トップページ > 南国市議会 > 議会議事録
読み上げる

議会議事録

  • 開催別
  • 一般質問
  • 議員提案
  • 市長提案
  • その他
  • 検索

検索結果 »  平成22年 第347回市議会定例会(開催日:2010/09/10) »

一般質問 3日目(前田学浩)

質問者:前田学浩

答弁者:市長、教育長、関係課長


○議長(浜田幸男君) 2番前田学浩君。
      〔2番 前田学浩君登壇〕
○2番(前田学浩君) 通告に従いまして質問をいたします。
 まず、市長にお伺いいたします。
 市長は、昨年夏の衆議院選挙とことしの夏の参議院選挙において特定の候補者を応援されました。最初に前提として言っておきたいのですが、私の質問は市長の政治活動の制限を求めたりするものではありません。むしろ、はっきりとして一人の候補者を応援するのは、私も見習う点もあるのではとさえ思っています。
 今回お聞きしたい点は、二大政党政治が進んでいく中での基礎自治体の長としてどう考えているかということです。つまり、市長は南国市の代表者、顔であり、国政選挙において一人の候補者を積極的に応援する際には、当然のことながら南国市全体のメリット、デメリットを考慮され、応援行動に起こされたものだと思います。
 昨年夏の衆議院選挙においては、当初より国レベルでは民主党の圧勝が予想されておりながら自民党の候補者を応援されたこと、そしてこの夏の参議院選挙において劣勢だと予想されていた候補者を応援されたことについて、その応援に踏み切った理由とその後の総括を、二大政党政治が進んでいく中で、南国市の市長としてどのようにお考えであるか、お伺いいたします。
 次に、観光振興、メディカルツーリズムです。
 南国市として観光振興計画を策定するとの答弁を前回の議会にて発言されましたが、まず進捗状況をお伺いします。
 続いて、昨今、中国人観光客を呼び込むために大変な努力を各自治体が行っています。その中で、注目されているのがメディカルツーリズムだと言われています。メディカルツーリズムとは、治療、診断目的で外国へ行き、滞在中に観光をすることです。日本国内では、人間ドックと温泉、ペット診察と観光を組み合わせるなど、地域ぐるみで取り組んでいます。
 メディカルツーリズム、つまり医療観光ですが、医療技術の高さや費用対効果の大きい日本国内の医療は国際的に評価が高く、中国などアジア地域の富裕層をターゲットとしたメディカルツーリズムを成長分野と位置づけられています。旅行会社のJTBは、ことし4月に医療機関に対し、訪日外国人の受け入れをサポートするジャパンメディカル・アンド・ヘルスツーリズムセンターを開設してします。
 国際的に見ると、経済産業省の委託で調査を行った野村総合研究所が、09年3月に発表したレポートでは、タイは08年で145万人の外国人患者が見込まれており、05年の外国人患者の支出総額は1,150億円に上り、シンガポールでも政府と医療機関が一体となってメディカルツーリズムを推進するなど、アジア各国で関心が高まっています。
 日本では、日本で初めて国際的医療認証ICIを取得した千葉県鴨川市の亀田総合病院、亀田クリニックなど、個々の医療機関で取り組む事例はありましたが、国を挙げてメディカルツーリズムに取り組む面ではおくれていました。ただ、最近になって経産省や官公庁を初め、地方自治体レベルで研究を重ね、訪日外国人の増大に寄与する成長分野として注目、政府もことし4月、長期治療で訪日する外国人向けに医療ビザを申請する方向を打ち出しました。
 南国市でも大きな病院があり、ペット診査もできる状態だと思います。また、龍馬、元親観光と、スポーツジムを併設したホテルの宿泊など、南国市版メディカルツーリズムも実現ができるのではないかと思いますが、御所見を伺います。
 今後、中国は13億人のうち1億人が海外旅行へ向かうとされています。中国向けのパッケージを南国市観光振興計画にぜひ盛り込んでいただきたいと思います。積極的な答弁を求めます。
 続きまして、中学校給食です。
 8月に行われました考える会の傍聴に行っておりました。公開なのに南国市のホームページにアップされるのが6月の第2回同様、わずか二、三日前ということから、傍聴は同僚議員3名とほか2名でした。食育のまちづくり条例第7条にある、市は食育を推進するに当たっては、広く市民から意見を聴取し、その意見を施策に反映するよう努めるものとするという、食のフロントランナーとしてつくられた条例から見ても、大変残念な中学校給食を考える会のあり方であることを第一に指摘しておきます。
 また、考える会は、南国市在住の母親が参加していないのですが、これは今回の市長報告からの企画関係について話された、市行政の基本理念である市民が主役、市民協働とは全くかけ離れ、市民の視点に立った市政の推進、市民との協働による諸施策の推進という、基本的な考えとされた市長報告との整合性も、その理念としてみじんもとれてないことを本議会で明確に意見しておきます。
 さて、1問目の質問は、前回実質わずか2回目の考える会で、早くも給食必要なしとの結論、方向性が出て、次回の10月には市教委がその素案をつくるとの会長発言がありましたが、その前に、小中学校の保護者、特に母親との意見交換の場を持つようなことはしないのか、お伺いいたします。
 最後に、少子化が進み、学校選択制の中での公立小中学校のあり方について質問いたします。
 学校選択制の中には4つの形態があり、自由選択制、ブロック選択制、特認校制、特定地域選択制があり、南国市は現在、特認校制度による学校選択制がとられています。
 また、23年度よりもう一校、白木谷小学校が特認校制度の導入をするとの報告を本議会で受けました。つまり、物理的には保護者、子供は自分の地域の小学校とあわせて3校から選ぶことができるようになるわけです。学校選択制もさらに進みました。
 私の質問の前提として、私は学校を核とした地域コミュニティーの再構築をテーマとして活動しているものですので、小学校を可能な限り残すことについて賛成の立場です。学校選択制の中でその小学校を選んだ保護者、生徒は、その学校を含む地域社会の一員になることも承知の上で選択するからです。その地域にとっては新しい住民が来るとも同じになり、地域が間違いなく活性化されます。
 さて、まず1問目の質問です。
 市長の市政報告の中に、特認校を導入する理由として、中山間地域に所在する学校の振興策としてとありますが、学校の振興策という言葉は、私学を除いて概念的に公立の小中学校ではなかなか聞けない言葉です。私などは改革が進まない公立小中学校における教育行政で、何をイメージして学校の振興策ということなのか、とても興味があります。ここで言う学校の振興策とはどういうことでしょうか、答弁を求めます。
 もう一点、コミュニティースクールの件です。
 高知県では、小学校2校、中学校1校が実施されていると思いますが、その小学校の1校は南国市内の奈路小学校です。おさらいとしてコミュニティースクール導入の目的を改めて文科省のホームページから確認いたしました。近年、公立学校には保護者や地域の皆さんのさまざまな意見を的確に反映させ、地域に開かれ信頼される学校づくりを進めていくことが求められています。このため、コミュニティースクールによる学校評議員制度の導入や、自己点検、自己評価の取り組みが図られてきました。
 コミュニティースクールによる学校運営協議会を通じて、保護者や地域の皆さんが一定の権限と責任を持って学校運営に参画することにより、そのニーズを迅速に的確に学校運営に反映させるとともに、学校、家庭、地域社会が一体となってよりよい教育の実現に取り組むことがこの制度のねらいです。また、地域の創意工夫を生かした特色ある学校づくりが進むことで、地域全体の活性化も期待されるとあります。国内で見てみると、京都市、三鷹市、雲南市、世田谷区、杉並区、一般的に教育行政改革に熱心だとされている自治体は積極的に導入しています。
 2点目の質問です。
 民主党が進めている新しい公共の宣言の中で、すべての公立学校に進めていくとされているコミュニティースクールは、奈路小学校同様に、白木谷小学校でも進めるのか、また、南国市としてほかの小中学校にどのように進めていくのでしょうか、お伺いいたします。
 3点目は、さきの市政報告の中ではこうも言われています。学校と地域が一体となって特色を持った教育ができるものと期待しておりますと。この中でも気になりますが、学校と地域が一体となった特色を持った教育とはどういう教育を、どういうシステムをイメージしているのでしょうか、具体的な答弁をお伺いいたします。
 以上です。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 前田議員さんの御質問にお答えいたします。
 まず、この前田さんの質問の中で、市長の政治活動を、私の政治活動の制限を求めたりするものではありませんというお断りがありましたが、私もそれは困りますので、そういう質問の趣旨でないことはお断りをしなくても十分理解しております。
 簡潔に申し上げます。私も選挙で選ばれた人間でございます。私が個人としてという立場は通用しないと思います。思いますが、私が今まで7年半ぐらいですか、助役、副市長として浜田市政の中で務めてまいったわけでございますが、そして市長として3年ちょっと、3年ぐらいの中で、私はたくさんの国会議員の先生初め、政治家の方々とお会いし、南国市の利益と思って市長としていろんな施策の推進、あるいは地域の要望であったり地域の課題について、要望実現のためにいろんな働きかけとか、そういうこともしてまいりました。
 その中で、やはり私は、先ほど言われたような民主党が圧倒的に有利であるとか、あるいは今度の参議院選で不利なとかいうこと以前の問題で、これはある意味で言えば信義の問題であったり、その個人の人柄であったり、政治家としてふるさと高知県といいますか、もっと細かく言いましたら南国市を大変大事にしてくれる政治家の方を、私は今までその御本人の活動、そういうものもよく見てきましたから、そういう意味で、私はこれは信義の問題であると。何も民主党が圧勝で負けようとも、そういうレベルの問題ではない。そして、その候補者が今回の参議院へ出て、その候補者がどうも旗色、形勢よくない、またい、そういうことで応援をやめたり、それから強いからしたり、そういう関係ではない。
 思い起こせば、特別交付税の関係であったり、その前は’98豪雨で問題解決いたしましたが、国分川の改修事業であったり、あるいは物部川の改修促進であったり、そういう場面場面で、先ほど言いましたようなふるさと高知県のため、あるいは南国市のため、私はそういう立場を、国会議員の立場を忘れて、粉骨砕身、本当に走り回ってくれたお二人は方々であると、こういうように信じております。
 そういうことに対して、私はこの地元の市長、力はないわけで、非力でございますが、やっぱりその姿勢にこたえるのが私ではないかと、そういう立場でございます。特別それ以上の深い意味はございません。
 以上でございます。
 もう一つだけお話し申し上げますと、昨年、物部川改修期成同盟会として、私が3市の市長が交代でやっておりますもんで、私が新しいその任に着きまして、昨年陳情に参りました。国土交通省と財務省と、そして国会議員四国4県のそれぞれの一級河川管理関係のある市町村が全員集まって、役員ですが、集まっていくわけでございますので、それで国土交通省へ行こうとしたら、陳情はまかりならんということでございましたので、急遽一つの会議室をお借りしまして、今までやっておりました、それぞれが持っておりましたけれども、陳情はやめまして、それぞれの河川のテーマについての意見交換会ならということで、意見交換会を行いました。
 そして、地元の国会議員さんをそれぞれ陳情書を持って回り、これで大体終わりかと思ってたやさきに、与党の、民主党の議員が会ってくれるということで、私は初めてでございましたが、国会議事堂の中へ参りました。そして、関係議員が行って、初めて副幹事長さんだったと思うんですが、お会いして冒頭言われたことが、大変、遠路御苦労さまでございました。来年からはわざわざこの東京まで来ていただかなくても、それぞれの県の民主党の本部に、県本部に陳情していただいたら結構でございますということでございました。ああそうかなと、つまり、それが政治主導なのかなと、私自身はそのように思って、それで陳情書を渡せたのかどうか忘れましたが、我々は帰ってまいりました。
 ところで、今年またその時期がやってまいりまして、もう国土交通省は意見交換会ということでございましたので、意見交換会を昨年のようにそれぞれの市長、私であれば物部川の問題点を出して発表しまして、それに国交省が答えるという形で意見交換会をしました。ところが、去年いいと言われましたので、私らもう全部日程終わりまして帰ろうとしたら、ちょっと待ってくれと、会うと言ってくれておると。だれが言ってくれたか私は知らなかったんです。会うということで、またぞろといいますか、国会議事堂の中へ行きまして陳情を行いました。つまり、去年言われたことはそういうことで、結果的にはなかったわけでございます。
 もう一つ申し上げますと、その候補者を選定するときに、私はこの市議会の中でも少しは申し上げたかもわかりませんが、非常に、この前の衆議院選挙で、恐らく民主党が圧勝だろうと言われ、マニフェストが出ました。その時点で、私は小さな田舎の自治体でございますが、そこの市長という立場から見た場合、この政権、マニフェストって本当に実現性があるのかなと、正直申し上げて、国家財政がこういうときにこういうことができるのかなという一つの疑問点を持っておったのは事実です。だけれども、そういうことよりも、私は先ほど言ったようなことで判断をいたしました。その問題については以上でございます。
 そして、白木谷小学校のことで、私に聞かれましたので特認校の導入についてお答えいたします。
 学校の振興策というのは、私学ではいろいろ言われるけれども、どうもこの白木谷小学校の特認校の導入について、振興とはどういう意味かと、こういうことでございますが、特にこれは難しい意味を持って、この意味を持たして学校の振興策といった意味ではございません。これは地域の方々から私にも話がありまして、市長、どうもここまで生徒が減ると地域も寂しい、学校はもちろん寂しい。ここでやっぱり何とかお互いが力を合わせて、学校を中心にして子供たちと我々と、そして行政が力を合わせて何とかもっと元気になる方策はないんだろうかと。
 前にどうも奈路地区はやったけど、我々この南っ側の谷はどうもそのときにはいまいち、やろうやろうということにはならなかったけれども、この特認校を導入して、何とか元気を取り戻そうと、こういう意味で、学校、先ほどコミュニティーの関係で前田議員が言われた、それと私はそんなに違いはないだろうと思っておりますが、学校、地域、それぞれの課題を地域全体の課題といたしまして、責任といいますか、そういうものを共有し合い、学校と地域が一体となっていろんなことに取り組む、そういう意味での、特にこれだというものはないとしても、これからこの問題に取り組み、要するに地域と学校を元気にしていこうと、私はそんな意味だと理解しております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 教育長。
      〔教育長 大野吉彦君登壇〕
○教育長(大野吉彦君) 前田議員さんの学校選択制の中での公立小中学校のあり方についての市長答弁に続きまして、コミュニティースクールの導入についてと、学校と地域が一体となった教育についての御質問にお答えいたします。
 まず、白木谷小学校へのコミュニティースクール導入につきましては、国からの指定に関する募集要項等が届いていませんので、現在のところ具体的な論議には至っておりません。奈路小学校を例にいたしますと、平成12年度に特認校制度を導入し、平成17年、18年度に文部科学省事業のコミュニティースクール推進事業の指定を受け、その間、学校運営協議会を立ち上げ、議論を重ねた上で、翌平成19年度から正式にコミュニティースクールとして現在に奈路小学校は至っております。私ども教育委員会といたしましては、行政主導ではなく、学校、PTA、地域が主体となり、十分な議論を行い、その結論を支援いたしてまいりたいと考えておるところでございます。
 また、他の市内小中学校へのコミュニティースクールの導入に関しましては、現在のところは考えておりませんが、今後も変化する国の動向や、各学校の実態を把握しながら、学校、地域の要望にこたえていきたいと考えております。
 次に、学校と地域が一体となった教育ということでございますが、白木谷小学校は緑あふれる豊かな自然環境があります。そして、地域の方にいろいろな場面で支えていただいている学校でございます。そういう環境を十分に生かした教育、具体的には地域の文化や風土に触れる行事への参加、田植え等、地域住民との触れ合いや、四方竹の活用等、自然体験を通して心身の健やかな成長を促し、豊かな人間性を培う児童の教育に取り組んでまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 商工水産課長。
      〔商工水産課長 今久保康夫君登壇〕
○商工水産課長(今久保康夫君) 前田議員さんからの観光振興計画の進捗状況と観光振興、メディカルツーリズムについてお答えいたします。
 メディカルツーリズムですけれども、環境庁も中国の富裕層を対象として、今後、後押しをするという方針を出しておりまして、最近特に欧米の富裕層で人気を集め始めている新しい医療サービスでということで、大変注目すべきことだと考えております。
 現在、観光振興計画づくりにおきましては、まだたたき台づくりの段階で、市内の観光となり得る地域資源の洗い出しであるとか、観光資源ごとの調査表に落としていくとか、それから各地域の情報を集めている段階です。正直言いまして、病院を観光資源とするという発想は正直言ってありませんでした。しかし、南国市の観光は従来型の観光というよりもメディカルツーリズムのような体験観光を目指して振興計画にも盛り込むべきかもしれません。前田議員の提案も参考にしながら、幅広い分野から可能性を検討していきたいと思っています。
 ただ、本市におきましては、人も金も限りがありまして、選択と集中も必要かと思っております。そして、どんなすばらしい観光振興計画をつくっても、実際に実行できなければ意味がないとも思っております。メディカルツーリズムなどを考えた場合、例えば医療機関の方々が受け皿として可能かどうかとか、また積極的な協力の意思があるのかとか、また中国向けとかいう中で、海外も含めた情報発信とか、そして宿泊とか交通機関とか、そんなコーディネーターをだれがどうやってやっていくのかなど、クリアすべき課題は多いのではないかと考えています。
 やはり、まずは観光客のニーズを具体化させる基本としての受け皿や、そして情報発信などの推進体制の整備のほうを、方向性を検討して明確にしていく必要があるのではないかと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 以上です。
○議長(浜田幸男君) 学校教育課長。
      〔学校教育課長 正木敬造君登壇〕
○学校教育課長(正木敬造君) 前田議員さんの御質問にお答えをいたします。
 8月27日に第3回南国市中学校給食を考える会を行いました。その中で、次回の第4回会議につきましては、今回提出した資料のさらに詳細な資料と、第3回会議の内容を取りまとめたものをもとに、さらに議論をするということが確認をされました。したがいまして、事務局としましては、次回第4回会議に向けてこれらの資料を今後作成していきたいと、このように考えております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 2番前田学浩君。
○2番(前田学浩君) それぞれに答弁ありがとうございました。
 また、市長からは丁寧な説明で、候補者を応援される経緯がわかりました。地方分権の時代に入っていきますが、大切な市政のかじ取りを今後ともよろしくお願いいたします。
 メディカルツーリズムについては、今後とも勉強していただき、特に隣の県、徳島ではかなり進んでおりますので、現場にも行かれたらとも思います。
 また、鳴門市では来月カジノ構想のフォーラムを行政主導で開いていくようですので、観光振興策には制限をつけずに、あらゆる方向を定住自立圏構想の中でも盛り込んでいただき、検討していただきたいと思います。答弁は要りません。
 中学校給食については、私ども市議3名と傍聴2名は聞き間違い、誤解であったかもしれませんが、その中では、第4回の考える会では素案が出るというふうに聞いた覚えがございます。そしたら第4回では素案が出ないという理解でよろしいと思います。
 それと考える会についてお伺いします。
 第3回を開催される前に欠席となった委員さん、10名中4名が欠席になったんですが、その4名からの意見の聞き取りは開催前にされたでしょうか。この点、伺います。考える会の会長さんが第3回の開催前に、今回は方向性を決める会ですと宣言されてスタートいたしましたが、欠席がわかっていた委員さんについては、当然ながら意見を聞くべきであったと思いますが、4名の欠席者の意見を事前に聞いたか、お伺いいたします。
 もう一点、第3回の場で、市内中学校の給食の時間を視察されたとして、考える会の会長さんは栄養的にも問題ない、親の愛情を感じたと感想を述べておられましたが、香長中学校の生徒は約600名でありまして、視察における教室の移動や階段の上り下り時間を含めて、1人5秒見たとしても3,000秒かかります。つまり50分。10分の給食の時間で一体何人の弁当を見ての発言だったのでしょうか。現場で立ち会ったであろう市教委の方の答弁を求めます。
 なお、視察を受けた中学生は、1人ぐらいは委員さんは教室に入ってきたけど、あとは廊下をすらっと歩いていたと私に話してくれました。600名の生徒のうち何名の弁当を見て栄養的に問題ない、親の愛情を感じたと大きな声で言っておりましたが、この件について答弁を求めます。
 学校選択制についての関連質問です。
 23年度の奈路小学校と白木谷小学校、入学予定者と学校の生徒予定数をそれぞれお聞かせください。
 次に、スクールバスの運営は南国市でどのようになっていくのか、お聞きします。つまり、今まではこういう運営方法で行っていた、23年度からこういう運営方法でやると答えていただきたいと思います。
 続きまして、今回白木谷小学校の特認校制度については、かなりあっさり決まった感がありますが、あと数年もすれば国府小学校、大湊小学校、稲生小学校も生徒が少なくなると思いますが、そのときは両校と同じように地元が求めれば特認校制度を導入する可能性があるかどうか、その点お伺いいたします。
 他県の事例ですが、特認校になってから児童獲得だけが目的となってしまうような学校もあります。つまり、新規住民は張りつかず、また去ってしまうという状況。児童獲得とともに住宅供給や住民支援などの、新しく住みついてくれる子育て世帯への支援や整備が、中山間地域では大切であると思います。この点について、昨日の答弁で、市長からは非常に前向きなことを言われておりました。ぜひ具現化していただきたいと思います。
 また、浜田和子さんのお話にもありましたが、平場での住宅供給もよろしくお願いいたします。
 以上です。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。学校教育課長。
○学校教育課長(正木敬造君) 前田議員さんの御質問にお答えをいたします。
 私のほうは、中学校給食を考える会の件で答弁をさせていただきます。
 まず、第3回会議、4名の欠席ということで、実はこの4名の方につきましては、急な欠席という状況がございました。したがいまして、正式な意見聴取ということはできておりません。ただ、この4名の方々はそれぞれ各中学校を一緒に視察をしていただいておりますので、その中で発言をしているというところがございます。
 それからもう一点、香長中学校の訪問の状況ということで御質問をいただきましたが、確かに600名という人数ですので、昼食時間が校時表として30分間です。そういった中で、全部の学級を回ることはできておりません。具体的に何名のお弁当を見てというところまでのデータはございませんので、そこはちょっとお答えができないので申しわけございません。
 以上です。
○議長(浜田幸男君) 教育長。
○教育長(大野吉彦君) 私のほうからは、白木谷小学校の特認につきまして御答弁させていただきたいと思います。
 平成22年度、本年度、奈路小学校は地元のお子さんが10名、特認制が児童が19名、合計29名でございます。白木谷小学校は、地元のお子さんが17名でございます。したがいまして、白木谷小学校は昨年度から、市長申し上げましたように、白木谷小学校の活性化協議会いうものを立ち上げまして、地域の総代、PTA会長、学校等挙げて、地域を挙げての活性化に取り組みまして、特認校制度をぜひお願いしたいということで、私たちもその意を受けまして準備をしてまいったところでございます。
 来年度につきましては、奈路小学校が6年生4名が卒業しまして、1年生3名でございますので、来年度、今のままの特認数でしたら1名減って28という予定でございますし、白木谷小学校はちょうど2名卒業されて2名入られますので、いわゆる地元の児童としましては17名、同じでございます。
 それから、奈路小学校のスクールバスにつきましては、瓶岩小学校を久礼田小に統合しましたときに、スクールバスを運営するということで準備しておりましたスクールバスを、供用として奈路小学校のスクールバスとしても使わせていただいておりました。両校の準備したスクールバスでございますが、今回、白木谷小学校へのスクールバスの導入につきましても、市長が御英断いただきまして、白木谷専用のスクールバス、それから奈路小学校専用のスクールバスを予定する予定でございます。したがいまして、従前の久礼田小学校のスクールバスも必要でございますので、それによって児童の運搬をいたすということにいたしております。
 もう一点、まだ今後このスクールバスの運営につきましては協議を重ねまして、いわゆる運転業務の委託とか、運営の道筋とか、いろんなところをクリアしてまいらないけませんが、今のところ市役所発の学校、白木谷の場合には、これも白木谷幼稚園と瓶岩幼稚園を統合しましてたちばな幼稚園ができましたときに、白木谷のお子さんをたちばなまで送るということの約束がございますので、白木谷のスクールバスは市役所から白木谷小へ上がったらおりてきて、いわゆるたちばな幼稚園は8時半から9時までに入ればいいですので、おりてきまして幼児を乗せてたちばなへ運搬すると。帰りはその逆コースというふうに考えておるところでございます。
 奈路小学校につきましては、先ほど申し上げましたように、久礼田小と奈路小と、いわゆる両方のスクールバスとして運行しておりましたのを切り離します。両方のスクールバスでしたら、いわゆる運行上非常に時間に制約がまいります。さきに実は久礼田小学校のなれ合いとか、才谷とか運行してからおりてきていましたんで、巨峰園のところまでしか運行できませんでした。いわゆる朝余りにも早くなり過ぎるわけです。
 したがいまして、今回市長もそのことを配慮してくださいまして別々にしてくださり、奈路の専用スクールバスも市役所から学校へ、学校から市役所へということになりまして、久礼田小学校のスクールバスは今までどおりの運行ができる。若干時間にも余裕ができるということで運行する予定でございます。ただ、具体的な運行コースとか時間とかということにつきましては、市長部局ともさらに詰めまして、決定をしていきたいというふうに考えておるところでございます。
 済みません、間違っておりまして、奈路小学校が地元の子の入学が1名ということで、卒業4名よね、ということで3名減ということになりますので、現在29ですので26と、奈路への特認がまいらなかったら26ということになります。
 それともう一点、議員の皆様にも御承知をいただきたいと思いますし、10月の広報には掲載いたしておるんですが、既に原案を出しておるんですが、奈路小学校は今まで第1学年のみの募集でございました。それにお兄ちゃん、お姉ちゃんがおる方については御相談に乗って、入ってこられた方もおいでます。白木谷小学校のほうは後発でございますので、ぜひ、17名という児童数も少ないことを踏まえて、1年生から6年生までの募集にさせていただきたいと。これは私どもに話したんではなくて、奈路小学校の運営協議会と白木谷活性協議会がそれぞれ特認校についてのもう一度話し合いをしていただきました。この2つがいわゆる代表5名に集まっていただきまして、奈路小学校、白木谷小学校の特認校の検討委員会というのを構えてございます。
 このとき、一番感動しましたのが、奈路地区の代表者の方から、奈路地区と白木谷地区はもともと上倉村で1つであると。だから奈路のほうも白木谷のほうもともに活性化していかなくてはいけない。ぜひ一緒に取り組みましょうと。奈路地区からそういう声をいただくことができました。それによって、お互いに条件を出し合って、それぞれもう一回地区へ持ち帰りました。奈路は白木谷の要望を伝える、白木谷は奈路から出たことを伝える。でもう一回話し合いをしまして、2回目のいわゆる検討委員会を9月初めに開催をいたしまして、両地区の検討委員さんがそういうことで、一緒に奈路も白木谷も両立するようにやっていきましょうということで合意に達しまして、今回の発表に至ったところでございます。
 ただ、南国市内一円が募集になりますので、今前田議員さんおっしゃられましたように、実は稲生小学校、大湊小学校、国府小学校も人数が決して多いとは思いません。そういう学校に影響が極力出ないように私どもも配慮しないといけませんし、今回の特認校の運営につきましては、いろんな面でそういう子供たちの自然の中での教育を受けたい、そういう子供の願い、保護者の願いを踏まえながらも、現在の他の小学校への教育活動に影響を及ぼさないように、配慮しながら進めなくてはいけないというふうに考えております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 2番前田学浩君。
○2番(前田学浩君) 中学校給食につきましては、きょう偶然、「声ひろば」のほうに高校の先生と安芸市在住の24歳の主婦の方の2人の御意見が載っておりますので、また時間あるときに見ていただいたらというふうに思います。
 そして、中学校給食については、最後に重ねて、保護者、特に母親との意見交換の場をぜひ持っていただくよう、強く要望して終わります。
 学校選択制についての関連質問です。
 以前、一般質問でも取り上げましたが、平成20年10月に行われました高知県教育基本計画検討委員会の議事録の中で、その委員長は、高知の教育風土についてどのように感じているのかとの質問に、例えば都会でない地方の県で進学校が私学であるということに驚いた。このことは、高知県の小中高の学力や生活の問題、全部そこに根があると思うと答えられております。
 私はその議会のときにも述べましたが、今もそう思っているのですが、この大きな問題を解決するためには、私学に負けない公立中学校をつくるしかないと思ってます。そうでないと、例えば高知工科大学は県立になりましたが、県枠で推薦で入っていった生徒は現在別教室で補習を受けているというような状況を聞いております。つまり、県推薦枠を取っ払われてしまいますと、公立の高校生が工科大に入っていけない状況が今のところ見えているわけです。やっぱりそうでは保護者としても困りますので、中学校から学力向上にもう一つ、二つ、力を入れていただきたいと思います。
 それで、最後にもう一つ、8月末に稲生小学校に実は島根県雲南市から教育長と教育支援コーディネーターの方が視察においでてくれました。雲南市の土江教育長は、文科省の学校と家庭、地域の連携を考える委員会の委員もされておりまして、経験豊富な方が学ぶ姿勢を見せてくれて、稲生小学校に来てくれたことは、教育者の見本を見たと私は思いました。
 その雲南市は南国市よりわずか人口が少ないだけですが、市では市の職員がすべての学校に入り込んで教育支援コーディネーターとして、学校、地域の支援を行っております。その教育長と一緒に来ていた20歳代の一般職員でありながら教育支援コーディネーターをしている方とも多くの時間を話しましたが、地域のこと、そのべースになる教育のことのお話を聞き、私も身震いするほど感動を覚えました。何度も何度も私が議会にてお話ししている地域担当職員制度のはるか先を進む取り組みだと思いました。
 先月高知県に来られた鈴木副大臣は、これから社会に必要とされる人は、人間の学びと成長について知識と洞察と技能を身につけた人だと言っています。私は地域担当職員制度が教育支援、地域支援コーディネーターとなり、各学校に入り込んで地域と教育の問題を体感し、それにより人間の学びと成長について、知識と洞察と技能を身につけた自治体職員になることができると考えています。これにより、将来地域主権になっても職員の強化が図れた力強い基礎自治体が構築ができるとも考えております。この雲南市の学校で行っております地域支援コーディネーターについて、御意見、御感想があればお伺いしたいと思いますが、なければ構いません。
 以上で3問を終わります。