいただきたいと思います。
 次に3点目、学校給食にフードマイレージの視点が要るんではないか。では、学校教育ではどのようになっているのかという立場でお尋ねをしたいと思います。
 まず、最近の新聞報道で、これは学校給食全般の話でありますけれども、学校給食をめぐって2つの報告書が出されました。まさに同時に出されたと言っても過言でありませんけれども、出されたことは意義深いものであります。この2つの報告書に携わった人たちに敬意を込めて一言触れておきたいと思います。
 私も学校給食については30年くらい前、東京の調布市の中学校へ視察研修に行って以降、また1993年の冷害でのお米の絶対的なピンチの翌年から有機減農薬米に携わってまいりました。
 学校給食は、どこの米かもわからない高い米を食べさせられているにすぎないというようなことをその段階からわかりました。なぜ学校給食に地元の米はいかんのか、そういう地産地消の論をぶら下げてがむしゃらに頑張ってまいりました。これには、学校給食法の問題だけではなくて、学校給食会だとか一連のそういうふうな妨害とは言いませんけれども、学校給食の円滑な地元のものをというものに対するいえば遮断されるような仕組みになっておりました。
 そういうふうなことを経過をいたしてまいりましたが、学校給食の地産地消、これは絶対的に必要であるというのは、国民的な理解となってまいりました。
 それが今はフードマイレージの視点がなければ行政機構まで時代おくれと言われます。せんだってこの議会の招集の通知文書を持って、あるいは資料を持ってきていただいたときに、勉さん電気自動車で来たでよと言って入ってきていただきましたが、まさにそういうふうなこととあわせてこの言うならばフードマイレージの理解を私はいたしております。
 この2つの報告書と言いましたが、教育委員会の報告書は目を通しましたが、保護者会の報告書は高新報道から拝察するばかりであります。何となく別々の対象者からアンケートをしたのではないかと思いたいくらい、何か報道角度の問題ではなくて、そんなふうに理解をせざるを得ませんでした。
 教育委員会のほうの報告書は、中学の学校給食化への論はいわゆる慎重に、そしてもう一方のほうは、まあいえば速やかにというふうなことが読み取れるわけで、私はこの2つの論、これはともに大きく議論をしていくべきであろうと思います。
 私は今、中学校の学校給食の論、三十数年にわたって基本的に変わっておりません。今船出をしようとするとき、絶対に譲ってならない点は、私はこう思います。1つは、ランチルームの設置、自校方式。センター方式は絶対にノーであります。そして、メニューは選択制を持たせ、弁当持参もオーケーというくらいのレパートリーの広い夢豊かな昼食にしたいというふうに思います。
 では、フードマイレージの視点とはどんなことなんだろうかということでありますけれども、フードマイレージの視点とは、私は地産地消であると言ってもいいと思っています。地球に迷惑をかけない食生活は、温暖化や干害、冷害、洪水などの発生を予防することが可能である。それを目指しているのはCOP16でもありました。つまり、今食料危機が叫ばれているときに、こういう取り組みは絶対的に避けて通れない、また避けて通るべきではないと思います。
 その点で、フードマイレージについて実践的に学校で授業をしている報道がせんだってNHKのほうで出されました。デンマークにおけるフードマイレージの授業風景です。低学年の子供でありましたが、なかなかレベルの高いそのものでした。どんなことであるかといいますと、卵の例であったと思いますけれども、卵を1つはデンマーク産、1つは外国産の卵を例えば1トン、両方が1トンあって、そして輸送距離、デンマーク狭い国土ですから、例えば100キロ。そうすると100万トンと100万キロメーターという表現になってまいります。そして、外国から、例えばポーランドあたりにしましょうか、ポーランドだった500でありませんけれども、500キロといたしますと、500万トン、そして500万キロというふうな表現になって、地球への負荷。単純に言えば、デンマークの卵よりも5倍の負荷がかかっている。つまり、地球に迷惑をかけているというふうなニュアンスの授業でありました。
 そして、ではデンマークの卵が1個20円とする。外国、例えば今言いましたポーランドのほうが10円とする。だが、確かに値段で言うとデンマークのほうが高い。だが、地球に負荷をかけていないというふうな点で価値が高いというふうな、そういうふうなニュアンスの授業をやっておりました。
 私は、ここがやはりデンマークの言う幸福度の世界一と言われるところのレベルの受けとめ方なのかというふうに思ったりしたのがこの授業風景でありました。
 では、食育の町という南国市、このフードマイレージについて学校ではどのような受けとめ方をし、授業の中ではどのように子供たちに納得あるいは理解できるように働きかけているのか、そのことをお尋ねしたいと思います。
 それと、話は質問ではありませんが、学校給食をめぐってお隣の韓国、ソウルでありますけれども、首都ソウルでは、議会はともかく、学校給食を無償にするというのを議会で決議をしました。市長のほうは、それはだめだということで、裁判を提訴するというふうに、学校給食をめぐって執行部と議会が真っ二つになっているというふうなことが最近のニュースでありますので、ここ南国市では食育の町という視点から見ても、また学校給食の位置づけから見ても、市長はリーダーシップを持って、あるいは新聞報道であるように、短い段階で、早い段階で対処をしたいと述べていますが、ソウルのことのないように頑張っていただきたいと思います。
 次に、TPPが予告する食料危機という問題であります。
 もう先月から小麦が、あるいは大豆が、コーヒーが、ガソリンが、ともかく輸入品はどんどん上がっています。今でこそ自給率40%。これが13%になったときは、高い安いは論外であります。食うか食われるかであります。
 1993年の冷害、あのときのタイ米の味はいかがでしたか。翌年私たちは大阪の生協から、ともかく早く日本のお米が食べたいの要望にこたえて、一番早いナツヒカリを急増して対応いたしました。1俵3万円、今で考えればまさに夢でありますけれども、1俵3万円で消費者の皆さんは納得をしていただきました。約200トン、6,740袋くらいだったと思いますけれども、大阪のほうに送りました。
 私も、そのお金が団体通帳に1億100万円くらい入ったと思いますけれども、そのときはけた数ばあ数えて一、十、百、千、万と、こういうふうにやって、おおっと思ったのがそのときでした。まさに言えば、単純な需要と供給の論でありましたけれども、まさにないときには高かろう安かろうはともかく欲しいのがみんなの心情であります。
 このとき消費者の皆さんは、私どもが大阪へお米を持っていったときに、オーバーな話ではありません、涙を流して喜んでくれた。その記憶はいまだに鮮明に残っています。
 このTPPに参加し、受給率が13%になっていては、輸出国の意のまま。経済的に従属すれば政治的に従属するという言葉がありますけれども、そんな比ではありません。戦後、町衆がええ着物を持ってお米と交換に田舎へ、また娘を農家の嫁にやったなどの話は、私どもの耳の中にはいっぱい残っています。
 これから先、地球の人口は90億人になると言われています。大増産が国連の、そしてFAOのスローガンです。こういうときです。その食料の増産との関係で大きく今問題になってきているのは、3月22日は国連が定めた水の日です。間もなく水の日でありますけれども、この水と暮らしについてちょっと触れてみたいと思います。
 今地球上で8億人を超す人たちが、不十分な水、汚れた水、我々は考えられない水でありますけれども、その水を飲んでいる。そして、5歳未満の子供たちが、約150万人の子供たちが亡くなっているとも言われています。まさに20世紀は石油の世紀、21世紀は水の世紀、水が今や商品になっています。石油よりも価値が高くなってくるであろうと思います。
 そして、ではそうすると、国民一人一人が使う年間の水の使用量、これを国民に直してみますと、生活用水あるいは工業用水、農業用水というふうなことで1人当たりに直してみますと、トータルで730立方メーターになると言われています。
 では、食料の生産に要する水という問題がもう一方で大きく問われてきています。食物1キログラムをつくるのに水はどれくらい要るのかというのが、トウモロコシや小麦では2トン、大豆や大麦で2.5トン、お米では1キロ当たり3.6トンというふうに言われています。だから、まさに水のないところでは食料はつくれないというのを現実問題として受けとめています。
 日本の例えば生産調整等によって補助金対象とする基準収穫量は500キロをあらわしています。反当500キロということになりますと、お米は500キロ生産するのに1,800トンの水が要るということになるわけでありますから、1反当たり1,800トンの水が要る。1町だったらとなりますと、まさに水のないところに食料はないというわけであります。
 まだそれだけではありません。食肉1キログラム当たりつくるのに、鶏肉で4.5トン、豚肉で6.0トン、牛肉で21トンであります。そうなりますと、今晩一杯やるかやということで、焼き肉でやるかということで、1キログラムの肉を食べたということになりますと、21トンの水を飲んだということになるわけでありまして、まさに食料と水との関係は、水はただのように思っておったら大間違い。だから、アメリカは、あるいは日本は食料輸入国ではなくて水の輸入国であり、土の輸入国。これは丸もうけという話ではありませんけれども、そういうふうになっている。
 だからそうすると、瑞穂の国日本あるいは水の豊かな国日本、この日本がその後世界の水を集めていると。もちろん水については、日本の水道行政あるいはきれいな水づくりなんていうのは、もう世界でも断トツでありますけれども、この日本がこの水を我々は無造作に使っているんではないかというふうなことも考えざるを得ません。
 今地球上では干害と洪水が自由自在に各国を襲っています。農産物の技術輸入の確実性はだんだんなくなってきています。ロシアの干害は、国民の輸出を規制し、世界を動揺させました。また、オーストラリアの干害、洪水そしてパキスタンの洪水、中欧における、中欧というのは東のヨーロッパでありますけれども、洪水、南米の洪水、ブラジルですね、そしてアフリカでもスーダンだとか一連の南部地方における洪水などというふうに状況がつくられています。ともかく地球が狂ってるというのか、狂わせた人間の責任が今問われているんではないかと思います。
 相反する干害と洪水、これを異常気象という一言で片づけていいのでしょうか。課長は、このような状況、食の現況についてどのような認識を持っていられるのか、お答えを求めておきます。
 最後の質問は、私は先ほど今西君の鳥インフルとの関係で若干趣を変えて質問をしたいと思います。
 鳥インフルの12月以降のいわゆる状況については、報告がありました。では、市民の側はどのような認識で受けとめているというふうに御判断をされているのかということをまず1点目にお聞きをしたいと思います。
 2点目が、宮崎県の口蹄疫の被害。これは鳥インフルではありませんけれども、この口蹄疫の被害は、物質的な経済面と精神的なショック、つまり意欲の減退をつくるというふうなことも相まって、あるいはその後の推移を見守ろうとするその判断などが絡み合って、現実には4割の牛畜農家しか復帰をしていないと言われています。まさに深刻な状況であります。
 では、そのような深刻な状況を私は南国でいわゆるシミュレーションにして見ていただきたい。鳥インフルが発生したとしてのシミュレーションをされていると思いますが、またその考え方について。
 市民生活にはどのような影響があるのでしょうか。宮崎では、国は財政負担をし、指揮系統は現地へと言っていますが、南国市の役割、市民の役割はどのように、具体的にお教えいただきたいと思います。
 以上で第1問の質問を終わります。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。建設課長。
      〔建設課長 吉川宏幸君登壇〕
○建設課長(吉川宏幸君) 浜田勉議員さんの御質問にお答えいたします。
 まず最初に、県との協議をということで2点御質問がありました。
 まず、下田川の管理道でありますけれども、これは確かに下田川の管理道ではありますけれども、表面は認定市道蔵光滝線という市道であり、表面管理は市のほうでありまして、早急に現地を確認の上、対処したいと思っております。
 次に、修繕しないと崩落する親水公園ということで、この親水公園、旧の下田川でありますけれども、以前にも地元の方から要望がありまして、土木事務所のほうへは報告といいますか、要望は言っておりました。
 そして、先日いま一度土木のほうへ出向きまして、この件はどうですかねということで聞いてきました。管理者であります河港管理課長のほうから、平成23年度に補修をする予定ですとの回答をいただいております。なお、今後もちょっと注視をしてまいりたいと思います。
 それから、次の空港入り口の交差点の問題でございます。
 御指摘の交差点、先日私も現地にて交通量、通行状況をちょっと確認をしてきまして、またその際に車で通行もしてみました。結果、議員さんのおっしゃるように、この交差点、右折レーンでとまっていると、南進の車が左折するときに接触する可能性があります。原因としましては、この交差点も含めたこの市道は、道路構造令の基準により設置された道路ではなく、停止線の位置が交差点に近いと。それと、右折、左折の曲線部が大変窮屈なカーブになっております。
 これを解消するには、現在3車線あるわけなんですけれども、道路構造令では、交差点には右折レーンをという基本があるんですけれども、ただし書きの中で、交通量が200台未満とかといった少ない場合には右折レーンは削除できるという項目もありますので、現道路幅の中で2車線にしまして、右折、左折部分だけの通行形態に区画線の変更を今現在検討しております。その計画ができ次第、南国署交通課もしくは本部規制課のほうとの協議になるかもわかりませんけれども、協議をした上で実施をしたいというふうに考えております。
 また、公園の植林の剪定ということで、これはまた管理者のほうにこの交差点の区画線の設置とあわせて同時に行えるような方向で要望していきたいと思っております。
 それともう一点、空港の進入路がわかりにくいという御質問でしたけれども、これにつきましては、南北の広域農道に対しまして、北から来る車また南から来る車に対して、高知空港という道路標示、矢印も含めて道路標示の案内を路面に設置したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 以上です。
○議長(浜田幸男君) 学校教育課長。
      〔学校教育課長 正木敬造君登壇〕
○学校教育課長(正木敬造君) 浜田勉議員さんからのフードマイレージの視点と学校教育についてお答えをいたします。
 本市の学校給食は、地元の食材を積極的に活用した地産地消の安全で新鮮な食材を使ったしゅん菜しゅん食に努めております。
 地産地消に係る指導といたしましては、地元の野菜を使った給食あるいは地場産品を使った給食というように、発達段階に応じた言葉に置きかえながら低学年から指導に当たっております。
 しかし、浜田議員さんが言われました食品の重量に輸送距離を掛けたいわゆるフードマイルズを意識したそういった点におきましては、まだまだ十分な指導には至っておりませんが、日々の給食時におきまして、栄養教諭や学校栄養職員が行います5分間指導や放送委員会等の児童が行う一口放送の中で、その日の献立から使用している地場産品を紹介したり、生産者の紹介を行ったりしております。
 今後は南国市栄養士会と連携を図りながら対応していきたいと、このように考えております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 農林課長。
      〔農林課長 西川 潔君登壇〕
○農林課長(西川 潔君) 浜田議員さんの質問にお答えいたします。
 我々を取り巻く環境というのは、瞬時にして一変するものだと、私も非常に世界の政治情勢とも疎いものですから、この間の北アフリカや中東情勢のような政治問題思っております。また、世界の穀物事情もことしは記録的な豊作が見込まれておりましたけれども、世界各地で発生しています異常気象が、黒海沿岸の小麦産地に深刻な干ばつをもたらしました。穀物価格が高騰をそのためにしております。
 このような中、日本は食料への危機意識が少し足りないのではと思うところでございます。環境が瞬時にして変わることを考えますれば、日本は食料安全保障や国土保全の観点からも、米づくりを中心にした国内農業と農村のあり方というものを真剣に見直す時期に来ているのではと強く感じております。
 TPPに参加すれば日本の農業生産は一段と縮小するということは明らかでございまして、農業関係団体も本格的なこの協定参加締結に反対の行動をとり始めました。
 食料の自給をあきらめて原則海外に依存をし、荒廃した農地をしり目に経済的な豊かさなのか、それとも農林水産業の国内生産を一定確保して調和のとれた豊かさを求めるのかを今問われているのではというふうに思っております。
 インフルエンザの12月以降の状況等につきましては、先ほどの今西議員さんの質問にお答えをいたしたとおりでございます。
 鳥インフルエンザにつきましては、一過性のものではなく、毎年その時期には心配されるということから、来年度には高病原性鳥インフルエンザが市内の養鶏農家で発生をした場合を想定をいたしまして対応訓練を県と協力いたしまして実施し、不測の事態に備えるように考えております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 西原三登君登壇〕
○危機管理課長(西原三登君) 浜田議員さんの御質問にお答えいたします。
 他県における高病原性鳥インフルエンザウイルスの発生事例による防疫措置の状況は、3月7日現在で7件、21農場、約174万羽が殺処分されており、本市でもいつどこで発生するか予測できない状況でありますので、大変危惧をいたしております。
 発生をしたら市民生活への予測される影響はとの御質問でございますが、市民生活や経済活動のあらゆるところで影響が生じてくると考えております。
 特に養鶏農家、飲食店、量販店などへの風評被害が懸念されます。また、長尾鶏も家畜伝染病の対象となりますので、本市で320羽程度飼育されております国の特別天然記念物長尾鶏の種の根絶を防ぐ対策も大変重要と考えております。
 そのほかにも、本市の観光資源であるシャモや各家庭で飼育されている愛玩鶏につきましても、異常が見られた場合には殺処分を含めた防疫体制の対象となることを周知させていく必要があると思っております。
 発生した場合にどのような対応が想定されるかということでございますが、本市で異常の見られる鳥が発生した場合の対応につきましては、高病原性鳥インフルエンザ対策本部設置要綱に基づきまして、家禽、野鳥を問わずに簡易検査で陽性となりましたら、高病原性鳥インフルエンザ対策本部を設置して早期に対応すべき内容を明確にしております。内容といたしましては、埋却場所の選定、地域住民への説明会、風評被害への対応、健康相談の準備などを進めることにしております。
 また、県の要請による防疫体制として、防疫措置に必要な人員の配置、消毒液の水の確保、現地防疫基地の設置、防疫作業員の搬送手段などでございます。
 簡易検査から現在では7時間程度で死亡した鶏のウイルス分離検査などで陰性か陽性かが判断されます。強毒性と判明すれば、感畜決定となり、殺処分されます。感畜決定がされましたら、事前に準備をしてきたことについて実施をしてまいります。感畜決定されますと、防疫措置を14日以内に終了させます。その後、防疫措置修了後10日までに農場の洗浄性の確認検査などを行い、防疫措置終了後21日以上たてば移動制限や搬出制限が解除となります。この段階におきまして安全終息宣言を市民へ周知することになります。これらが対応の一連の流れになると考えております。
 予防対策といたしましては、死亡野鳥は重要な情報と位置づけております。家禽や死亡野鳥の情報は、農林課に一元して情報共有することや、中央家畜保健衛生所香長支所との連携強化を図っております。
 また、長尾鶏では飼育者と連携を密にし、野生動物の侵入防止対策や施設の衛生管理、最新の感染防止対策などの情報提供を行っております。
 いずれにしましても、発生いたしますと県との連携が大変重要となってまいります。今後も監視を継続するとともに、関係各課と連携協力して発生の予防や迅速な対応に努めてまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。
 以上です。
○議長(浜田幸男君) 15番浜田勉君。
○15番(浜田 勉君) お答えをいただきました。ほぼ納得でありますけれども、不十分な部分についてお尋ねをしておきます。
 建設課長のほうですけれども、いわゆる県の管理道についての対処であります。市のほうで対処するというふうなお答えをいただきましたが、現場での要望は、舗装であります。こういうふうなことについて、私は県ともそこのあたりはちょうちょうはっしやれば県も一定の部分について答えざるを得ない部分があるんではないかとは思います。
 ただ、上の分が市の責任だと、底は県だというのは、何となく納得いたしません。
 それと、23年に県が親水公園のところをやるということですけれども、これは昨年も、その前もやる、やるというせりふが2回来たわけです。今度のせりふが3遍目のやるになるわけでありますから、その点は課長がお答えいただいたように、詰めをやっていきたい、そのとおりであります。
 それと、建設課のほうの課長に、抜かっちゃあしませんかというわけであります。進入路の拡幅はできないものでしょうか。私は述べたつもりでありますが、私が抜かっておったとしたらごめんなさい。
 それと、危機管理課長のほうにお尋ねをいたしますが、確かにそういう文言における対処の方法はわかりました。では、まだシミュレーションで具体的に出してないといえばそれまでですけれども、どれくらいの損失が出てくるのかというふうなことを試算はしておりませんかということをお尋ねをいたしておきます。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。建設課長。
○建設課長(吉川宏幸君) まず、県の管理道の件でございますけれども、二級河川、国分川等々あるわけですけれども、その分やっぱり堤防は県の管理ということで、表面については認定市道ということで、舗装しておる部分が大半なんですけれども、それはやはりそういうことで県のほうとも協定の上でやっておりますので、表面の舗装に関しては、認定市道であれば市のほうで管理をということになっております。
 それと、済みません、親水公園の件は追っかけ3年目ということを今お聞きしました。私この件は今回初めてちょっと確認したわけですけれども、随時確認も含めて県のほうに要望していきたいと思っております。
 それと、空港の進入路の拡幅の件、大変申しわけありません。私の聞き抜かった点があったと思われます。おわび申し上げます。
 拡幅につきましては、当然用地の買収なり発生するわけでございますけれども、それにあわせて当然道路の工事等も発生してきます。それにつきましては、と今の現道の幅員の中で対応ができるのであれば、やはり費用の面からしましても、現道の中で措置ができるのであればかなり安価な部分で仕上がるように思われますので、まだそれは規制課、南国署の交通課、その辺の協議はまだこれからでございますので、その結果によりまして、どちらでやるかというようなことを検討していきたいと思っております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 農林課長。
○農林課長(西川 潔君) 浜田議員さんからの危機管理課長への質問でございましたが、この損失でございますけれども、はっきり言いまして出してはいない、わからないというのが本音でございます。
 ただ、宮崎県の例を見てみますと、損失は経済活動、これは外食産業とか宿泊とか、大きなところに出てまいりますし、当然養鶏の鶏を殺処分するわけですから、養鶏農家にも多大なもの、これは政府からの補償もあるというふうには言っております。
 また、風評とかで農産物の販売等にも少なからず影響があるというふうには思っています。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 15番浜田勉君。
○15番(浜田 勉君) お答えいただきました。ラストにいたします。
 建設課長、ごめんなさいね、だめ押しで。市道のいわゆる認定という表現でいただきましたが、あそこは認定になってるのかどうなのかというのを僕がわかりませんので、そこらのところもう一度確認をして言うんですが、認定になってないと作業進みませんので、なってないとしたら認定市道にするというふうなことを速やかに対処していただいて、認定市道になっておるとしたら上塗りをするというふうに進めていただきたいと思います。
 よしという返事をいただいたら結構です。
○議長(浜田幸男君) 建設課長。
○建設課長(吉川宏幸君) そういう方向で対処したいと思います。