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検索結果 »  平成21年 第338回市議会定例会(開催日:2009/06/12) »

一般質問 1日目(土居篤男)

質問者:土居篤男

答弁者:市長、関係課長


○議長(西山八郎君) 18番土居篤男君。
      〔18番 土居篤男君登壇〕
○18番(土居篤男君) 通告に従いまして一般質問を行います。
 1つ目が、市長の政治姿勢については土地開発公社の決算問題について、道の駅の経営について、農業集落排水事業についてであります。2つ目が介護保険制度で、特に入所待機の改善について、3つ目が十市稲生の農免道路の交通安全対策について、4つ目が石土池周辺の開発のあり方について、5つ目が市制50周年記念事業費について、アンパンマンモニュメントの設置についてであります。
 以下、順次一般質問を行います。
 まず、土地開発公社決算についてでありますが、余り大した問題ではありませんけれども、たまたまページをめくっておりましたら気がついたということで、どうかなということで行うものであります。
 この決算書は、民間企業の決算、水道事業の決算と同じですね、形をとっております。民間企業であれば、利益を出して出資者に対して配当するのが普通のやり方だと思いますが、土地開発公社は、公の目的の土地、工場用地を県と一緒に開発をすると、そういうものも公の目的というふうに含めて先行取得をするのでありますから、必ずしも利益を出す必要はないかもしれません。しかし、やはりかかった費用は計上して、赤字になれば市費なり基金で公社のほうに出費をすると、支出をすると。つまりその事業にどれだけの費用をかけているか明らかにする必要があると思います。そのように見た場合には、決算書に短期借入金として、南国市の土地開発基金より借り入れております。1億3,418万1,186円ですが、無利子となっております。市の基金は預金をしており、金利が収入となるわけなんですが、無利子で貸すとなれば、入ってくるものが入らなくなるということになります。やはり、普通預金利息ぐらいはつけて貸し出すことが必要ではないかと思います。こうした結果、土地開発公社の決算に赤字が計上されれば、それは一般会計からあるいは基金から支出をすると。初めにも言いましたように、開発公社の事業にどれだけの費用がかかるのか、明らかになるわけですから、このようにしたほうがわかりやすいのではないかというふうに思います。答弁をお願いしたいと思います。
 次に、道の駅の経営についてでありますが、これもめったに目を通しませんけれども、たまたま今度は、今回の決算書はページをめくる気になりまして見ておりました。その決算書の報告の中で、平成11年度のオープン時に、レストラン問題で、開業問題でつまずきまして、物販部門のみでの開業を余儀なくされまして、苦難の船出となりました。翌年以降、レストランが開業したものの、レストラン部門で赤字を計上して、その後、悪戦苦闘といいますか、いろいろ知恵を出し合いまして、12年度から黒字転換をしまして、全社で初の黒字化を達成したというふうに報告もされております。そして、ことしの報告では、5期連続株主配当を続けてきたというふうに報告されておりますが、このこと自体は非常に大きな評価をしてもいいと思います。県下にたくさんの道の駅があると思いますが、ほとんどが赤字経営ではないかというふうに思います。その中で、連続して黒字化を図れたというのは、非常に関係者の努力の結果だというふうに思いました。とりわけ物品販売の仕入れ額が7,767万円、これはほとんどが中山間の産出物だと思いますので、中山間地域の住民の皆さんの所得の確保に大きく貢献していると思われます。ただ20年度決算書で、減価償却費が78万8,180円しか当てられておりません。これは建物が固定資産になっていないことからそうなっていると思います。しかし、道の駅の建物といえども、耐用年数はありますし、その建物を使用して収益を上げておりますので、その建物の耐用年数が来たときに、どういうふうにして費用を捻出するか、そのときに国の補助金があれば助かるわけなんですが、多分ないと思いますので、そのときにどうするか。一方、純資産として計上もされております4,800万円程度残っておりますが、今後順調にいって、黒字を続けていって、この資産をふやしていって、建てかえ費用に充てることができるのかどうか、これを懸念をするものであります。それほど先のことを考えんでもええじゃないかというふうに言われるかもわかりませんが、心配性でして、やっぱり先々心配していくと。この点、どのようにしていかれるのか、お伺いをしておきたいと思います。
 次に、農業集落排水事業についてでありますが、これも市政報告を受けておりますときに、市政報告の中で、下水道農業集落排水事業については一層の加入促進を図り、使用料の増収対策に取り組んでまいりますとあります。これも決算などの委員会審査の中で加入促進を図れということは再々指摘もされております。これに対して、一般論としてやるのではないかと。この表現が本気なのかどうか、具体的にはどのような方法で実行を上げていくかということをお聞きをしたいと思います。数値目標まで上げというと酷であると思いますので、そこまでは言いませんが、どの程度本気で、どういう方法で取り組んでいくかということをお聞きをしたいと思います。
 農業集落排水事業では、19年度決算で分担金、負担金、使用料、手数料歳入が2,679万6,000円に対して、管理費、施設費で2,733万7,000円、減価償却なしで、運転管理費、事務費も入っていると思いますが、これだけで見ましても、使用料収入を支出が上回っていると。一方、公債費は1億2,055万8,000円に対して1億2,109万9,000円で、運転管理も一般会計で持ち出している格好になっていると思います。施設建設費用は、減価償却をしない、体育館か学校のような考え方でいいとは思いますが、施設管理費まで一般会計で賄うのは余りよろしくないのではないかというふうに思います。20年度3月補正でも、使用料負担金で2,700万円の収入に対して、人件費を含むとはいえ、事業費が3,150万円計上されておりまして、歳出が上回っております。このようなことから、具体的に加入促進をどう図るか、お聞きをしたいと思います。
 2つ目に、介護保険制度について、入所者の待機している方の解消を求めたいと思います。
 介護保険利用ガイドパンフレットによりますと、介護保険制度は平成12年4月にスタートしております。この制度スタート前の準備段階は、たしか橋詰市長が福祉事務所に在籍しているときに担当して制度を立ち上げ、いろいろ我々批判もしましたが、何とか立ち上げて今に至ったもので、ある種の感慨を感じないわけでもありません。そして、運用が始まりまして9年を経過して、いろんな問題点があります。保険料の負担の問題あるいは予防をどう拡大していくかという問題、利用料の問題、保険料は取られるといった表現はあれですが、取られるものの利用料が払えないために利用できない、あるいは介護度認定の問題等、そして入所待機者の問題、いろんな角度からの問題がありますけれども、初めに言いましたように、入所待機者の問題に絞って質問をするものであります。
 この問題は、3月議会で村田議員が取り上げておりまして、待機者数も明らかになっておりました。前任の保健課長の答弁で、相当数字も挙げられておりますけれども、待機者だけ見てみますと、2007年には124人、2008年11月には141名、20名ほど1年のうちにふえているということであります。現在の待機者は何名になっているか、施設の利用状況等、まず第1問でお答えをいただきたいと思います。
 次に、十市稲生の農免道路の交通安全対策についてであります。
 長い間懸案でありました、南国市の西部方面の南北道路がないということで、十数年か20年近く前に特別委員会を立ち上げて陳情を繰り返して、ようやく仁井田竹中線までは完成ではありませんが、一応の道路の格好はつきまして、トンネルまで完成をしていただきました。十市というところは、東西が閉鎖をされておりまして、昔は吹井のトンネルか芦ヶ谷の切り抜きあるいは茶園越しの切り抜き、そして海岸通りには道路がありましたけど、狭い県道が。これで一つの閉鎖的な村を形成をしておりましたが、緑ヶ丘団地ができまして、芦ヶ谷の切り抜きが幅の広い県道になり、そして吹井のほうも大きなトンネルも開通したと。そして春赤線も開通しまして、南北も開通して、非常に風通しがよくなって、人の行き来もふえてまいりました。大変ありがたいことだと思っておりますが。今、十市地区では圃場整備が23年末に完成をする予定で進んでおります。これにあわせて、県道竹中仁井田線と県道春野赤岡線の間が供用開始となるというふうに聞いております。圃場整備中は、農免道路の整備を完成させないと。10トンダンプが頻繁に出入りしますので、ということで供用開始はまだしておりません。圃場整備が済んだ時点で仕上げるということですので、この時点でどの程度の交通量になるのか予測はできませんけれども、現在より相当数増加することも考えられます。そうした場合に、県道土居五台山線との交差点と蛸の森トンネルを挟んでの十市側の市道との交差点の交通安全対策をやっていただきたいというふうに思います。両交差点とも農免道路の勾配が結構きつうございまして、車のスピードが思わず出てしまう可能性があります。特に、仁井田竹中線と伊達野間が開通して東道路と連結した場合は、交通量が格段に増加すると思います。特に高知自動車道よりおりてきた車、特に初めて乗り入れてくるドライバーにとっては、うっかりスピードオーバーということは、南方面に通行する場合には十市側においてスピードオーバーということはあり得ると思います。その場合には、特に信号機の設置まで必要となると思いますが、今から確たる協議はできないかもしれませんが、そして開通そのものも稲生と伊達野の間の工事が来年、再来年にできるわけでもないと思いますが、この際、県との協議項目に入れておいていただきたい、この点を御答弁をお願いしたいと思います。
 そして、石土池の周辺の開発のあり方についてであります。石土池と言ったり、石土神社と言ったり、イワツチ神社と言ったり、私も余りどっちが正式なのかわかりませんけれども、石土池と書いてイワツチイケと読むこともあるようです。十市の西部地域のあの開発は、緑ヶ丘の開発、これが完成をしまして、調整池も広い調整池ができました。ところが、あの池の水を海岸線の園芸地帯の用水に使っているわけです。ところが、その用水がいろんな理由があるかもわかりませんが、家庭排水が流入する問題とか、どうも酸欠の状態で、取水口にウナギの養殖のときに水をかき回して酸素を補給する、そうした施設も見かけました。それとこのひでり続きで、非常に水位が下がっております。これは緑ヶ丘の開発等で地下水がほとんど出なくなったのではないかというふうに思います。昔の石土池の小さい池ですが、非常に深い池がありましたが、そこからは相当数の水がわき出しておったように思います。緑ヶ丘の開発はともかくといたしまして、峰寺山のほうに墓地も開発されまして、この峰寺山も石土池の地下水の水源を生み出している山だと思います。この山の開発が、都計法か何か、何法か知りませんけれども、いとも簡単に行われると。調整区域ですから、個人の所有地であっても、昭和45年以前に持っておれば自分の家は建てれる可能性はありますが、販売してまで開発することはほとんど不可能だと思います。住民の家をそういう格好で建てれないのに、墓地であれば簡単に立ちますか、非常に矛盾を感じまして、どういうところでこういう開発が許可されるのか。そして、山の稜線を開いてますので、地下水の涵養にも影響が出るし、雨水の排水にも影響が出るわけです。この地下水に対する配慮が全くなされずに開発が進められると。栗山側に落水してくる水は、十市の圃場整備の真ん中を流れております東沢の放水路、これを通じて太平洋に流れるわけなんですが、この圃場整備するにつきましては、かさ上げをしますので、その周辺への浸水区域がどのような状態になるか、非常に県の事業ですが、県の担当者も気を使いまして、調査の上で慎重に埋め立て、かさ上げ、圃場整備をやっているわけなんですが、仮にどこかからクレームがつけば事業がストップするような事業でもありますので、非常にぴりぴりしております。その区域に流れ込んでくる地域の開発が、このように無造作に簡単に行われる、こういうことがあっていいのかどうか、お尋ねをしておきたいと思います。仮に浸水区域が広がって苦情が出た場合でも、圃場整備のせいではないぜよと言うて逃げる手はありますけれども、地下水あるいは雨水排水、周辺に対する条件とか配慮とか全然ないと。お聞きをしておきたいと思います。
 そして、5つ目が、市制50周年記念事業費として500万円予算化されております。地域活性化・経済危機対策臨時交付金の中から支出をすると、こういう運びのようですが、実行委員会のほうで段取りはされておるようなんですが、アンパンマンモニュメントを設置をするという費用に充てるようなんですが、昔、常任委員会で境港市に水木しげるの漫画のロードがありました。当初は市の負担で漫画の主人公あるいは漫画のキャラクターを街路に設置をすると、そういうことをやっておったようですが、最近はすべてそれに企業名を入れて、宣伝に使えるようにお金もいただくと。それで、市の負担はほとんどないと。1基幾らの寄附をいただいて、やりたい企業に設置をしていただくと、そういうことでやっておるようですので、ぜひ実行委員会の皆さんにお任せをするということだと思いますが、企画のほうも少しかみ込んで、可能な限りただでモニュメントはつくっておいて、この500万円はまた別の拡大するとか、事業を、別の使い方をしたらより一層大きい事業になるのではないかということで提案をしておきたいと思います。
 以上で第1問を終わります。
○議長(西山八郎君) 答弁を求めます。企画課長。
      〔参事兼企画課長 山崎正道君登壇〕
○参事兼企画課長(山崎正道君) 土居議員さんの御質問にお答えいたします。
 まず、土地開発公社の決算についてお答えいたします。
 平成20年度の開発公社の当期純利益の不足分は38万1,835円ということになっておりますが、これは南国工業団地、これは仮称でございますが、この事務費を3月12日で締めたため、それ以降の分を平成21年度の事務費に計上することになったためでございます。それともう一つの原因がございますが、それは、物部地区共同墓地造成工事に関する事務費として、事業費の3%以内が造成完了時に一括支払いにということでございますので、平成21年度でそれは補てんされるという予定でございます。土地開発公社が市の土地開発基金から無利子で借りているものは、明見西地区の汚水とか雨水の排水ポンプ場の一つは用地でございまして、これが4,260万9,000円、それに商工会館東の駐車場が6,800万円、物部地区墓地造成工事の関係で2,357万3,000円でございまして、最終的に民間に売却される南国工業団地の分は含まれておりません。これらの土地開発基金から無利子で借りて取得した3カ所の土地でございますが、これらはすべて市が引き取るものでございます。公社が利子つきで借りたといたしますと、市がその利子分を含めて公社から最終的に引き取るということになりますので、市の一般会計の負担が増大するということになります。この3つの事業は、公共性の極めて高い事業でございまして、公用もしくは公共用に提供する土地を取得するという目的で設置した土地開発基金の趣旨に完全に合致するものと思います。
 続きまして、市制50周年記念事業費、アンパンマンモニュメントについての御質問にお答えいたします。
 市制50周年記念事業では、応募による市民の方も委員に入っております市制50周年記念事業検討委員会の中で、アンパンマンキャラクターのモニュメントを設置してはどうかとの御意見をいただいております。現在、ごめんまちづくり委員会が、やなせたかしロードを整備し、アンパンマンキャラクターのモニュメントを設置する計画を立てております。市といたしましては、市制50周年記念事業の一環として、国の地域活性化・経済危機対策臨時交付金を活用いたしまして、この事業を側面から応援し、補助金を支出する予定でございます。アンパンマンキャラクターの選定や設置する場所につきましては、まちづくり委員会の方々が検討を始めておりますし、やなせ事務所とも連絡をとり合っております。平成21年度は、とりあえず市制50周年記念事業の冠をつけて、国の臨時交付金事業で実施するということになりますが、それ以後につきましては、議員さん御提案のように、まちづくり委員会が市民や企業からの寄附金によって建設するということも検討しております。寄附をいただいた方の思い、あるいは氏名、企業名などをモニュメントに埋め込むことによりまして、モニュメントに対して愛着が生まれ、より地域の活性化につながるものと思いますので、市といたしましても期待しているところでございます。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 農林課長。
      〔農林課長 西川 潔君登壇〕
○農林課長(西川 潔君) 土居議員さんの道の駅の件についての質問にお答えをいたします。
 道の駅南国風良里は、山村振興等農林漁業特別対策事業として、中山間の農業、農村の活性化を図ることを目的といたしまして、補助事業で設置をした施設で、平成18年4月1日より、指定管理者制度により、管理者を株式会社道の駅南国に定め、運営をいたしておるところでございます。土居議員さんが質問の中でもおっしゃいましたように、平成12年にはレストラン部門をオープンするも、当初は赤字経営でございました。経営努力の結果、平成13年度単年度収支黒字、累積収支は平成14年度から黒字となり、15年度からは連続で株主配当を行っております。これもひとえに議員の皆様方の御支援のたまものと感謝をいたしております。今後も御指導のほどよろしくお願いをいたしたいと思います。
 さて、道の駅南国風良里の施設につきましては、さきに申し上げましたとおり、国の補助事業で平成11年に建築をいたしました南国市所有施設のため、株式会社道の駅南国で税制上の減価償却費とすることはできません。耐用年数が40年となっておりまして、30年後の状況は読みづらく、改築についての対応につきましては、もう少し先と考えております。現在のところは、国の制度では補助制度はなく、自力での改築ということになります。株式会社道の駅南国風良里の積立金を改築に使えるのかという御質問でございますが、同施設用地は県有地であり、県との協議、また株式会社道の駅南国風良里や今後の運営状況もありますので、将来、協議が必要になってこようかというふうに思います。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 上下水道課長。
      〔上下水道局長 井口善喜君登壇〕
○上下水道局長(井口善喜君) 土居議員さんの農業集落排水事業についての御質問にお答えをいたします。
 質問につきましては、市政報告に一層の加入促進に努めるとあるが、取り組みについてどのようなことをしているかということでございました。農業集落排水事業の施設の維持管理を効率的、効果的に実施していくためには、御指摘のとおり、施設の活用、加入の増加が求められるところでございます。平成21年3月31日現在の加入状況は、供用開始順に、浜改田55.7%、久礼田71.5%、国分65.7%、3地区の平均は64.3%でございます。前年度対比で2.8%増加をしておるところでございます。ちなみに、県下の加入状況は、16市町村、39地区の平均ですが、55%です。加入促進につきましては、排水設備指定業者の皆様にもお願いして、接続への呼びかけをしておりますが、毎年9月の下水道月間にあわせて市広報に掲載し、啓発を行ってまいっております。平成20年度の加入率向上に向けた具体的な取り組みといたしましては、浜改田地区、平成19年度に未接続者に対して聞き取り調査を実施し、接続に向けた意識づけができたと判断しております。その結果として、接続を考えている世帯に対しまして、平成20年6月から10月までの間に戸別訪問にて接続依頼を実施いたしております。対応した職員3名でございますが、訪問件数は35戸、特に、戸別訪問による接続依頼は効果があったのではないかというふうに考えております。ちなみに、接続件数は10戸でございます。久礼田地区につきましては、平成21年1月13日から15日の3日間に未接続世帯に対してアンケート調査を実施いたしました。対応職員は2名で、129戸に調査用紙を配布いたしました。回収率は24.8%と低迷したものの、結果として、地域住民に対し、接続に向けた意識づけができたと考えております。また、国分地区につきましては、ことし1月13日から15日の3日間に未接続世帯に対しアンケート調査を実施しております。2名の職員が166戸に調査用紙を配布いたしまして、回収率は38%でありました。これを機に、即座に接続ということにはならないかもしれませんが、地域の状況を十分に認識した上、再三地域にお伺いするなど、目標達成に向けて、加入促進に取り組んでまいります。また、一般会計からの繰出金が多いということは、常々議会で指摘をされるところでございますけれども、これにつきましては、決算書を手元に持ってませんので細かい数字は申し上げられませんけれども、一般会計の繰出金の中身を見てみますと、土居議員さんがおっしゃられたとおり、公債費がほとんどでございます。85%とかという数字になっておりますけれども、これにつきましては、中身を少し申し上げますけれども、繰出金のほとんどが公債費ということは、事業を行うに当たりまして、施設整備費、建設費でございます。これの財源に国費、県費、関係住民からの受益者負担金、残るは市の負担分でございまして、この市の負担分について起債を充てた関係上、その償還がほとんどでございまして、確かに御指摘がありましたように、維持管理費も少し繰出金の中で補てんをしていただいておりますけれども、維持管理費につきましては、100%接続がかなったときにはほぼカバーできるということでございまして、逆にこれが非常に難しい、しかもいまだ半分を少し超えたぐらいの接続率でございますので、これからますます精力的にこの部分に力を注いでいくべきかなというふうに考えておりますので、何とぞ御理解のほどよろしくお願いをいたします。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 保健課長。
      〔保健課長 山内幸子君登壇〕
○保健課長(山内幸子君) 土居議員さんの介護保険についての御質問にお答えいたします。
 介護保険施設には、介護療養型医療施設、介護老人保健施設、介護老人福祉施設、これは従来から特別養護老人ホームと言われておりましたものでございますけれども、この3種類がございます。この中で、介護療養型医療施設は、医学的管理のもとで長期療養が必要な方が利用しておりますが、国の医療制度改革によりまして、平成24年3月で廃止されることが決定されております。介護老人保健施設は、在宅復帰のためのリハビリテーションを中心としたケアを行い、通常3カ月程度で退所することになります。また、介護老人福祉施設、特別養護老人ホームでございますが、これは常時の介護が必要な、在宅での生活が困難な方が入所しております。介護保険施設は、重度の要介護者を中心に受け入れておりますが、本市の被保険者の介護施設利用者は、平成21年5月月報では、介護療養型医療施設が130人、介護老人保健施設が173人、特別養護老人ホームが145人で、合計448人となっております。介護サービスを利用されておいでます全体の方が1,811人でありますから、利用者の約25%が施設サービスを利用していることになります。
 次に、介護保険施設の待機者数でございますが、介護療養型医療施設は廃止が予定されていること、また、介護老人保健施設は一定期間での入退所があるということから、待機者としての人数を把握しておるのは特別養護老人ホームでございます。入所の手続は、利用者と施設の間で行われます。したがいまして、その数を把握するためには、県のほうが毎年1度施設に調査をいたしまして、調査をしております。現実に入所対象となり得るのは、要介護3以上の方でございますけれども、その要介護3以上の方を、県の調査の中から抽出をいたしました。そして、さらにその方の中から、南国市の方を選び出すわけなんですけれども、その人数は141人でございました。高知県は、介護保険施設の整備が全国平均を上回っておることから、施設を利用する割合が高くなっております。特に、介護療養型医療施設は全国平均を大きく上回っておりますが、今後この施設は別の施設に転換される予定でございます。療養病床の入院患者には、重度で低所得者が多いことから、高齢化が進んでおりますほかの県と比較いたしますと、人口当たりの特別養護老人ホームの数が少ないこと、さらに、今後高齢者が増加すること等を考慮いたしますと、特別養護老人ホームの需要が多く見込まれております。平成21年度から23年度の現在の第4期事業計画におきましては、高知市におきまして320人分の特別養護老人ホームの整備が予定をされております。南国市におきましても、現在の介護療養型病床がどんな施設に転換するかを見きわめ、次期の第5期事業計画では、特別養護老人ホームの整備を検討する必要があると考えております。施設サービスでは、手厚い介護サービスが期待されますが、サービス費も高額となります。市民の保険料負担の増加を考えますと、施設ではできる限りひとり暮らしや高齢者だけの世帯の在宅生活が困難な重度の方の利用を中心として、比較的軽度の要介護者は、住みなれた地域で生活ができるよう、小規模多機能型の居宅サービスなど、在宅サービスの整備を行うなど、利用者のそれぞれの状態に応じた適切なサービスの整備が必要と考えております。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 建設課長。
      〔建設課長 吉川宏幸君登壇〕
○建設課長(吉川宏幸君) 土居議員の質問で、十市稲生農免道路の安全対策についてということで、この十市稲生農免道路につきましては、現在、県が施工しております十市圃場整備事業の区間を除いた延長1,711メートルの区間が、平成21年4月1日付で管理が移管をされ、同じく平成21年4月27日付で財産の譲与を受け、現在、一部供用開始をしております。その中で最も危険と思われる箇所は、恐らくトンネル北側の県道土居五台山線の交差点であろうかと思われます。この交差点につきましては、この管理移管を受ける前に、この交差点への信号機設置について南国署交通課、県警本部規制課、そして事業主体の県、この三者で協議をしておりまして、南国署交通課としての回答は、圃場整備事業施工区域の農道が完了して、県道春野赤岡線まで供用開始になった時点で、かつ交通量等の調査をして、信号機の設置が必要となれば、本部規制課のほうへ信号機設置の上申をするとの回答をいただいております。また、トンネル南側の市道南国111号線交差点も同様であります。現在は、トンネル北側交差点には、横断歩道、それととまれの標識、停止線、この公安施設での標識は設置されております。そして、トンネル南側の交差点につきましては、標識は設置されていませんので、先日、南国署交通課と協議をしまして、標識等が設置されるまでの間については、例えば交差点ありとかスピード落とせ、左右確認とかといった公安の標識以外の看板を設置するように今準備をしております。
 以上です。
○議長(西山八郎君) 環境課長。
      〔環境課長 池知 隆君登壇〕
○環境課長(池知 隆君) 土居議員さんの御質問にお答えいたします。
 墓地開発につきましては、県の許認可事項であり、高知県墓地埋葬等に関する法律施行条例、同法法律施行細則、高知県墓地対策要綱に規定されております。これらの条例等の協議審査項目の中に、地下水の影響について規定されたものはありません。
 なお、墓地埋葬法の趣旨は、都市計画とは異なり、墓地は都市計画法に定める開発には当たらないため、都市計画法の許可は必要はありません。特に必要と考えられる場合に、市長が意見を述べることができるのみで、それも強制力を持つものではございません。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 都市整備課長。
      〔都市整備課長 神田 彰君登壇〕
○都市整備課長(神田 彰君) 土居議員さんの十市石土池周辺の開発のあり方についての御質問にお答えいたします。
 石土池周辺につきましては、市街化区域であります緑ヶ丘地区と南側の十市地区の一部を除きまして、市街化を抑制すべき区域である市街化調整区域でありまして、原則として、建築物の許可が制限されております。石土池は、面積が29.2ヘクタールありまして、緑ヶ丘地区の区画整理事業による開発時の雨水等の調整池としての機能を果たしているとともに、十市地区の畑地かんがい用水の役目も果たしていることから、今後は一定規模の開発行為につきましては、里山の保水力や地下水の取水に対しまして十分に注意を払ってまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 昼食のため休憩いたします。
 再開は午後1時からです。
      午前11時55分 休憩
      ――――◇――――
      午後1時   再開
○議長(西山八郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。18番土居篤男君。
○18番(土居篤男君) それぞれ丁寧に御答弁をいただきましたが、あと幾つか2問目を行いたいと思います。
 道の駅の問題では、まだこれからだという話なんですが、今ある資産が順調にふえればそれが使える可能性が出てきますが、順調にいかない、赤字が続くということになってきますとこれが減ってくるということですので、より一層、頑張ってより多くのお客さんに来ていただいて、なおかつ利益を上げていくということを要請をしておきたいと思います。
 それから、農業集落排水事業は、大変苦労されておりまして、努力もわかります。隣の席からちっと褒めちゃらないかんぜよと言うてきますので、一般論として加入率を上げていくというふうな言葉だけではなくて、大変な努力をされているということは認めます。ただ前にも言いましたが、農業集落排水事業は、日本全国各地で施工しているところもありますが、視察に行ったところでは、ほぼ100%に近いところが事前に説明をして積み立てをしていたと。完成した時点では、各戸が接続がしやすい状態をつくって完成をさせているということですので、もう既に南国市はスタートしておりましたので、反省するところなんですが、もうあと工事もやらないということなんですので、今さら言っても仕方ありませんが、そういう100%加入しているところもあるということです。
 それから、この利用できる、供用できる区域の公民館、このトイレの改修を補助するか、全額市がやるかは別にしまして、非常にいいトイレの施設をつくって接続をすると。こうやって公民館にだんだんに集まってくる方が、腰かけトイレで温かい水で洗うと。こういうことを繰り返して経験すれば、うちもつなごうじゃないかという話に話が広がってくると思います。それで100%解決しませんが、そういうことも検討していったらどうかというふうに思います。それも一つの知恵じゃねえということであれば御答弁をいただきたいですが。
 それから、介護待機者の問題は、細かく答弁をいただきましたが、待機者の数については3月議会と変わらない。というのは、多分、去年の11月の調査で141名ということですので、まだ今年度といいますか、始まったばっかりですので、現在の調査はしていないと思います。しかし、これも1年経過をしまして11月になりますと、また20名前後が待機者が増加をすると、可能性もあります。だんだん待機者がふえていくというふうに思われます。そういう中で、次の5期の計画で特養整備に踏み出さなくてはならないかのような答弁がありましたけれども、5期の計画というのは、23年度、24年3月の時点まで今の現状のままでいくということですので、やはり早急にこの計画を見通しを立てて、計画を立てて、できれば4期の計画内に待機者をなくす、施設、部屋数をふやす、こういう方策をとる必要があるのではないかというふうに思います。当然、施設がふえればサービス量がふえるということで、介護保険料にはね返る、これはわかりますけれども、この介護保険利用ガイドを見ましても、みんな笑顔で介護保険と表紙に出ておりまして、そして1ページめくりますと、皆様の健やかで安心した暮らしをお手伝いするための介護保険制度ですと。ですから、お互い助け合いの制度ですよと。みずからが被介護状態になったときには、安心できるような制度ですよというふうに言っている以上、やはり待機者をなるだけ出さないような受け入れ態勢を整備する必要が、5期を待たずあると思います。この点は、5期の計画でやらなければならないかもしれないというふうなことですが、5期を待たずやるべきではないかというふうに求めたいと思います。御答弁をお願いをいたします。5期といいますと、結局24年3月で介護療養型施設が廃止になるということですので、丸々この時点で百三十数名が行き場を失うということになりますので、その時点で計画を立ててもすぐに建物が建つわけではありませんので、この132の現在の入所者が、この施設が特養に転換するのかどうかもありますが、特養に転換すれば130名、100名前後は特養に入所できるわけですが、それと自然増と合わせまして、やっぱり残念ながら待機者がふえる傾向にありますので、やはり5期を待たずに前倒しをする必要があるのではないかというふうに思います。この点、再度答弁を求めたいと思います。
 それから、議長からは10分で終われというふうに指示をされておりますので、あと一点ですが、50周年記念事業のアンパンマンモニュメントについてなんですが、隣の同僚議員のほうから、敦賀でもなかなか立派なモニュメントができている、これはすべてスポンサーを募ってやっているとありました。松本零士ワールドという格好で事業化をされております。同僚議員は、議会で言わいでもええと言いましたけれども、日本各地にこういういい例がありますので、しかも金をかけずにこういうことをやるということは非常にすばらしいことだと思います。紹介をしておきたいと思います。
 先ほど、中心になっております徳久議員にもお話ししましたが、何もない中ではスポンサー募集しょうちそれはなかなかできんじゃろうと。だから、何かをつくってから、それを見ていただいて、じゃあほんならおれもスポンサーになろうかと、それもそうだということですが、いろいろ検討されて、なるだけ金をかけずに立派な物をつくり上げていくということをお願いをしておきたいと思います。
 以上で2問目を終わります。
○議長(西山八郎君) 答弁を求めます。保健課長。
○保健課長(山内幸子君) 土居議員さんの質問について、2問目のお答えをいたします。
 議員さんは、5期計画を待たずして前倒しで特養の整備の必要があるのではないかという御意見でございますけれども、介護療養型の病床につきましては24年3月で廃止されるということは決定されておりまして、現在、その療養病床の経営者は、どういう施設に転換をするかというところ、まだ実は迷っているというところがありまして、明確にその結果が出ていない状況でございますので、そういう状況を見きわめてから、市といたしましても計画をしたいと考えております。
 それともう一点、介護保険事業と申しますのは、需要と供給の関係で介護保険料を決定をしております。したがいまして、サービスの状態がこれだけの状態があるから、それに見合った保険料というふうな形で3年間の保険料を設定をしておりますので、確かに現在、待機者は140名ぐらいいらっしゃいますけれども、第4期の中で新しい施設の整備ということは、計画が少しずれてくるというふうなことで、5期の計画で対応したいということで考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 上下水道局長。
○上下水道局長(井口善喜君) 土居議員さんには、大変いいヒントをいただいております。公民館トイレの接続などをモデルに加入促進をということでございますが、ただいま接続できない御家庭というのは、さまざまな理由がございます。1つは金銭的な問題、接続時期の問題、時期の問題といいますのは、やはりトイレ等を改修する計画があるよと。その中で一緒に接続をさせてもらうからという御家庭も随分おられます。これらをそらそらというわけにはいきませんので、粘り強く現地といいますか、家庭訪問をして、説得をして、向上を図りたいと考えております。
 以上でございます。