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検索結果 »  平成20年 第334回市議会定例会(開催日:2008/12/05) »

一般質問 1日目(徳久 衛)

質問者:徳久 衛

答弁者:市長、関係課長


○議長(西山八郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。3番徳久衛君。
      〔3番 徳久 衛君登壇〕
○3番(徳久 衛君) 先月11月9日のつらゆき時代まつりは、残念ながら寒い一日ではございましたが、姉妹都市岩沼市の訪問団の皆様方も御参加いただき、また時々小雨が降る日和ではございましたが、どうにか時代行列も行うことができ、無事終了することができました。橋詰市長におかれましては、時代行列の紀貫之役を務めていただき、ことしの随行者で紫式部役の元ミス高知、モデルの永野道代さんと美男美女のカップルで祭りに花を添えていただきました。実行委員会のメンバーとして厚く御礼を申し上げます。お疲れさまでございました。
 また、この件は通常のごみ処理のことではございませんが、この夏の下野田地区の市有地及び神社境内における放置ごみの処分につきましては、地元町内会の方々の努力もさることながら、環境課の職員の皆さんの十二分な御配慮と御協力をいただき、2日間に及ぶ処分、清掃作業ではございましたが、無事終了することができ、美しい環境を取り戻すことができました。ありがとうございました。
 それでは、通告に従って質問をさせていただきます。
 1つ目は、ごみの処理についてです。
 ごみステーション利用による家庭ごみの処分または資源ごみの処理については、南国市も広報等を通じて、市民の皆さんに適正な方法でごみ出しをするように周知徹底できるよう努力されていることは、私も承知しております。
 しかしながら、いまだにごみの分別が徹底できず、地区の衛生委員さんに大変な御苦労をおかけしている現状がございます。この問題につきましては、西岡議員さんが平成17年6月議会において指摘されておりますし、同年の3月議会では土居議員さんが、同じく12月議会においては小沢前議員さんがごみの減量化などについて御質問されております。ごみステーション問題の解決は、市民の皆さんのごみ出しに関して、モラルを守ってもらうというのがもちろん一番ではございますが、ごみ出しの方法や日については、もう一工夫できないものでしょうか。皆さんのお手元にお配りした参考資料の写真をごらんください。ちょっと画像が粗いんですけれども、この場所は、今は場所を移動しましたが、実際あったごみステーションです。この日は紙、布、瓶、ペットボトル、雑ごみを出せる日です。しかしながら、出してはならない段ボールが出ておりますし、左の写真の左手のほうの固まりが段ボールです。右の写真は、瓶の袋をあけたものですけれども、色分けされてない瓶が入っているどころか、陶器の食器や欠けた植木鉢も一緒に入っております。瓶の袋でございますけども、もしかしたら出した人は雑ごみということで、そういう意図で出したのかもしれません。そして、これも皆様お手元の補足資料を見ていただきたいのですが、南国市、香美市、香南市の有料ごみ袋の値段の比較をさせていただきました。御存じのとおり、可燃ごみにおきましては、現在3市で広域事務組合の香南清掃組合を運営し処分をしておりますし、不燃ごみまたは資源再利用ごみにおきましても、南国、香南、香美とも同じような業務委託で処分をしております。だとしたら、このごみ袋の値段の違いはどうしてでしょうか。特に可燃ごみ袋については、3市の中で南国市が一番多額の処分負担金を市民の皆さんに強いているわけですから、その理由を御答弁いただきたいと存じます。
 今、ごみ処分が唯一無料である高知市において有料化を検討されています。ごみの減量化にも期待ができるごみ処分の有料化は、私は必要なことだと思っております。ですが、近隣他市と余りにも不均衡な値段設定はおかしいのではないかと感じております。
 次に、分別の方法についてお聞きしたいと存じます。
 多くの市民の皆さんから分別が煩雑だし、雑ごみの処分についてわかりにくいとの御意見をお聞きすることがございます。南国市においては、ごみ分別辞典を作成し、各家庭に配布しておりますから、それに従って処分すればいいのですが、品目が多岐にわたっており、なかなか一々確認しながらごみ出しをするということが徹底できていないのではないでしょうか。例えば、衣装ケースですが、1メートル未満のものは収集しますが、1メートル以上のものは直接廃棄物処理の許可業者に出さなければなりません。また、傘はそのままでは雑ごみで出せますが、傘の布の部分またはビニールの部分を外すと、その外した部分が可燃ごみ、骨の部分が金属類で分別することになり、きちんと分別したほうが一部有料ごみとして処分代を出す方が負担しなければならないという矛盾がございます。缶類の袋は、透明または半透明であればどんな袋でも出せます。これは処分益の出るものであるからでしょうが、同じ処分益の出ているペットボトルは、有料のごみ袋を使用して出さなければならないのはなぜでしょうか。食品用瓶の分別ですが、現在透明、茶色、その他の色に分けて瓶をそれぞれ指定袋に分けて出すようにしておりますが、一般家庭においては、ただでさえ袋にある程度の量になるのはかなりの時間がかかるのに、特にその他の色の瓶は、いつまでも出せず、家庭の邪魔になるという事態も往々にしてあり得るのではないかと思います。また、同じ瓶でも、化粧品の瓶は雑ごみですので無料なのに、食品瓶は有料ごみ袋を使わなければなりません。食品の瓶でも割れているものは雑ごみです。こんな方はいないでしょうけれども、指定の袋を買いたくなければ、全部瓶を割って出せば無料で処分できるわけです。こんな後ろ向きのことを言っても仕方ないですが、でもごみの処理の方法には矛盾が多いと言わざるを得ません。もちろん多くの市民の皆さんは、ごみ分別の必要性を理解し、南国市においてはごみの分別が進んでおりますし、処分益も出ているようですので、この流れをさらに進めていかなければなりません。例えば、ごみ袋の価格が高いのであれば、それに見合うような住民へのサービスをすべきではないかと思います。他市より分別をシンプルにするとか、現在収集していないものも雑ごみで収集するとか、香美市では、今瓶はどんな色でも一緒に出せるが、南国市でもそのようにするとか、可燃ごみの袋は高いが、資源用ごみはぐっと安くして、さらなる可燃ごみの減量化を進めるとか、可燃ごみの多くが紙関係のもので占められていることも聞いたことがあります。新聞、雑誌、本、段ボールといったものは、分別収集しておりますが、包装資材や、例えば空のティッシュボックス、トイレットペーパーの芯、ラップの箱や芯、それにたくさん毎日来るDMなどの郵便物、スーパーのレシートなど、今は紙でできたトレーもあります。こういうものが再利用できるのであれば、可燃ごみ袋でなく、紙専用再利用袋をつくって回収すると、可燃ごみはまたぐっと減るわけです。
 また、ここにライオンズクラブの11月号の広報紙がございますけれども、きょう持ってきておりますが、栃木県の高根沢町では、可燃ごみ袋でなく、台所の生ごみ用の収集袋、横が25センチ、縦が35ですから、本当に小さいものです。こういった主婦の方が持ってるんですけど、こういう食品ごみの専用の袋がございます。この袋は、袋自体が土に戻りやすい特殊な素材でできていて、ごみを回収して施設で堆肥にしているというものです。このような取り組みができれば、さらなる可燃ごみの減量ができます。
 ごみの出す日も工夫できないでしょうか。今一緒になっている紙、布、ペットボトル、瓶、雑ごみをそれぞれ別の日にしたらどうでしょうか。全部別の日が無理でしたら、雑ごみだけでもそれだけで収集する日を分けたほうがいいように思います。もちろんごみの日がふえれば、衛生委員さんの負担もふえます。でも出すマナーがよくなるようなら、後片づけの負担はぐっと減るわけです。いろいろなものが一緒に出せる日が集中すると、これも出したら、あれも出したらと、例えば先ほど見ていただいた写真のように、収集しない段ボールが出されることにもつながると思います。きょうは瓶しか出せないとなれば、もっと徹底できるのではないかと思います。担当課の環境課におかれましては、御検討いただけないでしょうか。例えば、一斉にごみステーションの出し方を変えるのではなく、特定のごみステーションで実験的に変えてみて、その結果がよければ、市の収集方法を変更したらよいのではないかと考えます。きちんと分別していないごみや指定された日以外の日に出されたごみに赤紙がついて2日も3日も放置されているのを見るにつけ、出した本人が間違いに気づき、一たん持ち帰って適正なごみ出しをしてくれればいいのですが、結局はそのごみステーション担当の衛生委員さんが、違法ごみを分別して袋に入れ直したりするのを見て、何とか少しでも改善できないものかと思いこの問題を今回質問させていただきました。
 次に、南国市マスタープランの策定についてお聞きいたします。
 言うまでもなく都市計画マスタープランは、都市計画法第18条の2により、市の建設に関する基本構想並びに都市計画区域の整備、開発及び保全の方針に即しながら定める都市計画に関する基本的な方針です。これは住民の意向などを反映しながら、市全体の将来都市像や土地利用、都市施設整備のあり方などを示すとともに、地域ごとに地域づくりの方針などを明らかにし、おおむね20年後の将来を見据えた今後10年間の都市計画の方針を示すものです。つまり、これからの南国市のあり方にとって非常に重要でかつ意味のある政策と言えるわけです。既に住民の皆さんのまちづくりに関する御意見をお聞きするワークショップも各地区に分けて2回開催されましたし、策定委員会で同じく2回、各種団体の責任者の皆さんからの御意見を聞く機会もつくり、市長を初め関係各部署の皆さんもさまざまな御意見をお聞きしたと存じます。これからの南国市10年の方向性を決める重要なプランですから、地域の住民の皆さんの御意見はもとより、さまざまな立場の皆さんから広く御意見をお聞きすることは大切です。
 そこで、改めて現時点での橋詰市長のこれからの南国市のビジョンについてお聞きしたいと存じます。
 私も市議会議員となりましてからはや1年たちました。その間多くの市民の皆さんから、このままで南国市の大きな発展はあるのか、そういう厳しい御意見をたくさんいただきました。現在、南国市は行財政改革が最重要課題であり、橋詰市長におかれましては、南国市を財政再建団体にしてはならないとの強い意志と決意を持ってこの改革に取り組まれております。市民の皆さんも地方財政の厳しさをよく承知していて、今は大きな投資をするような時期ではないとおっしゃいます。
 しかしながら、お隣高知市の駅前開発やそれに伴う弥右衛門地区といった新しい新たな町の創出や同じ隣の香南市の開発を見るにつけ、南国市中心市街地の再開発が頓挫したこともあり、南国市だけが衰退していくとの危機感が募るのだと思います。実は、この危機感は、橋詰市長がだれよりも強く感じており、機会あるごとに現在の高知広域都市計画区域の枠組みの中では、南国市独自の判断で土地利用ができないことのジレンマに悩まれていることは、私だけではなく、多くの議員の皆さんも承知していることです。わかっていながらもなぜ一般質問でこの問題を取り上げたかというと、これからの南国市10年を南国市民にとって夢も希望もない、不毛の10年にしてはならないとの強い決意からにほかなりません。都市計画決定をしていない香南市が、市の判断で自由にまちづくりができるのに比べ、南国市は自分の町の絵を自分で描けないのです。こんなことで基礎自治体としての役割や責任が果たせるのでしょうか。南国市マスタープランは、南国市民の夢や希望に沿ったプランとなり、実際実行されてこそ意味があるのです。今後、南国市の発展やまちづくりに配慮した県の調整が期待できないのであれば、南国市として大きな決断をしなければならないと考えますが、その点についても市長のお考えをお聞きしたいと存じます。
 都市と地方の格差が言われておりますが、地方の中でも地域間格差が顕在化しつつあります。南国市においても、山間部だけでなく、平野部においても少子・高齢化が進み、大そね、篠原といった市街化区域以外の区域では、早晩どの地域、部落においても、限界集落になる可能性があるのです。このような地方圏の問題は、何も南国市だけの問題でなく、日本じゅうの多くの自治体で発生しております。そのため、総務省はこの問題解決の方策として、定住自立圏構想を立ち上げました。この制度は、選定されれば、特別交付税などの財政支援が受けられるという大きなメリットがあります。既に10月28日に総務省は20市18圏域を選定し、高知県の四万十市、宿毛市も選ばれました。
 また、国土交通省においても、複数の市町村が協力し、地域活性化を図る定住自立圏構想の具体化に向けて、来年度から全国20カ所でモデル事業を始めることを決めました。この事業も5万人以上の中心市と周辺自治体が一体的に進める独自の取り組みを公募するもので、例えば、圏域自治体でとれた農産物を中心市の商店街の直販所で販売するというような事業が考えられ、このようなモデル事業には、1地域当たり1,000万円を補助するというものです。国の地方支援策である定住自立圏構想は、高知県では南国市が唯一中心市に該当するものです。総務省に続き国交省も乗り出した今、この制度を活用した地方の再生を考えるべきだと思いますが、その点南国市のお考えをお聞きしたいと存じます。
 市長はせんだっての議会での一般質問の答弁でも、今後香南市、香美市との連携を深めることの重要性について言及しており、そうであれば、ぜひ当市を含めた3市でこの制度利用の応募をすべきだと考えますが、いかがでしょうか。
 有沢議員さんが補助金制度について積極的に取り組むべきとの指摘を6月議会の一般質問でされました。財政状況が厳しければ、なおのこと南国市が活用できる制度にはひがちになって積極的に手を挙げるべきだと強く言いたいです。口の悪い人は、土佐市、南国市は高知市の傘の雨だれ受けと言ったり、歌のタイトルの南国土佐を後にして、つまり高知市優先で南国市と土佐市は後回しというようなことを言います。もちろん高知市と今後も連携をとれば、それなりに進む道もあるかもしれません。
 しかしながら、この歴史と文化のある南国市としての独自のアイデンティティーは抹殺されてしまうでしょうし、これからは時の流れに身を任せと南国市を皮肉る人が出てくるかもしれません。私は高知市との連携に終止符を打ち、南国市の真の地方自治自立に向け、今後香南市、香美市との新たなる連携強化を図ることが重要で、できれば、そのイニシアチブを南国市にとってもらいたいのです。そして、それこそが高知県全体を思うとき、高知市という中心都市部だけが元気で、東部がだんだん活力を失っていく今の現状に歯どめをかける唯一の道ではないかと強く感じるのです。ことし南国市の姉妹都市である岩沼市を春と秋の2回訪問いたしました。南国市と同じで空港があり、若干岩沼市は人口少ないですけれども、5万人弱前後の都市です。しかしながら、以前から企業誘致に力を入れ、現在は臨空工業地域も整備し、新たな企業誘致も決まっております。
 一方、農地と住宅地のすみ分けは見事で、市街化調整区域でありながら、田んぼに点在する住宅の風景を見なれていた私の目に、見渡す限り家が一軒もない田んぼの風景は、衝撃でありました。これこそが優良農地というのではないかと、農業については素人同然の私も、美しい水田風景に見とれてしまいました。岩沼市では、現在JR駅前の整備に取りかかっておりますが、岩沼市議会の沼田議長が、駅前が雑多でみっともない。ここの整備が終われば、お客様をお迎えしても恥ずかしくなくなりますとのお言葉に、同じ特急電車がとまる後免駅を持ちながら、大型バスの進入するスペースもない現状を、以前京都府立大学の先生方が南国市に視察に見えたとき、南国市は副県都と聞いていたので、駅前にバスターミナルがあり、中心市街地に向けてメーンストリートがあると想像して列車をおりたが、駅を出てみて、どっちに行ったらいいかわからないと言われた言葉も思い出して、返す言葉がございませんでした。岩沼市と南国市の違いはどこにあるのでしょう。それは、市の土地利用のあり方を場当たり的でなく、きちんとビジョンに沿って計画的に整備したか、そうではなかったかの違いではないでしょうか。9割以上が市街化調整区域の南国市では、その地域がすべて山林や農地であるかというと、現状はだれもが知ってるとおりです。住宅の軒数は、何と市街化区域より市街化調整区域のほうが多いのです。南国市の基幹産業は第1次産業で、今まで開発を抑制するというほうに力を入れてきました。市街化調整区域は、本来宅地に開発すべき土地ではなく、建物は建ててならない地域ということです。でも現実は、農業委員会の許可を得て、農家の指定の分け地で家を建てたりして家がふえてまいりました。そういう既成事実で農地に虫食いのように建った住宅地が幾つも建ち、場所によっては、市街化調整区域であるにもかかわらず、大規模な集落を形成してきました。
 しかしながら、今後農地に転用されるとはとても思えない大規模集落に新しく家が建てられるかというと、そうではありません。IターンやUターンしてきた南国市に住みたいという人が、20年以上住んでいないと家が建てられないという、何とも意図がわからないような規制で家を建てられないのです。今後新たに南国市に住みたいという貴重なニーズにこたえられるのが、基本的に南国市の面積の1割弱しかない中心部の地域だけであるとしたら、周辺部を見殺しにする政策と言わざるを得ません。住宅地としての市街化区域と農業としてきちんと後世に残すべき市街化調整区域の線引きをきちんと見直すべきではないかと私は強く訴えたいと存じます。このままでは、南国市は以前前田議員さんが指摘した耕作放棄地だけではなく、空き家もふえ、荒地と廃屋の土地が点在するようになるのではないかと危惧いたします。南国市は今後発展する可能性がなければ言っても仕方ございませんが、まだまだきちんと整備すれば、より快適に便利に暮らせる要素はたくさんありますし、まだまだ活力ある町になる潜在能力があると私は確信しております。ぜひ橋詰市長におかれましては、南国市民の皆さんが夢や希望を感じられる答弁をお聞きしたいと存じます。
 以上、私の1問目といたします。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
○議長(西山八郎君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 徳久議員さんの質問にお答えする前に、ごみ出しの方法、その他につきまして、大変参考になる提案もいただきました。例えば、ごみ出しの方法について、あるいはそのほかのことについてもでございますが、現在行われている手法というものが、もう絶対のもので、最良のものであるということではございませんので、今後ともどんどん御提案をいただきたい、この場をおかりしましてお願い申し上げます。
 それでは、まず最初に、ごみ処理の問題でございますが、特にその中でもごみ袋の問題について私のほうからお答え申し上げます。
 私たちが生まれ育った、いわゆる昭和20年代、戦後の昭和20年から30年ころ、この時代というのは、本当にものを大切にする時代であったと思っております。昭和30年のごみの国内の総排出量は600万トンということでございます。ちなみにピーク時でございます平成12年このときになりますと5,236万トン、これが年間総排出量でございまして、この昭和30年といいますのは、対平成12年に比べますと11%という量でございました。昭和30年以降の高度経済成長期、そして続いて列島改造ブーム、その後平成バブル景気までのいわゆる45年間、これは言い方を変えますと、大量生産、大量消費、そして大量廃棄の時代でございました。ごみの大量廃棄によりまして、さまざまな問題が生じてまいりました。限りある資源がなくなりつつあります。また、焼却時に発生いたしますダイオキシンなどの物質による環境汚染の問題、あるいはまたCO2による地球温暖化の環境問題が深刻化しておる状態でございます。
 また一方では、埋立処分場の容量には限りがございまして、全国的に最終処分場が逼迫しておると、こういうことでございます。
 さて、ごみの分別に当たりまして申し上げますと、一つの製品は必ずしも一つの物質で、素材でできておるということではございません。以前の大量生産・消費・廃棄社会ならいざ知らず、今日はいわゆる循環型社会でございます。ごみの分別というのは、本当に不可欠なものである、このような認識を持っております。分別といいますのは、細かくすればするほど可燃ごみを資源ごみに究極されるものと考えております。ただ現在では、分別すべてにおいてリサイクルが可能であるかといえば、技術の伴わない部分もありますので、矛盾点も生じてくるかもしれませんけれども、日々の技術向上によりまして循環型社会が確立されていくものであるとこのように考えております。
 可燃ごみにつきましては、これまた議員さん方御承知かもわかりませんが、昭和49年に本市を含めまして6カ町村で、いわゆる広域での一部事務組合として香南清掃組合を設立いたしまして、現在は香南・香美・南国とこの3市によりまして処理を行っているところでございます。可燃ごみ袋につきましては、昭和49年当時、無料配布、こういうことでございましたけれども、翌年の昭和50年には、一つは財政難ということもございまして、1枚10円ということで有料となりました。そして、平成元年には20円、平成13年には大と小の袋を導入いたしまして、大袋が1枚30円、そして小袋が1枚15円に値上げされたところでございます。平成18年の可燃ごみの値上げに当たりまして、南国市財政健全化計画に定めます、いわゆる受益者負担の適正化、これによりましてごみ処理手数料の見直しということに基づきまして、平成17年7月に廃棄物処理委員会の承認を得まして、条例改正の手順を経て値上げをいたしたところでございます。平成18年の可燃ごみ袋の値上げに当たりましては、南国市財政健全化計画に定めます受益者負担の適正化、これで審議をされまして、値上げをしました。ごみ袋の値上げの算出根拠でございます。ここが一番の問題でございますが、ごみ袋いわゆる中程度のごみ袋、1袋焼却処理するのに必要な経費というものを算出いたしました。その結果、1袋87円かかっておるということでございます。したがいまして、中袋20円から30円に改正したわけでございます。これらに伴いまして大袋を1枚45円、そして小袋を20円に値上げをしたという経過がございます。
 ここで一番今後の問題でございますが、原価といいますか、焼却原価1袋につき87円かかっておるのをそれぐらいの値段をいただいておるということで、そういう意味では、全額ということではございません。ございませんが、香南・香美と一つの一部事務組合で処理しておる格差があるということにつきましては、私どもも今後のことは考えていかないといけないと思います。ただ、今中期財政ビジョンを立てまして、財政の健全化を図っておるという過程でございますので、それも一つのめどといいますか、そういうものがついた場合に、これはできるだけ香南清掃組合議会もございますので、そうした中でこの3市が肩を並べていくというようなことを、せっかくごみ袋も同じ印刷で共同で購入しておりますので、そういう努力をしてまいりたい、このように考えますので、御理解のほどよろしくお願いしたいと思います。
 次に、マスタープランの策定の件でございます。
 1点目の都市計画マスタープランの策定におきまして、これからの南国市の向こう10年間のビジョンについての市長の考え方はということでございます。私は、市長といたしまして、まず市政の主人公は市民である、これは当然のことでございます。その生命を守り、食、住の機能が整った魅力ある安全・安心・快適なまちづくりを実行していく、これが第一であるとこのように考えております。そのためには、市の発展と活性化を念頭に、すべての分野で市民と民間の方のまちづくりへの主体的な参画が不可欠である、このようにも考えております。これを推進する協力、協働の体制を構築していく。その上で総合計画でのみんなで築く、健康で安心な生き生き文化交流産業拠点の町、こういう総合計画でのまちづくりビジョンを掲げてきたところでございます。そしてこのビジョンを具体化するには、計画に掲げました施策、これからいかに実行していくかが大変重要なポイントになる、このようにも考えております。市民と民間の協働を得ながら限られた財源、これを最大限に有効に使うことが必要であると思っております。
 また、マスタープランの計画策定の県との調整についてでございますが、議員の皆さんの御指摘のように、現状の都市計画に対する市民の声あるいは行政の思い、こういうものが十分反映、発揮されておる、このようなマスタープランには、正直申し上げましてなっておらないと思っております。今後、県が平成21年度に改定を行う予定となっております高知広域マスタープランに南国市のマスタープランが反映されていくように強く要望してまいると同時に、強い姿勢でこれに臨んでまいりたい、このように決意をしております。
 そして、今この南でずっとやっております、いわゆる当面の都市計画街路、L字型の問題ですが、これが近々完成の予定でございます。引き続きこれを北進あるいは東進、南進していく、このような決断も迫られておりますし、何よりも東工業高校から以西への引き続く事業、これを過日県のほうにも強く要請したところでございますし、この街路事業が済めば、まちづくりができたということでは決してございません。これは今の国におきますまちづくり推進事業の導入も見きわめまして並行してやっていかなければならないし、そして逆に県から提案もあっております中心市街地の道路の問題、そしてこの街路に並行して面的整備も一定南国市の力量に合った方法で面的整備も進めていくこと、これが大変重要な今後のまちづくりのかぎを握るものであるとこのような認識を持っております。先ほど徳久議員さんから夢のある答弁をということでございましたが、夢は大きいほどいいかもわかりませんけれども、我々は常に身の丈に合ったそういうものを実行可能な範囲で着実に進めてまいりたい、このように考えております。
 次に、定住自立圏構想の問題でございますが、これも私のほうから答弁申し上げたいと思います。
 いわゆる定住自立圏構想につきましては、議員さんの言われるとおりに、総務省が先行実施団体を募集しました。中心市に20市、そして周辺市町村が3市3町の18圏域が指定されております。そして、今後総務省が先行実施団体の意見を聞きながら、平成20年までの末をめどに定住自立圏要綱の策定あるいは支援策について取りまとめることになっております。そして、先行自治体は、遅くても平成21年度中に定住自立圏の協定を目指すとこういうことになっております。先行実施団体の定住自立圏における取り組みの予定内容は、地域医療の強化、あるいはコミュニティバスの広域運行であるとか、農産物のブランド化、また観光施設をつなぐ交通網の充実などが主なものとなっております。現在、本市は香美市、香南市とともに高知県産業振興計画における物部川流域の、いわゆる地域アクションプランを策定中でございます。3市の特色を生かしたそれぞれの市の取り組みに加えまして、3市協働の取り組みといたしまして、木質バイオの活用など取り組みを進めることになっております。
 また、広域行政の取り組みといたしましては、国民健康保険あるいは介護保険の広域化についても現在検討しておるところでございます。
 さらに、本年度より3市協働で高知大学との連携をいたしまして、いわゆる土佐フードビジネスクリエーター人材創出事業、これにも現在取り組んでおります。今後も3市のスクラムを強固なものにしていきたい、このように考えております。このように3市がともに連携いたしまして、補完できるところは補完し合い、3市全体の発展を目指すことは、定住自立圏構想の理念に一致するものであるとこのように考えております。将来定住自立圏構想に応募する、こういうことも視野に入れまして、地域アクションプランあるいは広域行政のあり方についても検討してまいりたい、このように考えております。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 環境課長。
      〔環境課長 池知 隆君登壇〕
○環境課長(池知 隆君) 市長答弁を補足いたしまして、お答えいたします。
 本市のごみの分別につきましては、南国市の家庭ごみの分け方、出し方とごみの分別辞典に書かれております。ごみ品目を約390種類抽出いたしまして、可燃ごみや雑ごみ等に区分し、出し方や処分のワンポイントを記載しておりますが、市民の皆さんにはこれを参考にしながら分別していただいております。
 しかし、それでも分別は容易なことではありませんが、この細かな分別のおかげで収集がスムーズにいき、成果を上げております。一例を挙げますと、可燃ごみの処理量は前年度よりも減り、減少傾向にあります。
 また、八京にあります一般廃棄物最終処分場、ここはいわゆる雑ごみを埋める場所でございますが、雑ごみの量が少ないおかげで、その埋立率は平成14年の供用開始以来7年間で12.01%と余裕を持って運転できております。これは市民の皆様の環境意識の高揚と地道なごみ分別のおかげであると感謝いたしております。御苦労をおかけいたしますが、今後もごみの分別に努めていただきますようにお願いいたします。
 次に、同一日に収集しております紙、布やペット、瓶、雑ごみを別の日に収集したらどうかという分別方法の検討でございますが、ごみの収集日回数がふえれば、委託業者の委託料にも影響し、また環境委員さんの負担もふえ、その結果、市の財政負担が大きくなることが懸念されます。
 また、ごみの収集日回数がふえれば、市民の方はいつでも出せるのではないかという安易な気持ちに傾くのではないかと懸念しております。担当課としましては、議員さんの御提案も参考にさせていただきながら、当面は現状の収集で行いたいと考えております。御理解のほどをよろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 都市整備課長。
      〔都市整備課長 神田 彰君登壇〕
○都市整備課長(神田 彰君) 市長答弁を補足いたしましてお答えいたします。
 まず、都市計画マスタープランの策定状況と今後の日程につきまして御報告させていただきます。
 10月に第2回目の地域のまちづくりワークショップを行いまして、11月26日に第3回目のマスタープラン策定委員会を開催いたしまして素案を作成いたしております。今後は来年の1月に市民への広告、縦覧、説明会、公聴会を行いまして、その上で都市計画審議会、議会への報告を行い成果品としていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
 それでは、2点目の今後の市の大きな発展はあるのかということでございますが、新マスタープランでは、本市の恵まれた陸、海、空の広域交通拠点性などの地域特性を生かしまして、工業系につきましては、高知自動車道インターチェンジ周辺や国道東バイパスと都市計画道路高知〜山田線、通称あけぼの街道でございますが、との交差付近の地域を、産業振興を図るために自然環境や周辺の土地利用との調和を踏まえた上で地区計画等による新たな工業系市街地の形成を検討し、企業誘致活動の積極的な展開を図ることとしております。
 また、大学、高専がある空港周辺や高知大学医学部周辺は、産学連携による新たな産業拠点の形成を検討し、産学連携拠点、研究学園拠点としての整備を図ることとしております。
 さらに、南国オフィスパークを初めとする既成の工業団地やなんごく流通団地、高知みなみ流通団地地区及びその周辺の地区を産業拠点として位置づけ、周辺交通環境の整備を図るとともに、経済動向を見きわめつつ、既存工業団地の充実拡大による新規工業系市街地の形成を図り、産業機能の強化充実を図り、安定した雇用の場を提供し、定住による人口増及び税収の増加を図っていきたいと考えております。
 続きまして、住宅系についてでございますが、総合計画で設定をいたしました平成27年度に5万3,000人とした目標人口から、現行の住居系用途地域内において供給可能な住宅地が存在することから現状維持となっており、市街化区域への新たな編入は計画できておりません。このため市街化区域の道路体系の整備や下水道、区画整理などの都市基盤の整備を行うとともに、市街化区域に隣接または近接した市街化調整区域の適地を住居系ゾーンに設定をしまして、行政や民間による地区計画等を導入し、良好な住宅地の形成を図り、定住人口の増加を図ることとしております。
 また、商業系につきましても、年間商品販売額や過去の平均伸び率等から同様に現状維持となっております。現市街化区域での商業の大幅な発展は見込めなく、このため無秩序な都市の拡散化や既存の商店街への影響を配慮した上で、国道東バイパスと都市計画道路高知〜山田線、通称あけぼの街道ですが、との交差付近の地域や市街化区域に隣接または近接した市街化調整区域の適地を商業系ゾーンに設定し、民間活力による地区計画等を導入し、大規模商業施設を含む商業系用地の形成を図ることとしております。これらのことから、今後の市の発展については十分にあるとは考えております。
 また、大規模指定集落を初めとする市街化調整区域での開発許可制度につきましては、既に県のほうに条件緩和を要望しておりますが、他県との整合や高知広域の関係市町との調整を理由に、いましばらく時間がかかるようでございますので、御理解のほどをよろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 3番徳久衛君。
○3番(徳久 衛君) 市長を初め関係課長の皆様方から御答弁いただきましてありがとうございました。
 まず最初に、ごみ問題でございますけれども、現在ごみ収集している仕組みが最善ではない、今後とも検討していただけるというお答えの一方、課長さんからは、当面は現状でっていう話もありましたので、どちらのほうがどういうような疑問もありましたけれども、実は私もいろいろインターネットでもっと他市でいい方法がないかということで随分調べました。その中で神奈川県の藤沢市というところが、非常に私も、これいやいいなと思ったのは、戸別収集をしている。一軒一軒収集してますので、ごみステーションというのが、一応あるんですけれども、それは資源の瓶、缶、ペットボトル、本、雑誌、そういうものはそちらで収集して、リサイクル業者が収集しますけれども、一般の可燃ごみや不燃ごみは戸別収集をしております。それは平成19年度10月ですから、言ってみれば1年ぐらい前から始まったやり方です。それはどうしてこれがいいかなと思ったのは、もちろんコストの問題等いろいろあるんでしょうけれども、御存じのとおり高知県は高齢化が進むスピードが早くて、私も朝、私の家のごみ出し係ですので、ごみ出しをしていくと、近所の高齢者の人が、手押し車っていうんですか、あれにごみを置いて、遠い方では、50メートルとか100メートル近くごみステーションまで離れていてて、持っていくんで大変だというような話を聞いたり、何か取っ手があったらもうちょっといいのにっていうような話も聞いたりします。この藤沢市っていうのは、戸別収集でありながら、ごみ袋がレジ袋のように取っ手があるもので、持ち運びも非常に便利です。こういう事例もありますので、御検討いただきたいというのと、ここが何でいいかなと思ったのは、可燃ごみと不燃ごみですよね、これは指定袋で結構高いです。この指定ごみ袋を使わなければなりません。ただリサイクルするペットボトルとか瓶、金属類、缶類ですよね、そういうものは市販の半透明の袋で出せるわけです。
 理屈からいうと、リサイクルに協力していただいているから無料で収集するというほうが、市民の皆さんのコンセンサスというか、同意を得られやすいんじゃないかなというのが私のこれを見ての感情です。分別を頼んでいるのに有料の袋を使えというのは、ちょっと筋が違うんじゃないかなと思ったんで、こちらの藤沢市のほうが理にかなってるというような感じがしました。
 それと、ホームページにいろいろ市民の皆さんからのごみについての質問等がありまして、ごみ袋が高過ぎるのではないかということで御質問をいただいております。それに対して藤沢市の答え方は、ごみ処分にかかる費用の25%を市民の皆様に負担していただく制度ですということで、もうパーセンテージをきちんと決めて袋の値段を設定してます。そうすれば、市民の皆さんもじゃあ25%は自己負担ですねと、受益者負担の原則からいったらわかりやすい。確かに行財政改革で南国市は財政的に厳しいけど、それをごみ袋の理由にするのは、僕はちょっと違うんじゃないかなと思いますので、かえってこれ今3割近い負担になってますけれども、一応こういう負担ですけれども、例えば平成23年ぐらいから市の財政も健全化していくようであれば、それを25%ぐらいにするとか、そういう話であれば、もうちょっと受益者負担ということで市民の皆さんの納得もいただけるんじゃないかなと思いますので、そこら辺はまた十分検討していただけたらと思います。
 次に、2点目のマスタープランでございますけれども、なかなかこれは大変だと私も感じております。地区計画による対処というのは、どちらかというと裏わざみたいなもので、本来であれば市街化の区域は市街化区域として、市街化調整区域は宅地化しないきちんとした農地としての保全をする目的でそういうエリアにするというのが本筋だと思うんです。
 でも、現実はどうかというと、南国市だけでなく、県と市、国との関係の中で法律があってやってることですので、いたし方なく地区計画による大規模集落の問題であるとか、そういうのを対処せざるを得ないというのはわかるんですけれども、やはり本筋で言えばそうあるべきだと思いますので、なお私きょうは無謀なことを言うたかもしれませんけども、現実問題できるかできないか、高知市との連携を破棄するというのは現実問題本当は大変なことで、軽々しく言えるようなことではないと思いますけど、やはり本道は本道としてやはり主張すべきは主張する、南国市の本当に真の地方自治の自立に向けてやはり小手先の手法でなくやっていただきたいというのが私の気持ちでございます。
 それと最後に、市長に言いたいのは、ごみ袋の話をしましたけれども、実はよく南国市は公的負担が高いというようなことを市民の皆さんから言われます。御存じのとおり、介護保険料は高知県下一高くて、固定資産税は1.5%、標準税率より高い税率をかけてるということで、まずそういうことを言われます。
 実際、香南市、香美市に、事業をされてる方で、向こうが安いからということで新しく工場を建てるときにそちらへ行かれる方もおりますし、南国市の方が香南市に住居を構えるというケースもございます。
 漢文に、まず隗より始めよという漢文がございまして、燕の国の昭王の王様が、自国が斉という国に攻められたときに、宰相である郭隗に、これは大変なことでどうしたらいいかということを尋ねたときに、郭隗がある王様が千里を走る馬が欲しくて随分探したけれども、どうしても手に入らない。そこで、ある男が私が探してまいりましょうということで、見つけたんですけど、一足違いで死んでしまいました。その死んだ馬を、1,000金持って出たんですけど500金で買って、死んだ馬を買って帰ったら王様が怒って、何で死んだ馬を買った、500金も出して買ったんだと言ったら、その男は、死んだ馬を500金で買うんだったら、あそこは生きた馬だったらもっとすごいお金で買うだろうから、きっと千里の馬を持ってる者が名乗り出てきますという話をしたら、その後3人の者が千里の馬を持って訪ねてきたという話を郭隗が昭王に話しします。ですから、私のような非凡な者でも、厚遇すればいい人材が集まって国が栄えますよということを言ったのがまず隗より始めよということで、そのとおり、郭隗を厚くもてなすと、その後どんどんいい人材が集まって、とうとう昭王は斉という国を打ち破ったというお話でございます。
 ですから、損して得取れという話もありますので、やはり南国市に住みたい、ここで働きたい、そういうニーズをつくってあげれば、そのときは損をするかもしれない政策でも、後々長い目で見ればそういう政策をとってよかったというような政策もあると思います。
 どうしても負担ばかり強いると離れる人心、人の心もあると思いますので、やっぱりそこら辺は長い目で考えて、どういう政策をとることが南国市の発展に通じるのかということを考えていただけたらと思います。
 以上で2問目です。
○議長(西山八郎君) 答弁を求めます。市長。
○市長(橋詰壽人君) ただいまの最後のお話は、私も大変好きな話でございまして、今後もそういう意味で市政に取り組んでまいりたいと、このように考えております。
 ごみの収集に関連して冒頭に提案といいますか、ございました先進地のお話でございますが、堆肥化の問題がございました。これは私自身も岡山のほうに生ごみの堆肥化というのを実際に目で見てきたわけでございます。これも非常にいい手法ではないかと思います。
 ただ、これ南国市2万世帯ぐらいあるわけですが、これに浸透さすというのはなかなか一挙にはいかない問題であると思っております。したがいまして、こういうようなことというのは、一つのモデル地区を設けてやって広めていくということにならざるを得んじゃないかと。
 それから、大したものではないかもわかりませんが、堆肥化する過程での機械化、そういうこともございますし、それからにおいの問題も少しございます。そういうようなこともございますので、そういう一つの生ごみの処理の問題につきましても、いろんな手法、費用対効果といいますか、そういう面からも検討しながら、現行を続けながらその側面でやっぱり常に考えていかなければならない問題であると、このように認識をしております。
 とにかく南国市は衛生委員さんという呼び名で呼ばれておった時代、これは本当に家庭の衛生の問題、主にまだまだあるわけですけれども、全家庭がほとんどトイレがくみ取りであった時代、あるいは一般家庭にもネズミがたくさん発生した時代にそのネズミの駆除の問題とか、そういう時代にそういう薬剤の散布だとか、そういうことをやるために南国市では衛生委員さんというものが大変早くから組織化されました。これを引き継いだのが現在の環境委員さんでございます。歴代すばらしいボランティアの代表格のような方が、それぞれ国分の高村さんであるとか、それから前議員の竹内議員さんですね、そういう方とか、現在は門田さんとかという方が環境委員の代表として活躍もしていただきました。
 この組織というのは、私は高知県他の市町村に大いに胸を張って誇れる組織であると思っております。ですから、この組織をやっぱり大事にして、そういう組織の御理解も得ながら、その力量に合ったことをやっていかないと、なかなかころころ、ころころ変わったわけじゃないですが、変えていくと無理がいくという問題もございます。こういう400人近い組織を南国市が隅々津々浦々まで組織化するということは、なかなか5年、6年でできるもんではございませんので、これをどうしても大事にしていきたい、このように思っております。
 それから、都市計画マスタープランの問題でございます。正直申し上げまして、私は、今回の都市計画マスタープランで先ほど御答弁申し上げました都市整備課長が、市長の思いはということで何回かお話し合いもさせていただきました。
 その中で、私も今後のまちづくりについて、あれやこれやとたくさんの思いも持っております。しかし、どうしても県との調整あるいは広域での調整ということで、なかなか私の思うとおりいかないという部分がございます。ございますが、先ほど言いましたような、徳久議員さんおっしゃいましたような地区計画、これでかなりの部分、これは正面からの行政手法ではないかもわかりませんけれども、これでかなりの部分乗り切れるといいますか、ことが方法としてありますので、あるいはそういう地区計画でやっていくとかという、私はそういう意味では実をとったつもりでございます。
 それと、今後のまちづくり、これは全然まちづくりと違うわけですが、私は自分の地域で農地の区画整理といいますか、そういうものに携わってきました。これは現在もおります万徳建設課長の非常な御指導を得て、53ヘクタールぐらいのものをずっと整備、それから用・排水路と区画整理をやったわけですが、これはこういう地域挙げてやることというのは、本当の意味で地元には汗をかいてもらわないかん、絶対にできないことです。
 経費という意味では、いろいろな国の事業であるとか、県あるいは市ももちろんでございますが、経費のところは出したとしても、人様の一たび個人の財産に手をつけるという事業でございますので、面整備というのは、そういう意味では本当に、この何十年か立ちおくれた南国市をその地域の百年の大計を実施するわけでございますので、これはもう目の色変えて地域の方々と行政とががっしり手を握ってやっていくしかやる道はございませんので、お隣の高知市はどんどんどんどんそれを進んでおりますので、我が南国市がそれができないということは私はないと思いますので、これも職員の研修も兼ねてこういう先進地にも来春は職員も派遣して研修もさせたいと思っておりますので、今から職員も育てて、ちょっと遅いかもわかりませんが、職員も育てて、現場をやっぱり見てやっていく力、力量をつけないといけないと、このように思っております。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 3番徳久衛君。
○3番(徳久 衛君) 市長におかれましては、本当に誠意ある御答弁いただきましてありがとうございます。
 このマスタープランにつきましては、10年に1回の見直しということで、もうこの機会にきちんとした意見を交わさなければやはり後で禍根を残すことになると思いますので、多分この後、私以外の議員さんもこの議題を取り上げられておりますけども、同じ思いだと思います。
 また、私の気持ちとしましては、質問することによって市長へのエールをしてるんだというふうに受け取っていただきたいと思います。同じ気持ちで南国市をよくしていきたい、少しでも住みやすい、市民の皆さんが南国市で住んでよかったというそういう町にしたいという思いでの質問ですので、どうか、これの御答弁は要りませんけれども、ぜひ力強く進んでいっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。