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検索結果 »  平成22年 第346回市議会定例会(開催日:2010/06/11) »

一般質問 1日目(小笠原治幸)

質問者:小笠原治幸

答弁者:市長、関係課長


○議長(浜田幸男君) 8番小笠原治幸君。
      〔8番 小笠原治幸君登壇〕
○8番(小笠原治幸君) 本日最後の質問となりました。予定より少し早い時間でございますが、気合いを入れて質問をさせていただきます。
 それでは、通告に従いまして質問をさせていただきます。
 私の質問は、4点ございまして、基本的に高知県の産業振興計画を基本理念に質問をさせていただきます。
 1問目は、農業活性化についてでございます。政治もかわり、農業の施策もかわったわけでございます。国がモデル事業として戸別補償やそして自給率向上というモデル的な事業が取り組まれておるわけでございますが、特に南国市では、この施策がなかなか合わず、現場では困惑をしております。といいますのも、今まで生産調整に協力してきて、いわゆる転作に協力した皆さん、非常に生産調整に協力した中において、今回この施策がかわることによって、収入もかなり減ってくるわけでございます。しかし、国の施策としては、大事でございます。しかし、南国市の農家をどのようにして元気にしていくか、今現在行われている事業を具体的にどのようにして成功に結びつけるか、これが大事な部分でございます。今回の質問は、何とか南国市の農業を元気にしたいという意味で、農業の活性化について質問をしていきます。
 2問目の空の駅推進協議会の事業でございます。1年間の事業を終えまして、さきの5月に総会が行われました。私もその事業の一員でございますので、皆さんにその経過を御報告しまして、これからこの事業が22年、本年、23年にいかに続けていけるか、南国市の一大プロジェクトとしていかに継承、継続できるかという点を重点に質問をさせていただきます。
 3点目の観光の実現でございますが、先ほど西原議員さんの質問がございましたので、重複する点がございますが、答弁のほうは割愛していただいても構いませんが、私の思いが通じたら、それに答えていただきたいと思います。
 南国市には、すばらしい観光資源がたくさんございます。これを実現せなまことにもったいないことです。そんなに難しいことないです。詳しくは中身で皆さんに御報告をさせていただきます。
 4点目のシャモでございますが、元気でやってます。10人の若いメンバーが、南国市を何とか元気にしようということで、21年度は少ないシャモでPR活動を積極的に行いました。有名になりました。ただ、このPRによって、知名度といいますか、シャモ鍋の知名度が随分上がってまいりました。しかし、22年度、シャモの生産量も1,000羽を超えて、内容的にも大変でございます。えさをどんどん食べてます。そういう難しい面を何とかしたいというところを、南国市の行政、また県の産業振興計画、こういうところをつなげて、将来へつなげて南国市を元気にしたいという、そういう思いで質問をさせていただきます。
 前段が大分長くなりましたが、本段に入ります。
 まず、1問目として、農業の活性化についてでございます。
 高知県の産業振興計画の実施は、平成21年度に始まり、本年22年度は、果敢に挑戦し、取り組みを実現しようとしております。生産から加工、流通、販売までを見通し、産業間のつながりを強くし、高知県の経済を根本から元気にするトータルプランであり、高知県経済の課題である人口減少や第1次産業の強みが強みでなくなる産業間の連携が弱いなどを改善し、高知県の強み、食べ物がおいしい、自然と歴史、人々によるおもてなしの心によって、県民が力を合わせて高知を元気に盛り上げております。
 南国市でも、1次産業の弱体化を改善しようと、1次産業の足腰を強め、体質改善により、農産物の加工や県外市場への販路の拡大、新しい分野へさらなる挑戦により活性化に向かっておるわけでございます。今までの取り組みで、その成果の兆しは見えてまいり、本年22年度では、実行のさらなる加速やもう一段上のステップに挑戦しなければなりません。現在、アクションプランの具体的な取り組みとして、地産地消、食育の推進として、市内全小学校13校への給食用食材の定期的な配送体制を実現しております。また、生産者と消費者をつなぐ場づくりとして、農家レストラン実現や農産物加工などへの取り組みが計画され、アクションプランの実現や方向性が見えてまいりました。そして、南国市地域雇用創出推進協議会の事業でも、農業指導者研修、商品の開発や販売戦略養成講座など、人材育成に積極的に取り組んでおります。
 以上を踏まえまして、それぞれの魅力をうまく引き出し、事業を成功に導き、南国市自体が力をつけ、農林水産業の生産力を強め、担い手へのやる気や新たなビジネス産業をつくり出さなくてはなりません。
 そこで、質問に入ります。
 1点目、新規就農者と専業農家の後継者の育成についての支援策についてでございます。
 2点目、農家レストラン実現とその将来像についてでございます。
 3点目、地産地消、食育の推進として、さらなる地産地消の推進をする意味から、中学校での食育について。
 4点目、地域雇用創造実現事業、新たな農業経営モデルの創設を視野に入れた農産物の生産、流通、販売の実証についての進捗状況について御答弁を願います。
 2点目の質問に入ります。
 なんこく空の駅推進協議会の方向性でございます。
 国が、地方を元気にする地方再生事業なんこく空の駅推進協議会の平成21年度の通常総会が、この5月21日に行われました。振り返れば、国の地方再生戦略として、地方再生力強化、地域生活基盤の確保、低炭素社会づくりを柱にして、地方を元気にする事業にエントリーすべく、南国市ではこの事業に取り組むために、平成21年4月10日に設立総会を開催し、国への事業の採択をしていただくために、空弁コンテストを実施、またアピールし、平成21年6月29日に、食育と空港でなんこく維新プロジェクトが採択されました。南国市に今までにない大きな事業が始まり、商工会館になんこく空の駅推進協議会の事務所を設置し、10月17日、高知龍馬空港での空の日のイベントにあわせ、ショップなんこくまほらをオープンし、南国市の情報発信や農産物の商品化、ブランド化を行い、全国へ発信すべく活動してまいりました。
 主な事業実施の8部会の内容といたしましては、空弁部会では、2回の空弁コンテストを行い、地方地元食材を使った空弁を開発し、高知龍馬空港から全国へ発信をすべく事業展開をしました。
 NEW南国ブランド部会では、特産品のパッケージ、シャモ鍋、農産物加工品などを新たに開発し、ブランド化に努めてまいりました。
 アンテナショップ部会では、空港ビル内にショップまほらを開設し、南国市と高知県の特産品を全国に発信をいたしました。
 e−コマースビジネス部会では、事務システムを構築し、小規模店舗管理を基本としたシステム化を図りました。
 首都圏商店街交流部会では、南国市の豊かな食材や加工品、観光などを紹介するために、神奈川県小田原市商店街と交流をし、またリキュール・濁酒特区戦略部会では、国の構造改革特区、特別区域の指定を受け、南国市産の米や果物を使って、どぶろく、リキュールの製造に準備を進めており、ことし10月から11月にかけて、どぶろくの販売を予定しております。
 食育モデル都市なんごく部会では、食育の取り組みと連携し、地元食材を使った新たなレシピ、加工食品を発信するために、郷土料理の伝承、食育マイスターを養成する講習会を5回実施し、また広報宣伝部会は、各部会で検討された内容や開発された商品を宣伝するために、DVDの作製、チラシ、ポスター、リーフレットを発行しました。
 以上、申しました事業は、わずか9カ月間、空港ショップまほらがオープンして実質4カ月間で事業展開し、精力的に強行に協議会が一丸となり活動し、まことによく頑張ったと申し上げたい。空の駅推進協議会南国市活性化事業は、大変な事業でございますが、多くのものがはぐくまれ、南国市の発展へつながろうとしております。平成22年度は、国の地方再生事業そのものが中止となり、2年間の見込みで企画されていた計画を見送らざるを得なくなった事業もありますが、しかしながら、食育と空港でなんこく維新プロジェクト、南国市の活性化を基本理念に基づき、さらに農産物を中心とした食育の推進や加工品の創造に力を入れ、インターネットを活用した新たな販売方法により、南国市の活性化、元気再生のために、協議会を中心として、農協や農家、加工業者、地元企業、また国、県、市の連携体制を強化し、今後も本格的な南国市の活性化事業を展開してまいります。現在、空港のショップまほらや道の駅風良里、県外のサービスエリアでの特産品の販売をし、空の駅推進協議会の自立できる方向性は見えております。しかし、協議会の中心部の事務所の費用については、なかなか捻出しがたいところがあります。平成22年度は、南国市から当初予算として1,150万円を協議会に支援をいただいております。しかし、事業半ばで運営が困難になってまいります。厳しい南国市の財政から支援を求めるのは心苦しい面がございますが、空の駅推進協議会の事業存続のために、さらなる支援をお願いしたいわけでございます。また、平成23年度へ事業を継承していくためには、高知県の産業振興計画にいかに協議会の事業が展開できるかが大事になってまいります。
 以上、申し上げましたことから、空の駅推進協議会への財政支援と高知県の産業振興計画への位置づけについてお伺いをしたいわけでございます。
 続きまして、観光実現に向けてでございます。
 高知県では、「龍馬伝」の放送にあわせて、土佐・龍馬であい博を平成23年1月10日まで開催をしております。期間中は、高知駅前にメーンパビリオンを設置し、「龍馬伝」のストーリーや出演者情報などを展示し、高知県の観光物産情報について高知の魅力を案内し、安芸市に岩崎弥太郎、梼原町に龍馬脱藩の道、土佐清水にジョン万次郎と、県内3カ所にサテライト会場を設置し、龍馬を育てた歴史や文化、豊かな自然、また最高のおもてなしで、高知の食を満喫していただける多くのイベントにより、高知県の観光を盛り上げております。さきのゴールデンウイークには、「龍馬伝」や高速道1,000円効果もありまして、過去最高の25万8,000人余りの観光客が高知県を訪れ、にぎわったわけでございます。しかし、これからの観光をどのように盛り上げていくかが大事な部分になります。南国市では、「龍馬伝」や高速道路1,000円効果は余り感じられませんでした。南国市で観光を考えた場合、すばらしい観光資源がたくさんあると思います。余談になりますが、市民憲章では、私たちの郷土南国市は、土佐文化の発祥の地、そして清新な生産都市であり、この誇りの上に立ち、さらに一大飛躍とあり、また信条として、一、文化財と自然を保護し、新しい文化の薫り高い歴史の町を築きましょう、一、青い空、青い海、緑の山野、そして豊かな太陽降り注ぐ健康で明るい町にしようとあります。一、川は市民の顔、清くて豊かな流れをつくりましょう、一、第3日曜日は家庭の日、全戸笑顔で子供を守りましょう、一、老人は市民の宝、小さい親切運動と福祉の豊かな町にいたしましょうとあり、実は観光のコンセプトが市民憲章にあるのではないかと思います。
 以上の点から、南国市の観光実現を考えた場合、歴史民俗資料館の長宗我部のリニューアルや長尾鶏センター、国の指定をいただいた風景街道、紀貫之、国分寺、西島園芸団地、後免町、飲食店、たくさんの観光資源があり、また香美市や香南市と連携すれば、すばらしい観光コースができます。この観光をエージェントに売り込むことは、そんなに難しくありません。ただ、大事なことは、南国市へ観光に来てよかった、また行ってみたいという部分であります。それは、南国市の食べ物がおいしい、シャモの料理がおいしい、人と人との触れ合いがよかった、歴史がおもしろかったなどの観光に来た人の心に残る部分でございます。高知県では、観光はすそ野が広い産業で、多くの経済効果につながる産業で、滞在型や体験型観光を戦略的に展開し、400万人観光を実現、1,000億円産業へと展開しております。観光の実現は、関係機関が市民を巻き込み、行政が取りまとめをしなければなりません。
 以上、申しました点を踏まえて、南国市の観光実現に向けての方向性をお聞かせをください。
 4番目の質問になります。
 シャモでまちおこし。シャモで南国市をさらに元気にしようと、平成21年7月7日、ごめんシャモ研究会を立ち上げ、若い10人のメンバーにより事業展開が始まりました。当初はシャモでまちおこしをしようと計画したものの、販売するシャモがいない。それはシャモの飼育から始めようと、県の畜産試験場に大シャモに肉食のレッドコーニッシュという鶏を交配したシャモがいると聞き、農林課を通じて100羽ぐらいのヒナをお世話になり、山間部の農家で飼育をしていただき、ごめんシャモ研究会の事業がスタートしたわけでございます。21年度は、農家に育てていただいた100羽余りのシャモに、さらに県の畜産試験場や地元の農業高校に協力していただいたシャモにより、多くのイベントに参加をし、PR活動を精力的に行い、新聞やテレビに多く取り上げていただき、シャモ鍋の知名度もかなり高まり、南国市の特産品へと進んでおります。また、ことし1月31日には、埼玉県和光市で、日本最大級の鍋大会彩の国鍋合戦では、南国市のシャモが、見事第6代目の鍋奉行に輝き、チャンピオンに輝き、ごめんシャモ研究会の活動も盛り上がっております。本年22年度は、さらなるステップアップをしようと、市内4カ所の農家で、1,000羽を超えるシャモの飼育に取り組んでおります。大量の飼育は、えさ代もかさみます。資金が足りない、さあどうする。事業の成功は人なり、事業の成功は金なりを痛感しました。しかし、10名の会員が、南国市を元気にする事業だから、皆で出資をして頑張ろうではないかと、その言葉に感動いたしました。南国市の将来を担う青年たちのためにも、シャモでまちおこし事業は必ず成功しなければなりません。また、シャモでまちおこし事業は、多くの南国市の経済効果につながります。農家での飼育、飼料米、野菜などによる肥育、南国市の農家で元気に育ったシャモ、そして南国市内料理飲食店によるシャモ鍋や創作料理、野菜の利用、南国市ではシャモ鍋がおいしいという料理が食べられる、さらにまた県外にシャモ肉やシャモの加工品の販売、ひょっとしたら、シャモの闘鶏による観光も可能ではないかと思います。そのように、経済効果は大きいものがございます。高知県には、鶏文化がございます。日本種鶏34種のうち、8種類の種鶏があります。南国市で飼われている特別天然記念物の長尾鶏を筆頭に、天然記念物のシャモ、ウズラチャボ、ミノヒキチャボ、土佐地鶏、またコケコッコの鳴き声のよい東天紅鶏、宮地鶏、はちきん地鶏のおじいちゃん九斤と、高知はまさに鶏王国でございます。
 さて、本年度の事業の取り組みの重要な部分になりますが、今後ごめんシャモ研究会の事業が成功へつながるためには、事業計画や方向性をしっかりと持たなければなりません。飼育部門では、生産部会により、飼料米や野菜などのえさにより、農家で育った元気なシャモのイメージづくり、販売については、まず南国市内の飲食店にごめんシャモの加盟店になっていただき、南国市でおいしいシャモ料理が食べれるまちづくり、さらに高知市や県外での販路拡大、加工品では、南国市の野菜を使ったシャモ鍋セット、レトルト商品の開発、PR活動に取り組む。事業は多く、ごめんシャモ研究会の活動だけでは困難を要する兆しになってまいりました。したがいまして、この事業を継続していくための方策として、雇用創造実現事業による人材派遣ができないか、県の産業振興計画での成長分野育成支援事業による助成につなげることができないか、また南国市の行政としてできることがないか、以上につきまして、御答弁を願います。
 質問が長くなりましたが、執行部の皆さん、御答弁よろしくお願いします。どうもありがとうございました。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。農林課長。
      〔農林課長 西川 潔君登壇〕
○農林課長(西川 潔君) 小笠原議員さんからの質問にお答えいたします。
 質問の内容で、新規就農者と専業農家の後継者の育成についてと農家レストラン実現と将来像について、あとの3点目の地域雇用実現事業の新たな農業経営モデルを視野に入れた農産物の生産、流通、販売の実証についての進捗状況については、商工課のほうから答弁をいたすようにいたします。
 まず、初めの質問でございますが、南国市の基幹産業であります農業の弱体化を防ぎ、農業に活気を呼び戻すためには、主業農家の減少に歯どめをかけていくということが大変重要であるというふうに考えております。産業振興計画の中で、南国の園芸産地を守り、維持をする取り組みということも進めておるところでございます。そのための対策といたしまして、行政等の新規就農希望者への支援は、欠くことのできないことだと考えております。しかし、新規就農者といいましても、さまざまな方がおいでます。技術レベルや意欲など、総合的な見地から判断をいたしまして、関係機関と連携をした対応をとるようにいたしております。就農等見込める新規就農希望者には、新規就農研修支援事業の活用を促しております。また、専業農家の後継者は、土地や技術など、農業を営む上での一定の基礎部分はあるものの、今後の農業経営を考えるときに、経営感覚を持つ必要がございます。そのために、農業簿記講座や各種研修会の開催を実施をいたしております。新規就農者や農業後継者の支援は、認定農業者に誘導いたしまして、各種の補助事業を目的に合わせて導入をするというようにいたしております。
 2番目の質問の農家レストランの開設ということでございますが、開設の大きなねらいは、生産者と消費者をつなぐ場づくりでございます。今までの農家は、どちらかといいますと、農産物の生産をし、販売については園芸連等に任せておくというのが実情でございました。これからの販売につきましては、料理方法などの普及も含めて、消費者との交流が必要ということで、JA園芸部の販売方針にも盛り込まれまして、園芸女性部を中心に、県内外におきまして、積極的な取り組みがされているところでございます。これを産業振興計画の中で実現するということでございます。具体的には、市内5つの女性グループが、南国道の駅風良里のレストランを利用いたしまして、週1回昼食をバイキング方式で実施をするというようにいたしております。道の駅風良里は、南国市のみならず、高知県の玄関口として地の利が十分でありまして、事業効果を期待しております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 学校教育課長。
      〔学校教育課長 正木敬造君登壇〕
○学校教育課長(正木敬造君) 小笠原議員さんからの御質問、地産地消にかかわる中学校の食育についてということでお答えをいたします。
 中学校における食育は、食事の重要性や喜び、マナー、そして生産等にかかわる人々への感謝の心など、家庭科を中心に進められております。中でも地産地消につきましては、学校によってそれぞれ内容を工夫しているところですが、例えば、地域でとれる野菜や果物、郷土料理に関する調べ学習と発表、地産地消の大切さに関する学習を設け、その後、実際に郷土料理実習を行うなど、地場産の食材を使った、そういった取り組みを行っております。
 このように、学校での取り組みの一方で、南国市としての地産地消が進んでいきますと、中学生にとりましても、ふだんの食事における地場産品への関心がこれまで以上に強くなっていくのではないかと考えます。心身ともに成長するこの時期に、地産地消を含めた南国市の取り組みを中学生に伝える。そのことで、さらに食育の推進に努めてまいりたいと、このように考えております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 企画課長。
      〔企画課長 西山明彦君登壇〕
○企画課長(西山明彦君) 小笠原議員さんのなんこく空の駅推進協議会についての御質問にお答えします。
 小笠原議員さんにおかれましては、なんこく空の駅推進協議会の副会長として、本市の産業振興に対しまして大変な御尽力をいただき、まことにありがとうございます。空の駅推進協議会の事業展開につきましては、先ほど小笠原議員さんのほうから、熱い思いとともに詳しく説明していただきましたが、市としましても、積極的にこれまで支援してまいりました。空の駅推進協議会では、昨年10月17日の高知空港ビル内のアンテナショップなんこくまほらのオープンに向け、市内の特産品を使った空弁を初め、新たな加工品の開発を行い、まほらオープン後は、多方面への働きかけによる販路拡大、さらにさらなる新商品の開発に努力されております。この事業は、国の平成21年度地方の元気再生事業の採択を受け、農商工連携による地域再生のための実証実験を市を受託組織として展開してまいりましたが、議員さんのおっしゃられましたとおり、本年度は事業自体が中止となり、市としましても大変残念に思っております。しかしながら、国の動向にかかわりなく、市としましては、本年度も地域の活性化に向けて最大限の支援をしてまいりたいと考えております。本年度につきましては、協議会からの要請もあり、市の考え方をより反映すべく、副市長を当協議会副会長に選任していただいております。
 ところで、この事業は、当初の計画では本年度も実証実験の段階でしたので、引き続き事業の成功に向けまして、財政支援をしてまいりたいと考えております。ただ、協議会内での議論もございますが、いつまでも実証実験を続けるのではなく、協議会の自立を目指した方向性を明らかにしていく必要があり、とりわけ本年度は、国の事業廃止もありましたので、その重要な時期となっております。したがいまして、今後の財政支援を含めた市としての支援策につきましても、その協議の中で検討してまいりたいと考えております。
 次に、空の駅推進協議会の高知県産業振興計画、物部川地域アクションプランへの位置づけにつきましては、平成22年度の計画の見直しの中で、地域の特産品づくりの項目及び観光交流のネットワークづくりの項目において、その実施主体の一つに空の駅推進協議会を加えて、位置づけの明確化を図っております。したがいまして、この産業振興計画に基づき、南国市産農産物の加工への取り組みを推進し、また観光推進体制の一翼を担えるよう、今後は市内の3農協や道の駅南国、さらに南国市地域雇用創出推進協議会や南国市観光協会などとの連携を図りながら、本市の産業振興の中核組織の一つとして活動できるよう、市として支援してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 商工水産課長。
      〔商工水産課長 今久保康夫君登壇〕
○商工水産課長(今久保康夫君) 小笠原議員の質問にお答えいたします。
 まず、地域雇用創造実現事業の進捗状況について御報告いたします。
 地域雇用創造実現事業は、農業生産法人の設立を視野に入れ、新たな農産物も供給できるシステムを構築し、1.5次の野菜加工と地産地消・外商を推進することによって、雇用の拡大や地域産業の活性化を目指して取り組んでおります。現在、旧岩村農協に拠点を置きまして、スタッフは統括マネジャーほか6名で、現在、250坪のハウスを借り、ブルーベリー4品種240本をコンテナ栽培しております。また、約1.1ヘクの遊休農地を借地し、タマネギ、キャベツ、レタス、ジャガイモ、ニンジンの露地栽培から初め、そのほかにもショウガ、トマト、サツマイモ、カラシ菜も実証しております。また、キャベツ、レタスなどにつきましては、既に試験的に学校給食、高知医大などに搬入し、聞き取り調査やアンケート調査を実施しております。また、加工につきましても、小ナスのたたき、葉ニンニクのぬた、オクラの冷凍野菜、大葉のペースト、ドライトマトなど実証しております。また、農業モデル組織の法人化に向けて、JA出資型方針検討委員会への参加や先進事例の調査を行っております。
 次に、観光実現に向けての方向性につきましてですけれども、観光に関するニーズは、現在、従来型の観光から、体験、いやし、触れ合い、健康など、新しい価値を求める観光へと変化しており、新たなニーズへの対応が求められています。ことし2月に行いました南国市観光協会主催の1日観光、龍馬のルーツを探る旅を開催しましたが、大勢の参加者がお集まりいただき、参加者の皆さんに大変喜んでいただきました。その理由は、今話題の龍馬もあったでしょうが、小笠原議員がおっしゃられるとおり、才谷龍馬公園での地元の方のシャモの振る舞いの歓待、そしてボランティアガイドの説明が心に残ったものであると考えています。本市には、すぐれた資源がありますが、まだまだ観光資源としては磨かれてないものが多いのではないかと考えております。観光協会では、ことしは地元の方々との触れ合いやここにしかない地元の料理を入れた心に残る1日観光を4回行い、それもただ単に観光をするだけでなく、観光モニターを募集し、その観光コース、メニューを評価してもらいながら、観光商品としてブラッシュアップ、磨き上げを図ろうと計画しております。何とぞ御理解と御協力をお願いいたします。
 続きまして、シャモでまちおこしにつきましてですけれども、ごめんシャモ研究会の皆さん方におかれましては、活発な活動を展開しておられますことに深く敬意をあらわします。また、市内産業の振興に貢献するだけでなく、テレビ、ラジオに出演し、何度となく南国市のPRを全国に行っていただき、まことに感謝しております。本市としましても、何としても成功させていきたいと考えております。そのため、事業化のために事業を支援する人材を雇用できるように、現在、ふるさと雇用再生特別基金事業に申請しております。また、シャモ鍋セットなどの試作、商品開発におけるパッケージングデザイン、包装などの部分について、県の産業振興補助金の導入を視野に入れております。今後、生産体制、商品開発、販促、販路確保の手段、生産目標など、課題解消に向け、一緒に市としましても本格的な事業化に向けてできるだけ支援をしていきたいと考えております。また、ごめんシャモ研究会の取り組みを突破口にして、シャモだけにとどまらず、中心市街地の飲食店や空き店舗がシャモを利用して活性化するような市内全体の産業振興につながるように期待しておりますので、一緒に取り組んでいけたらと考えております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 8番小笠原治幸君。
○8番(小笠原治幸君) それぞれ正しいお答えをしていただきまして、ありがとうございました。正しい御答弁ですので、2問目の質問はできるだけしたくありません。
 御答弁いただいた内容からいろいろ感じておりますことがありますので、御答弁はようございますけど、ちょっと私のほうから申させていただいて、この申したことをできれば次のまた何かへつなげていただければと思います。
 まず、後継者、新規就農者への支援でございますが、しっかりと県のほう、また南国市のほうも、よく判断をされ、新規就農者には適切なアドバイスをし、就農された方がリタイアしないように、しっかりと南国市、特に長岡地区ではそういう新規就農者が育っております。現在4名、22年度には7名ぐらいになろうかと思いますけんど、そういうしっかりと受け入れ態勢ができておりまして、1年間の研修を農家でされて、その農家の方も本当によく指導されて、その方が巣立つときには、トラックもなければ、うちのちょっと中古やけんどトラック使ってください、管理機がなければ管理機を上げたりして、そういう周りから育てるという、そういうしっかりしたことが生まれております。これは、一つのものが育つには、そういう周りの手助けといいますか、協力が必要なわけですので、今後とも長岡ではこういうことが長く続いていきますので、行政としてもしっかりと支援のほう、支えていただきたいと思います。
 また、雇用創出、若い6名の方が、農業の法人化に向けて、いろんな作物をつくって、将来続けようとしております。なかなかこの農業も大変な時期ですので、ぜひ成功するように、先ほどの周りの応援ではないですけんど、そういう体制もつくっていただいて、この事業が成功するように思っております。
 農家レストランについては、当初予算150万円ぐらいですか、補正で293万4,000円ぐらいですか、ということは、内容的にもボリュームがアップされたと思いますが、ぜひ成功するように努めていただきたいと思います。
 次に、この空の駅の推進事業につきましては、本当に実は大変でございます。本当に必死で皆やっております。ただ、協議会だけではなくて、やっぱり周りの方も応援していただいて、南国市の大きな活性化事業でございますので、一丸となってお願いをしたいと思います。産業振興計画へ結びつくことももちろん大事ですけど、やはり南国市全体で盛り上げていく事業ですので、どうか皆さんと力を合わせて、この事業をさらに進めてまいりたいと思います。
 観光実現についてでは、さきの議員さんを中心に、南国市の観光を何とかしなきゃいけないということで、議員の皆さんと協力し合って、実は6月2日でしたか、勉強会をしました。これは、第一弾目の勉強会であって、単なる勉強会じゃなくて、実現しようという勉強会でございます。第二弾目の勉強会では、関係している施設、そういう方に集まっていただいて、具体的にルートづくり、観光ルートをつくろうじゃないか、3回目の勉強会では、いわゆるエージェントに来ていただいて、売り込みをできないか、モデル的に観光ができないか、そういうところへつなげてまいりたいと思います。これも我々の議員の皆さんを中心とした勉強会でございますけんど、観光協会もあります、行政もあります。そういうところとやっぱり一体化してこの事業を進めて、何とか実現をしてまいりたいと考えております。
 また、シャモについては、本年度は1,000羽でございますけど、次の年は2,000羽、3,000羽とふえていくわけでございます。我々の手の範囲では到底なかなか無理がいきます。成功へ結びつけていくためには、生産部門、農家で飼っていただける部門とか、商品開発の部門とか、販売部門とか、そういう役割分担をしていかなきゃなりません。こういうとき、我々だけの力では、十分手が届かないところを、行政のほうで何か手をかしていただいて、何とか成功に結びつけたいという思いがございますので、今後とも御指導をよろしくお願いします。
 2問目の答弁は、ようございます。正しいお答えをいただいてますので、どうか今後ともつなげていただくようによろしくお願いしまして、質問を終わります。ありがとうございました。
          ―――――――――――*―――――――――――
○議長(浜田幸男君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(浜田幸男君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 明16日の議事日程は、一般質問であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて延会いたします。
 御苦労さまでした。
      午後2時10分 延会