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検索結果 »  平成22年 第346回市議会定例会(開催日:2010/06/11) »

一般質問 2日目(坂本孝幸)

質問者:坂本孝幸

答弁者:市長、関係課長


○議長(浜田幸男君) 7番坂本孝幸君。
      〔7番 坂本孝幸君登壇〕
○7番(坂本孝幸君) 私のほうからは、南国市の観光ということについて御質問をさせていただきたいと思います。
 御承知のように南国市には県下唯一の高知龍馬空港がありますし、高速道路からは東道路から始まって空港あるいは企業団地、そういった南国市内の主要なスポットへの接続がされるようになってきております。また、南国市には歴史的にも重要な史跡であります岡豊山、ここなんかも国のほうから指定されて保護されるに至っております。また、坂本龍馬、紀貫之関連の歴史など、本来なら高知県の産業、経済、文化の中心地としてもっともっと栄えてもいいはずの南国市であります。
 昨年、私たちの南国市では市制50周年を迎えました。そのときにはさまざまなイベントが行われましたけれども、その南国市を冷静に見渡してみますと、いろんな点でまだまだ不足しているものがある、そのようなことに気づきます。昨年の市制50周年のイベントの後に市民の方から聞いた言葉は、50年たっても南国市は余り変わらないじゃないか、そういう一部の市民の声ですけれども、そういう声も私のほうへ聞こえてまいっております。
 昨日から一般質問が始まったわけですけれども、昨日の観光関連への質問、これに対する答弁をお聞きしておりました。少し気になった点、これから検討してまいります、そういう答弁が非常に多かったように私は感じております。そう感じたのは多分私だけではなかったんじゃないかというふうに思います。私は、今回観光と南国市の活性化という点からの質問を行いたいと思っているわけですけれども、この中で南国市における具体的な活性化策、これも御提案いたしながら南国市執行部の観光に対する考え方をお聞きしたいと思っております。また、最後には観光行政への市長の決意といったことについてもお聞きしたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 高知県では現在高知県産業振興計画を推進していることは、南国市でもこれに関連する各種制度を利用させてもらっておりますのでよく御理解いただいておりますけれども、ことしになって高知県ではこの計画を一層推進するためのバージョン2、PR版を作成しております。これによりますと、観光における改定の柱というのはポスト「龍馬伝」の推進でありまして、「龍馬伝」での盛り上がりを生かして来年以降の観光にどうつなげるかというところに力点が置かれております。このポスト「龍馬伝」の推進計画を見ますと、まず1つに400万人観光推進チームによるPDCAの継続実施と今後の振興策への活用、PDCAというのは、Pというのはプランを立てる、Dは実行するのドゥー、その評価をチェック、Cに基づいて改善するアクションということで、PDCAという計画を県のほうでつくっているようでございますけれども、これを今後の観光の振興策に活用していくということが1点。2点目が、龍馬人気を生かしてさらに広がりを持たせた観光PR、プロモーションを行っていくということ。3点目が、観光のオフシーズンにおける観光入り込み客の底上げに挑戦していくということ。そして4点目が、東部、中央部、西部、この広域ブロックごとに1泊以上滞在できる周遊プランを提案していくということ。5点目が、外国人観光客の積極的な誘致活動を展開していくということがその内容となっております。ことしから特にこの5点目の外国人観光客の誘致活動、これを県が積極的に取り組んでいく方針を出したことはまさに時代の要請にも合った画期的なことであろうかと思っております。
 そして、この計画に基づいてさらに細かい観光分野の成長戦略を策定しておりまして、観光八策という、どこかで聞いたような名称をつけてその計画を推進しようとしております。この中で、南国市として取り組むことができそうだというふうに思えるのは、1つは観光地を結ぶ交通手段をどう結びつけていくか。観光地が離れております。そういう問題が1つあります。そして、観光ツーリズムを実施できそうだなあと。南国市は農業地域であります。地域の自然、歴史、文化などを生かした県民参加による体験型観光資源の発掘と磨き上げの推進、これも南国市というのは歴史文化にあふれたところですので、これもできそうだと。そして、国際観光の推進、県下唯一の高知龍馬空港がございます。そういうところで、南国市では県の計画の中でもこういうふうな部分を使っての南国市観光が展開できそうだというふうに私は考えているところでございます。
 そこで、1点目の質問ですが、高知県では県内圏域をにらんでの観光計画を策定しておりますが、南国市ではどのような観光計画が策定されているのでしょうか。昨日の西原議員からの南国市観光振興計画の策定に関する質問に対して、南国市では県産業振興計画の中での観光交流のネットワークづくりにまず力を注ぎたいという御答弁でありましたが、観光交流のネットワークづくりも、市としての観光資源をつくり育てる構想や計画がないままに他市とのネットワークをつくることはできない、そういうふうに思うわけです。観光振興計画のない南国市がどの部分でどのようなネットワークづくりを行っていくことを考えているのか、南国市では今後も観光振興計画のないままに高知県の土佐観光、これが活発な時代をこのままの形で過ごしていくおつもりかということについてお聞きしたいと思います。
 平成19年3月に第3次南国市総合計画、なんこく協働プランというものの中の105ページに観光の振興というものがうたわれておりまして、これを見ますと、観光振興方針の確立ということで、全市一体となって観光交流地づくりを進めるため基本となる観光振興方針の確立を図る、そして海、川、山の豊かな自然資源や歴史資源、農林水産資源などを生かした滞在型のグリーンツーリズムや観光リゾートの創造を目指して、民間活力の誘導も含めて振興を図りますと、こういうことがうたわれております。平成19年、3年前のことでございます。その間、南国市では観光振興計画はつくられておらんわけですけれども、そういう県の言う観光交流のネットワークづくりのためにぜひ観光振興計画をつくっていただきたいわけですけれども、観光振興の方針、これはいつ明確にされるのか、観光計画がいつごろつくられていくのか、そういうものについてお聞きしたいと思います。
 現在は「龍馬伝」の効果もありまして、高知空港の利用者、これも急増しているようでございます。多くの観光客というのは、空港からおりると直接もう車なんかで高知市へ移動しているわけですけれども、南国市では直ちに高知市へ行かさない、空港から直接市外へ移動させないで、せめて1泊ぐらいは南国市に滞留させていく仕組み、この仕組みづくりが必要であると思います。これまでの南国市ではこうした仕組みづくりへの取り組みがありませんでした。「龍馬伝」の年でも地元に十分な観光客を呼び寄せることができていない、そのまま現在を迎えている。これはもう少し南国市には頑張っていただきたいという考え方を持っているのが多くの市民の方々ではないでしょうか。
 高知県では、どこにどういう観光客が年間どれぐらい来てくれたのかというものを統計をとっておりまして、南国市では西島園芸団地と歴史民俗資料館、この2カ所で統計をとっております。平成22年度に県がまとめた月別観光施設の利用実績というものがここにありますけれども、西島園芸団地では、ことし1月から4月までの累計、これが3万8,021、前年比112.6%になっております。高知県立歴史民俗資料館、これは昨年の11月10日から3月20日まで休館でしたので、統計は3月のものからとられてますが、4月までの実績が7,382、前年比84.6、4月には5,351ということで前年比278.1%になっておりますので、休館でない月になると観光客は多く来てくれているということが言えようかと思います。
 そういう形で南国市に観光客を滞留させる仕組みをどうしてもつくらなくてはいけないわけですけれども、この西島園芸団地とか岡豊山歴民館、あるいは長尾鶏センター、そういったもの以外に南国市では観光のためにお客さんを呼んでくる利用施設がほとんどないというのも実態であります。南国市にもっと多くの観光客を呼び込んで地域経済を活性化したいといっても、呼び込むための材料がないというのが実態でありまして、ここにも一つの観光行政上の問題点があると思います。観光客が南国市に来て、南国市は本当によかったねえ、いろんな食べ物がおいしかったねえ、また来たいねえ、そういうふうに言ってもらえるような観光資源の整備、この観光資源の整備というものを強く求めるものであります。
 そして、もう一つ大事なことは、観光に訪れるお客様、これが県内客、国内客だけにこだわっていてはちょっと時代おくれだというふうに思っております。海外からの観光客誘致、これは高知龍馬空港を擁する南国市にとっての大きな観光行政上の命題でもあるというふうに感じます。
 南国市の観光を活用した地域活性化に関する提案、質問を行っておりますけれども、5月17日から19日の3日間、総務常任委員会で島根県の松江市と安来市、これを行政視察してまいりました。目的は、今回の質問に関連する国際交流による地域活性化の現状を視察するということでありました。
 松江市では、世界に開かれた観光都市ということで3つのコンセプトで国際交流を進めておりました。1つは諸外国との交流、2つ目が国際理解の推進、3つ目が国際化に対応したまちづくりということでございまして、諸外国との交流というのは外国との人、物、情報、これの行き来を促進すると、人、物、情報の行き来を推進する、これが諸外国との交流であります。そして、国際理解の推進というのは自国の文化を大切にする、まず自国の文化を大切にして異文化を理解する人づくり、人をつくっていく、こういうことでございます。そして、3つ目が国際化に対応したまちづくりということですが、これは住む人やその地域を訪れる人、こういう人に快適なまちづくりをしていく、そういうコンセプトで松江市では世界に開かれた観光都市というものを力強く推進しておりました。諸外国との交流は松江市では5つの友好都市と2つの交流地域を持っておりまして、そこでも特に近年は地理的、歴史的、文化的につながりの深い北東アジア地域との交流が積極的に行われておりました。
 このように、松江市では国際交流や地域国際化の理念をはっきりと把握しての国際化政策が行われておったわけですけれども、この国際交流が地域に果たした役割というものについて、松江市では、市民の国際理解や異文化理解が向上した、あるいは日本、松江の文化を見詰め直す契機となりました、あるいは海外からの観光客が増加しました、そういう国際交流が地域に果たした役割を上げておりました。
 確かに松江市というのは、日本国憲法の95条に基づく特別法あるいは国際観光文化都市の整備等に関する措置法という特別法、そういうものに裏打ちされた国際的な観光文化都市であります。しかしながら、私が考える一番大事な国際交流の要素というのは、そういう法的に裏打ちされた都市指定の有無、そういったものにかかわらずに、私たちの南国市、現実問題として相当国際化が進んでおります、外国人留学生もたくさんおります、その家族も来ております、現実として相当に進んでいる国際化の状況のある南国市に、現実に即した地域国際化のための南国市の政策があるのかどうかという点がより大きな課題になるのではないか、そのように思っております。その意味から、先ほど来申し上げております観光振興計画、現在南国市にはこの計画がありませんけれども、ぜひこの地域国際化というものを念頭に置いた観光計画の早期策定をお願いしたいというふうに考えるところでございます。
 南国市における国際交流は、具体的には平成7年から始まったと言えます。この時期には、平成7年までは、高知県主催のいろんな会議があるわけですが、それに南国市の職員が出席するわけですけれども、それまでは特別な意見もないままに南国市役所へ帰ってきていた。平成7年から市内のボランティア団体が国際交流の取り組みを始めるわけですが、そのときから南国市の職員が県の会議へ行ったときもいろんな発言ができるようになって、当時の職員が大変喜んでくれた、そういう記憶を持っております。それから7年たった平成14年に、南国市では市民主導で南国市国際交流協会が誕生いたします。今では県下でも有数の幅広い活動が行われておりまして、県内のみならず県外からも注目されるようになっております。そこでは市民と一体になっての国際交流、異文化理解講座の開催、外国留学生向けの日本語講座、外国の大学への親善訪問、そういった幅広い交流活動が展開されております。
 しかし、このように市民主導の国際交流活動というのは、南国市では大きく進展しているのが現状でありますが、この活動が南国市内の産業、経済、文化、そういったものに大きく貢献できているのかというと少しの疑問が生じてまいります。なぜか。私はここに南国市における政策上の課題があるというふうに考えております。すなわち南国市を国際交流や国際観光で活性化するための南国市における政策が整っていないということであります。これは国際交流による地域活性化を市民と一緒にどう昇華するか、どうつくり上げるか、なし遂げるかという問題であり、市民との協働の具体的な形を求める問題でもあります。
 ことし4月18日に中国の上海から映画監督が来高しました。県内の自然や観光地を回って記録して帰っていきました。次のステップとして、高知県のドキュメンタリー製作のために、二、三十人のカメラ撮影隊を派遣することを協議しているそうでございます。そうしてつくった高知県のドキュメントを中国の東方テレビ、これ上海にありますけれども、この中国東方テレビで放映することを計画している。南国市では西島園芸団地と長尾鶏センター、これを紹介させていただきました。そのほかの外国からの訪問客も南国市にございました。本当に近年外国からの訪問が、少しですが、ふえております。
 そして、その中では南国市との交流を求める形も目立つようになっております。こうした機会を利用して南国市は地域国際化というものに取り組んでいく必要があるんです。外国人観光客の誘致や外国との友好交流、姉妹都市交流、それを考えることはもはや本市における時代的な要請ともなっていると言えます。私は、これまで南国市の観光行政、外国交流、そういったものについての不足点を指摘させていただきました。一口に観光客誘致といっても南国市に観光客が立ち寄れる魅力や仕組みがないとだれも寄ってはくれません。南国市に観光客を呼ぶためには、お客さんが南国市へ行ってみたい、そう思う仕組みをつくらなければなりません。空港から直通して高知方面へ行ってしまう、そういう南国市ではいけないんです。先ほど来申し上げております仕組みとして、観光地づくり、そして観光地と観光地を結ぶ交通手段の確保、地域の自然、歴史、文化、そういったものを生かした市民参加による体験型の観光資源づくり、そして国際観光の推進、この3点が南国市にとっては必要不可欠な観光要素と考えます。こうしたものをブームにおくれることなく早急につくれるのか否か、そこに南国市観光の成否がかかっているものと考えます。
 そこで、3点目の質問でございますが、南国市では外国との友好交流、姉妹都市交流などで外国人観光客を誘致し、地域活性化を目指す考えはないのかという点についてお聞きいたします。
 4点目の質問が、観光客が立ち寄る仕組みの一環として、岡豊山に長宗我部元親像、これを建立すること、あるいは後免町を食事の町として観光通り化する、外国料理やシャモ料理の店、そういったものが南国市にくればあるということを計画することについてのお考えをお聞きいたします。
 そして、観光資源の整備ということですけれども、南国市内には工業団地や企業もあります。大きな企業では既に工場の視察、見学のコース、そういったものをつくり上げているところもあります。また、高知大学農学部には海洋コアセンター、こういうものがあって稼働しております。これらを観光資源として組み込んでいくことが南国市観光を進める上での非常に重要な事項でございます。この南国市、資源がないといっても、知恵を絞れば幾らでもあります。やり方も幾らでもあります。要は発想の問題、そして南国市のやる気の問題、これだけでございます。今申しましたような南国市の資源を今後どうしていくのか、どう活用したいのかということについてお聞きいたします。
 あわせて、現在の観光資源の中心となっております西島園芸団地、歴民館あるいは長尾鶏センター、こういった観光資源の育成について市としてどう考えるのかということについてお聞きいたします。
 5点目の質問をする前に、高知県が県外観光客入り込み数及び県内経済波及効果の推計についてということで、ことしの4月15日付の報告書を出しております。これを見ますと、交通機関別、これの入り込み数ということで、これは平成21年の分ですが、乗用車で来る人、これが平成21年が201万2,000人、前年比で105.1%になってます。観光バス、これが平成21年が67万4,000人、前年比が105.0%となっています。この乗用車、観光バスで入ってくる人が一番多いんですが、そのほかにもやはり鉄道とか高速バス、これで来る人もおりますが、ほとんどがこの乗用車と観光バス、観光客の構成比を見ますと乗用車の人が63.7%、観光バスが21.4%、高速バス、鉄道は少ない、これどうしてか。理由は簡単です。交通機関が不備だから、高知県内の交通機関が不備、観光地から観光地への移動する足の問題がある、これが問題なんです、高知県。この問題というのは、高知県だけじゃなくて南国市にも同じく言える問題なんだと思います。
 そこで、5点目の質問をさせていただきますけれども、高知龍馬空港に観光客がおり立つ、そういう人たちを道案内する小型バス、高知龍馬空港にNPOやボランティアが運営する案内バスを配置してはどうかという提案でございます。そして、この案内バスというのは南国市内だけでなくて、アクションプラン圏内であります南国市、香南市、香美市、この3市をエリアに観光客を案内する体制を整備していく、これがどうしても必要だと思います。大型のバスの観光でなくて、今はスポットスポット、特に若い女性は一人旅、少人数の旅行というものが大変多くなっております。そういうスポットを歩く少人数の観光客を案内するNPOとの協働、そういうものについて提案いたしたいと思いますが、その体制の整備についてどのようにお考えかお聞きしたいと思います。
 6点目の質問です。南国市内には留学生、そしてその家族を初めとする外国人、そして日本人と結婚してやってきて暮らしている外国の方がたくさん居住しております。そういう方のためだけではなくて、南国市を訪れる外国人観光客のための地理案内板、歴史案内板、そういったものを、英語、韓国語、中国語の3カ国語あたりで整備することを提案したいと思いますが、この点いかがでしょうか。
 以上、私の第1問を終わります。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 坂本議員さんからは、どうも観光行政において理念がないのではないかという非常に手厳しい御意見をいただきましたが、振り返りますと本当に理念というものがなかったと大いに反省をしております。
 ただ、我々行政の職員が関係いたしまして1年間に行われる、目ぼしいといいますか、イベントに参加する、職員は大変一生懸命やっておりまして、こういう私からの御答弁を申し上げるのは心苦しいわけですが、職員自体は一生懸命やっておりますけれども、御批判されればそれは私も反論の余地がないというのが正直なところでございます。といいますのも、やはり観光行政全般にわたって非常に計画性がないといいますか、方向性がないといいますか、そういうことではないかと率直に御批判を受けたいと思っております。
 そこで、私は年内に骨子を、どういう戦略を持って南国市の観光行政に取り組んでいくのかと、年内に骨子を策定いたしまして、年度内に、完全とまではいかなくても、そういう戦略を含んだ観光行政の計画性のある観光行政振興計画、仮称でございますが、そういうものの策定を急ぎたいと思います。
 少し坂本議員の質問に関連がございますが、今回の私の市政報告の中でも述べさせていただきました。先ほど冒頭に坂本議員からお話がございました、50周年の際に南国市は50年前も一つも変わらんよと言われた市民がいたということは、ある意味でこれも私は否定すべきものではない、そのとおりではないかと。と申しますのも、40年ぐらい前に策定いたしました、都市計画決定いたしました道路がいまだにできていない、これが事実でございますので、私はこういうことが決してないように、今後は少なくても大きなプロジェクトであっても10年以内には結果が見えるものを、実効あるものにするために結果の見える計画を立てるべきである、30年たっても形もできないような計画はすべきではないと私は深く心に刻みまして、今回の市政報告でも申し述べましたようにL字型の街路事業を駅前まで速やかに延ばす、そしてLの角っこから東、南国警察署のほうにも延ばすということを決心いたしたのも、そういう意味合いも大いにあったということでございます。
 いずれにいたしましても、それらの実効性のあるものに計画をつくると、年内につくるという坂本議員の強い要望といいますか、御意見といいますか、そういうものを拝聴いたしまして、私はそのように決断をいたしたところでございます。
 ただいま御質問のありました友好姉妹都市の締結でございますが、今までもお隣の韓国であるとか中国であるとか、そういうところから幾つかの話がございました。私は別に、特別にこの問題について慎重になっておるということではございませんが、やはり町と町とのおつき合いといいますか、こういうものは相手があればいいという単純なものでもない。地理的条件あるいは歴史的にはお隣の中国とは随分歴史の格差といいますか、それはあるにせよ、やっぱりその町の力といったら大変語弊がありますが、そういうものも一定は考慮しないといけない。産業分布の問題もそうでしょうし、自然条件の問題もあるいは大変後々のおつき合いということでは参考にしなければならないんではないかと、そのように思っております。
 中国の問題が先ほど坂本議員からお話がございましたので、私も中国を少し話題にとってお話しすれば、中国は今までいわゆる上流階級と言われる人たちでないとなかなか国外へ出るということは困難であったようでございます。ところが、今回一般の庶民といいますか、そういう方でも、非常に国のほうが奨励もしていると思うんですが、そういう方々でパスポートもとりやすくなったということも聞いておりますので、そういうことも含めて、町の規模の問題、産業の構成の問題、自然条件、歴史条件、こういうようなこともいろいろ参考にしながら今後大いにおつき合いをしていきたいなと思っております。その際に、余り当初から大きいことを考えるんではなく、子供のレベルの交流であったり、農業の交流であったり、あるいは一定南国市にある地場の産業の交流であったり、そういうことができればそういうところからのおつき合いがいいんではないかと、そのように考えております。
 そして次に、長宗我部に関する銅像の建立の件でございますが、私はこの件については大いに賛成でございます。今、ポスト龍馬、そこまでは行ってないんですが、高知県を代表する歴史上の人物として戦国を走り抜けた四国の覇者、長宗我部元親が非常に話題になっております。話題になっておるのが、大変残念なことに我が南国市内よりもよそで話題になっておるといいますか、盛り上がっておるというのが実態でございます。私はそういうことも含めまして、やっぱりこの我が町からそういう観光資源も含めまして盛り上げていくというためにも、市民を巻き込んだ協働の力、そういうもので銅像などをつくり上げていくと。かつて南国市の大先輩でございます入交好保先生を中心とする方がどうしても桂浜に龍馬像をつくろうではないかといった、その時代にあそこが、龍馬があんなに高知県を代表する観光のポイントになるとは恐らくその時代の方は余り想像しなかったのではないかと思っております。
 私はこの間、初めて行われました岡豊山のさくらまつりに参加させていただきまして、あそこで岡豊城跡に立ってみますと、あそこは大変眺望もいいし、足元から土佐湾といいますか、国分川がずっと浦戸湾に流れ込み、そして太平洋に通じておるという眺望でございますので、あそこに私も夢を実は見ておるんですが、長宗我部の銅像を建立するということは大変すばらしいことではないか、それ以上に市民ぐるみになって個の力を結集するということがより以上大事なことである、このように考えております。坂本議員からの御提案をまともに胸に受けとめまして、私も行動に移したい、そのように思っております。
 次に、言葉はそういう言葉ではなかったんですが、外国留学生、多くの方がおいでますし、今小笠原会長を中心に先頭にといいますか、シャモの問題が話題にもなっておりますが、私はこれを食のストリートといいますか、外国、特色ある留学生の方にも参加していただいて、余り大きいことを考えないで、少なくってもいいからその南国市の独特の食、加えて留学生もそこに呼び込んでの食のストリートをつくりたいなあというのも従来からの私の夢でございますので、その節には皆様方のより一層有効なる御意見も拝聴しながら進めてまいりたいと思います。
 私からの答弁は以上でございます。以下、関係課長から御答弁を申し上げます。
 以上です。
○議長(浜田幸男君) 商工水産課長。
      〔商工水産課長 今久保康夫君登壇〕
○商工水産課長(今久保康夫君) 坂本議員さんからの御質問にお答えいたします。
 坂本議員さんのおっしゃる御指摘のとおり、本市は史跡などすぐれた地域資源がありますけれども、まだまだ観光資源としては磨かれてない、整備されていないのが多くあるのではないかと思っております。
 まず、ことしにつきまして観光コース・メニューづくりによる観光商品化を、観光資源の整備を計画しております。また、情報発信の整備であるとか、そして推進体制の整備などが本市の今後の観光資源の課題ではないかと考えております。
 実は、昨年、南国市観光協会の中に、宿泊、飲食、交通、観光施設などの実際に観光に携わっている方々にお集まりいただいて、南国市観光推進検討委員会を立ち上げて検討いたしました。それで、その計画を今後やっていこうということで南国市観光協会の総会の場でもお話ししました。そこで、南国市観光協会の中では平成22年度においては南国市と一体になって坂本龍馬とか長宗我部元親とかの歴史のものを中心とした史跡を活用した取り組みを行っていこうということで、その中で1日観光をいつも、毎年は1回でしたけれども、4回程度実施して、それも観光モニターを募集して、参加してもらいながら意見を聞き、今後の観光資源としてブラッシュアップ、磨き上げを行いながら南国市の観光コース・メニューづくり、観光資源の整備を行っていこうというふうに計画しました。その観光の資源の整備、メニュー化をした後で情報発信をしてもいきたいわけですけれども、また今計画しております長宗我部元親を活用したラリーを計画しておりますけれども、そんなことの観光資源の整備の一環として行うようにしております。
 また、情報発信としましてもまだまだ南国市のほうがチラシとかパンフレット類も少なく、またインターネット、ホームページなんかも南国市にある南国市役所のホームページということでありまして、情報発信も少ないことから、そんなことも徐々に進めていきたいなというふうに考えておるわけです。
 産業振興計画、物部川流域アクションプランの中の一つの観光ネットワークづくりという目標がありましたけれども、このネットワークにつきましては大半が内部の推進体制の整備ということを考えております。昨日、西原議員さんからの質問のほうで観光振興計画のという部分もありましたけれども、担当課としまして観光資源のネットワークという部分が推進体制がないと計画も絵にかいたもちになるんじゃないかなというふうな危惧がありまして、ちょっとそういった答弁になりましたけれども、市長がおっしゃるとおり、年度内には骨子をまとめていきたいなというふうに考えておりますので、御理解いただきたいなと思ってます。
 それから、外国人観光の誘致につきましてですけれども、もちろん国のほうも外国人観光を積極的にやろうということで考えておりますし、全国各地でもそういったことを取り組んで産地間競争が始まっているんではないかなというふうに思ってます。
 本市におきましても、やはりその観光というのは経済的波及効果っていうのが大きいとされておりますので、取り組むべきだというふうに思いますし、外国人観光客も視野に入れた取り組みが必要であるというふうに思ってます。先ほど申しましたけれども、まだまだ観光資源の整備、コースメニュー化ができていない段階ですので、また情報発信もまだまだ未成熟ということで、まずそちらのほうから始めていって、外国人観光客の誘致までつなげていきたいなというふうに思ってます。また、その中で、長尾鶏センターであるとか西島園芸団地のほうにおきましても、こういった観光整備、観光コース、観光メニューづくりの中に組み込んで、総合的に個別的に育成支援していきたいなというふうに考えております。
 それから、後免町のことにつきましてですけれども、後免町のほうで平成24年度からの南国駅前線の北への延伸とかというふうなことも視野に入れまして、平成20年に策定されました都市計画マスタープランの中心市街地の将来像を具体化するビジョンづくりのために、関係者、関係機関で組織するなんこく・ごめん活性化推進検討チームというのを立ち上げて、その中で検討していきたいというふうに思ってます。その中で、商工水産課としましても物部川流域アクションプランの一つであります後免のブランド化、トライアングルゾーンの活性化の実現に取り組んで、街路事業とシャモの料理とか、坂本議員のおっしゃいました外国料理とかということも検討しながら、空き店舗の活用とか軽トラ市とかやなせたかしロードなど、いろいろなものを組み合わせて、相乗効果によって中心市街地ににぎわいを創出してトライアングルゾーンの活性化をできないかを検討していきたいなというふうに思ってますので、御理解をお願いいたします。
 それから、案内バスのことなんですけれども、御存じのとおり、龍馬空港から南国市内の観光施設に足を運ぶ交通機関は現在タクシーが主になってまして、2次交通が観光においての最大のネックの一つとなっておると思います。まず、無料案内バスが運行すれば観光振興にも本当につながるんじゃないかなと思っております。例えば、ゲームのキャラクターで長宗我部元親と並んで人気の高い真田幸村の地元の長野県上田市におきましては、真田幸村のキャラクターをラッピングしたバスを走らせて、東京からの観光ツアー客を呼んでるというふうにも聞いております。坂本議員のおっしゃられるとおり、漠然とバスを走らすんではなくて、こういった香美、南国、香南と回るツアーの商品化を進めて、それを売り出して、それにツアーのバスを走らせるというのを考えてもええのではないかなというふうに考えております。
 それから最後に、観光案内板の外国語表記なんですけども、昨年度、道の駅風良里に岡豊城跡と紀貫之邸跡の歴史案内板、土佐国分寺跡、比江廃寺跡、そして紀貫之邸跡への地理案内版につきまして英語表記した看板を県の事業で導入して設置しました。今年度、才谷のほうを計画しておるんですけれども、外国語表記しますと、どうしても横書きとなったり設置する場所が限られるとかというふうなことが実際ありまして、それから看板のスペースも多くなるとか、コストも増大するとかいろんな問題がありますけれども、その外国語表記というのが時代の趨勢であって必要性は重々理解しておりますので、今後主要観光地にはそういった外国語表記をできるだけ行っていきたいということを配慮していきたいなというふうに考えております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 昼食のため休憩いたします。
 再開は午後1時であります。
      午前11時59分 休憩
      ――――◇――――
      午後1時   再開
○議長(浜田幸男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 坂本議員に対する答弁を求めます。企画課長。
      〔企画課長 西山明彦君登壇〕
○企画課長(西山明彦君) 坂本議員さんの外国との友好交流、姉妹都市交流に関する御質問に市長答弁を補足してお答えいたします。
 本市の国際交流への取り組み、外国との友好交流の重要性につきましては大変貴重な御提言をいただきました。御指摘のとおり、本市における国際交流活動は市民主導で行われており、行政が十分対応し切れていない部分を十二分に補っていただいております。本市には高知大学医学部及び農学部、さらに高知工業高等専門学校、また近隣市には高知工科大学や高知女子大学も立地され、数多くの留学生が市内に居住されております。
 御質問の外国との友好交流、姉妹都市交流につきましては、市長のほうから申し上げましたけれども、議員さんの御指摘のとおり、本市は県内では最も条件が整っている自治体であると思います。市長が申し上げましたように、市民レベルの交流などを御紹介いただきました松江市の状況やその他にも国際観光に力を入れている市町村が全国にはたくさんございますので、それらを参考に検討してまいりたいと思います。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 7番坂本孝幸君。
○7番(坂本孝幸君) 市長を初め各課長、大変積極的な御答弁いただきました。観光振興計画につきましても年内に骨子を整え、観光行政への取り組みを示す、姉妹交流、友好交流等につきましても地理的条件、産業、文化、自然条件等を参考につき合いたいと、子供、農業、地場産業等の小さな交流から始めていきたい、元親像の建立につきましても賛成していただきました。市民との協働でそういうものもつくり上げていきたいということでございます。食のストリートにつきましても、シャモを初め外国料理、そういったもの、小規模でよいので考えていきたい、そういう非常に積極的な御答弁をいただきましてどうもありがとうございました。
 国際交流というものにつきましては、従来地域の文化を見直すというふうな説明が国際交流の効果については説明されてきたわけですけれども、現在ではこれをもっと積極的に考えて活用する時代になってきたというふうに考えております。県内の市制をとっているところでほとんどのところが外国との姉妹交流、友好交流、これを行っております。ぜひ空港を有する、また外国人の多く居住する南国市でございますので、できるだけ早期にそういう形をとっていただきたいというふうに思っております。
 先ほども申しましたけれども、外国と交流するとお金がかかる、そういう認識が長い間、行政の中に横たわっていたように感じます。しかし、決してそういうことではなくて、お金を使わなくてもできる交流というものもあるんだということを行政のほうにはぜひ認識いただいて、そういう認識を転換していただいてこれからの地域国際化というものに取り組んでいただきたいというふうに思います。
 現在高知県が進めております観光八策、これに少し気になる点があります。このことについては、8日に行われました南国市観光協会の総会でも指摘させていただきました。高知県のほうでは外国からの観光客誘致について、松山、高松に定期便があると、高知県としてはこれを活用して、松山、高松空港に来た外国人に高知県まで足を延ばしてもらったらいい、こう言ってるわけですね。確かにお客さんが減っている高知空港を持つ高知県としては苦肉の策とも言えるかもわかりません。しかしながら、もう少し積極的な観光政策が必要であると、このままでは余り受動的過ぎると、高知県の観光政策というのも愛媛、香川にいいところばかり持っていかれて、本県の観光政策は先細りになっていくと、観光振興計画のない南国市はなおさらだということを指摘いたしましたが、その観光振興計画もつくってもらえるというふうなことなんで、大変安心いたしました。
 県の観光八策というものを南国市が利用していくことは、これは非常に重要なものでありますけれども、高知空港を擁する南国市として、より積極的な施策が必要だというふうに思います。九州のある市では、韓国からのチャーター便を飛ばしてきて物すごく外国人観光客がやってきたという、韓国からのお客さんがふえているようですが、それで地域を活性化しているところがございます。南国市も空港がありますので、そういうことがやってできないはずはないというふうに思っております。
 そこで、1つ御質問したいんですが、高知県と一緒になって、高知空港に外国からのチャーター便を乗り入れして、外国との交流や相互理解を進める道を南国市としてつくることについてどう考えるのかということについてお聞きしたいと思います。
 それと、高知県の観光、特に南国市の観光課題の解決については余り時間的な余裕がございません。「龍馬伝」ももう11月には終わってしまうわけで、それが終わったらまたもとの少ない観光状況に帰っていくわけですね。高知県全体の観光人口の300万ぐらいのところへ行ってしまうわけですけれども、南国市の観光についても同様にさほどの猶予は残されておらないわけでございます。それで、南国市の積極的な観光政策の推進というものに非常に期待するわけでございますが、一方では南国市の職員数が大変減少しております。現在の職員の体制では十分なそういう事業展開することは不可能だというふうに思うわけですけれども。
 そこで、私は行政と市民との協働、役割分担をしての事業進行をしましょうということを御提案したいと思うわけでございます。
 それで2つ目の質問は、南国市における観光について、これまで申しました外国人観光客の誘致を含めて、空港を擁する南国市として観光政策をより積極的に推進するために、市民、議員、行政、これで組織するプロジェクトチーム、これを結成してはどうですかと。昨日西原議員の質問でもございましたが、プロジェクトチームの検討というのは南国市の観光にとっては非常に重要なものであると思います。このプロジェクトチームについて、昨日、これについても検討したいという御答弁がございましたけれども、この検討というのは、先ほど市長の答弁の中で観光行政の方向性を年内に取りまとめて示したいということがございましたけれども、これもプロジェクトチームの検討なんかもこれと同時に進行させていただけるのかどうかということについてお聞きして、2問目を終わりたいと思います。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。市長。
○市長(橋詰壽人君) 私のほうから、外国との交流のことにつきまして、一部お答えをしたいと思います。
 私がかつて企画課に所属しておったときに、市制施行30周年を迎えまして、その時期に、今すっかり定着してまいりましたまほろば祭りを初めて行ったことを記憶しております。と同時に、せっかくあのときも空港のある県下唯一の町であるからということで、お隣の韓国へチャーター便を飛ばして、いろんな産業部門を見て視察をしてこようじゃないかという計画をしたわけでございますが、そのときに入国管理事務所へ行くこと、あるいは飛行機を韓国からチャーターして呼びますと高知空港に着陸の際にその誘導員が要ることなどなど、そういうことを全く知らないで高知の入国管理局の職員の方に大変おしかりといいますか、を受けたことを覚えております。その一方では、お隣の韓国へ行くということで、日本のJALであったり、それから全日空であったりという機材を使わないで大韓航空をチャーターしまして、向こうの韓国の関係者の方に大変喜ばれたことを覚えております。
 国と国というのはいろんな感情的なものもございますし、文化の違い、いろいろございます。ございますが、先ほど坂本議員おっしゃったように、向こうの相手の国の文化を知り、理解し、歴史を知るということは、このおつき合いをするのに一番第一歩ではないかと、私もそのように考えております。
 そうした中で、先ほど言いました船中八策じゃなくって何とか八策ですか、その中で論議されました松山空港から上海便があるんじゃないか、あるいは高松から韓国便があるんではないか、それを利用して高知にも呼び込むという考え方というのは非常に私の考えでは消極論ではないかと思っておりますし、かつて空港が1次、2次拡張されたときに盛んに言われたことが、2,500になればジャンボが着陸できる、海外へもどんどん出ていけるし海外からお客さんも観光客も呼ぶこともできると、これが当時の国、県の高知県南国市に2,500メートル滑走路を延長する一つの大きな目玉でありました。私もそのことを聞きました。それが、いつの間にやら高松空港の韓国便あるいは松山の上海便を利用するなどという消極論に変わるということは私は非常に残念であると。
 そこで、先ほど私が冒頭に言いました、じゃあ南国市が独自でチャーター便をいつも飛ばすのかと、なかなかそうはいかないと思います。チャーター便というのは、やはり私は高知空港ビルの役員をやっておりますので、昨年の乗客の利用頻度あるいはいろんなデータを見るわけでございますが、この幾つかの高知龍馬空港からの便を見ましても、やっぱり一番いいのはチャーター便です。乗客率といいますか、あれ乗客率で構んと思うんですが、乗客率が非常に高い、それは当然のこと。仮にハワイへチャーター便を飛ばすといったら、ハワイへ行きたい人が乗るんですから非常に効率がいいわけですね。ですから、私の記憶では、この間、平成21年度の空港ビルの決算の折にそういうものを示されたものを見ましたが、昨年、月1回より少し多いぐらいチャーター便が飛んでおります。ですから、私その株主じゃなくて取締役会でも発言をしたわけですが、もっともっと、利用客低迷の折にこの高知龍馬空港はチャーター便を積極的に飛ばすべきだという発言もさせていただきました。
 坂本議員さんがおっしゃられるように、そのプロジェクトチームなり、それはまた今後の課題として、やはり私はそういうチャーター便を利用する、そのことによって空港ビルもいろんな意味で潤うし、そして観光客を呼び込め、それから高知からも行くというようなことを積極的に取り組んでいくべきであると思っております。そのやっぱりこれからのターゲットといいますか、これは北東アジア、とりわけ韓国であったり、日本には最もなじみの深いいわゆる旧満州、中国の東北部、こういうところへ幾らでもチャーター便さえ余り行ってないところもありますし、そういうもの。高知県が、例えば高知医大なんかにはたくさんの留学生が来ております、私の記憶がちょっと間違ってたらお許しを願いたいんですが、あそこはチャムスであるとか延吉の空港であるとか、延吉の空港というのは北朝鮮がすぐ向こうにございますし、チャムスに空港があるんかどうかは知りませんが、チャムスからはたくさんの高知医大への留学生もいるという、そういう交流が少しある地域でございます。そういうようなところをターゲットにして積極的に取り組んでいくべきではないかという考えを持っております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 商工水産課長。
○商工水産課長(今久保康夫君) 坂本議員さんの質問にお答えします。プロジェクトチームのことにつきましてお答えいたします。
 観光に関しますプロジェクトチームは、坂本議員さんの御指摘どおり必要だと思っております。昨年、南国市観光協会の中に観光推進検討委員会を立ち上げて南国市の観光振興について検討しておったんですけれども、まずその委員会で感じることが、個々の施設とか団体は一生懸命頑張っておられるんですけれども、南国市全体に実際こんなことやったら観光振興につながるといういい意見が出てきても、いざそれを現実的に具体的に実現に移そうという場合、実行してリードする人材とか組織が少ないということがありました。観光とは光を当てて見ると書きますけれども、また光っているものを見るものでもあると思ってます。市や関係機関だけでなく、地域とか関係者が頑張って光ってないと観光客は魅力を感じないと思ってますので、プロジェクトチームという形になるかどうかわかりませんが、総合的に、実際に観光を頑張って推進する官民の体制整備を行っていきたいなというふうに思ってます。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 企画課長。
○企画課長(西山明彦君) 坂本議員さんからの外国との友好交流で、市民組織との協働についてということでございますけれども、本市におきましては、先ほども申し上げましたけれども、国際交流の活動は市民組織に大変大きく依存しております。とりわけ南国市国際交流協会の皆様には、日ごろから日本語教室でありますとか、各種のパーティーでありますとか、いろんなイベントをしていただいて活動していただいております。市がなかなかそういったところに積極的に取り組めていないという部分で非常にお世話になっておるわけですけれども、坂本議員さんから先ほど、行政は外国と交流すると経費がかかると、そういった考えは変えて、お金をかけなくてもできることがあるというような御指摘をいただきましたけれども、そういった観点から申しますと、市民との協働というのが本当に重要になってくるというふうに思います。そういった点から、市としましても今後ともこうした市民組織、国際交流協会を初めとする市民組織との協働によって国際交流をさらに展開していきたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 7番坂本孝幸君。坂本議員の持ち時間は1時27分まででありますので、簡潔に願います。
○7番(坂本孝幸君) それぞれ御丁寧に御答弁いただきましてありがとうございます。
 高知の農村のすばらしさというものを外国にアピールして観光客をふやす国際グリーン・ツーリズム、こういうものがございます。外国人の観光客というのは、日本の古都の訪問とか大都市での買い物、そういうものに関心が寄せられておるわけでございますけれども、さきに開催されました国際グリーン・ツーリズムシンポジウム、これがあったわけですが、ここでは農村の暮らしを体験できるということも日本観光の柱になるということが強調されております。観光というものには多面的な効果がありまして、アイデア次第で雇用と収入をもたらします。異業種間の連携も生み出しますし、地域を活性化させもします。地元農産物の消費量も大変多量に消費されるということにもなってまいります。そして、歴史的な建造物を見るだけの観光ではなくて、市内の文化的、歴史的な遺産とか風俗、自然、そういった多様な観光資源を生かした体験型観光の普及で幅広い観光ニーズを拾い上げていくことが今後必要であるというふうに考えます。
 国際観光ツーリズムにつきましては、通告をしておりませんので答弁の必要はございませんが、南国市の観光は本当に後がございません。私はそういう認識の中で、先ほどいろんな質問をさせていただきまして、観光に対する市長の決意も既にお聞きいたしました。これまでの答弁が着実に実行されますことをお願いいたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。