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検索結果 »  平成22年 第347回市議会定例会(開催日:2010/09/10) »

一般質問 1日目(徳久 衛)

質問者:徳久 衛

答弁者:市長、関係課長


○議長(浜田幸男君) 3番徳久衛君。
      〔3番 徳久 衛君登壇〕
○3番(徳久 衛君) 私の第347回本議会定例会における一般質問は、1、水害対策について、2、子宮頸がんワクチン公費助成について、3、南国市を元気にする政策についてでございます。
 それでは、通告に従い質問をいたします。
 ゲリラ豪雨は予測が困難な突発的で局地的な豪雨を示す俗語であり、ゲリラ雨、ゲリラ雷雨などの呼び方もあります。集中豪雨とほぼ同義の言葉ですが、予測の困難性などの違いから2つの言葉を使い分ける場合がございます。
 1960年代までは気象災害による死者、負傷者の最大の原因は台風でありました。しかし、伊勢湾台風の後に災害対策基本法が制定され、防災のためのインフラが整ってくると、事前予測が可能な台風の被害はその後減少していきました。
 その一方で、降雨量の増大により、梅雨前線などに伴う集中豪雨の被害が目立ってくるようになりました。そして、従来の気象台による粗い観測網では予測困難な集中豪雨に対し、ゲリラ豪雨の名称が用いられるようになったのです。ゲリラの言葉には、突然発生すること、予測困難であること、局地的であること、同時多発することがあることなどのニュアンスが含まれております。
 このような豪雨への対策として、行政や研究機関などによるさらなる研究と観測、予測の強化が求められ、官民の防災機関などはゲリラ豪雨に対応した防災体制の構築と防災、減災への対応策を構築していかなければなりません。
 そこで、県との連携も含めた南国市におけるゲリラ豪雨を含めた集中豪雨に対する対策についてお伺いいたします。
 本県では、平成10年の ’98豪雨が記憶に新しいですが、1時間当たりの降雨量が異常に多く、また一晩中降り続くような長時間の大雨が近年増加していると思われます。7月28日から29日の明け方にかけて集中豪雨があり、南国市も多くの地域で冠水する事態となりました。私の住んでいる後免町周辺でも、複数の道路が水没し、駅前町においては消防の方が土のうを積むような事態になりました。そのうちの幾つかのエリアでは、大雨が降るごとに、程度の差はありますが、冠水する事態になっているとお聞きしております。南国市においてはそういった場所の把握といった情報収集がきちんとなされてますでしょうか。たびたび冠水するような場所については、排水対策を検討し、大きな被害になることがないようきちんと対策していただきたいです。
 地域の都市化などにより流域における保水・遊水機能が低下し、水路、河川への負担が増大してきていると思われます。市長は市街化区域のインフラ整備における市街化促進を表明されております。そうであれば、今後の治水・排水対策のあり方についても十分考慮したインフラ整備が必要だと思われますが、御所見をお伺いしたいです。
 また、大きな費用が必要な治水対策はすぐに行うことはできないでしょうが、水路の改修などで冠水が防げるところもあると思われます。具体的に一例を挙げれば、今回の大雨で農業高校の西側の住宅地域が冠水いたしました。当日朝現状を視察しましたところ、農業高校の敷地の北東の角のところに水路2方向から水が流れ込んでいるのですが、合流して1つの水路にその水がほとんど流れ込んでいます。排水路は北側のJRをまたぐような形でもあるのですが、そちらにはほとんど水が流れ込まないような構造になっています。もちろん水の逃げ道をそちらにしたら別の地域が冠水するようではいけませんが、現状では2方向から来る水を合流地点から1つの水路が受けとめることができる構造ではなく、このままでは集中豪雨のたびに同じ水害を繰り返すことになるのは明白です。ぜひ水浸したエリアの状況を把握し、今後も来るであろうゲリラ豪雨や集中豪雨対策を推し進めていただきたいです。
 河川整備のみの治水対策では限界があるのではないかとも考えられます。地域の保水・遊水機能の保全、回復といった流域対策のさらなる充実を図ること、下水道やまちづくりとも連携したり、全体としてソフト、ハード面から水害を防止、軽減するための総合的な治水対策をするべきではないかとも考えますが、いかがでしょうか。
 2点目は、子供たちの健康を守るための取り組みについて質問いたします。
 南国市は子育て支援のための施策を前向きに取り組み、高知県内でも子育て支援先進市であると私は認識しております。昨年の私の3月定例会一般質問で御答弁をいただき、その後素早い対応、そして実行に移していただきました子育て支援としての助産師さんの採用やおたふく風邪予防接種の公費助成などは、幼い子供たちを養育するお父さん、お母さんに大変好評であるとお聞きしています。高知新聞にも記事が大きく載っておりました。
 さて、8月16日に厚生労働省は、2011年度予算概算要求の特別枠で、20代から30代にふえている子宮頸がんのワクチン接種をおよそ150億円要求する方針を固めたことがわかりました。
 子宮頸がんはワクチン接種により予防効果が期待されておりますが、予防に必要な3回の接種にかかる約5万円程度の費用は、現在全額自己負担になっております。
 以前から西原議員さんを初め南国市の公費負担を求める声がありましたが、既に独自の補助制度を始めた自治体もあります。子宮頸がんはウイルス感染が原因で年間約1万人がかかり、約3,000人が死亡すると推定されております。7割から8割の女性が一生に一度は感染するとされ、大半は1年以内に消えますが、感染が続いた場合、10年から20年で発症するとされています。
 ウイルス感染前の予防接種で死亡リスクは大幅に下がるとされ、厚労省によると、6月現在で全国126市区町村が小学校5年生から中学生を対象に独自の補助制度を設けております。
 必要額については、厚生労働省は精査中ですが、民間団体などの試算では、中学1年生の女子全員に接種した場合の経費は約200億円と言われており、今回の予算要求額150億円ではすべてを国費でというわけにはならないということになります。国と地方の費用分担については今後検討もされるのでしょうが、ぜひ南国市においては早い段階で南国市としての公費負担を打ち出していただけないでしょうか。
 子宮頸がんワクチン以外にもヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンなども、予防接種の有効性が認められているにもかかわらず、自費負担の壁に阻まれて多くの子供たちへの接種につながっていません。少子化の時代、子供たちの健康を守るためにも、一日も早く副作用リスクの少なく、そしてワクチンの有効性の高い予防接種は、任意接種でなく定期接種にすべきだと考えます。
 しかしながら、すぐに移行するとは考えにくいと思われます。そのつなぎとして市の助成制度が必要なのです。
 本年度から子ども手当が支給されることになりました。例えば子ども手当1回分の負担で予防接種をすることができるようになれば、親は子供の健康を第一に考えるわけですから、予防接種をされる方もふえるのではないでしょうか。すべてを国や市町村の公費で実施するということだけを考えるのではなく、一つの段階としてそういう方法も検討してもいいのではないかと思われます。
 南国市においては高知県で初めて市単独の助成を行ったおたふく風邪予防接種の実績があるのですから、どこよりも南国市は子供の健康を守るんだという気概を持って、ほかのワクチンについても順次検討していただきたいです。
 3点目は、南国市を元気にする政策について御質問いたします。
 県のスーパーバイザーを務める香美市在住のデザイナー梅原真さんが昨年より取り組んでいる84プロジェクトの第2回会議が、8月4日に竹林寺にて開催されました。このプロジェクトは、日本一を誇る本県の森林面積率84%という数字をブランド化して本県の活性化につなげようという取り組みです。
 梅原さんは、漁師が釣って漁師が焼いたの名コピーや砂浜美術館といった地域づくりのプロデュースで高名なデザイナーであり、その名は全国に知られております。その梅原さんが今回の84プロジェクト会議にて、84やさいカフェの設置構想を報告されました。新聞等でも記事になりましたので、多くの方が御存じであると思われますが、この84やさいカフェは、空の玄関でもある高知龍馬空港近辺に建設する計画で、そこでは地場産品を使った料理を提供するだけでなく、オーガニック野菜などの販売も検討されております。ここ南国市での計画ですので、市としてもこの取り組みに関心を示し、私としては積極的にかかわっていくべきだと考えますが、南国市としての考えをお聞かせいただきたいと存じます。
 次に、やなせたかしさんの描いたキャラクターの積極利用についてお聞きいたします。
 やなせたかしさんに描いていただいた南国市に関係するキャラクターは、ごめんえきお君、ごめんまちこさん、たてだそらこさん、しょうがちゃん、せんべちゃん、ごめん生姜地蔵などがあります。今までイベントのポスターなどには積極的に使用してまいりましたが、もっと多くの場面で活用すべきではないかと考えます。
 岐阜県の多治見市では、全市を挙げてやなせたかしさん作のキャラクターうながっぱを積極活用しています。うながっぱのホームページをつくり、うながっぱの着ぐるみでイベントのPRをしたり、うちわを制作して配布したり、うながっぱのグッズ販売したりと、感心するばかりです。
 やなせ先生から南国市もごめん生姜地蔵そしてごめん生姜音頭があるのだから、多治見市をまちおこしの参考にしてはとの貴重なアドバイスがございました。近年ショウガブームもあります。イベントにしょうがちゃんやせんべちゃんの着ぐるみが登場すると大変な人気です。もっともっとうまく活用したら多くのマスメディアに注目され、南国市の大きなPRとなるのではないでしょうか。今後のやなせキャラクターの活用についてどう考えるか御意見をお伺いしたいです。
 最後に、柳瀬医院跡地についての質問です。
 やなせたかしさんは少年時代、おじが開業していた柳瀬医院で生活をしていました。場所は南国市駅前町で、現在は更地になっており、一部畑や駐車場にもなっております。以前この土地を南国市に提供するとのお申し出がやなせ先生からあり、この土地を売却した代金を費用の一部に充ててやなせたかし記念館を後免町に建設するとの具体的な話があったとお聞きしています。
 残念ながらその後この土地の名義の問題でこの話は白紙になりました。しかしながら、ことし春にやなせたかしさんが来高された折、ごめん生姜アメ研究会の中澤会長と先生との話の中で、再びこの土地のお話が先生からなされました。やなせたかしさんは、この土地を有効利用してもらいたいというような御意向です。土地の名義もやなせたかしさん個人名義で、以前のような問題が発生することはありません。
 この土地は確かに駅前町の細い道に隣接されているため、観光バスが来るようなところではありません。そのため、前回話があったときは、売却してもっと違ったところにということだったのですが、実はこの場所はやなせたかしさんが高知県で最も長く住まわれた土地でもあります。言ってみれば高知県内で最もゆかりのある場所の一つだと言えるでしょう。その場所を売却するのではなく、やなせたかしさん記念の場所として残していくべきではないでしょうか。
 私は、この柳瀬医院跡地に先生の代表する歌詞手のひらを太陽にを詩碑にして残すとか、やなせたかし公園にしてアンパンマンのパン工場を建てて、その中にやなせたかしさんと南国市がかかわってきた資料を展示するなどして町の活性化に活用すべきではないかと考えますが、南国市の考えをお聞かせいただきたいと思います。
 以上で1問目を終わります。御答弁をよろしくお願いいたします。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 徳久議員さんの御質問にお答えいたします。
 まず、第1点目のゲリラ豪雨あるいはその冠水についてでございますが、安全・安心のまちづくりを進めております本市といたしましては、浸水対策といいますか、浸水問題の解消というのは早急に取り組まなければならない問題であると思っております。
 市街化区域内の排水対策につきましては、新川を初めとする毎年市内で1億円ペースで新川川を改修に取り組んでおりましたが、平成21年度に1億6,600万円、22年度には2億円と、ちょっとスピードを上げて取り組んでまいっております。
 また、最近浸水被害が頻繁に起こっております鳶ヶ池中学校の正門から土橋までの間につきましても、現在隣接いたします県道南国インター線の改修とあわせまして水路断面の拡幅につきまして高知県と協議を進めております。早期の改修を目指したい、このように思っております。
 また、本市の浸水対策の根本といいますか、基本の問題として、やはり二級河川の舟入川あるいは明見川、下田川の早期全面改修というものがどうしてもそれを抜きでは考えられませんので、県への働きかけであるとか、地元それぞれの河川改修の促進協議会がございますので、そういうところと協力をしながらもっともっと強力な運動を展開してまいりたいと、このように思っております。
 もう一つは、子宮頸がんワクチンの接種のことでございますが、私も徳久議員さんと同じで、私この間高知新聞にこの問題が載りまして、厚労省の考え、これが載っておりました。そのときにふと、1万3,000円ですか、そして2万6,000円ですか、子ども手当のことと何か重なって考えたわけでございますが、これは政府の施策でございますので、それを持ってきてどうだとかというような簡単にそういうことにはならないと思うんですが、やはり私に発言をさせてくれるということであれば、まさしく先ほど徳久議員さんがおっしゃられた人の命の問題といいますか、4万円、5万円という結構頸がん対策あるいはヒブワクチンの問題もしかりでございますし、あるいはそのほかの予防接種のやりたくてもなかなか金額の問題がありましてやれない問題というのがあるわけでございます、現実に。ですから、ふとそういうところに考えが行ってしまうわけですが、人の命を救うということと同列に比較対比はできんかもわかりませんが、片方は人の命にかかわる問題、あるいは片方は子供を豊かに育てるといいますか、ある意味ではその根っこは同じかもわかりませんが、ふと考えたくなるわけでございますが、いずれにしましても国がこういう問題をすぐ、私は非常に正直言いましてこういう考え方というのは嫌いでございますけれども、すぐに今度こういうことを計画しておる、国、県、市で考えるなどということをすぐ勝手に国が言うというのは、私は今言ってる地方主権であるとか地域主権ですか、地方主権ですか、そういう観点からいうと私は少しけしからんのじゃないかと。大きな財源を伴うことについて一方的にやるというのは、私はそのように常日ごろ、この種の問題はたくさんあるわけでございますが、私はそういうように思います。大きな財源を伴うことというのは、やっぱり地方にも少しは、地方といっても全国にたくさんあるわけですので、例えば全国市長会へこういう考え方で検討をしておるが、県も町村も少しはこの問題、大きな課題であるが、協力はしてくれんだろうかとかというような話があってしかるべきではないかと。私のところも出すからあんたのところも出しなさいとはいえ、これは財政規模もみんな違うところがやるわけですので、一律的にそういうことを考えるというのは非常に私はいろんな問題を引き起こす可能性があると思っております。
 しかし、その問題はそれといたしまして、今国が、厚労省が言ってることは、いわゆる1兆円の特別枠、これを要求していくと、こういうことでやっておりますが、最終的には国といいますか、政府の予算編成、この動向を見ながら具体的に最終的な詰めというのは厚労省が行うと思うんですが、そういう中で何とか予算措置ができれば、我々も何とかそれにこたえていきたいなというのが正直な思いでございます。
 いずれにいたしましても、予防接種の問題というのはいろんなたくさん課題がございますので、そういう市民の命にかかわる問題でございますので、一定といいますか、大変重要な課題であるという認識は持っておりますので、いろいろまたほかの議員さんからもお話もございますが、そういうお話も十分に拝聴をしながら進めてまいりたいと、そのように思います。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 西原三登君登壇〕
○危機管理課長(西原三登君) ゲリラ豪雨の観測予測の強化につきましては、局地的大雨に関する予報及び観測技術の向上について、高知地方気象台の見解をいただいておりますので、専門用語もございますが、一部御紹介をいたします。
 観測の高度化では、ひまわり7号では従来の1時間ごとの観測が30分になっております。さらに、気象レーダー観測、高層気象観測、解析雨量、洪水湛水時間予報、降水ナウキャスト、かみなり・竜巻ナウキャストなどによるきめ細かな観測や、市町村ごとの警報、注意報の発表など、観測予測は強化と充実が図られてまた進化をいたしております。
 本市も市町村ごとの警報、注意報の発表になってからは、従来と比較すると警報発表による防災体制の回数が減少しております。今後も気象情報の収集には高知県や高知地方気象台と連携をして取り組んでまいります。
 次に、集中豪雨や台風襲来などに伴う冠水・浸水履歴につきましては、平成10年の高知豪雨は洪水ハザードマップに記載し、後世に伝えるようにしておりますし、近年の浸水履歴につきましても、情報を整理し、保管いたしております。
 最近の冠水状況では、明見、大そね、西野田地区などで市道の冠水がありました。県道では鳶ヶ池中学校正門前や十市郵便局北で冠水による通行どめとなりました。また、長岡地区の遍路石から土橋周辺においては、末松川があふれ、平成18年度から現在まで床下浸水が3回発生し、6世帯から13世帯の方が被害に遭われています。
 ゲリラ豪雨等の局所的な現象における避難では、地域特性や個人の居住属性などによって災害時にとるべき対応行動は個々に異なってまいります。避難の際に冠水、浸水している場合は、公的な避難所に避難せず、自宅や隣接する2階の建物などへ一時避難することも考えられますので、日ごろからのどう逃げるかをイメージしていただきたいと考えております。
 市といたしましても、議員さん御指摘の農業高校の北西の箇所につきましては現地調査をいたしておりますが、部分的な水路改修などで対応できるところは、関係各課、地区の役員の方々の協力も得ながら水害の防止、軽減に取り組み、排水機能の整備を図ってまいります。
 台風期における風水害対策を強化するとともに、局地的な大雨や集中豪雨に対して情報を迅速に収集、分析し、人命の安全確保を最重点に風水害対策に取り組んでまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。
○議長(浜田幸男君) 保健福祉センター所長。
      〔保健福祉センター所長 光野末吉君登壇〕
○保健福祉センター所長(光野末吉君) 徳久議員さんの子宮頸がんワクチンに対する公費助成について保健センターのほうから述べさせていただきます。
 子宮頸がんは、発がん性ウイルスによる感染が主な原因と言われております。そのウイルスはだれでもが感染するウイルスで、感染したからといって必ずがんになるわけではなく、がんになるのは感染者の1%未満であるとも言われ、最近は特に20代、30代の若い女性で患者が増加しております。
 原因となるウイルス感染予防のワクチンが平成21年9月に承認され、御指摘のとおり、それ以後全国の各自治体で接種費用の助成が広がっております。県内においても助成をするところも出ております。
 接種対象者は10歳以上で、6カ月間に3回の接種が必要であり、接種費用は4万円から5万円となっております。
 子宮頸がんワクチンは、すべての発がん性ウイルスの感染を防ぐものではありませんので、ワクチン接種と定期的な検診を受けることによりまして初めてほとんどこのがんを予防することが可能と言われております。
 厚生労働省の概算要求では、助成費用の3分の1程度を国が補助する想定となっておりまして、市長が先ほどお答えしましたように、今後の国の動向、県の対応等を見ながら、南国市はどのように対応できるのかを考えていきたいと思います。
 以上です。
○議長(浜田幸男君) 農林課長。
      〔農林課長 西川 潔君登壇〕
○農林課長(西川 潔君) 徳久議員さんの質問にお答えいたします。
 84プロジェクトは、本県の84%の森林面積率を生かして、その弱みといいますか、森林率を逆手にとってCO2の吸収の巨大マシンというふうに位置づけて県の活性化に向ける取り組みだというふうに聞いております。
 現在のところは構想の段階でございまして、具体的な相談はございません。設置場所や建物の内容等によりクリアする課題もたくさんありますけれども、農産物の直売所のような店舗や農家レストランも併設されるような計画でございまして、地産地消、地産外商に取り組んでいます本市にとりましては、空港近くでもあり、情報発信基地として興味のかなり深いものだと私は思っております。
○議長(浜田幸男君) 商工水産課長。
      〔商工水産課長 今久保康夫君登壇〕
○商工水産課長(今久保康夫君) 徳久議員さんからのやなせたかし先生のキャラクターの活用につきましてお答えいたします。
 先日やなせたかし先生からも岐阜県多治見市のうながっぱを活用した取り組みのアドバイスを直接いただいております。
 うながっぱは、同市が日本国内最高気温40.9度を記録したことから、日本一暑い町として観光誘致活動を行うためにやなせたかし先生がデザインしたもので、クッキーやキーホルダー、ぬいぐるみなど観光PR用関連商品の販売にとどまらず、無料観光バスうながっぱバスを市内に走らせたり、100人の市民が最高気温と同じ40.9メートルの巻きずし、うながっぱ巻きを巻いたり、うながっぱ仮装大賞などを行ううながっぱまつりを行ったりと、幅広い展開を見せております。
 また、多治見駅前に設置された温度計のついたうながっぱの立て看板では、市内の気温が38度を超えると、この看板の前にうながっぱの着ぐるみが立ち紙製のうちわを配布するなどし、今年度はテレビで連日放送され、全国の注目を集めたそうです。
 うながっぱは同市の特別住民登録されている公式マスコットキャラクターとなっており、市全体で日本一暑い町多治見市を売り出すという単純で明快な目的と、その目的に沿った活動が行われているように思います。
 ところで、しょうがちゃん、せんべちゃんの南国市のキャラクターですけれども、できる限り現在、できる限りの場面で登場させておりますけれども、商工関係のイベントの登場が多くて、全市的なものにはなっていないようにも思って反省しております。
 やはりキャラクターはあくまで手段であり、ツールであります。キャラクターで何をPRしたいかを明確にしていかないといけないと感じております。やなせ先生からは、健康をキーワードにしたらというアドバイスもいただいております。
 今後の観光や地域の活性化は、今までどおり、これまでどおりのやり方ではないセンスと企画力を発揮させる取り組みが必要になるようにも思っています。もっと戦略を持って思い切った活動を行い、しょうがちゃん、せんべちゃんなどを行政だけではなく、地域や学校など幅広い方々にも利用して親しんでいただけるような取り組みを行っていきたいと考えています。どうか御協力をよろしくお願いいたします。
 以上です。
○議長(浜田幸男君) 企画課長。
      〔企画課長 西山明彦君登壇〕
○企画課長(西山明彦君) 徳久議員さんの柳瀬医院跡地についての御質問にお答えをいたします。
 徳久議員さんが言われましたとおり、柳瀬医院跡地につきましては、やなせたかし先生のゆかりの地であり、市としましてもその活用方法を検討しております。
 ごめん生姜アメ研究会の中澤会長さんや徳久議員さんからやなせ先生とのお話もお伺いいたしましたけれども、やはり市が直接先生にお話をお伺いしようということで、先日東京のやなせスタジオにお伺いしまして、やなせ先生の御意向を直接伺ってまいりました。
 やなせ先生からはそのとき、今日の健康ブームに合わせて品質のよいことで有名な高知産ショウガ、これを使ったショウガ料理のレストランや先生が発案されたしょうがちゃん、せんべちゃん、こういったキャラクターを売り出してはどうかということ。
 また、近くには農業高校があると。農業高校と連携してショウガの成分研究など、そういったことで食品加工をしてはどうかというようなさまざまなたくさんのアドバイスをいただいてまいりました。
 さらに、やなせ先生からは、柳瀬医院跡地につきましては、地域おこしのためにぜひ活用してもらいたいと、そういったお言葉もいただいてまいりました。
 その他にもやなせ先生からはいろんな御意向をお伺いしてまいりましたので、先生の気持ちを生かせるよう市としても早急に柳瀬医院跡地の活用につきまして検討を進めてまいりたいというふうに考えております。
 以上です。
○議長(浜田幸男君) 3番徳久衛君。
○3番(徳久 衛君) 市長さん初め関係課長の皆様方には御丁寧な答弁いただきありがとうございました。
 水害対策につきましては、大きな新川川の雨水幹線の工事等も進めているということで御報告もございましたし、危機管理課長さんからは、それぞれ今回冠水した場所についての把握をして、今後対応をとっていただけるということでしたので、これからも集中豪雨来ることが予想されますので、床上浸水などの大きな被害にならないように予防対策といいますか、そういうことをお願いしたいと思います。
 2番目の子宮頸がん予防接種につきましては、市長さんからも思いをお聞きしまして、なるほどそのとおりだと思います。南国市独自として子育て支援もしておりますし、国の施策によって左右されるのではなく、独自の子育て支援ということも確立していきたいという思いもお聞きいたしました。
 ただ、今回厚生労働省が予算要求をいたしましたので、ぜひ来年実施ということになれば、南国市も素早い対応ができるように準備を進めていただきたいと感じております。
 1問目で子宮頸がんワクチンだけでなくヒブワクチンであるとか肺炎球菌ワクチンについても述べましたけれども、実は日本では余り知られておりませんけれども、既に世界では多くの国が承認されておりますし、肺炎球菌ワクチンにつきましては41カ国で定期接種に導入されているワクチンだということでございます。ヒブワクチンにつきましても、同じように細菌性の髄膜炎の予防に有効で、肺炎球菌ワクチンと同時接種することで非常に効果が高いということで知られております。WHOでもこのヒブワクチンにつきましては、最重要ワクチンの一つとしてすべての国で定期接種にすべきだと勧告しておりますし、実は2004年の厚労省の予防接種に関する検討会におきましては、おたふく風邪、肺炎球菌ワクチンを定期接種の対象に追加するよう提案もされております。まだ定期接種に向かうにはなかなか時間がかかりそうですので、でも子供たちは日々育っているわけですから、南国市におきましてはぜひまたこういうことを検討して、子供たちをワクチンで救えるのであれば、ぜひ南国市においては他市に先駆けて導入していただきたいというのが率直な気持ちであります。
 きょうの高知新聞でも、越知町で子宮頸がんワクチン、中学生に全額助成という記事がございましたけれども、土佐町や芸西村、私の持っている資料では東洋町であるとか中土佐町、四万十町でも順次子宮頸がん予防ワクチンの公費助成を導入するべく進めておりますし、予算規模が人口が多くなれば大きいので、なかなか市での導入というのは難しいんですけれども、実は須崎市におきましては来年度から中学1年生から3年生まで全額助成するということで1,580万円の予算を組む予定になっているという情報も私のほうで入手しております。南国市ではもっと大きな予算になるんで、もちろん難しいというのはよくわかりますけれども、ぜひ南国市においても取り組んでいっていただきたいというふうに感じております。
 また、農林課長さんから84プロジェクトのやさいカフェについては、余りほっこりした御答弁じゃありませんでしたけれども、非常にアイデアマンの梅原先生の提案ですので、具体的に進むような状況になれば、ぜひ地元南国市でも官民挙げて協力できるようにしていただきたいと思います。
 やなせ先生のキャラクターにつきましても、商工水産課長から今後より多くの場面で活用していきたいということも御答弁いただきましたし、最後の柳瀬医院跡地につきましては、企画課長さんから前向きなお話がありました。
 そこで、第2問、1つだけお聞きしたいんですけど、柳瀬医院跡地については何か市として具体的にこのように使ったらいいんじゃないかというような話があればお聞かせいただきたいんですけれども、その1点だけちょっとお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。企画課長。
○企画課長(西山明彦君) 柳瀬医院跡地の活用につきましては、具体的にどうということはあれなんですけれども、やなせたかし先生からお話をお伺いしたところでは、アンパンマンの石像もありますので、アンパンマンというようなことも申し上げたんですけれども、やなせ先生のほうからは、なぜアンパンマンにこだわるというようなお話がありました。
 外観はアンパンマンのパン工場でありますとか、そういったことも先生のほうは反対というようなことを言われておりました。
 そういったことで、今後どうするかということの検討ですけれども、先生のほうは、徳久議員さんが言われました手のひらを太陽にの歌碑ですね、そういったことで、公園化についてはいいんじゃないかというようなお話をいただいております。そういった先生の御意向も踏まえて今後具体的な検討に入っていきたいというふうに考えております。
○議長(浜田幸男君) 3番徳久衛君。
○3番(徳久 衛君) 企画課長さんから手のひらを太陽にの歌碑、詩碑ですかね、というお話もありましたけれども、先生、今お元気ですけれども、非常に御高齢ですので、もしそういう具体的な話になれば、ぜひ直筆での詩碑にしていただいたらより後に残るようなものになると思いますので、すぐに建てれないのであれば、ぜひ書いておいていただくようなことを市のほうからお願いできないでしょうか。その1点だけ最後お聞きしたいと思いますが。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。企画課長。
○企画課長(西山明彦君) やなせ先生、91歳ということで、大変御高齢で、そういったことで、活用は別としまして、ぜひ私としましても歌碑のために直筆で先に書いておいていただくということも必要かなというふうに考えております。
 以上です。