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検索結果 »  平成22年 第344回市議会定例会(開催日:2010/03/05) »

一般質問 2日目(西原勝江)

質問者:西原勝江

答弁者:市長、教育長、関係課長


○議長(浜田幸男君) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。12番西原勝江さん。
      〔12番 西原勝江君登壇〕
○12番(西原勝江君) おはようございます。
 通告に従いまして一般質問をさせていただきます。
 最初に、市長の政治姿勢、エコシティなんこくについてお伺いいたします。
 施政方針に、環境に優しいまちづくりエコシティなんこくの実現を目指してまいります。21年度内に南国市エコプラン推進基本大綱を策定し、22年度には実施計画を策定するとあります。このエコシティなんこくはどのような形を想定されておりますでしょうか、お伺いいたします。
 1点目は、温暖化対策のためのまちづくりなのか、または経済対策のためのまちづくりなのかということです。
 2点目は、国の政策を受けてやるのでしょうか、または本市の独特のこととして取り組まれるのでしょうか。それに伴う財源はどのようになりますでしょうか、取り組むようになった経過を含めてお伺いいたします。
 3点目、21年度内に基本大綱を策定とありますが、大綱内容については既にできておりますでしょうか、お伺いします。
 4点目は、22年度は実施計画を策定するとありましたが、実施するに当たっては、市民の皆様へのアピールが大変重要であり、理解を得て実効あるものとしなければならないと思いますが、策定にかかわるメンバーはどのような皆様でしょうか、お伺いいたします。
 次に、保健行政についてお伺いいたします。2点お伺いいたします。
 1点目は、長寿支援についてお伺いいたします。
 2月21日に行われました公開講座「地域で支え合う認知症、住みなれた町で生きていく一期一会」というタイトルで、認知症についてのさまざまな角度からの豊富な内容の話でありました。京都市盛林診療所院長三宅貴夫医師の言葉では、認知症とは、一度獲得した知的機能、記憶、認識、判断、学習などのその知的機能の低下により、自己や周囲の状況判断が不正確になり、自立した生活が困難になっている人の状態、つまりそれは生活障害であるとのことでした。そのような状態になったとしても、周りのサポートによって長寿を全うできるようにとの趣旨の講演でした。
 そこで、お伺いいたします。
 先ほどの三宅医師のは、そのいただいたメモの中にあった文章です。1点目、認知症につきましては、本市としてはどのくらいの方が認知症として掌握されておりますでしょうか。その方々は、現在、御本人のために、それを取り囲む御家族、周りの方々のために、本市での公的な支援についてはどのようなものがあるか、お伺いいたします。
 2点目、早期の原因発見で、病気そのものの進行をおくらせることができるとのことであり、認知症に対しての理解のための啓発活動に取り組んでいただきたいということです。今回のような講座の開催、また市の広報に講座での内容等をシリーズで掲載するなどはやっていただけませんでしょうか。また、高齢者教室でのカリキュラムに入れていただくなどの取り組みについて御所見をお伺いいたします。
 3点目、認知症を知り地域をつくるキャンペーン、認知症サポーター100万人キャラバンというボランティア活動についてお伺いいたします。サポーター養成講座があり、その講座の講師役のキャラバンメイトについて、本市におきましては、そのキャラバンメイトの養成及び認知症サポーターの養成で現在何人になっておりますでしょうか、状況をお伺いいたします。今後ともサポーターの養成の講座を受ける人がふえるための取り組みが必要だと思いますので、お答えいただきたいと思います。
 最後に、サブタイトルにありました、地域で支え合うという仕組みを構築していくことが必要ではないでしょうか。本市としての積極的な取り組みをお伺いいたしたいと思います。
 次に、保健行政の2番目、がん対策についてです。特に、女性のがん対策についてお伺いいたします。
 子宮頸がんについてであります。定期的な検診と予防ワクチン接種の組み合わせで予防できる唯一のがんとされているのが子宮頸がんであります。既に海外では、そのワクチンが承認されていましたが、日本においても昨年の10月に厚生労働省がこのワクチンを承認いたしました。昨年の12月に発売が開始されました。しかし、接種費用が1回1万数千円と高額で、3回の接種が必要となるところから、高額な負担となります。その負担を軽減するための公費の助成を訴える動きがあります。3月2日には、このがんを克服した経験のある女優の仁科亜季子さんも共同発起人の一人となった、子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成推進実行委員会が発足したことがニュースでも報道されておりました。また、国に先んじて公費助成を表明した自治体もあります。ワクチンの承認を受けて、新潟県の魚沼市では、早速新年度からの助成が始まるとのことです。対象者は中学1年生で、市内の医療機関と契約を結び、無料で受けられるようにして、新年度には対象者と保護者への説明会を開き、子宮頸がんの基礎知識や検診の重要性を知らせるとのことです。本市におきましても、財政状況が厳しい中ではありますが、だれもが平等に予防接種が受けられるように公費助成をしていただけませんでしょうか、お伺いいたします。
 3番目、観光行政についてお伺いいたします。
 南国市の地域アクションプランにおける取り組みは、後免のブランド化、生産者と消費者をつなぐ場づくり、地域の特産品づくり、地域を見直し、地域の活性化に生かす、そして観光交流のネットワークづくりとなっております。連日このプランにおける取り組みが一つ一つ実りつつあることが報道されております。昨日の旅するラジオの番組も聞かせていただきましたが、いろんなところで本市が取り上げられております。高知へ来られる人は、飛行機で来ても、車で来ても、鉄道で来ても南国市を通らなければほかへは行けませんし、空の駅があり、道の駅があり、しかも高速道路にはサービスエリアもあります。また、水源の里である山間地があり、海があり、農村地帯があり、歴史遺産があり、教育機関では大学、高専、高校とすべてそろっており、県の施設もいろいろな施設がそろっております。いわばいろいろなものが全部そろっているというこの特徴は、ほかのところにはどこにもないのではないかと思います。県の副都心として交流人口をふやし、地域の活性化を目指すための戦略が必要でありますし、その戦略によって観光都市南国ができていくと思います。また、地域活性化も実現していくと思います。施政方針の中に、観光推進に対するネットワークを構築していくとありました。どのように構築されていきますでしょうか、お伺いいたします。
 具体的に何点かお伺いいたします。
 1点目、大河ドラマ「龍馬伝」にちなんで、土佐・龍馬であい博でゆかりの地のにぎわいの様子が報道されております。昨年は、第21回全国龍馬ファンの集いが開催され、本市は龍馬先塋の地である才谷へも大勢の方々が訪れました。この1月31日は、才谷龍馬公園で坂本龍馬才谷保存会が第1回梅見会を開催されました。ことしのであい博において、県とゆかりの地である本市におけるネットワークがどのように構築されているのか、今後全国発信を継続的にしていくためにもお伺いいたします。
 2点目、今月の広報のチラシにありましたが、「岡豊城長宗我部元親入城」と題して、4月10日に歴史民俗資料館がリニューアルオープンし、それに先立って記念イベントとして、2日から4日までことし初めてさくらまつりが行われることになりました。元親につきましては、ゆかりの地としましては、大分県の戸次市があります。紀貫之のゆかりの地を訪ねて、毎年墓参に行くことがなされておりますが、そのように例えば元親のゆかりの地、高知市の長浜も含めて、交流のネットワークを構築していってはどうでしょうか。
 3点目、住んでもよいところであるように、また訪れたいところにしようとの思いで、それぞれの地域が取り組んでいる地域を道を通じて結んでいくとの趣旨で認定されたのが日本風景街道であります。土佐のまほろば風景街道でありますが、そのように地域ごとの取り組みは、市内各地でされております。そこでは、季節ごとのイベントも行われております。3月号の広報にも、水芭蕉の里のイベントのことが載っておりました。本市でのそのような地域ごとの取り組みの情報を共有し、市民同士の交流が深まるようなネットワークの構築が必要ではないでしょうか。
 4点目、観光行政のことでもう一点お伺いいたします。観光ボランティアガイドのことです。地域雇用創出事業で21年度に講座が持たれました。本市の観光地としての受け入れ態勢構築のためにも欠かせないと思います。今年度もぜひとも市内全般にわたってのコースについての講座を開催していただけませんでしょうか。
 4番目、教育行政についてお伺いいたします。
 1点目、子供たち一人一人が幸福に生きていく力を引き出すため、基礎の学力を身につけることは欠かせないことだと思います。その学力の向上についてお伺いいたします。
 平成21年度南国市教育委員会の自己点検評価シートには、教育委員会としまして、多岐にわたり取り組まれたことに対して書かれておりますが、その中で中項目、学力の向上を図る教育の充実には6つの内容に分かれた小項目があり、その小項目の中で、小中連携学力向上プロジェクト事業が、マトリックス評価では重要度が高く、成果度も高いという評価になっておりました。その事業は、3年目を迎えることで、施政方針の中には、学力向上のために取り組んできたそのことが事業の仕上げの今年度に当たり、さらに今後の学力向上のための課題のために取り組んでいきますと書いてありました。この課題と今までの取り組んできた成果、そして課題をお伺いしたいと思います。
 教育行政の2番目、和文化の教育についてです。
 子供たちに伝統文化を体験、習得する機会を提供する文部科学省の伝統文化子ども教室事業の概要には、次代を担う子供たちに対し、土曜、日曜日などにおいて、学校文化施設などを拠点とし、民俗芸能、工芸技術、邦楽、日本舞踊、武道、茶道、華道などの伝統文化に関する活動を計画的、継続的に体験、習得できる機会を提供するとあります。本市におきましても、生涯学習課を通じて申請し、この事業に取り組んでいる地域があることを伺っております。
 このような伝統文化、すなわち和文化を学習に取り入れている学校がふえているとの新聞記事がありました。その記事の一つですが、静岡県の島田市では、昨年度から市立の全小中学校がそれぞれテーマを決めて和文化教育を実践しているとのことです。研究指定校の市立島田第二中学校では、総合学習の時間に日本舞踊、琴・三味線、詩吟・尺八、陶芸、お茶、剣の心、紙、筆との8講座から選択をして継続して学ぶようにしているとのことでした。教員だけでは教えられない5講座については、地域の方が外部講師として授業を支えているとのことです。授業時間につきましては、教育課程特例校制度を利用して取り組んでいる学校もあるとのことです。本市におきましても、このような和文化の教育は、どのように取り組まれておりますでしょうか。教育効果につきましてどのようにお考えでしょうか、課題があればどのようなことが考えられますでしょうか、お伺いいたします。
 最後に、生涯学習の全国生涯学習フォーラム高知大会についてお伺いいたします。
 生涯学習につきましては、本市では図書館、社会活動、そのほかさまざまな取り組みがなされておりますが、このたび産官学民協働の生涯学習をテーマに、全国生涯学習フォーラム高知大会が行われるとのことです。本市におきましては、地域コミュニティーの再構築を図る取り組みを紹介するとのことですが、内容とこの大会を迎えるに当たっての今後の方向性をお聞かせいただきますよう、よろしくお願いいたします。
 以上で1問目を終わります。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) おはようございます。
 西原議員さんの私のほうからは環境に優しいまちづくりについて御答弁を申し上げたいと思います。
 まず、環境に優しいまちづくりエコシティなんこくが目指すものはということでございますが、単に温暖化防止対策だけにとどまりませず、自然環境や社会環境などに配慮いたしました市民が住みやすい、住んでよかったと言える南国市にしていくための理念を言葉であらわしたものでございます。これを実現していくためには、多様な施策が必要であると考えております。国や県の施策を積極的に活用することはもちろんでございますが、南国市としての独自施策も重要であると考えております。その一例といたしまして、平成21年度には、住宅用の太陽光発電設備への上乗せ補助を行いますとともに、国の施策であります地域グリーン・ニューディール事業を取り入れまして、消防庁舎への太陽光発電設備導入と照明のLED化や不法投棄ごみなどを回収する事業を進めているところでございます。これらの事業は、国の補正予算を活用いたしまして、財源については10割補助を取り入れております。そのほかにも、多様な施策を行うに当たりまして、基本的な市の政策と指針が必要であります。その中の一つの課題が、南国市エコプラン推進基本大綱の策定でございます。私たちの日常の暮らしや企業などの事業活動で使用されます化石燃料などから排出されます温室効果ガスの増加によりまして、地球本来の保温バランスのメカニズムが崩れ、地球温暖化が加速度的に進み始めております。いま一度私たちは原点に立ち戻りまして、地球とともに生き、美しい日本の国を保持し、南国市の環境を守る運動、活動を市民の皆さん一人一人と一緒になりまして進めていかなければならない、このように考えております。
 そこで、50年、100年先の南国市のあるべき姿を描くために、その第一歩としまして、まほろばの大地を守り育てる南国市エコプラン基本大綱で、南国市の環境政策の理念あるいはエネルギー政策のあるべき姿、策定すべき政策などの基本事項を策定いたします。現在、最終の段階にあり、今年度中には策定いたします。また、この基本大綱を具体化する実行計画は、南国市エコプラン実行計画策定委員会を平成22年度に設置いたしまして、そのメンバーといたしましては、市民、事業者、大学などの機関、行政はもちろんのことでございますが、それぞれの役割や具体的な取り組みを論議していただきまして策定する予定でございます。この市民との協力、協働の取り組みによりまして、市民の皆さんの目線での取り組みにしていきたいと、このように考えております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 保健課長。
      〔保健課長 山内幸子君登壇〕
○保健課長(山内幸子君) おはようございます。
 私のほうからは、長寿支援についてお答えいたします。
 高齢化の急速な進行に伴い、認知症高齢者が増加することが予想されております。全国では認知症の方は、2005年で169万人、2015年までにはおよそ250万人になると言われております。高齢者介護研究報告では、要介護認定者の2人に1人は認知症があると報告をされておりますが、南国市のデータにおきましても、平成18年度では56.6%、平成19年度には59.7%、20年度では61.5%の要介護認定者に認知症があり、増加傾向が確認されております。人数でございますけれども、このデータから推定をいたします認知症高齢者の自立度2からMまでの方を集計いたしますと、約1,600人余りになるのではないかというふうに考えられます。
 このような状況に対するため、国におきましては、平成17年4月から、認知症を知り、地域をつくる10カ年構想をスタートさせ、その一環として、認知症サポーター100万人キャラバンを実施いたしております。この構想は、認知症を理解し、認知症の人やその家族を温かく見守り支援する認知症サポーターをふやし、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを市民の手で展開するものでございます。認知症サポーターの育成に当たりましては、まず認知症に対する知識と具体的な対応方法などを市民に伝える講師役であるキャラバンメイトを養成し、キャラバンメイトは、学んだ知識や体験を地域、職場、学校などで市民に伝える認知症サポーターを養成するものでございます。南国市では、平成20年度にキャラバンメイト養成研修を開催いたしました。そして、56名のキャラバンメイトを養成いたしております。その後は、地域包括支援センターが事務局となって、消防団や金融機関などに呼びかけ、認知症サポーターをふやしていく取り組みを行っております。現在までに認知症サポーター養成研修が7回実施を行っており、サポーターは272名養成をしているという状況でございます。地域包括支援センターでは、高齢者の総合相談の業務を担っており、認知症高齢者への対応につきましても、アドバイス等も行っております。平成22年2月1日には、南国市認知症家族の会えがおを立ち上げ、今後は月1回程度の定例会を開催する予定となっております。また、2月21日には、地域で支え合う認知症公開講座を開催いたしました。この件につきましては、先ほど西原議員さんから御紹介いただいたとおりでございますけれども、この講座には、一般市民や民生委員、老人クラブの方を初め、介護関係者など300人以上の参加があり、盛会に行われ、大きな反響を感じたところでございます。さらに、平成21年度は、地域包括支援センターが市内地域の代表者に呼びかけ、地域ごとに高齢者の見守りや支え合いなど、高齢者が住みなれた地域で生活するための仕組みや生活支援などの課題についての話し合いを行っております。この話し合いから浮かび上がりました地域の課題を政策形成に生かし、高齢者が安心して暮らすことができる地域づくりに努めたいと思っております。また、先ほど西原議員さんから御提案いただきました高齢者学級等、また広報での認知症に対する啓発活動等もあわせて検討、実施してまいりたいと思います。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 保健福祉センター所長。
      〔保健福祉センター所長 島崎俊二君登壇〕
○保健福祉センター所長(島崎俊二君) おはようございます。
 西原議員さんからの女性のがん対策、子宮頸がんワクチンへの助成についてお答えいたします。
 国立がんセンターがん対策情報センターの報告によりますと、現在、日本では年間約1万5,000人の女性が子宮頸がんに罹患し、約3,500人の方のとうとい命が奪われております。罹患率は20から30代で急増し、20から40歳の女性におきましては、子宮頸がんががん死亡の2位となっております。検診受診率では、欧米では70から80%に対しまして、日本では検診の利点が十分に認識されておらず、20%程度の女性しか子宮がん検診を受けていない状況となっております。受診勧奨対策としまして、平成21年度、国の補正予算に女性特有のがん検診事業が盛り込まれ、20歳から40歳までの女性に対して、5歳刻みで子宮頸がん検診の無料クーポン券を交付しまして検診を行いました。平成22年度も引き続き実施に向けまして当初予算に計上をしております。このたび厚生労働省は、子宮頸がんの原因となる発がん性ヒトパピローマウイルスの感染予防を目的としました国内初のワクチンを昨年10月に正式に承認し、希望者が自己負担で受ける任意接種として位置づけをしております。ワクチンは、10歳以上の女性に接種することができ、初回、1カ月後、6カ月後の3回接種が必要とされており、費用は4万円ほどとなっております。諸外国では、感染の可能性の低い9から14歳ごろまでにワクチンを接種し、その後は定期的に検診を受けることが一般的となっております。英国、オーストラリア、アメリカ、EU諸国では、一定年齢に達した女児に、国が接種費用を負担して接種を行っております。日本で12歳女児全員にワクチンを接種した場合を想定した試算では、子宮頸がんの発生及び死亡率が約70%減少するとされております。日本産科婦人科学会などは、接種費用は公費負担とするべきとの声明を出しております。女性における子宮頸がん制圧のために、検診とワクチンを広く普及することは願ってもないことでありますが、西原議員さんの言われるように、何らかの公的助成は必要と考えております。諸外国の例にありますように、安全・安心して妊娠、出産ができ、安心して子供を産み育てることができる環境づくりは、市町村の役割もございますが、本来、国において行うべきものと考えております。折しも春の市長会が4月22日開催されますので、子宮頸がんワクチンにつきましては、希望者が自己負担で受ける任意接種とするのではなく、予防接種法に基づく定期接種とするよう、国に対する要望として提案をしてまいります。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 商工水産課長。
      〔商工水産課長 今久保康夫君登壇〕
○商工水産課長(今久保康夫君) 西原議員さんからの観光のネットワーク構築についてお答えいたします。
 観光とは、光を当てて見ることとどなたかがおっしゃっておられました。光を当てること、そしてその光を全国に情報発信するには、一自治体では限界があります。広域で行うことによって、より光は増し、情報発信も強くなります。しかし、情報の収集力もそうなんですが、情報発信力につきましては、どうしても県や観光コンベンション協会などが強く、広域的に連携して行わなければならないと考えております。また、今、物部川流域の香南市、香美市ともに、広域観光を行っていく話もされており、例えば、西原議員さんの提案のように、元親に関して近隣の香美市、香南市、高知市、もしくは大分県戸次市などとも連携できれば、より光の強いものになるのではないかと思っております。今後、広域の中に埋没することなく、連携することで力を発揮するとこは連携していきたいと考えております。
 また、本市の観光の課題の一つとしまして、観光にかかわる施設や宿泊所であるホテル、2次交通であるタクシーなど、市内飲食店は、個々には一生懸命頑張っておられるのですけれども、連携して皆で一緒に取り組みができていない、弱いということ、そして情報の共有化が図られていないことが課題の一つではないかと考えています。これは、土佐のまほろば風景街道協議会とかの各団体についても一生懸命やっているけれども情報共有ができてないという課題の一つではないかと思っています。そのため、まず観光にかかわる人や施設に一つの方向に向いてもらいたいということで、今お店ガイドの充実や新たなマップの作成とか、そしてシャモを使った市内飲食店の統一メニューづくりなどを進めていきたいと考えています。また、ことし4月に開催を予定しています岡豊山さくらまつりの開催も、その情報の共有とか、その目的の一つとして考えております。そして、南国市の観光に必要なものは、品ぞろえと付加価値、そしてコーディネートだと考えております。品ぞろえにつきましては、先ほど申しましたシャモを使った料理などもその一つであり、農業体験などもその一つです。どんどん地域資源を掘り起こし育成する必要があると思っています。そして、付加価値につきましては、例えば単なる石垣も、そのいわれや成り立ちを説明できる人がいればそれは立派な観光となります。さまざまな角度から光を当てていく必要があると考えています。観光ボランティアガイドさんは、単なる石垣を観光とし付加価値という光を当てる重要な存在と考えています。そして、将来的には、南国市内を観光する人を呼び込み、その人のニーズに合わせコーディネートする人、組織も必要となってくると思っています。品ぞろえをした観光資源、付加価値をつける人、物、コーディネーター、これらを組織し、横断的にネットワークで結ぶことが物部川流域アクションプランの目的だと考えております。西原議員さんのおっしゃられましたとおり、観光ボランティアガイドさんは、単なるガイドだけでなく、地元の方々が自分たちの住んでいるところを自慢して、語ることで地域に誇りを持って、子供たちにそれを語り継ぐことで地元も活性化するものと思っています。市役所の職員が語るより、地元の方々が龍馬のこと、元親のこと、貫之のことを誇りを持って語ることが何十倍も力と魅力となり、市外の方々にアピールもでき、地元をよくしようという地元愛も引き継がれていくのではないかと思っております。そのためもっともっと地元のことを語れる人をふやしていきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 教育長。
      〔教育長 大野吉彦君登壇〕
○教育長(大野吉彦君) おはようございます。
 西原議員さんの学力向上についての御質問に御答弁申し上げます。
 南国市では、以前から中学校ブロックでの小中連携の取り組みが行われていましたが、不登校問題や学力問題などの課題解決には、南国市全体として取り組む必要があると考え、平成20年度に南国市小中連携学力向上推進プロジェクト事業を立ち上げ、義務教育9カ年の第1期3年への取り組みをスタートいたしました。平成20年度は、各4中学校ブロックごとに、それぞれが実態に沿った取り組みを行いました。2年目の今年度は、文部科学省の教育のまちづくり推進事業の指定を受け、さらに各ブロックの代表者から成る推進委員会も同時に立ち上げ、市全体としてベクトルを合わせた取り組みを行ってまいりました。特に、今年度の取り組みについて2つのことを紹介いたしたいと思います。まず1つは、実践交流会の実施であります。去る1月16日に、南国市の全教職員を対象に行い、各ブロックの実践をともに学び合う機会となり、同時に教職員の意識の向上を図ることができました。2つ目は、家庭学習への取り組みであります。これまでの全国学力・学習状況調査で、学年に応じた家庭学習時間が確保できていない実態が明らかになりました。そこで、今年度は、南国市PTA連合会とともに、家庭学習の目安時間を示した家庭学習のリーフレットの作成、配布を行い、学校と家庭が連携をした取り組みを進めてまいりました。その結果、学年が上がるにつれて、家庭学習の目安時間を上回る児童・生徒の割合が増加傾向とはなってまいりましたが、しかし目安時間に達していない児童・生徒の割合もまだまだ多い状況がありますので、さらに家庭学習の習慣化に向け取り組んでいかなければならないと考えておるところでございます。また、家庭学習時間がふえたことが学力向上につながったのかどうかも重要な視点でありまして、3年目となります平成22年度は、全国学力・学習状況調査等の客観的なデータで検証し、改善を図っていく必要があると考えています。さらに、先ほど触れました推進委員会で、平成22年度には南国市の中・長期的なプランを策定し、息の長い取り組みをしていこうという確認がなされ、この小中連携が、教育委員会と学校との共通認識で今後も進んでいける体制が整いました。南国市の児童・生徒が、この先生に出会ってよかった、この学校で学べてよかった、南国市に生まれてよかったという気持ちが芽生えていけますよう、今後も取り組んでまいりたいですし、社会の一員として、児童・生徒が、地域や社会の中で活躍していけれるよう、次代を担う人材の育成に南国市の全教職員とともに取り組んでまいりたいと考えております。
 以下、担当課長より御答弁申し上げます。
○議長(浜田幸男君) 学校教育課長。
      〔学校教育課長 正木敬造君登壇〕
○学校教育課長(正木敬造君) 西原議員さんから御質問いただきました和文化の教育につきましてお答えをいたします。
 伝統文化の継承につきましては、学習指導要領の中で、伝統と文化を尊重しということが述べられております。南国市内の各学校におきましても、さまざまな取り組みが現在行われているところであります。まず、長岡小学校では、数年にわたり授業やクラブ活動において茶道を取り入れ、和の文化や礼儀作法を学ぶことで、相手を思いやる心、自尊感情の高まりを感じております。また、白木谷小学校では、落語をボランティアの方から学び、保護者や地域の方に発表するという取り組み、さらには国府小学校では、俳句や短歌を地域、保護者の方と一緒につくり発表と、そういった取り組みをそれぞれ行っております。他の学校におきましても、クラブ活動や総合的な学習の時間等の中で、地域の方の力をかりながら取り組んでいる、そういった状況がございます。これらの取り組みは、例えばお先にどうぞといった相手を思いやることから生まれる感謝の気持ち、そういったものを声に出すといったコミュニケーション能力を養うことにもつながると思います。したがいまして、教育委員会としましても、社会教育あるいは生涯学習といった観点から、今後も積極的に支援をしていきたいと、このように考えております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 生涯学習課長。
      〔生涯学習課長 浜田清貴君登壇〕
○生涯学習課長(浜田清貴君) 西原議員さんの生涯学習全国フォーラム高知大会のことにつきまして御答弁申し上げます。
 全国生涯学習フォーラム高知大会が、11月20日から22日まで、高知市の文化プラザかるぽーとをメーン会場に開催される予定です。この大会の目的は、次のようになっております。高知県は、人口が自然減になり、全国に比べて10年早く高齢化が早く進んでいく中、経済状況も厳しい高知県の県勢浮揚を目指して、産業振興計画等を策定し、高知の強みや優位性を生かし、潜在能力を発揮する取り組みを進めております。こうした中で、今回開催される全国生涯学習フォーラム高知大会は、産官学民協働の生涯学習を通じまして、地域をどのように変革していくかをテーマに掲げ、課題の解決に向けて取り組む姿勢を全国に発信をし、あわせて全国の生涯学習関係者との交流を深め、県民の生涯学習に対する機運を高めることを目的として開催されます。
 この大会では、環境保全、地域再生、地域コミュニティー、人材育成キャリア教育の4つのフォーラムが予定されております。うち地域コミュニティーのフォーラムといたしまして、南国市稲生小学校区での学校支援地域本部事業、これは学校支援ボランティアの養成によりまして、学校の環境の整備やまた地域の人材の積極的な活用ができるというような取り組みでございますが、これの実践事例が発表されます。学校を拠点にした地域コミュニティーの再構築を図っているモデルを全国に発信をする予定となっております。また、この機会にサブ会場であります地場産センターでの郷土産品の紹介、販売が行われ、南国市の土佐のまほろばカルチャーウオークや土佐日記門出のまつりなども南国市の関連市町村事業としてイベント開催の広報をしていく予定であります。
○議長(浜田幸男君) 12番西原勝江さん。
○12番(西原勝江君) それぞれ御丁寧にお答えいただきましてありがとうございました。
 少し2問目をさせていただきます。
 市長の先ほどのエコシティのお話を伺いまして、50年、100年先という長い先を見通しての計画、実行ということでありました。今50周年を迎えて、50年先、100年先って随分先のことですが、ずっとこの循環型の社会が続くようにという思いも込めて、今ちょうどこのことに取り組むということは大変意義のあることだと思いますが、実効あるものにするためには、計画に対して市民の参加ということがとても大事なものだと思います。ゼロ・ウェイスト都市っていう言葉があるんですけども、ウェイストっていうのはごみとか浪費とか無駄とかっていうそういう意味だそうなんですけど、そういうのをゼロにする、そういう都市宣言をしている、宣言都市というのが3カ所あって、徳島県の上勝町、福岡県の大木町、それから熊本県の水俣市、この3カ所が今現在ゼロ・ウェイスト宣言都市として宣言しているそうなんですが、4番目に少し大きな都市である40万都市だそうですけど、町田市がそれの4番目に手を挙げようと今取り組んでいるそうなんです。昨年度ですかね、そのときに取り組みに当たってのそれこそ策定委員を募集したところが、想定してた30人ぐらいというところが百三十何人という応募者がありましたそうです。どうしようかというふうにして市で考えたところが、もうその全員を委員になっていただこうということでして、今取り組んでいる最中だそうです。それで、100人で毎月の会はもうそれこそすごいハチの巣をつついたぐらいの大変なことでしたが、その会を何回も何回も重ねているうちに、いろんなことがまとまってきて、部門も分けたりとか、それからそこを引っ張っていくリーダーも自然と学校の先生とか決まってきて、実際に集合住宅とか、そういうところで生ごみの、とにかく燃やさないということを前提にしているもんですから、生ごみの処理施設をして、とても燃やすごみを減らせていて、今進行しつつあるということなんです。何を言いたいかといいますと、その市民の皆様の参加ということ、その市民の皆様の意識がそれの成功につながると思いますので、本市としてもそのような点には少し研究していただいて協働でということをここでやっていっていただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それから、認知症のこと、長寿支援ということですが、認知症のことについてお答えいただいてありがとうございました。もう一点だけちょっと私もお伺いしたいと思いますけれども、認知症サポーター養成講座の中で、それを学校でもという言葉がさっきありましたけれども、ほかの自治体で認知症サポーター養成講座を学校でやっているところもあるということです。小学生向けの認知症ってなあにとか、中学生向きに認知症を知ろうというような、そういう副読本もあるとのことです。私たちも中学生向きには「認知症を知ろう、私たちも知っておきたい認知症」という題名だそうなんですが、今後学校でも認知症のことを理解していただくということも必要ではないかと思いますので、学校でのサポーター養成という講座を開くということに関しまして、急なことですが、お答えいただけたらと、御検討いただけたらと思います。
 それから、あとは子宮頸がん、乳がんの検診の無料クーポンを今年度も助成していただきましたが、このたびのワクチンの助成も4月22日、全国市長会で提案をし、訴えていきたいというお答えをいただきました。国でも、国会でも、松あきら議員、公明党の議員ですが、その国での助成を訴えておりますけれども、何とか実現するように、市長会でもどうか訴えていっていただきたいと思いますし、よろしくお願いいたします。
 それから、あと観光行政のことですが、熱心な取り組みをしていただくということをお伺いしましたが、もう一度確認させてもらいたいんですけれども、観光ボランティア、観光ガイドの養成講座というのが、ことしもやっていただけるんでしょうか、またうちのほう、うちのほうということないんですけど、お遍路さんがよく通るんですけど、その方たちが何か聞かれることもあった、道を聞かれたりとかいろいろあります。それで、その今カーナビがあるから車で通る人には余り聞かれないんですけど、いろんな人と出会うことになったとき、市民としてここはこうだ、ああだというものが本当に本当によくだれに聞いてもここはこんなことがあるから寄ってみいやとか言えるような、そんなふうにいつかはなっていったらいいと思ったりしています。ですから、この観光ガイドの養成講座につきましては、今回も取り組んでくださるとは思いますが、限られたところではなく、ジャストナウの今の南国市もこんなんやっていうような、そういう市内全般にわたってのコースについても講座としてやっていただけませんでしょうか、もう一度お伺いしたいと思います。
 それから、あとは教育行政につきましては、今後とも学力向上にさまざまな新しい取り組みもしていただけるということで、どうぞ南国市としての取り組みが成功しますよう、よろしくお願いいたします。
 それから、和文化につきましては、先ほどお答えいただきましたが、先ほどの御紹介では3つの学校でしたが、これからもいろいろな日本人と外国の人がいっぱい、国際交流協会もありますが、来られるこの南国という地域においては、日本の文化はこんなのがあるっていうことが、学校時代に何か経験しているっていうことが少し語れるっていうことに自信になるんじゃないかと思うのです。昔はお琴だのお茶だのといったらおけいこ事でお金が要ってとかというのがありましたけれども、それが途絶えていっては何もならない文化だと思いますので、できましたら学校の中で和文化ということで熱心に取り組んでいっていただけたらと思います。
 それから、全国生涯学習フォーラム高知大会について御説明いただいてありがとうございました。これは、生涯学習というのが、この南国市、稲生小学校では学校の支援のためのっていうことでの事業を発表されるっていうことですが、今後とも生涯学習っていう、生涯学習っていうことでのフォーラムだからそういうことになると思うんですけども、地域のコミュニティーが学校を中心に、地域が学校の子供たちのためにという地域になるような御努力をますますしていただけたらと思いますので、今後ともこの稲生小学校での取り組みが広がるようにと思いますので、一言お願いいたします。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。保健課長。
○保健課長(山内幸子君) 西原議員さんから御提案いただきました、サポーターを小学生、中学生の中から養成をということでございますけれども、認知症の方を地域で支えるということにつきましては、もちろん子供たちからのサポートということも必要になってまいりますので、小学校、中学校との連携によりまして、今後サポーターの養成ができるように努めてまいりたいと思います。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 商工水産課長。
○商工水産課長(今久保康夫君) 西原議員さんからの市内をガイドできるボランティアガイドさんの養成をということですけれども、実際、当初の目的におきましては、一つのストーリー性を持ってボランティアできる人を育てていこうという方向でした。もちろん国府のことやったら国府の方が本当に今でもボランティアガイドできるぐらいになっているんですけども、ちょっと隣に行くと、岡豊、長宗我部になるとわからないという中で、やっぱり一つのストーリー性を持ってガイドしていく人の養成を目指しております。やっぱりこの辺のほうも力を入れて、私どもの雇用協議会のほうと協議しまして、その方向でまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(浜田幸男君) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(浜田清貴君) 生涯学習フォーラム高知大会につきましてですが、今回発表されますのは、こちらにおいでます前田議員さんも大変熱心にお取り組みをいただいておりますが、稲生小学校区での学校支援地域本部事業の実践事例ということで発表していただくことになっております。この事業につきましては、南国市ではほかに香南中学校区でも取り組みをされておりまして、今回は稲生小学校区の発表ということになったわけです。せっかくのこういうフォーラムですので、この機会にたくさんの方にこのフォーラムに参加をしていただきまして、取り組みの内容等をお互いに学習できればというふうに考えておりますので、ぜひ多くの方の参加をよろしくお願いをしたいと思います。