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検索結果 »  平成22年 第344回市議会定例会(開催日:2010/03/05) »

一般質問 1日目(前田学浩)

質問者:前田学浩

答弁者:市長、教育長、関係課長


○議長(浜田幸男君) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。2番前田学浩君。
      〔2番 前田学浩君登壇〕
○2番(前田学浩君) おはようございます。
 今回初めて1番くじを引きまして、ただいま心地よい緊張感を持っております。
 さて、私の質問に入ります前に、今年度中、この3月末をもって退職される方が総勢で21名おいでになります。中には定年を待たずに勇退される方も多数おいででありますが、この長きにわたり南国市に貢献されてきたことに対しまして、議会議員を代表いたしまして感謝と敬意を表明するものでございます。本来ならば、このように始まり退職者すべての皆様の貢献に対して、本当に厚く厚く敬意を表し、お礼を述べるところでありますが、先週末は市長が謝罪、弁明のためにテレビでの会見を行わなければならないという連続した不祥事がありました。残念ながら、私は以前議会でも述べましたハインリッヒの法則についてもう一度話さなくてはいけません。その法則とは、労働災害における経験則の一つです。一つの重大な事故の背後には29の軽微な事故があり、その背後にはさらに300の異常が存在するというものです。今回の不祥事について、議員だけでなく多くの市民が残念ながら、一つの逮捕につながる事件の背後には29の軽微な事柄があり、300の異常が存在しているのではないかと考えて当然です。残念です。この件については、質問事項に上げていませんので答弁は要りませんが、300の異常がないかどうか、組織の見直しをしてほしいと思います。
 さて、しかしながら、当議場には本当に公務員のかがみとして、これまで南国市政に対し身を粉にして大いに貢献された5名の課長がいらっしゃいます。和田総務課長、山崎企画課長、豊永会計課長、谷田福祉事務所長、高木消防長です。皆様におかれましては、長年にわたり市政あるいは市民サービスに努めてこられたことに、重ねまして全議員を代表いたしまして感謝を申し上げたいと思います。退職後も南国市に対しまして、豊富な経験をもとに御助言、御指導を今後ともよろしくお願い申し上げます。
 また、当議会が最後の議会でございますので、私の持ち時間はたっぷりありますので思う存分、南国市政に対する思いを含め、ごあいさつをよろしくお願い申し上げます。
 さて、私の質問に入ります。
 教育行政、いじめについて。
 大変難しい問題です。2007年、いじめによる自殺がふえ社会問題にもなったとき、月刊現代1月号の特集「いじめ自殺の連鎖をとめろ」の冒頭に、直木賞作家重松清さんが「君にきょう死んでほしくないから」という題で緊急投稿しています。少し読みます。暴力を振るわれること、金をせびられること、持ち物を奪われたり壊されたりすること、悪口を広められること、あいつらがやっていることは犯罪だ、暴行であり傷害であり恐喝であり、脅迫、窃盗、器物破損、名誉毀損、さまざまな罪が適用される。生徒手帳の校則には、登校時間や髪型や服装のことしか出ていないかもしれないが、社会にはあいつらがやってることを厳しく禁じ、罰するためのルールがある。想像してみてほしい、きみの家に空き巣が入ったとしよう。お父さんやお母さんはすぐさま警察に連絡するだろう。被害届を出すだろう。そのときに110番するのは恥ずかしいなどとは決して思わないはずだし、警察もあなたの家の戸締まりが悪かったせいだと捜査を放棄することはないはずだし、両親も自分の手で泥棒を捕まえなければと町を歩き回ったりしないはずだ。そして、遺書を書く前に被害届を出してほしいのだと述べられています。
 さて、昨年1月の県教委作成のいじめに関するマニュアルガイドラインの中で、いじめに対する基本的な視点が幾つか書かれていますが、その中で次のことが大切だと思います。子供たちの人権意識を高め、子供たち自身でいじめを生じない力をはぐくむ。いじめについて大半の子供たちはしてはいけないことと考えている。これはいじめであるとはっきり認識することができれば、学校、学級内にいじめを許さない雰囲気を広めることができるとされています。ここで、文部科学省国立教育政策研究所の2006年の提言は、社会で許されない行為は学校でも断じて許されないというゼロトレランスの考えが今もあります。ゼロトレランスとは、割れ窓理論に則して1990年にアメリカで始まった教育方針の一つです。日本では毅然たる対応方式などと訳されています。私は、このゼロトレランスの方式をとることも大事だと思います。実際に、県外の学校では採用もされています。県教委のガイドラインは少し甘く、いじめをする側がのさばる危険性を持っています。社会で許されない行為は、学校でも断じて許されないということをまずは掲げないといけないと思います。
 そこで質問ですが、南国市では現在、年間にいじめと判断した件数が幾らあり、その種類をどのようにとらえていますか、答弁を求めます。
 一方、現在学校のいじめの対応状況として、職員会議での共通理解、全校実態調査、相談体制の整備、学校全体での指導、家庭、地域の協力、学校通信による家庭との協力、養護教員による指導、スクールカウンセラー並びに心の相談指導員による指導、これらが掲げられていますが、学校、学級内にいじめを許さない雰囲気を広めるために、生徒たちにも考えてもらう時間をつくることが極めて大切で、ロングホームルームなどで学期ごとに行うよう提案いたします。その中ではいじめについて例を出し、子供たち自身に自分の意見のポジションを決めさせる方法をとります。やってみればわかりますが、子供たちはミニ・ディベートを繰り返すうちに、十分自分たち自身でバランスをとるようになります。実際は、ゼロトレランスだけではいじめる側の子供たちは救われないでしょう。しかし、ゼロトレランスでよいかどうかをディベートすることは、いじめの本質をあぶり出すのに有効な手段だと思います。いじめの解決は本当に難しいことですが、まずは子供たちが社会で許されない行為は学校でも断じて許されないと、一人一人が認識することが大切だと思います。教育長の御意見をお聞かせください。
 続きまして、観光行政についてです。
 全国的な情報誌であるるるぶ、マップルの高知県の最新版に龍馬企画がそれぞれありますが、南国市の情報がそこには見当たりません。また、このるるぶ、マップルの中身、それにつきましても南国市の情報が極めて少ないと思います。
 まず、単純な質問をいたします。なぜでしょうか。ことしはさまざまな手段を使って、何とか何にでもこじつけて観光客を呼びたいとは思わないのでしょうか。情報発信力の弱さが、このように全国的な旅行雑誌への掲載が極めて少ないという状況につながっていくと思います。12月、坂本議員、徳久議員の質問の続きになりますが、県主催の土佐・龍馬であい博への不参加を含め、このキャッチアップをどのようにとるのか。具体的にお答えしていただきたいと思います。
 さて、きょうも持ってきておりますが、2月21日の高知新聞には、県内のスポーツのキャンプ、そして合宿の様子が数多く書かれています。安芸市、阪神、高知市、オリックス、須崎市、拓殖大学、室戸市、京都産業大学、香美市、奈良大学、宿毛市、関西大学、サッカーも春野にアルビレックス新潟が来ております。残念ながら南国市はありません。市長は、12月議会の、これまた徳久さんの答弁に対し、大学の同級生に箱根で慰労会をしてもらったときに、苫小牧の観光部門が一番力を入れているのが、各大学のクラブ活動を回って夏とか春の合宿の誘致をすることを何十年もやっていると述べられていましたが、まさしくそれを南国市でも積極的に展開してほしいと思います。その活動は、本市のアクションプランの中に観光交流ネットワークづくりというものがありますので、まさに合致すると思います。そこで、22年度、合宿を誘致することについてどのような施策をやるのか、お尋ねします。また、施策としてやらない場合はなぜやらないのか、お答えください。
 もう一点、この3月に南国市に企業として進出してくださっております日本トリムさんが、フットサルの全国的な大会を行っております。サッカーをまだいまだにやっている者といたしまして、全国的な大会の高知県開催に感謝もしたいと思います。しかし、これも会場自体も現在は高知市にとられております。そこで、質問を含めた提案です。南国市は、小学生、中学生を初めとしてサッカーが盛んな地域と言えます。つまり、サッカーの町にできる可能性があります。市長もかつてはサッカーをやられており、また高知県サッカー協会の役員でもある門田教育委員長、大野教育長、そしてサッカー協会の技術委員長をやられておられる方も南国市在住で、この方の大学時代の知人の多くが国内で指導者もされております。このようにサッカーの町にするだけでなく、最初の話の、大学などの合宿を誘致できる可能性は大きいと考えます。そのためには吾岡山のサッカー場プラス、その下段を人工芝にするなどの整備が必要だと考えます。
 もう一点、この吾岡山サッカー場の稼働率が少ないように思います。この施設の稼働日数と開催した大会数をお答えください。せっかくの施設ですので、もう少し小学生、中学生に開放して、小中学校の大会での使用をこちらから働きかけるようにしてはどうでしょうか。これらがサッカーのまちづくりのスタートでもあると思います。
 最後に、私も議員になり3年目を迎えますが、南国市行政について1つだけわかりました。それは器用貧乏であるということです。あれもできる、これもできるという、それら潜在的な可能性は確かに大いにあると思いますが、果実につながっていません。もっと絞り込んで特化した取り組みが必要だと思います。
 以上で1問目を終わります。(拍手)
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 御答弁を申し上げます前に、ただいまは前田議員さんから、今期議会最後に退職をする管理職の皆さんに、大変温かい言葉とねぎらいのお言葉をいただきましたこと、私のほうからも心より御礼を申し上げたいと思います。
 先ほど幾つかの御提言並びに質問がございましたが、確かにこれらの観光部門における誘致について、戦略的にどのようにしていくのかというようなところが弱い、足りない、このように思っております。決して何もしていないわけではないんですが、実は来週も、このことで第1回目、先週話し合いを持ちまして、第2回目の話し合いを来週こちらに来ていただいて、J2の、かつてはJ1のチームでございましたが、ただいまJ2に落ちたといいますか、2部に落ちたチームが全国で第2のホームグラウンド、これ東京のチームでございますので地方にどうしても進出して地域密着型のクラブとして成長を遂げたいという熱いを持っておりまして、総合型のスポーツクラブを目指して、現在も持っております。例えば女子のサッカーチームであるとかバレーボールチームあるいは少年のサッカーチームなんかの育成に非常に力を入れておるところなんでございますが、そのチームと、南国市にぜひ来ていただきたいということで、話し合いの2回目を持つことになっております。
 とは申せ、南国市はいろいろ資金面であるとか、いろんな応援団を組む場合にどうも人口5万足らずじゃ心もとないということで、既にお隣の香南市の市長さんにもぜひとも、物部川を挟んでグラウンドもあるし、そういう意味で一緒にやりませんかというお声もかけてやっておるところでございます。これは、聞くところによりますと、南国市以外のチームも非常に果敢に手を上げておるようでございますので、成功するしないは別として、私は私なりに力いっぱいこれの誘致に取り組んでまいりたいと思っております。
 そして、これは御提言にもございました吾岡山の使用頻度につきましては、また生涯学習課のほうから答弁があろうかと思いますが、あそこで下に、仮に芝生を張って整備するということになれば、あの面積からして上のメーングラウンドのサブ的な役割のグラウンドになろうかと思います。もちろん、大変経費もかかるだろうと思うわけでございますが、そうしたことも、せっかくの御提案でございますので検討してまいりたい、このように思います。
 ただ、私は、ただいま物部川の一番下流の端のすぐ上に、これはどちらかといいますと、高知高専のほうから強い要望もございまして、じゃ一緒にやりましょうということで、あそこに、自動車道のトンネル工事によりまして搬出されました土なんかを利用しまして野球場を整備いたしました。そのときに、ぜひともあのもう一つ上流に、できれば1面とはいわず数面のグラウンドを、特にサッカーができるグラウンドを1面ないし2面つくりたいということを申し上げてございます。これも用地費は要らないし、現在でき上がりました野球場も全く金はかかっておりません。ただ、これからあそこへああいうものができて、市民も利用できるグラウンドでございますので、トイレを設置すべく今検討に入っております。国交省とも話し合いをいたしました。そして、すぐにとはいかないかもわかりませんけれども、徐々にそういうグラウンド整備を、できるだけ経費のかからないような手法を使って整備をしていきたいと思っております。
 返す返すも観光関係につきましては、戦略的なものを初めといたしまして、非常に積極性も足りなかったと深く反省をしております。とはいえ、現在の商工のスタッフではなかなか、今、企業誘致、観光行政、そうした面も含めますとスタッフが足りないと私は認識しておりますので、組織の充実も図りながら、そういう方向に積極果敢に取り組んでまいりたい、このように思っております。
 私からの答弁は以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 教育長。
      〔教育長 大野吉彦君登壇〕
○教育長(大野吉彦君) 前田議員さんの吾岡山の利用促進について、市長答弁を補足しまして吾岡山サッカーグラウンドの利用日数と開催した大会について、まず御答弁を申し上げます。
 吾岡山サッカーグラウンドは、天然芝のため3月から6月までを養生期間としておりまして、この間はサッカーでの使用が原則できません。また、春の消毒後と夏の殺菌後の3日間も使用できません。平成20年度の使用日数は、7月から2月までの間、原則として高知県サッカー協会の試合や大学等の合宿、南国市サッカー連盟主催の試合や少年サッカー教室などの場合に計65回使用しております。平均しますと月8回、週2回になります。平成21年度の使用日数につきましては53回で、平均しますと月7回ぐらいになります。県外からのサッカーの合宿につきましては、平成20年度は1件、関西地区の大学の利用がありました。これは、ただ宿泊が高知市内ということでございました。また、平成21年度につきましても1件ございましたが、これも高知市内でのホテルでの利用ということでございまして、今後、使用頻度につき、あるいは宿泊につきましても減免措置等の状況もございますので、今後とも検討しながら取り組んでまいりたい、そのように考えております。
 続きまして、いじめの解消につきましての御質問にお答えをさせていただきます。
 本市における平成20年度のいじめの認知件数は、小学校で3件、中学校で9件となっています。小学校のケースはいずれも冷やかしやからかい、悪口や嫌なことを言われる、あるいは無視されるというものでございます。中学校のケースは、小学校と同様なケースのほかに、大事には至らなかったのですが、たたかれたり、けられたりしたものもございます。それぞれに解決していまして、現在は落ちついた学校生活が送れています。本年度につきましては、2学期末現在で小学校については大きないじめの報告は受けていません。ただ、中学校につきましては7件を認知しています。複数名からの言葉の暴力や周りからの無視というケースで、一定の解消はございますが、現在も継続して指導、支援をしているところでございます。
 教育行政方針の中に、私どもはいじめを初め他人の生命や財産、あるいは自己の生命に重大な影響を与える行為につきましては毅然とした態度で指導に当たり、最優先の教育課題として総力を挙げて迅速な対応に努めると示しています。いじめ解消への出発点は、いじめの構造はどの学校にもあるという共通した危機意識であると、私は考えております。前田議員の御意見どおり、社会で許されない行為は学校でも断じて許されないという考え方は、毅然とした態度での指導が求められる生徒指導上の問題において、まさに基本的な考え方であると同感しています。子供のサインを見逃さない教職員の組織力の向上はもちろんのことでございますが、学級会活動の時間を活用し、いじめを生まない、許さない学校、学級づくりを進めていくことも大切であると考えまして、取り組みを進めているところでございます。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 商工水産課長。
      〔商工水産課長 今久保康夫君登壇〕
○商工水産課長(今久保康夫君) 前田議員さんの観光行政につきまして、市長答弁を補足いたします。
 市長がおっしゃられましたように、これまでも情報発信や売り込みについてやってきておりましたが、まだまだ全国的には知名度が足らないと思っています。今後はターゲットを絞ったり、テーマを決めたり、戦略的に情報発信をしなければならないと思っています。そして、土佐・龍馬であい博につきましては、本市の情報量が少ないと思われるかもしれません。やっぱり、待ちの姿勢じゃなく、もっと積極的に売り込む必要があるのじゃないかと考えております。
 ただ、本日12時20分よりNHK全国放送ふるさとラジオ、旅するラジオの生放送が道の駅南国・風良里や才谷で行われます。シャモがメーンなんですけれども、シャモにつきましては、皿鉢祭りなど多数の方面から参加のオファーがあったり、地方新聞、放送局のみならず全国放送のテレビ局からも幾度となく取材を受け、3月末には韓国ソウルからテレビ局からの取材の要請もあります。やっぱり時代に即したオンリーワンのものは、メディアのほうから企画として取り上げてくれることがわかりました。今後、行政だけでは限界があり、官民一体となって南国市を売り込んでいく必要があるというふうに考えております。
 同時に、私は観光は商店と同じように品ぞろえと付加価値が必要であると考えています。去る2月20日に南国市観光協会が主催し、岡豊城跡、才谷、龍馬記念館、土佐であい博パビリオンを回る、龍馬のルーツを探るツアーを企画したところ、定員をオーバーする35名の参加があり大盛況となりました。参加者の声を聞きますと、才谷での地域の方々のおもてなしが一番よかったという声が多数でした。南国市の観光については、もっともっと地域資源を掘り起こし、観光についての品ぞろえをよくしていかなければいけないと思ってますし、単なる史跡めぐりではなくて、地域の方々のガイドやおもてなしなど、ホスピタリティーなどの付加価値をつける必要があると思っています。そして、土佐・龍馬であい博におきましてのキャッチアップ、おくれを取り戻すことにつきましては、土佐・龍馬であい博に来られた方に、南国市に少しでも足を延ばしていただきたいと思って、1月には市内の56社の飲食店などを紹介したお店ガイドを道の駅南国・風良里さんの協力を得て作成しました。そして、2月には、皆さん方のお手元にお配りしておりますが、南国市の幕末の史跡と花めぐりということで掲載したラリーのパンフレットをであい博の会場に置かせていただいております。
 それから、今後会場での西側のイベント広場で南国市の特産市を行うとともに、秋には龍馬グランプリラリー番外編の開催を計画しております。今後、高知県歴史民俗資料館のリニューアルや岡豊山さくらまつりなどもあり、龍馬とともに来年度以降のことも考え、今から元親も売り込んでいきたいと計画しております。ぜひ御協力をよろしくお願いいたします。
 以上です。
○議長(浜田幸男君) 和田総務課長。
      〔参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長 和田義許君登壇〕
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(和田義許君) 前田議員さんには、ただいまは身に余るお言葉をいただきました上に、伝統と格式ある南国市議会におきまして、お礼を述べさせていただく御配慮をいただきました。心から感謝を申し上げます。
 昭和43年、市長公室を最初の職場にいたしまして42.195キロ、42年の勤務生活でございました。一口に申し上げますと、皆様のおかげさまで大変おもしろい市役所生活でございました。不謹慎かもしれませんが、おもしろい、そういう生活だったと振り返っております。戦後は遠くなりにけりなどと言われた時代でございまして、初任給は1日数百円だったかなというふうに思っております。でも、間もなく違った意味の戦争が起こりました。ごみ戦争、交通戦争の到来でございました。公害環境課ではその両方を担当しておりまして、手探りの中、ごみの分別、ごみ袋の指定など社会からの圧力も強いものがございましたけれども、これに取り組みました。交通戦争はその後国民運動として展開され、ごみ戦争も市民の必死の取り組みで、当時に比較すると格段の成果をおさめてまいったというふうに思っております。このころライフラインの健全な維持こそが、行政の根本ではないかと気づかされました。朝起きましたら何の心配もなく水道の蛇口から水が出る、朝元気に出かけた人が夕方は元気に帰宅する、そしてまた、あしたが始まる。
 最大の思い出は、オリジナルでいっぱいのまほろば祭りを市内の若者とともに開催できたこと、そして高知国体でございました。市民パワーの偉大さを痛感させられた、本当にこれで南国市は大丈夫だ、強く確信をした事業でございました。
 市職員の持つべき大切なものとして1つ上げるとしたら、より多くの市民としっかりと心も通い合う関係を構築することであり、勤務における最大の財産は、市民との密接な信頼関係だと断言できます。今日まで気長におつき合いをいただいた心を許せる多くの市民、仲間の皆様に心から感謝を申し上げます。また、すばらしい議員の皆様、先輩、そして後輩の皆様にお礼を申し上げます。同期の皆様、健康でいいおじいさん、いいおばあさんになりましょう。ありがとうございました。
 それから、この場をおかりいたしまして大変恐縮でございますが、子供2人を育ててくれました、やりたい放題の私をきょうまで支えてくれた家族に心からありがとうと申し上げたいと思います。
 退職後は晴耕雨読、最近特に興味を持っております南国市史を読み切ってみたいと思っております。吾岡山の南すその小さな畑で野菜もつくってみたいと思っております。
 議員の皆様、そして執行部の皆様におかれましては、課題は山積しており、来るべき災害への備えもございますが、何より健康で活躍されることをお祈りいたしまして、簡単ではございますけれども、退職に際しましてのごあいさつとさせていただきます。本当にありがとうございました。(拍手)
○議長(浜田幸男君) 山崎企画課長。
      〔参事兼企画課長 山崎正道君登壇〕
○参事兼企画課長(山崎正道君) 退職に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。
 前田議員さんには、退職に対して温かいねぎらいの言葉をいただくとともに、登壇の機会を与えてくださったことに心より感謝申し上げます。
 私は、3年10カ月間の県外での民間企業勤務を経て、昭和49年4月に南国市役所に入職いたしました。そして、今日までの36年間に、水道局、教育委員会、職員組合、福祉事務所、生活環境課、保健福祉センター、保健課、企画課と多くの部署を体験させていただきました。これらの部署での出来事を一つ一つ思い出してみますと、いろいろなことが走馬灯のように浮かんでは消え、本当に長かったと思う反面、あっという間の36年間でもあったと、大変感慨深いものがございます。
 職員としては大した業績も残すことはできておりませんが、自分なりに誠意を持って業務に当たってこれたことが、私の市役所生活でのささやかな誇りでもございます。この間、何とか大過なく職務を全うできましたことは、議員の皆様方や市長を初め多くの職員の皆様方の御指導や御支援のおかげだと深く感謝しております。特に、企画課での5年間は総合計画を初めとする各種の行政計画策定への参画や産業振興対策に関する多くのプロジェクトにかかわり、充実した日々を過ごすことができました。そして、多くの市民の方々がそれぞれの分野で手弁当で頑張っている姿に接し、大きな感動を覚えると同時に、市として市民の期待にこたえる努力を最大限行うことが求められていると強く感じました。
 南国市は、交通の要衝であるとともに、大学、高専などの高等教育機関が集積していることから、他の自治体にはないポテンシャルを秘めております。このポテンシャルを市民の皆様との協働作業で引き出すことができれば、南国市は将来さらに発展できると思います。しかし、現実には地方自治体を取り巻く環境は大変厳しく、本市もまだまだ厳しい財政状況が続くことが予想されていることから、さまざまな行政課題に対して、市長を先頭に一歩一歩着実に取り組まれていかれることと思います。
 最後に、南国市のさらなる発展を願いながら、お世話になりました議員の皆様方のこれからのますますの御活躍と御健康を祈念いたしまして、退職のあいさつとさせていただきます。長い間本当にありがとうございました。(拍手)
○議長(浜田幸男君) 豊永会計課長。
      〔会計管理者兼会計課長 豊永悦子君登壇〕
○会計管理者兼会計課長(豊永悦子君) おはようございます。
 退職に当たりまして、ごあいさつの機会を与えていただきました前田議員さんにお礼申し上げます。
 議長のお許しをいただきまして、退職のごあいさつをさせていただきます。
 私、南国市職員といたしまして庁舎落成の年に採用になりまして37年間、最後の職場となりました会計課には7年間勤務させていただきました。この間、さまざまなことがございましたが、つい最近のことのように思え、感慨深いものがございます。公務員生活の中で多くのことを経験させていただきましたが、その中でも会計課の業務は、私の性格に合っていたように思います。会計課は、ふだん余り変化のないところでございましたが、自治法の改正により、平成19年度に収入役制が廃止され、会計管理者制へと大きく変化いたしました。その中で会計管理者兼会計課長を拝命いたしました2年前には、その重責に身の引き締まる思いがいたしました。一昨年のリーマン・ショックによる経済不況では金融機関への影響が報じられ、公金取扱金融機関の経営状況の把握に努め、またことしは定額給付金支払いのため、通常と違い一度に大量の振り込み処理をするため、金融機関と再三にわたり事前協議、調整に当たるなど、慌ただしく過ぎた2年でございました。会計管理者の業務は、他の部署と異なり大変地味でございますが、重要でもございます。今日まで毎日目の前の案件に対処するのが精いっぱいで、周囲の皆様に御迷惑をおかけしたことと存じます。このような私が退職の日を迎えることができましたのは、ひとえに議員の皆様また市長初め職員の皆様方のお力添えのおかげと深く感謝し、心からお礼申し上げます。
 退職後は、一市民といたしまして微力ではございますが、南国市のため尽くしてまいる所存でございます。
 最後になりますが、南国市の発展と皆様方の御活躍をお祈りいたしまして、退職のごあいさつといたします。長い間本当にありがとうございました。(拍手)
○議長(浜田幸男君) 谷田福祉事務所長。
      〔福祉事務所長 谷田 豊君登壇〕
○福祉事務所長(谷田 豊君) 前田議員さんには一般質問の貴重な時間を割いていただきまして、退職に際し登壇の機会を与えていただいたことに心からお礼を申し上げます。
 私は、昭和47年4月に南国市役所に採用になりまして、福祉事務所を皮切りに39年間南国市役所に勤めさせていただきました。この間いろいろな職場を経験してまいりましたが、特に感慨深く思い出されますのは、昭和55年からだったと思いますが、同和対策課企画係におきまして、野中地区、前浜地区の小集落地区改良事業の計画策定から事業認可、事業実施までかかわったことは、その後の市役所生活に大きな影響を受けたのではないかと感じております。特に前浜地区におきましては、高知空港再拡張の関連事業で後川放水路の改修が空港再拡張の絶対条件であったために、県との協議、週に1度、現在の国土交通省、建設省でございますが、そこへ出向きまして夜遅くまで協議を重ね、そして帰ってきたら、その内容を地元と協議をする、その繰り返しの毎日でございました。ちょうどそのころは、東京行きはプロペラ機でございましたので、直行便で2時間ぐらいかかったと記憶をしておりますが、今はジェット機で1時間ちょっとしかかかりません。懐かしく、またしんどかった中にも楽しい思い出であります。その事業を進めるに当たりまして強く感じましたのは、行政の主体性ということでありました。
 次に、市役所生活の3分の1を過ごしました税務行政におきまして、監査委員さんの御指導もいただきながら、債権確保対策本部を立ち上げたことが懐かしく思い出されます。また、税務課全員で一斉徴収に取り組み、職員が一丸となって市内全域を駆けずり回ったことも、今となっては楽しく思い出されます。市民生活を守りながら、法律に沿って市民から税を徴収する、一見矛盾するかのようなこの業務は、税務行政の中で課税業務以上に重要な職務であると思っております。適正かつ公平、遵法精神に沿った正義感と市民生活を守る上での優しさ、この両方を加味した行政としてのバランス、このようなことを日々悩み、考えながら職務に励んでまいりました。職務を進める中でつらく、しんどいときもあり、くじけそうになったときもありましたが、そんなとき、市長初め議員の皆様、諸先輩方、職場の仲間からの叱咤激励のおかげで何とかこの3月を迎えることができました。心からお礼を申し上げます。
 今後は、市役所生活で学ばせていただいたことを少しでもお返しできたら、そして南国市のお役に立てたらいいなと考えております。南国市は、まだまだ厳しい状況が続くと予想されますが、橋詰市長を先頭に、さらなる南国市の発展と議員の皆様の御活躍を心から御祈念申し上げまして、退職のごあいさつとさせていただきます。長い間本当にありがとうございました。(拍手)
○議長(浜田幸男君) 高木消防長。
      〔消防長 高木正平君登壇〕
○消防長(高木正平君) 前田議員さんに登壇の機会をいただき感謝を申し上げ、私も退職に際し一言ごあいさつを申し述べます。
 その前に、消防職員が逮捕また懲戒処分を受けるなど不祥事が続き、議員の皆様、市民の皆様に心よりおわびを申し上げます。それぞれ動機や対応も極めて悪質で、管理監督をする立場の私の責任は大きく、おわびとともに深く反省をいたしております。この反省の中、職員全員が結束して厳しい姿勢で業務に精励し、真摯に失墜した信頼の回復に努めてまいりたいと思っております。まことに申しわけございませんでした。
 さて、私にとってこの消防本部消防長が最後の務めとなりました。この2年間、市長が常に申しておられる安心して安全に暮らせる防災対策は、議員の皆様方からたくさんの御教示をいただく中で担うことができ、また消防団の皆様方とのきずな、連携の中で勤めを続けることができました。感慨無量でございます。
 振り返りますと、管理職としてこの議場に出席するようになりまして7年になります。この7年間に5つの職場を担当させていただきました。保育所の民営化、統廃合が盛んに論議をされていたころ、福祉事務所長を初め議員の皆様からたくさんの一般質問をちょうだいいたしました。また、下水道、そして水道業務と未経験の部署をそれぞれ1年経験させていただき、その後通算15年目となる生涯学習課を担当することができました。退職をすることでゴールだとは思っておりませんが、やはり退職は一つの区切り、到達点でございます。今日までの勤めの中で、もし私に人間としての成長が少しでもあったとすれば、全く皆様方の御指導のおかげさまと、ありがたく存じ上げ、感謝を申し上げております。
 たくさんの思い出がございますが、これらの思い出は、これからの人生の糧として心を弾ませてくれることになると思います。駆けめぐる思い出と、その思い出されるすべてに感謝をし、退職に当たりまして御礼のごあいさつといたします。本当にありがとうございました。(拍手)
○議長(浜田幸男君) 2番前田学浩君。
○2番(前田学浩君) それぞれの答弁をありがとうございました。また、市長におかれましては、大変夢のある話も聞かせていただきました。ぜひよろしくお願いいたします。また、5名の課長の皆様、今後ともよろしくお願いいたします。
 さて、2問目に入ります。
 いじめにつきましては、現在南国市でどうかということではございませんが、何度も言いましたが、社会で許されないことは学校でも断じて許されないとの共通理解を学校ともしてほしいと思います。これについては答弁は要りません。
 観光行政についてですが、先日、議会開催日に配られました全国市議会旬報の中の1750号にであい博の詳しいページがございますが、この中で4つのパビリオンの説明とモデルコースなど、大変詳しく説明されておりますが、これにも南国市のなの字もございません。情報発信力についてもう少し勉強していただきたいと思います。
 また、これからできることについては必ず早期に準備して、実施していただきたいと思います。特に、せっかくの龍馬空港とまた才谷龍馬公園もございますので、この2つにつきましては特に重点的にお願いしたいと思います。
 また、先ほど課長の答弁にもありましたが、きょう12時半ぐらいからNHKで全国放送があると、私もきのう車の中で聞きましたが、風良里のほうであるようですので、できましたら市役所のほうで館内放送をしていただければと思います。こんなことからも情報発信力の養成につながるんではないかと思います。
 観光行政についてはもう一問、最近新聞、テレビ等で盛んに言われておりますが、政府の観光立国推進本部の分科会の原案が出されまして、春と秋に5連休の創設、全国5分割し分散取得ということで、これは観光面につきましては大変意義のあることだと思います。この件につきましても、予定では来年度から実施される予定らしいですので、早期にプロジェクトチームをつくって取り組んでいただきたいと思います。
 また、市長からも言われましたように、スタッフ不足でありましたら、この件につきましては非常に大きな取り組みになると思いますので、高知中央広域市町村圏事務組合、4市の絡んでいる事務組合とも連携していただいて、大きな観光振興にもつながると思いますので、ぜひ本格的な取り組みをしていただきたいと思います。この件につきまして何か課長でお考えのことがありましたら答弁をお願いします。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。商工水産課長。
○商工水産課長(今久保康夫君) 前田議員さんからの連休のことで何かあるかということなんですけど、来年のことはまだちょっと計画してないんですけれども、ことしの連休におきましては、例年商工のほうで道の駅風良里のほうでウエルカムサービスというのをやっておるんですけれども、これも案内と高知県に来られた方の接待というようなこともあるんですけれども、それに加えまして、5月2日には軽トラ市がありますので、そこに風良里のほうから後免の軽トラ市にも呼ぶようなことをしていきたいなと思っています。
 それからもう一つ、5月1日から5月5日まで、土佐・龍馬であい博のイベント広場のほうで、ごめん・なはり線活性化協議会のほうの中に入りましてイベントをやっていかないかという打診が来ておりまして、そこにも積極的にかんでいきたいなというふうに思っています。
 今後また連休なんかを考えた戦略的なことをやっていきたいなと思っていますので、よろしくお願いします。
 以上でございます。