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検索結果 »  平成23年 第352回市議会定例会(開催日:2011/03/04) »

一般質問 1日目(村田敦子)

質問者:村田敦子

答弁者:関係課長


質問者:村田敦子

答弁者:関係課長

○議長(浜田幸男君) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。4番村田敦子さん。
      〔4番 村田敦子君登壇〕
○4番(村田敦子君) おはようございます。
 初めての議会より何度かくじを引いてまいりまして、今回初めて1番くじを引きました。
 今年度退職者の皆様にごあいさつをさせていただきます。
 中途退職者2名を含みます23名の方が今年度退職されます。40年近く市民のためにお勤めくださったこと、本当にありがとうございました。心よりの感謝の言葉を申し上げます。
 40年と一口に申しますが、その道程においては、国策や県政にも翻弄されつつも、市民を守るための施策を考えてこられたことでしょう。本当に御苦労さまでした。この後は、その長い年月で培ってこられたノウハウを、南国市民の幸福度を増すために地域の人々に伝え、広めていただきたく思います。
 また、新人議員の私に御丁寧に御指導をいただいたこと、本当にありがとうございました。
 退職者の方々を代表いたされまして高木茂美財政課長、吉岡秀文税務課長、西川潔農林課長、浜田清貴生涯学習課長、神田彰都市整備課長、井口善喜上下水道局長、細木猛農業委員会事務局長、門田秀夫監査委員事務局長、8名の課長、局長よりごあいさつをお願いいたします。
 それでは、私の質問に入ります。
 私が通告してありますのは、1、地元業者の仕事づくりのための施策として、耐震化も伴う住宅リフォーム助成制度、小規模工事登録制度、2、あけぼの街道2車線供用に伴う周辺対策について、3、豪雨に備えての対策について、横堀川、末松川のはんらん、舟入川改修の見通しについて、4、鳥獣被害防止対策について、県境、市町村境を越えた取り組み、シカ対策です。
 それでは最初に、地元業者の仕事づくりのための施策、住宅リフォームについてお伺いします。
 前回12月の定例議会で、福田議員が住宅リフォーム制度の創設を提案しましたときには、1県173自治体での実施でしたが、どの自治体でも予算額の数倍から20倍の経済波及効果が確認され、現在では33都道府県180以上の自治体での実施となっています。単年度予定だったところの首長も、これほどの効果があるとは予想外だった、経済効果も上がり、これからも継続事業として実施すると言われています。
 実施していない自治体でも、地域経済の疲弊のもと、中小零細企業の倒産、廃業が相次ぐ中で、この制度の提案、請願を受け、首長や担当職員が実施自治体の地元業者の仕事興しになればという思いで調査、視察をし、実施を決めています。
 県下でも、昨年12月に共産党県議団が県に制度創設を求めました。3月2日には民商県連が高知県議会に請願書を提出しました。近隣では、徳島県石井町が平成22年4月1日に施行しています。20万円以上の工事に30%の補助で、限度額が30万円とし、1,200万円の予算に対し約6,000万円の工事が生まれました。単年度実施で始まったのですが、予算や工事費用を大幅に超える2次、3次の経済波及効果も見込まれ、来年度以降も予算を2,000万円に拡大し、継続して実施することになりました。徳島では阿南市や徳島市が実施を表明したほか、検討している自治体が広がっています。
 高知県では、須崎市が23年度より30万円以上の工事の20%の助成を20万円を限度額として実施します。1,000万円の予算が計上されています。個人の住宅で市内業者が施工することが条件となっています。競争入札に参加できない業者を対象としており、いつも安い単価で県・市外業者の下請を強いられていますが、この制度では元請になれます。地元のお客さんからの直接受注なら、適正価格での工事ができます。零細で宣伝力のない業者にも仕事が回り、収入がふえれば税金も払えます。ひとり親方でも、リフォーム助成のことが載っている広報を持って歩けば営業ができ、本当に勇気づけられましたと業者の方々の声です。
 岩手県宮古市では、公共工事に入れない業者、元請になれない業者が受注し、市内の建設業者約500社のうち230社が施工業者となり、この結果は雇用にも反映され、市内の建築、土木、技術者などの求人が半年の間に0.52ポイントから1.09ポイントに伸びました。市内の業者を対象にし、市民の税金を市内で循環させる制度です。
 市内総生産の6割は個人消費です。この制度がお客さんの背中を押し、リフォーム発注となり、個人消費を伸ばします。住宅リフォーム助成制度は内需を温め、地域循環型経済を促進させます。一日も早く創設を目指すべきだと思いますが、いかがでしょうか。
 青森や静岡、奈良では、耐震改修と併用できる制度となっていますが、南国市の木造住宅耐震診断・耐震改修費用補助金制度における市内工事請負業者の工事請負比率は、前回の福田議員の質問に対する答弁では、33.77%と半数にも満たない数字です。市内業者であれば材料仕入れなどにも地元業者からということで、他の業種にも波及効果が及びます。地元業者が元請となる施策が必要だとは思われないでしょうか、お尋ねします。
 小規模工事登録制度についてお伺いします。
 自治体が発注する小規模工事修繕について、入札資格にとらわれず幅広く中小業者を登録し、受注機会をふやすことを目的にしたこの制度は、現在449自治体、全1,750市区町村の25%強で実施されています。登録できるのは、市区町村に事業所や住所を置いている建設業者で、建設業許可の有無は問いません。工事修繕だけではなく、物品などに広げているところもあります。景気が回復せず仕事が激減する中で、仕事確保は緊急、切実な要求です。制度の創設、充実は建設業者に歓迎され、地域経済の活性化にもつながります。また、大勢の人が登録すれば市側の選択肢もふえ、よい関係が築けると思います。
 市の仕事をすることで技術向上に努力をし、自信もつけられます。中小企業への発注率を高めるために、分離・分割発注を進めて、小規模工事希望者登録制度の活用を進めてほしいと思います。
 埼玉県は64市町村のうち60市町と、9割を超える自治体がこの制度を持っています。公園のフェンス塗装の工事を受注した業者さんは、不況で建設関連業はこれまで経験したことのない仕事減で困っています。この小規模登録工事を受注してうれしかったですね。自治体からの頑張れってサインだとも思っていますと語っています。南国市の業者さんもきっと同じ思いを持たれると思います。
 契約した小規模工事等については、原則として自社施工とするのが原則なので、登録する希望業種はみずから施工できる業種としなければなりません。市は130万円以下の工事については随意契約で実施されています。そして、南国市内の、またその地区の業者を最優先でということにされているとお聞きしました。登録をされたことが見積もり依頼や契約を約束するものではありませんが、零細業者にとってはそれだけでも安心感があります。小規模な工事が多くの人に発注される、皆が元請になれるよう、小規模工事登録制度の創設を求めます。
 産業振興というと企業誘致への補助が中心でしたが、これでは市民の税金が県外企業に流れるだけ。内需循環施策のリフォーム助成をお願いします。
 次に、あけぼの街道2車線供用に伴う周辺対策についてお尋ねします。
 あけぼの街道は、2011年3月30日より2車線供用となる予定であり、それに伴う安全対策が必要です。
 県土木事務所の説明によると、小籠陸橋東のあけぼの街道入り口の道路構造は、4車線供用になるまでそのままにする。理由は、入りやすくなって進入車両がふえることがないようにするため。第2希望の家西の249号県道後免中島高知線との交差点に信号機を設置する。3、県道南国インター線までの間にトンネル2つと点滅信号機を設置する。4、県道南国インター線の手前であけぼの街道側を一たん停止にする。5、警察と安全対策を協議しているとのことですが、供用開始までの市としての安全対策、利便性向上のための考えをお聞きします。
 また、下末松と東崎にできているトンネルは、既に使われているのですが、子供たちの通学などにも通らなければならないのにもかかわらず、電気がついていません。暗く、中に人がいてもわからないような状態です。早急に対策を求めます。
 45号県道南国インター線遍路石土橋南の鵡川までの拡幅工事への対応をお聞きします。
 県土木は、拡幅工事をするため、来年度に設計し、用地買収に入る計画を進めています。関係住民の理解と協力が得られるよう市としてどう対応していくのでしょうか。特に東崎団地、東山3丁目の市営住宅入居者の理解と協力を求めなくてはなりません。転居しなければならなくなるので、住民の要望を聞き、住民が納得のいく対応をすべきですが、いかがでしょうか。この道路は通学路でもあり、万全の安全対策も必要です。
 249号県道後免中島高知線の拡幅工事ですが、県土木事務所によると、土佐希望の家上り口から第2希望の家入り口の間の県道拡幅工事は、地権者の境の問題がネックになっていたが、その問題が解決される見通しがたったので、そうなれば県がすぐ用地買収に入るとのことですが、市のほうに連絡はあったのでしょうか、お聞きします。
 情報をつかみ、近隣住民への説明を怠らないようにお願いいたします。
 小籠の都市計画道路について、小籠郵便局北から西島園芸団地への西入り口となる横堀川まで県道建設の計画があったが、小籠郵便局北からあけぼの街道までは都市計画道路に変更されています。どういう経過で事業計画が変更されたのか、また住民の理解はされているのか、今後事業をどう進めていこうとしているのですか、お尋ねをします。
 西島園芸団地は、市観光の拠点です。その道ができてくれれば、集客のためには大きな力となる。ぜひ計画していただきたいと園芸団地の方々は望まれています。
 次に、豪雨に備えての対策についてお尋ねします。
 末松川は、毎年水路から水があふれ、浸水被害を起こしています。道路と周辺水田の区別がつかないような状態になり、非常に危険です。東崎や東山町の住宅も、床下浸水、床上浸水の被害を受けています。45号県道南国インター線の拡幅にあわせて対策を行うべきだと思いますが、いかがでしょうか。
 遍路石の堰の上流、下流でも、横堀川のはんらんにより浸水被害が起きています。下流は二級河川であり、県の管轄ですが、十数年というものしゅんせつがされておらず、地域の人たちからも要望が出ています。しゅんせつを行うことにより、水のはんらんも軽減されると思うのですが、いかがでしょうか、お尋ねします。
 末松川は鵡川へ合流し、舟入川へと流れ込みます。その下流で横堀川も舟入川に合流します。高知市大津まで進めてきた舟入川の改修を南国市まで進めれば、水はけがよくなり、末松川、横堀川のはんらんもおさまるのではないかと思われます。舟入川改修の見通しは立っていないのでしょうか、お尋ねします。
 豪雨による川のはんらんは、自然災害だからといっても、毎年家に被害が及ぶのは大変なことです。個人の力でどうにかできる問題ではありません。市民の命と財産を守る施策を行ってください。
 次に、鳥獣被害防止対策について質問をします。
 四国森林管理局は、3年ごとにシカの頭数、分布図を発表しています。それによると、平成16年は3万1,000頭、平成19年は4万4,000頭、平成22年度は、3月2日に発表されましたが、何と19年度の2.5倍、11万頭ということです。シカが農林業に被害を出さない生息密度は、1平方キロメートル当たり一、二頭であり、自然植生に影響を出さない生息密度は、1平方キロメートル当たり3ないし5頭とされています。シカと人間が共存できる適正頭数は、高知県では9,000頭です。
 県は新年度予算で、農林業や自然植生への被害が深刻化するシカの年間目標捕獲頭数を3万頭とし、県境、市町村境を越えた捕獲など、抜本的な対策を強化しました。
 私たちの大切な水をはぐくむ源流のある山嶺の山頂は、徳島県が国の天然記念物であるミヤマクマザサとコメツツジの群落を食害から守るため、総延長約2.3キロの防護さくで、高知県側にも530メートル分越境してぐるりと囲んでくれました。シカの捕獲についても、県境を越えての捕獲について検討をしています。
 県内でも市町村境を越えた取り組みをしなければ、3万頭の捕獲目標は達成できません。11月15日から3月15日まではシカやイノシシなどの狩猟期間ですが、4月1日から10月31日、3月16日から3月31日は有害鳥獣捕獲期となり、申請を1カ月ごととか3カ月ごとにしなければならないのですが、香美市林政課の方が協議会に諮り、県のほうで推奨して4月1日から10月31日まで有害鳥獣捕獲期としました。津野町、土佐町、大豊町などには資料を渡し、実行に移されています。香南市のほうへも協力を要請したそうですが、南国市には来ていないでしょうか、お尋ねします。
 中山間地域の人々は高齢化が進み、限界集落となってきているところがほとんどです。農林業が主な産業であり、後継者問題に頭を抱える農家もふえていますが、南国市は給食用のお米に中山間地等直接支払制度で助成をして水田を守ってもらっています。雨が降ると、その雨水を山が蓄え、流れ出る水が田んぼに引き込まれ、稲が育ちます。水の出し入れができる水田はダムの役割を担っており、洪水を防ぐのに役立っています。農業は人の食を支えるだけでなく、農の営みそのものによって自然環境が守られ、さらに水源の涵養、文化の伝承など、さまざまな役割を果たしています。
 シカの分布図を見るときに、土佐山田町繁藤のほうから南国市の北部にも進出をしてきています。奈路、桑ノ川、黒滝のほうでハンターが目撃をしています。シカは高標高域から中腹、そして山ろく、里地へと移動します。また、シカは集団で移動しており、目撃した10倍の数はいるということです。農作物もあっという間に食べ尽くしてしまいます。食害に遭い、農家の人が営農意欲をなくすことが心配です。
 南国市は鳥獣捕獲の予算が少なく、イノシシの捕獲報奨金が足らなかったと聞いています。23年度の予算では、イノシシ、シカの捕獲数をどのぐらいと見て計上されたのでしょうか、お聞きします。
 猟友会の方々も高齢化となり、香美市では280名の方の平均年齢が65歳、南国市でも百六十数名の7割が60歳以上ということです。
 シカの個体管理では、この二、三年が大事な時期となります。林業、農業、漁業は一つの川でつながっています。山が健全であれば、山に降った雨は落ち葉などを通し地下水となって養分を海へ運んでいます。このサイクルが崩れると、農業にも漁業にも影響が出ます。市も1次産業を守るためには、積極的な取り組みが必要ではないでしょうか。
 以上で質問を終わります。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。都市整備課長。
      〔都市整備課長 神田 彰君登壇〕
○都市整備課長(神田 彰君) おはようございます。
 村田議員さんの御質問にお答えいたします。
 御存じのとおり、本市では市民が安心して暮らせる生活環境づくりを推進するために、南海地震による倒壊のおそれのある木造住宅の耐震化事業の促進を図っております。
 このため、平成23年度から県下で初めての市独自の制度として、市内に本店を置く登録工務店により耐震改修費補助事業の工事を施工する場合は、現行の補助金60万円に1棟当たり10万円の上乗せ補助をすることで耐震化事業の一層の促進を図るとともに、市内建築業者への発注を促し、業者の生活の安定と地域経済の活性化につながるものと考えまして、そのための予算を本当初予算に計上いたしております。
 なお、平成22年度の耐震改修の工事内容を見てみますと、集計途中ではございますが、実績27件では、耐震改修の補助対象額は3,933万7,000円であります。それに対しまして補助対象外工事、すなわちリフォーム部分に当たる工事額が2,500万円で、工事全体額6,433万7,000円の約38%と大きな割合を占めております。
 このことから、市独自の耐震改修工事の上乗せ工事をすることにより前述の効果が十分見込まれるものと考えておりますので、御理解をお願いいたします。
 なお、あけぼの街道の質問の中で、都市計画道路の変更について御質問がありましたが、都市計画道路篠原小籠線につきましては、越戸からあけぼの街道までの間につきましては計画変更はしておりません。変更いたしましたのは、あけぼの街道から岡豊の八幡地区までの分を廃止をしております。
 先ほどは村田議員さんから、退職に当たりまして温かいねぎらいの言葉をいただくとともに、お礼の言葉を述べる機会を与えてくださったことに心より感謝申し上げます。
 私は昭和44年に南国市役所に入所いたしまして、現在の都市整備課で11の職場を通算42年間勤務させていただきました。この42年間は、長かったという思いと、はや退職かという思いが交錯しておりますが、最後まで健康で職務を全うできましたことは、誇りに思っております。
 それぞれの部署での思い出はありますが、若いころの農業委員会や都市計画課での農地転用や開発等の許可事務、生活環境課での合併処理浄化槽の設置補助事業の実施、土地対策課を立ち上げましての地籍調査事業の実施、最近では都市計画事業やマスタープランの策定、土地区画整理事業への取り組みなどがあります。楽しいことや苦しいこともありましたが、充実した日々を送ることができました。これもひとえに議員の皆様、また市長を初め職員の皆様方の御支援のおかげと心より感謝いたしております。
 最後になりましたが、南国市のさらなる発展と皆様方の御健勝と御活躍をお祈りいたしまして退職のあいさつといたします。長い間本当にありがとうございました。
○議長(浜田幸男君) 財政課長。
      〔参事兼財政課長 高木茂美君登壇〕
○参事兼財政課長(高木茂美君) 小規模工事の登録制度についてお答えをいたします。
 このことにつきましては、12月議会でも福田議員さんのほうから質問をいただきまして、先進地の事例などを参考に研究をしていきたいというふうにお答えをしておるところでございます。
 小規模の修繕工事などは、それぞれの担当課が業務内容に基づき随意契約などで発注を行っているわけなんですが、小規模工事の登録制度を当市に当てはめて具体的に実施するということになったらどういう課題があるのか、関係課による協議の場を持って具体的な問題点などを詰めていきたいというふうに考えているところでございます。
 このために、もう少し検討する時間をいただきたいところでございますので、御理解をお願いしたいところです。
 また、退職に当たりましてあいさつを述べる機会を与えていただきました村田議員さんに心からお礼申し上げます。
 37年前にこの役所に入所しましたときに、当時の上司の方から、これから役所の中のいろいろな部署へ異動するんで、与えられた仕事に一つでも改善を加えてからほかの部署に移りなさいというようなアドバイスを受けました。振り返って果たして自分がそのとおりできたかどうかというのは、非常に甚だ疑問なんですけど、今後も議員の皆様の提言をいただきながらさまざまな改善、改善といっても、大きな改善もあれば小さな改善もあるんでしょうけど、少子・高齢化の進行と人口の減少という厳しい状況の中でも、さまざまな改善を積み重ねてこの町がますます発展していくことを願っております。
 長い間本当にありがとうございました。
○議長(浜田幸男君) 建設課長。
      〔建設課長 吉川宏幸君登壇〕
○建設課長(吉川宏幸君) 村田議員さんのあけぼの街道2車線供用に伴う周辺対策についてお答えをいたします。
 あけぼの街道の周辺対策としまして、まず後免中島高知線、越戸から土佐希望の家の北側の約200メートルの区間を拡幅するべく今県のほうでも、先ほど村田議員さんおっしゃられました用地の問題がちょっと長引いておりましたけれども、現在事業は進行中でございます。
 そしてまた、南国インター線につきましても、今平面計画等、案としてできておりまして、それをもとに地元に随時説明会といいますか、作業を実施しておるということを報告があっております。
 いずれにしましても、早期完成に向けて市としても強い要望は行ってまいりたいと思います。
 次に、あけぼの街道から北への市道拡幅ですけれども、先ほど都市整備課長のほうから、越戸からあけぼの街道までの計画の説明がございましたけれども、その事業にあわせて私どもも計画はしていきたいと思っております。
 ただ、当然地権者の全員の同意が必要でございますので、その同意が得られれば事業実施に向けて国の補助事業を導入できるかどうか、その辺も県と協議をして検討してまいりたいと思っております。
 それと、信号機のことをちょっと触れられました。その件も、先日中央東土木のほうでお話をしまして、中央東土木は県警の本部規制課との協議の結果、暫定の供用開始ということで、信号機は今のところは見合わすというような回答をいただいておるようです。
 ただ、希望の家のところの県道後免中島高知線との交差点、これには信号はつけるという回答をいただいております。
 いずれにしましても、南国市としましても来月、4月ですか、県の企画建設委員会への要望もありますので、今回のこの件も含めまして強い要望を行っていきたいと、こう思っております。
 次に、豪雨に備えての対策ということで2点御質問がございました。
 河川改修につきましては、下流より改修ということが基本であり、横堀川につきましても、下流の舟入川の改修が不可欠であります。
 その舟入川の改修でありますが、先ほど申し述べました毎年高知県議会企画建設委員会に対して中央東土木にて要望活動を実施しております。そのときに、昨年7月の豪雨により土佐清風園付近また篠原地区での逸水により冠水したこと、これを報告もし、写真等も添えて強く要望したいと思っております。
 また、横堀川のしゅんせつの実施により、少しでも上流部分の冠水対策になろうかとは思いますので、これもあわせて要望を行っていきたいと思っております。
 また、それぞれの地区代表者の方々におかれましても、ぜひ県のほうに対して要望を行っていただくようお願いする次第でございます。
 中央東土木事務所の河港管理課によりますと、要望書を出していただければ、現地を確認をして、予算確保し、早い時期に施行するという回答をいただいております。
 次に、末松川につきましては、県道南国インター線改良工事により拡幅予定であり、現在計画案ができており、それによりますと、末松川の幅を3メートルから4メートル20に拡幅して、それにあわせて県道拡幅も行い、遍路石交差点から土橋までが2車線道路ということになります。
 現在の進捗状況は、測量成果により地元説明を行っておるとの回答をいただいております。5年後には供用開始予定ということで報告をいただいております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 農林課長。
      〔農林課長 西川 潔君登壇〕
○農林課長(西川 潔君) 村田議員さんの質問にお答えをいたします。
 シカ被害の拡大は、経営環境が極めて厳しい林業で、間伐などの森の整備が刻々と進まない豊かな生き物を支えてまいりました森の衰えがシカ被害の根っこに横たわっているというふうにも思っております。
 深刻な野生鳥獣類の農作物の被害を解決をしていくためには、生き物にとって住みやすい森づくりをする必要があるというふうにも思っております。
 ニホンジカの対策につきまして、県は特別対策といたしまして、平成20年から3カ年の計画でニホンジカの捕獲対策に取り組んできました。依然増加傾向に歯どめがかかりません。そのため、平成23年度から従来の捕獲対策に加えて、防除対策や地域ぐるみの対策に農業、林業、環境、地域づくりの関係機関とともに連携して取り組むようにいたしております。
 新たなシカ被害特別対策事業は、平成23年度新規事業でシカ広域捕獲対策事業と銘打ち、ニホンジカの密度が高い地域で捕獲隊及び隣接市町村と連携をしまして広域捕獲に取り組むようにしているものでございます。
 現在南国市は、ニホンジカの密度が高い地域ではありませんが、そのままにしておきますとやがてシカによる被害は増大するということが予想されます。現実にけさ、成合地区の農家から8頭の捕獲があり、県シカ個体調整事業への申請がありました。
 このようなことから、これらの事業に積極的に協力する必要があるというふうに考えております。
 また、質問がありました23年度の予算でございますが、イノシシ150頭分125万円、これは実は1頭当たり1万円、捕獲した者に報奨を払っておりますが、4分の1の2,500円は地元の農家と猟師の方に拠出をいただいております。予算は150頭分の112万5,000円、シカのほうについては10頭分10万円でございます。
 もう一つ、南国市に来ている文書の件でございますが、中央部で生息頭数が少ないので来てないのではと思いますけれども、正確なことを少し聞き漏らしましたので、2問での質問をよろしくお願いをいたします。
 また、本日は村田議員様から大変貴重な時間をいただきまして退職のごあいさつができますことにお礼を申し上げます。
 おかげさまで無事にほぼ定年まで勤めることができたというふうに思っております。私は昭和44年3月に高等学校を卒業いたしましてすぐに入庁いたしました。厚生課というのが当時あったんですが、そこを振り出しに多くの課で貴重な体験をさせていただきました。そのときには気づかなかったこともありましたが、その仕事の一つ一つが時代を映したものであり、振り返りますと、歴史を生きてきたんだというふうに感慨もひとしおでございます。
 また、私が入庁した時代は、ちょうど高度成長期の真っただ中でございまして、その後にオイルショックなどもありましたが、戦後の本当に苦しい時代も知らずに一番よい時代を謳歌させてもらい、物質的には豊かでございました。
 しかし、自分自身も含めて何か人間として大事なものを、物の豊かさと引きかえに失った時代でもあったような気がいたしております。
 この間至らない私を温かく見守り、育てていただきました先輩や同僚、ここにおられる皆様方に改めてお礼を申し上げますとともに、南国市のさらなる発展を期待をいたしております。この3月31日をもちまして南国市役所を退職をいたしますが、どうぞ今後とも変わらぬおつき合いをお願いをいたします。
 以上で退職のごあいさつといたします。ありがとうございました。
○議長(浜田幸男君) 吉岡税務課長。
      〔税務課長 吉岡秀文君登壇〕
○税務課長(吉岡秀文君) 村田議員さんには登壇の機会を与えていただきましてありがとうございました。
 昭和49年4月入所以来37年間勤めさせていただきました。この間議員の皆さんを初め市長、同僚職員の皆様方の温かい御指導、御支援に対しまして心よりお礼申し上げます。
 最初の職場は公害環境課、現在の環境課でしたが、今でも印象に残っていますのは、住民からのガマガエルがやかましく夜も眠れないという苦情の電話であります。当時の上司と夜懐中電灯と網を持ってガマガエルを捕まえに行きました。市役所というのは本当にいろんなことをしなくてはいけないことだと思ったことでした。
 30年ぐらい前になりますが、議会事務局職員として数年間所属したことがございます。当時の局長が、議員さんは住民から選ばれた代表でありますので、事務局職員は議員さん方に真摯にお仕えしなくてはならないと言われました。また、局長は、もし自分の任務に関して至らないこと、落ち度があれば、いつでも議長に退職届を提出する覚悟があると言われまして、常時机の中に退職届を置いてあるのを見せていただきました。私たち部下に、常に緊張感を持って仕事に励む大切さを伝えたかったのだと思います。
 このたび税務課職員として退職しますが、私の在職中に収納対策が一歩前進することができました。差し押さえ等の法的措置に対し異論もございますが、思い出の強かった捜索、インターネット公売が実施できたことはうれしいことであり、先進地と言われる市町村では実施されております。優秀な部下のおかげであります。
 最後になりましたが、議員の皆様方のますますの御活躍と市勢の発展を御祈念申し上げましてあいさつといたします。
○議長(浜田幸男君) 浜田生涯学習課長。
      〔生涯学習課長 浜田清貴君登壇〕
○生涯学習課長(浜田清貴君) 私は、市役所に昭和47年に入所いたしまして、農業委員会事務局を最初に、福祉事務所や教育委員会、保健福祉センターなどさまざまな部署でお世話になりました。この間市長や教育長、優秀な先輩方の御指導をいただき、同時にすばらしい同僚に恵まれ、また市議会議員の皆様や多くの市民の御協力をいただきながらどうにか勤めることができました。改めて厚くお礼を申し上げます。
 最後の職場といたしまして生涯学習課長を拝命いたしまして3年間務めさせていただきました。生涯学習課では幅広い分野にまたがる多くの市民の皆様の学習意欲にこたえられるようにと、その環境の整備に精いっぱい努めてまいりました。と同時に、日ごろから文化活動やスポーツに親しみ、人生を彩り豊かに自分らしく生きる方たちや、ボランティア活動や地域活動に熱心に取り組む市民の方からも多くのことを学ばせていただきました。私にとりましても、これからの過ごし方のヒントをいただいたような気がしております。本当にありがたい職場でございました。
 また、生涯学習施設の整備につきましては、この間市民の皆様から御要望が大変強く感じておりましたけれども、任期中には実現できませんでした。なお今後も南国市は厳しい状況が続き、施設の整備などの課題はまだ解消すぐにはできないかもわかりません。今後の南国市のさらなる発展と皆様方の御健勝を祈念いたしましてごあいさつとさせていただきます。
 長い間本当にありがとうございました。
○議長(浜田幸男君) 井口上下水道局長。
      〔上下水道局長 井口善喜君登壇〕
○上下水道局長(井口善喜君) 私は、昭和44年から市役所勤務をスタートいたしまして以来、主に技術畑でいろいろな経験をさせていただきました。中でも商工水産課在籍中に南国オフィスパークや旭食品流通団地などの開発事業で、整備公団、県、企業などの多くの関係者とともに仕事ができましたことは、貴重な経験であったと思っております。
 月日のたつのは早いものとは月並みな言葉でございますが、いよいよ定年の日を迎えるに当たりまして、長年勤めさせていただきました行政を去らなければならないと、その言葉が実感となって迫ってまいりました。
 42年という長い間、よき先輩、よき同僚、よき後輩に恵まれ、支えられ、議員の方々には数々の御教授をいただき、何とか大過なく職務を全うすることができました。心から感謝とお礼を申し上げます。
 私自身は、まだまだやれるぞと念じ、定年退職の日が新しい出会い、新たな目標に向かっての始まりにしたいと考えております。議員さん方におかれましては、ますます御活躍されますことを願いつつ退職のごあいさつとさせていただきます。
 長い間本当にありがとうございました。
○議長(浜田幸男君) 門田監査委員事務局長。
      〔監査委員事務局長 門田秀夫君登壇〕
○監査委員事務局長(門田秀夫君) 私は、昭和49年4月に採用になりまして、商工水産課を皮切りに9課12係で仕事にかかわり、このたび37年間の市役所勤務を終えることになりました。
 この間の事務処理は、入所当初は余りなれないそろばんで計算し、手書きの書類作成をしていたものが、やがて電卓が登場し、タイプ打ち、そしてワープロ、そして今ではパソコンでの庁内ネットワークということで、事務処理も大変大きく変化をしてまいりました。
 そうした中にあっても、やっぱり仕事を変える期待とともに、諸先輩や仲間の指導援助をいただきながら、本当に楽しく、大過なく仕事をさせていただきました。
 この議会での2年間は、就任のごあいさつときょうのこの退任のあいさつ、2回だけということで、討論には参加することができませんでしたけれども、議員の皆様の南国市政に対する熱い思いを十二分に拝聴することができ、意義深く、大変参考になるものでした。
 退職後は、お手伝いできる地域での活動にかかわることで市政の一助になればと考えております。
 長い間お世話になり、まことにありがとうございました。
○議長(浜田幸男君) 細木農業委員会事務局長。
      〔農業委員会事務局長 細木 猛君登壇〕
○農業委員会事務局長(細木 猛君) きょう私は満60歳の誕生日を迎えました。この日に退職のごあいさつができますことを本当にうれしく思っております。
 では、ごあいさつをさせていただきます。
 終着駅着けばあしたの始発駅、定年を迎えるに当たりまして、この言葉がすぐに浮かんでまいりました。公務員生活40年の終着駅は目の前に迫っております。振り返れば、飛行機、電車、バスなど、いろんな乗り物に乗りかえてまいりました。今思えば、その間途中下車したり、おりた駅の出口を間違えたり、慌て過ぎて何度も転んだり、いろんな出来事が走馬灯のように浮かんでまいります。
 これからは慌てず、急がず、各駅停車の鈍行に乗りまして、それぞれの駅で下車し、私なりの旅をしたいと思っております。もしどこかの駅で私を見かけたときは、気軽に声をかけていただければ幸せに存じます。
 最後に、皆様方の御健勝と御多幸を心から御祈念申し上げまして退職のごあいさつといたします。
 長い間お世話になり、ありがとうございました。
○議長(浜田幸男君) 4番村田敦子さん。
○4番(村田敦子君) どうも皆様ありがとうございました。
 それでは、答弁いただいたことに対しまして再度質問をさせていただきます。
 神田課長は今期で退職されますが、このリフォーム助成制度は、本当に入札に参加できない零細企業の方々の暮らしを助けるために役に立っております。どうか次の課長にも申し送りをして、先進地の調査また視察などをして実施に向かって検討していただきたいと思います。
 小規模工事登録制度は、もう少し検討をということです。確立を目指しての検討でしたら幾らでもしていただきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。
 あけぼの道路2車線供用に伴う質問につきまして、建設課長にお答えいただけなかった分をもう一度質問します。
 下末松と東崎にできているトンネルなんですが、そこは子供たちが通学に使わなければならない道で、どうしてもトンネルを通る必要があるのですが、2車線供用になるまでできないとかと言われて、電気がつかない状態で使用しております。本当に今社会では幼い子供に対して、さまざまな危険なことが起こっております。どうか電気をつけることで少しでもその危険が防げるのですから、どうか早急に対策をしていただきたいと思います。
 横堀川のしゅんせつについては、地区代表者の方々からの要望が大事なようでございますので、早急に地区の方に働きかけ、要望書を提出するようにいたしますので、どうか後押しをよろしくお願いいたします。
 そして、一番やはり大事なのは、下で水を引き受けてくれる舟入川の改修になろうかと思います。どうか、毎年要求をされているということです。あの手この手でこれからも引き続き頑張っていただきたいと思います。
 農林課長にお答えをいただきました。23年度の捕獲数のために計上されている予算の頭数なんですが、イノシシが150頭、シカ10頭分では、先ほどお答えいただいた中でも成合地区で、はや8頭捕獲されているという状態ですので、また補正予算で補っていただきたいと思います。
 シカの被害は、23年3月2日に発表された数では11万頭になっておりますので、3万頭では年間捕獲でも間に合わない、できれば5万頭捕獲していただくぐらいでしていかなければ高知県の山が守っていけないというお話です。どうかよろしくお願いいたします。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。建設課長。
○建設課長(吉川宏幸君) 済みません、トンネルの照明の件、答弁が抜かって大変失礼をいたしました。
 地下道のトンネルの照明でございますけれども、当然あけぼの街道が供用開始になる以前に、直近に市道の部分、農道の部分につきましても、地下道の場合はほとんどが市のほうへ譲与を受けておる状況でございます。ただ、今回暫定ということで、まだ照明がついてないかもわかりませんけれども、その辺早急に県のほうで話持っていきまして、早い時期に回答をいたしたいと思います。
 もし県のほうで予定があるんであれば、いつごろ照明がつくのかというようなことも含めまして協議をしてまいります。
 それと、それぞれ河川改修、それから県道の改良につきましても、年1回というような要望だけでなく、やはり機会を見て数回なり、何回でも要望活動はぜひ行っていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
○議長(浜田幸男君) 農林課長。
○農林課長(西川 潔君) シカの個体調整事業は県の事業でございますので、きょうのような実績もはや出てまいりましたので、早速県のほうと連絡をとって、補正が必要になるのではということで話を通しておきたいというふうに思います。
 以上でございます。