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検索結果 »  平成20年 第334回市議会定例会(開催日:2008/12/05) »

一般質問 3日目(岡崎純男)

質問者:岡崎純男

答弁者:市長、関係課長


○議長(西山八郎君) 5番岡崎純男君。
      〔5番 岡崎純男君登壇〕
○5番(岡崎純男君) 通告に従いまして、順次質問をさせていただきます。
 私の質問は、1つ、市長の政治姿勢、子育て支援、少子化対策、定住促進策、地域づくり。2つ目に、交差点の安全対策であります。
 質問の前に少しお時間をいただきまして、橋詰市長と執行部の皆さんにお礼を申し上げます。
 去る10月17日、公民館講座「市長と市政座談会」を開催しましたところ、快くお引き受けいただき、南国市政の現状と将来の展望についてわかりやすくお話をしていただきました。また、参加者の質問にも丁寧にお答えいただき、ありがとうございました。参加した方も、有意義な会だったと大変喜んでいまして、第2回、3回と続けたいねとの声を段々の方から聞きました。公民館の審議委員さんからも同様の意見があり、次回の開催もと考えております。そのときにはよろしくお願いをいたします。
 座談会では、公共交通のない市民の足について、核家族が進み行政が子育て支援をしなければならないこと、また子供が育たなければ南国市は衰退をしていくことなどのお話が私の頭に強く残りました。第328回南国市議会定例会の冒頭、地域との協働の仕組みづくり、地域の集団機能や地域コミュニティーの再生、高齢者の暮らしを維持するための仕組みづくり、地域の将来像について、地域住民と一緒に考え取り組んでいますとの市政報告がありました。このようなことを踏まえて、次の質問をさせていただきます。
 1問目は、市長の政治姿勢について、子育て支援、少子化対策についてお伺いします。
 さきの県議会10月臨時議会で、県の少子化対策子育て支援特別委員会中間報告の要旨に、少子化の現状として、平成19年の合計特殊出生率は1.31であり、全国平均の1.34を27年ぶりに下回り、出生数は前年より298人減少して過去最少の5,717人となり、人口1,000人当たりの出生率は全国平均の8.6に対し7.5人と、全国45位の厳しい現状となっています。こうした少子化の進行による人口減少は、地域社会の存立基盤にもかかわる重要な問題となっています。また、取り組むべき対策の方法として、1、結婚への支援、2、1人目の子供を産みやすくする環境づくり、3、2人目以降の子供を産みやすくする環境づくり、4、家庭、育児と仕事の両立への支援、5、地域における子育て環境づくりと報告がありました。
 そこで、お尋ねをいたします。
 保育園、保育所に入所を希望する場合、母親が育児休業を終えて中途の入所は難しいのが現状です。出産時に一、二年後の入所予約ができると、仕事と子育ての両立を助け、少子化対策にもつながると思われます。東京都品川区では、親の職場復帰支援として、保育所の入所予約ができる制度を本年6月より始めております。南国市でも同様な制度づくりはできないのかお尋ねをいたします。
 次に、南国市福祉事務所発行の保育所入所のしおりに、次のように書かれています。
 幼児期は、子供が健やかに成長、発達するため、そして望ましい未来をつくり出す豊かな感性や想像力など、さまざまな基礎を養うための大切な時期であります。今日、子供たちを取り巻く生活や社会環境は大きく変化しており、その変化に対応しながら子供たちの健全育成を図っていかなければなりません。南国市の保育所における保育は、御家庭や地域社会と連携を密にし、お子さんの状況や発達過程を踏まえて養護と教育を一体的に行い、子供さんが健康で安全で情緒の安定した生活ができる環境を用意し、保護者の方以外との触れ合いや集団生活の中で健全な心身の発達を目標に進めることを基本としております。
 以上のことから、幼児期に保育施設に入所することがいかに重要なかがおわかりいただけると思います。最近では、ゼロ歳児や1歳児の入所希望が大勢おられます。県は、児童福祉法の規定に基づく許可を受けていない保育所、事業所内施設、公立施設は除く認可外保育施設における入所児童の福祉の向上、及び許可保育所では十分対応できない乳児及び1、2歳児の保育、延長保育、年度途中の受け入れの場を確保するため、県、市がそれぞれ2分の1の補助を行う補助対象事業、ほのぼの保育事業が実施されています。その内容を見ますと、1、乳児保育1人当たり月額1万2,000円、2、1、2歳児の保育1人当たり月額6,000円、3、延長保育、6時を超えて1時間延長月額2万3,610円、6時を超えて2時間延長月額4万7,220円、4、土曜延長保育、午後0時を超えて2時間延長月額7,870円となっています。南国市において、この補助事業を活用できないのかお尋ねをします。
 次に、南国市学童保育連絡協議会が行う学童保育についてお尋ねします。
 全国では、共稼ぎやひとり親家庭の小学生を放課後に預かる学童保育に登録されている児童数は約79万5,000人います。また、約1万3,000人が待機児童となっているとも言われています。南国市においては、児童数537名が登録されていると承知しておりますが、待機児童がいるのかと人数の多い日章、三和、十市の施設の広さは適当なのかをお尋ねをいたします。
 次に、定住促進策についてであります。
 定住促進事業は、言うまでもなく大変重要であります。他市町村では特色あるいろいろな事業をされております。少し紹介します。
 島根県美郷町では、好きな間取りの新築一戸建てを家賃3万円で、25年間住めば町営住宅をプレゼントする。また、滋賀県の場合は、若者が住宅をリフォームする場合、工事費の一部を補助、新築や家購入の場合は固定資産税の半額を5年間補助、結婚を希望する独身男女の縁結びを支援というような事業を実施しています。南国市にはどのような事業があるのかお聞かせください。
 私は、農家の労働不足に対してシルバー人材センターに農業支援会員登録をし、農家の支援ができれば後継者がふえ、県外流出する人口の減少につながるのではないかと考えます。行政が支援をしなければ、小規模農家ではどうにもなりません。このようなヘルパー制度はできないでしょうか、お尋ねをいたします。
 次に地域づくりでありますが、その一つで公共交通についてお尋ねをいたします。
 去る12月1日より、土佐電ドリームサービスにより後免−岩村−物部間をバスの試験運行が開始をされました。市長のスピードある実行に感謝を申し上げます。
 先月、各停留所に運行ルート、時刻表が設置をされたのを岩村公民館長が見て市役所に連絡をしてくださり、担当課と地元で運行ルート等検討することができました。病院やスーパー、金融機関への子供、高齢者の移動手段として考えないと、大勢の利用を望めないとの合意に達しました。10月の座談会では、市長はバス停まで行くことのできない人がいるので、小回りのきく足を、細やかなサービスを提供しなくてはとおっしゃいました。私も同感であります。
 また、10月に議会だより編集委員会の行政視察で岡山県玉野市に行ってきましたが、玉野市では子供、高齢者、障害者等の交通弱者の移動手段や市内公共施設等の利便性を確保し、交通不便地域の解消を図るとともに、地域間交流を促進することを目的に市営バス、コミュニティバス事業を実施しておりました。運行ルートは、市内東西2ルートによる両方向循環型バスの定期運行。便数は東コース左、右回り各4便、西コースも同じです。運行日数は週7日、年間359日。年末年始、12月29日から1月3日が休みとなっております。運賃は1回200円。いただいた資料により知りました。また、先日の高知新聞には、山口の相乗りタクシーの記事が次のように載っていました。
 週3回、1日6便のダイヤや、病院など17カ所の停留所の位置、一律200円の料金は協議会が決定をした。9人乗りのワンボックスカーの運転はタクシー会社に委託。1日平均1.7人で、目標6人。運行は行政主導でなく、住民主体に改めたというようになっておりました。
 以上のことから、地元協議の上、運行ルート等の変更をし、試験運行をお願いいたします。
 地域づくりの2つ目でありますが、公民館への委託金の増額、職員の常駐についてお尋ねします。
 市長が市政報告で述べたように、地域の集落機能や地域コミュニティーの再生、高齢者の暮らしを維持するための仕組みづくりには、市立公民館が不可欠だと私は思います。これからの公民館は、地域コミュニティーの中心となり、生涯学習、サークル活動、人と人との交流づくり、健康づくり、子供や高齢者の支援など、多くの役割を担っていかなければならないと思っております。公民館に常駐職員がいることで、活動の幅が大きく広がります。また、現在の公民館長の報酬や公民館委託金では限界があります。須崎市公民館の現状をお話をします。須崎市には市立公民館が7館あり、嘱託の館長と常駐職員1名が配置され、事業費130万円でさまざまな活動をされています。NPO南国市民会議理事長の言葉をかりますと、昔の奉仕のイメージは恵まれている人が恵まれていない人に施しを行うというふうにとられていたが、対等な関係で一緒に考えていくのがボランティアという認識に変わってきたと思う。行政が苦しいから協働、予算が苦しいから市民の力もかりないかんみたいな言い方は本末転倒。協働するのは行政サービスの資質を高めるためで、安くあげるためではない。行政の中でアウトソーシングと協働がごっちゃまぜになっていると高知新聞の実践者は語るで話されています。須崎市と同様とは言いませんが、公民館の現状を変えていただけないのかお尋ねをします。
 最後に、交通安全対策についてでありますが、南国市の交通事故は年間人身事故が約500件、物損事故数は2,500から3,000件だそうです。
 1カ所目は、市道田村堀ノ内線と香南中学校南側農道との交差点です。この1年間で3件の人身事故が起きています。今月1日の事故は、出会い頭に二輪車と乗用車が衝突し、二輪車の運転手が大けがをして医療センターに入院しています。また、ここは香南中、日章小の通学路となっていて、登下校時にはたくさんの生徒が利用しています。もう一カ所は、市道南国108号線と主要地方道前浜植野線の交差点です。毎年数件の事故が発生しております。数年前、東向きに農免道路が開通し、ますます危険な交差点となりました。
 以上、2カ所の交差点の安全対策を、重大事故が発生する前にお願いをし、以上で1問目を終わります。
○議長(西山八郎君) 昼食のため休憩いたします。
 再開は午後1時であります。
      午前11時57分 休憩
      ――――◇――――
      午後1時   再開
○議長(西山八郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 岡崎議員に対する答弁を求めます。福祉事務所長。
      〔福祉事務所長 谷田 豊君登壇〕
○福祉事務所長(谷田 豊君) 岡崎議員さんの御質問にお答えをいたします。
 子育て支援、少子化対策等についてでございます。
 保育所への入所につきましては、児童福祉法の規定に基づき、保育に欠ける児童について保護者から申し込みがあったときは、それらの児童を保育所において保育しなければならないとされております。また、保育所の入所決定において、いわゆる選考につきましては、保育所に対する申込者が当該保育所の定数を超える場合に行うとし、入所を希望する保育所への受け入れが可能である場合には、当該保育所に入所させることとされております。
 議員さん御指摘の年度当初での入所決定において、受け入れ可能な申込数であるにもかかわらず、育児休業明けなど保護者の職場復帰が予定されている児童の年度途中での入所、他の保育に欠ける児童の入所決定を保留したまま、優先的にいわゆる予約として確保しておくことは、法や保育制度の趣旨からいっても困難ではないかと考えております。御指摘のように、低年齢児とりわけ乳児の年度途中での入所につきましては、保育所の免責要件などにより定員オーバーとなったため入所をお断りしている状況がございます。このような場合、認可外保育施設、いわゆる託児所への入所、あるいは自宅待機されることが予想されます。市としましては、このような状況を解消するため、今日まで順次低年齢児の受け入れ定数の拡大に努めてまいりました。
 議員おっしゃられますように、安心して子供を産み育てていける環境を整えることが子育て支援、少子化対策、ひいては若者の定住促進となると考えております。今後、岡崎議員さんの御提案を南国市の保育行政の特色として積極的に検討していきたいと考えております。同時に、今後とも受け入れ定数の拡大に努めてまいりたいと考えております。
 なお、認可保育所への入所ができない場合に、認可外保育所、保育施設へ入所されているという状況を踏まえ、市として入所させることのできなかった児童を受け入れている施設に対する援助につきましても、県の助成をいただき支援する方向で積極的に取り組んでいきたいと考えております。
 以上です。
○議長(西山八郎君) 商工水産課長。
      〔商工水産課長 池内哲男君登壇〕
○商工水産課長(池内哲男君) 岡崎議員さんの御質問でございます。
 子育て支援、少子化対策ということで、人口も減少している中、企業で働いている女性が安心して子供を産み、養育ができるように、企業への支援などについての御質問でございます。お答えをいたします。
 少子化の要因といたしまして、核家族化による家庭の子育て力の低下、地域社会におけるかかわりの希薄化に伴う地域の子育て支援力の低下とともに、働く女性が出産、子育てと仕事の両立に負担を感じることや、非正規雇用の割合がふえる中で、子供の教育や育児に係る経済的な負担が家計を圧迫する不安などが考えられます。また、少子化社会の急速な進行は、労働力人口を減少させ、ますます高齢人口比率を高めることから、現代世代の税や社会保障負担の増大、子供の健全な育成への影響、経済成長の鈍化や地域社会の活力の低下を招くとともに、社会全体に影響を及ぼすと思われます。子育てをしながら働く親にとって、家庭や地域での子育て支援が不可欠であることから、子育てにおける孤独感や不安感を解消させる支援体制を整備し、さらに地域社会全体で子育てを応援する機運を高める取り組みも必要となってきます。
 官民協働による県全体での推進組織として高知県少子化対策推進県民会議が設置され、各構成団体の創意工夫も引き出しながら推進の機運を高め、活性化、機能強化を図っています。また、高知労働局では、100人以下の企業で初めての育児休業取得者、または短時間勤務制度の適用者が出た場合には、企業に中小企業子育て支援助成金が支給をされます。その他、育児休業制度法も改正されておりますので、高知県雇用労働政策課及び高知労働基準局雇用均等室などに相談されることが賢明であると思います。今後、企業につきましては、あらゆる機会をとらえまして啓発をしていきたいと思います。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 学校教育課長。
      〔学校教育課長 正木敬造君登壇〕
○学校教育課長(正木敬造君) 岡崎議員さんから学童保育、いわゆる放課後児童クラブについての御質問がありましたので、お答えをいたします。
 現在待機児童はおりませんが、御指摘の日章小、三和小、十市小に限らず利用する児童数は増加傾向にありまして、クラブによりましては手狭感があると思われます。その背景には、この放課後児童クラブがより充実をしてきたこと、あるいは各クラブの受け入れ人数の上限、定員を現在のところ設けておりませんので、そういったことが背景として考えられます。したがいまして、クラブによりましては学校内の図書館あるいは体育館等を利用するなど、学校と話し合いをしながらスペースの確保について工夫をしているというところでございます。
 今後も、これまで同様にこの運営母体であります南国市学童保育連絡協議会と連携を図り、よりよい運営に向けて取り組んでいきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 農林課長。
      〔農林課長 西川 潔君登壇〕
○農林課長(西川 潔君) 岡崎議員さんのヘルパー制度の件についてお答えをいたします。
 厳しい雇用情勢がある中、就労意欲のある方を農業の繁忙期の労働力として活用することは、農家側からも大変よい制度だと思います。農作業の現在の雇用の情報ですが、ハローワークにも農作業の求人募集が出ております。これは、パートでの雇用や季節雇用、また年雇用など、比較的雇用期間が長期にわたる一般の事業所のような雇用形態でございます。
 人材シルバーセンターでの雇用ですが、登録されている人材はサラリーマン退職者の方が多く、農業経験者が少なく、時折農機具オペレーターや収穫時などへの雇用問い合わせがあるようです、農家側から。ところが、農作業への就労は手を上げる人がいないという状況でございます。
 現在、酪農ではヘルパー制度が実施されております。また、未確認な情報ですが、高知大学や工科大学の学生による支援制度も言われております。このようなことから、議員さんからの提案に対しましては、どのような国や県の事業があるのか、職業紹介ですので職業安定法との関係を調べまして、まず市内の農業機関で構成をいたしております営農改善会で話し合ってみたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 企画課長。
      〔参事兼企画課長 山崎正道君登壇〕
○参事兼企画課長(山崎正道君) 岡崎議員さんの路線バスの試験運行についての御質問にお答えいたします。
 本市の公共交通につきましては、平野部におきましても野田地区、岩村地区、日章地区の一部などに空白がございまして、また市街地中心部から高知龍馬空港へのバス路線も廃止になっておりましたことから、これまでにも地域の方から空白解消の御要望の声が上がっておりました。そのため、将来に新路線を設置するかどうかを判断するために、土佐電ドリームサービスに試験運行をお願いいたしました。
 当初は、高知龍馬空港への乗り入れを検討しておりましたが、空港敷地内に新しく停留所を設置する許可をいただくのに時間を要することから、とりあえず後免町駅から岩村経由で高知高専までのルートで試験運行することになりました。試験運行をするに当たって、経費は全額を土佐電ドリームサービスに負担していただいております。土佐電ドリームサービスからは、ルート設定は昼間にお年寄りが病院などに通う時間帯に重点を置いて、久枝医大線との接続を考慮し、OB乗務員が1人で回せる仕様にしたという説明を受けております。また、運賃につきましては、同社が運行しております安芸線の後免町駅から立田駅までの運賃を基準にして決めたということを聞いております。
 市民へのPRにつきましては、広報12月号への記載と沿線市民へのチラシの配布及びホームページへの記載を行いましたが、十分ではないと思いますので、広報新年号へもチラシを入れたいと考えております。
 議員さんよりいただきました運行ルート、運行時間帯、運賃などについての御意見につきましては、試験運行中に変更することについて、土佐電ドリームサービスと協議したいと考えております。
 そして、来年3月末まで試験運行をしていただき、乗客数、運行経費、運賃収入、運行コース等を総合的に検討しまして、4月から本格運行を委託するかどうかを決めたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 生涯学習課長。
      〔生涯学習課長 浜田清貴君登壇〕
○生涯学習課長(浜田清貴君) 岡崎議員さんの地域づくりのために公民館に職員の常駐、そして委託費の増額をというお尋ねにお答えをいたします。
 南国市には、中央公民館と17の地区公民館がございます。地区公民館の管理運営の状況は、それぞれの公民館長さんとの委託契約を結びまして、自主的な事業や学習活動を行っております。それらの公民館活動や高齢者学級、社会教育団体の活動など、生涯学習の推進のために社会教育指導員6名を配置いたしまして、それぞれ公民館を分担して担当し、各館長さんと事業の実施内容等の協議を行い、活発に学習講座や事業、趣味のサークル活動などを実施していただいております。
 岡崎議員さんのおっしゃるとおり、少子・高齢者福祉、健康づくり、また環境の問題など現代的な課題が山積しておりまして、それらの課題解決のために地域住民の学習の展開とその支援が必要ではあります。
 地区公民館17館にそれぞれ専属職員を配置し、学習活動をコーディネートし、館が常時開館している体制をとることは、生涯学習や地域活動を推進する上でよりよいこととは承知をいたしております。十分とは言えない事業費体制で、館長さん初め地域の皆様には大変御不便をおかけいたしておりますけれども、いましばらくは現状の体制で継続をしていきたいと考えております。
 市民の皆様の自主的な活動を通じまして、学習や交流の場として活力と潤いのある地域社会の実現に向けて、また地域コミュニティーの拠点施設として公民館の役割が発揮されまして、地域の活性化につながればと思っております。
○議長(西山八郎君) 建設課長。
      〔建設課長 万徳恒文君登壇〕
○建設課長(万徳恒文君) 交差点の安全対策についてお答えいたします。
 市道において、生命、財産に及ぶ、特に人身事故などが起きた場所は、当然のことながら最優先して、しかも緊急に交通安全施設を設置することにしております。
 場所によっては、それぞれ理由があって違いますけれども、主としてカーブミラー、ガードパイプ、白線誘導、コンクリート床板などなどであります。それには道路管理者ができるものと高知県公安委員会でしかできないものがありまして、案内標識や警戒標識などは道路管理者ができますが、一部を除き、規制標識は公安委員会でないとできません。特に、交差点協議につきましては、常に警察と協議することになっております。具体的には、今回の場所は香南中学校南西角の交差点ですので、現地を見てから南国警察へ直行して協議をしました。その結果、警察は信号機はすぐには難しいとのことで、東西の農道に一時停止の規制をかけるよう県警本部に上申したそうです。市道の管理者としましては、緊急的にカーブミラーの設置と交差点十字マーク、白線と文字誘導を設置し、注意を促します。
 また、岩村の思いつき喫茶店角の交差点につきましては、既に規制はしておりまして、公安委員会としてあとできる方法は信号機を設置するだけになっておりますが、当面はスピード違反の取り締まりを行うそうでございます。管理者としては、文字の強調白線を設置します。
 以上が警察と協議した結果で、道路管理者施行分は昨日設置終了いたしました。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 5番岡崎純男君。
○5番(岡崎純男君) それぞれに御答弁ありがとうございました。
 最後に御答弁いただいた建設課長、私も既に白線等のことは見せていただきました。素早い対応をありがとうございました。今後、私も状況を見ていきたいなというように思います。交差点については、見ておりますと双方とも東西南北我が道を行くでいきますので、当然突き当たります。何らかでも強制的にとめんとならないというような交差点だというように思いますので、引き続き私どものほうも見守っていきたいというように考えております。
 少子化、子育て支援、どこへ行ってもこういう話は聞くんですが、なかなか言葉で言ったり文字に書くということは、体裁のいいようなことが書けるわけですけれども、実際1人目の子供を産み育てるといったことだけでもなかなか大変です。私も孫が最近のこと2人できまして、子供たちが育てるところを見ますと、私が今回質問したことはつくづく感じます。ぜひ規制の法があるからと、私今回の質問の前に担当課に行ってある部署では説明もさせてもらいました。ところが、やはり法があると。法があるからどうにもならないというような、もう頭でそこから離れません。普通に考えれば当然待機児童が待っておるのに、優先して入らす。当然であります。しかし、私も説明する中では、4月の時点では確かに子育てできることがあると。しかし、6月になると会社に復帰せないかんと。そうすると、たちまちできないと。保育ができないという環境にあって、一番最優先をされて入所できる状態であっても、4月時点では親が見ておると。何で見ておるかというと、子育て、ある時期どうしても身近におって愛情込めて育てなければ、将来2歳、3歳、4歳となったときに、やはり自分たちの思いと違う子供に育っていくと。私も子供3人育てましたんで、そのことは十分わかっておると思います。ぜひ、既成の法律にとらわれず、何とか南国市独自で何かできないかとかというようなことは、このこと以外にもやはり積極的に考えていかないと、子供がふえるじゃということは私はなかなか難しいんじゃないかなというように思いますので、ぜひそのことについてはお願いしたいと思います。
 許認可外の保育について、いい返事とお聞きしたらええとは思うたんですけれども、公立の保育にそんな状態で入れないといった場合には、許認可外で対応せざるを得ないということになりますので、ぜひ県の支援もあるわけですので、南国市が手を上げて積極的にそういった保護者の応援をしていただきたいというように思います。
 それから、学童保育のことなんですが、学童保育は1年から6年生まで対象にされておりますが、現状では1年、2年、3年生といった低学年がほとんどを占めております。独自の施設を持っておられる学校校区の施設については、部屋の中にトイレがあったりであるとか洗面所があると、この9月ですか、大篠が第2のところが新しく新築をされましたけれども、私も中を見せていただきました。環境としたらすばらしいものにでき上がっております。しかし、学校の空き教室を利用する場合については、当然トイレも洗面もろくにないような状態で使っております。それについては、低学年が多くおるということで、やはり担当される職員の方は1年生が来年もまた入ってくるわけです。そうすると、まだ保育園児と余り変わらないようです。そうすると、やはりトイレが近いであるとかトイレへ連れていっても慌ててしよるうちにトイレを汚すとかいったようなことになると、なかなかやはり大変苦労されております。そういうトイレについては、空き教室を使ってるところについてはちょっと配慮をしていただきたいなあというように思います。
 それから、バスの運行でありますが、きょうも実は議会に来る前にその道を通ってきました。うれしいことに、近所の高齢者の方が自分でついていく、押す、買い物のときに座ることもできる、荷物も入れれるというような車がありますが、それに座って停留所で待っておって、ああ利用してくれておるなあと、やはり市民の足としては要るなあというような思いをしました。しかし、この前も課長来てくださって協議をする中で、やはり地元の意見を先に取り入れてくださったら、ルートについてももうちょっと地元の意向が早く伝わったかなあというような思いがあります。
 それから、料金もぜひ200円ぐらいが私は適当じゃないかなあと、いろんなところのやっておられる事業を見てみますと、それがちょうどぐらいじゃないかなあと。今のところであれば200円で行けるところもあれば300円何ぼも要るといった料金体系になっておりますので、やはり地域限定したルートへ行くというような場合は循環型で、一定の金額を皆さんに負担をしていただくというような形でいったほうがスムーズにいく。それから、やはり市民が直接、例えば病院に行くんであれば、私どもが提案をさせていただいたようなルートで行けば、例えば北村病院に行くんであればサンシャインの前でおりたらすぐ行けるわけです。でなければ、後免町駅から電車に乗りかえてとか、そこから歩いてとかというふうなことをせないかんわけです。そうすると、やはり私の家からサンシャインまで行くとタクシーで千二、三百円でしょうか。それやったらもうタクシーで行こうかとかというようなことにもなりかねない。そうすると、何回かに1回はちょっとやめな、費用が要り過ぎるといったようなことがありますので、ぜひ早目に試験運行のルートも変えていただいて、どれくらい変わるのか試していただきたいなあと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 それと、公民館のこと、私も市立岩村公民館の館長を11年やりましたので、公民館のことはかなりわかっておるつもりでございます。これ私の私的な見解なんですけれども、現在市からいただいておる委託金であるとか補助金であるとか報奨金であるとかといったことが、いろんな団体に対して来ております。先ほど言われた公民館の委託費は9万円、これは以前は全然ありませんでした。私が当初館長を受けた折には一銭もないと。講師なんかを雇う場合に、講師の謝金として年間7万5,000円ぐらいが17館に与えられとった事業費でした。なかなかその当時に比べると今はまだ9万円でもありますので多少のことはできます。しかし、先ほども言いましたように余りできませんので、そこで公民館のその9万円の委託料、それから公民館には清掃整理費として月1万5,000円、これ4回に分けて入ってきておるんですけど、それの委託費、それから先ほど私が公民館長のことを言ったんですが、これは非常に気の毒で、私も現館長に無理を言ってお願いしたんですけれども、これ月5,000円なんです。それから、略して健康づくりって言うんですが、健康づくりにも以前は報奨金というような形で、今は補助金というような形に変わったとは思うんですけれども、そういったことで今4万円ぐらい支給をされておるというように思います。また、老人クラブであるとか地区社協、社協についてはまた本庁とは直接関係ないかもわかりませんけども、そこへ共同募金であるとか年末助け合いであるとかといったようなものを集めて持っていくと、それに対して戻ってくるお金がございます。それから、環境委員さんについても、ごみの袋、可燃ごみであるとかプラの袋であるとかといったものを販売すると何がしか戻ってくると。それぞれ費用というか、もろもろのお金が入ってきております。
 私は、それが全体で仕組みとして一つの組織で何かに使える、これはあるときには公民館の事業にここはちょっと重点的にやりたいであるとか、ごみを減らすために環境の関係でお金をそっちに使いたいであるとか、それから高齢者の関係で使いたいとか、いろんな地域で独自にこれを何へ使っても構わんような形になれば、全部集めれば私は100万円近く何がしかは出てくるんではないかなあというように思います。これは、市長も補助金で縛られるか交付金でもらえるのかということと同じなわけです。これ地域の自治会に、これが公民館でそういう自治会組織ができれば、そこで自由に、もちろんこれは飲み食いに使うわけではありませんので、どこの小部落の自治会でも監査役がおってきちっと執行されておるわけですので、そういったことで使えれば、考え方を変えれば、運営の仕方というのは市から直接持ち出しがなくてもかなりの活動が今後できていくんではないかなあというように思います。ただ、従来の考えでもうこういうようになっておると、そこから発想が変わらなければどうにもなりません。少ない金額でやるということであれば、十分そんなことが可能なわけですので、ぜひそこは考えていただきたいというように思います。
 私も小部落のことしはたまたま世話役をさせてもろうておるんですけれども、うまいこと地域で機能が発揮しております。いろんな分担をして各種委員出すんですけれども、これは時間給にしたらわずか500円ぐらいなんです。それで会に出たりする。市長がここ、ことしから3年について活性化の事業について延長をしていただきました。私どもの地区から代表の委員として岩村ふれあい協議会に出ると2,000円ぐらいを出費をしております。そうして、いろんなことで地域の自治というのはやっております。土木にお金が要れば、土地のようけ持っておる人からそれの応分の負担をしていただく、全体で皆さん同じようにかかるものであれば、各戸に割って3,000円とか4,000円とか毎年かかるわけですけれども、それは要った事業についてそういったこともやっております。そういったことで、市からいただいておるものを一つのところに出していただいて、そこでその地域の考え方によって使っていくというような方向も、これから地方分権といったことで独自性を出さないかん場合について、安価な状態で私は可能ではなるんではないかなあというように思いますので、ぜひその点市長の見解をということで答弁をお願いします。
 2問目を終わります。
○議長(西山八郎君) 答弁を求めます。市長。
○市長(橋詰壽人君) 岩村が別に新しい公民館、ふれあい館ができたから事業が活発であるということでもないんではないか。私は地域地域によって非常に、これ私南国市全体を見てみますと非常に温度差というものがあるというように考えております。もともと岩村地区非常にいろんな分野で取り組みも大変熱心なところでございますが、それが新しい箱物ができたということで一層熱心に地域活動が盛り上がっておると、これを行政としてもずっと引き続きできるような格好に何とか私も財源、財政のことは今議会で言い尽くしたわけですので余り言いたくないんですが、できる限りのことを御援助を、御援助と言えるかどうかわからんですが、やっていくように努力したいと思います。
 そして、健康づくりの問題、文化活動、いろんな問題が、取り組み課題があろうかと思いますが、そうした中での取り組みが少しでも広がるように、私のほうも今ちょうど予算編成時期でございますが、十分とは言えなくてもそのような方向で努力してまいる決意でございます。
 以上です。
○議長(西山八郎君) 5番岡崎純男君。
○5番(岡崎純男君) ぜひ市長、新しい仕組みづくりということでそれをお願いをしたいと思います。
 それから、それぞれ地区、先ほど私も言いましたような地区の社協であるとか健康づくりであるとか、いろんな日赤もございます、それからまた地域活性化の協議会とかといったようなあるんですけれども、現状、地域のかなりの部分、その話の中で、きょうの議会の中でも地域と、地域が、地域づくりで、地域を頼りみたいな話が出てくるんですけれども、今地域もなかなか、私どもの地域だけかもしれませんが、ほかでも私もだんだん聞きますので、それぞれ今現在引っ張ってくださっておる方が退任をするということになると、なかなか後がまというか後任者を見つけるのは難しい現状になっております。このことは、執行部の方も本当に感じ取っていただかなければどうにもならない。市役所を退職されて、その後地域でかなり活躍してくださっておる、活動してくださっておる方もおいでることも私も知っておりますけれども、退職された皆さんが必ずしもそうではないわけです。何でかというと、自分のことでいろんなこと精いっぱい皆さんそれぞれ生活されておりますので、その中で地域でやるということになると、かなりよっぽどその人の何か思いがなければやっていただくということの難しさがありますので、そのことはぜひ皆さん御認識をいただいて、皆さん方が退職した後にはそれぞれ地域でおられますので、ぜひ地域の柱になるような存在になっていただきたいということをお願いして質問を終わります。