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検索結果 »  平成20年 第332回市議会定例会(開催日:2008/06/13) »

一般質問 2日目(浜田 勉)

質問者:浜田 勉

答弁者:市長、教育長、関係課長


○議長(西山八郎君) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。15番浜田勉君。
      〔15番 浜田 勉君登壇〕
○15番(浜田 勉君) おはようございます。
 私は、市行政が市民生活の改善、向上に、あるいは健康増進に役立っているのかどうかを物差しに、執行部をただしながら、みずからも襟を正し、あしたの夢がつかみ取れるように努めたいと思います。
 私の通告いたしました質問骨子は、市長の政治姿勢、その点で2つあります。1つは市長の農業観、とりわけ食料危機の今、そして減反政策をどう評価し、そして今後それについての解決の見通しはどうなのか。2つ目が、職員の市民道義から逸脱した公務中の行為について、非正規雇用について。大きな点では、市内4小・中学校のクラブ活動について、その施設の改善問題について。3番目が、禁煙についてでございます。
 今述べた大きな3つの点、この本論に入る前に、私はこの3カ月の間、渦巻きのような激動の世界、これを見詰め直し、記憶し、そして忘れてはならない教訓として社会進歩の活力源にしたいと思います。ミャンマーのサイクロンあるいは中国四川の大地震あるいは日本の岩手・宮城の内陸地震あるいはアメリカアイオワ州における穀倉地帯の大洪水、ここではトウモロコシが全滅をする、食料高騰の一因ともなっている。また、石油や食料の大きな値上げ、ヘッジファンドなどによる投機、このマネーゲーム、人々の不幸を栄養にして肥え太るルールなき資本主義の猛者の姿、こういうのはまとめて、さらに深刻さが増しているのが地球温暖化と食料危機であります。食料をめぐっては暴落や飢餓人口の増大、餓死が報道されています。私たちは、農業は地球を冷やし、食料を供給するという最大の機能を生かしていきたいと自覚を高めているところであります。
 国内を眺めてみれば、司法の判断や動きが、また衆・参の決議が政治の緩慢を許さない姿を映し出しています。司法の面では、最高裁での国籍法の違憲判決、さらに高裁での原爆症認定、イラク派兵への違憲判決など、世界と国内世論を尊重した判決は清々しいものでありました。また、明治時代のそのまま残っていたアイヌ差別を撤廃させた衆・参両院のアイヌは先住民であるの決議は、国連の先住民決議にようやく到達したもので、これからの実質的な肉づけが強く求められています。私は、今述べたヒューマンの立場から、通告いたしました本論に入りたいと思います。
 まず、第1に市長の政治姿勢、今の農業危機をどうとらえているのかというふうに入ってまいりたいと思いますけれども、せんだって私どもは農業シンポジウムを開きました。そのときに、市長にはメッセージを寄せていただきました。そのお礼を申し上げなければなりません。その大きな励ましをいただきまして、副市長に託されたメッセージは、農政が固定的な減反レールの上を走るだけではなく、価格保障と所得補償で守られた農業政策、そういうな政策が今の食料危機のもとでは大切ではないかというふうに解説、あるいは評価をいただき、また農林課長は生産者、そして消費者、そして園芸連の専務や県の園芸流通課長など、その一人としてのパネラーとして地産地消、学校給食、棚田米の取り組みの真相を話していただき、まさに生きた教科書そのものでありました。このことは、南国市の一方策だけではなく、再生プランの報告者紙智子参議院議員にも大きな感銘を与え、全国への発信となったことは興味深いものとなりました。農業再生シンポはまさに時宜を得た取り組みとして会場いっぱいが再生プランを片手に熱心にメモをするという集中した学習集会になったことは、農と食への関心の高まりをそのままに反映したものでありました。議員の方にも御参加いただき、この場をかりてお礼を申し上げます。
 では、農業問題から入って市長にお尋ねをいたします。食料危機のとらえ方あるいは減反施策の問題、これら2つは統一的に進めなければ解決をいたしませんので、その点で御質問をさせていただきます。
 今、世界では8億5,000万とも、あるいは10億人とも言われる人々が食料危機、命の危機まで追いやられ、暴動なども起きています。この食料危機は、地球温暖化、それのもとによる気候変動、そして不作、こういう現象が日本でも、九州でも佐賀県、宮崎県での青あるいは白米、あるいは未熟米、そして作況指数が70から80という状況、高知市においても去年の青あるいは未熟米というふうな形で既に温暖化の現象あるいはそれの気候変動による痛い自然の人間に対する行動が行われています。
 とりわけ、世界の穀倉地帯と言われるオーストラリアにおける米の、あるいは麦の減収、これはただの減収でありません。そして、いわゆる燃料の問題、エタノールなどに費やされる穀物、これの、言えば食料を燃料と食料とで奪い合いをするというふうな状況があります。また、貧富による食料供給量、つまり貧しいがゆえにその食料を買うことができない。昔、貧乏人は麦を食えという話があったこともありますけれども、今やそんな状況以上に貧乏人は死ねと言わんばかりの状況がつくられています。
 さらに、投機によって値をつり上げ、ぼろもうけをしてすり抜けようとする、先ほど触れましたヘッジファンドなどによる、いわゆる人の不幸、命をもうけの対象にするというふうな動きも、これがまさに資本主義の主人公かのごとく振る舞っている恥ずかしい現象が生まれています。
 日本では、そういうふうな動きに対し、減反の見直しを町村官房長官の談話でもあるように、国の内閣の看板、政府の看板である官房長官みずからが減反を見直すべきであるというふうに述べています。また、世界の食糧機関では、貧しい人々への静かなる大量殺人である、そういうふうに警告をして、食料問題を、言うならば最近あった食糧サミット、このように今や地球温暖化問題とあわせて食料問題がもう避けては通れない超現実的な姿になっていることを証明しています。
 また、食料への投機の禁止を英国のいわゆるトップマネジメント、彼なんかもそういう今の食料への投機、そういうヘッジファンドなどによる投機によってぼろもうけをしようとする、そういうふうな行動についての規制を国連でというふうな動きが高まっています。また、英国のブラウン首相に至っては、この今の食料危機の問題は道徳的な問題であるというふうに世界に働きかけ、食の問題を大きく取り上げています。
 また、国連の世界食糧計画、WFP、どういうふうに読むのかわかりませんけれども、ここでは今の食料の価格高騰は静かなる津波であるというふうに今から数カ月前に発表しておりましたけれども、今やサイクロンあるいはハリケーンのごとく貧しい人々を襲っているというのが今の状況でございます。
 次に、人事政策についてお尋ねをいたします。
 職員を市民サイドからはどのように見ているのかということでありますけれども、市民は職員に完全無欠を求めているものではないと思います。通常的な職務、公平な市民応対、政策対応への積極的な勤勉意欲、つまりごく当たり前の目を持って期待し、信頼を寄せているのが市民の目、ダーウィンの目ではありませんけれども、まさに市民の優しい目であると思います。だが、一たん市民が寄せる期待を裏切るような行為は、鋭い批判の目となり声となって行動を起こしています。市長は市民の通報がなければ職員の勤務状況をつかめてないことを、新聞3紙は前のサテライト事件を念頭にしてか、共通して記事が出されています。つまり市民の通報があって発覚したと述べています。3紙とは、高知新聞、朝日新聞、毎日新聞でありますけれども、発覚という言葉が共通して使われている、このことに私は重大な懸念を持つものであります。つまり広辞苑で見てみれば、罪悪、陰謀、または秘密、隠し事のあらわれること、つまりばれたを表現しています。このことへの認識と今後のあり方についてお答えをいただきたいと思います。
 次に、非正規雇用についてお尋ねをしたいと思います。
 この非正規雇用、私はこの非正規という言葉はどうも納得はいかないっていう思いがずうっとありまして、つい不正規という表現を使ったりいたします。いわゆる正規にあらずではなく不正規じゃないかと常々思っています。皆さんはいかがにお思いでしょうか。
 この非正規雇用は、1990年、雇用労働比20%が2007年では33%、小泉改革で言う緩和政策あるいは国際貢献は日本の若者の夢を奪っています。若者の非正規労働比は3分の2とも言われ、いろんな深刻な社会現象をつくり出しています。将来の不安から恋人もつくれない、結婚もできない、夢も持てないなど本当に困った日本となっています。この非正規の人たちはほとんどが200万円以下のワーキングプアという層に押し込められ、ウサギ小屋で働きバチが飼われているにすぎない人生を送っています。その中から、名ばかり管理職の動きなど大きな変化が生まれていますが、では南国市役所の非正規雇用はどうなっているのでしょうか。非正規雇用の人数、あるいは賃金はどういうふうになっているのか、お答えをいただきたいと思います。
 教育長にスポーツ拠点校の施設の実態と改善策についてお尋ねをいたします。
 私は、6月9日、鳶ヶ池中学校、長岡小学校、北陵中学校、香長中学校を訪問して、相撲、柔道クラブの力強い前進のために何をなすべきか、何が不足なのかをお尋ねしてまいりました。突然の訪問にも支障なく快く学校側は率直にお答えいただきました。具体的な要望は別としても、共通していたのは先生方の子供に寄せる愛情、可能性にかける思いや情熱は強烈でございました。
 この4校は、ともに拠点校とも言うべき学校であるということです。相撲の鳶中、長小、柔道の男子が北陵、女子が香長中といったこと、ともに南国市周辺の受け皿になっている学校でございます。つまりここでは集中教育がされているというふうに理解をいたしております。その舞台とも言うべき土俵あるいは道場が不備という共通性を持って深刻さが増していること、私も現場へ行ってびっくりいたしました。
 相撲の両校は、南国市火鎮祭の相撲行事の、高知県中学校春季相撲選手権大会、38回を終えましたけれども、わんぱく相撲大会、27回を終わりました。南国市の出場チームとして火鎮祭行事を支えている学校であります。南国市相撲場がなくなってもう数年になりますけれども、この火鎮祭行事はことしで4年、赤岡ドームをお借りして行っています。南国市の火鎮祭が赤岡ドームで、なかなかおつな話でございます。市長は昨年、教育長はことし、ごあいさつをいただきましたので、土俵のないわびしさは御理解いただけるものと思います。
 鳶ヶ池中学校にはことし長岡小学校から3名、市外から1名が相撲部に、されど土俵は四本柱が折れ、屋根は傾き、危険屋舎となっています。鉄骨ハウスのような形式でつくれば、安価で、そして多角的に利用できると思います。学校、保護者会の保護者などと話し合い、善処されることを願っています。
 今、鳶ヶ池中学校の子供たちはどういう練習をじゃあしてるのか。農業高校へ、あるいは長小へ毎日移動教室でございます。長岡小学校の土俵と更衣室が今度の体育館のいわゆる工事に伴ってどうなるのか不安がっておりますので、それは大丈夫よというふうな返事を具体的に保護者にやっていただきたいものでございます。
 次に、柔道の2校です。香長中は女子の拠点校、道場は特別教室を利用しているので、試合場ほどのスペースはありませんが、練習可能。5日は学校、そして1日か2日はスポーツセンターと道場には不足はない。だが、心配なのは成長期の食事バランスのとれたこと、その食事が一番問題だ、食事が確保できていない、弁当持参は難しい、何とかしてほしいというのが保護者から、あるいは学校当局からもそういう要望がされました。その点で県のほうで開発販売を始めましたナス弁当、これは別としても、そのような栄養バランスのとれたその弁当の問題を、学校給食がない今、暫定的な、いわゆる緊急避難型のスタイルをもってこの弁当の開発、取り組みが求められるものであります。
 また、北陵中は、香長の悩みとは違い道場が使えないという深刻さであります。男子の拠点校、そういう性格を持ちながらも、学校の道場が思いっきり練習ができない、型や技の研究、トレーニング、せいぜいが寝技しかできないという。この北陵中学校へ来ている生徒でありますけれども、今部員は12名ですが、6名がいわゆるエリア外、市外が5名、1名が南国市というふうに、まさに拠点校の性格が強固であります。だが、道場が使えないので練習は全部近所の和田道場に通っている。少なくっても公立中学校のクラブ活動が私塾たる道場を借りなければクラブ活動ができないということは、余りにもいただけないし、ひだけた取り組みと言わざるを得ません。
 解決策の一つに、ことしは1つの普通教室で利用しています。つまり北陵中学校は1つの普通教室を道場にしていますけれども、来年は1教室あくということで、2つの教室を連接したら練習もできる。ともかく道場の整備が緊急的なテーマであると、これは指導教官も、あるいは校長も教頭もの要望でございます。
 また、ここで学校側と父兄の意見の違い、あるいはとらまえ方についておかしな現象がございます。父兄の側は、ともかく弁当あるいはそういうな学校給食の必要性を強く叫んでいます。だが、学校当局は弁当は全員持ってきてるという認識で、これは柔道の担当の先生も、そして校長も教頭も同一意見でございましたが、父兄が言うにはそうではない。では、クラブ活動におる12名の日常的な弁当のぐあいはどうかというので、2日にわたって父兄は検証したそうでありますけれども、この2日の2回の検証では、2名が確実に弁当を持ってきている、そして三、四名はコンビニで買う、三、四名は大体和泉屋でいろいろ買うてうちで弁当に詰め合わせをする、そしてあとが3名くらいの人がパンである。というふうに、父兄は2回のチェックで確信を持って、こういう実態だから、今の成長期にある子供たちの栄養バランスのとれた食事というものが学校当局のほうで工夫をしていただけないものかというふうに強く訴えられました。どうしてこんな不思議な現象、同じ出来事に2つの全く違ったとらまえ方があるのか、不思議でなりません。
 次に、5月31日、世界禁煙デーの取り組みについてお尋ねをしたいと思います。
 たばこについての発言は、生産者、喫煙者をともに知り、みずからもヘビースモーカーであった私が、あるいは最年長という私が述べなければ触れがたいタブーがあるようですので、非喫煙者の気持ちと社会的マナー、さらには喫煙者の健康害を心配しての発言をしたいと思います。
 私自身は、今から5年前の7月1日前日までロンピーを大体60本くらい吸うのが当たり前でありました。医者からはいつも控えるように、心臓やのどに悪いと言われていました。あげくの果ては、カテーテルでの検査を受けるということになりました。それでも休む、あるいはやめるというわけでもなく続けていましたが、他人への害、副流煙の問題が強く叫ばれるようになり、私自身が吸入するよりもっと悪いということについては考えさせられました。みずからは自業自得で納得でありますが、家族や友人を緩慢なる殺人行為の中に囲い込んでいたことは許されるべきものではありませんでした。昔から言うじゃありませんか、たばこは百害あって一利なし、酒は百薬の長と。そうであったにしても、たばこを吸うとすうっとする、目が覚める、頭がすっきりする、気持ちが落ちつく、話をしているときの間合いがとれるなど、依存症が自己保身への減らず口をたたいていただけのことと今では恥ずかしい思いです。また、そんなせりふを今でもよく聞きます。
 保健福祉センター長にお尋ねをいたします。
 世界禁煙デーは、いつ、どうして、どのように設定され、どんな活動がされているのでしょうか、お教えをいただきたいと思います。
 そして、先ほど市民の目ということで強調いたしましたが、市民は今南国市役所にある喫煙所、これを見て、あれは職員が吸うところかよと、市民が吸いやあせんでないかというふうな御意見が1つございます。また、今飛行機へ、あるいは公共交通機関に乗ったらたばこは吸わない、あるいは病院へ行ってたばこは吸えない、あるいは吸わないというのが常識だ、そういう点で、のんべんだらりとたばこを吸うということについては、これは考慮すべき内容ではないか。もっと会社のように時間設定をしてたばこを吸う、あるいは休み時間をつくる、つまり体操の時間があるように、そういうふうな思いでリラックスした気持ちでたばこの時間を今の悩みあるたばこ喫煙者に対して時間を保障する。のんべんだらりは、これは市民の目から見てもいただけない、またそういう声が寄せられていますけれども、ではそういうふうな声が総務課や健康福祉センターのほうには声がないものか、それもお尋ねしておきたいと思います。
 私は、それらを総合して、喫煙箇所の再検討あるいは喫煙時間の設定、これを検討されるように求めるものであります。その検討も市長が、あるいは副市長がというんではなくって、喫煙者、非喫煙者、それへ総務課長または健康福祉センター長などが入って最善策を練り上げる、そして各職場へそれをおろして検討していただく、そういう納得のたばこ談議をしていただきたい。そのことが、開かれた職場、市民に愛される職場になると思います。これは通告をいたしてございませんでしたけれども、そういうふうな点で総務課長あるいは健康福祉センター長、いかのようにお思いになるか、お答えをいただければ幸いでございます。
 以上で第1問を終わります。
○議長(西山八郎君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 浜田勉議員さんの農業問題、特に2つの観点について御質問があったと考えております。いわゆる食料危機をどのようにとらえておるか、また減反政策、これについてこの対応はどうなのかというようなことであったと考えております。順次答弁申し上げます。
 世界のいわゆる食料危機というもの、これは現在食料に関する市場では需給逼迫傾向が強まって価格が高騰しておる、こういう状態にあると考えております。現在の価格高騰は、これまでの周期的な変動ではなく、構造的な変化と言われております。食料需給の逼迫の背後には、中国あるいはインドなどのいわゆる新興国の旺盛な消費に対しまして生産が追いつかない、世界の穀物在庫が取り崩されている、このような構図が浮かび上がってくるわけでございます。人口大国である中国あるいはインドなどのいわゆる発展途上国が、激しい勢いで、工業化によって猛烈な勢いで先進国へのおくれを取り戻そうとする大きな動きが始まっていることが1つの要因である、このように考えております。
 今までと違い、穀物だけではなく原油や鉱物資源などの最近の資源価格の高騰に共通することは、旺盛な消費拡大に供給が追いつかないものであるということではないかと。70年代の石油危機や食料危機と違って、現在では資源の枯渇あるいは地球温暖化のこの2つの危機感、これに直面しておりまして、価格が高騰しても資源に限界があり需要にこたえられない、このような状況にある。だれもこれをとめることができないんではないかと、このような危機感を持っております。私たちのそこでできることは何なのかということになるわけでございますが、いわゆる省エネ、省資源、環境問題への取り組み、2つの危機が進む速度を緩めることである、そういうことではないかと考えます。
 日本は、今までお金を出せば食料は幾らでも買える、こういう時代は既に終わっておるんではないか。食物価格の高騰は既に日本の消費者や、あるいは農家を直撃しております。耕作放棄地対策や生産調整についても、今までどおりではいけないのではないかというようにも思っております。生産調整地でのいわゆる飼料米の生産を初め農業技術、環境への対応など、早急に備えることが必要ではないかと、このように考えております。
 過日、岡山農政局のほうから生産調整について、いわゆる南国市にハッパをかける、協力を強く依頼するお話がございました。現状、日本の米だけについて言えば余剰米の状況などについてお話がございましたが、私は逆に南国市の地産地消の取り組みについてお話を申し上げました。昨日の前田議員さんの質問にも関連するわけでございますが、全国的に国策としていわゆる米余り現象、自給率は非常に低いと言われながらも、一方では、米だけについて言えばその米余り現象が言われ、それへの対応として生産調整が叫ばれておるわけですが、一方では学校給食に地産地消の取り組み、まだまだ全国的に見れば少ないわけでございますので、そういう意味での取り組みを農政局のほうに逆にお話を申し上げました。これは別に生産調整をしないということではないわけでございますが、そういう国レベルでの努力も重要ではないかと、このように考えます。
 これをもって答弁といたします。
○議長(西山八郎君) 総務課長。
      〔参事兼総務課長 和田義許君登壇〕
○参事兼総務課長(和田義許君) おはようございます。
 浜田議員さんの人事政策につきまして御答弁を申し上げます。
 一部市職員の不祥事につきましては、平成17年度、19年度と相次ぎまして、市民の皆様には大変申しわけなく思っております。平成16年度には南国市人材育成基本方針を策定し、職員の意識改革や自己啓発に取り組みやすい環境を醸成するため、その風土づくりに努めてきたところでございますが、そのやさきの不祥事であり、残念でございました。今後も、基本方針に沿った誠実に情熱を持って創造的な取り組みができる職員像を目指した人材の育成に努めてまいりたいと考えております。
 そのような状況の中、本庁での喫煙につきまして市民の厳しい目が注がれております。特に2階北入り口での喫煙マナーについてはよろしくない、何とかせんかという市民の指摘をいただいております。喫煙についてのマナーにつきましては、改めてこの指摘などを職員に伝え、その自覚を促すとともに、議員さん御提案をいただきました、保健福祉センター所長も参加をしていただきまして、庁内にたばこを飲む者、飲まない者などで構成する協議会を立ち上げまして今後の対応をしてまいりたいと考えております。市民の優しい期待の目は時として厳しい目に変わる、常に市民に信頼される市職員として努力するよう、課長会、朝会などを通し呼びかけて、確認してまいりたいと考えております。
 本市の非正規職員でございますが、一般職臨時職員の雇用者数は、6月1日現在21人となっております。時給は838円、高卒初任給を基準といたしまして、これで割り戻し、日給6,700円としたものでございます。20年度は対前年度比で100円アップいたしております。
 また、これに関連する状況といたしまして、臨時職員の雇用の11カ月雇用が多いということがございます。12カ月雇用といたしますと、地方公務員法上定員としてカウントされることとなり、正職員と同様のさまざまな制約が発生してまいります。臨時職員を必要とする職場が存在する一方で、このことは財政健全化方針や集中改革プランなど本市の目指す方向に沿うものでなく、これらの新たな問題の発生を防ぐため、このような雇用方法をとっております。御理解をお願いをいたします。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 教育長。
      〔教育長 大野吉彦君登壇〕
○教育長(大野吉彦君) おはようございます。
 浜田議員さんの小・中学校のクラブ活動についての御質問にお答えいたします。
 その前に、先ほどは各学校での愛情あふれる情熱を持った教員の指導を高く評価していただきまして、ありがとうございました。
 小・中学校における各種のスポーツ活動につきましては、小学校ではスポーツ少年団として、中学校では部活動として活動が行われております。特に中学校における部活動の意義は大変重要なものであり、心も体も成長する中学校の時期に体育系や文化系の部活動に取り組むことで生徒の充実感や成就感の育成が図られていると考えています。その中には十分でない練習環境もありますが、それぞれが頑張っており、特に御指摘のありました北陵中学校の柔道場につきましては、限られたスペースであるために練習時間、練習内容等工夫し、また外での道場もお借りした活動が行われているのが実態でございます。
 しかし、そのような状況の中で最近の成績を見てみますと、6月7日、8日に開催されました香長、土長の地区大会で優勝をし、7月の県総体出場を決めるなど、日々の努力の積み重ねが成果としてあらわれていまして、市教委といたしましてもバックアップをしなければと考えているところでございます。
 次に、鳶ヶ池中学校並びに長岡小学校の相撲につきましては、現在の鳶ヶ池中学校の相撲部員の方は長岡小学校の土俵場や高知農業高校の土俵場で合同でけいこを行わせてもらっています。中学生は小学校時代から長岡小学校の土俵でけいこをしてきていますので、特に違和感もなく行われております。このように、中学生は他校でのけいこを余儀なくされている状況でございますが、高校生の胸を借りることで、また小学生と一緒にけいこをすることで精神的にも肉体的にも成長しているのではないかと考えております。
 また、今後予定されています長岡小学校の体育館の改築に伴う土俵場の確保の心配もあろうかと思いますが、現在地も含めて土俵場の確保が必要であると考えております。
 最後に、中学生のお弁当の持参状況でございますが、議員さんの言われますとおり、食は生活の基本であり、栄養面や親子のきずなという面からも家庭でつくったお弁当をできるだけ持参するように働きかけをしていきたいと思っております。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 保健福祉センター所長。
      〔保健福祉センター所長 溝渕 勉君登壇〕
○保健福祉センター所長(溝渕 勉君) 浜田勉議員さんからたばこにつきまして3点ぐらい御質問がありましたので、順次お答えをいたしたいと思います。
 まず、世界禁煙デーということでございますが、昭和62年、1987年ですが、5月の第40回世界保健機関、WHOの総会におきまして、WHO40周年目に当たる昭和63年、1988年4月7日を世界禁煙デーにすることが決議をされたわけであります。さらに、平成元年、1988年5月の第42回WHO総会におきまして、同年以降毎年5月31日を世界禁煙デーとすることが決議をされたわけであります。WHOでは、世界禁煙デーを喫煙者に対して喫煙を控えるよう呼びかけるとともに、各国政府、自治体、団体、個人に対しまして喫煙と健康問題についての認識を深め、適切に実践するよう求める日であるとしているわけであります。
 その後、国におきまして、1992年、平成4年からは5月31日から6月6日までの1週間を禁煙週間と位置づけまして、たばこ対策を推進しているところであります。ことしで21回を数えるわけでございますが、毎年、毎回と申しますが、スローガンが掲げられております。その中で、気に入ったと申しますか、特異的なスローガンがありますので、三つ、四つ紹介をいたしたいと思います。1988年の第1回ですが、「たばこか健康か、健康を選ぼう」、そして1990年、第3回ですが、「たばこに無煙環境を」、そして2001年ですが、第14回ですが、「他人のたばこが命を削る、受動喫煙をなくそう」、そして2006年、第19回ですが、「すべてのたばこ製品は例外なく死を招く」。ちなみにことしのスローガンは、「たばこの害から若者を守ろう」というスローガンであります。
 次に、第2問目の質問でありますが、国による健康日本21計画や県が策定いたしましたよさこい健康プラン21計画におきましては、多数の人が利用する公的機関及びそれに準ずる施設として、本市で言いますと市役所ですが、医療機関、金融機関などには副流煙から健康を守るため、分煙場所を設置することが義務づけられておりまして、市庁舎につきましては先ほど総務課長がお答えしたとおりですが、保健福祉センターにおきましては管内は全面禁煙といたしておりまして、屋外に喫煙場所を設けております。
 そして、市民に対しましては、平成18年3月に市民と協働によりまして策定いたしました健康日本21計画の南国市版でありますきらり健康なんこく21計画におきまして、実践したい生活習慣2項目の中にもたばこの項目を設け、私はたばこを吸わないことにしよう、周囲はたばこをやめるために力をかしてあげようと位置づけまして、啓発に努めているわけであります。
 次に、3点目ですが、市民の健康を守るための取り組みにつきましては、たばこは肺がんを初め多くの疾患の危険因子でありまして、健康の保持、増進を図るために喫煙の健康影響についての知識普及啓発など、たばこ対策は重要な課題であります。我が国の死亡原因の第1位はがんでありまして、その死亡のトップは肺がんです。特に男性におきましては、胃がんを抜いて平成5年から独走いたしております。喫煙者が種々のがんの発生率が高いことや狭心症、心筋梗塞、骨粗しょう症などの病気にもかかりやすいことがわかっております。
 そこで、本市におきましては、たばこ対策についていろいろな取り組みを実施をいたしておりますが、保健福祉センターにおきまして喫煙が体に与える影響やたばこの害につきまして学習し、禁煙の実施、継続への支援を行い、市民の健康を図ることを目的にチャレンジ・ザ・禁煙教室を実施いたしましたが、その教室に参加し、禁煙に成功した一市民の感想文を市広報7月号、来月号になるわけですが、に掲載を予定をいたしておりまして、禁煙への啓発に努めているところであります。
 非常にまた小さい取り組みでありますが、マタニティマークの入ったキーホルダーを作成をいたしまして、これは西原議員さんが18年の9月議会じゃなかったかと思いますが、19年1月から妊娠届を出した方にこれを配付しているわけですが、妊娠届を提出された妊婦の方にこのキーホルダーを配付をいたしまして、妊娠していることを公共の場で周囲に告知し、マークをつけている妊婦の近くではたばこを吸わないように協力を求めるなどの取り組みも実施をしているところであります。
 以上です。
○議長(西山八郎君) 15番浜田勉君。
○15番(浜田 勉君) いろいろ積極的なお答えもいただきましたし、私の納得するのも当然ございました。ただ、この点はどうかということでお尋ねをしたいと思います。
 今、教育長は北陵中学校の道場問題については相当理解を示したという言葉はございましたけれども、その理解はどのような行動を移すのかというのはありませんで、言葉のあやでは済まさないようにしていただきたいと思います。
 それから、お弁当の問題でございましたけれども、教育長は昨日の前田君の質問のときにも、かたくなにと言ったら言い過ぎかもわかりませんけれども、弁当愛情論を展開されましたが、私は現実の対応の問題としてお尋ねをしておるわけで、ましてや子供の今の成長過程における子供の今の状況、いわゆる栄養バランスの整った食事というふうなものが求められている、そういうふうな中での工夫という問題はないのか。家庭という形で、俗に言う愛情論、これで片づけてしまうことができる問題だろうかということについては私はむちゃだと思います。そういう点で、学校給食というテーマを先送りするわけではありませんけれども、それを目指す途中での緊急避難型の取り組みとしてもそういうふうなこと、家庭からというだけに絞って対応できない現実というものを改めて見直していただきたいというふうに思います。
 そして次に、市長からは農業問題について的を射た、あるいはうれしいお答えをいただきました。特に、地産地消、これをもって農政局の取り組みについて、反乱をしたというほどではありませんけれども、やはり南国の方針をもって農政局と堂々と胸を張ったということについて市民の、あるいは南国の農業について責任を持つ、言うならば南国市のボスとしてそれをやっていただいたことについて私は敬意を表しますけれども。もう一つ、つまり農業の持っている役割、今の地球温暖化、これについて農業はどうなのか、あるいは水田農業の持っている役割、これらについて私は大いに自信を持って言っていただきたい。特に世界における日本の農業の、水田農業の問題です。アジアモンスーン地帯のこの条件を生かした日本の水田農業は、特に物すごいくらい、世界の農地、同じ1ヘクタールをもってどれくらいの生産量、人々の暮らし、生活、胃袋を守ることができるかという基準がございますけれども、例えばオーストラリアの場合は1ヘクタールで0.1人、日本では10.5人、アメリカでは0.8人というふうに、日本の水田農業というのはそれくらい能力が高く、そして地球の温暖化を防止するという点での極めて積極的な有効的な役割を果たしているという点で、農業についての再評価を市長もしていただいたら、さらに迫力がある内容で岡山農政局と論議ができたんではないかというふうに思います。
 それと、たばこ問題についてお話をいただきました。この庁舎におけるたばこの点は、確かに私のほうへ寄せられる意見と市のほうへ寄せられている批判の声、これは同じでございまして、私も私は別の思いを持って聞いてるわけではなかったというふうに改めて私の聞いたことの正確さを確認したところでございますけれども、副流煙の問題というふうなこともあわせて、やはり特に2階のというのが名指しで出ておりました。これについての改善をやはり喫煙者、非喫煙者、これをフィフティー・フィフティーで集まっていただいてとかというふうに、そういう納得のいく喫煙体制、これを早急に持っていただきたい。そういうお考えはお聞きいたしましたが、早急に対応をしていただきたいというふうに思います。
 それから、人事管理の点でいわゆる非正規雇用、私は不正規雇用というふうについ出ますけれども、この雇用問題、例えば保育園をとってみれば、90名くらいが正、臨時のほうが60名、そしてほかの一般職のところをとってみても、大体240に対して百何人というふうに非正規雇用の方が4割、6割が正規、つまり4割の労働者の皆さんがいなかったら南国市の業務はストップあるいは空中分解をするというふうなこと。そして、初め触れましたように、非正規雇用イコールワーキングプアというふうな実態を見るときに、私は確かに財政的な問題、これとの解決の問題等はございますけれども、これをシビアにやはり見詰め直していただきたいということを要望するものでございます。
 もう一度繰り返しますけれども、学校の、いわゆる道場についての理解の内容、そしてお弁当の取り扱いの問題、そしてたばこのそういう協議会の問題、それらについてまずお答えをいただきたいと思います。
○議長(西山八郎君) 答弁を求めます。教育長。
○教育長(大野吉彦君) お答え申し上げます。
 まず、1点目の北陵中学校の道場でございますが、現在北陵中の生徒数は減少傾向にあり、空き教室ができるということは予想されていますが、しかし現在県教委のほうで30人学級をふやしていくという方針もございます。
 したがいまして、来年度に向かいまして県教委のその対応ということも含めまして、現段階で空き教室が必ず出るということがわかりませんので、この経過を見ながら、生徒数の増減を見ながら、空き教室ができましたら、またそれも一つの方法として考えてまいりたいというふうに思っております。
 それから、お弁当の件でございますが、昨日も申し上げらせていただきましたが、学校教育ではこれからの展望としまして、食教育を通じまして食の自立ということを大きな柱として子供たち一人一人に生きる力の源である食をみずからの力で切り開く力を小・中学校連携による義務教育9カ年で育てていきたいというふうに考えております。
 その手だてとしましては、学校給食を生かした食育学習プログラムの開発に努めまして、系統的に食への関心、意欲、態度を育てるとともに、中学生になったときに自分でお弁当をつくれる実践力を持った生徒を育成する、そういう取り組みを地道に続けまして、保護者の方の御協力もいただきながら、お弁当の家庭でのつくり、栄養バランスのとれたお弁当というところに少しでも努めてまいるように行っていきたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○議長(西山八郎君) 15番浜田勉君。
○15番(浜田 勉君) 今教育長からはお答えいただきましたが、道場の問題についてはなかなか学校側も二の手を打っておりまして、空き教室の問題がだめな場合は、浜田議員心配ございましたら、空き地がぽったりございますからという話でございまして、空き地を有効利用していただいたら、それへプレハブでも建てていただくというようなことを、それはどうでしょうねえなんていうことは、こそこそ内輪の話でございましたが、そういうふうに学校側としてもやはり道場の必要性というのと子供の喜びと、これを合わせて夢を持っておりました。だから、そういうようなことも今後の取り組みの中ではお考えをいただきまして、確かに空き教室等利用の問題は30人学級の問題もありますし、あるいは障害児の教育の問題があったり、出てきますと、当然それは使えない部分がございますから、その教室教室を突き破るということはなかなか難しい問題だと思います。だから、そういう点で二の次、三の矢というふうな点で、そういう空き地の問題もお含みいただいてお考えを持っていただければと思います。
 お弁当問題というのと学校給食問題というのは私と教育長の意見の違いということではないと思いますけれども、やはり学校給食という全体の取り組みと、そしてお弁当の問題っていう、何か意見の接点が何となくありませんが、僕はやはり現状の問題も踏まえて柔軟な取り組み、そして学校給食が本格的な実施になるような、そういう時間的な設定も持っていただきたいということをお願いをいたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。