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検索結果 »  平成21年 第340回市議会定例会(開催日:2009/09/11) »

一般質問 1日目(小笠原治幸)

質問者:小笠原治幸

答弁者:市長、教育長、関係課長


○議長(西山八郎君) 8番小笠原治幸君。
      〔8番 小笠原治幸君登壇〕
○8番(小笠原治幸君) 質問に入ります前に、お断りをいたしまして、さきの3月議会で提案いたしました議会史の作成が進んでおります。同僚議員の皆様の御賛同、また市長さんを初め、関係課長さんの御理解によりまして、議会史の作成が進んでおるわけでございますが、議会史につきましては、内容を十分検討いたしまして、市政のため、また議員の皆さんのためになる議会史の作成が進んでおるわけでございます。この場をおかりいたしまして、厚くお礼を申させていただきます。
 私の質問は、4点ございまして、1点目は空の駅の事業でございます。
 この事業は、内閣府の地方元気再生事業で、南国市の威信をかけて、官民産学一体で精力的に取り組んでおるわけでございます。この事業につきまして、前回の衆議院選挙によりまして政権がかわり、この事業の取り組みの先行きが心配になったわけでございます。この事業をいかに進めていくかについてお答えをいただきたいわけでございます。
 2点目の産業振興計画につきましては、平成20年に高知県を何とかしようということで、産業振興計画が策定されまして、この21年度は、実施の年でございます。南国市は、物部川流域、香美、香南市とともに、31件のアクションプランが含まれておるわけでございますが、南国市におかれましては11件、この実施の進捗状況をお聞きしたいわけでございます。南国市の取り組みについて、いま一つ現実味がちょっと見えないということで、進捗状況についてお聞きをしたいわけでございます。
 3点目の食育についてでございますが、食育、平成17年12月に食育条例が南国市に制定をされたわけでございまして、食育のフロントランナーとして、全国的にも名をとどろかせ、行政視察も大変多ございますが、この食育は、単に学校教育だけではなく、市民とともに進めていかなければなりません。また、子供たちの将来を見詰めた食育でなければならないわけでございます。この食育の方向性についてお伺いをしたいわけでございます。
 4点目のいきいきサロン、余り御存じない方もいるかもわかりませんが、すばらしい事業でございます。南国市の北部、南部2カ所で、この事業は、雇用促進事業の一環でもございまして、高齢者に非常に優しい生きがいのある居場所づくりのいきいきサロンでございますが、今現在、南国市内では36カ所でいきいきサロンサークルが行われております。1カ月1,300人ぐらいのお年寄りがこのサークルに参加しておるわけでございますが、このすばらしいいきいきサロン事業、このサークルに取り入れができないかということでございます。
 それでは、本題に入ります。通告に従いまして、順次質問に入らせていただきます。
 1点目の質問でございます。
 なんこく空の駅の方向性。
 この事業は、内閣府、国交省に、なんこく空の駅推進協議会が申請をしておりました空港と食育でなんこく維新プロジェクト計画が、平成21年度地方元気再生事業が、去る6月30日に採択をされました。南国市にとっては、まことに喜ばしい事業でございます。この事業の目的は、南国市及び高知県の活性化を推進するための事業で、企画、計画を実施、運営し、本市及び高知県の発展に寄与する事業であります。本年4月10日に、なんこく空の駅推進協議会設立総会が行われ、市長からもこの事業により、南国市の大きな飛躍発展の事業に続けなければと決断もございまして、橋詰市長を筆頭に、行政、議会、商工会、各JA、農林水産業の生産者、大学、高校、NPO、各種団体、市民の方々が一体となり、南国市を絶対に元気にしようと強い決意で取り組みが行われております。このような大きな事業は、南国市に今までない取り組みではないでしょうか。この地方元気再生事業は、全国の自治体から応募が非常に多く、競争率の高い事業で、担当課長さんにおいては御苦労もあったかと思われます。エントリーした内容がすばらしく、企画立案が認められ、見事クリアできたわけでございますが、南国市のこの優秀な課長さんにこの場をおかりしまして厚くお礼を申し上げます。今、南国市では、地方元気再生事業を初め、地域雇用創造推進事業、産業振興計画などで、国や県の支援を受けて多くの事業が動いておりますが、ここで大事なことは、その一つ一つが南国市の元気に集約されることであると思います。南国市の未来を託し、行政力と市民力が一体となり事業を進めていかねばなりません。なんこく空の駅推進協議会全体の活動につきましては、8つの部門を設置し、担当者により精力的に活動され、空弁大会の開催や来る10月17日空の日にあわせて、高知龍馬空港内にアンテナショップ「まほら」の開設、南国ブランド商品、加工品の開発で、シャモの飼育とシャモなべの開発、どぶろくリキュールの開発、11月23日には、小田原での商店街交流、eコマースによる情報発信など、数多くの事業が忙しく進んでおるわけでございます。しかし、この空の駅推進協議会の事業は、21年度の地方元気再生事業の1年間のソフト事業であり、22年度にハード事業にエントリーしなければならないわけでございますが、今回の衆議院の選挙により政権が移行することにより、この事業の先行きが不透明になり、なんこく空の駅推進協議会の事業の継続が心配になってきたわけでございます。
 そこで、この南国市の威信をかけたなんこく空の駅推進協議会の事業の進展について、市長の見解、方向性について御答弁を願います。
 2問目の質問に入ります。
 産業振興計画の実施についてでございます。
 この計画は、高知県の経済を根本から元気にするためのトータルプランで、県民が一丸となって同じ方向性に力を合わせて進む旗印となるよう、生産から流通、販売まで考え、産業同士の連携をどのようにするかを基本にし、本県の産業が、その強みや特色を生かしながら、成長していくための今後進むべき方向性を示す産業成長戦略と、それを地域で具体化するための取り組みに加え、地域の魅力ある資源を生かした取り組みや特色ある活動をさらに伸ばしていこうとする地域アクションプランから構成されるものであります。地域アクションプランは、県内を7つのブロックに区分され、地域の文化や特色といった地域性、これまでの社会的に形成されたつながりを重視して区分され、県下7地域全体で221件の取り組みが計画されております。本市は、物部川流域アクションプランとして31件、香美市、香南市とプロジェクトが組まれており、南国市では11件のアクションプランが計画され、今年度から実施が始まっております。今回お伺いしたい内容は、1点目、生産者と消費者をつなぐ場づくり、まずは農家レストラン、2点目、木質バイオマスの活用に向けての取り組み、3点目、後免をブランド化、後免駅から商店街へのトライアングルゾーンの活性化、4点目、観光交流ネットワークづくり、観光推進体制の確立、強化について、以上4点についてお伺いいたします。
 次、3点目でございます。
 食育の目指す方向性。
 子供たちの多くは、日々の学校生活の中で給食の時間をとても楽しみにしております。給食を同級生と一緒に食べた思い出は、大人になっても深く心に残るものです。日本人の食生活は、洋風化し、米の消費量減や成人病などの健康問題など、現在の食生活のありようがさまざまな現象を生み出していることも事実です。日本型食生活は、日本の風土と密接にかかわり、それぞれの地域で長い時間をかけ、海、山、里の食材を取り入れ、独自で多彩な食文化をはぐくんでまいったわけでございます。平成21年度から学校給食法が改正され、地場産品の活用や体験農園など、学校給食が教育としての位置づけが明確になりました。南国市は、平成17年12月に食育条例が制定され、食育のフロントランナーとしてその役割も多く、全国から行政視察を受け入れてきたわけでございますが、その背景には、学校給食で子供たちに地場産品を食べさせたいとの思いで、中山間の棚田で栽培したお米を各学校の給食で家庭用炊飯器で温かくしておいしい御飯で残渣が減るという効果も出ておるわけでございます。さらに、中学校での給食についても、前回の岡崎議員の質問で、検討していただけるということで、食育の範囲も広くなってまいります。しかし、食育は、単に学校教育だけでなく、市民の皆様とともに共有しなければなりません。現在の食は、つくる人、食べる人の関係が薄れ、生産や伝統的な技術や知恵が忘れつつあります。これからの食育は、地域の農業や産業、食文化や自然、環境を継承し、育った地域に誇りを持ち、生活ができなければなりません。
 以上の点を踏まえまして、食育のフロントランナーから、市民とともに築く食育の将来的なビジョンについてお聞かせを願います。
 続きまして、4点目、いきいきサロンの必要性。
 南国市のいきいきサロンは、すばらしい事業でございます。お年をとると寂しくなります。不安になります。しかし、いきいきサロンに行くと元気になります。南国市に住んでよかったと思ういきいきサロン、北部の瓶岩公民館、南部のスポーツパーククラブハウスの2カ所で5月から始まっております。この取り組みは、南国市地域包括支援センター、南国市社会福祉協議会の事業で、地域雇用促進事業の一環でもあります。送迎バスもあり、お年寄りに優しい施設で、メニューも多く、絵手紙、工芸、野菜づくり、裁縫、おもしろい話やわかガエる体操、レクリエーションや会食などで、地域でいつまでも元気に生き生きと暮らしていけることを目的とした地域の居場所づくりのサロンでございます。北部瓶岩公民館では、毎週月曜日、10時から3時で、参加費は無料ですが、昼食代、材料代500円ぐらいで楽しく1日が過ごせます。また、対象者は、介護サービスを受けていない高齢者で、自力で通える方です。このいきいきサロンの効果で、病院や介護のお世話にならなければ、医療や介護費用の減少につながるわけでございます。このすばらしいいきいきサロン事業の取り組みを、市内36カ所で行われているいきいきサークル活動に事業転化ができないでしょうか。関係課長さんの御意見をお聞かせください。
 以上で1問目の質問を終わります。
○議長(西山八郎君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 小笠原議員さんの御質問の中で、なんこく空の駅事業に関しまして、今回この政権が移行したことによりまして、この空の駅事業の先行きが不透明になりはしないか、事業の継続が心配である、今後の事業進展について私の見解をということでございましたので、私のほうから御答弁申し上げます。
 平成20年度から始まりました地方の元気再生事業といいますのは、原則、1年間の事業でございまして、継続しても最長2年のいわゆる支援事業措置といいますか、でございます。2年目の継続を希望しても、1年目の評価が余りよくない、悪ければ継続は認められないわけでございまして、1年目に成果を求められる事業でもございます。そのため、なんこく空の駅推進協議会は、2年目の事業採択も視野に入れまして、8つの部会がテーマごとに全力を挙げて取り組んでおるところでございます。ところで、この地方の元気再生事業が、新政府の見直しの対象にされている、このことから、事業の実施している自治体に大きな不安が広がっておる、こういうことも事実でございます。そもそもこの事業と申しますのは、国がテーマを決めずに、地方からの創意工夫、こういうことをした提案をコンテスト方式で採用すると、こういうものでございまして、ここには多様なアイデアあるいはモデル性、さらには継続性などが求められる事業でございます。事実、なんこく空の駅推進協議会には、先ほどの議員さんが申されましたように、多くの団体や市民が参加いたしまして、創意工夫、豊かな取り組みを始めているところでございます。このように、地方の元気再生事業は、ばらまき政策と言われるものからは無縁でございまして、今後、国が取り組むべきモデル的な制度ではないかと私は考えております。民主党は、地域の産業を再生し、雇用を拡大することによって地域を活性化させる、このことを選挙公約で掲げておりまして、私はその実現のためにも、本事業は大変有意義なものであると、このように考えております。今後、本事業の継続につきましては、あらゆる場を活用いたしまして、国にさらなる働きかけを強化していきたい、このように考えております。空の駅事業は、本市始まって以来の本格的な産学官の連携事業でもあり、成果が出るには一定の期間が必要だと考えてもおりますが、また取り組んでいる内容は、まさしく高知県産業振興計画の物部川流域地域アクションプラン、これに掲げました地域の特産品づくりあるいは地産地消、食育の推進、これらを実現するためにも、大変有利な国の補助制度を活用しながら事業ができるよう、なんこく空の駅推進協議会を全面的に支援をしていく所存でございます。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 農林課長。
      〔農林課長 西川 潔君登壇〕
○農林課長(西川 潔君) 産業振興計画の中で、農家レストラン、木質バイオマスの活用に向けての取り組みはどのような状況かとの質問にお答えをいたします。
 地産地消、安全・安心への関心の高まりを背景に、南国市の豊富な食材を生かし、生産者と消費者をつなぐ仕組みとして、農家レストランの開設が産業振興計画の一つとなりました。この計画につきましては、開設者や事業のコンセプトづくりなど、課題が相当あり、管内3JA、実施する複数の女性グループ等の話し合いを、県の支援をいただきながら進めてまいりました。事業は、平成21年度において、具体的な取り組み内容の検討を継続するものに進捗を分類をいたしまして、平成23年に具体化するようしておりましたが、その後の取り組みによりまして、当初計画よりも少し前倒しした検討ができまして、設置面や運営面などの具体について詰めるよう、今月末には会を持つようになっております。
 高知県産業振興計画物部川地域アクションプランの林業関係プランは、木質バイオマスの活用、民有林の間伐推進、県産材の利用推進があります。この3つの課題に対して、ことしから極端に下落しています木材価格を受け、まず県産材の利用推進について振興を図ってほしい、間伐やバイオマス利用については、その後でないと進んでいかないのではないかという意見が一統的にございました。木質バイオマスの活用に向けての本市の取り組み状況でございますが、環境省のグリーン・ニューディール事業を活用いたしまして、木質ペレットボイラーを施設園芸農家に導入するよう計画をいたしております。導入台数は、ことしが1台、平成22年度は12台、平成23年度は13台を予定しているところでございます。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 商工水産課長。
      〔商工水産課長 今久保康夫君登壇〕
○商工水産課長(今久保康夫君) 小笠原議員の物部川流域アクションプランの進捗状況について、後免をブランド化、そして観光交流ネットワークづくり、以上2点についてお答えいたします。
 物部川流域アクションプランの具体的実現につきまして、国の地域雇用創造推進事業やふるさと雇用再生特別基金事業などを取り入れて取り組んでいます。アクションプランの後免をブランド化、後免駅から商店街へのトライアングルゾーンの活性化につきましては、軽トラ市など、地域関係団体の皆様方とともに連携して取り組むとともに、7月から地域雇用創造推進事業をスタートさせ、開催しております研修、セミナーの一つであるブランド研修講座などの中で、地域ブランドとは何か等を受講者の皆様方と研究しているところでございます。
 また、ふるさと雇用再生特別基金事業で、2人の企画コーディネーターを南国市地域雇用創出推進協議会が雇用して、少しおくれましたけれども、内部体制が整備されました。今後、本格的に取り組むようにしております。
 また、観光交流ネットワークづくり、観光推進体制の確立、強化につきましては、観光客誘致の絶好の機会となるNHK大河ドラマ「龍馬伝」や土佐・龍馬であい博を来年に控えております。その対策として、南国市観光協会の中に検討委員会を設置して、実際に観光にかかわる方々と協議して、具体的な取り組みなどを検討とすることとしております。この検討会及び具体的事業実施の中で、市内全体の観光にかかわる人、そして機関とのネットワークづくりに取り組み、観光推進体制を確立させていきたいと考えております。
 以上です。
○議長(西山八郎君) 教育長。
      〔教育長 大野吉彦君登壇〕
○教育長(大野吉彦君) 小笠原議員さんの食育の目指す方向性の御質問にお答えいたします。
 南国市の学校教育における食育は、地域の豊かな風土や文化の中ではぐくまれた作物を、教育財産として生かし、次の時代を担う子供たちが、食を通じて生きる力と豊かな人間性を身につけ、健康的で生き生きとした生活を送ることができるようにすること、そして南国市の食文化や風土に触れ、ふるさとへの愛着や感謝の心情を持つことを目標としてこれまで取り組んでまいりました。中でも、特徴の一つでございます農業体験の重視は、農家の方や農業関係者の絶大なる御支援をいただき、その実践を通して、児童と生産者の触れ合う機会が多く持たれ、食を通して生産者と対面し、コミュニケーションを広げ、感謝の心を持つようになってまいったと思います。このことは、子供たちの食べ残しが減った要因の一つでもあり、また中山間の農家の皆さんも喜んでくださり、地元のお米を子供たちに食べさせたいという熱い思いを持って生産に携わっていただいています。こうした本市の食育の10年の財産を基盤にしながら、学校給食における食育のこれからの展望は、食の自立をテーマに、生きる力の源である食を通して、自分の力でみずからの進路を切り開くことのできる力を、義務教育9年間で育てることが大切であると考えます。子供たちは、いずれ社会に出ます。心身ともに健康で豊かな人生を送るためにも、今食育を通して、すぐれたこの南国市の食文化や風土に触れながら、地産地消を大切に願うふるさとに誇りを持つ子供たちをはぐくんでまいりたいと思っております。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 保健課長。
      〔保健課長 山内幸子君登壇〕
○保健課長(山内幸子君) 小笠原議員さんのいきいきサロンの必要性についての御質問にお答えいたします。
 高齢化の進行に対応するため、介護保険制度が創設されました。要介護認定を受けられました高齢者は、介護保険サービスを受けられるようになりました。本市は、県内の中でも地理的条件が比較的よいため、民間事業者が進出しやすく、介護サービスは比較的整備されておりますが、介護認定を受けられていない高齢者のための社会資源は少ない状況にございます。特に、地域のコミュニティー力が低下いたしまして、高齢者の集いの場などの居場所が徐々に少なくなり、高齢者の孤立化が危惧されておるところでございます。そのため、介護予防事業といたしまして、地域の公民館などで元気な高齢者が集い、体操や趣味活動などのレクリエーションをみずから企画し、楽しむ事業でございますいきいきサークル活動を展開しているところでございます。しかしながら、まだまだ市内全域をこの事業が網羅するまでの普及には至っていないような状況でございます。
 そこで、介護サービスを必要としない高齢者が、できるだけ長く自立した生活を送ることができるよう、高齢者の生きがいづくりや閉じこもり防止など廃用症候群予防を目的といたしまして、本年度からいきいきサロンを開設いたしているところでございます。この事業は、高知県ふるさと雇用再生特別基金を活用し、平成21年度から23年度までの計画で、南国市社会福祉協議会に委託をしております。北部は瓶岩公民館、南部は三和流通団地内のスポーツパーククラブハウスで、各週1回実施をしております。毎回15名程度の参加者が、体操、趣味活動、レクリエーション、会食などを行いまして、参加者同士の交流や支援員との会話を楽しんでいるところでございます。参加者の皆様方からは、家でぼうっとしているよりも、みんなと話ができて楽しいでありますとか、孫や娘ぐらいの年代のスタッフとの会話が刺激になるというふうなサロンを楽しみにしておる声が聞かれておるところでございます。このいきいきサロンは、自主活動でございます。いきいきサークル活動が比較的少ない地域で実施しております。特に、瓶岩地区につきましては、以前実施をしておりましたいきいきサークル活動が、運営のための地域ボランティアが確保できなくなったということで中止をされまして、高齢者の行き場所がなくなったと事業の要望が強かったところでございます。このような高齢者を対象とする介護予防事業は、これからも増加が予想されます高齢者への対策といたしまして、今後も積極的に取り組む課題であると認識しております。
 そこで、南国市では、高齢者の筋力向上運動といたしまして、わかガエる体操を普及をするという取り組みを行っているところでございます。わかガエる体操サポーター養成講座を開催いたしまして、この講座を修了した市民の皆様が、自分の地域でわかガエる体操を中心といたしまして、それにレクリエーションや趣味活動などを加えましたサロンを公民館などで開催することを目的といたしております。いきいきサロンといきいきサークル活動は、事業の目的は同じでございます。ただ運営方法が住民主体であるかどうかという違いがあるところでございます。今後は、わかガエる体操サポーターや地域のボランティアの方々が核となりました地域住民の主体性を尊重したサロンや生きがいデイサービスを市内の隅々で開催いたしまして、コミュニティーの活性化と介護予防の推進を図るなど、それぞれの地域特性に応じた住民ニーズに対応する事業展開を検討いたしたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 8番小笠原治幸君。
○8番(小笠原治幸君) それぞれ簡潔な御答弁をいただきまして、ありがとうございました。
 空の駅の事業でございますが、積極的に取り組んでいただけるということで、ありがとうございます。さらに、この事業を進展させていくためには、現在、産業振興計画が実施されておるわけでございますが、この空の駅の事業と産業振興計画、これは目的は要するに南国市をよくしよう、ひいては高知県をよくしようという、目的は一緒でございますけど、現在ちょっと温度差といいますか、相伴うところがちょっと違いがありまして、これを将来この南国市の威信、浮上をかけた事業でございますので、より進展をさせていくためには、この産業振興計画の中のアクションプランの中にいかに組み入れていただけるかという、そういう点になろうかと思います。これは、毎年産業振興計画につきましては見直しもあるわけでございますので、ぜひこの南国市のアクションプランとして空の駅の事業を組み入れていただける方向性をお願いしたいわけでございます。このことによって、この空の駅の事業が継続できる方向性につながりますので、ひとつよろしくお願いをいたします。お願いをして、この空の駅の事業は、御答弁はようございます。積極的な取り組みをしていただけるということですので。
 2点目の産業振興計画につきましては、実施のちょっと不透明さがありますけど、積極的に取り組んでいただけるということで、ぜひ現実実現できるように取り組みをよろしくお願いをいたします。
 3点目の食育でございますが、今回食育について質問をさせていただいたきっかけは、3月に、ちょうど議会中でございましたが、議会を午前中休みまして、卒業式に参加させていただいたわけでございます。卒業式の卒業証書の授与のときに、子供たちが元気よく返事をして、前へ進んでいくわけでございますが、そのときの体形と申しますか、非常に姿勢が悪うございます。約4割ぐらいの方が、前かがみの姿勢で、これは中学生のこの成長期にこういう姿勢で大丈夫かという、非常に心配をしたわけでございます。南国市は、食育のフロントランナーでございますので、この食育によって、子供たちの健康、体力を何とかできないかということなんです。それには、学校教育だけでなく、体験農でも実際子供さんたちが農園でいろんな作物に触れたり、植物に触れたり、またしんどい思いもするかもわかりませんけんど、そういう将来希望の持てる教育、それと自然とかそういう作物、植物に触れるということは、学校で養えない本能的な教育になろうかと思います。そういう本能を育てるような教育を取り組んでいただきたいという思いがございまして、今回質問に立ったわけでございますが、そういう取り組みをいかにこれから進めていくかということについて、もう一度お伺いをしたいわけでございます。
 4点目のいきいきサロン、大変すばらしい事業でございます。この事業をぜひさらに広めていただきまして、この事業のポイントは、送迎がありますから、非常にお年寄りが参加しやすいということで、私の近所でも、四、五人が今、当初1人でしたけんど、皆誘い合って、ええところやねえということで誘い合って行く方が、当初は6人ぐらいでしたけど、今は20人ぐらいいるようです。非常に好評ですので、こういう事業の展開をさらに進めていただきたいと思います。
 2回目の質問は、その食育によります子供たちの将来の体力、またそういう人間の本来の持つ本能的な教育をいかにどのように進めるかという点について、教育の場で取り組みをしていただけるかという、その点についての御質問でございます。よろしくお願いします。
○議長(西山八郎君) 答弁を求めます。教育長。
○教育長(大野吉彦君) 御質問にお答えしてまいりたいと思います。
 卒業式での姿勢が悪いということでございまして、これは食育のみならず、やはり健康、体力づくり等が必要であると考えております。したがいまして、現在、県のほうも国の調査で体力づくりの調査もしておりますし、南国市におきましても、小中学校合わせて学力テストと同じように体力づくりについても取り組んでいるところでございます。食育につきましては、今現在のところ、JA等御協力をいただきまして、お米づくりの親子セミナーというのを実施させていただいておりますし、各学校におきましては、学習田ということで、親子セミナーへ出ていない学校は、各学校独自で農業高校等の御支援もいただきながら取り組んでいるところでございます。したがいまして、今、学習指導要領が改訂になりまして、体験等の実習に費やしておりました総合学習の時間というものが他の教科に振り向けられまして、実際にその時間も少なくなっているというのが現状でございます。そういう現状を踏まえながら、市教委といたしましても、その時間を有効に活用し、かつ体育等あるいは中学校では部活動もございますので、学校教育全体を通して、子供たちの心の健康と体の健康、健やかな成長に向かって、御指摘いただきました件を踏まえまして取り組んでまいりたいというふうに考えます。
 以上でございます。
○8番(小笠原治幸君) ありがとうございました。これで質問を終わります。