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検索結果 »  平成21年 第335回市議会定例会(開催日:2009/03/06) »

一般質問 4日目(西岡照夫)

質問者:西岡照夫

答弁者:市長、教育長、関係課長


一般質問
○議長(西山八郎君) 日程により一般質問を許します。
 順次質問を許します。20番西岡照夫君。
      〔20番 西岡照夫君登壇〕
○20番(西岡照夫君) 本日は、南国市立中学校の4校の卒業証書授与式がございました。私も、久しぶりに香長中学校に出席をさせていただきました。香長中学校の卒業生は191名で、ちょうど市制施行50周年と同じく、香長中学校が誕生して50回目の卒業式という記念すべき日でもございました。あいにくの雨で、少し出ばなをくじかれた感もありましたが、橋詰市長さんを初めたくさんの議員の皆さん、来賓の皆さん、また保護者の皆さんの出席をいただいて、すばらしい卒業式が行われました。校長先生の話にもありました、当たり前のことを当たり前にこなす、そういった言葉が耳に残っております。3年生の卒業生の代表の方から答辞がありまして、大変すばらしい、一つ一つ思い出を込めた内容の答辞でございました。私は涙もろいところがございますので、すぐにハンカチで目頭を押さえたところでございます。
 本日は香長中学校を初め、4校の卒業生は全部で365名です。新しいスタートの夢いっぱいの生徒たちがきょう卒業されました。この365名の卒業生の皆さんが、これからも大きく夢に向かって羽ばたいていってくれることを期待をいたしております。卒業生の皆さんの前途に幸多かれと祈りながら、お祝いを申し上げさせていただきました。
 それでは、通告に従いまして順次質問をさせていただきます。
 私が、今議会に提出をさせていただいております質問は、1つ、市制50周年に向けて、2つ、環境問題、犬、猫のふん公害対策、3つに総合型地域スポーツクラブ設立に向けて、4つ、大篠小児童虐待死から1年経過してであります。
 それでは、順次質問をさせていただきます。
 市制50周年に向けてでございますが、本年1月25日の市町村対抗駅伝競走において、我が南国市Aチームが3年ぶり14度目の優勝をいたしました。市制50周年に向けてさい先のいいスタートが切れたと思っております。この優勝には、たくさんの皆さん方の御支援によりまして、選手が日ごろの練習を十二分に発揮をされ、栄冠をかち取ることができました。当日は、橋詰市長さんも早朝からスタート地点の室戸市まで出向いてこられて、最後の安芸市のゴールまでしっかりと応援をしていただきました。まことにありがとうございました。
 そういう中で、先日祝賀会も開かせていただきまして、大変関係者の皆さんに感謝を申し上げるところでございます。この場をおかりをいたしまして、お礼と今後の御支援、御協力をお願いを申し上げます。
 それでは、市制50周年に向けてということで質問をさせていただきます。
 施政方針では、本年10月1日で市制施行50周年を迎え、10月1日に記念式典、10月11日にNHKのど自慢公開番組の全国放送、10月24日に第21回全国龍馬ファンの集い南国大会を予定しており、また地産地消、食育フェアも計画しています。50周年は一つの節目であり、市民全体で祝賀することを目指して、特色、個性を生かした記念事業に取り組んでまいりますと述べられています。そこで、来年1月から放送予定のNHK大河ドラマ「龍馬伝」を生かす手だてはないかと考えますが、例えば本市出身のタレントの島崎和歌子さんを「龍馬伝」に起用していただく支援活動をしてはどうか。先日、「龍馬伝」の制作関係者が来高し、既に主人公の龍馬役には、歌手で俳優の福山雅治さんが起用され話題となっているが、それ以外のキャストは現在出演交渉中で、夏までには発表できるとし、8月中旬にクランクインする予定という。島崎和歌子さんが起用されることになれば、市制50周年記念事業にも大きな弾みとなり、第21回全国龍馬ファンの集い南国大会と相まって、南国市を全国に発信する絶好のチャンスになると思うが、市長のお考えをお伺いいたします。また、施政方針以外での計画があればお聞かせください。
 次に、環境問題、犬、猫のふん公害対策について質問をいたします。
 環境問題については、多岐にわたっていますが、私は今回、特に身近な問題であり、市民の皆さんが大変迷惑をしている犬、猫のふんについてのことでございます。
 よく犬を連れられて散歩をされる方をしばしば見受けるわけでございますが、心ない飼い主の方もお見受けをいたします。数カ所、南国市にもたくさんのそういった散歩コースもあろうかと思いますが、立て看板やそういったものでマナーを喚起するような看板もたくさん設置をされておりますが、ひどいものになりますと、その看板のある前で堂々とふんをさせて、後始末をせずに帰っていかれる、そういった飼い主も見受けられます。それから、公園などでも、車で犬を連れてこられて、放し飼いで遊ばせ、本人は車で一休み、本を読んだり、居眠りをしたり、犬が勝手にそういった広場やグラウンドで遊んでふんをしているにもかかわらず、後片づけをせずに帰っていく、そういった方も時々見受けられます。
 今度、この議会にも議案として提案をされております議案第28号に、南国市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例にありますように、最近ごみ収集ステーションから資源物、主にアルミ缶や新聞紙の抜き取りが横行しております。ごみ収集ステーションに出された資源物の抜き取り行為を禁止することを明文化し、違反した場合の罰則規定を設けるものでありますといった議案が提案をされております。私はこの際、犬につきましては、飼い主が愛情と責任を持って育てるのが当たり前でございますが、その当たり前のルールが守られない方に対して何かよい方法はないかとも考えまして、場合によっては南国市で迷惑防止条例なるものをつくってはというふうに考えるわけでございます。ただそのとき、猫の場合につきましては非常に困難性がございまして、なかなか規制が難しいのではないか、そういうふうにも思います。しかし、この猫のふんにつきましても、大変迷惑をこうむっておられる方がたくさんおられるということもお聞きをしております。そういったこともあわせて、南国市としてどういった手だてができるのか、環境課のほうでもいろいろと苦情を聞いておると思いますので、そういった方策についてお聞かせを願いたいと思います。
 次に、総合型地域スポーツクラブについてお尋ねをいたします。
 スポーツは、人々の心や体の健全な発達を促し、生命力や活力を与えてくれるとともに、健康で豊かなライフスタイルを構築し、夢や生きがいのある社会の形成に重要な役割を担っています。いつでも、どこでも、だれでも、いつまでもを合い言葉に、今総合型地域スポーツクラブづくりが高知県の各市町村で取り組まれています。総合型地域スポーツクラブは、地域の子供からお年寄りまで、より多くの人がスポーツ活動に参加し、健康づくりや青少年の健全育成、そしてコミュニティーづくりを目指す活動です。平成16年12月議会で浜田和子議員と私が質問をいたしましたが、設立までには至りませんでした。
 昨年、総合型クラブ設立準備会まほろばクラブなんこくが組織され、設立準備委員として有沢議員と私も参加をさせていただいています。また、1月4日に行われました市民参加の体育初め行事において、市長より、総合型地域スポーツクラブ設立に向けて、市民有志が精力的に準備を進めています、南国市はやると決めたら必ずやりますと、力強いあいさつがありました。この際、総合型地域スポーツクラブ設立に向けた活動の進捗状況と今後の計画についてお伺いをいたします。
 また、2月15日に開催されました総合型地域スポーツクラブ育成推進フォーラムin高知についてお聞かせください。
 4番目でございます。大篠小児童虐待死から1年経過してについてをお伺いいたします。
 昨年2月に発生しました児童虐待事件から1年が経過いたしました。亡くなられた藤岡和輝君の御冥福を心からお祈りいたします。二度とこのような事件を起こさないよう、福祉事務所を中心に、関係機関と連携を強化し、情報の共有を図り、各関係機関の責任分担を明確にして、要保護児童への支援充実に努めてまいりました。高知県検証委員会の御指摘を真摯に受けとめ、職員の資質向上につきましても積極的に取り組み、さらに平成21年度からは職員1名を増員し、体制の強化を図ってまいります。また、生徒指導面では、児童・生徒理解に重点を置き、校内支援体制のさらなる強化を図るとともに、各関係機関との連携強化を行い、児童虐待の早期発見、長期欠席傾向及び不登校児童・生徒へのかかわりを積極的に進めてまいりますと施政方針で述べられています。
 また、過日の「大篠小学校だより」No.12に次のように書かれていました。2月4日、全校の子供たちと藤岡和輝さんを追悼いたしました。かけがえのない命、だからこそ大切な命、その命が大切にはぐくまれるよう願っていること、この日を忘れてはいけないことなどを話しました。全校の子供たちが静かに、静かに聞いてくれました。どうか、和輝さんが天国で安らかでありますようにとお祈りいたしました。その後、一周忌の法要にお伺いし、PTAの皆様や教職員からのお花などを届けました。先日のことです。学校には、ささやかな和輝さんを忘れないコーナーがあるのですが、テレビ報道を見た方から、そこにぜひ飾ってあげてくださいといって、かわいい折り紙のひな人形が届けられました。そのほかにも、出会った方々から励ましのお言葉もいただきました。保護者の皆様や地域の皆様の優しい心に感謝を申し上げます。
 学校は、検証委員会から示された課題、児童相談所任せにしないこと、教師は専門的知識を持つこと、想像力と危機意識を持つこと、情報を共有すること、組織的に対応すること、関係機関と連携することなどに、4月から真剣に取り組んでまいりました。課題は着実に克服されてきていると感じております。これからも、関係機関の方々と日常的につながりながら、一人一人を大切にした教育に励んでまいりますと学校だよりにありましたが、1月29日高知新聞夕刊に、検証部会初会合、具体性欠く、また1月30日読売新聞に、学校と地域連携を、委員ら不十分さ指摘と、南国市に厳しい見方がされているように思いますが、どのように受けとめ、今後どのように対応されるのかをお伺いいたします。
 以上で1問を終わります。
○議長(西山八郎君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 西岡議員さんの幾つかの質問の中で、特に市制50周年に向けてということについて、私のほうから御答弁申し上げたいと思います。
 その前に、冒頭に西岡議員さんから触れられました本日の市内4市立中学校の卒業式、これに議員さん方の大変な御理解と御協力によりまして、それぞれの校区の議員さんが参加されました。私も香長中学校に行ってまいりました。副市長が北陵中学校、門田教育委員長が鳶ヶ池中学校、そして大野教育長が香南中学校ということで、それぞれお話も聞きました。大変盛大といいますか、厳粛な、有意義な卒業式ができたと思っておりますし、これもひとえに議員さん各位の御協力、御理解のたまものであると、このように考えております。本議会におきましても、いろいろ教育問題が取り上げられるわけでございますが、我々日ごろ教育現場にいる者ではございませんが、何かにつけ我々執行部、そして議員活動の中でも学校教育現場に目を向ける、そして現場に行くということは、大変意義のあることであると思っております。この場をおかりしまして厚く御礼申し上げます。
 さて、市制50周年を迎えるに当たりまして、大河ドラマで「龍馬伝」を放映するということが、今本県浮上の大きな話題になっております。土佐・龍馬であい博推進協議会も設立されまして、知事を先頭にいろんな試みがなされております。我々南国市といたしましても、50周年ということもございまして、たまたまお話がありました第21回全国龍馬ファンの集いというものを南国市でやっていただけるということで、それにあわせて、龍馬のこよなく食の中で愛したシャモなべをひとつ取り組もうじゃないかというような話も出てきておるわけでございます。私も、何かこの節目節目の年には縁がございまして、20周年のときは、若いときでございまして、後免の町筋を練り歩いたような記憶がございます。そして、30周年は企画の担当係長として、また40周年のときは企画の担当課長として、この節目の年のいろんなイベントにかかわってまいりました。30周年のときは、ちょうど南国市に市挙げての祭りがないということで、南国市のひとつ祭りをつくろうではないかということで、土佐のまほろば祭りと銘打って、この祭りを立ち上げました。以来、綾小路きみまろではないんですが、あれから20年でございます。早いもので、手前みそなことになるかもわかりませんが、すっかり祭りが、いろんな形は変わりましたけれども、定着してまいりました。そして、当時土佐日記門出の祭りというのを貫之にちなんでやろうということで立ち上げましたけれども、あいにくいろんな条件が重なりまして、土佐湾、弘化台のところからの船出になりました。十市の浜、大湊の浜と、船を浜に近づけまして、当時貫之役の小笠原市長はかなり顔にしわがございましたが、それでも厚いドーラン化粧ですか、ああいうものをやって、にこっと笑うとぼろぼろっと化粧が落ちそうになったことを、私はお供の役で、非常に鮮明に覚えております。楽しいお祭りでございました。そして、大変、時代がら国際交流だとか国際化とかというようなことが叫ばれておった時代でございまして、思い切って、せっかく空港があるんだからチャーター便を飛ばそうということで、お隣の韓国へ市民の翼ということでチャーター便を飛ばしまして、中学生のサッカーの試合、あるいは当時大変韓国で話題になっておりました先進型農業といいますか、これは当時セマウル運動と呼んでおりましたが、農業の多角経営、こういうものを視察したり、国際市場、こういう流通関係を見学したりというようなことをいたしたことを、ほんのこの間のように思い出します。
 この初めて祭りを立ち上げました土佐のまほろば祭り、これに当時まだ本当にタレントと言えるか言えないか、本当に始まったといいますか、少しテレビへ出だしたばかりだったと思うんですが、島崎和歌子さんに来ていただきまして、大篠の小学校のグラウンドでいろんなイベントを行いました。今や押しも押されもしない、我が南国市出身のタレントになったわけでございます。私は、このNHK関係のことのいろんなことはわからんわけですが、思いといたしましては西岡議員さんと全く同じでございます。いろんなことを人にも教えていただいて、この機会にもう一度、あれから20年でございますので、ぜひこの「龍馬伝」へ出ていただく、そして機会があれば南国市にもお呼びしたい、このように考えておりますので、皆様方の中にもいろんな人とのつながりでNHKのことにお詳しい方もおいでになりましたら、また御助言もいただきたいと思います。
 以上で私からの答弁を終わりたいと思います。
○議長(西山八郎君) 企画課長。
      〔参事兼企画課長 山崎正道君登壇〕
○参事兼企画課長(山崎正道君) 西岡議員さんの市制50周年に向けての御質問に、市長答弁を補足してお答えいたします。
 ことし1月16日に開催しました市制施行50周年記念事業検討委員会では、記念事業として実施することを確認しましたのは、記念式典、NHKのど自慢、地産地消・食育フェア、全国龍馬ファンの集い、南国偉人50人の編集、ということになっております。しかし、この時点では、50周年関連のまだ予算枠がどのくらいになるのかということが明確でありませんでしたので、その他の事業につきましては、予算が決まり次第検討委員会を再開いたしまして検討するということになっております。
 現在、検討委員会で検討しておりますその他の事業といたしましては、南国50景の募集、南国市を紹介するDVDの作成、ごめん生姜地蔵落成イベントなどでございます。
 次に、市民代表の参加する検討委員会で出された意見を幾つか御紹介いたしますと、イベントは地域の人が交流できる内容にしてほしい、子供が参加できる夢のあるイベント、例えば環境に配慮した上で出会いの風船を飛ばすとか、あるいは将来の夢を描いてもらいイベントで展示するとかということでございます。それと、上空、これは飛行機から楽しめる桜並木やコスモス畑を、これは観光につながるのではないかという御提案でございます。次に、外国人が参加し国際交流のできる取り組みもしてほしい。ハガキでごめんなさい事業を50周年記念事業として実施する。境港市の水木しげるロードのように、後免町と市役所南に現在できております街路にアンパンマンキャラクターを配置したらどうか。厳しい財政状況下であることから、経費はなるべく抑え、できるだけ手づくりで、ボランティア、学生などに協力してもらうなどでございます。
 なお、本議会で市制50周年関連予算を承認いただきましたならば、速やかに検討委員会を再開しまして、記念事業の内容を検討してまいります。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 環境課長。
      〔環境課長 池知 隆君登壇〕
○環境課長(池知 隆君) 西岡議員さんの御質問にお答えをいたします。
 犬につきましては、狂犬病予防法に基づく登録制度があり、犬の遺棄について罰則、30万円以下の罰金を規定しております。猫につきましては、登録制度はありませんが、動物の愛護及び管理に関する法律の中で、飼い主等の責務が規定され、環境省の家庭動物等の飼育及び管理に関する基準の中には、猫の屋内飼育、不妊・去勢手術などが推奨されております。
 犬、猫の迷惑としましては、排せつ物の問題を初め、発情期や夜間の鳴き声、放し飼い、ごみ置き場の散乱などが考えられます。
 犬や猫の飼い方は、飼い主のモラルとマナー不足に起因するところが多いと考えております。そこで、本市では、犬や猫の飼い方のモラルアップを目指して、次のような事業を行っております。狂犬病予防注射会場において、また犬の登録時に啓発チラシを配布し、保健所とも連携をとっております。「広報なんこく」の紙面や回覧においても啓発をしております。また、本年の「広報なんこく」4月号への啓発チラシの全戸配布を予定しております。飼い主のマナーが守られていない場所には、啓発看板を設置し、ふんの後始末について、散歩中のふんは飼い主が後始末をなどの呼びかけをしております。
 西岡議員さん御提案の犬、猫の迷惑防止条例の制定につきましては、関係する法律等の活用を優先して、本市独自の罰則を含む条例による規制ではなく、より一層の地道な啓発活動を積み重ね、飼い主のモラルとマナーを向上させることで環境の美化に努めていきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 生涯学習課長。
      〔生涯学習課長 浜田清貴君登壇〕
○生涯学習課長(浜田清貴君) 西岡議員さんの総合型地域スポーツクラブ設立に向けて、現在までの進捗状況と今後の計画についてお答えをいたします。
 総合型地域スポーツクラブにつきましては、国のスポーツ振興基本計画の中で、生涯スポーツ社会の実現と成人の週1回以上のスポーツ実施率50%を目標に、地域における身近なスポーツ環境の整備のための重点施策として、平成22年度までに各市町村に少なくとも1つは総合型地域スポーツクラブを育成するという目標が掲げられました。現在、設立準備中のものも含めまして、平成20年7月現在、全国で2,768カ所、県内では南国市を含めまして30クラブが取り組んでおります。2月15日には、総合型地域スポーツクラブの普及を図るための育成推進フォーラムin高知が、日本体育協会の主催で、四国では初めて高知市で開かれ、県下から大勢の参加者が集まり、関心の高さがわかりました。北京オリンピック女子バレーボール監督の柳本晶一さんの「可能への挑戦」と題した講演があり、御自身の選手生活と、また監督として選手の個性を生かしてやる気をいかに引き出すかといったお話がユーモアを交えてありました。また、地域スポーツの楽しさ、みんなが集う楽しみの勧めをテーマにパネルディスカッションがありました。スポーツは、人生や暮らし、生活をより豊かに充実したものにしていくために欠くことのできない価値を有しており、総合型地域スポーツクラブは、長期的に住民主体のスポーツクラブとして50年、100年と続くクラブと思っているとのお話もありました。今、この取り組みをぜひ成功させなければならないと意を強くしたところでありました。
 総合型地域スポーツクラブの性格は、地域に生活するあらゆる年齢層の人々が、公立のスポーツ施設を利用して、負担にならない程度の会費でそれぞれが希望するスポーツを生涯を通して楽しむことができることであります。その組織は、住民の自発性、自主運営を基本としていること、また地域づくりを目指していることであります。これらによりまして、期待される効果といたしまして、健康増進や生きがいづくり、教育力、競技力の向上、スポーツ文化の醸成、青少年の健全育成、障害者の社会参加、世代間の交流、住民意識や連帯感の高揚など、さまざまな波及的効果が期待をされております。
 南国市では、昨年7月に、設立に向けて高知県スポーツ健康教育課や県体育協会の協力を得まして、各種の団体や関係者の皆様に呼びかけ、設立検討会を開催をし、南国市文化とスポーツ振興NPO、体育協会、体育指導員連絡協議会の3者が中心となりまして設立準備に入ることで合意をされ、8月には第1回設立準備会を開催をいたしました。西岡議員さんから御紹介をいただきましたように、準備会の会長には西岡議員さんが、また副会長には有沢議員さんと、先ほど申しました3団体の長が選出をされまして、設立に向けて熱心にお取り組みをいただいております。スポーツクラブの名称は、まほろばクラブなんこくとされておりまして、その後も準備会の回数を重ね、11月にはスポーツクラブの周知を図るため、健康なんこくきらりフェアと同時に、啓発フォーラムとして体験スポーツを開催をし、市民の方約700名の参加を得て、大変好評をいただきました。また、2月には、南国市スポーツフェスティバルと同時に、レクリエーションスポーツイベントを開催をいたしております。
 総合型地域スポーツクラブ設立のため、体験スポーツを開催するための経費の助成といたしまして、日本体育協会の総合型地域スポーツクラブ創設支援事業委託金の交付を2年間受けることができます。平成21年度から、この委託金を活用し、5月からスポーツクラブの教室が順次開催をされる予定であります。教室の種目や開催日程等は、「広報なんこく」などでお知らせをいたしますが、順調にクラブの設立と運営がなされるよう、皆様方の御支援と御協力をよろしくお願いをいたします。
 以上です。
○議長(西山八郎君) 福祉事務所長。
      〔福祉事務所長 谷田 豊君登壇〕
○福祉事務所長(谷田 豊君) 西岡議員さんの大篠小児童虐待死から1年を経過して、今後どのような対応をしていくのかという御質問にお答えをいたします。
 平成20年2月4日、本市におきまして児童虐待死亡というあってはならない事件が発生し、1年が経過をいたしました。亡くなられました藤岡和輝君の御冥福を心からお祈りいたします。
 二度とこのような痛ましい事件を起こさないために、昨年4月に設置をいたしましたこども相談係は、1年前の事件を教訓に、虐待などの対応について係として何をすべきかということだけにとどめず、福祉事務所を構成する生活保護係、社会係、保育係の4係と相互に連携をとり、福祉事務所自体の対応能力向上に努めているところでございます。
 高知県児童虐待死亡事例検証委員会の御提言に対する具体的な対応といたしまして、1点目の児童福祉司などの任用資格につきましては、福祉事務所こども相談係の保健師1名と、保健福祉センターの保健師1名が高知県の開催した講習会の全課程を修了いたしました。2点目といたしまして、民生児童委員との連携を強化するために、南国市民生児童委員協議会と福祉事務所の会を開催し、今後も連携をとっていくことを確認をしております。また、高知県からは、現在のこども相談係4名体制に対して、20年度当初から増員の必要を指摘をされておりましたが、平成21年度嘱託職員1名増員を予定をしております。
 虐待事件を防止するためには、虐待を早期に発見し、状況に応じた迅速な対応に努め、緊急を要する事例などには、24時間体制で関係機関と連携し対応をしております。関係機関との連携なくして虐待対応は困難であり、福祉事務所こども相談係にすべての情報を集約して、それぞれの機関ができる支援について十分な協議をし、役割分担を明確にして、要保護児童などへの支援充実や啓発活動に努めております。
 教育委員会との連携についてでございますが、小・中学校との連携をとるに当たって、教育委員会が毎月開催される校長会や教頭会の場をかりまして、福祉事務所こども相談係の活動内容や連携のとり方について周知を図り、さらに直接現場との連絡もとっていただいております。こども相談係が各学校を定期的に訪問する際、新たな情報の聞き取りや相談事にもスムーズにつながりが持て、相互の役割の認識も向上し、円滑な対応が可能となりました。また、虐待以外に目を向けることも重要であり、子供の養育的なことや少し気になることなどにも目を向け、きめ細やかな支援の実施が肝要と考えております。
 全国的に、虐待死亡事例はゼロ歳児から3歳児に多いと言われております。保健福祉センターが担う周産期の母親や産後の母子への支援は欠くことができません。今後、虐待をなくすためには、予防の必要性が増すことから、保健センターとの連携をさらに深め、子供の健全な育成につながる業務を進めていきたいと考えております。
 去る2月18日、大篠小学校――親と児童なんですが――おやじの会という、こども相談係対策監と南国警察署岡崎課長が出席をしまして、講演を行いました。西岡議員さんには、その会に御出席をいただきありがとうございます。この場をおかりしましてお礼を申し上げます。こども相談係のほうからは、虐待への対応の仕方、岡崎課長のほうは携帯電話は危険がいっぱいという内容で、35名の保護者や地域の方々に講演を行いました。その後、昨年2月以降の取り組みや今後の進め方など、保護者、地域の方々との意見交換を行いました。出席していた方の御意見といたしまして、学校や地域でこの事件の後さまざまな取り組みをして、二度とこのような事件は起こさないとの思いでこの1年間過ごしてきたが、テレビ報道などで大篠小学校の名前が出るたびに胸が締めつけられる思いだとの御意見がありました。参加させていただきました私を初め、講演をした2人はもちろん、学校の先生方、教育委員会ともに、二度とこのような痛ましい事件は起こさないようにしようと決意を新たにしたことでございました。今後、各関係機関との連携をさらに深め、二度と痛ましい事件が起こらないよう職務に励みたいと考えております。
 以上です。
○議長(西山八郎君) 教育長。
      〔教育長 大野吉彦君登壇〕
○教育長(大野吉彦君) 西岡議員さんの大篠小児童虐待死から1年を経過してという御質問に対しまして、先ほど福祉事務所長から検証委員会等、御答弁がございましたので、教育委員会としてこの1年間どのように取り組んできたか、今後の取り組みについて御答弁させていただきます。
 平成20年2月4日に、大篠小学校5年生の藤岡和輝さんのとうとい命を亡くしてから1年余りがたちました。先日の一回忌には、関係者ともに御自宅を訪問して、位牌に手を合わせ、御冥福をお祈りしてまいりました。この場をおかりしまして、改めて和輝さんの御冥福を心よりお祈りいたします。
 この1年、南国市教育委員会としましては、二度と繰り返さないという強い決意を持って、子供の命を守るという共通認識のもと、学校、園、教育委員会、福祉事務所、こども相談係、中央児童相談所、南国警察署等、関係機関との連携を密にしながら、児童虐待対応に全力を挙げて取り組んでまいりました。具体的には、学校教育課内に児童虐待対応の業務を位置づけ、教育委員会としての責任と役割を果たすために窓口を一本化し、そして園や各学校においては、教頭を窓口とするよう指示をし、校長会や教頭会等、事あるごとに迅速かつ適切な対応について指導してまいりました。また、個別のケース検討会には、教育委員会の担当も出席し、情報共有とネットワークづくりを進めながら、予防対策や緊急時の対応等について、具体的な行動、連携に努めてまいりまして、大きな事象を招くことなく、未然に防げたケースもございまして、この場をおかりいたしまして、各関係機関の皆様に改めて感謝申し上げます。
 日々緊張の連続でありますが、今後も皆様の御支援と御協力をいただきながら、虐待の早期発見、園児、児童・生徒の安全確認と安全確保を徹底するよう、引き続き全力を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 20番西岡照夫君。
○20番(西岡照夫君) それぞれ細やかに御答弁をいただきまして、まことにありがとうございました。
 市長におかれましては、50周年記念事業に向けて、過去の経過も踏まえながら答弁をいただきました。
 私は、島崎和歌子さんが、市長も申されましたように、デビュー当時の大篠小学校での記憶が脳裏から離れません。私もその場に参加をいたしておりましたので、特にそういった思いが強くて、今回この50年という節目のときにぜひ彼女に何らかのお力添えをいただけないだろうかというふうな思いで提案をさせていただいたところでございます。市長のほうからは、NHKの関係者またそれぞれの関係のある方、つてを頼ってお願いできる方があればというふうなこともございました。私も、何人かの方には既にお願いもし、協力方を依頼もしてございますが、私一人ではどうにもなりませんので、できればそういった支援体制をつくって、もう余り期間もありませんが、できることなら実現されれば非常に南国市にとっても誇りになるわけでございまして、この記念事業にも花を添えていただけるものというふうに考えております。私も、できるだけの努力はしてまいりますので、皆さん方のより一層の御支援をお願いをしておきたいと思います。
 それから、環境課長のほうからは、丁寧にお答えをいただきました。
 私も、簡単には迷惑防止条例なるものができるとは思っておりませんが、そういった不心得な飼い主に対しては、やはり市としてきちっとした対応をするべきであるというふうにも思いますので、質問をさせていただきました。4月には、かなりきめ細やかな啓発のチラシも出されるというふうにお聞きをしましたので、それを見守っていきたいというふうに思います。
 それから、総合型地域スポーツクラブにつきましては、大変詳しく説明をいただきました。私も、その設立準備委員の一人としてかかわらせていただいておりますので、このまほろばクラブなんこくがぜひ誕生して、市民のたくさんの方から御支援をいただけるようにとの思いで今回質問をさせていただきました。非常に力強い御答弁もいただきましたので、これからも一生懸命努力をさせていただきたいと思っております。
 また、大篠児童虐待から1年経過をしまして、南国市ではさまざまな取り組みをされてこられました。1問でも質問をさせていただきましたが、先ほど谷田福祉事務所長からも詳しく説明がございましたし、教育長のほうからも御答弁がございました。私は、新聞報道で述べられておるような、南国市がこの1年間の対応が不十分というふうな認識がどうも新聞紙面から見ますとあるように感じましたので、実際は南国市としては全力でこのことに取り組んできておるということがこの議場でも再認識ができたんではないかというふうに思います。私は、特に新聞報道が少し偏った報道ではないかなというふうな思いが強うございましたので、今回このような質問をさせていただいたわけでございます。非常に、それぞれの担当部署において対応をされておられる、これからもしっかりと取り組んでいかれる、そういう答弁をいただきましたので、私も安心をしたところでございます。どうか、これからも二度とそういったことの起こらないように、さらに、さらに努力をしていただいて、安心・安全な南国市の構築に力を注いでいただきますことをお願いをいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。