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検索結果 »  平成21年 第335回市議会定例会(開催日:2009/03/06) »

一般質問 2日目(徳久 衛)

質問者:徳久 衛

答弁者:市長、教育長、関係課長


一般質問
○議長(西山八郎君) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。3番徳久衛君。
      〔3番 徳久 衛君登壇〕
○3番(徳久 衛君) おはようございます。
 議員となり2回目の3月議会を迎えました。昨年に引き続きことしもこの3月で御勇退される市職員の皆様とお別れのごあいさつをさせていただくことになりました。私の父も公務員で、母からは、以前、おまえたち子供がいなければお父さんは途中でやめていたかもしれないということを聞かされたことがあります。どんな仕事でもそれぞれに大変な思い、つらい時期があるものです。でも、山あり谷ありの人生を力強く乗り越えられ、今日を迎えられた皆様方に心から敬意を払うとともに、人生百年、まだまだ折り返しをしたばかりですので、これからも御健康で御活躍いただけることを御祈念申し上げます。
 それでは、私の本議会においての一般質問は、全国体力テストについて、子育て支援について、県産業振興計画についてです。
 それでは、通告に従って御質問いたします。
 まず初めに、1月21日に結果が発表された小・中学生の全国体力調査について質問いたします。
 大阪は学力が低かった、体育も低かったら何が残るのか、普通は勉強ができなかったら体育ができる、どっちかなのにどうすんねんと、大阪府の橋下徹知事が定例会見で憤りをあらわにしました。その大阪府より結果が低かったのがここ高知県です。橋下知事の発言は、感情に流されてる部分があります。学力も体力もすぐれている子もいれば、両方とも不得意な子供もいるわけですから。しかしながら、多くの保護者の皆さんは橋下知事の言葉に共感したのではないでしょうか。
 全国学力テストのときは受け入れたくない結果ではございましたが、何となく予感していたというか、残念ながら、ああやっぱりと思われた方もいたかと思います。しかしながら、今回の体力調査の結果には意外な思いがあったのではないでしょうか。都会ならともかく、まだ自然豊かな高知の子供たちの体力が全国最低レベルであったことは非常にショッキングなことです。確かに、テレビゲームや携帯ゲーム機の普及等が都会も田舎も関係なく、外遊びの生活を破壊してきたことは認識しております。しかし、そういうことは全国的な傾向で、高知県だけが過度に影響が出ているわけではないのです。
 全国学力テストのときと同様、市町村別の結果を公表しないというのですから、南国市自体の結果はわかりませんので、ここでは高知県の結果をもとに議論をしなければなりません。では、南国市教育委員会として、この結果をどう受けとめているのでしょうか。当然、結果に対しての客観的な分析、原因追求がなければ対応策もできないわけです。
 市長は、今議会の施政方針の中で、義務教育9年間で、学力、気力、体力を十分に備え、みずからの力で自分の進路を切り開く児童・生徒の育成を目指すとおっしゃいました。また、知育、徳育、体育、食育のバランスのとれた教育活動を推進するとの決意も表明されました。しかしながら、学力向上、生徒指導等については、取り組みについて触れられましたけれども、体力向上については何ら具体策を示しておりません。
 1月21日に全国の体力についての結果が出ているのですから、来月からの新年度での南国市の子供たちの体力向上策について、できれば具体的な対策があればお聞きしたいと存じます。
 市長は、全国学力テストの結果が公表されたときに非常に大きなショックを感じ、どうあってもせめて全国平均レベルに引き上げたいとの気持ちをあらわにしました。そして、ことしは全国体力テストの結果が出て、スポーツマンとして御活躍された市長のこと、今回の結果についてもさぞかし憤慨されたこととお察し申し上げます。ぜひ、心身ともにたくましい南国市の子供たちを育成するための対策を講じていただきたいと存じます。
 次に、南国市の子育て支援施策についてお聞きいたします。
 全国的に産婦人科医、小児科医不足が問題になる中、本市は複数の産婦人科、小児科の病院があり、大変恵まれた環境にあると思われます。子供を産み育てることは、母親、父親ともに希望や喜びを感じる時期である反面、不安なことを感じることも多々あるものです。ですから、安心して出産、そして育児ができることは最も重要なことだと言えるでしょう。その点で、南国市は出産、育児の安心都市として全国に誇れる市になる要素をたくさん持っていると感じております。
 橋詰市長におかれましては、出産、育児施策においては大変熱心で、例えば今回、国の施策である14回分の妊婦健診無料化法案については、関連法案が可決する前に南国市において実施を決断されました。乳児に対するケアであるこんにちは赤ちゃん事業も、出産後のお母さんの不安を解消する有効な施策として成果を上げているとお聞きしております。今後も子供を安心して産み育てられるすばらしい南国市として、子育て世代の皆さんが南国市に定住してくだされば、地域の活性化にもなるのではないかと期待するところです。そのためには、この議会でもたびたび議論になる子供の病院受診の負担金の軽減措置拡大なども前向きに検討していただきたいとは存じますが、何せ予算の関係がございますので、ここではほかに2点ほど御提案をさせていただきたいと思います。
 まず、1点目は予防接種のことです。
 予防接種には、現在法律で決められていて、無料で受けられるものと任意、有料で受けるものがあります。無料で受けられるものは、ジフテリア、破傷風、百日ぜきの3種混合、それから百日ぜきを除いた二種混合、BCG、ポリオ、麻疹、風疹、日本脳炎などがあり、有料であるものにおたふく風邪、水ぼうそう、B型肝炎、インフルエンザなどがあります。予防接種は、乳幼児の健康を守る重要な予防手段であることはだれもが認めるところです。そのために、多くの予防接種は国の施策として無料で受けることができるのです。
 ここで、提案したいのは、現在有料のおたふく風邪の予防接種を南国市において無料化にしていただきたいということです。おたふく風邪のムンプスウイルスに直接効く治療薬や治療法はなく、一たん罹患すると鎮痛、解熱などの対症療法が中心になります。年齢が高くなるにつれ症状が重くなる傾向があり、髄膜炎、脳炎、精巣炎、難聴などの合併症が起こる可能性もあり、難聴は出現頻度は低いのですが、難治性であります。おたふく風邪の予防接種においては、既に他市において助成している前例もあります。ぜひ、南国市においても助成をして、できれば無料で受けられるようにしていただけないでしょうか。
 2点目は、乳幼児施策を講じる上で、ぜひ保健師だけでなく、助産師を採用していただきたいということです。助産師は、女性の妊娠、出産、産褥の各時期において必要な監督ケア及び助言を行い、自分自身の責任において分娩介助をし、新生児及び乳児のケアを行うことができます。このケアには、予防的措置、母子の異常な状態の発見、医学的援助を得ること、医学的援助が欠如している場合の緊急措置の実施などが含まれます。
 助産師は、女性のためだけでなく、家族及び地域社会の中にあっても、健康カウンセリングと教育に重要な役割を担っており、その活動には産前教育と親になるための準備が含まれ、さらに婦人科の一部の領域、家族計画及び育児にまで及ぶのです。つまり、助産師は妊娠から出産時までのケアだけでなく、出産後のメンタル面、例えば授乳アドバイスなど継続的なケアができる存在なのです。
 南国市は、食育先進市でありますが、その食育の原点は母乳だと南国市の小児科医の田村保憲先生がおっしゃっておりました。食育の大切な側面である目の前の食事の背景にある農家、漁師や酪農家の皆さん、食材の配送をしてくれた皆さん、そして調理をしてくれた親や給食の調理師の皆さんを思い、感謝の気持ちで食事をいただくこと、つまり人と人とのつながりに思いをはせることだということであれば、なるほど母乳を与えながら我が子を見詰める、その母親を見て安心してお乳を吸うことは、赤ちゃんにとって食を通しての人と人とのつながり、安心感を実感する貴重な食育と言えると思われます。そして、この母子のきずなは何物にもかえがたいものではないでしょうか。
 市長は、少子・高齢化が進む中、新たな命を大切にはぐくむことは社会の課題と認識され、育児支援事業について、週3回勤務の助産師の雇用を決定し、ハイリスク妊婦を訪問、支援することを決定されました。これは非常にすばらしいことだと感謝申し上げます。
 しかしながら、助産師の仕事は昔と違って非常に幅が広く、今お話ししたように産前だけでなく、産後の乳幼児期の親子のケアにおいても大きく貢献できる存在であります。ぜひ、一歩踏み込んで、南国市においては助産師を正規での採用をお願いしたいです。南国市は、食育先進市とともに、母乳で育てることを推進する市としてもアピールしていってはいかがでしょうか。もう既に育児ノイローゼやそれらに起因する幼児虐待など大きな社会問題となっております。今後、南国市において、そのような悲劇が起こることのないようにするためにも、こんにちは赤ちゃん事業を柱にして、母性愛をはぐくむ母乳育児の推進、そして母親、父親のケアの幅を大きく広げていただきたいと存じます。
 親にとって子供への究極な願いは、学力でもなくスポーツでもありません。それは、言うまでもなく健康の2文字であるのです。南国市は、子供の健康を守るという部分で、全国トップレベルのサポート、そして育児支援都市となっていただきたいと切に希望いたします。
 最後に、県の産業振興計画について御質問いたします。
 高知県議会2月定例会は23日に開会し、尾崎正直知事は平成21年度を高知県勢浮揚へ具体的に行動する実行元年と位置づけ、産業振興計画の実行が県経済の体質の抜本的強化につながると強調。私を含め県庁自身がだれよりも汗をかくとの決意を改めて示しながら、経済活動の主役は民間との考えから、県と手を携え、県勢浮揚に向けた県民運動としてともに取り組んでいただきたいと官民協働を呼びかけました。
 地方都市の閉塞感を打開し、高知県の潜在能力を引き出して活力ある地域にするための地域アクションプランは是が非でも結果を残さなければならないと私も強く感じております。
 本市南国市の市長としても、農・商・工連携による1.5次産業化の推進として特産園芸品目の振興、地産地消、食育の推進、地域の特産づくり等を重点施策とすることなどを述べられました。もう来月から来年度です。この時期、既に幾つか具体性のある取り組みがあるようでしたらお聞かせいただきたいと思います。
 また、県の具体策の中に、ごめんのブランド化とトライアングルゾーンの活性化がありますが、南国市としてどのような施策を立案し実行していくのか、現時点でのお考えを御答弁いただきたいと思います。
 南国市の中心市街地である後免町とその周辺部は、南国市の顔であり、面的な整備も必要であると南国市マスタープランの素案にもかかれておりました。後免町再開発ビルによる抜本的な整備開発、そして町の活性化が諸事情により中止になりましたが、南国市民の活気のあった後免町に対する思い入れは強く、後免をどうにかせんといかんといった声をたびたび耳にするたび、後免町の一住民として情けない、そして申しわけない思いがするばかりです。
 平成15年度からはやなせたかしさんの提案もあり、「ごめん」というユニークな名前を生かした事業が行われるようになり、一躍後免町は全国の注目を集めることとなりました。これの延長線上にあるのがごめんブランドであると思います。では、今後どのような戦略で「ごめん」という名前を最大限生かした南国市活性化をお考えになられてるのでしょうか。
 後免町は、たびたび県内外、または全国版のテレビ、ラジオ、新聞等のマスメディアによって報道されました。今後、ごめんブランドにより、ますます後免町を活用するのであれば、観光にも波及効果がなければなりません。四国銀行、高知銀行が商店街を撤退し、南国市立図書館も地元の反対の声も届かず篠原地区に移転してしまいました。その影響もあり、後免町は文字どおりシャッター商店街となってしまっております。南国市に後免町というユニークな名前の町があるからと訪れた県外からの来訪者の皆様に、何もなくてごめんなさいではしゃれにもなりません。
 高知市の商店街の空き店舗が過去最悪の結果になり、問題になっておりますが、唯一知名度の高い飲食店や高知大丸のある一番街だけが空き店舗率ゼロ%であることを見ても、人が集まる仕掛けをつくっていかなければ、後免駅、ありがとう駅、そして市役所を起点としたトライアングルゾーンの活性化は非常に厳しいと考えます。その点のことも考慮して、あわせて県の産業振興計画に対する南国市のお考えをお聞きしたいと思います。
 以上、御答弁をお願いいたします。(拍手)
○議長(西山八郎君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 御答弁申し上げたいと思います。
 その前に、徳久議員さんからは、今回退職いたします職員に対しまして、大変な心温まるねぎらいの言葉をいただきました。かわりまして、私から御礼申し上げます。ありがとうございました。
 まず、全国体力テストのことでございますが、私も1月22日の高知新聞を拝見いたしまして、大変がっくり正直なところきました。高知県が学力テストに続いて、体力テストも全国最下位レベルにある、こういうことでございまして、私自身、長い間いろんなスポーツにかかわってきたことからいたしましても、思いといたしましては、徳久議員と全く同じ気持ちでございます。
 その中でも、気になるといいますか、ことが、同じ農村圏でありながら、福井県であるとか秋田県、学力、体力ともに全国で大変高位な位置にいるということでございますので、こういうことは、今後分析の中であるいは先進県がどのような努力をされ、工夫をされておるのかというようなことを大いに参考にしなければならないんではないかと、そのように思っております。
 一方では、南国市は全国に誇り得る食育の分野は定着しておりますので、これは言いかえれば、私は、学力向上にも体力向上についても、基礎的なもの、大変大事な部分はできておると思っております。そうした意味で、食育が学力あるいは体力の向上にどういうように結びつけていくのか、こういうことを研究、検証していかなければならないんではないかと、このように感じております。
 そして一方では、県教委がスポーツ健康推進課で分析をするということでございますので、そういう分析の結果も大いに参考にする、また千葉県では、毎年体力テストを公立小・中学校で行っておる、全員を対象に実施しておると、こういうことでございます。教育委員会や学校が体力づくりに積極的に取り組んでおる、その結果が全国トップの結果を出しておると、こういうことも新聞に掲載されておりまして、この千葉県の取り組みというのは、私たちにとりまして、今後大きな示唆を与えておるんではないかと、このようにも考えております。
 また、朝食を毎朝食べて十分な睡眠をとる、そのような基礎的な生活習慣というものを大変体力においても、学力においても、大きな重要な位置を占めるんではないかと、このように思っております。そういう意味で、昨年3月に策定いたしました食育行動計画に掲げた取り組みを、家庭あるいは保育所、学校などで連携して推進すること、これは、この連携というのは、学力向上、体力の向上、両方に言えることであると、このように思っておりますので、早急にこういうことに取り組んで、学校現場を中心にしてもらいたい、していくということを決意しております。
 また、今年、現在結成に向けて取り組んでおります総合型地域スポーツクラブ、これらにも、やはり子供のときから積極的に参加すると、こういうことも体力向上に大きく役立つものであると、そのようにも考えておりますので、こういう取り組みも大事にしてまいりたい、このように考えております。
 次に、おたふく風邪の無料化の健診ということでございますが、私も長い間、医師会の先生方とはいろんな形でおつき合いをさせていただき、また特に乳児健診等につきましては、この1歳半の健診であるとか、そういうものをせっかく地元にできました高知医科大学、随分古い話になりますが、医科大学にも健診をお願いしようということで、当時、私は保健係長でございましたので、高知医科大学に参りましてそういうお願いしたこともございます。大変、当時の高知医科大学、快く、地元南国市に貢献できるのであればということで、先生方が積極的に協力してくださいましたことをはっきり記憶しております。
 そうした中で、地元の先生がこのおたふく風邪について直接私にこういうことを、健診をすべきではないかと、余りにもおたふく風邪を軽く見てやっておる割合には、後遺症が余りにも大きいというようなことを切々と言われたわけでございますが、この問題につきましては、早速担当課長のほうで試算もしてございます。4,500円という個人負担を現在とっておりまして、なお任意接種ということでございますが、試みの計算でございますので、はっきりとは申し上げられませんが、大体450人ぐらいが接種を受けるといたしまして、200万円そこそこの予算化でいきますので、これはぜひ取り組んでいきたい、実施の方向で検討していきたい、このように思っております。
 先ほど徳久議員さんが述べられましたように、昨年11月福岡市におきまして開催されました平成20年度健やか親子全国大会におきまして、社会福祉法人恩賜財団愛育会会長から本市の田村こどもクリニックの田村保憲先生が母子保健功労者として、全国表彰を受賞されました。この受賞祝賀会には徳久議員さんも御出席していただいたわけでございますが、その折に先生からその話がございました。私は、非常に難聴、きつく来たら難聴はほとんどもう聞こえなくなるというような話も聞きましたし、結構これの後遺症にお悩みの市民の方もおいでになるということも聞いております。そうした意味からもこういうことを大事にしてまいりたい、そのように考えておりますので、しばし時間もいただきたい、このように思います。
 次に、これもやはり南国市民の健康と子育て支援にかかわる問題で長くなりますので、答弁、簡単に申し上げますが、助産師の雇用につきましても、これから少子・高齢化、特に子育て支援を取り巻く問題としては大変単純なようで複雑なお母さん方の思いもございます。そうした問題あるいは安心して産み育てることができる南国市にしてまいりたい。いろんな分野で、これは人的なものも必要でありますし、そうした中で検討をしていきたい、早い時期に方向を出してまいりたいと思っておりますので、そういうことで御理解をいただきたい、そのように考えます。
 あと、産業振興計画につきましては、細かい部分もございますので、担当課長より御答弁申し上げます。
○議長(西山八郎君) 教育長。
      〔教育長 大野吉彦君登壇〕
○教育長(大野吉彦君) 徳久議員さんの全国体力テストについて、市長答弁を補足してお答えいたします。
 今回の調査内容は、実技調査と生活習慣、食習慣、運動習慣に関する児童・生徒質問紙調査並びに学校質問紙調査であります。実技調査につきましては、握力、上体起こし等、8種目を実施しました。
 本市の結果の概要を申しますと、体格につきましては、小・中学生男女ともほぼ全国並みであることがわかりましたが、実技調査からは小学校5年生の体力については男女とも全国平均を下回り、また中学2年生の体力についても男女とも全国平均を下回り、特に女子については全国平均から5ポイント以上の開きがあり、厳しいものとなっています。
 このような結果を受けまして、教育委員会といたしましては、本市の教職員の研究組織であります市教研の体育教育研究会等で結果の分析、情報交換を行い、体育科における授業改善と教育活動全体を通して、体力向上を図る年間指導計画等の作成や見直しを図ってまいりたいと考えます。さらには、放課後の部活動や市長も申されました来年度スタートします総合型地域スポーツクラブ等、地域の社会体育との連携を通して、地域ぐるみでの体力向上策も視野に入れて取り組んでまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 商工水産課長。
      〔商工水産課長 池内哲男君登壇〕
○商工水産課長(池内哲男君) 徳久議員さんの御質問でございますが、ごめんのブランド化、トライアングルゾーンの活性化につきまして答弁いたしたいと思います。
 やなせたかし氏の発案で、ごめん町まちづくり委員会が「ごめん」というユニークな町の名前を生かして、ハガキでごめんなさい、町はギャラリー等、ユニークな取り組みを行い、商店街の活性化に向けた活動を行っております。また、ごめん生姜アメ研究会がごめん生姜アメ、ありがとうせんべいを販売をしております。
 また、後免町駅、愛称ありがとう駅にやなせたかし氏の提案でございますごめん生姜地蔵につきましても、やなせ氏の寄贈、また市民の浄財で建設のめどもついたと伺っております。
 また、岩手県雫石町の軽トラック朝市を目標に、新鮮な野菜や果物、海産物など自慢の品物を軽トラックの荷台に載せまして直接販売し、楽しんでいただく計画をしております。
 このトライアングルゾーンの活性化は、このような地域のユニークな取り組みと南国市として、今後どのように取り組んでいくのか、都市計画道路の進捗の絡みの中で協議をし、創意をしていくことも大切であると思っております。また、私個人として思うことは、後免野田小学校の校庭にあるアンパンマンのモデルになったやなせライオンを愛称ありがとう駅に移設し、新しい地蔵と古いライオンが同時に見られるのも観光での人集めになるのではないかと思っております。
 また、後免の地元の活性化に向けた取り組みと同時に、南国市としましても新パッケージ事業を推進するため、南国市地域雇用創出推進協議会に各会の委員を加えて充実させ取り組んでまいります。
 地域の特性を生かした重点分野を設定し、地域雇用創造推進事業の各種施策の実施により、雇用機会の創出と市全体の活性化を推進していく事業であり、ごめんブランドなどにつきましては、その中の地域ブランド創設講座を開催する中で、ごめんブランドを確立していくのも一つの方法であると思っております。
 今後のそれぞれの事業の中で意見を出し合いながら、また意見を取り入れながら事業を推進していきたいと思います。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 3番徳久衛君。
○3番(徳久 衛君) 市長初めそれぞれ丁寧な御答弁いただきましてありがとうございました。
 実は、3月4日水曜日の高知新聞夕刊の話題という記事がここにございますけれども、その中で県警がまとめた少年の再非行率が出ております。それが5年連続全国トップ、高知県のことでございますけれども、この再非行率を取り始めたのが5年前でございますので、それ以前からこのような悪い数字が出ていた可能性があるということでございます。高知県37.9%で、刑法犯で補導、摘発された子供たちの中、3人に1人はまた再犯するという立ち直れない子供たちがいたということでございます。
 県警のアンケートでは、再非行した少年の3割以上が周囲のケアが何もなかったと答えたそうです。悩める少年たちへの大人のかかわりが希薄だったことを如実に示している結果ではないでしょうか。
 記事の中で、こういう指摘をすると、高知は共働き世帯が多くて、大変生活するので精いっぱいなどと経済的な理由を述べるケースが多いそうですけれども、このようなことに結論づけると、この子供たちを救うのは一体だれになるのかということを言いたいと思います。
 市長がおっしゃいました食育は本当にすばらしい成果を上げております。しかしながら、知、徳、体というその3つの柱はバランスよく全国最低レベルというのでは、余りにも子供たちがかわいそうでなりません。教育委員会並びに現場の教職員の皆様方は、この結果を真摯に受けとめていただきたいと思います。このようなものが家庭的要因が主な原因であるとするならば、本当に子供たちを救えるものがだれもいないという結果にもなると思います。親の次に、やはり学校の先生が子供たちを救える唯一の存在ではないかと私は考えております。
 また、体力テストの件につきましては、同じく高知新聞において、県教委、市長も触れられましたけれども、小・中・高校の授業で使える体力向上プログラムをつくる予定などという記事も出ておりますけれども、私はこのような対策がいつも終始して、全体的な向上策になっておって、なかなか具体的な成果が出せないっていうことを非常に感じます。
 というのは、子供の学力向上のために加配をして、授業中、先生が2人、特に野田小の場合なんかは20人そこそこの子供に2人ついておりますけれども、せっかくの加配が本当に十分な効果が上がっているのかっていうことをいつも考えております。
 生徒一人一人に対するきめ細やかな対応がなければ、なかなか十分な成果が上がらないのではないでしょうか。そういう点では、私は、以前前田議員がおっしゃいましたPDCAサイクルの構築が一つのかぎになるのではないかと思っております。一人一人の目標を定めて、小さな成功体験を積み重ねるということが必要なんじゃないでしょうか。例えば、縄跳びをさせて全体的な目標を決めても、中には一重跳び、二重跳び、三重跳び、あや跳びなどを軽々とやる子がおれば、10回跳ぶのもなかなか難しい子もいるわけですから、その子供子供に合わせた、もうちょっと努力したら達成できる、その達成感を味わわせる、そして褒めてやる、そして次の目標を決めて、また努力するように導いてやる、こういう言ってみれば、きめ細やかな個々の対応が結局は継続的な取り組みによって一つの成果としてあらわれてくるんじゃないかなっていうことを強く感じます。もちろん現場の教員の皆様には大きな負担になることですけれども、やはりそういうことが最終的には、学問に王道はなしと申しますけれども、結果を残す唯一の道じゃないかと思いますけれども、教育長におきましては、その点どのようにお考えか、いま一度お尋ねしたいと思います。
 2番目の子育て支援につきましては、市長におかれましては、予防接種並びに助産師さんの配置についても前向きに検討いただけるというお答えをいただきました。ぜひ、母乳育児が食育にもつながる、そのような推進もあわせて取り組んでいただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
 そして最後に、産業振興計画について池内課長から御答弁いただきました。ありがとうございました。
 御紹介いただきましたとおり、「ごめん」っていう名前を使った事業を漫画家のやなせたかしさんと一緒にやってきました。思惑大きな効果が出ると考えております。
 このような延長線上の中で、さまざまなソフト事業も今後とも新規事業として考えております。御紹介いただいた地産地消ごめんの軽トラ市であるとか、龍馬のルーツである才谷の名前を使ったシャモなべをやろうという商工会青年部の熱い気持ちが商品化に向けて今動き出しているところでございます。
 しかしながら、後免町は残念ながら今のような状態でございます。後免町商店街が以前のような、人がごった返すような商店街になるとは私も思っておりませんけれども、南国市の顔である中心市街地が今のような状態でいいわけがないと思います。
 県も空き店舗対策については非常に危機感を深めて、高知新聞、3月1日の記事に空き店舗対策として、県の経営支援課として、商店街にぎわい再生推進事業として1,600万円、予算計上をしております。これは、現在ある事業と組み合わせてできる事業でございます。
 昨日も坂本議員から後免町の対策について言及がありましたけれども、そういったのもあわせて活用できる予算措置でございます。これは、一般商店のほか産直ショップや観光案内所、コミュニティー施設なども対象とするということですので、こういうこともあわせて市として検討していただけないでしょうか。
 各地の商店街が衰退してるっていうのは、もう全国的な傾向で南国市だけではございません。この朝日新聞の3月2日の記事に大きく出てますけれども、屋台村で市街地活性化っていうことで、非常に東北地方を中心に屋台村で中心市街地である商店街を活性化してる、それに視察が続々と訪れているというような記事がございました。高知市においては、ひろめ市場が非常に大きな効果を与えております。ひろめ市場屋台村というだけでなく、昼間は市場という機能を持って、昼も夜も人が集まる仕組みをつくっておりますので、そのような試みが後免でできないのでしょうか。
 市長は、以前、個人的に御面会いただいたときに、韓国料理店街なんかもおもしろいねというようなこともお話しいただきましたし、私は高知市の魚の棚商店街のような小ぢんまりでもいいから、地元の人が気軽にお総菜とかパンとか、そういうものを買える、特に高齢化社会にとってコンパクトシティーっていうのが一つのキーワードになりますので、そういうような形で活性化ができないかっていうことを考えてまいりました。
 また、きょうの高知新聞におきましては、四万十市が四万十館を検討してるということを議会の記事にあります。それは、四万十川の資料などを集めた四万十館の設置ということで、これも商店街に設置して人が集まる仕掛けをつくりたいということで出ております。
 以前、池内課長はこの議会におきまして、オルゴール館を活用して、例えば地元の人が発表する場であるとか、物産を売るとか、そういうようなことも夢として語っていただきました。残念ながらオルゴール館は取り壊されてしまいましたけれども、ぜひ私は何か人が集まる仕掛けをしていかなければ、中心市街地の寂れはますます進むばかりであると思いますので、ぜひその点もまた御検討いただきたいと思いますし、構わなければそこら辺のお気持ちもお伺いしたいと思います。
 以上です。
○議長(西山八郎君) 答弁を求めます。教育長。
○教育長(大野吉彦君) お答え申し上げます。
 徳久議員さんおっしゃられましたように、再非行等、お話がございましたが、周囲のかかわりがないということが出ております。これは、皆様も御記憶にあろうかと思いますが、神戸のあの少年事件が起こったときに、あの少年が、僕は透明人間のような存在であったということを言われたということをお聞きしております。いわゆる自分の居場所がない、存在感を感じるところがない、そこが一番大きな問題点であろうと思います。したがいまして、私どもは、子供さんは家庭で育ち、学校で学び、地域で伸びるということがよく言われます。それに従いまして、いわゆる子供たちとのかかわり合い、例えば、朝、学活へ、ホームルームへ行きましたときに、40名の受け持っている子供たちがきのうと違う、いつもと違う顔をしている、それをきちっと気づく、そしてその子供に声をかけれる、かかわり合いを持っていける。それによって、お子さん方が、先生は僕たちのことを私たちのことを毎日きちっと見てくれている、そこに存在感があり、その積み重ねで信頼感が生まれていく、そういうふうに私は自分の教員生活からも感じております。
 また、非行問題等がありましたときに、保護者の方にもおいでていただいて、学校としてできること、家庭としてお願いすること、いろいろお話し合いを申し上げるわけですが、何かあったときにお子さんだけのせいにしないで、まこと先生、わしらも仕事で忙しゅうて構うちゃあせざった、いかざった、何らかの形で保護者の方がそういうふうに考えていただき、お子さんだけの責任にするんじゃなくって、親もやっぱり気づかないかん、反省せないかん、今までと変えないかん、そういうことが保護者の方からお話があったお子さんについては、同じようなことを二度と繰り返すことはございませんでした。そういう面におきまして、家庭と学校と地域としっかり連携をとりながら、家庭での子供の居場所、学校での居場所、地域でのまたサポートのしていただき方等、学校がより手を差し伸べれる、子供たちに温かく接することができるように、まず1点目はしていかなくてはならないと思っております。
 次に、学力に続いて、体力面についても出たのでございまして、これにつきましても、学力につきましては、昨年度来、市長及び議会の皆様の承認で、ブロック別のいわゆる小・中連携学力に取り組み出しまして、その成果が今出てきております。
 同じように体力面につきましても、子供たちができたという喜び、例えば100メートルを16秒で走ってた子が15秒7で走れるようになる。みんながみんな12秒、13秒で走れるわけではございませんので、徳久議員さんもおっしゃられましたように、私たちも子供たち一人一人の現在の状況、それをしっかりつかんで目標を与え、一つ一つの成果、それを認める、褒めてやることによって、子供たちに成就感を味わわせる、できたという喜び感を与える。その喜びが次への挑戦につながっていくということを私自身も体験上感じておりますので、教育委員会、校長会、学校現場の先生方、PTAの方々にもお願いをして、子供たちの居場所とそういう達成感を味わえる、成就感を味わえることによって、少しでも子供たちが居場所を見つけ、伸びていけることができるように、今後も取り組んでまいりたいと思います。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 市長。
○市長(橋詰壽人君) 今後のまちづくりあるいは町の活性化の件でございますが、私は大がかりな大規模な区画整理とかということではなくて、小さくてもこの後免の町に合った、マッチングしたようなものを、1つは、テーマとしては、食をテーマにした一つの通り、あるいは先ほど言われたような総菜、南国ならではというようなものができたらなと、これはそこにやってみようという人がいないといけないわけでございますので、そういうようなことを含めて、そういう一つの小規模でも区画整理事業など初めての試みになるかもわかりませんが、そういうことも念頭に置いてまちづくりを行っていけたらなと、こういうように思っております。
○議長(西山八郎君) 3番徳久衛君。
○3番(徳久 衛君) 教育長、市長から御答弁いただきました。ありがとうございました。
 学力の高い県が総じて体力も高かったということにつきましては、何かそこに原因があるんではないかなという気はします。確かに家庭に起因する部分も多いとは思いますけれども、藤岡和輝君の虐待の事件もございましたが、あのときも家庭に踏み込めなかった部分がうんとあると思います。やはり今まではなかなか家庭問題に踏み込むっていうのは難しい面がありましたけれども、こういう時代になってみると、やはりそれも一つ必要じゃないかなということも感じております。教育長が朝、子供たちの顔を見て、きのうとはちょっとおかしいなっていうことの背景にある家庭、そこに思いをはせるっていうことがやはりこれからの教員の大きな資質の一つにもなっていますし、重大な事件を未然に防ぐ一つの有効な手だてになると思いますので、ぜひそういうきめ細やかな生徒一人一人の指導をさらに進めていただきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
 後免町におきましては、やはり後免町に住んでる人間だけでなく、南国市皆さんがあんなに後免、活力あったのに今はみる影もないっていうことで、よくあちらこちらでこれじゃいかんろうていうお言葉をいただきますので、私もみずから汗をかいて一生懸命頑張りますので、市としても積極的に取り組んでいただきたいと思います。
 以上、よろしくお願いします。ありがとうございました。