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検索結果 »  平成21年 第342回市議会臨時会(開催日:2009/11/26) »

質疑・討論・採決


○議長(浜田幸男君) これにて提案理由の説明が終わりました。
 これより質疑に入ります。
 議案第1号、議案第2号、以上2件は関連がありますので、一括質疑を許します。質疑はありませんか。
      〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(浜田幸男君) 議案第1号、議案第2号の質疑を終結いたします。
 議案第3号の質疑を許します。質疑の通告がありますので、発言を許します。19番福田佐和子さん。
      〔19番 福田佐和子君登壇〕
○19番(福田佐和子君) 議案第3号南国市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例についてお尋ねをいたします。
 提案理由では、先ほど市長が述べられたように、給料月額を0.16%減額、自宅に係る住居手当を廃止、12月における期末手当1.6月分を1.5月分に減額、勤勉手当を減額という中身でありますけれども、人事院の説明は厳しい民間の状況を反映をしたということですけれども、厳しい状況を招いた原因は何なのか検証もせずに新たな賃金の削減を勧告した人事院は、労働基本権を持たない公務員の代償機関としての機能を果たしていないと言わざるを得ません。
 5月臨時議会で提案された夏の一時金削減の際には、指摘したように、あの時点で民間の一時金の支給額が決定をされていたのは、国の調査では2,017社のうちわずか340社、県の調査では74事業所のうち14事業所と、8割が決定されていない段階で職員の一時金の削減が行われました。その結果、民間でも夏の一時金は公務員並みの0.2カ月分減額となっています。不況のあおり、そして経営状況、国の金融経済政策などさまざまな要因があったとしても、経営者は公務員の賃金の動向を見て判断をしています。ルールを無視した夏の一時金に続き、さらにこれまでにない削減幅となる今回の提案は、公務員の本来の役割、そして公務員みずからの生活、そして民間で働く人たちに大きな影響を与え、労働条件の悪化に一層拍車をかけることになります。
 さきの臨時議会での副市長の答弁は、勤勉手当を引き下げています。今度8月に人勧がなされて、仮に調査を十分行う中で、こんなに引き下げがないというふうな調査の結果が出た場合には、12月でまたその分の補てんの議案を提案させていただくということになるかもわかりませんが、今の時点ではそのように思っていませんというふうに答弁をされておりますから、そのとおりになったわけです。民間も同じように引き下げられたわけですから、補てんをするところにはいきません。みずからの勧告が招いた影響で民間給与を引き下げておきながら、厳しい民間の状況に合わせたなどという人勧の理屈は通らないと思います。厳しい民間という認識があるのなら、民間賃金の下支えをし、仕事がなく、病気ややむを得ぬ事情にある市民に対しきめ細かな手厚い行政サービスができるように、賃金カットや職員の削減ばかりするのではなく、お互いを大切にすることこそ大事ではないかと思います。こうした議案が提案をされるたびにそのことを痛切に思うところでございます。
 そこで、3点お聞きをしたいと思います。
 1点目は、夏のこの時期に特別調査による一時金削減がされましたけれども、このことが民間に及ぼした影響をどのように把握をしておられるのでしょうか。人勧はさきに述べたとおりですから、市の見解はどうなのかお尋ねをいたします。
 2つ目は、この勧告による影響額は幾らになるのでしょうか。前回は2,700万円と答弁がされておりますが、今回の影響額をお聞きをいたします。
 3点目は、この勧告内容について、組合との合意はできているのでしょうか。
 以上お聞きをして、1問を終わります。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。副市長。
      〔副市長 藤村明男君登壇〕
○副市長(藤村明男君) 福田議員さんの御質問にお答えをいたします。
 まず、順番が違うかもわかりませんけれども、今回の人事院勧告で、ボーナスが0.35月、年間ですが、給料は約0.16%削減をされました。そしてまた、持ち家を持っておられる方の住宅手当が来年4月からなくなるというふうな、おおむねそういうふうな内容の人事院勧告でございます。
 1人当たり、大体南国市で13万円ということになっておりまして、全体で約5,600万円程度の減額ということでございます。
 組合との交渉でございますが、県の人事委員勧告が出されて以後の交渉でございますので、非常に短い時間でございました。完璧に合意ということではないというふうに思いますけれども、いずれも御理解をいただいたというふうに認識をいたしております。
 それから、市民生活への影響でございますけれども、私が前回答弁したことについてのお答えでございますので、私自身の気持ちを申しますと、高知県は公務員関係労働者が多いわけでございまして、そういったものに依拠する部分が経済の下支えをしておるというふうに私は考えております。そういう意味で、人事院勧告による公務員の減額が疲弊しておる高知県の経済に影響してるということは十分考えられるというふうに私は思っております。
 ただ、大変、労働組合との交渉の中でも私が言いましたのは、公務員労働者が地域の経済を支えておるというふうな私の気持ちはありますけれども、それ以上に厳しい民間の労働者の生活実態がある以上、やはり公務員がそれ以上の給与、生活を保障されていくということはなかなか南国市の議会の皆様方の中で御理解をいただくのは非常に難しい問題であるというふうに私は考えておるということでお話をいたしまして、労働組合のほうにも御理解をいただいたというふうに考えておるところでございます。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 19番福田佐和子さん。
○19番(福田佐和子君) 1点目の夏の一時金の影響をどのように把握をしておられるのかということについてはお答えがなかったと思いますが、改めてお尋ねをしたいと思います。
 私が調べた範囲では、民間も公務員と同じように0.2カ月削減をされているという実態があるんですけれども、この人勧が民間に及ぼした影響というのをどのように把握をしているのかお尋ねをしたいと思います。
 先ほども副市長の答弁にもありましたけれども、市民の暮らしが本当に大変です。生活保護を頼みに行っても、早く仕事を見つけろということで、頑張ってはいるんですけれども、仕事はなかなかない、税金は滞納しなければならない、病院はかかれないという状況にあるのは事実です。事実ですけれども、そこをやはり、先ほど私が申し上げたのは、議会として、市の職員がしっかりと市民のために働くことができる、情熱を持って働くことができることを保障することと、それからそのことがひいては市民の皆さんの暮らしを守るということにつながると思っているからです。そして、その賃金の上げ下げが民間の企業にも大きく影響してきたのは事実ですから、そのあたりのことをきちんと踏まえておかないと、先ほど副市長は時間が余りなかったけれども理解をいただいたというふうに答弁をされましたが、5月の臨時議会のときにもそのような、同じようなお話でした。確かに職員の処遇は恵まれていると言われています。しかし、これだけ下げられて、どれだけの差があるのかというのも疑問になってきているわけで、大きな責任を課せられながら、大変な職場を任されている分野もあるわけで、そのあたりも、何もかも一つにはいかないというふうに思います。
 今回の結果が結局市民生活に大きな影響を与え、民間へも影響を与えるということですから、労働条件について、そして職員のあり方については、やはり慎重にもっと議論をしていただく、そして組合とも慎重に話を進めていただくということが市民生活を守るということにつながると考えておりますので、さきの臨時議会、5月の臨時議会で夏の一時金があの段階で決定をされた後の民間への影響をお聞きをすることと、今後、先ほど答弁いただいたように、理解をしていただいたと、それは「合意」と言葉をかえて言われたのかもしれませんけれども、そのあたりのことを大事にしながら対応をしていただきたいと思いますが、その点について聞いて終わります。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。副市長。
○副市長(藤村明男君) まず、済みません、私が聞き違えておりましたので。夏の人勧の、民間が団体交渉で決着をする以前に人勧が仮に出されて、行政のほうが先に人事院勧告を先取りをしたと、引き下げを先取りをしたことに対する影響ということでございますが、私のほうで人事委員会も持っておりませんので、そこら辺の調査は十分いたしておりません。私はそのことについて十分御理解をしておりませんので、御了承願いたいというふうに思います。影響はあったかなかったかは私はとらえておりません。
 それから、労働組合との交渉でございますけれども、私が少し言葉足らずだったと思いますけれども、今回の人事院勧告は、双方の労働組合とも御理解をいただいておるというふうに思っております。労働組合っていうのは、なかなか合意っていうのは、減額でございますので、合意したというふうな話にはならないと思いますけれども、御理解をいただいたというふうに解釈をしております。
 市役所の職員のやる気っていうふうなもの、やはり給料がそういうふうな状態を左右するっていうのは私も十分承知をしておりますけれども、今の南国市が地域の中で置かれておる位置で考えると、それほどやる気がないようになるような給料実態ではないように私は考えておるところでございます。ただ、労働組合とは、誠心誠意、これからもそういった観点に基づいて協議を進めていきたいというふうに考えております。
○議長(浜田幸男君) ほかに質疑はありませんか。
      〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(浜田幸男君) 議案第3号の質疑を終結いたします。
 報告第1号の質疑を許します。質疑はありませんか。
      〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(浜田幸男君) 報告第1号の質疑を終結いたします。
 報告第2号の質疑を許します。質疑はありませんか。
      〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(浜田幸男君) 報告第2号の質疑を終結いたします。
 これにて議案及び報告に対する質疑を終結いたします。
          ―――――――――――*―――――――――――
○議長(浜田幸男君) お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第1号から議案第3号まで、以上3件は、会議規則第37条第2項の規定により委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(浜田幸男君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
          ―――――――――――*―――――――――――
○議長(浜田幸男君) これより討論に入ります。討論はありませんか。
      〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(浜田幸男君) 討論を終結いたします。
          ―――――――――――*―――――――――――
○議長(浜田幸男君) これより採決に入ります。
 まず、議案第1号を採決いたします。本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
      〔全員起立〕
○議長(浜田幸男君) 起立全員であります。よって、議案第1号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第2号を採決いたします。本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
      〔全員起立〕
○議長(浜田幸男君) 起立全員であります。よって、議案第2号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第3号を採決いたします。本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
      〔賛成者起立〕
○議長(浜田幸男君) 起立多数であります。よって、議案第3号は原案のとおり可決されました。
 なお、報告第1号、報告第2号は議決の対象となりませんので、念のため申し上げます。
          ―――――――――――*―――――――――――
○議長(浜田幸男君) 以上で今期臨時会の付議事件は議了いたしました。
 これにて第342回南国市議会臨時会を閉会いたします。
 どうも御苦労でございました。
      午前10時27分 閉会