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検索結果 »  平成18年 第321回市議会定例会(開催日:2006/09/08) »

一般質問 1日目(西原勝江)

質問者:西原勝江

答弁者:市長、教育長、関係課長


○議長(高橋 学君) 4番西原勝江君。
      〔4番 西原勝江君登壇〕
○4番(西原勝江君) 質問に入ります前に、8月5日に行われましたまほろば祭りは、ことしも大勢の皆様が参加され、無事故で盛大に開催されましたことは、主催、運営に携わられた皆様のおかげだと思います。その中には市の職員の皆様が汗を流しながら、それぞれの部門で頑張ってくださっておられました。本当にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、住んでよかった南国市にとの思いで通告に従いまして質問をさせていただきます。
 最初は、道路の安全対策についてです。
 今までにも先輩の議員さんからも質問があったと伺っておりますが、県道45号南国インター線の、特に3カ所についてであります。県道でありますので、本来は県の土木へ申し上げる問題であると思いますが、この県道は南国市の市民が日常的に利用しているわけでありますので、早速市から働きかけていただきたい問題であり、ここで取り上げさせていただきました。
 1カ所目は、JR土讃線の長岡踏切の周辺についてであります。ここは県道が踏切を挟んで南北に走って、さらに踏切の東と南に国道195号線があります。先日のことですが、車で195号線を東から来て踏切を北へ渡ろうと右にハンドルを切り始めたところへ、北からの車がスピードを出して南進してきました。直後に遮断機がおり始めたところでした。ヒヤリ・ハットという言葉があります。アメリカの技師ハインリッヒが発表した法則で、労働災害の事例ですが、重大事故の背景には、ひやっとしたり、はっとしたりしたことの積み重ねがあるので、そのひやっとしたり、はっとしたりしたことの事例を報告書にまとめて対策を立て、重大事故を未然に防ごうというものです。これは医療関係でも行われているとのことです。交通事故対策でも利用されております。ここではヒヤリ・ハットの経験があります。どうかこの安全対策をお伺いいたします。
 2カ所目は、鳶ケ池中学から下末松の市道との交差点までのところです。白線が引かれ車は以前よりは通りやすくなっておりますが、自転車や歩いて通る人にも安全な道にしていただきたい。市民の方からも道の幅を何とか広げていただきたいとの声が届けられております。この点についてもお伺いいたします。
 3カ所目は、国府小学校あたりから東道路に出るところです。急カーブになっていることと急な坂道になっているところもあり、市民の方からも道幅を広げるなどの早急な対策をお願いしたいとの声がありました。以前ここの箇所についてお話を伺ったんですが、左右山に住んでいる方が東道路を渡って国分へ行くのに、右側を歩くのに幅がないのとガードレールがないので、ここも改良していただきたいとの声がありました。この点については一度私も南国土木の方へは伺ったんですが、ここが予算の都合でということでまだ実現しておりません。
 以上の道につきましては、今までにどのような取り組みがなされてきましたでしょうか、今後の安全な道への早急な取り組みをお伺いいたします。
 通告の2番目は、子育て支援について、2点お伺いいたします。
 最初に、出産育児一時金についてお伺いいたします。
 今議会の議案第9号には、この10月1日から国の医療制度改革関連法案に盛り込まれた出産育児一時金の金額が、30万円から35万円に増額されることが提案されております。厚生労働省によりますと、旧国立病院での出産費用は平均で34万6,000円とのことでありますので、これから出産されるお母さん、また御家族にとっては朗報であります。それに加えて、厚生労働省は、子育て支援策の一つとして出産育児一時金の支払い方法について改善策をこのほどまとめました。現在の制度は、出産後に親は、一時的ではありますが、高額の費用を医療機関に払わなければなりません。新たな改善策では、保険者である市町村などが直接医療機関に支払うものであります。出産の費用が支給額を超えたときは親が差額のみを支払います。費用が支給額より少なかった場合は、保険者である市が医療機関に費用を払い、残りの額が本人に支払われます。これによって出産時の家計への負担が大きく軽減されることになります。保険者であります本市でも10月よりこの委任払い制度を実施していただきたいものです。医療機関との同意が必要であるかと思いますが、実施していただきたくお尋ねいたします。
 次に、子育て支援の2点目です。マタニティマークについてであります。
 厚生労働省では、妊産婦に優しい環境づくりのため、ことしの3月10日に公募した中からマタニティマークのデザインを決定いたしました。このマークは、妊産婦が身につけたり、ポスターなどで掲示して、見た目にはわからない妊娠初期などに、体調がすぐれないこともある妊婦さんを子育てのスタートから応援しようというものです。マークは、淡いピンク色のハート型の中に母親が子供を見守っている様子がデザインされています。マークは厚生労働省のホームページからダウンロードし、自由に使用できるようになっております。本市におきましても、ぜひ取り組んでいただくことを提案させていただきます。
 ちなみに愛知県豊田市では独自に、今年度から小・中学生から募集したデザインを、ストラップと車の内側から吸盤で取りつける車用サインを作成し、母子手帳とともに配付しているとのことです。また、ここでは、市民への啓発活動として、そのことを理解してもらうために、ポスターも銀行や商業施設、あるいは職場などに掲示しているとのことです。地域全体で子育てを応援しようとの取り組みがなされております。
 ほかの自治体でもマーク入りのいろいろなグッズが考えられておりますが、例えば本市においては車での移動が多いところでもありますので、運転中に周囲のドライバーに知らせるために、車の内側から吸盤で取りつける車用サインなどを配付していただけませんでしょうか、お伺いいたします。
 最後に、子供読書活動推進計画についてお尋ねいたします。
 初めに、このたびの補正予算により図書館電算システムが導入されることになりました。ありがとうございました。導入されることにより、ますます利用しやすくなり、サービスの向上が図られることと思います。7月4日付の高知新聞の、南国市の新図書館についての囲み記事の中に、図書館は市の文化の象徴との教育長の言葉がございました。今後ますますそのとおり充実されてくることが期待されるところであります。
 さて、平成13年12月に施行されました子供読書活動の推進に関する法律では、「国の基本計画をもとに地方自治体も独自の推進計画を策定することが努力義務となっております」とありました。子供が自主的に読書活動を行うことができるように、そのためのさまざまな環境の整備を推進していくという観点からの施策です。そのときから5年が経過しておりました。本市として取り組んでこられましたことをお伺いいたします。
 以上で1問目を終わります。
○議長(高橋 学君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 浜田 純君登壇〕
○市長(浜田 純君) ただいま西原議員さんから、まほろば祭りにつきまして職員の取り組みを大変評価をいただきまして、まことにありがとうございます。また、西原議員さん御自身も早くから会場に参加をいただきまして御支援をいただきました。あわせてお礼を申し上げます。
 さて、道路の安全確保の問題、あるいは育児支援の問題、御質問と御提言をいただきましたが、それぞれ担当課長の方からお答えをいたします。
 ただ、読書の問題についても御質問がありました。具体的なものは教育委員会等からお答えがありますが、ただ私の市政運営、課題の多い市政運営の中で、先ほど西山議員さんの御質問に健康づくりの問題をお話をいたしました。大変厳しい市政を取り巻く環境でございますけれども、そうした厳しい環境の中でも、少しは、将来へ向けて少しでも暮らしの豊かさといいますか、少しでも満足いただけるような行政も必要ではないかと考えております。その中核にこれから考えていきたいのが図書館の充実を考えていきたいと思っております。
 業務は教育委員会の方で担当しておりますが、市長として予算編成の過程で厳しい課題を克服する対応と、そしてそういう厳しい環境の中でも、将来へ向けて少しでも南国市での暮らしに満足いただけるような、あるいは少しは豊かな暮らしを実感していただくということも大変重要ではないかと、その中核に図書館の充実を考えていきたいと思っておりますので、申し添えておきたいと思います。
 以上でございます。
○議長(高橋 学君) 建設課長。
      〔建設課長 万徳恒文君登壇〕
○建設課長(万徳恒文君) 西原議員さんの御質問にお答えいたします。
 県道南国インター線国分地区、日之出産業のSカーブを含めた付近の安全対策について県の回答を申し上げます。
 平成2年から3年ごろSカーブ付近で事故がありまして、通学路でもあるので、交通安全上歩道の設置の要望があったようでございます。当時、県南国土木事務所がその対策のため測量をしたようです。しかし、両サイドに宅地等がありまして、歩道の設置の事業化には至っていないということでありました。その後、デリニュータといいまして、反射式視界誘導標を設置しております。が、現在の県中央東土木事務所維持管理課によりますと、今後は危険標識、あるいは路面表示等を設置するということであります。
 それから、鳶中から遍路石間の拡幅についてでございますが、今現在は用地交渉がつかないので、予算もあけぼの街道の方へシフトしております。白線につきましては、消えかかったらこの前もしてくれておりますので、それはしてくれると思います。
 それからもう一つ、JR長岡駅についての踏切でございますが、これの安全対策といいましても、踏切でございますので、これはもう安全というよりも、必ず一たん停止しないといかんということでございますので、もうドライバーに気をつけていただくしかないと。これは命にかかわる問題でございますので、安全対策上というのは遮断機がおりておるはずでございますので、その辺はドライバーにお願いしたいと。できるようなことがあればまた検討いたしますけれども。
 以上でございます。
○議長(高橋 学君) 市民課長。
      〔市民課長 石川明美君登壇〕
○市民課長(石川明美君) 西原議員さんの御質問にお答えいたします。
 議員さん御説明のとおり、今議会に出産育児一時金の現行30万円から35万円に増額改正につきましての議案を提案いたしております。出産育児一時金の支払い手続につきましては、前回の6月議会で福田議員さんに御答弁いたしましたとおり、現在当市では窓口での現金直接払いを行っており、命名の有無には関係なく出生すれば申請が行えます。お子さんがお生まれになれば、命名がされていなくても出生証明を添付し申請をしていただければ即日現金での一時金給付ができます。また、命名がされていれば同時に国保加入の手続も行えます。したがいまして、通常は出産後1週間で退院となりますが、分娩費の支払いは退院時に行いますので、退院までに命名すれば出生届と国保加入と一時金受領が1日で可能であり、分娩費の支払いにも支障はございません。
 さて、今回の医療機関の受け取り代理事務の流れといたしましては、まず出産前に事前申請が必要であり、代理受領申請書を国保窓口で受け取り、医療機関で必要事項を記入してもらった後、国保窓口に提出いたします。ただし、この事前申請は出産予定日1カ月以内の方に限られます。市はその事前申請書提出を受け、医療機関に事前申請があった旨の連絡を行います。そして出産後、医療機関から市に出生証明と分娩費請求がなされましたら、市から医療機関に送金を行います。また、先ほど議員さん御説明のとおり、医療機関からの分娩費の請求が一時金より低額の場合は、その差額については被保険者口座へ振り込みとなります。また、国保の加入につきましては、命名後に国保窓口で手続となります。したがいまして、事前申請から国保加入までを1日で行うことは不可能と考えられます。
 以上のように、被保険者の方にとりまして事務手続の簡便さという点では、現行の方法が時間的にはより簡便ではないかと考えますが、医療機関による一時金受け取り代理が、新しい少子化対策として子育て支援策の一環と位置づけられておりますことから、南国市といたしましても、出産育児一時金受領委任払いにつきまして検討いたしたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(高橋 学君) 保健福祉センター所長。
      〔保健福祉センター所長 溝渕 勉君登壇〕
○保健福祉センター所長(溝渕 勉君) 西原議員さんの御質問にお答えをいたします。
 西原議員さんからは、子育て支援のスタートを妊娠初期から応援しました愛知県豊田市の妊娠ストラップと車用マークのマタニティマークの例を挙げられまして、子育て支援、とりわけ母子保健の妊婦にかかわる非常に意義ある御提言をいただきましてありがとうございます。
 そこで、我が国における少子化の現状について少し申し上げてみたいと思います。
 1人の女性が一生の間に何人の子供を産むかを示す指標であります合計特殊出生率につきまして、年を追って横断的に見てみますと、第1次ベビーブームでありました昭和22年、1947年ですが、それは4.54人、そして第2次ベビーブーム、これは第1次ベビーブームの次の世代ということですが、の昭和48年、1973年には2.14となりまして、以後低下傾向に転じております。そして平成17年、2005年には1.25人と過去最低を記録をしたわけでございます。しかし、本年8月21日に発表されました厚生労働省の人口動態統計調査によりますと、ことし1月から6月までの半年間に生まれました赤ちゃんの数が、上半期といたしまして6年ぶりにプラスに転じたわけでございます。この現象につきまして、厚生労働省は、20歳代の女性の初婚率の低下の下げどまりの兆しが見られたことや、男性の雇用の安定等をその理由として分析をいたしておるようでございます。
 そこで、本市の母子保健におけるマタニティ期の施策につきまして少し申し上げたいと思いますが、妊娠をされますと医療機関からの紹介といいますか、指導によりまして本人から保健福祉センターへ妊娠届を提出をしてもらい、母子手帳を交付をいたしております。その交付時に保健師から体の調子が変動しやすい時期であることから、妊娠中の日常生活の過ごし方や栄養、環境などについて指導をいたしております。そして、妊婦一般健康診査いたしまして、医療機関で受診ができる受診票、これ無料でございますが、2回分の配付をいたしております。そしてさらに、両親教室といたしまして、これからママパパの集いを開催をして、保健師、助産師、栄養士等によりまして、マタニティライフを健やかに過ごせるよう指導しているわけでございます。
 そして、市から委嘱をされました母子保健推進員、これ40名おられるわけでございますが、保健師の指導に基づいて妊婦の家庭を訪問し、妊婦さんからの相談を受けたり、健康診査の受診を進めるなどの活動をいたしております。
 以上、保健福祉センターにおける母子保健業務について述べましたが、そこである調査によりますと、乗り物の中などで、85%の妊婦さんが妊娠中に妊婦さんの印としてマタニティマークを使う必要性を感じているわけでございます。このマークは妊娠していることを公共の場等で周囲に告知するためのサインであるわけでございますが、西原さんの御提案につきましては、市はもちろんですが、産婦人科医や小児科医などの協力を得まして、全市的な盛り上がりを得ながら妊婦保護の施策を実施し、妊婦さんに優しい環境をつくると同時に、数少ない子供を守り育てていきたいと考えています。
 以上でございます。
○議長(高橋 学君) 教育長。
      〔教育長 西森善郎君登壇〕
○教育長(西森善郎君) 先ほど、浜田市長から図書館の今後の充実について、特に御発言といいますか、答弁がございましたが、今回電算化については市長の方から特に熱い思いがありまして予算化しておりますので、またよろしくお願いしたいと思いますが、今後の充実につきましては、これで終わったわけじゃないと、決してそれほど明るい状況はありませんが、図書館の今後の充実については、市長の方から年次計画をしっかり立てるように指示があっておりますから、ぜひ御期待もいただけたらと、こんなふうに思っております。
 それでは、答弁を申し上げます。
 西原議員さんには、3月議会に引き続き読書活動の推進に関する熱心な御質問をいただき感謝を申し上げます。先ほどのお話にもありましたように、平成13年にできました子供の読書活動の推進に関する法律によりまして、国や地方自治団体は子供の読書活動の推進に関する施策を総合的かつ計画的に行うことが求められておりまして、本市におきましても担当課の方で現在研究をしておりますが、まだ具体的なものになっておりません。今後につきましては、西原議員さんの思いに沿った読書活動を推進をしてまいりたいと存じます。
 なお、市立の図書館及び学校図書館での具体的な取り組みに関しましては、それぞれ担当課長の方から報告をいたしますので、お聞き取りをいただきたいと存じます。
 以上でございます。
○議長(高橋 学君) 学校教育課長。
      〔学校教育課長 竹内直人君登壇〕
○学校教育課長(竹内直人君) 学校図書館に関しまして、先ほどの教育長の答弁を補足をいたします。
 学校図書館でございますが、これからの学校教育におきまして、子供たちの主体的な学習活動や、よりよく問題を解決する能力、あるいは豊かな感性、そして思いやりの心をはぐくんでいく、こういうことは非常に重要でございますが、そういう見地に立って、学校図書館が読書活動を通じてこれらを推進していく、これは大変、極めて大きな役割を果たすことが求められているというふうに考えております。
 先ほど西原議員さん御指摘の法律を受けまして、御存じのように翌年の、平成14年にでございましたですか、閣議決定をされたのが子供の読書活動の推進に関する基本的な計画でございました。その計画を拝見したわけでございますけれども、この計画の中で、学校図書館というものは従来の図書館活動の上になって、さらに大きな機能を果たすことが求められているというふうに私は理解をしております。
 1つ目は、学校図書館というのは、子供たちの自由な読書活動や読書指導の場としての、従来あった読書センター的な役割、これが1つであろうと思います。そして、もう一つでございますけれども、これは現在の非常に多様化しました教育活動、教育課程の展開に寄与するための学習情報センターといったような意味合いのある機能を有することが必要であると、こういういわば総合的なメディアセンターといいますか、メディアセンター的な役割を果たすことが重要であるというふうな指摘があるわけでございます。
 私、この春まで県立の中高一貫教育校に勤務をしてまいりました。県立学校は随分学校図書費に関する予算も多うございますし、司書教諭はもちろんでございますが、例えば私の勤務しておりました南中・高等学校におきましては、専門の実習助手も図書館には配置をされております。そういう人的な整備も進んでいる関係からでしょうか、入学した後、何で南中学校を受験したのというふうに子供に聞いたときに、1日入学で南中学校に来たときに、ここの学校の図書館がすばらしいと思った。ぜひこの学校で勉強したいと思ったということを答えてくれた生徒さんがいました。そして、それに似たような声を保護者からも聞いたことがあります。
 また、これは県外の例でございますけれども、愛媛県に愛光学園という大変有名な、東大の進学率が大変高い学校がございますが、私1回視察に行ったことがございますが、愛光の学校図書館というのは建物の規模も、うちの南国市の市立図書館よりも大きい、蔵書も大変充実しているので、びっくりしたんです。そして、図書だけではなしに配置されています新聞でございますが、日本の朝日新聞、毎日新聞といったメディア、地元の愛媛新聞というのはもちろんでございますが、外国の、アメリカのニューヨーク・タイムズ、そして中国の人民日報といった世界の重立った各国の新聞が毎日その図書館に置いてあるということを見て、子供たちがそこで自主的な勉強をしてるという姿を目の当たりにして、やはり教育内容等学校図書館の充実というのは相関関係にあるんだなということ、愛光のように、中高一貫で6年間毎日その図書館の中で、自主的に子供たちがそういうさまざまな図書あるいは新聞を講読していけば、これは随分積み重ねが大きいもんになるんだろうなということを見てきたこともございます。
 もちろん本市におきまして、県立あるいはそうした大手の私学のようにはまいりませんけれども、先ほど市長からも大変力強い答弁いただいて、私たちもうれしい思いがするわけでございますが、しかし規模は小さく、あるいは予算規模は小さくても、南国市においても推進計画は策定は今しておりませんけれども、これまでも地道な子供の読書活動の推進については行ってきました。大篠小学校を初めたくさんの今小学校で、地域のボランティアの方が学校に来ていただいて、子供たちに学校の図書館や、あるいは市立図書館の本を活用した読み聞かせをやっている。そして、これは不登校の子供たちなんですが、新しく市立図書館ができたことで、ふれあい教室という適応指導教室がございますが、そこに通ってる不登校の子供たちが月に何回か市立図書館の方に行って本を読む、自分で勉強する、こういうふうな地道なネットワークづくりが行われていることは知っていただけたらなと思います。
 そして、大変学校図書館というのは、本市においても重要な教育活動であるということは繰り返し申しておるわけでございますが、一番この近くにあります中学校、香長中学校ですけれども、香長中学校の取り組みですが、本年度香長中学校では、単に学校図書館の運営が司書教諭や数人の子供たちの運営ということだけではなくって、PTAの研修部の方が本年度から学校図書館の運営に参加をいただくようになったと。本の整理だとか、見やすいレイアウトであるとか、そうした子供たちの視点だけではなくって、大人の視点も含めた図書運営をやっていきたいと。いわば開かれた学校図書館づくりを目指した取り組みも香長中学校では行われているということでございます。この香長中学校ですが、現在本市すべての小・中学校で行われております朝の読書活動の充実、あるいは生徒会の図書委員会の活動、そして市立図書館の移動図書の利用など、多様な取り組みを展開しております。
 また、先ほど政府閣議の推進計画の中でも指摘された学習情報センターとしての機能を果たすために、日常的に国語や社会科での授業、あるいは総合的な学習の時間での調べ学習、修学旅行に出発する前の事前学習、そしてちょっと変わったところでは家庭科の時間で、料理の献立を作成するときにも図書館に備えられている料理の本を参考に献立づくりを行ったと、そういうふうな実践例も報告を受けております。
 今後とも各小・中学校におきまして、学校図書館活動の推進に向けて教育委員会も支援をしていきたいと考えております。
 また、学校図書館の整備については、西原議員さんも大変、3月議会で力強い御支援の言葉をいただきました。そして、図書費の地方交付税措置に関して大変鋭い御指摘もいただいたこと、私議事録で拝見いたしましたけれども、先ほどの市長の答弁も相まみえまして、西原さんの言葉をかりましたら、今度とも少ない予算の中で、あっちからこっちから引っ張り出して、どうぞいっぱい本を買っていただきたいという3月議会の議事録、まさに私も同感でございますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。
 以上でございます。
○議長(高橋 学君) 生涯学習課長。
      〔生涯学習課長 小串 一君登壇〕
○生涯学習課長(小串 一君) 西原議員さんの読書活動推進計画につきまして、教育長答弁を補足させていただきます。
 子供の読書活動は、子供が言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、想像力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身につけていく上で欠くことのできないものであると考えております。
 南国市立図書館では、ブックスタート事業やお話し会などの実施によって幼児期からの読書活動推進を図っております。ブックスタート事業は、保健福祉センターでの10カ月健診時に毎月実施しております。お話し会は、館内では毎週土曜日、17年度は44回開催いたしました。館外では小学校、幼稚園、保育所で実施しております。17年度につきましては18回開催いたしました。また、就学前健診時説明会参加の保護者に対しまして、「読書について」と題して講師の派遣を実施しております。また、移動図書館では、保育所、幼稚園、小学校、中学校を毎月巡回し、さらに中学校5校に約2,000冊を団体貸し出ししております。また、中学校の体験学習では、図書館の仕事を理解し興味を持ってもらうために、積極的な受け入れを行っております。
 以上のように、ブックスタート事業では保健福祉センター、館内のお話し会はボランティアの方々、またその他の事業は保、幼、小、中というように、関係機関と連携、協力し合って子供の読書活動を推進しております。
 今後につきましても児童書の充実を図りまして、子供が自主的に読書活動を行うことができるような環境の整備を推進してまいります。
 以上でございます。
○議長(高橋 学君) 4番西原勝江君。
○4番(西原勝江君) それぞれ御丁寧にお答えいただきまして本当にありがとうございました。
 もう少しお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 道路の安全対策のことでありますけれども、交通安全課で伺ってきたことなんですが、ことしに入りまして45号線の事故がどのぐらいあるかということを伺ってきました。例えば国分の周辺では、県道と東道路の出会い頭の事故、国分の郵便局のところの側面衝突事故、日之出産業の前の側面衝突事故、また鳶ケ池中学校から下末松の交差点のあたりまでなんですが、下末松の交差点での出会い頭の事故、鳶ケ池中学校の出会い頭の事故、野中バイパス交差点での出会い頭、それから踏切のところですが、踏切の北側からの南進してきた車同士の追突事故、踏切を渡って南に進んだバイクと東からの車の出会い頭の事故と、ことしに入っただけでもこれだけの事故があると伺いました。また、以前には踏切周辺の家で、そのうちでも直接お伺いしたんですが、建物へ、おうちに車が2回飛び込んだっていうおうちもありました。また、1回飛び込んだところもあるということで、この3カ所については事故が本当にあるので、その対策は本当に大事なことだと思います。確かにドライバーの責任ということも本当にあると思いますが、道路の改善によってそれが、見通しとか、それから広さとかで改善できる点もあると思いますので、今後とも県と連携した取り組みをお願いしたいと思います。幸い国分の辺については表示等で改善するということがこれからなされるということで、よろしくその点をまた確認して取り組んで、お願いしたいと思います。
 それからまた、鳶ヶ池中学から北側までのあの道がどうしても広がらないっていうことですが、予算の関係とかあるということですけれども、この点もたゆみなく声を上げていっていただきたいと思いますので、お願いいたします。
 それから、踏切のことですけれども、踏切は国道と県道っていうことで、どっちが優先順位かっていうようなこともあったりして、踏切に向かって南から行って、そして踏切の手前で右に曲がるときにもちょっと怖いなって思うこともあります。それぞれ車同士の場合とか、車とバイクまたは自転車の場合という、そのような交通事故がありますけれども、先ほど申し上げましたヒヤリハットっていうそのようなことからして、やはり小さなことの積み重ねが大きな事故につながらないとも限りませんので、安全な道路としての対策をお願いしたいと思います。市長の市政報告の中にも、交通安全について、「交通事故が減らないということで、消防団のパトロールの際に街頭宣伝していただくよう要請しました。また、交通安全運動期間中、街頭宣伝や交通指導などを実施し、ドライバー、高齢者に交通安全を呼びかけてまいります」とありました。本当にその点はよろしくお願いいたします。
 ですけれども、このことに加えまして、道路と交通事故の関係は切り離すことはできないことであると思います。事故と道路に関しての定期協議会というものを持っていると思いますけれども、年に何回持たれておりますでしょうか。どのようなお話が出ておりますでしょうか、その点もありましたらお伺いしたいと思います。
 次に、出産育児一時金のことですが、早速検討をしていただくということですが、10月からいろんな制度が変わって、出産する家族にとっては以前よりは本当によくなったと思いますが、この改善策の一つであるこれも事務手続等は大変だということでありますが、高額医療の手続でも何でも手続はいろいろ複雑で、受ける側も、していただく側も大変かと思いますが、ぜひとも取り組んでいただきたいと思いますので、この点よろしくお願いいたします。
 それから、マタニティマークのことですが、値段のこととかいろいろあるかと思いますが、高松市の例ですけれども、ここはビニールバッジを作成し、保健センターの課長のとこにも届いてると思いますが、1個55円だそうです。高松市は5,000個を作成して、母子手帳を交付するときに希望者に配付しているとのことです。また、高松市は啓発活動としては、市のホームページ、広報、レストランなどに掲示しているとのことです。本市としても取り組むということにつきまして、市長の御見解も、予算も伴うことですし、お伺いいたしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それから、読書活動推進計画のその後ということでお伺いいたしました。丁寧にお答えいただきまして、学校図書館、また市の図書館、それから保健センターでの幼児に対しての事業とか、さまざま答えをいただきましてありがとうございました。子供が読書をしやすい自由な環境をというのがこの法律の趣旨であります。このように本当にいろいろな角度で取り組まれてきております。1つだけ、私も香長中学にPTAの方が図書館の運営に参加されたっていうことを伺って、このような新しい動きもあって、地域ぐるみの市全体へのいろいろな読書活動というものが広がっていくんじゃないかということでうれしく思いました。
 ところで、高知市では、この計画に対して、4月に体系づけて冊子にまとめております。今後、南国市においても、本当にいっぱい南国市はやっていただいておりますので、それをやってきたことをまとめて体系化して、さらに今後のために冊子っていうか、そういう計画書などをつくっていただけないでしょうかということをもう一度お伺いしたいと思います。
 以上で2問目を終わります。
○議長(高橋 学君) 答弁を求めます。市長。
○市長(浜田 純君) 妊婦保護の施策の件でございます。実は、私も所長から高松市のバッジを見せられております。所長の方がお答えをしましたとおりで、私も考えております。予算的な制約もあるかもわかりませんけれども、作成個数、単価、こういったようなものを見ましても、保健福祉センターの所長と財政課長が協議をすれば柔軟な予算執行ができる範囲ではないかと私は考えておりますので、庁内で、所長が答えましたように、私としても異なる考え方はございませんので、推進をしてまいりたいと思っております。
○議長(高橋 学君) 建設課長。
○建設課長(万徳恒文君) 今後も、県との連携につきましては、県道に関する要望については県に行っていきます。
 それから、事故と道路の協議会みたいなものはありませんが、交通安全市民会議というものがございまして、これにつきましては年1回会をしております。当然警察も出てきてくれまして、今までの事故の報告等々説明していただきます。それから、危険箇所パトロールというふうなことも今年は計画しております。
 以上でございます。
○議長(高橋 学君) 教育長。
○教育長(西森善郎君) お答えを申し上げます。
 御指摘の高知市子供の読書活動推進計画は本年4月に策定されたものでございまして、高知市民図書館を中心に、幼稚園、保育所、小・中学校を初めとする教育関係者と地域ボランティアが密接に連携、協力し合って子供の読書活動の推進をこれまで以上に活発に進めていこうというものでございます。県と高知市は、「生きる力を育てる読書のまち・こうち」を合い言葉に、積極的な図書館行政を展開していきたいと宣言をされています。これでございます。非常にわかりやすいものに編集されておりますので、議員御指摘にありましたように大変参考になる推進計画でございますので、さあいつごろということは今直ちにはちょっと申し上げられませんけんど、意向に沿いましてわかりやすいものに今後ともしてまいりたいと思います。
 以上でございます。
○議長(高橋 学君) 4番西原勝江君。
○4番(西原勝江君) もう一度お答えいただきましてありがとうございました。市長の方からもマタニティマークのことで前向きの御答弁をいただきました。ありがとうございました。今、年大体400名ぐらいの赤ちゃんが生まれているということですが、その一人一人のお母さんに対して温かい手を、いろんな角度からあると思いますが、このことも一つと思っておりますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
 それから、道路のことですけれども、今後とも、市民会議ということでありますが、定期的な協議を重ねながら、市全体の道路は危険なところもいっぱいありますし、ドライバーの責任もあるかと思いますが、今後とも交通事故をなくすためにもよろしくお願いしたいと思います。いろんな部署の方の御協力、またよろしくお願いいたします。
 それから、子供読書活動推進計画は本当にいつになるかわからないというお答えでしたが、そんなに急がなくても、いいものができるように、実質を伴うものができるように期待したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 以上です。ありがとうございました。