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検索結果 »  平成22年 第347回市議会定例会(開催日:2010/09/10) »

一般質問 1日目(西原勝江)

質問者:西原勝江

答弁者:市長、消防長、関係課長


○議長(浜田幸男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。12番西原勝江さん。
      〔12番 西原勝江君登壇〕
○12番(西原勝江君) 通告に従いまして3問お伺いいたします。御答弁よろしくお願いいたします。
 最初に、先ほど徳久議員さんからも質問がありましたけれども、私も子宮頸がん対策についてお伺いいたします。
 女性特有のがんから命を守るために検診が大事であるとのことで、昨年の前政権のもとでありましたが、女性特有のがん検診推進事業の予算が補正予算に盛り込まれ、本市においても女性特有のがん検診の受診率を高めるための子宮頸がんと乳がんの検診の無料クーポン券が配付されました。クーポン券の利用もあり、両方のがん検診は延べ人数で1,100人以上増加したと伺っております。
 本年も国の補助が減額されましたが、7月上旬には子宮頸がん検診、乳がん検診両方対象者約2,900人の方に無料クーポン券が女性のための検診手帳とあわせて送付していただきました。
 子宮頸がんは予防できる唯一のがんであります。それは、1つにはがんに至るまでの過程が解明されていることで、検診によって前がん病変を発見することができるのです。
 そして、2つ目にはがん発症の原因がヒトパピローマウイルスの感染とほぼ特定されていることです。すなわちワクチン接種と定期的な検診の両輪でほぼ予防できることになります。
 2007年に策定されましたがん対策推進基本計画では、2011年にはがん検診率を50%にと、すべてのがん検診でございますけれども、50%にとの目標を掲げております。子宮頸がん予防のための検診の受診率の向上についての御見解をお伺いいたします。
 がん発生に至るウイルス感染について、先進国では予防のためのワクチン接種が既に行われていました。予防ワクチンについて、日本では昨年子宮頸がんの予防ワクチンが厚生労働省において承認されました。これは2007年10月、公明党の当時の浜四津参議院議員が参議院予算委員会において子宮頸がんのための予防ワクチンの早期承認を求め、訴えました。そして、実現しました。増加していると言われる子宮頸がんは、ワクチンの接種と定期的な検診でほぼ100%予防できる唯一のがんであります。
 ここで、大きな課題は接種費用の問題であります。半年間に3回接種する必要があり、費用は3回で約5万円前後かかるとのことです。公明党ではワクチンの公費助成を求める署名活動を行い、350万人の声を政府に届けました。
 また、ことしの臨時国会では審議未了で廃案になりましたが、この秋の臨時国会では子宮頸がんの予防ワクチン接種と検診の全額国庫負担を求めて与・野党に呼びかけ、子宮頸がん予防法案の提出を準備しております。
 ほかの自治体では既にワクチンが承認されて以来、ことしに入って公費での接種に踏み切ったところがあります。高知県内におきましても、全額補助や上限5万円までの補助を本年より、また来年度より実施しようとしている自治体が多くあります。国は3分の1の補助を考えている旨、たしか8月31日県に内示があったと思いますが、これは実施を決定している自治体に限るとのことであります。県レベルでの補助が県内自治体にくまなく実施されると、県内全自治体が国の補助対象にもなれるところへ持っていけるかもしれませんので、公明党高知県女性局も8月30日、尾崎県知事のもとへ予防対策の拡充と公費助成を求めて要望書を提出してまいりました。
 自治医科大学附属さいたま医療センターの今野良教授らの研究によれば、例えば12歳の女子にワクチンを接種した場合、がんの発生者数、死亡者数をともに約70%減らすことができ、しかも約210億円の接種費用に対して約400億円の医療費などを削減できると試算しております。つまり、接種費用に対して2倍の医療費の削減ができるということです。医療費の抑制や労働損失といった点からしても大変有効であると考えられる旨を述べられております。そのような費用対効果よりも何よりも、女性の命を守ることができるということです。
 8月17日の新聞報道によりますと、厚生労働省は来年度の政府予算の特別枠に、この事業の中で子宮頸がんを予防するワクチン接種の助成事業を新たに設け、150億円の予算を盛り込んでおります。実施自治体への3分の1の補助を受けるために、本市も実施を表明すべきではないかと思いますが、市長のお考えをお聞かせください。
 次に、ワクチンの接種に関しましては、まだまだ教育現場においても、保護者においても情報不足により認識が正しくされているとは言えません。多くの皆さんに子宮頸がん予防ワクチンや検診等についての周知が必要とされます。土佐町ではこの9月に補正予算を通し、実施に踏み切るようですが、既に住民周知のための講演会等も行っているとのことです。本市におきましてもこうした講演を行うことを求めたいと思いますが、御所見をお伺いいたします。
 2問目、観光行政についてお伺いいたします。
 NHK大河ドラマ「龍馬伝」特別展が7月31日から8月31日まで県立歴史民俗資料館で開催されました。市政報告にもございましたように、この期間中の土曜日と日曜日には商工水産課の皆様が館の外のテントで南国市の観光案内やお店ガイドのパンフレットの配布、また同時に行われました長宗我部元親ラリーの受け付けなどを行い、一生懸命皆様に応対されてました。土佐のまほろば地区協議会も参加させていただきました。たくさんの方が立ち寄られました。夏休み期間中ということもあり、帰省中の方また県内外の方、さまざまな形、家族連れ、若者同士、さまざまな方が訪れていました。期間中3万5,000人と伺っております。
 この期間中、長宗我部元親ラリーが開催され、多くの皆様が案内所に立ち寄り、参加されておられました。ラリーは元親ゆかりの地をめぐり、そこから5カ所写メールで商工水産課へ送るものでした。ゲーム戦国BASARAからの元親のファンの参加が多かったでしょうか。参加者の方からのお礼のメールもあったと伺っておりますが、ラリーについて、また案内所でのことなど御報告いただけませんでしょうか。
 次に、大河ドラマ「龍馬伝」の放映が終わる来年以降の観光振興策を考える県のポスト龍馬博推進委員会の会合が8月26日に開かれ、坂本龍馬ら土佐の偉人や歴史、食、自然などの観光資源を紹介する仮称志国、この志国の志は志すという字になってます。志国高知龍馬ふるさと博を2011年2月から12年3月末まで開くことで合意したとのことです。このことにつきまして、県、市、民間などとともに取り組むことになると思いますが、本市としてどのように取り組んでいくことになりますでしょうか、わかる範囲のことをお聞かせください。
 次に、今度の「龍馬伝」特別展に来られた方を、土日の案内所では、希望者のために岡豊山、岡豊城跡のボランティアのガイドが行われました。大変に好評だったと伺っております。歴史民俗資料館の南側が山になっておりまして、その山まで行くというときに、城跡としてのいろいろなことをガイドされるということは、大変に繰り返すようですが喜ばれておりました。
 現在南国市雇用創出推進協議会の主催で観光ガイド養成講座が開かれております。2年目の講座です。観光で訪れる皆様のためにガイドさせていただくことは、おもてなしの心をあらわすことになると思いますし、ガイドのためにさまざまなことを学ぶということは、もう一度いろいろなことを、本市のことを認識することができるのではないかと思います。
 特別展では高知駅前からのシャトルバスが運行されました。私もこのガイドのことを聞かせていただきたくこのバスに乗せていただきましたが、私たちの知らない南国市のこともそのバスの中で言っていただいておりました。今後このような観光ガイドが必要だと感じました。本市においてもせっかくの講座でありますし、本市全体の観光資源紹介のための観光ガイドの体制づくりについて観光推進計画にも加えることについて御所見をお伺いいたします。
 最後、3問目です。猛暑対策について2点お伺いいたします。
 1点目は、熱中症についてであります。この夏の暑さは、気温35度以上の猛暑日、25度以上の熱帯夜が続き、気象庁は30年に一度の異常気象と指摘していました。9月に入っても昼夜とも暑い日が続いておりました。けさは少し涼しいような気がいたしましたが。
 総務省消防庁は9月3日、8月に全国で熱中症により救急車で病院に運ばれた人が2万8,269人に上った。昨年の4倍であり、5月31日からの累計では4万8,304人となったと発表しております。8月に搬送された人の全体の45.8%に当たる1万2,960人が65歳以上の高齢者だったとのことです。亡くなられた方も100人以上おられます。
 私の近くの90過ぎの高齢の方も、朝起きてこないので家族が行ったところ、40度の熱があり、かかりつけ医がお休みだったものですから、救急車に来ていただき救急病院に搬送していただきました。どこを調べても悪いところはなく、結局熱中症との診断で手当てをしていただき、幸い3日間の入院で回復しておりました。
 本市においては、この夏の全国的なこのような救急車での搬送があったということですが、この夏の熱中症で本市における救急車の出動、搬送状況についてお伺いいたします。
 そのときの様子などから熱中症の、また来年もあるかもしれません、猛暑対策についてお伺いいたします。
 この暑さは熱波元年とも、また自然災害とも言えるのではないかとの報道もありました。来年以降はわかりませんが、猛暑の中、特に高齢の方、それ以外も市民の方の命を守るためにも自助、共助、公助とありますが、本市としてどのような対策をとられましたか、お伺いいたします。
 また、この夏を教訓として今後の熱中症対策、猛暑対策をお伺いいたします。
 猛暑対策の2番目です。
 この暑さは学校などの教育施設でも対策が必要であると思います。地元の岡豊小学校と北陵中学校にお伺いいたしました。夏休みも終わっておりましたが、暑さ対策としまして、小学校ではコンピューター室と保健室に、そして体育館にありますミーティングルームには既にエアコンが設置されておりました。また、さらにこの6月、7月にかけて職員室に網戸がつき、今までエアコンがなかったもんですから蚊取り線香をたいてましたけれども、やっと網戸が入って、また8月には引き続き職員室と校長室にもエアコンが入ったとのことです。現在、理科、図書、音楽などの特別教室にはエアコンがないとのことです。もちろん普通教室にはありません。
 北陵中学校では校長室、職員室にはエアコンがついております。普通教室にはこのたび扇風機を2台ずつ入れたとのことです。この夏休みの補習授業では、余り暑いので冷房装置のあります美術室などの特別教室をかわるがわる使用したとのことです。あとは猛暑対策として水分と休養をとるようにということを言っていますとのことでした。普通教室ではまだエアコンの設置がありませんが、本年のような猛暑が続くようでしたら、学校生活にも影響が出てくるのではないでしょうか。
 学校の校庭の芝生化とか緑のカーテン、打ち水などの対策もあると思いますが、本市の小中学校の冷房装置の設置状況と今後の猛暑対策をお聞かせください。
 以上で1問目を終わります。御答弁をよろしくお願いいたします。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 西原議員さんのただいま、その前にございました徳久議員さんにもお答えしたところでございますが、子宮頸がんの予防接種につきましては、また新しいといいますか、西原議員さんから情報といいますか、質問といいますか、いただきまして、もし来年仮にやるということになっても、早く一定の時期までには市町村が意思表示をしないといけないというようなそういう、どういいますか、市町村の意見といいますか意思決定、そういうものが一定早く必要であるということであれば、南国市のそうした方針というものも早く決めないといけないと思います。当然国の予算編成あるいは県の考え方、それに最後には我々市町村の考えが1つになって初めてそういう事業が、大きな何百億円という事業ができるわけでございますので、私は先ほどもお答えしましたように、女性の大変、命はもちろんのことですが、大事な体を守っていく、そして将来に健康な子供をつくる母体というものを保護する、こういう観点からも、やはりこれは非常に重大なことであると、こういう認識は今も変わらず持っておりますので、そういうようなもろもろの南国市の意思決定であるとか予算の問題、全体的には財源がどうなるのかというようなことも暫時調査をいたしまして準備もしていきたい。そして、ワクチン接種に向けての講演会とか周知とかというような必要なことが必須条件であるとするならば、そういうことにも踏み込んでいきたい。
 絶対的に来年できるということは、現段階では全体的な予算の問題もございますので、ちょっと御勘弁願いたいんですが、全体的な予算編成方針もまだ準備しておりませんので、そうした中で努力を重ねてまいりたいと、そのように思っております。
 ポスト「龍馬伝」のことに少し触れられましたが、私、返す返すもといいますか、今回の一連の「龍馬伝」をにらんだ私ども南国市の取り組みということでは、ほとんどそれが力を発揮することができなかったという深い反省に立っております。それだからということでもないんですが、この以前にいろんな方に聞いてみますと、ポスト「龍馬伝」の次には、県の方針としてはやはり龍馬を再度検証していくといいますか、歴史上の人物として見ていくというような考えもあるようでございます。もちろんそのことも私は大事なことではないかと思っております。
 そして、南国市に最も関係のございます一方では長宗我部、実は私も遅まきながら長宗我部を現在読ませていただいておりますが、なかなかあれをずっと読んでいきますと、非常にイメージとしてやはり岡豊城跡あるいは国分川というものが間近に迫ってまいりますし、当時の非常に高知平野といいますか、そういうところも、あるいはお隣の土佐市であるとか安芸そして香南、香美市、こういうつまり我々の周辺でございますので、こういう情景というものも十分わかりますし、まさしくそれはこの高知の地に根づいた長宗我部であるということがもうひしひしと感じられます。だからこそ私は、龍馬ももちろん大事でございますが、長宗我部ということは南国市独自の、南国市だけという意味ではないんですが、非常に関係のあるといいますか、歴史上の関係のある長宗我部でございますので、これは南国市が絶対おくれることのないように万全を期して取り組んでいきたい、そのように新たに決意を持っておるところでございます。
 先ほど申し上げましたとおり、昨年実はおたふく風邪の予防接種についての、少しおくれたんですが、正直言いましておくれたんですが、小児科医の先生方との話の中で、小児科医の先生方の中でも、ヒブが先かおたふく風邪が先かということで、なかなかけんけんがくがくやった経過がございます。そのときに、私も素人でございますけれども、ヒブワクチンの重要さといいますか、大事さというものも十分各医大の先生、そのほかの先生方にもお話をいただきました。ですから、ヒブワクチンのことも決して忘れたわけではございませんので、順序をつけないとしたら全部やりたいのが本当の偽らざる気持ちでございますが、どうしてもこういう市民向けのワクチンを、貴重な人命を救っていくということについては、一度にやるということはなかなかできない、正直言ってできないのが実態でございますので、今の財源ではできないというのが実態でございますので、じゃその次にはどういう手法でやるのかというようなことをいま一度専門家の先生も交えて考えていきたいと、そのように思っております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 保健福祉センター所長。
      〔保健福祉センター所長 光野末吉君登壇〕
○保健福祉センター所長(光野末吉君) それでは、子宮頸がん対策につきまして保健センターのほうから述べさせていただきます。
 子宮頸がん予防に有効なワクチン接種の助成につきましては、今徳久議員さん、また西原議員さんに市長のほうから述べたとおりでございます。
 担当課といたしましては、今後国の補助制度の行方と県の対応とを見ながら進めていきたいと思っております。
 ワクチン接種は、子宮頸がんの原因となりますウイルスの感染予防に大きな効果があることは事実でありますけれども、子宮頸がんを100%予防することは困難でありまして、定期的な検診がその後も重要であるということは御指摘のとおりであります。
 ワクチン接種対象者は、義務教育を受けている児童・生徒となります。接種費用の助成を行う場合には、保護者を含めて対象者にワクチンの効果、定期検診の重要さを十分に知らせながら進めていきたいと考えております。
 子宮頸がんや乳がんという女性特有のがん対策につきましては、国の補助が減額とはなりましたが、平成22年度も継続し、昨年と同様の対象者としまして約2,900名の方に無料クーポン券を配付しまして受診率の向上の取り組みを進めております。この取り組みは、特に女性の2つのがん検診の受診率向上に大きく貢献しているものであります。
 がん対策におきましては、早期発見、早期治療がいかに重要かを御理解いただきまして、今後も定期的ながん検診の受診を積極的に呼びかけていきたいと思います。
 現在8月に送付しましたがん検診に関するアンケート調査の結果が順次返送されております。その結果を今後の受診率の向上に役立てていきたいと思っております。
 以上です。
○議長(浜田幸男君) 商工水産課長。
      〔商工水産課長 今久保康夫君登壇〕
○商工水産課長(今久保康夫君) 西原議員さんの観光行政についての御質問にお答えいたします。
 まず、NHK大河ドラマ「龍馬伝」の特別展の会期中であります7月31日から8月31日までの岡豊の県立歴史民俗資料館を受付会場にしました、同時に行いました長宗我部元親ラリーについてですけれども、これは龍馬だけでなく、せっかく長宗我部元親の居城のあった岡豊山に来たのだから、元親にも関心を持ってもらい南国市内もめぐってもらおうと企画いたしました。
 内容は、おっしゃられるとおり、元親ゆかりの32カ所を自由に回ってもらい、訪れた証拠として5カ所の場所の写真画像をメールで送付してもらうというもので、テレビやゲームで人気の戦国BASARAの制作会社カプコンと提携し、ゲームに登場する元親を前面に出しました。その内容ですけれども、受け付けした方は392名で、実際に元親ゆかりの地を5カ所回って応募された方は253名でした。応募された方を見ますと、39歳以下の方が82%、そして女性の方が76%と、若い女性の方が大部分で、地域別で見ますと、県内が44%、うち南国市は6%、高知市が29%、県外の方が56%、四国3県が19%で、近畿15%、関東8%、中国8%など、遠くは北海道から九州など全国至るところの方々に参加していただき、テレビゲームにおける元親の人気を確認することができました。
 中には「龍馬伝」の特別展ではなく、このラリーに参加するために県外からおいでた方もおられました。また、返信してもらう際のコメントとして、案内板の整備や草刈り、駐車場の必要性を指摘されましたほかはおおむね好評で、特に土日に行いました岡豊山を案内します観光ボランティアガイドは、多くの方々より感謝の声が送られてきております。歴史民俗資料館の館長であります宅間館長の言葉どおり、歴史研究家が史実を通じて歴史に興味を持つことだけでなく、テレビでありゲームなどさまざまな入り口から歴史に関心を持っていただき、そのパワーをさまざまな分野に生かしてもらいたいと同じような考えを持っています。
 また、ポスト「龍馬伝」のことですけれども、県のほうでは、「龍馬伝」の放送により認知度がさらに高まった坂本龍馬を今後も本県のPRに生かしつつ、そのほかの全国に誇れる土佐の歴史をフル活用した観光PRやプロモーションを行い、高知の強み、魅力である食、花、町歩きをテーマに、オフシーズンにおける観光入り込み客の底上げ、1泊以上滞在できる観光地づくりを推進しようとしております。
 本市におきましても、基本的には同じ考えですけれども、せっかくことし岡豊山桜まつり、元親ラリーなど行って好評を得ておりますので、引き続き、市長もおっしゃいましたけれども、長宗我部元親、岡豊山への取り組みを強めていきたいと考えております。
 また、今度の10月31日には従来の歩こう会とは違った、貫之、元親、龍馬のゆかりの地を歩くということと題しまして土佐のまほろばウオークの開催を計画しております。今後も貫之、元親、龍馬の3人の南国市の偉人の歴史をフル活用した取り組みを進めていきたいと考えております。
 具体的な取り組みにつきましては早急に検討しますので、いましばらくお待ちいただけたらと思います。
 また、本市に観光ボランティアガイドの組織化についてですけれども、本市の観光における最大の課題は、観光に関して実際に活動する組織の受け皿づくり、そして南国市内へお金が落ちる仕組みづくりだと考えております。観光ボランティアガイドはその2つの課題を解決する一つの重大な役割を持つものと考えておりまして、今回の元親ラリーでも観光ボランティアガイドの必要性、大切さ、重要性を再認識いたしました。やはり地元の方が地元について語って案内することが最高のおもてなしであり、地域のPRにも最大の効果を上げるものだと思いますし、地元のことを語り知ることで地元に自信と愛着がわき、次の子供たちにも受け継がれ、地域の活性化にもつながっていくのではないかと考えます。
 観光ボランティアガイド養成講座の実施や土佐のまほろば地区振興協議会、そして国分史跡保存会などの取り組みがありますので、下地は整ってきてると思っています。そのため、南国市に興味を持った方にワンストップで問い合わせを受け、コースも含めてコーディネートを行い、ガイドもできるような仕組みづくりを目指したいと思います。ぜひ観光ボランティアガイド組織の設立の取り組みを進めたいと思っておりますので、御協力をよろしくお願いしたいと思います。
 以上です。
○議長(浜田幸男君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 西原三登君登壇〕
○危機管理課長(西原三登君) 西原議員さんの猛暑対策、熱中症の御質問にお答えいたします。
 ことしの夏の猛暑について気象庁は、観測以来113年間で最も高かった異常気象と認めております。その原因といたしましては、エルニーニョ現象、ラニーニャ現象、さらに偏西風が北寄りであったことを上げております。
 高知県は全国と比較すると比較的猛暑日は少なかったようでございますが、県内でも熱中症により犠牲になられた方が発生をいたしました。市民一人一人に水分補給などに注意していただくことが大切であると考えておりますが、暑い環境での運動や作業で体温調節がうまくいかず、気づかないうちに倒れることがございます。また、室内でも高温多湿な条件では高齢者は温度に対する感覚が弱くなるために注意が必要となります。
 市といたしましては、市民へ注意喚起を促すため、各部署より所管する機関、団体、個人に対して熱中症の予防、対処法について周知していただきました。具体的には、住民への注意喚起として、消防車による市内巡回の広報活動を行いました。また、高齢者や幼児は特に注意が必要なため、高齢者に対しましては要介護高齢者、虚弱高齢者などの自宅を訪問することが多い地域包括支援センターと連携を図り、ケアマネジャーによる指導や助言をお願いいたしました。幼児に対しましては、市内の各保育所にパンフレット等で熱中症にならないための取り組みをお願いしております。
 残暑も厳しいことから、引き続き熱中症には注意をしてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 消防長。
      〔消防長 洲賀崎勝男君登壇〕
○消防長(洲賀崎勝男君) 熱中症に関する御質問に消防本部からお答えをいたします。
 先ほど危機管理課長の答弁にもありましたが、ことしの熱中症患者の発生は過去の記録を大きく上回る結果となっております。7月と8月の熱中症による救急搬送人員の数ですが、全国では、御指摘いただきましたように、去年より約4倍の4万6,019名になり、高知県内は前年より2倍以上の354名の救急搬送がありました。先ほども言われましたが、死亡例も2件発生しております。
 南国市におきましても、前年比約1.5倍の25名の救急搬送があっております。この増加傾向は9月に入った時点でもまだ上昇をしております。
 大阪の吹田市では8月20日から市内4カ所の消防署を熱中症シェルター、避難所として市民に開放をするなどの取り組みも見られました。消防本部でも熱中症患者の搬送数が全国的に増加していることを受けまして、先ほどの答弁にもありましたが、8月17日から熱中症に対する注意の呼びかけを広報車で市内を回りました。また、お昼の定時テストの市内一斉放送のときにも熱中症に気をつけるように呼びかけを行いました。
 熱中症に対しましては知識を持っていただき、対策をとっていただければほぼ予防が可能であると言われておりますとおり、来年に向けまして今後とも熱中症の対策と必要性を市民一人一人に認識していただけますように啓発を実施することが必要であろうかと思っております。
 以上です。
○議長(浜田幸男君) 学校教育課長。
      〔学校教育課長 正木敬造君登壇〕
○学校教育課長(正木敬造君) 西原議員さんの御質問にお答えをいたします。
 記録的な猛暑の中で2学期が始まりましたので、9月初めの校長会、教頭会におきまして、部活動を初めプール納めや運動会など学校行事での児童・生徒の体調管理とともに、日常の熱中症対策についてお願いをしているところです。
 現在学校では運動会の練習が始まっておりますが、長時間炎天下での活動をさせないこと、練習中の水分補給のための時間確保、体力の消耗を防ぐ目的から休憩時間を通常より多くとることをしております。中には塩分の補給をするために塩を用意している学校もございます。また、児童・生徒は水筒を持参しておりますけれど、水筒の中にお茶のかわりに吸収率の高いスポーツドリンクにしているケースもございます。
 次に、教室の空調設備につきましては、昨年度保健室への設置が完了をいたしました。今年度からは職員室、校長室を年次計画で取り組んでいるところですが、普通教室は扇風機での対応となっております。特にことしはこの暑さが弱まらない中で2学期の学習が始まっておりますので、学級担任や養護教諭を中心に教室の換気、児童・生徒の登校時の健康観察及び日中の健康状態に注意を払うとともに、児童・生徒に対しては運動時以外での水分補給を心がける、あるいは体調不良時にはすぐに申し出るよう、そういった指導をしておるところでございます。
 以上です。
○議長(浜田幸男君) 12番西原勝江さん。
○12番(西原勝江君) それぞれ御丁寧にお答えいただきましてありがとうございました。
 子宮頸がん対策につきまして市長のほうからも、また保健福祉センター長からも御丁寧にお答えいただきました。いずれにしても国の動向ということもありますけれども、私たち公明党としましては、あくまでも検診もワクチン接種も国が全額補助するということになることを求めてまいりますので、それは与・野党問わずの願いだと思いますので、それまでの間は南国市としましてもこういう形での実施、つまり国、県、市というその中で南国市も実施をしていくということを重ねてお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 またそれからあと、検診の受診率の向上のためにアンケートをとり始めたんですかね。そのアンケートをとって、来年には50%ということが達成できるようにまたどうぞよろしくお願いいたします。
 ほんで、アンケートの結果がこうだからこのようなことをするということをまたスピードを持って来年の50%目標達成に向けてやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 いずれにしましても、子宮頸がんが一切なくなるようにお互いに頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それから次に、観光行政のことですが、先ほど市長も司馬遼太郎の夏草の賦を取り上げてくださっておりました。ポスト「龍馬伝」ということでは、その内容は龍馬だけではなく、龍馬のふるさとというそういうことになりますので、龍馬空港おりたら南国市ですので、この南国市が本当に丸ごと南国市って、銀座のアンテナショップではないですけども、南国市にある資源をもとに地域活性化をしていくチャンスでもあると思いますので、いろいろなことが考えられるとは思いますが、南国市としてっていうものをまた検討をしていっていただきたいと思いますし、その中心となって商工水産課のほう、また本市の行政のほうでも中心となって取り組んでいっていただけたらと思います。
 これにはさまざまな、先ほども申しましたように県、市、民間と一緒になっていって取り組んでいくことになると思います。いろいろな観点で観光ということが考えられると思いますけれども、南国市には、人っていうことからいったら、先ほどもお話に出てたように、紀貫之もありますし、また細川半蔵、からくり半蔵もおりますし、その他あります。高知新聞の8月29日の声の欄に、安芸市の元教員という方が、土佐日記で初めて都人に土佐を紹介したのは紀貫之であるし、とても読みやすい文章で土佐を紹介している。だから、紀貫之をこれからの観光の目玉にしてはどうかという提案もありました。
 南国市のそれぞれの地域にそういう人だけではない食でも自然でも資源がありますので、繰り返すようですが、そこにあるものの地域の力を引き出していくということも大事なことだと思います。それが住んでてよいところは、人も訪れたらよいところというふうになると思いますので、今度のポスト「龍馬伝」だけではなく、前回も述べさせていただきましたが、長期にわたる観光推進計画というものをつくりながら地域の活性化に取り組んでいっていただきたいと思います。
 もう一つの観点では、先ほど商工水産課長が次の子供のために受け継がれるようなっていうお言葉がありましたけれども、本当に未来を考えたときに、若者とか子供のためには、平和であって文化的であって、また教育が大事だというそういうような観点でこの地域をよくしていく、みんなが訪れてもよいところにしていくということが大事じゃないかと思います。そういう観点でいけば、平和のための資源もあるし、また文化ということでの資源もいろいろあると思いますし、また教育という面ではほかにはない大学も高専、高等専門学校もあるし、それから高等学校では農業高校もあるし工業高校もあるしとか、ほかのところにはないそういう教育というところもありますので、ちょっと話があちこちになりましたけれども、産官学共同での観光資源の開発ということも考えられると思います。短期に来年すぐというわけにはいかないかもしれませんが、またいろいろな発想を変えながら取り組んでいっていただきたいと思います。その点ちょっと商工水産課長、何かあればお答えをお願いします。
 それからあと、熱中症対策ですけれども、消防車の広報とか、高齢者の方を訪問していただいたということであります。幸い亡くなった方は南国市ではおられませんでしたけれども、この暑さがいつまで、9月になって涼しくはなってきましたけれども、来年がどうなるかわかりませんけれども、いろんな要素で熱中症対策がとれない方とかいろいろありますので、高齢者の単独世帯だけではなく、高齢者同士の御夫婦の世帯もありますし、この際、坂本議員もいろいろおっしゃってましたけれども、いろんな意味で市の周りのコミュニティーというか、つながりがつけられると、つけなければいけない状況になって、お互いに助け合うというそういう状況を生み出さなければいけない時代になってきたと思いますので、今後とも福祉から、それから危機管理課、消防等さまざま、熱中症だけではなく、いろいろな災害に対しての対策を今後ともよろしくお願いいたします。
 それからあと、学校の冷房設備のことですけれども、今少しずつ進めていただいて、職員室とそれから校長室にはエアコンが取りつけられたということですが、9月6日の読売新聞に次のような記事がありました。ちょっと読ませていただきます。
 新学期が始まった学校での教室のことです。文部科学省がつくった基準では、夏季の教室温度は30度以下が望ましく、学習に集中できるのは28度から25度。だが、同省の2007度調査では、全国約40万の公立小中学校のうち冷房装置があるのは10.2%。この夏の酷暑で多くは基準外の教室になったと見られる。大阪市でも公立中の冷房化率は15.6%、各校は公費で扇風機を買うなどして対応している。同市立今福小学校の場合、校舎や体育館をゴーヤやヘチマの緑のカーテンで覆ったとありました。
 この記事は、ことしの猛暑からの教育環境の冷房装置の必要性が早急の課題であるということが書かれているわけですが、普通教室というのが、ここにあるように28度から25度、30度以下となっています。現実に夏休みを過ぎてる、また夏休み前の教室の温度というのが何度かというのはわかりませんけれども、いずれにしても、例えば家で28度といってエアコンを設定したときの温度とエアコンのないところで28度というのとどっちが、同じかというと、エアコンのないところの28度はすごく暑く感じると思います。そんなようなことがありますから、やはり除湿とかそういうことも関係してると思いますので、なるべく早くエアコンを教室につけていただきたいと思いますが、市内の学校によってはエアコン装置が全校あるところもあると思います。同じ市内で校舎の立地条件によって温度も違うかもしれませんが、できたらなるべく早くこの猛暑が続くと思われるこの時代ですから、お願いしたいと思います。
 おうちにエアコンがあるということが普通になっているような時代になりつつありますし、大人の人がいるところというのは大体家の中だったらエアコンがあるようなことになりつつあると思いますので、子供が暑い暑いといって集中できないというのは、とても気の毒なことだと思いますので、なるべく早くエアコンを設置していただきたいと思います。扇風機は余り効果がないと伺いました。
 以上で2問目を終わります。よろしくお願いします。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。商工水産課長。
○商工水産課長(今久保康夫君) 西原議員さんの質問にお答えします。
 観光資源におきまして、やはり言われるとおり、文化とか教育とか戦争の遺跡であるとか、さまざまな分野が観光という部分ではあると思います。
 そして、一概に観光観光したイベントであるとか、そんなことでは、そんなアプローチではいけないようなものもありますので、そういったことをさまざまな角度からアプローチして、教育機関であるとかさまざまなところといろいろ違った角度から連携しながらいかなければならないなというふうに考えております。
 済みません、全然質問の答えになってないかもしれませんけど、また今後ともそういった一つの資源についても日々いろんな角度からアプローチしていきたいなと思ってますので、よろしくお願いいたします。
○議長(浜田幸男君) 学校教育課長。
○学校教育課長(正木敬造君) 西原議員さんの御質問にお答えをいたします。
 現状の中では、例えば先ほど議員さんのほうからも御指摘をいただきましたが、緑のカーテン、そういった取り組みを来年度計画している学校もございます。ですから、そういう南国市での先行事例といいましょうか、そういったものを各学校にも情報発信をするという部分と、あと当局といいましょうか、関係のほうで議論をしていかなければいけないと、このように考えております。
 以上でございます。